JP2018057204A - 交流モータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な回路で構成された制御装置により、広い範囲の電源電圧に対応して、ゲート信号の印加タイミングを広い範囲で制御できる。さらに、多様な容量のモータを制御できる。
【解決手段】制御装置100は、整流素子11と、ゼロクロス検出部12と、ON信号発生部13と、ONパルス信号発生部14と、駆動部15と、を備える。ONパルス信号発生部14は、制御信号Scontが入力されたとき、入力された制御信号Scontに応じて所定時間幅を有するONパルス信号Sonpを生成し、生成したONパルス信号Sonpを出力する。ONパルス信号発生部14は、電源電圧の正負が切り替わる時をゼロクロス検出部12が検出した場合、ONパルス信号Sonpの出力を停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流モータに印加する電圧を制御する、交流モータの制御装置に関する。
従来、交流モータの制御装置において、サイリスタは、交流モータと直列に接続される。サイリスタには、電源電圧と同期した所望の点弧タイミングで、単発のゲートパルス信号が加えられる。一定の時間、交流モータには電流が流れるように、ゲートパルス信号は、所定の時間幅を有する。よって、従来の交流モータの制御装置は、サイリスタを介して交流モータに通電される交流電源の導通角を調整して、交流モータに印加される電圧を制御している(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の交流モータの制御装置を示す構成図である。
図6に示すように、特許文献1に記載された従来の交流モータの制御装置200は、タコジェネレータ205と、差動アンプ207と、積分回路208と、整流回路228と、トリガ素子EUJT211と、セットパルス発生回路231と、リセットパルス発生回路234と、フリップフロップ回路235と、AND回路236と、ホト・トライアック・カップラ223と、トライアック224と、を備える。
タコジェネレータ205は、単相誘導電動機202の回転速度を検出する。差動アンプ207は、タコジェネレータ205が検出した回転速度を電圧に変換した検出電圧と、速度指令電圧206との偏差を増幅する。積分回路208は、差動アンプ207の出力を積分する。整流回路228は、交流電源16をトランス227で絶縁して全波整流する。トリガ素子EUJT211は、ベース端子211bとエミッタ端子211eとを有する。ベース端子211bには、整流回路228の出力電圧が伝達される。エミッタ端子211eには、積分回路208の出力が伝達される。トリガ素子EUJT211は、ベース端子211bに伝達された整流回路228の出力電圧と、エミッタ端子211eに伝達された積分回路208の出力に応じてトリガパルスを発生する。セットパルス発生回路231は、全波整流された電圧の立ち上がりである零電圧付近を検出し、検出した結果をセットパルスとして発生する。リセットパルス発生回路234は、電源周波数の半周期の期間内で多発するトリガパルスを遅延させて、リセットパルスを発生する。フリップフロップ回路235は、セットパルスとリセットパルスとに基いて動作する。AND回路236は、フリップフロップ回路235の出力信号とトリガパルスとに基いて、より有効なトリガパルスを発生する。ホト・トライアック・カップラ223は、有効なトリガパルスを発光側に受ける。トライアック224は、ホト・トライアック・カップラ223の受光側の信号を受けて動作する。
また、他の従来の交流モータの制御装置は、つぎの制御を行っているものもある。すなわち、ゲートパルスの立ち上がりタイミングは、ゲートパルス印加開始信号である。ゲートパルスの立下りタイミングは、ゲートパルス印加開始信号に基いて別のクロックをカウントし、カウントした別のクロックにより決定される(例えば、特許文献2参照)。
図7は、従来の他の交流モータの制御装置を示すブロック図である。
図7に示すように、特許文献2に記載された従来の交流モータの制御装置300は、ゲートパルス発生回路を備える。ゲートパルス発生回路は、カウンタ351と、RS型フリップフロップ352と、ANDゲート350を有する。
カウンタ351は、クロック信号321を基準として、クリア信号324に基いてカウントをスタートする。カウンタ351は、予め設定したフルカウント値を超えると、オーバー信号325を出力する。
RS型フリップフロップ352は、ゲート信号323の立ち上がりと同時にセットされて、パルス出力322をオンする。RS型フリップフロップ352は、ゲート信号323がオフした後、カウンタ351からのオーバー信号325によってリセットされる。RS型フリップフロップ352は、オーバー信号325によってリセットされると、パルス出力322をオフする。
上述した従来の交流モータの制御装置において、一般的に、ゲート信号を用いてサイリスタを点弧させる場合、つぎのことが求められる。
すなわち、サイリスタのオン状態を維持するには、ゲート信号がリセットされた時点において、サイリスタを流れる電流の値が、サイリスタ固有のラッチング電流値よりも大きい必要がある。
ところで、サイリスタに流れる電流が立ち上がるタイミングは、交流モータの仕様や電源電圧、あるいは、サイリスタを点弧させる電源電圧の位相などの影響を受ける。よって、求められる条件に応じて、必要とされるゲート信号の最小時間幅が決定される。
従って、交流モータの制御装置には、交流モータに供給される電源電圧の違いや、さまざまな機器で用いられる交流モータの多様な仕様に応じて、確実にサイリスタを点弧させることが求められる。つまり、交流モータの制御装置は、想定される最悪条件下においてもサイリスタがオン状態を持続できるように、相応のゲート信号幅を確保する必要がある。
上述した従来の交流モータの制御装置では、ゲート信号幅を一定にしている。よって、さまざまな電源電圧や多様な仕様の交流モータに対応するため、従来の交流モータの制御装置は、先に説明した理由により、相応のゲート信号幅を確保する必要がある。
なお、交流モータに印加される電圧を広範囲で制御するために、交流モータの制御装置には、ゲート信号を印加するタイミングが電源電圧のゼロクロスから次のゼロクロスまでの範囲で広く変化できることが求められる。
特許第3499108号 特開2000−175436号公報
しかしながら、上述した従来の交流モータの制御装置では、つぎの課題を有していた。
すなわち、交流モータに印加する電圧を低くしたい場合、ゲート信号の印加タイミングは、上述した「電源電圧のゼロクロスから次のゼロクロスまでの範囲」のうち、次のゼロクロスに近くなる。このとき、ゲート信号幅が広いと、ゲート信号がONしてからOFFするまでの間で、電源電圧が逆極性になることがある。電源電圧が逆極性になる状態が生じると、サイリスタが誤って点弧されて、交流モータに最大電圧が印加されるという不具合が生じることが考えられる。
したがって、この不具合を防ぐために、従来の交流モータの制御装置では、ゲート信号の印加タイミングの制御を「電源電圧のゼロクロスから次のゼロクロスまでの範囲」に対して余裕を持って行う必要がある。
換言すれば、従来の交流モータの制御装置は、広いゲート信号幅を確保しながら、ゲート信号の印加タイミングを「電源電圧のゼロクロスから次のゼロクロスまでの範囲」に対して広い範囲で制御できていない、という改善点があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、広い範囲の電源電圧に対応できるとともに、ゲート信号の印加タイミングを広い範囲で制御できるようにすることを目的とする。
さらに、本発明は、上記目的を達成することで、1つの交流モータの制御装置を用いて多様な容量のモータを適切に制御することが期待できる。
本発明に関する交流モータの制御装置は、整流素子と、ゼロクロス検出部と、ON信号発生部と、ONパルス信号発生部と、駆動部と、を備える。
整流素子は、交流電源に対して交流モータを介して直列に接続される。
ゼロクロス検出部は、交流電源の電源電圧について正負が切り替わる時を検出し、検出した結果をゼロクロス信号として出力する。
ON信号発生部は、交流モータから所定の出力を得るために整流素子をONする制御信号を生成し、生成した制御信号を出力する。
ONパルス信号発生部は、制御信号が入力されたとき、入力された制御信号に応じて所定時間幅を有するONパルス信号を生成し、生成したONパルス信号を出力する。また、ONパルス信号発生部は、電源電圧の正負が切り替わる時をゼロクロス検出部が検出した場合、ONパルス信号の出力を停止する。
駆動部は、ONパルス信号が入力されたとき、入力されたONパルス信号に応じて整流素子をON状態にするON信号を出力する。
本発明の交流モータの制御装置によれば、交流モータに印加する電圧を低くしたい場合、電源電圧が逆極性になる前に、強制的にONパルス信号がリセットされる。
よって、ゲート信号の印加タイミングが、「電源電圧のゼロクロスから次のゼロクロスまでの範囲」において、ONパルス信号の所定時間幅を大きく取ったとしても、電源電圧の次のゼロクロスではONパルス信号がリセットされる。したがって、電源電圧の次のゼロクロスからこのONパルス信号の所定時間幅以上に早いタイミングでは、ONパルス信号幅を十分広くすることができる。
したがって、本発明の交流モータの制御装置を用いれば、広い範囲の電源電圧に対応できるとともに、ゲート信号の印加タイミングを広い範囲で制御できる。さらに、1つの交流モータの制御装置を用いて多様な容量のモータを適切に制御することも期待できる。
本発明の実施の形態1における交流モータの制御装置の概要を示すブロック図 本発明の実施の形態1における交流モータの制御装置の動作を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態1における他の交流モータの制御装置の動作を説明するタイミングチャート 本発明の実施の形態2における交流モータの制御装置に用いられるゼロクロス検出部の回路図 本発明の実施の形態3における交流モータの制御装置に用いられるONパルス信号発生部の回路図 従来の交流モータの制御装置を示す構成図 従来の他の交流モータの制御装置を示すブロック図
本発明の実施の形態における交流モータの制御装置は、後述する構成により、ONパルス信号発生部は、電源電圧の正負が切り替わる時の近傍で、ONパルス信号をリセットする。よって、本発明の実施の形態における交流モータの制御装置は、通常使用するONパルス信号のパルス幅を大きくすることができる。
また、本発明の実施の形態における交流モータの制御装置は、後述する構成により、Central Processing Unit(以下、CPUと記す。)などの高機能な回路を用いることなく、簡単な回路構成にて実現できる。つまり、本発明の実施の形態における交流モータの制御装置は、簡単な回路構成にて、電源電圧のゼロクロスを検出し、ONパルス幅のタイマー回路を実現できる。よって、本発明の実施の形態における交流モータの制御装置は、安価に提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における交流モータの制御装置の概要を示すブロック図である。図2、図3は、本発明の実施の形態1における交流モータの制御装置の動作を説明するタイミングチャートである。
図1に示すように、本発明の実施の形態1における交流モータ10の制御装置100は、整流素子11と、ゼロクロス検出部12と、ON信号発生部13と、ONパルス信号発生部14と、駆動部15と、を備える。
整流素子11は、交流電源16に対して交流モータ10を介して直列に接続される。なお、本実施の形態1の一例を示す以下の説明において、整流素子11は、逆並列に接続された複数のサイリスタ11aである。
ゼロクロス検出部12は、交流電源16の電源電圧について正負が切り替わる時を検出し、検出した結果をゼロクロス信号Szcとして出力する。
ON信号発生部13は、交流モータ10から所定の出力を得るためにサイリスタ11aをONする制御信号Scontを生成し、生成した制御信号Scontを出力する。
ONパルス信号発生部14は、制御信号Scontが入力されたとき、入力された制御信号Scontに応じて所定時間幅を有するONパルス信号Sonpを生成し、生成したONパルス信号Sonpを出力する。また、ONパルス信号発生部14は、電源電圧の正負が切り替わる時をゼロクロス検出部12が検出した場合、例えば後述する構成によりONパルス信号Sonpの出力を停止する。
駆動部15は、ONパルス信号Sonpが入力されたとき、入力されたONパルス信号Sonpに応じてサイリスタ11aをON状態にするON信号Sonを出力する。
特に、顕著な作用効果を奏する構成は、以下のとおりである。
すなわち、図1に示すように、整流素子11には、トライアックを用いることができる。また、ONパルス信号発生部14は、リセット回路14aを有する。交流電源16の電源電圧の正負が切り替わる時をゼロクロス検出部12が検出した場合、リセット回路14aは、ゼロクロス検出部12から伝達されるゼロクロス信号Szcに応じて、入力された制御信号Scontに応じて生成されたONパルス信号Sonpの出力を停止する。
さらに、図面を用いて、詳細に説明する。
図1に示すように、交流電源16には、整流素子(11)であるサイリスタ11aと交流モータ10とが直列に接続されている。ゼロクロス検出部12は、交流電源16の両端に接続されて電源電圧のゼロクロス近傍を検出する。ゼロクロス検出部12は、交流電源16の電源電圧について正負が切り替わる時を検出すると、ONパルス信号発生部14にゼロクロス信号Szcを出力する。
ON信号発生部13は、ONパルス信号発生部14に制御信号Scontを出力する。制御信号Scontは、電源周期に同期している。ONパルス信号発生部14は、駆動部15にONパルス信号Sonpを出力する。ONパルス信号Sonpは、所定のパルス幅を有する。ONパルス信号発生部14は、ONパルス信号Sonpを強制的に停止するリセット回路14aをさらに有する。
ONパルス信号発生部14は、駆動部15にONパルス信号Sonpを出力する。駆動部15は、サイリスタ11aを点弧するON信号Sonを出力する。
以上のように構成された交流モータの制御装置について、以下に、動作、作用を説明する。 (実施例1)
まず、図1、図2を用いて、交流モータ10に対する印加電圧が高い場合について説明する。交流モータ10に対する印加電圧が高い場合には、交流モータ10から大きな回転トルクを得るために点弧タイミングを早くする場合などがある。図2に示すように、この場合、ONパルス信号Sonpは、次のゼロクロス信号と離れている。
図2中、上段から下段にかけて、順次、つぎの波形が示される。まず、交流電源(16)の電源電圧Vacの波形101が示される。つぎに、ゼロクロス検出部(12)が出力するゼロクロス信号Szcの波形102が示される。つぎに、ON信号発生部(13)が出力する制御信号Scontの波形103が示される。つぎに、ONパルス信号発生部(14)が出力するONパルス信号Sonpの波形104が示される。つぎに、交流モータ(10)に流れるモータ電流Imの波形105が示される。つぎに、交流モータ(10)に印加されるモータ電圧Vmの波形106が示される。
図1、図2に示すように、電源電圧Vacが負から正へ切り替わる時、ゼロクロス検出部12は、ゼロクロス信号Szcを出力する(t1)。
ON信号発生部13は、所望の回転トルクを得るために必要となるタイミングで制御信号ScontをONパルス信号発生部14に出力する。制御信号Scontが伝達されたONパルス信号発生部14は、ONパルス信号Sonpを駆動部15に出力する。このとき、ゼロクロス検出部12からゼロクロス信号Szcが出力されていないため、リセット回路14aはONパルス信号Sonpを停止する動作は行わない。ONパルス信号Sonpが伝達された駆動部15は、ON信号Sonをサイリスタ11aに出力する。ON信号Sonが伝達されたサイリスタ11aは点弧する。点弧したサイリスタ11aを通った電流は、交流モータ10に流れる。交流モータ10にモータ電流Imが流れると、交流モータ10には、モータ電圧Vmが生じる(t2)。
大きな回転トルクを得るために点弧タイミングを早くしたことにより、t2と、次のゼロクロス信号Szcが出力されるときであるt3との間には、ある程度の時間が確保されている。言い換えると、時刻t2と時刻t3との間は、ONパルス信号Sonpが出力される時間幅tpよりも長い時間が確保される。
ONパルス信号発生部14は、想定されるさまざまな状況を考慮した上で、整流素子であるサイリスタ11aが通電状態を継続できる様に設定された時間幅tpの間、ONパルス信号Sonpを出力する。想定されるさまざまな状況の指標として、例えば、印加される電圧の最小値や最大値、交流モータ10の制御装置100が使用される雰囲気温度の範囲、あるいは、モータの使用状態等がある。ONパルス信号発生部14は、時間幅tp経過後、ONパルス信号Sonpの出力を停止する。
サイリスタ11aは、ON信号Sonが停止した後も、サイリスタ11aの特性に基いて交流モータ10にモータ電流Imを供給し続けることができる。モータ電流Imが供給された交流モータ10には、応分のモータ電圧Vmが生じる。
その後、交流モータ10に流れるモータ電流Imが0になると、サイリスタ11aは消弧する(t4)。
(実施例2)
つぎに、図1、図3を用いて、交流モータ10に対する印加電圧が低い場合について説明する。交流モータ10に対する印加電圧が低い場合には、交流モータ10から得る回転トルクを小さくするために点弧タイミングを遅くする場合などがある。図3に示すように、この場合、ONパルス信号Sonpは、次のゼロクロス信号に近い。
図3には、図2と同様、順次、つぎの波形が示される。まず、交流電源(16)の電源電圧Vacの波形101が示される。つぎに、ゼロクロス検出部(12)が出力するゼロクロス信号Szcの波形102が示される。つぎに、ON信号発生部(13)が出力する制御信号Scontの波形103が示される。つぎに、ONパルス信号発生部(14)が出力するONパルス信号Sonpの波形104が示される。つぎに、交流モータ(10)に流れるモータ電流Imの波形105が示される。つぎに、交流モータ(10)に印加されるモータ電圧Vmの波形106が示される。
図1、図3に示すように、電源電圧Vacが負から正へ切り替わる時、ゼロクロス検出部12は、ゼロクロス信号Szcを出力する(t11)。
ON信号発生部13は、所望の回転トルクを得るために必要となるタイミングで制御信号ScontをONパルス信号発生部14に出力する。制御信号Scontが伝達されたONパルス信号発生部14は、ONパルス信号Sonpを駆動部15に出力する。ONパルス信号Sonpが伝達された駆動部15は、ON信号Sonをサイリスタ11aに出力する。ON信号Sonが伝達されたサイリスタ11aは点弧する。点弧したサイリスタ11aを通った電流は、交流モータ10に流れる。交流モータ10にモータ電流Imが流れると、交流モータ10には、モータ電圧Vmが生じる(t12)。
回転トルクを小さくするために点弧タイミングを遅くしたことにより、t12と、次のゼロクロス信号Szcが出力されるときであるt13との間には、十分な時間が確保されていない。言い換えると、時刻t12と時刻t13との間は、ONパルス信号Sonpが出力される時間幅tpよりも短い時間しか確保されていない。
この結果、サイリスタ11aが点弧するように駆動部15を介してONパルス信号発生部14が出力していたONパルス信号Sonpが出力される時間幅tp内において、次のゼロクロス信号Szcが出力される(t13a)。
ゼロクロス信号Szcは、ONパルス信号発生部14が有するリセット回路14aに伝達される。リセット回路14aは、ゼロクロス信号Szcが生じている間、ONパルス信号Sonpの出力を停止する。ONパルス信号Sonpの出力が停止されている状態を、破線104aで示す。
したがって、ONパルス信号Sonpが、時刻t13を跨いで出力されることはない。この結果、サイリスタ11aが、意図しない領域で点弧することを防止できる。具体的には、図3中、破線で示す、モータ電流Imの波形105a、モータ電圧Vmの波形106aが生じることを回避できる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における交流モータの制御装置に用いられるゼロクロス検出部の回路図である。
なお、本実施の形態1における交流モータの制御装置で説明したものと同様の構成については、同じ符号を付して、説明を援用する。
図4に示すように、本実施の形態2における交流モータの制御装置に用いられるゼロクロス検出部12aは、一次側素子40と、二次側素子42と、を有する。
一次側素子40は、交流電源16に対して直列に接続される。
二次側素子42は、一次側素子40と電気的に絶縁される。二次側素子42は、一次側素子40が検出する交流電源16の電源電圧の変化を反映した電気的信号を出力する。
特に、顕著な作用効果を奏する構成は、以下のとおりである。
すなわち、ゼロクロス検出部12aは、一次側素子40として発光素子41と、二次側素子42として受光素子43と、を含むフォトカプラ44を有する。
さらに、図面を用いて、詳細に説明する。
図4に示すように、双方向のフォトカプラ44は、一次側素子40が交流電源16と直列に接続される。一次側素子40のうち、発光素子41の一端は交流電源16の一端と接続される。一次側素子40のうち、発光素子41の他端は第1の抵抗器46の一端と接続される。第1の抵抗器46の他端は交流電源16の他端と接続される。
一方、双方向のフォトカプラ44は、二次側素子42である受光素子43としてトランジスタ43aを有する。トランジスタ43aはオープンコレクタ出力である。トランジスタ43aのエミッタ端子43eは、制御電源の負極側と接続される。トランジスタ43aのコレクタ端子43cは、第2の抵抗器47の一端と接続される。第2の抵抗器47の他端は、制御電源の正極側と接続される。二次側素子42は、第2の抵抗器47の一端とコレクタ端子43cとの接続点48からゼロクロス信号Szcを出力する。
つぎに、本構成のゼロクロス検出部12aの動作について説明する。
図2、図4に示すように、交流電源16の電源電圧が高い場合(t5)、フォトカプラ44が含む発光素子41には、交流電源16から第1の抵抗器46を介して十分に大きな電流が流れる。よって、フォトカプラ44が含む受光素子43であるトランジスタ43aは、オン状態になる。したがって、接続点48からONパルス信号発生部14に向かって、ゼロクロス信号Szcは出力されない。
その後、交流電源16の電源電圧が低くなり、電源電圧が正から負へ切り替わるゼロクロス近傍になる(t3)。このとき、フォトカプラ44が含む発光素子41には、十分な電流が流れなくなる。発光素子41に流れる電流が少なくなると、フォトカプラ44が含むトランジスタ43aはオン状態を維持できなくなり、オフ状態に至る。よって、接続点48からONパルス信号発生部14に向かって、ゼロクロス信号Szcが出力される。
以上の構成とすれば、本実施の形態2における交流モータの制御装置は、CPUなどの高価な回路を使用することなく、単純な回路構成で電源電圧のゼロクロスを検出できる。つまり、制御装置を簡素な構成で形成することで信頼性を向上し、価格を安価に抑えることができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態2における交流モータの制御装置に用いられるONパルス信号発生部の回路図である。
なお、本実施の形態1、2における交流モータの制御装置で説明したものと同様の構成については、同じ符号を付して、説明を援用する。
図5に示すように、本実施の形態3における交流モータの制御装置に用いられるONパルス信号発生部14bは、半導体スイッチング素子50と、コンデンサ52と、スイッチ素子54と、を有する。
半導体スイッチング素子50は、第1の端子であるエミッタ端子50eと、第2の端子であるベース端子50bと、第3の端子であるコレクタ端子50cと、を含む。コンデンサ52は、第1の端子であるエミッタ端子50eと第2の端子であるベース端子50bとを接続する。スイッチ素子54は、コンデンサ52と並列に接続される。
本構成において、ゼロクロス信号Szcが入力されたときに、スイッチ素子54は、コンデンサ52の両端を短絡するよう動作する。制御信号Scontは、第2の端子であるベース端子50bに伝達される。第3の端子であるコレクタ端子50cは、ONパルス信号Sonpを出力する。
特に、顕著な作用効果を奏する構成は、以下のとおりである。
すなわち、半導体スイッチング素子50は、トランジスタである。あるいは、半導体スイッチング素子50は、MOSFETである。
さらに、図面を用いて、詳細に説明する。
図5に示す一例において、半導体スイッチング素子50は、トランジスタ50aである。トランジスタ50aは、エミッタ端子50eとベース端子50bとの間に第3の抵抗器56を介してコンデンサ52が接続される。コンデンサ52の両端には、コンデンサ52と並列に、第4の抵抗器58を介してスイッチ素子54が接続される。スイッチ素子54は、ゼロクロス信号Szcが伝達されたとき、コンデンサ52を短絡する。
制御信号Scontは、第3の抵抗器56を介してトランジスタ50aが含むベース端子50bに伝達される。
ONパルス信号Sonpは、トランジスタ50aが含むコレクタ端子50cから出力される。
つぎに、本構成のONパルス信号発生部14bの動作について説明する。
図5に示すONパルス信号発生部14bにおいて、ゼロクロス信号Szcが伝達されていない場合、伝達された制御信号Scontにより、トランジスタ50aがオンするとともにコンデンサ52が充電される。
トランジスタ50aは、コンデンサ52の静電容量と第4の抵抗器58の抵抗値とに基いて算出される時間が経過した後、オン状態になる。トランジスタ50aがオン状態になると、トランジスタ50aは、ONパルス信号Sonpを出力する。
また、トランジスタ50aにゼロクロス信号Szcが伝達されると、スイッチ素子54がオン状態になる。よって、コンデンサ52に蓄電された電荷は、第4の抵抗器58を通して放電される。したがって、コンデンサ52が含むベース端子50bにはベース電流が流れなくなるため、トランジスタ50aは、オフ状態になる。この結果、ONパルス信号発生部14bは、ONパルス信号Sonpの出力を停止する。
以上の構成とすれば、本実施の形態3における交流モータの制御装置は、CPUなどの高価な回路を使用することなく、単純な回路構成で電源電圧のゼロクロスを検出できる。つまり、制御装置を簡素な構成で形成することで信頼性を向上し、価格を安価に抑えることができる。
本発明における交流モータの制御装置は、単純な回路で構成された制御装置で、つぎの点で広い範囲に対応できる。すなわち、本発明における交流モータの制御装置は、交流モータに供給される電源電圧が広い範囲でも対応できる。また、本発明における交流モータの制御装置は、小容量から大容量の広い範囲のモータに対応できる。また、本発明における交流モータの制御装置は、交流モータに印加される電圧について、広い範囲で印加される電圧を制御できる。
よって、本発明における交流モータの制御装置は、交流モータの速度制御装置などの用途にも適用できる。
10 交流モータ
11 整流素子
11a サイリスタ
12、12a ゼロクロス検出部
13 ON信号発生部
14、14b ONパルス信号発生部
14a リセット回路
15 駆動部
16 交流電源
40 一次側素子
41 発光素子
42 二次側素子
43 受光素子
43a トランジスタ
43c コレクタ端子
43e、211e エミッタ端子
44 フォトカプラ
46 第1の抵抗器
47 第2の抵抗器
48 接続点
50 半導体スイッチング素子
50a トランジスタ
50b ベース端子(第2の端子)
50c コレクタ端子(第3の端子)
50e エミッタ端子(第1の端子)
52 コンデンサ
54 スイッチ素子
56 第3の抵抗器
58 第4の抵抗器
100、200、300 制御装置(交流モータの制御装置)
101、102、103、104、105、105a、106、106a 波形
104a 破線
202 単相誘導電動機
205 タコジェネレータ
206 速度指令電圧
207 差動アンプ
208 積分回路
211 トリガ素子EUJT
211b ベース端子
223 ホト・トライアック・カップラ
224 トライアック
227 トランス
228 整流回路
231 セットパルス発生回路
234 リセットパルス発生回路
235 フリップフロップ回路
236 AND回路
321 クロック信号
322 パルス出力
323 ゲート信号
324 クリア信号
325 オーバー信号
350 ANDゲート
351 カウンタ
352 RS型フリップフロップ

Claims (9)

  1. 交流電源に対して交流モータを介して直列に接続される整流素子と、
    前記交流電源の電源電圧について正負が切り替わる時を検出し、検出した結果をゼロクロス信号として出力するゼロクロス検出部と、
    前記交流モータから所定の出力を得るために前記整流素子をONする制御信号を生成し、生成した前記制御信号を出力するON信号発生部と、
    前記制御信号が入力されたとき、入力された前記制御信号に応じて所定時間幅を有するONパルス信号を生成し、生成した前記ONパルス信号を出力するとともに、前記電源電圧の正負が切り替わる時を前記ゼロクロス検出部が検出した場合、前記ONパルス信号の出力を停止する、ONパルス信号発生部と、
    前記ONパルス信号が入力されたとき、入力された前記ONパルス信号に応じて前記整流素子をON状態にするON信号を出力する駆動部と、
    を備える交流モータの制御装置。
  2. 前記整流素子は、逆並列に接続された複数のサイリスタである、請求項1に記載の交流モータの制御装置。
  3. 前記整流素子は、トライアックである、請求項1に記載の交流モータの制御装置。
  4. 前記ONパルス信号発生部は、前記電源電圧の正負が切り替わる時を前記ゼロクロス検出部が検出した場合、前記ゼロクロス検出部から伝達される前記ゼロクロス信号に応じて、入力された前記制御信号に応じて生成された前記ONパルス信号の出力を停止する、リセット回路を有する、請求項1に記載の交流モータの制御装置。
  5. 前記ゼロクロス検出部は、
    前記交流電源に対して直列に接続される一次側素子と、
    前記一次側素子と電気的に絶縁されて、前記一次側素子が検出する前記交流電源の電源電圧の変化を反映した電気的信号を出力する二次側素子と、
    を有する、請求項1に記載の交流モータの制御装置。
  6. 前記ゼロクロス検出部は、
    前記一次側素子として発光素子と、
    前記二次側素子として受光素子と、
    を含むフォトカプラを有する、請求項5に記載の交流モータの制御装置。
  7. 前記ONパルス信号発生部は、
    第1の端子と、第2の端子と、第3の端子と、を含む半導体スイッチング素子と、
    前記第1の端子と前記第2の端子とを接続するコンデンサと、
    前記コンデンサと並列に接続されるスイッチ素子と、
    を有し、
    前記スイッチ素子は、前記ゼロクロス信号を入力したときに前記コンデンサの両端を短絡するよう動作し、
    前記制御信号は、前記第2の端子に伝達されて、
    前記第3の端子は、前記ONパルス信号を出力する、
    請求項1に記載の交流モータの制御装置。
  8. 前記半導体スイッチング素子は、トランジスタである、請求項7に記載の交流モータの制御装置。
  9. 前記半導体スイッチング素子は、MOSFETである、請求項7に記載の交流モータの制御装置。
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