JP2018058156A - グリッパ - Google Patents

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JP2018058156A
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大塚 誠
Makoto Otsuka
誠 大塚
藤井 秀治
Hideji Fujii
秀治 藤井
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Abstract

【課題】メンテナンス作業の行い易いグリッパを提供する。【解決手段】グリッパ1は、本体ケース2の一端がアーム先端部10側に向くようにアーム先端部10に取り付けられて使用される。ピストン5における本体ケース2の他端側には、本体ケース2の他端側に開口する第3螺合穴52aが形成される。プランジャ8は、筒中心線C1に沿う方向に貫通する第3取付孔8cを有し、第2締結ボルトB2を第3取付孔8cに挿通させ、且つ、第3螺合穴52aに螺合させることによりピストン5に固定される。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、産業用ロボットのアーム先端部に取り付けられ、被挟持物を挟持する際に使用するグリッパに関する。
従来より、例えば、特許文献1に開示されているグリッパは、有底円筒状の第1ケースと、該第1ケースの開口側に配置され、上記第1ケースの筒中心線に沿う方向から見て略三角形状をなす第2ケースとを備えている。上記第1ケースは、円板状をなすキャップ部材と、該キャップ部材の外周縁部から上記第2ケース側に延びる円筒部材とを備え、上記キャップ部材は、上記円筒部材に着脱可能となっている。上記第2ケースは、上記第1ケースの上記第2ケース側の開口部分を覆うように固定され、上記第1ケースと上記第2ケースとで囲まれる部分がシリンダ室となっている。該シリンダ室には、厚みを有する円板状のピストンがその中心軸を上記第1ケースの筒中心線に一致させた状態で収容されている。上記ピストンの中心軸には、取付孔が貫通形成され、上記ピストンは、その中心軸に沿ってスライドするようになっている。一方、上記第2ケースの中央には、上記第1ケースの筒中心線に沿う方向から見て放射形状をなすプランジャが収容されている。上記第2ケースの上記中心軸に対応する位置には、当該中心軸に沿って貫通するスライド孔が形成され、該スライド孔には、上記プランジャの一端側に突設されたスライド軸がスライド可能に嵌挿されている。該スライド軸には、当該スライド軸の突出端に開口する螺合穴が形成され、締結ボルトを上記取付孔に挿通させるとともに上記螺合穴に螺合させることにより、上記ピストンと上記プランジャとが一体に固定されるようになっていて、上記ピストンが上記シリンダ室においてスライドすると、それに伴って上記プランジャが上記中心軸に沿ってスライドするようになっている。一方、上記プランジャの他端側には、上記ピストン側に行くにつれて次第に上記中心軸から離れるように直線状に傾斜して延びる断面T字状の嵌合スライド部が上記中心軸周りに等間隔に3つ形成されている。上記第2ケースの上記各嵌合スライド部に対応する位置には、上記中心軸に対して直交する方向に延びる3つのガイド部が設けられ、該各ガイド部には、略棒状のマスタージョウを案内するガイド溝が形成されている。上記各マスタージョウの上記中心軸から遠い側には、トップジョウが取り付けられる一方、上記各マスタージョウの上記中心軸側の端部には、上記ピストン側に近づくにつれて次第に上記中心軸から離れるように直線状に傾斜する断面略C字状の嵌合凹部が形成され、上記各嵌合スライド部が上記各嵌合凹部にスライド可能に係合している。そして、上記プランジャのスライド動作により当該プランジャの各嵌合スライド部が上記各嵌合凹部に摺接しながら当該各嵌合凹部を上記中心軸側、又は、上記中心軸の反対側に押圧して各マスタージョウが上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動することにより上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するようになっている。
特開2016−120532号公報
ところで、上述の如きグリッパは、例えば、産業用ロボットに取り付けて使用する際、一般的に、本体ケースの第1ケース側がロボット側に向く姿勢で当該ロボットに取り付けて使用される。
しかし、特許文献1のグリッパは、本体ケースからプランジャを取り外してメンテナンスを行おうとすると、ピストンとプランジャとを一体に固定するための締結ボルトをピストン側から螺合させているので、まず、グリッパをロボットから取り外した後、第1ケースのキャップ部材を円筒部材から取り外してシリンダ室を開口させ、当該開口部分からシリンダ室に工具を挿入して締結ボルトを螺退させることによってピストンからプランジャを取り外す必要があり、これでは、作業者によるメンテナンス作業が非常に煩雑なものになってしまう。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メンテナンス作業の行い易いグリッパを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、グリッパを被取付体に取り付けた状態のままメンテナンスが行えるよう工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、ピストンをその中心軸に沿ってスライドするように収容するシリンダ室を有するシリンダ部が一端側に設けられ、且つ、上記中心軸周りに等間隔に形成されるとともに上記中心軸と直交する方向に延びる複数のガイド部を他端に有する本体ケースと、上記各ガイド部に案内され、且つ、トップジョウを着脱可能な複数のマスタージョウと、該各マスタージョウにそれぞれ連係する複数の連係手段を有し、上記ピストンのスライド動作に伴って上記中心軸に沿ってスライドするプランジャとを備え、該プランジャのスライド動作により上記各連係手段が上記各マスタージョウを上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するよう構成され、上記本体ケースの一端が被取付体側に向くように当該被取付体に取り付けられて使用されるグリッパにおいて、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記ピストンにおける上記本体ケースの他端側には、当該本体ケースの他端側に開口する螺合穴が形成され、上記プランジャは、上記中心軸に沿う方向に貫通する取付孔を有し、締結ボルトを上記取付孔に挿通させ、且つ、上記螺合穴に螺合させることにより上記ピストンに固定されていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記本体ケースの上記シリンダ室を形成する壁には、上記中心軸に沿う方向に貫通するスライド孔が形成され、上記ピストンは、上記シリンダ室を上記本体ケースの一端側と他端側とに区切る円板部と、該円板部における上記本体ケースの他端側に突設され、上記スライド孔にスライド可能に嵌挿されたスライド軸部とを備え、上記螺合穴は、上記スライド軸部に形成されていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記ピストン及び上記プランジャの少なくとも一方には、上記ピストンが上記プランジャに対して上記中心軸周りに回転するのを防止する回転防止手段が設けられていることを特徴とする。
第4の発明では、第3の発明において、上記プランジャのピストン側には、上記取付孔の開口周縁から環状に突出する環状突条部が設けられ、上記ピストンのプランジャ側には、上記螺合穴の開口周縁に沿って環状に延び、且つ、上記環状突条部が嵌合可能な環状段差部が形成され、上記回転防止手段は、上記環状突条部の外周面に形成された平坦な係合面部と、上記環状段差部の内周面に形成され、上記環状突条部を上記環状段差部に嵌合させた際、上記係合面部が係合する平坦な被係合面部とで構成されていることを特徴とする。
第1の発明では、ピストンとプランジャとを一体に固定するための締結ボルトをプランジャ側から螺合させているので、工具を本体ケースの他端側から締結ボルトに接近させることができるようになる。したがって、本体ケースの一端側が被取付体側に向くようにグリッパを被取付体に取り付けた状態のまま上記締結ボルトの操作を行うことができるようになり、作業者によるメンテナンス作業が簡単になる。
第2の発明では、ピストンとプランジャとを一体に固定するための螺合穴がピストンにおける円板部に形成されていないので、当該円板部の板厚を薄くできるようになる。したがって、シリンダ室における必要なシリンダ容量を確保したまま本体ケースの寸法をピストンの中心軸に沿う方向に短くすることができ、ピストンの中心軸に沿う方向にコンパクトなグリッパにできる。
第3の発明では、ピストンの螺合穴に対して締結ボルトの螺合操作を行う際、回転防止手段によって、ピストンがプランジャに対して中心軸周りに回転しない。したがって、ピストンのプランジャに対する中心軸周りの回転を工具等で規制した状態でピストンの螺合穴に締結ボルトを螺進・螺退させるという必要が無く、作業者によるメンテナンス作業時の負荷を減らすことができる。
第4の発明では、ピストン及びプランジャに対して簡単な加工を施すことでピストンがプランジャに対して中心軸周りに回転しなくなるので、コストを低く抑えたグリッパにできる。
本発明の実施形態に係るグリッパの斜視図である。 本発明の実施形態に係るグリッパの正面図である。 図1のIII−III線における断面図である。 ワークを挟持している状態を示す図3相当図である。 プランジャを第1ケース側から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1乃至図4は、本発明の実施形態に係るグリッパ1を示す。該グリッパ1は、産業用ロボット(図示せず)を用いてワークWを運搬等する際に当該ワークWを挟持するためのものであり、先端に取付開口部10aを有する産業用ロボットのアーム先端部10(被取付体)に取り付けられた本体ケース2を備えている。
該本体ケース2は、有底円筒状の第1ケース3(シリンダ部)と、該第1ケース3の開口側に配置され、上記第1ケース3の筒中心線C1(中心軸)に沿う方向から見て略三角形状をなす第2ケース4とを備えている。
すなわち、上記グリッパ1は、上記本体ケース2の一端側に上記第1ケース3が設けられる一方、上記本体ケース2の他端側に上記第2ケース4が設けられていて、上記本体ケース2の一端が上記アーム先端部10に向くように当該アーム先端部10に取り付けられて使用されるようになっている。
上記第1ケース3は、アルミニウム材を削り出して加工した一体加工品であり、図3及び図4に示すように、円板状をなす円形底部31と、該円形底部31の外周縁部から上記第2ケース4側に円筒状に延びる外周壁部32とを備えている。
上記円形底部31における上記第2ケース4の反対側中央部分には、円形凹部31aが形成されている。
上記外周壁部32には、上記筒中心線C1と同方向に貫通する第1挿通孔32aが上記筒中心線C1周りに等間隔に3つ形成され、上記各第1挿通孔32aにおける上記第2ケース4の反対側の開口部分には、それぞれ第1座繰り部32bが形成されている。
また、上記外周壁部32における各第1挿通孔32aの間には、上記筒中心線C1と同方向に貫通する第1取付孔32cがそれぞれ形成されている。
さらに、上記外周壁部32における各第1取付孔32cのうちの2つの第1取付孔32cの周方向両隣りには、それぞれ上記筒中心線C1と同方向に直線状に延びる断面C字状の係合溝32dが一対形成され、該各係合溝32dには、後述するピストン5のスライド位置を検出可能な検出センサ(図示せず)を係合させることが可能になっている。
上記第2ケース4は、アルミニウム材を削り出して加工した一体加工品であり、上記第2ケース4の中心を上記筒中心線C1に一致させた状態で、上記第1ケース3における上記第2ケース4側の開口部分を覆うようになっている。
上記第2ケース4の上記各第1挿通孔32aに対応する位置には、それぞれ第1螺合穴41aが形成されている。
そして、上記各第1挿通孔32aに上記第1座繰り部32b側から第1締結ボルトB1をそれぞれ挿通させ、且つ、上記各第1螺合穴41aに螺合させることにより、上記第1ケース3と上記第2ケース4とが一体に固定されるようになっていて、上記第1ケース3と上記第2ケース4とで囲まれる部分が本発明のシリンダ室3aを構成している。
また、上記第2ケース4の上記各第1取付孔32cに対応する位置には、それぞれ第2取付孔41bが形成されている。
該各第2取付孔41bにおける上記第1ケース3の反対側開口部分には、それぞれ第2座繰り部41cが形成され、上記各第1取付孔32c及び上記各第2取付孔41bに上記第2座繰り部41c側から図示しない締結ボルトをそれぞれ挿通させ、且つ、上記アーム先端部10の螺合穴(図示せず)に螺合させることにより、上記グリッパ1をアーム先端部10に固定させることが可能になっている。
また、上記第2ケース4における上記各係合溝32dに対応する位置には、図1及び図2に示すように、断面U字状の凹状溝部46がそれぞれ形成され、該各凹状溝部46の溝幅は、上記係合溝32dの溝幅よりも幅広となるように形成されている。
上記第2ケース4の上記シリンダ室3aに対応する部分は、図3及び図4に示すように、当該シリンダ室3aに段差状に張り出す張出段差部42が形成されている。
該張出段差部42の外周面には、径方向外側に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第1環状凹条溝42aが形成され、該第1環状凹条溝42aには、上記外周壁部32の内周面と上記張出段差部42の外周面との間をシールする環状のゴム製第1シール部材S1が嵌め込まれている。
上記第2ケース4の上記筒中心線C1に対応する位置には、当該筒中心線C1に沿って貫通するスライド孔43が形成されている。すなわち、上記スライド孔43は、上記本体ケース2の上記シリンダ室3aを形成する壁に上記筒中心線C1に沿う方向に貫通するように形成されている。
上記スライド孔43の内周面には、当該スライド孔43の内方に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第2環状凹条溝43aが形成され、該第2環状凹条溝43aには、ゴム製の第2シール部材S2が嵌め込まれている。
上記第2ケース4における上記第1ケース3の反対側には、上記筒中心線C1と直交する方向に延びる3つのガイド部44が上記筒中心線C1周りに等間隔に形成され、上記各ガイド部44は、それぞれ上記第2ケース4における上記各第2取付孔41bの間に位置している。
上記各ガイド部44における上記筒中心線C1側は、互いに繋がっていて、この各ガイド部44の互いに繋がっている部分には、上記第1ケース3の反対側に開口するとともに上記スライド孔43に繋がる収容空間45が形成されている。
上記各ガイド部44には、上記第1ケース3の反対側に開口するとともに上記各ガイド部44に沿って延びる断面略T字状のガイド溝44aが形成されている。
すなわち、上記各ガイド部44は、断面略C字状をなしており、上記ガイド溝44aの一端は上記収容空間45に開放する一方、上記ガイド溝44aの他端は、上記第2ケース4の外側方に開放している。
また、上記各ガイド部44における上記筒中心線C1の反対側には、上記外周壁部32の外周面よりも外側に突出する突出部44bが設けられ、該突出部44bの上記第1ケース3側には、上記本体ケース2を上記アーム先端部10に取り付ける際に上記取付開口部10aの開口周りの面に当接する平坦な取付面部44cが設けられている。
該各取付面部44cの両側縁部寄りの位置には、第2螺合穴44dが一対形成され、上記アーム先端部10の貫通孔10bに締結ボルト(図示せず)を挿通させ、且つ、上記第2螺合穴44dに螺合させることにより、上記グリッパ1をアーム先端部10に固定させることが可能になっている。
さらに、上記本体ケース2における各第1挿通孔32aの間のうちの上記各係合溝32dが形成されていない部分には、上記シリンダ室3aにエアを給排するためのエア給排通路40が一対形成されている。
該各エア給排通路40の一端は、上記シリンダ室3aに接続される一方、上記各エア給排通路40の他端が、第1通路部40a、第2通路部40b及び第3通路部40cの3つに枝分かれしている。
上記第1通路部40aは、図2乃至図4に示すように、上記第2ケース4の外周縁部に開口している。また、上記第2通路部40bは、上記取付面部44cに開口している。さらに、上記第3通路部40cは、上記円形底部31に開口している。
尚、上記グリッパ1を使用する際、第1通路部40a、第2通路部40b及び第3通路部40cのうちの1つにエア配管(図示せず)を接続するとともに他の2つの開口部分を塞いで使用する。
上記シリンダ室3aには、図3及び図4に示すように、上記筒中心線C1と直交する方向から見て略T字状をなすピストン5がその中心軸を上記第1ケース3の筒中心線C1に一致させた状態で収容されている。
上記ピストン5は、上記シリンダ室3aにエアを給排させることによって上記筒中心線C1に沿ってスライドするようになっている。
上記ピストン5は、外周面が上記外周壁部32の内周面に対面する円板部51と、該円板部51の中央部分から上記円形底部31の反対側に突出する丸棒状のスライド軸部52とを備え、上記円板部51は、上記シリンダ室3aを上記本体ケース2の一端側と他端側とに区切るようになっている。
上記スライド軸部52には、当該スライド軸部52の突出端に開口する第3螺合穴52aが形成されている。
すなわち、当該第3螺合穴52aは、上記ピストン5における上記本体ケース2の他端側に形成され、当該本体ケース2の他端側に開口している。
上記スライド軸部52の突出端には、上記第3螺合穴52aの開口周縁に沿って環状に延びる環状段差部52bが形成され、該環状段差部の内周面には、平坦面部52c(被係合面部)が形成されている。
上記スライド軸部52は、上記スライド孔43にスライド可能に嵌挿され、上記第2シール部材S2が、上記スライド軸部52の外周面と上記スライド孔43の内周面との間をシールしている。
上記円板部51の外周面には、径方向外側に開口するとともに上記筒中心線C1周りに延びる第3環状凹条溝51aが形成され、該第3環状凹条溝51aには、上記外周壁部32の内周面と上記円板部51の外周面との間をシールする環状のゴム製第3シール部材S3が嵌め込まれている。
上記各ガイド部44のガイド溝44aには、断面略T字状をなす棒形状のマスタージョウ6がスライド可能に嵌挿され、該各マスタージョウ6は、上記各ガイド部44によって上記筒中心線C1と直交する方向に案内されるようになっている。
上記各マスタージョウ6の上記筒中心線C1側は、当該筒中心線C1に対して直交する方向の断面が略T字状をなす切欠溝6aが形成され、該切欠溝6aは、上記第1ケース3側に行くにつれて次第に筒中心線C1から離れるように傾斜して延びる形状をなしている。
上記各マスタージョウ6における上記第1ケース3の反対側には、上記筒中心線C1と直交する方向に延びる略角棒状のトップジョウ7が着脱可能に取り付けられている。
上記収容空間45には、図5に示すように、上記筒中心線C1に沿う方向から見て放射形状をなすプランジャ8が収容され、上記収容空間45の開口部分は、上記筒中心線C1に沿う方向から見て略正六角形状をなすカバープレート9で覆われている。
上記プランジャ8の上記各マスタージョウ6に対応する位置には、当該各マスタージョウ6に向かって延びる角棒状の延出部8a(連係手段)が設けられている。
該各延出部8aの延出端側には、その断面が上記切欠溝6aに対応する略T字状の嵌合スライド部8bが形成され、該各嵌合スライド部8bは、図3及び図4に示すように、上記各切欠溝6aにそれぞれスライド可能に嵌合している。
すなわち、上記プランジャ8の各延出部8aは、上記各マスタージョウ6にそれぞれ連係している。
上記プランジャ8の上記スライド軸部52に対応する位置には、上記筒中心線C1に沿って貫通する第3取付孔8cが形成され、該第3取付孔8cにおける上記第1ケース3の反対側には、第3座繰り部8dが形成されている。
上記プランジャ8の上記ピストン5側には、上記第3取付孔8cの開口周縁から環状に突出する環状突条部8eが設けられ、該環状突条部8eは、上記環状段差部52bに嵌合可能となっている。
上記環状突条部8eの外側面には、上記環状突条部8eを上記環状段差部52bに嵌合させた際、上記係合面部8fが係合する平坦な係合面部8fが形成され、該係合面部8fと上記平坦面部52cとで本発明の回転防止手段を構成している。
上記第3取付孔8cに上記第3座繰り部8d側から第2締結ボルトB2を挿通させ、且つ、上記スライド軸部52の第3螺合穴52aに螺合させることにより、上記ピストン5と上記プランジャ8とが一体に固定されるようになっていて、当該プランジャ8は、上記ピストン5の上記シリンダ室3aにおけるスライド動作に伴って上記筒中心線C1に沿ってスライドするようになっている。
そして、上記グリッパ1が取り付けられた産業用ロボットで作業を行う際、上記プランジャ8を一方側へスライドさせると、図4に示すように、上記プランジャ8の各延出部8aの嵌合スライド部8bが上記各マスタージョウ6の切欠溝6aに摺接しながら上記マスタージョウ6を上記筒中心線C1側に押圧するようになっている。
上記各マスタージョウ6は、上記嵌合スライド部8bによって上記筒中心線C1側に押圧されると、上記各ガイド部44のガイド溝44aに案内されて上記筒中心線C1に接近して上記各トップジョウ7がワークWを挟持するようになっている。
一方、上記プランジャ8を他方側へスライドさせると、図3に示すように、上記プランジャ8の各延出部8aの嵌合スライド部8bが上記各マスタージョウ6の切欠溝6aに摺接しながら上記マスタージョウ6を上記筒中心線C1の反対側に押圧するようになっている。
上記各マスタージョウ6は、上記嵌合スライド部8bによって上記筒中心線C1の反対側に押圧されると、上記各ガイド部44のガイド溝44aに案内されて上記筒中心線C1から離間して上記各トップジョウ7が上記ワークWの挟持状態を解除するようになっている。
尚、本発明の実施形態のグリッパ1は、各マスタージョウ6を上記筒中心線C1に接近させることで各トップジョウ7がワークWをその外周面側から押圧して挟持しているが、開口部を有する内部空間がワークWに設けられている場合、グリッパ1の各トップジョウ7をワークWの内部空間に開口部から挿入するとともに、各マスタージョウ6を上記筒中心線C1から離間させることで各トップジョウ7がワークWをその内周面側から押圧して挟持することもできるようになっている。
つまり、本発明の実施形態のグリッパ1は、上記プランジャ8のスライド動作により上記各延出部8aが上記各マスタージョウ6を上記各ガイド部44に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウ7がワークWを挟持するか、或いは、上記ワークWの挟持状態を解除するようになっている。
そして、上記各ガイド部44における突出部44bの突出端は、上記各マスタージョウ6が上記筒中心線C1から離間する方向に移動した際、上記各マスタージョウ6における上記筒中心線C1から遠い側の端面に接近した位置となっている。
以上より、本発明の実施形態によると、ピストン5とプランジャ8とを一体に固定するための第2締結ボルトB2をプランジャ8側から螺合させているので、工具を本体ケース2の他端側から第2締結ボルトB2に接近させることができるようになる。したがって、本体ケース2の一端側がアーム先端部10側に向くようにグリッパ1をアーム先端部10に取り付けた状態のまま上記第2締結ボルトB2の操作を行うことができるようになり、作業者によるメンテナンス作業が簡単になる。
また、ピストン5とプランジャ8とを一体に固定するための第3螺合穴52aがピストン5における円板部51に形成されていないので、当該円板部51の板厚を薄くできるようになる。したがって、シリンダ室3aにおける必要なシリンダ容量を確保したまま本体ケース2の寸法を筒中心線C1に沿う方向に短くすることができ、筒中心線C1に沿う方向にコンパクトなグリッパ1にできる。
さらに、ピストン5の第3螺合穴52aに対して第2締結ボルトB2の螺合操作を行う際、プランジャ8の係合面部8fがピストン5の平坦面部52cに係合することによって、ピストン5がプランジャ8に対して筒中心線C1周りに回転しない。したがって、ピストン5のプランジャ8に対する筒中心線C1周りの回転を工具等で規制した状態でピストン5の第3螺合穴52aに第2締結ボルトB2を螺進・螺退させるという必要が無く、作業者によるメンテナンス作業時の負荷を減らすことができる。
それに加えて、本発明の回転防止手段は、平坦な係合面部8fと平坦面部52cとで構成されるので、ピストン5及びプランジャ8に対して簡単な加工を施すことでピストン5がプランジャ8に対して上記筒中心線C1周りに回転しなくなり、コストを低く抑えたグリッパ1にできる。
尚、本発明の実施形態では、グリッパ1を産業用ロボットのアーム先端部10に取り付けて使用しているが、これに限らず、例えば、グリッパ1を自動機等に取り付けて使用してもよい。
また、本発明の実施形態では、ガイド部44が筒中心線C1周りに3つ設けられているが、筒中心線C1周りに2つだけ設けた構造であってもよいし、4つ以上設けた構造であってもよい。
また、本発明の実施形態では、シリンダ室3aに流体としてエアを給排させているが、流体としてオイル等の液体を給排する構造であってもよい。
また、本発明の実施形態では、第1ケース3が有底円筒状をなし、円板状をなす円形底部31と、該円形底部31の外周縁部から第2ケース4側に円筒状に延びる外周壁部32とを備えているが、これに限らず、例えば、第1ケース3が有底角筒状をなし、矩形板状をなす底部と、該底部の外周縁部から第2ケース4側に角筒状に延びる外周壁部とを備えた構造であってもよい。
本発明は、例えば、産業用ロボットのアーム先端部に取り付けられ、被挟持物を挟持する際に使用するグリッパに適している。
1 グリッパ
2 本体ケース
3 第1ケース(シリンダ部)
3a シリンダ室
4 第2ケース
5 ピストン
6 マスタージョウ
7 トップジョウ
8 プランジャ
8a 延出部(連係手段)
8c 第3取付孔
8e 環状突条部
8f 係合面部(回転防止手段)
10 アーム先端部(被取付体)
43 スライド孔
44 ガイド部
51 円板部
52 スライド軸部
52a 第3螺合穴
52b 環状段差部
52c 平坦面部(被係合面部、回転防止手段)
B2 第2締結ボルト
C1 筒中心線(中心軸)
W ワーク

Claims (4)

  1. ピストンをその中心軸に沿ってスライドするように収容するシリンダ室を有するシリンダ部が一端側に設けられ、且つ、上記中心軸周りに等間隔に形成されるとともに上記中心軸と直交する方向に延びる複数のガイド部を他端に有する本体ケースと、
    上記各ガイド部に案内され、且つ、トップジョウを着脱可能な複数のマスタージョウと、
    該各マスタージョウにそれぞれ連係する複数の連係手段を有し、上記ピストンのスライド動作に伴って上記中心軸に沿ってスライドするプランジャとを備え、
    該プランジャのスライド動作により上記各連係手段が上記各マスタージョウを上記各ガイド部に沿っていずれか一方に移動させることで上記各トップジョウがワークを挟持するか、或いは、上記ワークの挟持状態を解除するよう構成され、
    上記本体ケースの一端が被取付体側に向くように当該被取付体に取り付けられて使用されるグリッパであって、
    上記ピストンにおける上記本体ケースの他端側には、当該本体ケースの他端側に開口する螺合穴が形成され、
    上記プランジャは、上記中心軸に沿って貫通する取付孔を有し、締結ボルトを上記取付孔に挿通させ、且つ、上記螺合穴に螺合させることにより上記ピストンに固定されていることを特徴とするグリッパ。
  2. 請求項1に記載のグリッパにおいて、
    上記本体ケースの上記シリンダ室を形成する壁には、上記中心軸に沿って貫通するスライド孔が形成され、
    上記ピストンは、上記シリンダ室を上記本体ケースの一端側と他端側とに区切る円板部と、該円板部における上記本体ケースの他端側に突設され、上記スライド孔にスライド可能に嵌挿されたスライド軸部とを備え、
    上記螺合穴は、上記スライド軸部に形成されていることを特徴とするグリッパ。
  3. 請求項1又は2に記載のグリッパにおいて、
    上記ピストン及び上記プランジャの少なくとも一方には、上記ピストンが上記プランジャに対して上記中心軸周りに回転するのを防止する回転防止手段が設けられていることを特徴とするグリッパ。
  4. 請求項3に記載のグリッパにおいて、
    上記プランジャのピストン側には、上記取付孔の開口周縁から環状に突出する環状突条部が設けられ、
    上記ピストンのプランジャ側には、上記螺合穴の開口周縁に沿って環状に延び、且つ、上記環状突条部が嵌合可能な環状段差部が形成され、
    上記回転防止手段は、上記環状突条部の外周面に形成された平坦な係合面部と、上記環状段差部の内周面に形成され、上記環状突条部を上記環状段差部に嵌合させた際、上記係合面部が係合する平坦な被係合面部とで構成されていることを特徴とするグリッパ。
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