JP2018058126A - 板状体の加工方法、および板状体の加工装置 - Google Patents

板状体の加工方法、および板状体の加工装置 Download PDF

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裕行 江面
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Makoto Fujii
誠 藤井
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Keiji Nozu
啓司 野津
諏訪 智裕
Tomohiro Suwa
智裕 諏訪
敬二 藤川
Keiji Fujikawa
敬二 藤川
優 池田
Yu Ikeda
優 池田
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Takuji Tanaka
卓爾 田中
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雅士 笠嶋
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護 斎藤
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Abstract

【課題】目標軌跡の補正完了までの時間を短縮できる、板状体の加工方法の提供。【解決手段】テーブルに対する回転砥石の目標軌跡に従って前記テーブルと前記回転砥石との相対移動を行い、前記テーブルに保持された板状体の外周縁を前記回転砥石で研削する、板状体の加工方法であって、前記テーブルに保持された板状体の研削前の外周縁の異なる部分を撮像部で撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の前記外周縁の位置を検出し、検出結果に基づき前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、板状体の加工方法。【選択図】図2

Description

本発明は、板状体の加工方法、および板状体の加工装置に関する。
特許文献1に記載のガラス板の端面研削装置は、ベルト搬送手段と、吸着搬送手段と、研削手段と、センサと、位置制御部とを有する。ベルト搬送手段は、ガラス板をX軸方向に搬送する。吸着搬送手段は、ベルト搬送手段と共に、ガラス板をX軸方向に搬送する。研削手段は、ガラス板の端面を研削加工する砥石を有する。砥石は、モータによってY軸方向に移動させられる。センサは、研削手段のX軸方向上流側に配置されており、ガラス板の端面の位置を検出する。センサとしては、非接触式センサが好ましく、カメラや超音波センサが用いられる。位置制御部は、センサの検出結果に基づいて、砥石のY軸方向位置をフィードフォワード制御する。
特開2008−213090号公報
従来から、テーブルに対する回転砥石の目標軌跡に従って、テーブルと回転砥石との相対移動を行い、テーブルに保持された板状体の外周縁を回転砥石で研削することが行われている。
板状体の外周縁の一部が研削され過ぎないように、目標軌跡を徐々に狭めながら、研削結果の確認と目標軌跡の補正が行われていた。
しかしながら、目標軌跡の補正完了までにかかる時間、つまり、板状体の外周縁の複数箇所で研削量が一定になるまでにかかる時間が長かった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、目標軌跡の補正完了までの時間を短縮できる、板状体の加工方法の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
テーブルに対する回転砥石の目標軌跡に従って前記テーブルと前記回転砥石との相対移動を行い、前記テーブルに保持された板状体の外周縁を前記回転砥石で研削する、板状体の加工方法であって、
前記テーブルに保持された板状体の研削前の外周縁の異なる部分を撮像部で撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の前記外周縁の位置を検出し、検出結果に基づき前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、板状体の加工方法が提供される。
本発明の一態様によれば、目標軌跡の補正完了までの時間を短縮できる、板状体の加工方法が提供される。
第1実施形態によるガラス板の加工装置を示す側面図である。 第1実施形態によるガラス板の加工方法を示すフローチャートである。 第1実施形態によるXY座標系での、ガラス板の研削前の外周縁と、回転砥石の補正前の目標軌跡と、目標軌跡を補正する前のガラス板の研削後の外周縁と、画像の撮像範囲との位置関係を示す平面図である。 図3の撮像範囲FR1の画像を示す図である。 第1実施形態によるXY座標系での、ガラス板の研削前の外周縁と、回転砥石の補正後の目標軌跡と、目標軌跡を補正した後のガラス板の研削後の外周縁と、画像の撮像範囲との位置関係を示す平面図である。 第2実施形態によるガラス板の加工方法を示すフローチャートである。 第3実施形態によるガラス板の加工方法を示すフローチャートである。 図1の撮像部により撮像した画像の画像処理の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。以下の説明において、加工対象の板状体はガラス板であるが、本発明はこれに限定されない。加工対象の板状体は金属板やセラミックス板などでもよい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態による加工装置を示す側面図である。図1において、X軸、Y軸、およびZ軸は、テーブル10に対し固定された直交座標軸である。Z軸はテーブル10の回転軸11と同一直線上に配されており鉛直とされ、X軸およびY軸は水平とされる。X軸、Y軸およびZ軸は、テーブル10と共に、Y軸方向に直線運動し、Z軸を中心に回転運動する。また、図1において、x軸、y軸、およびz軸は、撮像部60に対し固定された直交座標軸である。z軸は撮像部60の撮像レンズの中心線と同一直線上に配されており鉛直とされ、x軸およびy軸は水平とされる。x軸とy軸の交点が撮像部60によって撮像される画像の中心点である。テーブル10が搬送装置からガラス板2を受け取る位置にあるとき、x軸はX軸に平行とされ、y軸はY軸に平行とされる。なお、これらの座標軸は便宜的なものであって、座標軸の取り方は特に限定されない。
加工装置は、テーブル10と、テーブル10に保持されたガラス板2の外周縁4を研削する回転砥石20と、テーブル10と回転砥石20とを相対的に移動させる駆動部30と、駆動部30を制御する制御部50とを有する。また、加工装置は、テーブル10に保持されたガラス板2の外周縁4の画像を撮像する撮像部60をさらに有する。
テーブル10は、回転砥石20と干渉しないように、ガラス板2の外周縁4よりも内側の部分を保持する。テーブル10のガラス板2を保持する保持面には吸着穴が形成されており、吸着穴は真空ポンプと接続されている。テーブル10の保持面にガラス板2を載置した状態で、真空ポンプを作動させると、テーブル10がガラス板2を真空吸着する。
テーブル10は、例えば、テーブル本体12と、テーブル本体12に取付けられる複数の吸着パッド14とを有する。吸着パッド14は、ガラス板2を例えば真空吸着する。吸着パッド14は、テーブル本体12に対し分離可能に取付けられる。テーブル本体12に対する吸着パッド14の取付位置は、ガラス板2の寸法および形状に応じて適宜選択される。
テーブル10は、例えばYθテーブルであって、フレームFrに対し、X軸方向に移動不能とされ、Y軸方向に移動自在とされ、Z軸方向に平行な回転軸11を中心に回転自在とされる。尚、テーブル10は、XYテーブルであってもよく、X軸方向およびY軸方向に移動自在とされてもよい。
回転砥石20は、テーブル10に保持されたガラス板2の外周縁4を研削する。回転砥石20は、例えば面取砥石であって、外周面に断面U字状の研削溝を有してよい。尚、回転砥石20は、汎用の砥石でもよい。回転砥石20を回転させる回転駆動部21としては、電動モータなどが用いられる。回転駆動部21はフレームFrに対し固定されている。
駆動部30は、制御部50による制御下で、テーブル10と回転砥石20とを相対的に移動させる。駆動部30は、テーブル10と回転砥石20とを相対的に移動させるため、フレームFrに対しテーブル10を移動させる。駆動部30は、Y軸方向駆動部31と、θ方向駆動部32とを有する。
Y軸方向駆動部31は、フレームFrに対しテーブル10をY軸方向に移動させる。Y軸方向駆動部31は、例えばフレームFrに固定される電動モータと、電動モータの回転運動をテーブル10の直線運動に変換するボールねじとを含む。
θ方向駆動部32は、Z軸方向に平行な回転軸11を中心にテーブル10を回転させる。θ方向駆動部32は、例えばテーブル10に対し固定された回転軸11を回転自在に支持する軸受と、回転軸11を回転させる電動モータとを含む。
Y軸方向駆動部31を作動させると、フレームFrに敷設されるY軸ガイドに沿ってθ方向駆動部32が移動し、テーブル10がY軸方向に移動する。また、θ方向駆動部32を作動させると、回転軸11を中心にテーブル10が回転する。
尚、本実施形態の駆動部30は、テーブル10と回転砥石20とを相対的に移動させるため、フレームFrに対しテーブル10を移動させるが、フレームFrに対し回転砥石20を移動させてもよいし、フレームFrに対し両者を移動させてもよい。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51と、メモリなどの記憶媒体52と、入力インターフェイス53と、出力インターフェイス54とを有する。制御部50は、記憶媒体52に記憶されたプログラムをCPU51に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御部50は、入力インターフェイス53で外部からの信号を受信し、出力インターフェイス54で外部に信号を送信する。
制御部50は、テーブル10に対する回転砥石20の目標軌跡に従って、テーブル10と回転砥石20との相対移動を行う。これにより、回転砥石20がテーブル10に保持されたガラス板2の外周縁4を研削する。外周縁4の全体が研削されてもよいし、外周縁4の一部のみが研削されてもよい。
回転砥石20の目標軌跡は、回転砥石20の外径ODと同じ幅を有する。回転砥石20の目標軌跡の内周縁TLは、ガラス板2の研削後の外周縁4Aの目標位置を表す。回転砥石20の目標軌跡の内周縁TLや回転砥石20の外径ODなどに関する情報は、記憶媒体52に記憶されている。
回転砥石20の目標軌跡の内周縁TLの外側に、内周縁TLと一定の距離(OD/2)をおいて、内周縁TLに沿って描かれる線上で、回転砥石20の回転中心が移動するように、制御部50はテーブル10と回転砥石20との相対移動を行う。これにより、回転砥石20がテーブル10に保持されたガラス板2の外周縁4を研削する。
撮像部60は、制御部50による制御下で、テーブル10に保持されたガラス板2の外周縁4の画像を撮像する。撮像部60としては、例えばCCDカメラやCMOSカメラなどが用いられる。撮像された画像は制御部50に送信され、制御部50が画像を取得する。
撮像部60は、フレームFrに対し固定されている。フレームFrに対するテーブル10のY軸方向位置やθ方向位置を調整することで、ガラス板2の外周縁4の撮像範囲が変更可能である。外周縁4の異なる部分を撮像した複数の画像は、目標軌跡の補正に用いられる。
尚、撮像部60は、本実施形態ではフレームFrに対し固定されているが、移動自在とされてもよい。撮像部60とテーブル10とが相対的に移動可能であれば、ガラス板2の外周縁4の撮像範囲が変更可能である。
撮像部60が複数用いられる場合、撮像部60とテーブル10とは相対的に移動しなくてもよい。ガラス板2の外周縁4の異なる部分を撮像した複数の画像が取得できれば、目標軌跡の補正が可能である。
次に、図2などを参照して、上記構成の加工装置を用いた加工方法について説明する。加工装置の下記の動作は、制御部50によって制御される。図2は、第1実施形態によるガラス板の加工方法を示すフローチャートである。
図2のステップS101以降の処理は、テーブル10が搬送装置からガラス板2を受け取って保持すると、開始される。尚、ガラス板2は、アライメント装置によって位置合わせされた後に、搬送装置によってテーブル10に載置される。
図2のステップS101では、制御部50は、ガラス板2の研削前の外周縁4の異なる部分を撮像部60で撮像した複数の画像の取得を行う。これらの画像は、フレームFrに対するテーブル10のY軸方向位置やθ方向位置を、予め設定された位置に調整した上で撮像される。
図2のステップS102では、制御部50は、ステップS101で取得した各画像を画像処理し、各画像での研削前の外周縁4の位置検出を行う。画像処理については、後述する。
尚、ステップS101〜ステップS102では全ての画像の取得が完了した後に画像処理が開始されるが、画像が取得される度に画像処理が行われてもよく、全ての画像の取得が完了する前に画像処理が開始されてもよい。
図2のステップS103では、制御部50は、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGP(図4参照)に基づき、目標軌跡の補正量を算出する。
上記ステップS101〜S103の処理について、図3〜図4を参照して具体的に説明する。図3は、第1実施形態によるXY座標系での、ガラス板の研削前の外周縁と、回転砥石の補正前の目標軌跡と、目標軌跡を補正する前のガラス板の研削後の外周縁と、画像の撮像範囲との位置関係を示す平面図である。図4は、図3の撮像範囲FR1の画像を示す図である。図3〜図4において、ガラス板2の研削前の外周縁4と、回転砥石20の目標軌跡の内周縁TLとのギャップのばらつきを誇張して示す。回転砥石20の目標軌跡の内周縁TLは、上述の如く、ガラス板2の研削後の外周縁4Aの目標位置を表す。また、図3〜図4において、ガラス板2の大きさに対する撮像範囲の大きさの割合を実際の割合よりも大きく図示してある。
制御部50は、ステップS101において、図3に示す8つの撮像範囲FR1〜FR8の画像を取得する。図3では、各画像の中心点が目標軌跡の内周縁TLと一致するように、8つの撮像範囲FR1〜FR8が設定されている。尚、各画像の中心点は目標軌跡の内周縁TLからずれていてもよい。
ここで、XY座標系での8つの撮像範囲FR1〜FR8は、フレームFrに対するテーブル10の撮像時の位置、フレームFrに対する撮像部60の固定位置、撮像部60の画角などから求められる。これらのデータは、予め記憶媒体52に記憶されている。
制御部50は、ステップS102において、ステップS101で取得した各画像を画像処理し、各画像での研削前の外周縁4の位置検出を行う。これにより、各撮像範囲FR1〜FR8での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGPが算出可能になる。ここで、XY座標系での、研削後の外周縁4Aの目標位置は、予め記憶媒体52に記憶されている。
ギャップGPは、例えば、各画像の中心点を通る直線であって、各画像での研削前の外周縁4に直交する直線に沿って測定する。尚、その測定方法は、特に限定されない。
通常、予めアライメント装置が位置合わせを行っており、また、各画像の撮像範囲は十分に狭いため、各画像において研削前の外周縁4と目標軌跡の内周縁TLとが略平行な直線であるとみなせる場合が多い。そのため、各画像においてギャップGPは略一定である。
一方、複数の画像は研削前の外周縁4の異なる部分を撮像したものであるため、複数の画像間ではギャップGPがばらつくことがある。ギャップGPのばらつきは、研削量のばらつきに略等しい。
研削量のばらつきを低減すべく、ギャップGPのばらつきを低減するためには、目標軌跡を補正すればよい。
制御部50は、ステップS103において、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGPに基づき、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。ΔXはX軸方向の平行移動量を、ΔYはY軸方向の平行移動量を、Δθは座標が(ΔX、ΔY)の点を中心とする回転移動量を表す。
制御部50は、目標軌跡の補正前に比べ、目標軌跡の補正後に、ギャップGPのばらつきが小さくなるように、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。ギャップGPのばらつきは、例えば分散、標準偏差などで表される。分散は、平均値との偏差の二乗の総和をデータ数で割った値である。標準偏差は、分散の平方根である。
制御部50は、例えば、ギャップGPのばらつきが最小となる、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθの最適解を求める。最適化問題の解法としては、例えば準ニュートン法などの一般的な解法が用いられる。
これら3つの独立変数の最適解を求めるためには、3つ以上のギャップGPが必要である。ギャップGPは、例えば、図3に示す8つの撮像範囲FR1〜FR8で算出される。尚、目標軌跡の補正に用いられる画像の枚数は、8枚には限定されない。
通常、各画像の撮像範囲は十分に狭く、各画像において研削前の外周縁4と目標軌跡の内周縁TLとが略平行な直線であるとみなせる場合が多い。この場合、各画像につき1つのギャップGPが算出されるため、3枚以上の画像が目標軌跡の補正に用いられる。
但し、1枚の画像で2つのギャップGPが算出できる場合がある。そのような場合としては、1枚の画像において研削前の外周縁4や目標軌跡の内周縁TLが例えば折れ線である場合が挙げられる。折れ線は、例えばガラス板2の角部に形成される。この場合、2枚以上の画像が目標軌跡の補正に用いられる。
図2のステップS104では、制御部50は、ステップS103において算出した補正量ΔX、ΔY、Δθを用いて、目標軌跡の補正を行う。
図5は、第1実施形態によるXY座標系での、ガラス板の研削前の外周縁と、回転砥石の補正後の目標軌跡と、目標軌跡を補正した後のガラス板の研削後の外周縁と、画像の撮像範囲との位置関係を示す平面図である。補正後の目標軌跡は、補正前の目標軌跡を、X軸方向にΔXだけ平行移動させると共に、Y軸方向にΔYだけ平行移動させ、座標が(ΔX、ΔY)の点を中心にΔθだけ回転移動させることで得られる。目標軌跡の寸法や形状は、補正前と補正後で同じである。
制御部50は、補正後の目標軌跡を、記憶媒体52に記憶させる。補正後の目標軌跡は、補正前の目標軌跡と置き換えて記憶されてよい。その代わりに、補正前の目標軌跡と、補正量ΔX、ΔY、Δθが記憶されてもよい。
図2のステップS105では、制御部50は、補正後の目標軌跡に従って駆動部30を制御することで、補正後の目標軌跡に基づく研削を行う。これにより、ガラス板2の研削前の外周縁4と、ガラス板2の研削後の外周縁4AとのギャップGPを一定にすることができ、研削量を一定にすることができる。
その後、制御部50は、今回の処理を終了する。補正後の目標軌跡は、次のガラス板2の研削にも用いられる。目標軌跡の補正は、加工対象であるガラス板2の型式の変更時などに行われる。加工対象であるガラス板2の型式が同じ間、目標軌跡の補正は定期的に行われてもよい。
尚、X軸方向の平行移動量ΔX、Y軸方向の平行移動量ΔY、回転移動量Δθのいずれかが許容範囲外である場合、アライメント装置または搬送装置に異常が生じている可能性があるので、制御部50はアラームを出力させてもよい。アラームの出力は、画像や音などで行われる。制御部50は、アラームを出力させると共に、研削を中止させてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、外周縁4の異なる部分を撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の外周縁4の位置を検出し、検出結果に基づき目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。補正量は平行移動量のみならず回転移動量をも含むので、一回の補正でギャップGPのばらつきを略ゼロにでき、研削量のばらつきを略ゼロにできる。
また、本実施形態によれば、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGPに基づき、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。研削前に目標軌跡の補正を行うので、研削後に目標軌跡の補正を行う場合に比べ、外周縁4の部分的な削り過ぎなどを抑制できる。尚、研削前に目標軌跡の補正を行うことは、目視では困難であったが、本実施形態によれば、研削前に目標軌跡を高精度に補正を行うことができ、且つ目標軌跡の補正完了までの時間を短縮できる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、研削前に目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出するため、その算出には各撮像範囲FR1〜FR8での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGPを用いる。研削後の外周縁4Aの目標位置は、目標軌跡の内周縁TLに一致する。
一方、本実施形態では、研削後に目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出するため、その算出には各撮像範囲FR1〜FR8での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの検出位置とのギャップGPを用いる。研削後の外周縁4Aの検出位置は、研削後の外周縁4Aの目標位置と略一致する。
以下、相違点について主に説明する。尚、本実施形態で用いられる加工装置は、図1に示す加工装置と同様であるので、図示を省略する。また、XY座標系での、研削前の外周縁4と、補正前の目標軌跡と、目標軌跡を補正する前の研削後の外周縁4Aと、画像の撮像範囲との位置関係は、図3に示す位置関係と同様であるので、図示を省略する。
図6は、第2実施形態による加工方法を示すフローチャートである。図6のステップS201以降の処理は、テーブル10が搬送装置からガラス板2を受け取って保持すると、開始される。尚、ガラス板2は、アライメント装置によって位置合わせされた後に、搬送装置によってテーブル10に載置される。
図6のステップS201では、制御部50は、研削前の外周縁4の異なる部分を撮像部60で撮像した複数の画像の取得を行う。これらの画像は、フレームFrに対するテーブル10のY軸方向位置やθ方向位置を、予め設定された位置に調整した上で撮像される。これにより、例えば図3に示す8つの撮像範囲FR1〜FR8の画像を取得する。
図6のステップS202では、制御部50は、ステップS201で取得した各画像を画像処理し、各画像での研削前の外周縁4の位置検出を行う。画像処理については、後述する。
尚、ステップS201〜ステップS202では全ての画像の取得が完了した後に画像処理が開始されるが、画像が取得される度に画像処理が行われてもよく、全ての画像の取得が完了する前に画像処理が開始されてもよい。
図6のステップS203では、制御部50は、テーブル10に対する回転砥石20の目標軌跡に従って駆動部30を制御する。これにより、回転砥石20がガラス板2の外周縁4を研削する。研削後の外周縁4Aは、図3に示すように、目標軌跡の内周縁TLと略一致する。
図6のステップS204では、制御部50は、ステップS201で取得した複数の画像と撮像範囲が同じ複数の画像の取得を行う。ステップS204とステップS201とで、テーブル10に対する撮像部60の撮像時の位置は同じである。
図6のステップS205では、制御部50は、ステップS204で取得した各画像を画像処理し、各画像での研削後の外周縁4Aの位置検出を行う。画像処理については、後述する。
尚、ステップS204〜ステップS205では全ての画像の取得が完了した後に画像処理が開始されるが、画像が取得される度に画像処理が行われてもよく、全ての画像の取得が完了する前に画像処理が開始されてもよい。
図6のステップS206では、制御部50は、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの検出位置とのギャップGP(図4参照)に基づき、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。
目標軌跡を補正する目的は、研削量のばらつきの低下である。研削量のばらつきは、ギャップGPのばらつきで表すことができる。ギャップGPのばらつきは、例えば分散、標準偏差などで表される。
目標軌跡の補正では、目標軌跡の平行移動や回転移動を行う。これにより、研削後の外周縁4Aの平行移動や回転移動を行うことができる。目標軌跡の平行移動量や回転移動量は、研削後の外周縁4Aの平行移動量や回転移動量と同じである。
そこで、制御部50は、ギャップGPのばらつきが小さくなるように研削後の外周縁4Aの平行移動や回転移動を行い、その平行移動量や回転移動量を目標軌跡の補正量として用いる。
制御部50は、研削後の外周縁4Aの補正前に比べ、研削後の外周縁4Aの補正後に、ギャップGPのばらつきが小さくなるように、研削後の外周縁4Aの補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。
制御部50は、例えば、ギャップGPのばらつきが最小となる、研削後の外周縁4Aの補正量ΔX、ΔY、Δθの最適解を求める。最適化問題の解法としては、例えば準ニュートン法などの一般的な解法が用いられる。
図6のステップS207では、制御部50は、ステップS203で用いた目標軌跡の補正を行う。補正後の目標軌跡は、補正前の目標軌跡を、X軸方向にΔXだけ平行移動させると共に、Y軸方向にΔYだけ平行移動させ、座標が(ΔX、ΔY)の点を中心にΔθだけ回転移動させることで得られる。目標軌跡の寸法や形状は、補正の前後で同じである。
制御部50は、補正後の目標軌跡を、記憶媒体52に記憶させる。補正後の目標軌跡は、補正前の目標軌跡と置き換えて記憶されてよい。その代わりに、補正前の目標軌跡と、補正量ΔX、ΔY、Δθとが記憶されてもよい。
その後、制御部50は、今回の処理を終了する。補正後の目標軌跡は、次のガラス板2の研削に用いられる。目標軌跡の補正は、加工対象であるガラス板2の型式の変更時などに行われる。加工対象であるガラス板2の型式が同じ間、目標軌跡の補正は定期的に行われてもよい。
尚、本実施形態では、目標軌跡の数が1つであるが、複数でもよく、目標軌跡を徐々に狭めながら研削結果の確認と目標軌跡の補正を行ってもよい。複数の目標軌跡の内周縁は、一定の間隔をおいて描かれる。この場合、ステップS207では、制御部50は、ステップS203で用いた目標軌跡よりも小さい内周縁を有する目標軌跡の補正を行う。その後、制御部50は、補正後の目標軌跡に従って駆動部30を制御し、ガラス板2の研削後の外周縁4Aをさらに研削する。目標軌跡の数が複数の場合、制御部50は全ての目標軌跡を同時に同じ補正量で補正してよい。
また、X軸方向の平行移動量ΔX、Y軸方向の平行移動量ΔY、回転移動量Δθのいずれかが許容範囲外である場合、アライメント装置または搬送装置に異常が生じている可能性があるので、制御部50はアラームを出力させてもよい。アラームの出力は、画像や音などで行われる。制御部50は、アラームを出力させると共に、研削を中止させてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、外周縁4の異なる部分を撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の外周縁4の位置を検出し、検出結果に基づき目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。補正量は平行移動量のみならず回転移動量をも含むので、一回の補正でギャップGPのばらつきを略ゼロにでき、研削量のばらつきを略ゼロにできる。
また、本実施形態によれば、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの検出位置とのギャップGPに基づき、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。実際の研削量に基づいて目標軌跡の補正を行うので、補正の精度を向上できる。尚、従来は研削結果の確認を目視で行うため、目標軌跡の補正結果は作業者の技量による部分が大きかったが、本実施形態によれば目標軌跡を高精度に補正を行うことができる。
[第3実施形態]
上記第1実施形態では、研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGPに基づき、目標軌跡の補正量ΔX、ΔY、Δθを算出する。研削前に目標軌跡の補正を行うので、研削後に目標軌跡の補正を行う場合に比べ、外周縁4の部分的な削り過ぎなどを抑制できる。
ところで、XY座標系での研削前の外周縁4の検出位置は、フレームFrに対するテーブル10の撮像時の位置、フレームFrに対する撮像部60の固定位置、撮像部60の画角などから求められる。これらのデータの誤差のため、研削後の外周縁4Aが目標軌跡の内周縁TLから僅かにずれることがある。
そこで、本実施形態では、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGP1に基づき、目標軌跡の一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1を算出した後、一次補正後の目標軌跡に従って研削を行う。その後、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの検出位置とのギャップGP2に基づき、一次補正後の目標軌跡の二次補正量ΔX2、ΔY2、Δθ2を算出する。
以下、相違点について主に説明する。尚、本実施形態で用いられる加工装置は、図1に示す加工装置と同様であるので、図示を省略する。また、XY座標系での、研削前の外周縁4と、補正前の目標軌跡と、目標軌跡を補正する前の研削後の外周縁4Aと、画像の撮像範囲との位置関係は、図3に示す位置関係と同様であるので、図示を省略する。
図7は、第3実施形態による加工方法を示すフローチャートである。図7のステップS301以降の処理は、テーブル10が搬送装置からガラス板2を受け取って保持すると、開始される。尚、ガラス板2は、アライメント装置によって位置合わせされた後に、搬送装置によってテーブル10に載置される。
図7のステップS301では、制御部50は、研削前の外周縁4の異なる部分を撮像部60で撮像した複数の画像の取得を行う。これらの画像は、フレームFrに対するテーブル10のY軸方向位置やθ方向位置を、予め設定された位置に調整した上で撮像される。これにより、例えば図3に示す8つの撮像範囲FR1〜FR8の画像を取得する。
図7のステップS302では、制御部50は、ステップS301で取得した各画像を画像処理し、各画像での研削前の外周縁4の位置検出を行う。画像処理については、後述する。
尚、ステップS301〜ステップS302では全ての画像の取得が完了した後に画像処理が開始されるが、画像が取得される度に画像処理が行われてもよく、全ての画像の取得が完了する前に画像処理が開始されてもよい。
図7のステップS303では、制御部50は、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの目標位置とのギャップGP1に基づき、目標軌跡の一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1を算出する。ΔX1はX軸方向の平行移動量を、ΔY1はY軸方向の平行移動量を、Δθ1は座標が(ΔX1、ΔY1)の点を中心とする回転移動量を表す。
制御部50は、目標軌跡の一次補正前に比べ、目標軌跡の一次補正後に、ギャップGP1のばらつきが小さくなるように、目標軌跡の一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1を算出する。ギャップGP1のばらつきは、例えば分散、標準偏差などで表される。
制御部50は、例えば、ギャップGP1のばらつきが最小となる、目標軌跡の一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1の最適解を求める。最適化問題の解法としては、例えば準ニュートン法などの一般的な解法が用いられる。
図7のステップS304では、制御部50は、ステップS303において算出した一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1を用いて、目標軌跡の一次補正を行う。一次補正後の目標軌跡は、一次補正前の目標軌跡を、X軸方向にΔX1だけ平行移動させると共に、Y軸方向にΔY1だけ平行移動させ、座標が(ΔX1、ΔY1)の点を中心にΔθ1だけ回転移動させることで得られる。目標軌跡の寸法や形状は、一次補正の前後で同じである。
制御部50は、一次補正後の目標軌跡を、記憶媒体52に記憶させる。一次補正後の目標軌跡は、一次補正前の目標軌跡と置き換えて記憶されてよい。その代わりに、一次補正前の目標軌跡と、一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1とが記憶されてもよい。
図7のステップS305では、制御部50は、テーブル10に対する回転砥石20の一次補正後の目標軌跡に従って駆動部30を制御する。これにより、回転砥石20がガラス板2の外周縁4を研削する。研削後の外周縁4Aは、目標軌跡の内周縁TLと略一致するが、僅かにずれることがある。
図7のステップS306では、制御部50は、ステップS301で取得した複数の画像と撮像範囲が同じ複数の画像の取得を行う。ステップS306とステップS301とで、テーブル10に対する撮像部60の撮像時の位置は同じである。
図7のステップS307では、制御部50は、ステップS306で取得した各画像を画像処理し、各画像での研削後の外周縁4Aの位置検出を行う。画像処理については、後述する。
尚、ステップS306〜ステップS307では全ての画像の取得が完了した後に画像処理が開始されるが、画像が取得される度に画像処理が行われてもよく、全ての画像の取得が完了する前に画像処理が開始されてもよい。
図7のステップS308では、制御部50は、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの検出位置とのギャップGP2に基づき、一次補正後の目標軌跡の二次補正量ΔX2、ΔY2、Δθ2を算出する。ΔX2はX軸方向の平行移動量を、ΔY2はY軸方向の平行移動量を、Δθ2は座標が(ΔX2、ΔY2)の点を中心とする回転移動量を表す。
目標軌跡を二次補正する目的は、研削量のばらつきの低下である。研削量のばらつきは、ギャップGP2のばらつきで表すことができる。ギャップGP2のばらつきは、例えば分散、標準偏差などで表される。
目標軌跡の二次補正では、目標軌跡の平行移動や回転移動を行う。これにより、研削後の外周縁4Aの平行移動や回転移動を行うことができる。目標軌跡の平行移動量や回転移動量は、研削後の外周縁4Aの平行移動量や回転移動量と同じである。
そこで、制御部50は、ギャップGP2のばらつきが小さくなるように研削後の外周縁4Aの平行移動や回転移動を行い、その平行移動量や回転移動量を目標軌跡の二次補正量として用いる。
制御部50は、研削後の外周縁4Aの補正前に比べ、研削後の外周縁4Aの補正後に、ギャップGP2のばらつきが小さくなるように、研削後の外周縁4Aの補正量ΔX2、ΔY2、Δθ2を算出する。
制御部50は、例えば、ギャップGP2のばらつきが最小となる、研削後の外周縁4Aの補正量ΔX2、ΔY2、Δθ2の最適解を求める。最適化問題の解法としては、例えば準ニュートン法などの一般的な解法が用いられる。
図7のステップS309では、制御部50は、ステップS305で用いた一次補正後の目標軌跡の二次補正を行う。二次補正後の目標軌跡は、二次補正前であって一次補正後の目標軌跡を、X軸方向にΔX2だけ平行移動させると共に、Y軸方向にΔY2だけ平行移動させ、座標が(ΔX2、ΔY2)の点を中心にΔθ2だけ回転移動させることで得られる。目標軌跡の寸法や形状は、二次補正の前後で同じである。
尚、二次補正後の目標軌跡は、一次補正前の目標軌跡を、X軸方向にΔX1+ΔX2だけ平行移動させると共に、Y軸方向にΔY1+ΔY2だけ平行移動させ、座標が(ΔX1+ΔX2、ΔY1+ΔY2)の点を中心にΔθ1+Δθ2だけ回転移動させることでも得られる。
制御部50は、二次補正後の目標軌跡を、記憶媒体52に記憶させる。二次補正後の目標軌跡は、二次補正前で一次補正後の目標軌跡と置き換えて記憶されてよい。その代わりに、一次補正前の目標軌跡と、一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1と、二次補正量ΔX2、ΔY2、Δθ2とが記憶されてもよい。
その後、制御部50は、今回の処理を終了する。二次補正後の目標軌跡は、次のガラス板2の研削に用いられる。目標軌跡の補正は、加工対象であるガラス板2の型式の変更時などに行われる。加工対象であるガラス板2の型式が同じ間、目標軌跡の補正は定期的に行われてもよい。
尚、本実施形態では、目標軌跡の数が1つであるが、複数でもよく、目標軌跡を徐々に狭めながら研削結果の確認と目標軌跡の補正を行ってもよい。複数の目標軌跡の内周縁は、一定の間隔をおいて描かれる。この場合、ステップS309では、制御部50は、ステップS305で用いた目標軌跡よりも小さい内周縁を有する目標軌跡の補正を行う。その後、制御部50は、補正後の目標軌跡に従って駆動部30を制御し、ガラス板2の研削後の外周縁4Aをさらに研削する。目標軌跡の数が複数の場合、制御部50は全ての目標軌跡を同時に同じ補正量で補正してよい。
また、X軸方向の平行移動量ΔX、Y軸方向の平行移動量ΔY、回転移動量Δθのいずれかが許容範囲外である場合、アライメント装置または搬送装置に異常が生じている可能性があるので、制御部50はアラームを出力させてもよい。アラームの出力は、画像や音などで行われる。制御部50は、アラームを出力させると共に、研削を中止させてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様に、外周縁4の異なる部分を撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の外周縁4の位置を検出し、検出結果に基づき目標軌跡の一次補正量ΔX1、ΔY1、Δθ1を算出する。補正量は平行移動量のみならず回転移動量をも含むので、一回の補正でギャップGP1のばらつきを略ゼロにでき、研削量のばらつきを略ゼロにできる。研削前に目標軌跡の一次補正を行うので、研削後に目標軌跡の一次補正を行う場合に比べ、外周縁4の部分的な削り過ぎなどを抑制できる。尚、研削前に目標軌跡の一次補正を行うことは、目視では困難であった。
ところで、XY座標系での研削前の外周縁4の検出位置は、フレームFrに対するテーブル10の撮像時の位置、フレームFrに対する撮像部60の固定位置、撮像部60の画角などから求められる。これらのデータの誤差のため、研削後の外周縁4Aが目標軌跡の内周縁TLから僅かにずれることがある。
そこで、本実施形態によれば、上記第2実施形態と同様に、各撮像範囲での研削前の外周縁4の検出位置と研削後の外周縁4Aの検出位置とのギャップGP2に基づき、目標軌跡の二次補正量ΔX2、ΔY2、Δθ2を算出する。実際の研削量に基づいて目標軌跡の二次補正を行うので、補正の精度を向上できる。
以上、加工方法の実施形態などについて説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
図8は、図1の撮像部により撮像した画像の画像処理の一例を示す図である。図8において、矢印方向は、画像の輝度の変化を調べる方向を表す。制御部50は、矢印方向に沿って、画像の輝度の変化を調べる。
画像の輝度は、ガラス板2が存在しない部分では一様に低く、ガラス板2が存在する部分では表面形状に応じて変化する。表面形状が平坦である部分では輝度が低く、表面形状が急激に変化する部分、例えば外周縁部や欠陥部などでは輝度が高い。外周縁部には、通常、切断や研削などによって傷がつきやすく、欠陥部が生じやすい。
画像の互いに対向する二辺の一方から他方に向けて輝度の変化を調べた場合に、輝度が急激に増加する点がガラス板2の外周縁として検出される。ガラス板2の外周縁は、輝度の絶対値や輝度の変化率などに基づいて検出される。輝度が急激に増加する点は、特定の方向に輝度の変化を調べることで検出される。
図8(a)は、画像の上辺から画像の下辺に向けて縦方向(以下、「第1方向」と呼ぶ。)に輝度の変化を調べた場合に輝度が急激に増加する点P1とその近似直線ASL1を示す。図8(a)の一部では、ガラス板2の内部だけで輝度の変化を調べている。そのため、ガラス板2の欠陥部で輝度が急激に増加している。また、輝度が急激に変化する点P1と、近似直線ASL1との誤差が大きい。
図8(b)は、画像の左辺から画像の右辺に向けて横方向(以下、「第2方向」と呼ぶ。)に輝度の変化を調べた場合に輝度が急激に増加する点P2とその近似直線ASL2を示す。図8(b)では、ガラス板2の内部から外部に向けて輝度の変化を調べている。そのため、ガラス板2の外周縁よりも少し内側の位置で輝度が急激に増加している。また、ガラス板2の欠陥部で輝度が急激に増加している。その結果、輝度が急激に増加する点P2と、近似直線ASL2との誤差が大きい。
図8(c)は、画像の右辺から画像の左辺に向けて横方向(以下、「第3方向」と呼ぶ。)に輝度の変化を調べた場合に輝度が急激に増加する点P3とその近似直線ASL3を示す。図8(c)ではガラス板2の外部から内部に向けて輝度の変化を調べている。そのため、ガラス板2の外周縁の位置で輝度が急激に増加している。また、輝度が急激に増加する点P3と、近似直線ASL3との誤差が小さい。
尚、画像の下辺から画像の上辺に向けて縦方向(以下、「第4方向」と呼ぶ。)に輝度の変化を調べる場合、画像の一部では図8(b)と同様にガラス板2の内部から外部に向けて輝度の変化を調べることになり、画像の他の一部では図8(a)と同様にガラス板2の内部だけで輝度の変化を調べることになる。そのため、ガラス板2の外周縁の検出精度が低い。
図8(a)〜図8(c)から明らかなように、図8(c)に示すように第3方向に輝度の変化を調べることで、ガラス板2の外周縁の検出精度を向上できる。輝度の変化を調べる方向は、予め設定されていてよい。
ところで、テーブル10に保持されたガラス板2の撮像範囲を変更するため、テーブル10と撮像部60との相対位置を変更する場合、図3に示すように撮像範囲FR1〜FR8ごとにxy座標系でのガラス板2の向きが変わる。そのため、撮像範囲FR1〜FR8ごとに、輝度の変化を調べる方向を、第1方向〜第3方向の中から選択する必要がある。
そこで、制御部50は、各画像において、第1方向の輝度の変化、第2方向の輝度の変化、第3方向の輝度の変化をそれぞれ調べ、第1方向〜第3方向の中で、輝度が急激に増加する点と近似直線との誤差が最も小さい方向を調べる。例えば、近似方法が最小二乗法の場合、第1方向〜第3方向の中で、残差の二乗和が最も小さい方向を調べる。制御部50は、上記誤差が最も小さい方向を、ガラス板の外周縁の検出に用いる方向として選択する。
2 ガラス板
4 研削前の外周縁
4A 研削後の外周縁
10 テーブル
20 回転砥石
30 駆動部
50 制御部
60 撮像部
TL 目標軌跡の内周縁

Claims (8)

  1. テーブルに対する回転砥石の目標軌跡に従って前記テーブルと前記回転砥石との相対移動を行い、前記テーブルに保持された板状体の外周縁を前記回転砥石で研削する、板状体の加工方法であって、
    前記テーブルに保持された板状体の研削前の外周縁の異なる部分を撮像部で撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の前記外周縁の位置を検出し、検出結果に基づき前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、板状体の加工方法。
  2. 各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の目標位置とのギャップに基づき、前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、請求項1に記載の板状体の加工方法。
  3. 前記目標軌跡に従って前記外周縁の研削を行った後、研削前に取得した複数の画像と撮像範囲が同じ複数の画像を取得し、各画像での研削後の前記外周縁の位置を検出し、
    各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の検出位置とのギャップに基づき、前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、請求項1または2に記載の板状体の加工方法。
  4. 各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の目標位置とのギャップに基づき、前記目標軌跡の一次補正量である平行移動量および回転移動量を算出し、
    一次補正後の前記目標軌跡に従って前記外周縁の研削を行った後、研削前に取得した複数の画像と撮像範囲が同じ複数の画像を取得し、各画像での研削後の前記外周縁の位置を検出し、
    各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の検出位置とのギャップに基づき、一次補正後の前記目標軌跡の二次補正量である平行移動量および回転移動量をさらに算出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の板状体の加工方法。
  5. 板状体を保持するテーブルと、
    前記テーブルに保持された板状体の外周縁を研削する回転砥石と、
    前記テーブルと前記回転砥石とを相対的に移動させる駆動部と、
    前記テーブルに対する前記回転砥石の目標軌跡に従って前記駆動部を制御する制御部と、
    前記テーブルに保持された板状体の外周縁の画像を撮像する撮像部とを有し、
    前記制御部は、前記テーブルに保持された板状体の研削前の外周縁の異なる部分を撮像した複数の画像を取得し、各画像での研削前の前記外周縁の位置を検出し、検出結果に基づき前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、板状体の加工装置。
  6. 前記制御部は、各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の目標位置とのギャップに基づき、前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、請求項5に記載の板状体の加工装置。
  7. 前記制御部は、
    前記目標軌跡に従って前記外周縁の研削を行った後、研削前に取得した複数の画像と撮像範囲が同じ複数の画像を取得し、各画像での研削後の前記外周縁の位置を検出し、
    各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の検出位置とのギャップに基づき、前記目標軌跡の補正量である平行移動量および回転移動量を算出する、請求項5または6に記載の板状体の加工装置。
  8. 前記制御部は、
    各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の目標位置とのギャップに基づき、前記目標軌跡の一次補正量である平行移動量および回転移動量を算出し、
    一次補正後の前記目標軌跡に従って前記外周縁の研削を行った後、研削前に取得した複数の画像と撮像範囲が同じ複数の画像を取得し、各画像での研削後の前記外周縁の位置を検出し、
    各撮像範囲での研削前の前記外周縁の検出位置と研削後の前記外周縁の検出位置とのギャップに基づき、一次補正後の前記目標軌跡の二次補正量である平行移動量および回転移動量をさらに算出する、請求項5〜7のいずれか1項に記載の板状体の加工装置。
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