JP2018057189A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018057189A
JP2018057189A JP2016192510A JP2016192510A JP2018057189A JP 2018057189 A JP2018057189 A JP 2018057189A JP 2016192510 A JP2016192510 A JP 2016192510A JP 2016192510 A JP2016192510 A JP 2016192510A JP 2018057189 A JP2018057189 A JP 2018057189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
cooling plate
case
cooling
power conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016192510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6589801B2 (ja
Inventor
和哉 竹内
Kazuya Takeuchi
和哉 竹内
直樹 平澤
Naoki Hirasawa
直樹 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016192510A priority Critical patent/JP6589801B2/ja
Priority to US15/718,526 priority patent/US10136564B2/en
Priority to DE102017122746.6A priority patent/DE102017122746A1/de
Priority to CN202010811034.4A priority patent/CN111865123B/zh
Priority to CN201710907998.7A priority patent/CN107888099B/zh
Priority to CN202010810693.6A priority patent/CN111934544A/zh
Publication of JP2018057189A publication Critical patent/JP2018057189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6589801B2 publication Critical patent/JP6589801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】電子部品の冷却効率を向上でき、加圧部材の力が冷却プレートに強く加わることを抑制でき、かつ電子部品の耐振性を向上できる電力変換装置を提供すること。【解決手段】半導体モジュールと冷却管3とを積層した積層体10と、電子部品4と、加圧部材6と、これらを収容するケース5と、電子部品4を冷却する冷却プレート7とを備える。加圧部材6は、積層体10及び電子部品4を加圧している。冷却プレート7は、隣接側壁50に形成された開口部51をケース外側から塞いでおり、ケース5に固定されている。電子部品4は、部品本体部40と、該部品本体部40から突出した突出部41とを備える。ケース5には、突出部41がX方向から当接する当接部52が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却管とを積層した電力変換装置に関する。
直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置として、半導体素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却管とを積層して積層体を構成したものが知られている(下記特許文献1参照)。この電力変換装置では、上記半導体素子をスイッチング動作させ、これにより、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換している。
上記積層体は、リアクトルやDC−DCコンバータ等の電子部品と、加圧部材と共に、ケース内に収容されている。積層体は、該積層体の積層方向において、加圧部材と電子部材との間に配されている。そして、例えば、加圧部材によって、積層体を電子部品に押し当て、さらにこの電子部品をケースの側壁に押し当てる構成が採用される(図23参照)。このようにすると、加圧部材の加圧力によって、電子部品と積層体をケース内に固定できると共に、積層体を構成する半導体モジュールと冷却管とを互いに密着させることができる。また、一部の冷却管を電子部品に接触できるため、電子部品を冷却することが可能になる。
しかしながら、上記電力変換装置では、電子部品の冷却効率を充分に向上できないという問題がある。すなわち、上記電力変換装置では、積層方向における電子部品の一方側の面は冷却管によって冷却できるが、他方側の面はケースの側壁に当接している。この側壁の内部には冷媒が流れていないため、電子部品の冷却効率は低い。そのため、電子部品の冷却効率をより高めたいという要求がある。
近年、この要求に応えるため、以下の構成を採用することが検討されている。すなわち、上記ケースの側壁に、上記積層方向に開口した開口部を形成し、この開口部を、冷媒の流路を内部に設けた冷却プレートによってケース外側から塞ぐ(図24参照)。そして、締結部材等を用いて、冷却プレートをケースに固定し、上記加圧部材の力を用いて電子部品を冷却プレートに押し当てる。この冷却プレートによって、電子部品を冷却する。冷却プレート内には上記冷媒の流路が形成されているため、電子部品の冷却効率を高めることができる。
特開2015−220839号公報
しかしながら、上記構成では、加圧部材を用いて電子部品を冷却プレートに押し当てるため、冷却プレートに加圧部材の力が加わり、冷却プレートとケースとの固定部に大きな応力が加わりやすくなる。例えば、締結部材を用いて冷却プレートをケースに締結する場合、締結部材に大きな応力が加わりやすくなる。
この問題を解決するため、ボルト等を用いて電子部品をケースに締結し、加圧部材の力をボルトによって受け止めることも考えられる。このようにすると、加圧部材の力が冷却プレートに加わらなくなる。しかしながら、この場合、加圧部材の力が上記ボルトに加わってしまい、ボルトに強い応力が加わることになる。また、ボルトだけでは、加圧部材の力を充分に受け止められない可能性がある。そのため、電子部品をケース内にしっかり固定できず、電子部品の耐振性が低下しやすい。特に、リアクトルやDC−DCコンバータ等の電子部品は重いため、加圧部材から電子部品に加わった力を充分に受け止めて、電子部品をケース内にしっかり固定しないと、電子部品の耐振性が低下しやすい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電子部品の冷却効率を向上でき、加圧部材の力が冷却プレートに強く加わることを抑制でき、かつ電子部品の耐振性を向上できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子(20)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、該半導体モジュールを冷却する冷媒(11)が流れる複数の冷却管(3)とを積層した積層体(10)と、
該積層体の積層方向において上記積層体に隣り合う位置に配され、上記半導体モジュールに電気接続した電子部品(4)と、
上記積層体を上記電子部品に向けて加圧する加圧部材(6)と、
上記積層体と上記電子部品と上記加圧部材とを収容するケース(5)と、
上記冷媒が流れる流路(70)が形成された冷却プレート(7)とを備え、
上記ケースの側壁のうち上記積層方向において上記電子部品に隣り合う位置に設けられた隣接側壁(50)に、上記積層方向へ開口した開口部(51)が形成され、上記冷却プレートによって上記開口部をケース外側から塞いであり、上記冷却プレートは上記ケースに固定され、上記冷却プレートによって上記電子部品を、上記積層体を配した側とは反対側から冷却するよう構成され、
上記電子部品は、上記半導体モジュールに電気接続した部品本体部(40)と、該部品本体部から突出した突出部(41)とを有し、上記電子部品は上記ケースに締結されており、
上記ケースには、上記突出部が上記積層方向から当接する当接部(52)が形成されている、電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置においては、ケースの上記隣接側壁に上記開口部を形成してある。そして、この開口部を、上記冷却プレートによってケース外側から塞ぎ、該冷却プレートをケースに固定してある。この冷却プレートを用いて、電子部品を冷却している。
そのため、内部に冷媒の流路を有する冷却プレートによって、電子部品を効果的に冷却することができる。
また、上記電力変換装置では、電子部品に上記突出部を形成し、この突出部を、ケースに形成した上記当接部に積層方向から当接させている。
そのため、加圧部材から電子部品に加わった力を、当接部によって受け止めることができる。そのため、電子部品をケース内にしっかり固定することができ、電子部品の耐振性を向上することができる。
また、上記構成にすると、突出部が当接部に当接するため、電子部品の上記部品本体部が冷却プレートに押し付けられにくくなる。つまり、加圧部材の力が、部品本体部を介して冷却プレートに加わりにくくなる。そのため、冷却プレートとケースとの固定部に大きな負荷が加わることを抑制できる。例えば、締結部材を用いて冷却プレートをケースに締結する場合、この締結部材に大きな負荷が加わることを抑制できる。
以上のごとく、上記態様によれば、電子部品の冷却効率を向上でき、加圧部材の力が冷却プレートに強く加わることを抑制でき、かつ電子部品の耐振性を向上できる電力変換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、電力変換装置の断面図であって、図2のI-I断面図。 図1のII-II断面図。 図2の要部拡大図。 実施形態1における、電子部品の斜視図。 実施形態1における、ケースの部分斜視図。 図1のVI-VI断面図。 図2のVII-VII断面図。 図1のVIII-VIII断面図。 実施形態1における、電力変換装置の回路図。 実施形態2における、電力変換装置の断面図。 実施形態2における、冷却プレート及び冷却管の斜視図。 図10のXII-XII断面図。 実施形態3における、電力変換装置の断面図。 実施形態4における、電力変換装置の断面図。 実施形態4における、冷却プレート及び冷却管の斜視図。 実施形態4における、補助電子部品を取り除いた状態での、電力変換装置の正面図。 実施形態5における、電力変換装置の断面図。 実施形態6における、ケースの部分斜視図。 実施形態6における、電子部品の斜視図。 実施形態6における、電力変換装置の断面図。 図20の要部拡大図。 実施形態7における、電力変換装置の断面図。 比較形態1における、電力変換装置の拡大断面図。 比較形態2における、電力変換装置の拡大断面図。 図24に続く図。
上記電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置とすることができる。車載用電力変換装置は、車両走行時に大きな振動が生じやすいため、電子部品の耐振性を高めることができる上記態様を適用した場合の効果は大きい。
(実施形態1)
上記電力変換装置に係る実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。図1〜図3に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、積層体10と、電子部品4と、加圧部材6と、ケース5と、冷却プレート7とを備える。積層体10は、複数の半導体モジュール2と、複数の冷却管3とを積層してなる。半導体モジュール2には、半導体素子20(図9参照)が内蔵されている。冷却管3には、半導体モジュール2を冷却する冷媒11が流れている。
電子部品4は、積層体10の積層方向(X方向)において積層体10に隣り合う位置に配されている。電子部品4は、半導体モジュール2に電気接続している(図9参照)。電子部品4は、半導体モジュール2よりも質量が大きい。本形態の電子部品4は、昇圧用のリアクトルである。
加圧部材6は、積層体10を電子部品4に向けて加圧している。
ケース5には、積層体10と電子部品4と加圧部材6とが収容されている。
冷却プレート7の内部には、冷媒11が流れる流路70(図7参照)が形成されている。
ケース5の側壁のうちX方向において電子部品4に隣り合う位置に設けられた隣接側壁50に、X方向へ開口した開口部51が形成されている。この開口部51を、冷却プレート7によってケース外側から塞いである。また、締結部材79を用いて、冷却プレート7をケース5に固定してある。この冷却プレート7を用いて、電子部品4を、積層体10を配した側とは反対側から冷却するよう構成してある。
電子部品4は、部品本体部40と、突出部41とを備える。部品本体部40は、半導体モジュール2に電気接続している(図9参照)。電子部品4は、ケース5に締結されている。
図1、図3に示すごとく、ケース5には、当接部52が形成されている。電子部品4の突出部41は、当接部52にX方向から当接している。
本形態の電力変換装置1は、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載するための、車載用電力変換装置である。図9に示すごとく、本形態の電力変換装置1は、インバータ部100と昇圧部101とを備える。昇圧部101は、半導体モジュール2bと、リアクトル(電子部品4)と、フィルタコンデンサ85とからなる。半導体モジュール2b内の半導体素子20(IGBT)をスイッチング動作させることにより、直流電源81の電圧を昇圧するよう構成されている。
インバータ部100は、複数の半導体モジュール2aと、平滑コンデンサ84とからなる。昇圧部101によって昇圧した直流電圧を、平滑コンデンサ84によって平滑化している。そして、半導体モジュール2aをスイッチング動作させることにより、昇圧後の直流電力を交流電力に変換している。これにより交流負荷82(三相交流モータ)を駆動し、上記車両を走行させている。
また、フィルタコンデンサ85に並列に、DC−DCコンバータ14dが接続している。このDC−DCコンバータ14dを用いて、直流電源81の電圧を降圧し、低圧バッテリー83を充電するよう構成されている。
図8に示すごとく、半導体モジュール2は、上記半導体素子20を内蔵した本体部21と、該本体部21から突出したパワー端子22と、制御端子23とを備える。パワー端子22には、直流電圧が加わる直流端子22p,22nと、交流負荷82に電気接続される交流端子22aとがある。また、制御端子23は、制御回路基板17に接続している。この制御回路基板17を用いて、半導体素子20のスイッチング動作を制御している。
図1、図7に示すごとく、冷却プレート7には、冷媒11を導入する導入パイプ12と、冷媒11を導出する導出パイプ13とが接続している。また、X方向に隣り合う複数の冷却管3は、連結管16によって連結されている。連結管16は、パワー端子22の突出方向(Z方向)とX方向との双方に直交する幅方向(Y方向)における、冷却管3の両端に配されている。
導入パイプ12から冷媒11を導入すると、冷媒11は、冷却プレート7と複数の冷却管3とに分岐して流れる。その後、冷媒11は合流し、導出パイプ13から導出される。これにより、電子部品4と半導体モジュール2とを冷却している。
また、電子部品4は、図4に示すごとく、部品本体部40と、該部品本体部からY方向に突出した一対の突出部41(41a,41b)とを備える。突出部41には、Z方向に貫通した挿入孔410が形成されている。図3に示すごとく、この挿入孔410にボルト49を挿入し、ケース5の底壁59に締結してある。本形態では、ボルト49によって突出部41を、X方向に直交する方向(Z方向)に締結している。
図5に示すごとく、ケース5は、底壁59と、該底壁59から立設した側壁50,58と、カバー57とを備える。側壁のうち、X方向において電子部品4(図1参照)に隣り合う隣接側壁50には、開口部51が形成されている。この開口部51を、冷却プレート7によってケース外側から塞いである。冷却プレート7は、締結部材79によってケース5に固定されている。また、図3に示すごとく、電子部品4の突出部41は、隣接側壁50(当接部52)にX方向から当接している。このように、本形態では、隣接側壁50を、上記当接部52としている。
図1、図7に示すごとく、電子部品4の部品本体部40と冷却プレート7とは密着しておらず、これらの間に放熱弾性部材15が介在している。放熱弾性部材15は、空気よりも熱伝導率が高い材料からなる。また、放熱弾性部材15は、隣接側壁50よりもヤング率が低い。この放熱弾性部材15を介して、電子部品4から発生した熱を冷却プレート7に伝えている。放熱部材15としては、例えば、シリコンゴム等を用いることができる。
図1、図7に示すごとく、ケース5内には、加圧部材6(板ばね)が配されている。この加圧部材6を用いて、積層体10及び電子部品4を、隣接側壁50に向けて加圧している。これによって、積層体10及び電子部品4をケース5内に固定している。また、加圧部材6の力によって、冷却管3と半導体モジュール2とを密着させている。
また、冷却プレート7の、電子部品4を配した側とは反対側には、補助電子部品14が配されている。補助電子部品14は、半導体モジュール2に電気接続しており、半導体モジュール2よりも質量が大きい。本形態の補助電子部品14は、上記DC−DCコンバータ14d(図9参照)である。
次に、本形態の作用効果について説明する。図1、図6に示すごとく、本形態では、ケース5の隣接側壁50に開口部51を形成してある。そして、この開口部51を、冷却プレート7によってケース外側から塞ぎ、該冷却プレート7をケース5に固定してある。この冷却プレート7を用いて、電子部品4を冷却するよう構成してある。
そのため、内部に冷媒11の流路70を有する冷却プレート7によって、電子部品4を効果的に冷却することができる。
また、本形態では図1、図3に示すごとく、電子部品4に突出部41を形成し、この突出部41を、ケース5に形成した当接部52にX方向から当接させている。
そのため、加圧部材6から電子部品4に加わった力を、当接部52によって受け止めることができる。したがって、電子部品4をX方向にしっかり固定することができ、電子部品4の耐振性を向上することができる。
また、本形態では、突出部41が当接部52に当接するため、電子部品4の部品本体部40が冷却プレート7に押し付けられにくくなる。つまり、加圧部材6の力が、部品本体部40を介して冷却プレート7に加わりにくくなる。そのため、冷却プレート7とケース5との固定部(すなわち締結部材79)に大きな負荷が加わることを抑制できる。
ここで仮に、図23に示すごとく、冷却プレート7を設けず、加圧部材6によって積層体10と電子部品4とをケース5の側壁59に押し当てたとすると、X方向における電子部品4の一方側の面47は冷却管3によって冷却できるが、他方側の面48は冷却性能を有しない側壁59に接触するため、電子部品4の冷却効率を充分に向上できない。
また、図24に示すごとく、冷却プレート7を設けた場合は、加圧部材6の強い力Fが冷却プレート7に加わると、締結部材79に強い応力生じ、締結部材79が脱落しやすくなる。そのため、冷却プレート7には加圧部材6の力が強く加わらないようにする必要がある。したがって、冷却プレート7と電子部品4との間には所定の間隔dを設ける必要がある。しかし、仮に図24に示すごとく、この状態で突出部41を当接部52に当接させなかったとすると、電子部品4に加わった加圧部材6の力Fを受け止めるものが無いため、電子部品4をX方向にしっかり固定することができなくなる。そのため、外部から振動が加わったときに、電子部品4がX方向に動きやすくなる。特に、突出部41に形成した挿入孔410は、ボルト49の軸部491を容易に挿入できるように、軸部491よりも大きく形成されている。つまり、挿入孔410と軸部491との間には余裕Aがある。そのため、外部から振動が加わると、図25に示すごとく、この余裕Aの分だけ、電子部品4が移動することになる。電子部品4がX方向に移動すると、加圧部材4の力Fが低減し、冷却管3と半導体モジュール2とを密着させにくくなる。
これに対し、本形態では、図1、図3に示すごとく、突出部41を当接部52にX方向から当接させているため、加圧部材6の力によって突出部41を当接部52に押し付けることができる。そのため、電子部品4をX方向にしっかり固定できる。また、電子部品4の部品本体部40は冷却プレート7に強く押し付けられないため、締結部材79に強い負荷が加わることを抑制できる。さらに、電子部品4を冷却プレート7によって効果的に冷却することができる。
また、図1、図3に示すごとく、本形態の突出部41は、部品本体部40から、X方向に直交する方向(Y方向)に突出している。
突出部41を、部品本体部40からX方向に突出させることも可能であるが(図22参照)、この場合、電子部品4のX方向長さが長くなりやすい。そのため、電力変換装置1が大型化しやすい。これに対して、本形態のように、突出部41を部品本体部40から、X方向に直交する方向へ突出させれば、電子部品4のX方向長さを短くすることができ、電力変換装置1を小型化することができる。
また、図1、図3に示すごとく、本形態では、突出部41を隣接側壁50に当接させている。すなわち、本形態では、隣接側壁50を当接部52としてある。
このようにすると、電子部品4をより効果的に冷却できる。すなわち、隣接側壁50には冷却プレート7が取り付けられるため、この冷却プレート7によって、隣接側壁50を冷却することができる。そのため、突出部41を隣接側壁50に当接させることにより、突出部41を冷却でき、ひいては、電子部品4の部品本体部40を冷却することができる。
また、本形態では、ボルト49を用いて、突出部41をケース5に締結してある。
このようにすると、電子部品4に、該電子部品4をケース5に締結するための部位を別途形成しなくてすむ。そのため、電子部品4の構造を簡素にすることができる。
また、図1、図6に示すごとく、本形態では、電子部品4と冷却プレート7との間に、空気よりも熱伝導率が高い放熱弾性部材15が介在している。
そのため、電子部品4から発生した熱を、放熱弾性部材15を介して、冷却プレート7に伝えることができる。したがって、電子部品4の冷却効率をより高めることができる。また、放熱弾性部材15は、隣接側壁50よりもヤング率が低い弾性材料からなる。そのため、加圧部材6から部品本体部40に加わった力を、放熱弾性部材15によって吸収することができる。そのため、冷却プレート7に大きな力が加わることを効果的に抑制できる。
また、本形態では、図1に示すごとく、冷却プレート7の、電子部品4を設けた側とは反対側に、補助電子部品14を配置してある。
そのため、冷却プレート7を用いて、電子部品4だけでなく、補助電子部品14をも冷却することが可能になる。
また、本形態では図1に示すごとく、突出部41をボルト49によって、X方向に直交する方向(Z方向)から締結している。
そのため、電子部品4を、加圧部材6によって固定される方向(X方向)とは直交する方向に締結でき、電子部品4の耐振性をより高めることができる。
また、本形態では、図1、図6に示すごとく、電子部品4の一部が開口部51の内部に位置している。
そのため、電子部品4を冷却プレート7により接近でき、電子部品4の冷却効率を高めることができる。
以上のごとく、本形態によれば、電子部品の冷却効率を向上でき、加圧部材の力が冷却プレートに強く加わることを抑制でき、かつ電子部品の耐振性を向上できる電力変換装置を提供することができる。
なお、本形態では、電子部品4としてリアクトルを用い、補助電子部品14としてDC−DCコンバータを用いたが、本発明はこれに限るものではなく、コンデンサ等の他の部品を用いてもよい。
また、本形態では、図1に示すごとく、締結部材79を用いて冷却プレート7をケース5に締結したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、例えば、冷却プレート7をケース5にロウ付けしたり、溶接したりしても良い。
以下の実施形態においては、図面に用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1と同様の構成要素等を表す。
(実施形態2)
本形態は、冷却プレート7の構成等を変更した例である。図10〜図12に示すごとく、本形態の冷却プレート7には、実施形態1と同様に、導入パイプ12と導出パイプ13とが接続している。これら導入パイプ12と導出パイプ13とは、互いに隣り合い、パイプ対110を構成している。このパイプ対110は、補助電子部品14に隣り合う位置に形成されている。また、本形態では、導入パイプ12と導出パイプ13とは、Z方向において互いに隣り合っている。
導入パイプ12から導入された冷媒11は、複数の冷却管3内を分岐して流れ、その後、合流して、冷却プレート7内の流路70を流れるよう構成されている。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、導入パイプ12と導出パイプ13とを隣り合わせてパイプ対110を構成し、このパイプ対110を補助電子部品14に隣り合う位置に形成してある。
そのため、冷却プレート7のうち、パイプ対110を配した側とは反対側の部位78(図10参照)を、補助電子部品14を冷却する部分として利用することができる。そのため、補助電子部品14を冷却する面積を拡大することができる。
また、本形態の電力変換装置1は、導入パイプ12から導入された冷媒11を、全て、冷却プレート7内の流路70に流すよう構成されている。
そのため、流路70内に多くの冷媒11を流すことができ、電子部品4及び補助電子部品14の冷却効率をより高くすることができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本形態では、導入パイプ12から導入した冷媒11が、先ず冷却管3内を流れ、その後、冷却プレート7に流れるよう構成したが、本発明はこれに限るものではなく、冷媒11の流れを逆にしてもよい。この場合、導入パイプ12から導入された、温度の低い冷媒11によって電子部品4及び補助電子部品14を冷却できる。そのため、これらの部品4,14の冷却効率をさらに高めることができる。
(実施形態3)
本形態は、電子部品4、冷却プレート7、補助電子部品14の配置位置を変更した例である。図13に示すごとく、本形態では、X方向における、導入パイプ12及び導出パイプ13を取り付けた側とは反対側に、電子部品4と、冷却プレート7と、補助電子部品14とを設けてある。X方向における、積層体10の、電子部品4を設けた側とは反対側に、加圧部材6が配されている。この加圧部材6を用いて、積層体10及び電子部品4を加圧している。電子部品4の突出部41は、隣接側壁50(当接部52)にX方向から当接している。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、導入パイプ12と導出パイプ13との配置位置を変更した例である。図14〜図16に示すごとく、本形態では、実施形態2と同様に、導入パイプ12と導出パイプ13とを隣り合わせてパイプ対110を構成してある。そして、このパイプ対110を補助電子部品14に隣り合う位置に配置してある。導入パイプ12と導出パイプ13とは、Y方向において互いに隣り合っている。
導入パイプ12から導入された冷媒11は、まず冷却プレート7内を流れ、その後、複数の冷却管3に分流する。その後、冷媒11は合流し、導出管13から導出される。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、導入パイプ12と導出パイプ13とをY方向に隣り合わせている。そのため、実施形態2のように、2本のパイプ12,13をZ方向に隣り合わせた場合と比べて、冷却プレート7のZ方向長さを短くすることができる。そのため、電力変換装置1全体を小型化できる。
また、本形態では実施形態2と同様に、導入パイプ12から導入された冷媒11を、全て冷却プレート7内に流している。そのため、冷却プレート7に多くの冷媒11を流すことができ、電子部品4及び補助電子部品14の冷却効率を高めることができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態5)
本形態は、突出部41の締結方向を変更した例である。図17に示すごとく、本形態の突出部41は板状に形成されており、その厚さ方向がX方向と一致している。突出部41は隣接側壁50(当接部52)に、X方向から当接している。また、突出部41は、ボルト49によって隣接側壁50(当接部52)に、X方向に締結されている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態6)
本形態は、ケース5と電子部品4の形状を変更した例である。図18に示すごとく、本形態のケース5は、電子部品4を載置するための中板56を備える。中板56には、Z方向に貫通した貫通穴560を形成してある。図20、図21に示すごとく、この貫通穴560内に、半導体モジュール2の一部が配されている。
また、図18に示すごとく、中板56には、Z方向に貫通したボルト挿入孔561を形成してある。図20、図21に示すごとく、このボルト挿入孔561にボルト49を挿入し、電子部品4の部品本体部40に螺合してある。これにより、電子部品4をケース5内に固定している。
また、図19〜図21に示すごとく、本形態では、電子部品4の突出部41を、部品本体部40の、X方向における積層体10側の端部401から、Z方向に突出させている。この端部401を、中板56(図18参照)にX方向から当接させている。すなわち、本形態では、中板56を、当接部52としている。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、ケース5の中板56を当接部52としている。すなわち、ケース5の隣接側壁50とは別に、当接部52を形成してある。
このようにすると、加圧部材6の加圧力Fが中板56(すなわち当接部52)に加わるため、隣接側壁50には加圧力Fが加わりにくくなる。そのため、隣接側壁50を薄く形成することが可能となる。したがって、ケース5を軽量化することができる。また、隣接側壁50を薄く形成すると、冷却プレート7と電子部品4とを接近させやすくなる。そのため、電子部品4の冷却効率を高めることができる。
また、本形態では図21に示すごとく、部品本体部40の、X方向における積層体10側の端部401から、突出部41を突出させている。
実施形態1(図1参照)のように、突出部41を、部品本体部40の、X方向における積層体10を設けた側とは反対側の端部から突出させることも可能であるが、この場合、部品本体部40の殆どの部位が、X方向において当接部52(隣接側壁50)と積層体10との間に挟まれるため、部品本体部40全体に、加圧部材6の大きな加圧力Fが加わってしまう。そのため、加圧力Fに耐えられるように、部品本体部40の剛性を高くする工夫をする必要がある。これに対して、本形態のように、部品本体部40の、X方向における積層体10側の端部401から、突出部41を突出させれば、部品本体部40の殆どの部分は、X方向において当接部52と積層体10との間に挟まれなくなる。そのため、部品本体部40の殆どの部分には、加圧部材6の強い加圧力Fが加わりにくくなる。したがって、大きな加圧力Fに耐えられるように、部品本体部40の剛性を高くする工夫をする必要が無くなり、電子部品4の製造コストを低減することができる。
また、本形態では、突出部41を、部品本体部40からZ方向に突出させている。
そのため、実施形態1のように、突出部41をY方向に突出させた場合と比べて、電子部品4のY方向長さを短くすることができる。そのため、電子部品4を小型化でき、電力変換装置1を小型化することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態7)
本形態は、突出部41の突出方向を変更した例である。図22に示すごとく、本形態では、突出部41を、部品本体部40から、X方向に突出させている。この突出部41を、ケース5の隣接側壁50(すなわち当接部52)に当接させている。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
1 電力変換装置
10 積層体
2 半導体モジュール
4 電子部品
41 突出部
5 ケース
51 開口部
52 当接部
6 加圧部材
7 冷却プレート

Claims (10)

  1. 半導体素子(20)を内蔵した複数の半導体モジュール(2)と、該半導体モジュールを冷却する冷媒(11)が流れる複数の冷却管(3)とを積層した積層体(10)と、
    該積層体の積層方向において上記積層体に隣り合う位置に配され、上記半導体モジュールに電気接続した電子部品(4)と、
    上記積層体を上記電子部品に向けて加圧する加圧部材(6)と、
    上記積層体と上記電子部品と上記加圧部材とを収容するケース(5)と、
    上記冷媒が流れる流路(70)が形成された冷却プレート(7)とを備え、
    上記ケースの側壁のうち上記積層方向において上記電子部品に隣り合う位置に設けられた隣接側壁(50)に、上記積層方向へ開口した開口部(51)が形成され、上記冷却プレートによって上記開口部をケース外側から塞いであり、上記冷却プレートは上記ケースに固定され、上記冷却プレートによって上記電子部品を、上記積層体を配した側とは反対側から冷却するよう構成され、
    上記電子部品は、上記半導体モジュールに電気接続した部品本体部(40)と、該部品本体部から突出した突出部(41)とを有し、上記電子部品は上記ケースに締結されており、
    上記ケースには、上記突出部が上記積層方向から当接する当接部(52)が形成されている、電力変換装置(1)。
  2. 上記突出部は、上記部品本体部から上記積層方向に直交する方向に突出している、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記隣接側壁を上記当接部としてある、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記当接部は、上記隣接側壁とは別に形成されている、請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 上記突出部は、上記部品本体部の、上記積層方向における上記積層体側の端部(401)から突出している、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 上記突出部を上記ケースに締結してある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 上記電子部品と上記冷却プレートとの間に、空気よりも熱伝導率が高く、上記隣接側壁よりもヤング率が低い放熱弾性部材(15)が介在している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 上記冷却プレートの、上記電子部品を設けた側とは反対側に、上記半導体モジュールに電気接続した補助電子部品(14)が配されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 上記冷却プレートには、上記冷媒を導入する導入パイプ(12)と、上記冷媒を導出する導出パイプ(13)とが接続しており、上記導入パイプと上記導出パイプとは、互いに隣り合い、パイプ対(110)を構成しており、該パイプ対は上記補助電子部品に隣り合う位置に配されている、請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 上記部品本体部の一部は、上記開口部内に位置している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の電力変換装置。
JP2016192510A 2016-09-30 2016-09-30 電力変換装置 Active JP6589801B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192510A JP6589801B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 電力変換装置
US15/718,526 US10136564B2 (en) 2016-09-30 2017-09-28 Power converter
DE102017122746.6A DE102017122746A1 (de) 2016-09-30 2017-09-29 Leistungsumwandlungsvorrichtung
CN202010811034.4A CN111865123B (zh) 2016-09-30 2017-09-29 功率变换器
CN201710907998.7A CN107888099B (zh) 2016-09-30 2017-09-29 功率变换器
CN202010810693.6A CN111934544A (zh) 2016-09-30 2017-09-29 功率变换器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016192510A JP6589801B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018057189A true JP2018057189A (ja) 2018-04-05
JP6589801B2 JP6589801B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=61837317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016192510A Active JP6589801B2 (ja) 2016-09-30 2016-09-30 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6589801B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019193523A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社デンソー 電力変換装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019193523A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社デンソー 電力変換装置
CN110416173A (zh) * 2018-04-27 2019-11-05 株式会社电装 电力转换装置
JP7087638B2 (ja) 2018-04-27 2022-06-21 株式会社デンソー 電力変換装置
CN110416173B (zh) * 2018-04-27 2024-01-02 株式会社电装 电力转换装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6589801B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5699995B2 (ja) 電力変換装置
CN107888099B (zh) 功率变换器
EP2354549B1 (en) Inverter-integrated electric compressor and assembly method therefor
JP5344013B2 (ja) 電力変換装置
JP5725067B2 (ja) 電力変換装置
JP5531999B2 (ja) 電力変換装置
CN107710563B (zh) 机电一体型的旋转电机装置
JP2017152612A (ja) 電力変換装置
JP6435905B2 (ja) 電力変換装置
JP6500756B2 (ja) 電力変換装置
JP6428252B2 (ja) 電力変換装置
JP5326646B2 (ja) 電力変換装置
JP6161550B2 (ja) 電力変換装置
EP3641121A1 (en) Cooling structure of power conversion device
JP2011259544A (ja) 電力変換装置
JP6142654B2 (ja) 電力変換装置
JP6589801B2 (ja) 電力変換装置
JP2015186344A (ja) 電力変換装置
JP5760995B2 (ja) 電力変換装置
JP2014082840A (ja) 電力変換装置
JP5994717B2 (ja) 電力変換装置
JP5644643B2 (ja) 負荷駆動装置
JP2018057190A (ja) 電力変換装置
JP5526843B2 (ja) 電力変換装置
JP6098341B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190902

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6589801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250