JP2018056940A - 撮像装置、表示装置、電子機器、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置 - Google Patents

撮像装置、表示装置、電子機器、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体の動きの不自然が抑制された動画像が再生可能となるような動画像データを生成することができない。【解決手段】撮像装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、第1画像信号と第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、増幅部によって増幅された第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅部によって増幅された第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備え、第1露光時間での撮像の露光開始および第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、第2露光時間の撮像の間に行われる。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置、表示装置、電子機器、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置に関する。
従来から、複数のカメラモジュールを備える電子機器において、それぞれのカメラモジュールにて生成された画像データを合成した合成画像データを生成するものが知られている(たとえば特許文献1)。好適に画像を生成することができない場合があった。
特開2016−99598号公報
第1の態様によれば、撮像装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、前記増幅部によって増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、前記増幅部によって増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備え、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる。
第2の態様によれば、表示装置は、第1の態様の撮像装置であって、前記表示部を更に備える。
第3の態様によれば、電子機器は、第1または第2の態様の撮像装置を備える。
第4の態様によれば、撮像装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力し、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力し、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅し、増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成し、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる。
第5の態様によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する処理と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する処理と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する処理と、増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する処理と、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行うコンピュータに実行させる。
第6の態様によれば、撮像装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、外部の電子機器と通信を行う第1通信部と、前記第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、前記第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを前記外部の電子機器に前記第1通信部を介して送信する第1制御部とを備え、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる。
第7の態様によれば、撮像システムは、第6の態様による撮像装置と、前記第1画像データと前記第2画像データとを受信する第2通信部と、前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する第2制御部とを備える画像処理装置とを備える。
第8の態様によれば、表示システムは、第7の態様の撮像システムであって、前記画像処理装置は、前記合成画像データに基づく合成画像を表示する表示部を更に備える。
第9の態様によれば、画像処理装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部とを有し、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置から、第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを受信する通信部と、前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備える。
第10の態様によれば、表示装置は、第9の態様による画像処理装置であって、前記合成画像データに基づく画像を表示する表示部をさらに備える。
第1の実施の形態に係る撮像装置の外観の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 第1撮像素子および第2撮像素子による露光時間とフレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態に係る撮像装置の動画像を撮像する際の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例1に係る撮像装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態の変形例2に係る撮像装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形例2の別の例に係る撮像装置の外観を模式的に示す図である。 第1の実施の形態の変形例2の別の例に係る撮像装置の要部構成を模式的に示す図である。 第2の実施の形態における第1撮像素子の露光時間と第2撮像素子の露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態における撮像装置1による動画像再生時の動作を説明するためのフローチャートである。 第2の変形例1における第1撮像素子および第2撮像素子の露光時間と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態の変形例1において、表示器に再生表示される画像と、ベース画像データの露光時間と、ハイライト画像データの露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートである。 変形例に係る撮像装置1の構成を模式的に示す図である。
<第1の実施の形態>
図面を参照しながら、第1の実施の形態による撮像装置について説明する。
図1は撮像装置1の外観を例示する図であり、図1(a)は正面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。図2は、図1に示す撮像装置1の要部構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、撮像装置1の本体2の正面には、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とが配置される。撮像装置1の本体2の背面には、表示器5が配置される。
なお、説明の都合上、撮像装置1について、X軸、Y軸およびZ軸からなる座標系を図示の通りに設定する。なお、座標系はX軸、Y軸およびZ軸からなる直交座標系で説明を行うが、それに限らず、極座標系や円筒座標系を採用してもよい。即ち、X軸は、撮像装置1の本体2の矩形表面の長辺方向に設定され、Y軸は、撮像装置1の本体2の矩形表面の短辺方向に設定され、Z軸は、矩形表面に垂直な方向(すなわち、後述する第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4の光軸)に設定されている。
第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4は、たとえば図1に示すようにX方向に沿って配置される。なお、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とは、Y方向に沿って配置されても良いし、X方向またはY方向に対して所定の角度を有して配置されても良い。
第1撮像ユニット3は、図2に示すように、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含む撮像レンズ31と、第1撮像素子32と、絞り33と、光学部材として通過する光の量を低下させる濃度フィルタ(NDフィルタ)34とを備える。なお、ここでの説明では、光学部材を濃度フィルタ(NDフィルタ)34として説明するが、絞り33と濃度フィルタ(NDフィルタ)34とを含めて光学部材としてもよい。または、濃度フィルタ(NDフィルタ)34を配置せず、絞り33を光学部材としてもよい。
なお、図1では撮像レンズ31を1枚のレンズで代表して表している。第1撮像素子32は、撮像面上において行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。第1撮像素子32は、後述する制御部6(図2参照)の制御に応じて駆動して、撮像レンズ31を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。第1撮像素子32は増幅部321を備え、後述する制御部6により制御されて、画像信号を所定のゲイン(増幅率)にて増幅する。絞り33は、撮像レンズ31を通過して第1撮像素子32へ向かう被写体からの光を規制する。濃度フィルタ34は、所定の波長帯において、撮像レンズ31を通過した被写体からの光の光量を所定量だけ低減させる光量低減部として機能する。なお、濃度フィルタ34は、撮像レンズ31と第1撮像素子32との間に配置される。撮像レンズ31が複数のレンズから構成されるレンズモジュールの場合には、レンズモジュール内のレンズとレンズとの間に配置されても良い。なお、濃度フィルタ34の透過率については、詳細を後述する。
第2撮像ユニット4は、第1撮像ユニット3と同様に、撮像レンズ41と第2撮像素子42と絞り43とを備える。第2撮像素子42は、撮像レンズ41を通過した被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。第2撮像素子42は、第1撮像素子32と同様に、行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。第2撮像素子42は、制御部6の制御に応じて駆動して、撮像レンズ41を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。第2撮像素子42は増幅部421を備え、後述する制御部6により制御されて、画像信号を所定のゲイン(増幅率)にて増幅する。絞り43は、絞り33と同様に、撮像レンズ41を通過して第2撮像素子42へ向かう被写体からの光を規制する。
第1撮像素子32および第2撮像素子42は、各画素ごとにメモリ(不図示)を備えることにより、グローバルシャッタ動作による撮像が可能である。すなわち、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、それぞれ、撮像面の全領域で光電変換により生成した電荷を一括して同じタイミングにてメモリ(不図示)へ転送する、または、生成した電荷を電気信号に変換した後、一括して同じタイミングにてメモリ(不図示)へ転送する。グローバルシャッタ動作により、第1撮像素子32の全画素について露光開始と終了の時刻を揃え、第2撮像素子42の全画素について露光開始と終了の時刻を揃えて撮像を行うことができる。
なお、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、グローバルシャッタを搭載するものに限定されない。たとえば、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、撮像面の一部の領域(たとえば、所定の行)ごとに順次電荷蓄積および画像信号の出力を行う、いわゆるローリングシャッタ動作を行ってもよい。
第1撮像素子32の撮像面には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)の第1カラーフィルター322が画素位置に対応するように設けられている。第2撮像素子42には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)の第2カラーフィルター422が画素位置に対応するように設けられている。第1撮像素子32および第2撮像素子42が第1カラーフィルター322および第2カラーフィルター422を通してそれぞれ被写体像を撮像するため、第1撮像素子32および第2撮像素子42から出力される画像信号はRGB表色系の色情報を有する。
なお、第1撮像素子32および第2撮像素子42の撮像面の一部の領域または全領域に焦点検出用画素が配置されても良い。この場合、焦点検出用画素から出力される対の光像に応じた信号を加算した信号が画像信号として使用される。
表示器5は、たとえば液晶表示器や有機EL表示器等により構成され、二次元状に配列された複数の表示画素配列を有する。表示器5は、後述する制御部6の制御に基づいて駆動され、制御部6で生成された画像データに対応する画像の表示を行う。表示器5には、撮像装置1の各種動作を設定するためのメニュー画面が表示される。
次に、図2を参照しながら、撮像装置1の制御系の構成について説明する。撮像装置1は、制御部6と、操作検出部7とを備える。制御部6は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、制御プログラムに基づいて、撮像装置1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行したりする演算回路である。制御プログラムは、制御部6内の後述する記憶部65に記憶されている。
制御部6は、撮像条件設定部61と、撮像素子制御部62と、画像処理部63と、表示制御部64と、記憶部65とを備える。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とのそれぞれに対して、撮像を行う際の撮像条件、たとえば露光時間(シャッター速度)、絞り、ISO感度を設定する。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット3に対して、ISO感度すなわち第1ゲイン(増幅率)よりも、第2撮像ユニット4のISO感度すなわち第2ゲイン(増幅率)を大きな値に設定する。撮像素子制御部62は、撮像条件設定部により設定された撮像条件にて撮像が行われるように、第1撮像素子32および第2撮像素子42の動作を制御する。なお、本実施の形態においては、図2に示すように、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32の動作を制御する第1撮像素子制御部621と、第2撮像素子42の動作を制御する第2撮像素子制御部622とを機能として備えるものとして説明を行うが、この例に限定されない。すなわち、制御部6が撮像素子制御部62を備えることなく、制御部6が第1撮像素子制御部621と第2撮像素子制御部622とを備える構成としても良い。
画像処理部63は、第1撮像素子32から出力された第1画像信号が増幅部321により第1ゲインで増幅された後、各種の画像処理を施して、第1画像データを生成する。画像処理部63は、第2撮像素子42から出力された第2画像信号が増幅部421により第2ゲインで増幅された後、各種の画像処理を施して、第2画像データを生成する。画像処理部63は、生成された第1画像データと第2画像データとを合成して、被写体の輝度の再現性を拡大させるハイダイナミックレンジ(HDR)処理の施された合成画像データ(以後、HDR画像データ)を生成する。合成画像データを生成する例としては、たとえば、画像処理部63は、第1画像データと第2画像データとの輝度を加算した後、平均をとることによって合成画像データを生成する。または、画像処理部63は、第1ゲインよりもゲインの低い第2ゲインで増幅された第2画像データの輝度の低い領域に対して、第1画像データに基づいて輝度の大きさを補正し、第2画像データの輝度の低い領域を明るくするような補正を行ってもよい。表示制御部64は、画像処理部63で生成された各種の画像データ、すなわち第1画像データや第2画像データやHDR画像データの画像を表示器5に表示させる。記憶部65は、たとえば不揮発性メモリであり、HDR画像データを記憶する。
なお、上述した撮像条件設定部61や撮像素子制御部62や画像処理部63や表示制御部64の詳細については、説明を後に行う。
操作検出部7は、例えば表示器5に積層されて設けられるタッチパネル等により構成され、ユーザの指等が表示器5の画面に接触するタップ操作が行われると、その座標を制御部6に出力する。ユーザの操作が操作検出部7に検出されることにより、例えば撮像装置1に対する撮影指示や、各種の設定等の選択指示または決定指示や、画像を表示器5に再生、表示させるための再生モードの選択指示や、撮像装置1による撮影を静止画撮影モードと動画撮影モードとの間で切り替える指示を行うことができる。この場合、制御部6は、表示器5に、上記の各指示に応じたアイコン等を表示させる。ユーザは、所望する指示に従って、表示器5に表示されたアイコンに対してタップ操作を行うと、制御部6は、操作検出部7により検出された座標に基づいて、何れの指示が行われたかを判定し、指示の内容に応じて各部に指示信号を出力する。
なお、操作検出部7としてタッチパネル等により構成されるものに限定されず、ユーザインタフェースとして利用し得る種々の構成を用いることができる。たとえば、ユーザによる操作はボタン等を押下操作することにより行われ、操作検出部7はユーザのボタン操作を検出するものでも良い。または、操作検出部7は、ユーザの動作、たとえば手を振ったり、予め決められているジェスチャー等を検出しても良い。この場合、操作検出部7は撮像装置により構成することができる。また、操作検出部7は、ユーザの声を検出するマイク等の集音装置により構成されても良い。
上述した構成を有する本実施の形態の撮像装置1は、第1撮像素子32および第2撮像素子42から出力された画像信号に基づいて、HDR処理の施された動画像データを生成する。
撮像装置1は、第1撮像ユニット3の第1撮像素子32が撮像を行って出力した第1画像信号を第1ゲインで増幅することにより、白飛びを抑制した暗い画像データを第1画像データとして生成する。上述したように、撮像条件設定部61により第1ゲインは第2ゲインより小さな値に設定されるので、第1撮像素子32からの第1画像信号が第1ゲインによりアンダー露光となるように増幅され、被写体の明部、すなわち高輝度領域の再現性を高めた第1画像データが生成される。撮像装置1は、第2撮像ユニット4の第2撮像素子42が撮像を行って出力した第2画像信号を第2ゲインで増幅することにより、黒潰れを抑制した明るい画像データを第1画像データとして生成する。撮像条件設定部61により、第2ゲインは第1ゲインよりも大きな値に設定されるので、第2撮像素子42からの第2画像信号が第2ゲインにてオーバー露光となるように増幅されることにより、被写体の暗部、すなわち低輝度領域の再現性を高めた第2画像データが生成される。撮像装置1は、高輝度領域の再現性を高めた画像データである第1画像データと、低輝度領域の再現性を高めた画像データである第2画像データと、に基づいて、合成画像データを生成し、この合成画像データに基づいて、動画像を生成する。
上述したように、撮像条件設定部61が第1撮像素子32の第1ゲインを設定するが、撮像環境等によっては被写体に白飛びが発生することが抑制できない場合がある。そのため、本実施の形態の撮像装置1においては、第1撮像ユニット3は、濃度フィルタ34を備えている。以下、濃度フィルタ34がどの程度被写体からの光の透過率を低減する必要があるかについて具体例を用いて説明する。
露出値(EV値)が13程度、たとえば、明るい曇りの環境下で撮像を行う場合を例に挙げる。この場合、ISO感度が100に設定された場合、絞り値(F値)2.8、露光時間(シャッタースピード)1/1000sに設定すると、おおよそ適切な撮像条件となる。しかし、後述するように60fpsで動画像を撮像する場合には、1フレームの時間1/60sと比較して露光時間の1/1000sは短い時間となる。このため、シャッタースピードを1/120s程度にまで遅くする、すなわち露光時間を短くするためには、濃度フィルタ34は、被写体からの光量を1/8、すなわち透過率12.5パーセントとする必要がある。
露出値が16程度、たとえば、快晴時の雪景色等を撮像する場合を例に挙げる。この場合、ISO感度が100に設定された場合、絞り値(F値)2.8、露光時間(シャッタースピード)1/8000sに設定すると、おおよそ適切な撮像条件となる。この場合も、60fpsで動画像を撮像する場合には、1フレームの時間1/60sと比較して露光時間の1/8000sは短い時間となる。このため、シャッタースピードを1/120s程度にまで遅くする、すなわち露光時間を短くするためには、濃度フィルタ34は、被写体からの光量を1/64、すなわち透過率1.56パーセントとする必要がある。
以上の例のように、EV値16程度であってもシャッタースピード1/120s程度で撮像可能となるように、撮像装置1は、透過率が1.5パーセントの濃度フィルタ34を備えることができる。ただし、EV値が16よりも小さい環境下(たとえばEV値13等)の場合には、ISO感度100では第1撮像素子32により撮像され生成される画像データが暗い画像となってします。このような場合には、撮像条件設定部61は、ISO感度を100より大きな値に設定すれば良い。たとえば、EV値13、シャッタースピード1/125sの場合に、撮像条件設定部61はISO感度を800に設定すると良い。
なお、上述の例では、ISO感度100で説明したが、さらに小さい値であってもよい。例えば、ISO感度50の場合、絞り値(F値)2.8、露光時間(シャッタースピード)1/8000sに設定すると、EV値が15になる。先ほどのISO感度が100、絞り値(F値)2.8、露光時間(シャッタースピード)1/8000sのEV値16と比較すると、EV値が1小さくなっている。つまり、最低のISO感度によって、必要となる濃度フィルタ34の透過率が異なってくる。この場合だと、シャッタースピードを1/120s程度にまで遅くするためには、濃度フィルタ34の透過率は1/32程度、つまり透過率は約3.0パーセント程度に代わる。すなわち、ISO感度を低く設定できるにつれて、濃度フィルタ34の透過率を高くすることができる(透過するようになる)。もちろん、設定可能なISO感度を高く設定できるにつれて、濃度フィルタ34の透過率を低く設定する必要がある。
同様に、EV値は絞り値(F値)によって変わり、絞り値(F値)が大きくなるにつれて、EV値が小さくなるため、濃度フィルタ34の透過率を高くすることができる(透過するようになる)。もちろん、絞り値(F値)が小さくなるにつれて、EV値が大きくなるため、濃度フィルタ34の透過率を低くする必要がある。
以下、撮像条件設定部61により、第1撮像素子32の撮像条件が白飛びの発生を抑制するように、たとえば露光時間1/120s、ISO感度100に設定され、第2撮像素子42の撮像条件が黒潰れの発生を抑制するように、たとえば露光時間1/120s、ISO感度12800に設定された場合の動作像の撮像処理について説明する。
なお、以下の説明においては、動画像のフレームレートを60fpsであるものとする。すなわち、撮像条件設定部61は、フレームレートの60fpsの1フレームの時間1/60sに対して1/2の時間を第1撮像素子32および第2撮像素子42の露光時間に設定する。撮像条件設定部61は、第1撮像素子32および第2撮像素子42の露光時間については、動画像のフレームレートに基づいて、動画再生時の被写体の動きが不自然に不連続になることを抑制できる程度の露光時間に設定して良い。この場合、撮像条件設定部61は、フレームレートの1/4〜1/1の時間を第1撮像素子32の露光時間として設定するのが良い。なお、撮像条件設定部61によって、フレームレートの1/2よりも長い時間が露光時間として設定された場合には、第1撮像素子32および第2撮像素子42により撮像された第1画像データおよび第2画像データにおいては、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体のブレが大きくなる。このように、各フレームにおける露光時間が長く設定されて生成された動画像は、スピード感や躍動感のある動画像として再生することができる。
また、以下の説明においては、白飛びの発生を抑え被写体の高輝度領域の再現性を高めた画像、すなわち第1画像データをハイライト画像データと呼び、黒潰れの発生を抑え被写体の低輝度領域の再現性を高めた画像データ、すなわち第2画像データをベース画像データと呼ぶ。
撮像素子制御部62は、撮像条件設定部61により上記のように設定された第1撮像素子32と第2撮像素子42とに対する撮像条件にて、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに露光を行わせる。すなわち、第1撮像素子制御部621は、撮像条件設定部61により設定された露光時間(1/120s)にて露光が行われるように、第1撮像素子32に電荷蓄積の開始と終了、すなわち露光開始と露光終了を指示する信号を出力する。第1撮像素子制御部621は、撮像条件設定部61により設定されたISO感度(100)となるように、第1撮像素子32の増幅回路(不図示)による増幅率を設定する。第2撮像素子制御部622は、撮像条件設定部61により設定された露光時間(1/120s)にて露光が行われるように、第2撮像素子42に電荷蓄積の開始と終了、すなわち露光開始と露光終了を指示する信号を出力する。第2撮像素子制御部622は、撮像条件設定部61により設定されたISO感度(12800)となるように、第2撮像素子42の増幅回路(不図示)による増幅率を設定する。
図3は、第1撮像素子32および第2撮像素子42による露光時間と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。
図3(a)は、第1撮像素子32による露光時間とフレームレートとの関係を示す。第1撮像素子制御部621は、時刻t1−1にて第1撮像素子32に露光開始を指示し、時刻t1−1から露光時間の1/120sが経過した時刻t1−2にて第1撮像素子32に露光終了を指示する。この時刻t1−1〜t1−2の間で第1撮像素子32により撮像して出力された画像信号は増幅部321により増幅され、画像処理部63により第1フレーム目のハイライト画像データが生成される。時刻t1−1から1/60s経過した時刻t2−1にて、第1撮像素子制御部621は、第1撮像素子32に、第2フレーム目のハイライト画像データの露光開始を指示し、以後、動画像の撮像の終了まで同様の処理を繰り返す。
上記のようにして生成されたハイライト画像データは、記憶部65に保存される。
図3(b)は、第2撮像素子42による露光時間とフレームレートとの関係を示す。第2撮像素子制御部622は、時刻t1−1にて第2撮像素子42に露光開始を指示し、時刻t1−1から露光時間の1/120sが経過した時刻t1−2にて第2撮像素子42に露光終了を指示する。この時刻t1−1〜t1−2の間で第2撮像素子42により撮像して出力された画像信号は増幅部421により増幅され、画像処理部63により第1フレーム目のベース画像データが生成される。時刻t1−1から1/60s経過した時刻t2−1にて、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に、第2フレーム目のベース画像データの露光開始を指示し、以後、動画像の撮像の終了まで同様の処理を繰り返す。
上記のようにして生成されたベース画像データは、記憶部65に保存される。
なお、上記の説明では、時刻t1−1〜t1−2の間に第1撮像素子32と第2撮像素子42とが撮像を行う場合を例に挙げたがこれに限定されない。たとえば、第1撮像素子32の露光開始が所定時間だけ第2撮像素子42の露光開始よりも早くても良いし、所定時間だけ第2撮像素子42の露光開始より遅くても良い。すなわち、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32の露光時間と第2撮像素子42の露光時間とが一部で重複するように第1撮像素子32と第2撮像素子42との露光開始の時刻を制御しても良い。つまり、第1露光時間での撮像の撮像開始および第1露光時間での撮像の撮像終了の少なくとも一方が第2露光時間の撮像の間に行われるように撮像素子制御部62が制御してもよい。ただし、上記の所定時間は、第1撮像素子32および第2撮像素子42の露光時間である1/120sよりも短い時間が好ましい。
なお、上記の説明では、光学部材である濃度フィルタ34を備える構成で説明を行っているが、必ずしも備える必要はない。すなわち、第1撮像素子32による第1露光時間での撮像の撮像開始、および第1露光時間での撮像の撮像終了の少なくとも一方が、第2撮像素子42での第2露光時間の撮像の間に行われるように撮像素子制御部62が制御を行い、第1撮像素子32と第2撮像素子42とで撮像された第1画像信号と第2画像信号とを増幅部421により異なるゲインで増幅するような制御のみであってもよい。
画像処理部63は、生成したハイライト画像データとベース画像データとをHDR処理により合成して、HDR画像データを生成する。この場合、たとえば、画像処理部63は、画像上の高輝度領域についてハイライト画像データの重み付けを大きくし、低輝度領域についてはベース画像データの重み付けを大きくして合成を行う。この合成により、HDR画像データでは、低輝度や中輝度の被写体については、オーバー露光気味にて撮像されたベース画像データにより鮮明に再現される。HDR画像データでは、白飛びの発生する可能性のある高輝度の被写体については、アンダー露光にて撮像されたハイライト画像データにより鮮明に再現される。これにより、HDR画像データは、全体として広いダイナミックレンジを有する画像となる。
画像処理部63は、第2フレーム以後についても、同様にして生成したハイライト画像データと、ベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成する。これにより、フレームレートが60fspであり露光時間t1−1〜t1−2のHDR画像データが動画像データとして生成される。生成されたHDR画像データ、すなわち動画像データは記憶部65に保存される。
図4に示すフローチャートを参照して、第1の実施の形態による撮像装置1の撮像動作を説明する。図4のフローチャートに示す各処理は、制御部6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは記憶部65に記憶されており、操作検出部7により動画像の撮像を指示する操作が行われたことが検出されると、制御部6により起動され、実行される。
ステップS1において、撮像条件設定部61は第1撮像素子32と第2撮像素子42の撮像条件を設定してステップS2へ進む。ステップS2においては、撮像素子制御部62は、設定された撮像条件に基づいて、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに、1つのフレームの撮像を指示してステップS3へ進む。
ステップS3においては、画像処理部63は、第1撮像素子32から出力された画像信号が増幅された後、ハイライト画像データを生成し、第2撮像素子42から画像信号が増幅された後、ベース画像データを生成してステップS4へ進む。ステップS4では、画像処理部63は、ハイライト画像データとベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成してステップS5へ進む。
ステップS5では、制御部6は、生成されたベース画像データと、ハイライト画像データと、HDR画像データとを記憶部65に記憶してステップS6へ進む。ステップS6では、動画像の撮像が終了か否かを判定する。動画像の撮像を終了する場合、すなわちユーザにより動画像の撮像を終了する操作が行われたことが操作検出部7により検出された場合には、ステップS6が肯定判定されて処理を終了する。動画像の撮像を終了しない場合、すなわちユーザによる動画像の撮像を終了する操作が行われていない場合には、ステップS6が否定判定されてステップS2に戻る。
ユーザにより動画の再生を指示する操作を行ったことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、上述したようにして生成され記憶部65に保存されたHDR画像データを記憶部65から読み出して、表示器5に動画として再生表示させる。
動画を再生する際のフレームレートを速くした場合、たとえばフレームレート60fpsから4倍速の240fpsに変更した場合を説明する。この場合、表示制御部64は、あるフレームのHDR画像データと、次フレームのHDR画像データとの間の間隔、すなわち時刻t1−2〜t2−1までの時間(1/120s)を1/4倍の時間にする。これにより、あるフレームと次フレームとの間の間隔が短くなるので、被写体の動きを連続的に再生することができる。
動画を再生する際のフレームレートを遅くしたスロー再生、たとえば1/4倍速に変更した場合を説明する。この場合、表示制御部64は、あるフレームのHDR画像データと、次フレームのHDR画像データとの間の間隔である時刻t1−2〜t2−1までの時間(1/120s)を4倍の時間にする。この場合、あるフレームと次フレームとの間の間隔が長くなるので、被写体の動きが不連続となり、不自然な動画が再生されることとなる。このため、上述したように、撮像条件設定部61は、フレームレートに対して1/4〜1/1の時間を露光時間として設定すると良い。
第1の実施の形態では、第1撮像素子32には濃度フィルタ34により被写体からの光の光量が低減されて入射される。画像処理部63は、第1撮像素子32からの画像信号が増幅された後、ハイライト画像データを生成し、第2撮像素子42からの画像信号が増幅された後、ベース画像データを生成し、ハイライト画像データとベース画像データとを合成してHDR画像データを生成する。これにより、被写体の高輝度の領域の階調と低輝度の領域の階調とが再現されたダイナミックレンジの大きな動画像データを生成することができる。
第1の実施の形態では、第1撮像素子32の露光時間は、フレームレートの1フレームの時間の半分よりも長い露光時間である。これにより、動きのある被写体を撮像して生成された画像データの間隔(すなわち時刻t1−2〜t2−1)を短くできるので、動画像として再生する際に、被写体の動きが不連続になり不自然なものとなることを抑制できる。
第1の実施の形態では、第2撮像素子42の露光時間は、フレームレートの1フレームの時間の半分よりも長い露光時間である。これにより、動きのある被写体を撮像して生成された画像データの間隔(すなわち時刻t1−2〜t2−1)を短くできるので、動画像として再生する際に、被写体の動きが不連続になり不自然なものとなることを抑制できる。
第1の実施の形態では、第1撮像素子32の露光時間と第2撮像素子42の露光時間とが同じ時間である。これにより、HDR処理の際に、ハイライト画像データとベース画像データとにおける被写体の位置が同一となるので、合成時に位置合わせ等の処理を行う必要がなく処理負荷を低減できる。
<第1の実施の形態の変形例1>
上述した第1の実施の形態においては、第1撮像ユニット3が濃度フィルタ34を備える場合を例に挙げて説明したが、この例に限定されない。以下に例1〜例4を挙げて説明する。
<例1>
第1撮像ユニット3は、濃度フィルタ34を備えず、または、濃度フィルタ34とともに被写体からの光の透過率を低減するコーティングが施された撮像レンズ31を備える。これにより、第1撮像素子32に入射する光量が減少するので、画像処理部63により生成されるハイライト画像データが暗い画像となり、白飛びの発生を抑制した画像を生成することができる。
なお、光を反射させて透過率を低減させるコーティングを行う場合には、撮像レンズ31を構成する各種のレンズのうち最も物体側(被写体側)のレンズにコーティングすると良い。これにより、内部のレンズにコーティングすることにより生じる内部反射に起因して、画像上にゴーストが発生することを抑制できる。
上記の構成を有する変形例1の例1の撮像装置1は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を行って、動画像データを生成する。
第1の実施の形態の変形例1の例1では、撮像レンズ31にコーティングを行うことにより被写体から第1撮像素子32へ入射する光の光量を低減させる。これにより、濃度フィルタ34を第1撮像ユニット3に配置しなくても良いので、装置の小型化に寄与する。
<例2>
第1撮像ユニット3は、光学部材として濃度フィルタ34に代えて光の透過率が低いカラーフィルターを備える第1撮像素子32を有する。この場合、第1撮像素子32が有する第1カラーフィルター322は、第2撮像素子42が有する第2カラーフィルター422よりも光の透過率が低い。これにより、第1撮像素子32から出力される画像信号のR、G、Bの各色成分の画素値は、第2撮像素子42から出力される画像信号のR、G、Bの各色成分の画素値よりも小さくなり、画像処理部63により生成されるハイライト画像データが暗い画像となる。
上記の構成を有する変形例1の例2の撮像装置1は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を行って、動画像データを生成する。
第1の実施の形態の変形例1の例2では、第1撮像素子32が有する第1カラーフィルター322の光の透過率が、第2撮像素子42が有する第2カラーフィルター422の光の透過率より低い。これにより、濃度フィルタ34を備えない場合であっても、第1撮像素子32からの画像信号に基づいて白飛びの発生を抑制した画像を生成することができるので、装置の小型化に寄与する。
<例3>
図5を参照して、第1撮像ユニット3は、被写体からの光の透過率を変更可能な構成を有する濃度フィルタを撮像レンズ31と第1撮像素子32との間の光路中に備える場合の例について説明する。濃度フィルタは、撮像レンズ31の光軸と交わる平面上に透過率の異なる複数の領域を有し、制御部により制御されて、被写体からの光を透過させる領域を切り替えることにより、光の透過率を変更する。
図5に、例3における濃度フィルタ35の構成の一例と、撮像装置1の要部構成の一例を模式的に示す。図5(a)は、濃度フィルタ35のXY平面、すなわち撮像レンズ31の光軸と直交する平面における構造を模式的に示している。濃度フィルタ35は、たとえば円板状のベース部材351上に第1領域352と第2領域353とが設けられた構成を有する。第1領域352と第2領域353とは互いに光の透過率が異なるフィルタが配置され、たとえば第1領域352の透過率は1.5パーセント、第2領域353の透過率は12.5パーセントとすることができる。なお、濃度フィルタ35に、3か所以上の透過率を異なる領域を設けても良い。
濃度フィルタ35は、第1領域352または第2領域353の一方で撮像レンズ31から第1撮像素子32までの間の光路を遮るように、ベース部材351の中心の周りにXY平面上を回転可能に構成される。この場合、図示しないギア等の回転機構によりベース部材351を回転させることができる。
図5(b)は、変形例1の例3における撮像装置1の要部構成を模式的に示すブロック図である。変形例1の例3における撮像装置1の制御部6は、透過率制御部66を機能として備える。他の構成については、図2の第1の実施の形態における撮像装置1が備える構成を適用できる。透過率制御部66は、図5(a)に示す濃度フィルタ35に設けられた第1領域352と第2領域353との一方を選択し、選択した領域にて被写体からの光の光量が低減されるように上記の回転機構によりベース部材351を回転させる。透過率制御部66は、たとえば上述したEV値が16程度の環境で撮像が行われる場合には、第1領域352を選択する。透過率制御部66は、たとえば上述したEV値が13程度の環境で撮像が行われる場合には、第2領域353を選択する。
上記の構成を有する変形例1の例3の撮像装置1の動画像データを生成する際の処理は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を適用することができる。ただし、図4のステップS1にて第1撮像素子32の撮像条件が設定されると、透過率制御部66は、濃度フィルタ35を制御して、選択した透過率に基づいて、第1領域352または第2領域353を撮像レンズ31から第1撮像素子32の光路に位置させる。
第1の実施の形態の変形例1の例3では、濃度フィルタ35により第1撮像素子32へ入射する被写体からの光の低減量を変更することができるので、異なる撮像環境下に適した透過量を設定し、第1撮像素子32からの画像信号に基づいて、白飛びの発生を抑制した画像を生成することができる。
<例4>
以上の説明では、濃度フィルタ35のうち第1領域352と第2領域353との一方を撮像レンズ31の光路中に位置させることにより第1撮像素子32へ入射する被写体からの光量を低減させるものであった。しかし、第1撮像素子32へ入射する被写体からの光量が低減される状態と、光量が低減されない状態とを切り替え可能に構成することができる。たとえば、濃度フィルタ35の第1領域352には上述したように透過率が1.5パーセントのフィルタが配置される。濃度フィルタ35の第2領域353には、透過率100パーセントのフィルタが設けられる。または、濃度フィルタ35の第2領域353にはフィルタが設けらず、開口を設けることにより透過率100パーセントの状態とする。
透過率制御部66は、たとえば、HDR画像データを生成する撮像モード、すなわち動画像を撮像するモードが設定された場合には、第1領域352が撮像レンズ31の光路中に位置するように上記の回転機構によりベース部材351を回転させる。HDR画像データ以外の画像を撮像するモードが選択された場合には、透過率制御部66は、第2領域353を選択し、第2領域353が撮像レンズ31の光路中に位置するように、上記の回転機構によりベース部材351を回転させる。
HDR画像以外の画像を撮像する場合の例として、たとえば、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4との間で焦点距離を異ならせ、第1撮像ユニット3からの画像信号に基づく画像データと、第2撮像ユニット4からの画像信号に基づく画像データとを合成して、被写界深度を変更した画像を生成する場合が挙げられる。このような被写体深度を変更した画像を生成する場合には、第1撮像素子32からの画像信号に基づく画像データと、第2撮像素子42からの画像信号に基づく画像データとは、等しい明るさの画像となることが好ましい。しかし、第1撮像ユニット3が、第1の実施の形態の場合(図2参照)のように濃度フィルタ34を常に備える場合には、第1撮像素子32へ入射される光の光量が常に低減された状態となる。このため、等しい明るさの画像を生成するためには、第1撮像ユニット3による撮像時の撮像条件を、第2撮像ユニット4による撮像時の撮像条件と異ならせる必要がある。第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4との間で、絞り値(F値)と露光時間とが等しく設定された場合には、ISO感度を異ならせることにより等しい明るさの画像を生成する。この場合、たとえば第2撮像ユニット4の第2撮像素子42のISO感度を200に設定した場合、第1撮像ユニット3の第1撮像素子32のISO感度を12800に設定する。一般に、ISO感度が高い場合には、生成される画像データにおいてはノイズ等の影響により画質が劣化しやすい。このため、ISO感度12800で撮像された画像データと、ISO感度200で撮像された画像データとの間では、画質が異なるため、これらの画像データが合成されると、生成された合成画像データ上では違和感が生じる。
変形例1の例4においては、被写界深度を変更した画像を生成する場合には、濃度フィルタ35の透過率100パーセントの第2領域353が光路中に位置するようにするので、第1撮像素子32に入射する光の光量が低減されない。これにより、上記のように第1撮像素子32のISO感度を第2撮像素子42のISO感度に比べて高い値に設定して撮像する必要がない。したがって、第1撮像素子32からの画像信号に基づく画像データの画質劣化が抑制され、合成処理を行ったとしても、合成画像データ上に違和感が発生することを抑制できる。
上記の構成を有する変形例1の例4の撮像装置1の動画像データを生成する際の処理は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を適用することができる。ただし、図4のステップS1にて第1撮像素子32の撮像条件が設定されると、透過率制御部66は、濃度フィルタ35を制御して、選択した透過率に基づいて、第1領域352または第2領域353を撮像レンズ31から第1撮像素子32の光路に位置させる。
なお、上述した例3および例4における濃度フィルタ35は上記の構成を有するものに限定されず、たとえば液晶パネルにより構成されても良い。この場合、透過率制御部66は、撮像が行われる環境に基づいて決定された透過率に基づいて、液晶パネルに印加する電圧を制御する。液晶パネルにより構成される濃度フィルタ35の撮像レンズ31側と第1撮像素子32側とには、それぞれ第1電極と第2電極とが設けられる。第1電極と第2電極とに電圧が印加されることにより、濃度フィルタ35内の液晶素子の配列方向が制御されることにより、透過率すなわち光の低減量が制御される。
第1の実施の形態の例4では、第1撮像素子32へ入射する光の量を低減する状態と、低減しない状態とが切り替え可能である。これにより、HDR画像データ以外の画像を生成する場合には、濃度フィルタ35による光量の低減を抑制した状態で第1撮像素子32による撮像を可能にするので、複数の撮像ユニットにより生成された画像データを他機能な用途に使用することができる。
<第1の実施の形態の変形例2>
図6を参照しながら、第1の実施の形態の変形例2の撮像装置について説明する。本変形例2の撮像装置は、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1が有する第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とは異なる撮像ユニットを備える。以下、詳細に説明する。
図6は、変形例2の撮像装置1の要部構成を模式的に示すブロック図である。変形例2の撮像装置1は、第3撮像ユニット9と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを備える。第3撮像ユニット9は、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含む撮像レンズ91と、第1撮像素子92と、第2撮像素子93と、光学部材としてハーフミラー94と、絞り95と、濃度フィルタ96とを備える。第1撮像素子92および第2撮像素子93は、第1の実施の形態の第1撮像素子32や第2撮像素子42と同様に、撮像面上において行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。第1撮像素子92は、第1の実施の形態の第1撮像素子32と同様の構成が適用され、増幅部921と、第1カラーフィルター922とを備える。第2撮像素子93は、第1の実施の形態の第2撮像素子42と同様の構成が適用され、増幅部931と第2カラーフィルター932とを備える。ハーフミラー94は、撮像レンズ91を通過した被写体光のうち一部の光束を透過して第1撮像素子92へ導き、残り光束を反射して第2撮像素子93へ導く分光部材である。濃度フィルタ96は、第1の実施の形態とその変形例の濃度フィルタ34や濃度フィルタ35と同様の構成が適用され、ハーフミラー94と第1撮像素子92との間の光路上に設けられる。
表示器5と、制御部6と、操作検出部7とは、第1の実施の形態と同様の構成が適用される。ただし、第1撮像素子制御部621は第1撮像素子92の撮像動作を制御し、第2撮像素子制御部622は第2撮像素子93の撮像動作を制御する。すなわち、第1撮像素子92からの画像信号に基づいて、画像処理部63によりハイライト画像データが生成され、第2撮像素子93からの画像信号に基づいて、画像処理部63によりベース画像データが生成される。
ハーフミラー94の被写体光の透過率と反射率とは等しい値に設定しても良いし、異なる値に設定しても良い。透過率と反射率とを異ならせる場合には、第1撮像素子92へ導かれる光量が、第2撮像素子93へ導かれる光量よりも少なくなるように設定されると良い。この場合、アンダー露光のハイライト画像データを生成するための第1撮像素子92への入射光量を少なくさせるために、たとえば、ハーフミラー94の透過率を40パーセントや30パーセント等に設定することができる。なお、ハーフミラー94の透過率と反射率とを異ならせる場合には、上述した濃度フィルタ96を備えなくても良い。
以上の構成を備える変形例2の撮像装置1における動画像データを生成するための処理には、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1が行う処理を適用することができる。
第1の実施の形態の変形例2では、1つの撮像レンズ91を通過した被写体光が第1撮像素子92と第2撮像素子93とに導かれる。第1撮像素子92からの画像信号に基づくハイライト画像データと、第2撮像素子93からの画像信号に基づくベース画像データとの間で被写体の位置ズレが発生しない。これにより、HDR画像データを生成する際に、ベース画像データとハイライト画像データとの間で位置合わせをする必要がなく合成処理の負荷を低減できる。
上述した第1の実施の形態とその変形例1〜2にて説明した処理を、たとえば、水平方向に広角(たとえば360°)に撮像可能な撮像装置に適用させることができる。特に、身体の一部(腕や頭部など)や自転車やヘルメット等に装着可能な小型の広角撮像可能な撮像装置(いわゆるウエアラブルカメラ)に適用しても良い。この場合、撮像可能な範囲が広いため、太陽などの高輝度の被写体と、影の部分の低輝度の被写体とが同一画像内に撮像される可能性が高いため、上述したHDR処理を行った動画を生成すると良い。
図7、図8を参照しながら、上記の広角撮像が可能な撮像装置1の構成について説明する。図7(a)、(b)は、撮像装置1の外観図であり、図12は撮像装置1の要部構成を例示すブロック図である。
撮像装置1のZ軸+側の本体2の正面には、第1の実施の形態の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4(図2参照)と同様の構成が適用された第1撮像ユニット3Aおよび第2撮像ユニット4Aからなる第1撮像ユニット群114を備え(図7(a)参照)る。撮像装置1のZ軸−側の本体2の背面には、第1の実施の形態の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4(図2参照)と同様の構成が適用された第1撮像ユニット3Bおよび第2撮像ユニット4Bからなる第2撮像ユニット群115備える(図7(b)参照)。第1撮像ユニット群114は、ZX平面においてZ軸+側に広角(たとえば180°)の撮像が可能となるように、第1撮像ユニット3Aと第2撮像ユニット4Aとの撮像レンズ31A、41Aには広角レンズが用いられる。第2撮像ユニット群115は、ZX平面においてZ軸−側に広角(たとえば180°)の撮像が可能となるように、第1撮像ユニット3Bと第2撮像ユニット4Bとの撮像レンズ31B、41Bには広角レンズが用いられる。これにより、図7の撮像装置1は、ZX平面において、360°の撮像が可能となっている。
なお、図7では、第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115との2つを用いて広角の撮像を行う例を挙げるが、撮像ユニット群の個数は2個に限られず、3個以上の撮像ユニット群を用いて広角の撮像を行って良い。
図8に示すように、撮像装置1の制御部6は、撮像条件設定部61と、記憶部65と、第1撮像ユニット群制御部67と、第2撮像ユニット群制御部68と、全体画像処理部69とを備える。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114および第2撮像ユニット群115の第1撮像ユニット3A、3Bおよび第2撮像ユニット4A、4Bのそれぞれに対して、撮像を行う際の撮像条件を設定する。撮像条件としては、第1の実施の形態の場合と同様に、たとえば露光時間(シャッター速度)、絞り、ISO感度がある。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114の第1撮像素子32Aと第2撮像ユニット群115の第1撮像素子32Bとに対して同一の撮像条件を設定する。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114の第2撮像素子42Aと第2撮像ユニット群115の第2撮像素子42Bとに対して同一の撮像条件を設定する。
第1撮像ユニット群制御部67は、第1撮像ユニット群114の動作を制御する制御部である。第1撮像ユニット群制御部67は、第1の実施の形態の撮像素子制御部62および画像処理部63(図2参照)と同様の構成が適用された、第1撮像素子制御部621Aと第2撮像素子制御部622Aとを有する撮像素子制御部62Aと、画像処理部63Aとを備える。画像処理部63Aは、第1撮像ユニット群114の第1撮像素子32Aと第2撮像素子42Aとから出力された画像信号を用いて、第1の実施の形態とその変形例の場合と同様にしてHDR画像データを生成する。画像処理部63Aによって生成されるHDR画像データは、撮像装置1の正面(Z方向+側)においてZX平面で180°の広角の画像である。生成されたベース画像データとハイライト画像データとHDR画像データとは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
第2撮像ユニット群制御部68は、第2撮像ユニット群115の動作を制御する制御部である。第2撮像ユニット群制御部68は、第1の実施の形態の撮像素子制御部62および画像処理部63(図2参照)と同様の構成が適用された、第1撮像素子制御部621Bと第2撮像素子制御部622Bとを有する撮像素子制御部62Bと、画像処理部63Bとを備える。画像処理部63Bは、第2撮像ユニット群115の第1撮像素子32Bと第2撮像素子42Bとから出力された画像信号を用いて、第1の実施の形態とその変形例の場合と同様にしてHDR画像データを生成する。画像処理部63Bによって生成されるHDR画像データは、撮像装置1の背面(Z方向−側)においてZX平面で180°の広角の画像である。生成されたベース画像データとハイライト画像データとHDR画像データとは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
全体画像処理部69は、画像処理部63Aにて生成された撮像装置1の正面側の広角のHDR画像データと、画像処理部63Bにて生成された撮像装置1の背面側の広角のHDR画像データとを繋ぎあわせる。これにより、全体画像処理部69によって撮像装置1のZX平面において全周方向の全体HDR画像データが生成される。上述した撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114および第2撮像ユニット群115の第1撮像素子32A、32Bに対して同一の撮像条件を設定し、第1撮像ユニット群114およびと第2撮像ユニット群115の第2撮像素子42、42Bとに対して同一の撮像条件を設定する。このため、第1撮像ユニット群制御部67の画像処理部63Aで生成されたHDR画像データと、第2撮像ユニット群制御部68の画像処理部63Bで生成されたHDR画像データとの間で、明るさが異なることが抑制される。このため、全体画像処理部69で上記2つのHDR画像データを繋ぎあわせた場合であっても、全体HDR画像データ上で、明るさの違いに起因して繋ぎあわせた箇所に不自然な線が発生するというような画像の劣化が発生することが抑制される。
生成された全体HDR画像データは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
なお、図7、図8で説明した第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115とを、それぞれ図6に示す第3撮像ユニット9に置き換えても良い。この場合も、制御部6の構成は、図8に示す構成を適用することができる。
また、第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115の第1撮像ユニット3A、3Bが備える濃度フィルタ34A、34Bとして、図5に示す濃度フィルタ35の構成を適用しても良い。
また、上述した第1の実施の形態とその変形例における第1撮像ユニット3、3A、3Bが撮像レンズ31、31A、31Bを有していなくても良い。この場合、第1撮像ユニット3、3A、3Bは、撮像レンズ31、31A、31Bに代えて、たとえば、二次元状の開口を有するマスク部材(たとえば公知のコーデッドアパーチャー)を第1撮像素子32、32A、32Bの前面に配置して、第1撮像素子32、32A、32Bは開口を通過して入力される被写体像を撮像すれば良い。なお、第2撮像ユニット4、4A、4Bおよび第3撮像ユニット9についても同様に、撮像レンズ41、41A、41Bおよび撮像レンズ91を備えずに上記のマスク部材を備えるようにして良い。
なお、第1の実施の形態とその変形例1〜2で説明した撮像装置を、スマートフォン等の携帯電話、テレビ、タブレット端末、デジタルオーディオプレイヤー、パーソナルコンピュータ、内視鏡、カプセル内視鏡、家庭用の防犯カメラを含む監視カメラ、エアコンや冷蔵庫や電子レンジ等の家電などの電子機器に組み込まれる撮像装置に適用することができる。また、デジタルサイネージ(電子看板)等の電子機器に組み込まれる撮像装置に適用することができる。デジタルサイネージとしては、たとえば自動販売機等に内蔵される小型のディスプレイであっても良いし、たとえば建築物の壁面等に設けられるような一般的な成人の大きさよりも大きなディスプレイであっても良い。また、各種のロボット(たとえば自走可能なロボットや、自走式の掃除機のような電子機器)に搭載された撮像装置に適用しても良い。
なお、上述した第1の実施の形態とその変形例1〜2では、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを含む撮像装置1を例に説明したが、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、制御部6とにより構成された撮像装置であっても良い。また、制御部6は、少なくとも撮像素子制御部62と画像処理部63とを備えれば良い。上述の第1の実施の形態、または変形例1〜2に記載された各効果を得るために、上述した構成から必要に応じて構成を適宜追加してもよい。また、上記の撮像装置を、第1の実施の形態とその変形例に適用した各種の電子機器に組み込んでもよい。
<第2の実施の形態>
図9を参照して第2の実施の形態の撮像装置について説明を行う。第2の実施の形態の撮像装置は、第1の実施の形態とその変形例にて説明したようにして第1撮像素子32と第2撮像素子42とに撮像を行わせた後、短い露光時間で2回目の撮像を行わせる。撮像装置は、この2回目の撮像により得られた画像信号に基づく画像を、HDR処理が施された動画像を再生中に一時停止(ポーズ)のような再生の停止に関する入力が行われた場合に表示させる。以下、詳細に説明する。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態の図1および図2に示す構成を有する撮像装置1と同様の構成を適用することができる。なお、第2の実施の形態の撮像装置1は、図7、図8に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第2の実施の形態の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
図9は、1フレームの間における第1撮像素子32の露光時間と第2撮像素子42の露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。また、撮像条件設定部61は、動画像データを生成するための第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とに対する撮像条件を、第1の実施の形態の場合と同様に設定したものとする。
撮像素子制御部62は、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに対して、時刻t1−1にて露光開始を指示し、時刻t1−2にて露光終了を指示する。すなわち、第1の実施の形態の場合と同様にして、第1撮像素子32と第2撮像素子42との撮像が制御され、出力された画像信号が増幅された後、画像処理部63によりハイライト画像データとベース画像データとが生成される。画像処理部63は、ハイライト画像データとベース画像データとをHDR処理により合成して、HDR画像データを動画像データとして生成する。
第1撮像素子制御部621は、時刻t1−2に第1撮像素子32による露光が終了した後、さらに次フレームの露光を開始する時刻t2−1までの間に、第1撮像素子32に対して2回目の撮像を行わせる。図9に示す例では、第1撮像素子制御部621は、第1撮像素子32に対して、2回目の撮像の露光時間を、動画像データを生成するための露光時間よりも短い時間、たとえば1/500sにて行わせる。なお、露光時間1/500sは一例であり、これよりも短い露光時間であっても良いし、長い露光時間であってもよい。図9に示すように、第1撮像素子制御部621は、時刻t1−2から所定時間が経過した時刻t1−3にて、第1撮像素子32に露光開始を指示し、1/500sが経過した時刻t1−4にて露光終了を指示する。
第1撮像素子32により2回目の撮像が行われて出力された画像信号は、増幅部321により増幅された後、画像処理部63により各種の画像処理が施され、一時停止(ポーズ)時に表示器5に表示させるための画像データ(以後、ポーズ用画像データ)として生成される。生成されたポーズ用画像データは記憶部65に記憶される。撮像素子制御部62は、第2フレーム以後の撮像についても、同様にして第1撮像素子32と第2撮像素子42の動作を制御する。
表示制御部64が、上述のようにして生成されたHDR画像データを動画像として表示器5に再生表示している場合に、ユーザにより一時停止(ポーズ)を指示するための操作が行われた場合について説明する。
ユーザにより一時停止のための操作が行われたことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、記憶部65に記憶されているポーズ用画像データを読み出し、表示器5にポーズ画像として表示させる。このとき、表示制御部64は、一時停止の操作が行われた際に再生表示中のHDR画像データの生成に用いたハイライト画像データおよびベース画像データと、同一のフレームの間に生成されたポーズ用画像データを複数のポーズ用画像データの中から読み出す。なお、表示制御部64は、一時停止の操作が行われたときのフレームの直前のフレームにて生成されたポーズ用画像データを読み出しても良い。
第2の実施の形態の撮像装置1の動画像データを生成するための処理には、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1が行う処理と同様の処理が適用される。ただし、ステップS2においては、第1撮像素子制御部621は、第1撮像素子32に対して、ハイライト画像データのための撮像が終了した後、ポーズ用画像データのための撮像を行わせる。ステップS3では、画像処理部63は、さらに、第1撮像素子32からの画像信号に基づいてポーズ用画像データを生成する。生成されたポーズ用画像データは、ステップS6にて記憶部65に記憶される。
図10に示すフローチャートを参照して、第2の実施の形態による撮像装置1の動画像の再生表示の動作を説明する。図10のフローチャートに示す各処理は、制御部6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは記憶部65に記憶されており、操作検出部7により動画像の撮像を指示する操作が行われたことが検出されると、制御部6により起動され、実行される。
ステップS11では、表示制御部64は、記憶部65からHDR画像データを読み出して、フレームレート60fpsにて動画像として表示器5に再生表示してステップS12へ進む。ステップS12においては、一時停止の操作が行われたか否かを判定する。操作検出部7により一時停止の操作が行われたことが検出された場合には、ステップS12が肯定判定されてステップS13へ進む。操作検出部7により一時停止の操作が行われたことが検出されていない場合には、ステップS12が否定判定されて、後述するステップS16へ進む。
ステップS13では、表示制御部64は、記憶部65からポーズ用画像データを読み出してステップS14へ進む。ステップS14では、表示制御部64は、読み出したポーズ用画像データをポーズ画像として表示器5に表示させてステップS15へ進む。ステップS15では、一時停止を終了する操作が行われたか否かが判定される。操作検出部7により一時停止を終了する操作が行われた場合には、ステップS15が肯定判定されステップS16へ進む。操作検出部7により一時停止を終了する操作が行われていない場合には、ステップS15が否定判定されてステップS14へ戻る。ステップS16では、動画像の再生表示を終了するか否かが判定される。動画像の再生表示を終了する場合には、ステップS16が肯定判定されて処理を終了する。動画像の再生表示を継続する場合には、ステップS16が否定判定されてステップS11へ戻る。
第2の実施の形態では、表示制御部64は、動画像の再生中に動作像の再生の停止に関する入力がされた場合、動画像とは別の時間に、動画像を撮像する際の露光時間よりも短い露光時間で撮像されたポーズ用画像データに基づくポーズ画像を表示器5に表示させる。これにより、ポーズ用画像データは、第1撮像素子32による短い露光時間で撮像されて出力された画像信号に基づいて生成されているので、表示器5には、ブレの影響の少ない鮮明なポーズ画像を表示させることができる。
なお、読み出されたポーズ用画像データは、短い露光時間により露光されている。このため、白飛びの発生は抑制されているが、画像全体として適正露光よりもアンダー露光となった暗い画像である。画像処理部63は、この読み出されたポーズ用画像データに対して、画像処理として、たとえば階調補正を施す。すなわち、画像処理部63は、ポーズ用画像データのうちの暗部の階調を明るくする補正を行う。画像処理部63は、階調補正の補正量をベース画像データに基づいて決定することができる。この場合、画像処理部63は、ベース画像データのうち低輝度の領域の画素値を参照し、ポーズ用画像データの暗部の画素値が参照したベース画像データの画素値に一致する、または画像値の差が所定値の範囲内となるように、補正量を決定すれば良い。
上述したように、画像処理部63は、ポーズ用画像データに対して、暗部の階調を補正する画像処理を行う。これにより、被写体のうちの暗部が視認しやすいポーズ画像を表示させることができる。
また、以上の説明では、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32にポーズ用画像データのための撮像を指示したが、第2撮像素子42にポーズ用画像データのための撮像を行わせても良い。また、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに、短い露光時間(たとえば1/500s)にて2回目の撮像を行わせても良い。この場合、画像処理部63は、第1撮像素子32からの画像信号に基づいて、アンダー露光のポーズ用画像データを生成し、第2撮像素子42からの画像信号に基づいて、オーバー露光のポーズ用画像データを生成する。そして、画像処理部63は、アンダー露光のポーズ用画像データとオーバー露光のポーズ用画像データを、HDR処理により合成して、ポーズ用HDR画像データを生成し、記憶部65に記憶する。表示制御部64は、一時停止の操作が行われた際に、記憶部65からポーズ用HDR画像データを読み出し、表示器5にポーズ画像として表示させる。
これにより、被写体の低輝度の領域と高輝度の領域とにおける階調が再現され、ブレ等の発生が抑制された鮮明なポーズ画像を表示器5に表示することができる。
なお、ポーズ用画像データを一時停止用のポーズ画像として用いる場合に限定されない。表示制御部64は、動画の代表画像や、動画の代表画像を示すサムネイル画像に、ポーズ用画像データを用いても良い。また、画像処理部63は、生成されたポーズ用画像データを用いて被写体検出等の処理を行っても良い。ポーズ用画像データは、短い露光時間により撮像された画像であるので、画像上の被写体が受けるブレの影響が小さい。このため、精度よく被写体を検出することが可能となる。
<第2の実施の形態の変形例1>
図11〜図12を参照して第2の実施の形態の変形例1の撮像装置について説明する。本変形例2の撮像装置は、1フレームの間にベース画像データの生成のための撮像とハイライト画像データの生成のための撮像とを複数回行い、生成されたベース画像データとハイライト画像データとを用いて動画像データおよびポーズ画像を生成する点で第2の実施の形態と異なる。以下、詳細に説明する。
変形例1の撮像装置は、第2の実施の形態の撮像装置1と同様の構成、すなわち、図1、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の構成が適用できる。なお、第2の実施の形態の変形例2の撮像装置1は、図7、図8に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第2の実施の形態の変形例2の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
図11は、第1撮像素子32の露光開始および第2撮像素子42露光時間と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。
なお、以下の説明では、第1撮像素子32および第2撮像素子42による撮像が、1フレームの間に3回行われる場合を例に挙げるが、撮像回数は3回に限定されるものではなく、2回でも良いし、4回以上でも良い。
図11に示す例では、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32に対して、露光時間をたとえば1/500sに、ISO感度を第1の実施の形態の場合と同様に100に設定したものとする。第1撮像素子制御部621は、時刻t1−1にて第1撮像素子32に、露光時間1/500sにて1回目の撮像を指示し、以後、たとえば1/240sごとに2回目、3回目の撮像を指示する。なお、撮像の間隔は上記の1/240sに限定されるものではなく、たとえば1フレームの間の時間1/60sの1/2〜1/1の時間の間に複数回(図11の例では3回)の撮像が可能となるような間隔に設定することができる。第1撮像素子32により撮像が行われ画像信号が出力されるごとに、画像処理部63は、第1の実施の形態の場合と同様にして画像信号からハイライト画像データを生成する。このハイライト画像データは記憶部65に記憶される。
図11に示す例では、撮像条件設定部61は、第2撮像素子42に対して、露光時間を第1撮像素子32と等しい1/500sに設定し、ISO感度を第1の実施の形態の場合よりも高い値(図11の例では100、000)に設定する。すなわち、撮像条件設定部61は、オーバー露光のベース画像データを撮像するための第2撮像素子42に対して露光時間を短く設定したので、ISO感度を第1の実施の形態で例示した値よりも高い値に設定している。第2撮像素子制御部622は、時刻t1−1にて第2撮像素子42に対して1回目の撮像を指示し、以後、1/240sごとに2回目、3回目の撮像を指示する。すなわち、第1撮像素子32と第2撮像素子42とは、共に、時刻t1−1〜t1−3、時刻t1−4〜t1−5、時刻t1−6〜t1−2にて、撮像を行う。第2撮像素子42により撮像が行われ画像信号が出力されるごとに、画像処理部63は、画像信号からベース画像データを生成する。このベース画像データは、ハイライト画像データを撮像する際の露光時間1/500sと同一の露光時間で撮像されている。このベース画像データは記憶部65に記憶される。
画像処理部63は、上記の3つのベース画像データを加算、または加算平均することによりベース加算平均画像データを生成する。また、画像処理部63は、上記3つのハイライト画像データを加算、または加算平均することによりハイライト加算平均画像データを生成する。画像処理部63は、生成したベース加算平均画像データとハイライト画像データとを、第1の実施の形態の場合と同様にして、HDR処理を施してHDR画像データを生成する。生成されたHDR画像データは記憶部65に記憶される。以後のフレームについても同様の処理が行われ、HDR処理が施された動画像データが生成される。
図12は、表示器5に再生表示される画像と、HDR画像データの生成に用いられたベース画像データの露光時間と、HDR画像データの生成に用いられたハイライト画像データの露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートであり、撮像時の時刻をt、再生時の時刻をTとする。図12においては、動画像の再生時刻T1、T2に相当する撮像時の時刻がt1−1、t2−1であるものとする。図12において、表示制御部64が、HDR画像データのフレーム順序に従って、HDR画像データを動画像として表示器5に再生表示している際に、時刻T10にて一時停止(ポーズ)の指示が行われたとする。
ユーザにより一時停止のための操作が行われたことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、再生表示中のHDR画像データの生成に用いられた複数(図示の例では3個)のハイライト画像データの中から1つのハイライト画像データを記憶部65から読み出す。また、表示制御部64は、再生表示中のHDR画像データの生成に用いられた複数(図示の例では3個)のベース画像データの中から1つのベース画像データを記憶部65から読み出す。この場合、表示制御部64は、一時停止が行われた時刻T10に相当する撮像時の時刻の直前に撮像された画像信号から生成されたハイライト画像データおよびベース画像データ(図12においては、図の破線Lよりも前の時刻t1−1〜t1−3で露光されたハイライト画像データおよびハイライト画像データ)を読み出す。
画像処理部63は、読み出されたハイライト画像データおよびベース画像データに対してHDR処理により合成して、ポーズ画像用のHDR画像データを生成する。表示制御部64は、動画像データであるHDR画像データの次フレームを表示する時刻T2にて、画像処理部63により生成されたポーズ画像用のHDR画像データを表示器に表示させる。ポーズ画像用のHDR画像データは、上述したように露光時間が1/500sであるベース画像データとハイライト画像データとにより生成されている。ベース画像データとハイライト画像データとは、短い露光時間にて撮像されているため、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体を撮像した場合であっても、被写体に発生するブレの影響が抑制された鮮明な画像となる。したがって、このようなベース画像データとハイライト画像データとから生成されたポーズ画像用のHDR画像データにおいても、被写体に発生するブレの影響が抑制された鮮明な画像となる。
第2の実施の形態の変形例1の撮像装置1の動画像データを生成するための処理には、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1が行う処理と同様の処理が適用される。ただし、ステップS2においては、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32および第2撮像素子42に対して、複数回の撮像を行わせる。ステップS3では、画像処理部63は、第1撮像素子32から複数回出力される画像信号に基づいて複数のハイライト画像データを生成し、第2撮像素子42から複数回出力される画像信号に基づいて複数のベース画像データを生成する。
第2の実施の形態の変形例1の撮像装置1の動画像の再生表示をするための処理には、図10に示す第2の実施の形態の撮像装置1が行う処理と同様の処理が適用される。ただし、ステップS13において、画像処理部63は、ポーズ用のハイライト画像データとポーズ用のベース画像データとを読み出し、HDR処理による合成を行ってポーズ用のHDR画像データを生成する。ステップS14において、表示制御部64は、生成されたポーズ用のHDR画像データをポーズ画像として表示器5に表示する。
第2の実施の形態の変形例1では、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32と第2撮像素子42とを短い露光時間にて撮像を行わせ、生成されたベース画像データとハイライト画像データとを合成して、ポーズ画像用のHDR画像データを生成する。これにより、動画像の再生中に一時停止が行われた場合であっても、被写体のブレの発生が抑制された鮮明なポーズ画像を表示器5に表示させることができる。
なお、上述した第2の実施の形態とその変形例1では、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを含む撮像装置1を例に説明したが、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6とにより構成された撮像装置であっても良い。また、制御部6は、少なくとも撮像素子制御部62と画像処理部63と表示制御部64とを備えれば良い。上述の第2の実施の形態、または変形例1〜2に記載された各効果を得るために、上述した構成から必要に応じて構成を適宜追加してもよい。また、上記の撮像装置を、第2の実施の形態とその変形例に適用した各種の電子機器に組み込んでもよい。
第1の実施の形態や第2の実施の形態においては、図1、図2に示す構成を有する撮像装置1を例に挙げて説明を行ったが、撮像装置は、3個以上の撮像ユニットを有してもよい。以下、3個の撮像ユニットを有する場合を例に挙げて、詳細に説明する。
図13(a)は、撮像装置1の外観図である。撮像装置1の本体2の正面には、第1の実施の形態(図1、図2参照)と同様の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4に加えて、第4撮像ユニット8を備える。図13(a)に示す例では、第1撮像ユニット3の光軸中心と、第2撮像ユニット4の光軸中心と、第4撮像ユニット8の光軸中心とが、互いに等距離となるように配置されている場合を示す。なお、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4と第4撮像ユニット8との配置はこれに限定されず、X方向またはY方向に沿って配置されても良いし、X方向またはY方向に対して所定の角度を有して配置されても良い。
図13(b)は、図13(a)に示す撮像装置1の要部構成を模式的に示すブロック図である。撮像装置1が有する上記の第4撮像ユニット8は、撮像レンズ81と第3撮像素子82と絞り83とを有する。撮像レンズ81は、第1撮像ユニット3や第2撮像ユニット4の撮像レンズ31、41と同様の構成が適用され、第3撮像素子82は、第1撮像素子32や第2撮像素子42と同様の構成が適用され、画像信号を増幅するための増幅部821を有する。制御部6の撮像素子制御部62は第4撮像ユニット8の第3撮像素子82の駆動を制御するための第3撮像素子制御部623を備える。第3撮像素子制御部623は、第1撮像素子制御部621や第2撮像素子制御部622と同様の構成が適用される。他の構成については、第1の実施の形態(図2参照)の撮像装置1が有する構成が適用される。すなわち、変形例1の撮像装置1は、上記の構成に加えて、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを有している。制御部6は、撮像条件設定部61と、撮像素子制御部62と、画像処理部63と、表示制御部64と、記憶部65とを備える。
なお、この撮像装置1は、図7、図8に示す別の態様の撮像装置であっても良いし、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
この撮像装置1においては、第4撮像ユニット8により、高輝度領域と低輝度領域との間の中間輝度の領域に階調が得られるように設定された撮像条件による撮像を行わせる。 撮像条件設定部61は、第1の実施の形態と同様にして、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに対して撮像条件を設定する。すなわち、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32に対しては、撮像条件として、露光時間1/120s、ISO感度100を設定し、第2撮像素子42に対しては、撮像条件として露光時間1/120s、ISO感度12800を設定する。第3撮像素子82に対しては、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32からの画像信号に基づくハイライト画像データと、第2撮像素子42からの画像信号に基づくベース画像データとの中間の明るさの画像データが生成されるように、撮像条件を設定する。撮像条件設定部61は、露光時間1/120s、ISO感度をたとえば800に設定する。
画像処理部63は、第1および第2の実施の形態の場合と同様にして、ハイライト画像データとベース画像データとを生成する。画像処理部63は、第3撮像素子82から出力された画像信号が設定されたISO感度(800)に基づいて増幅された後、画像データ(以後、中間輝度画像データと呼ぶ)を生成する。画像処理部63は、生成したベース画像データと、ハイライト画像データと、中間輝度画像データとに対してHDR処理により合成して、HDR画像データを生成する。このようにして生成されたHDR画像データは、第1の実施の形態の場合と同様に低輝度の被写体については、オーバー露光にて撮像されたベース画像データにより鮮明に再現される。HDR画像データでは、白飛びの発生する可能性のある高輝度の被写体については、アンダー露光となる第1撮像条件にて撮像されたハイライト画像データにより鮮明に再現される。HDR画像データでは、中輝度の被写体については、ベース画像データの撮像時の撮像条件とハイライト画像データの撮像時の撮像条件との中間の露光量となる撮像条件にて撮像された中間輝度画像データにより鮮明に再現される。
図13に示す撮像装置1では、画像処理部63は、第4撮像素子82からの画像信号に基づいて、中間輝度画像データを生成し、ハイライト画像データおよびベース画像データと合成してHDR画像データを生成する。これにより、たとえば、明暗差の大きな被写体を撮像した場合であっても、HDR画像データ上では、中輝度の被写体が中間輝度画像データに基づいて階調が再現されるので、HDR画像データは、全体として広いダイナミックレンジを有する画像となる。
なお、上述した実施の形態に記載された撮像装置1は、表示器5を有する構成で説明したが、必ずしも表示器5を有する必要はない。
また、撮像装置1の画像処理部63によって、ハイライト画像データとベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成したが、撮像装置1でHDR画像データを生成する必要は必ずしもない。画像処理部63は撮像装置1の外部に配置され(例えば、画像処理部63は、撮像装置の外部に設置されるサーバ、または撮像機能と、画像処理機能および表示器5と、が別体となるような撮像装置)、撮像装置1が備える通信部によって、ハイライト画像データとベース画像データを画像処理部63に送信し、画像処理部63でHDR画像データを生成してもよい。撮像装置1が表示器5を備える場合は、画像処理部63は生成したHDR画像データを撮像装置1に送信し、撮像装置1の表示器5でHDR画像データを表示可能な状態にしてもよい。また、画像処理部63側が表示器5を備える場合は、生成したHDR画像データを表示器5に表示してもよい。
撮像装置1が撮像動作を行うために実行する各種処理のためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、キャリブレーションを実行してもよい。なお、ここで言う「コンピュータシステム」とは、OS(OperatingSystem)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
なお、上記「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用したホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含む。また、上記「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに上記「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(DynamicRandom AccessMemory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
上記「プログラム」は、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…撮像装置、3…第1撮像ユニット、4…第2撮像ユニット、
5…表示器、6…制御部、7…操作検出部、
8…第4撮像ユニット、9…第3撮像ユニット、
34、35…濃度フィルタ、32、92…第1撮像素子、
42、93…第2撮像素子、61…撮像条件設定部、
62…撮像素子制御部、63…画像処理部、64…表示制御部、
65…記憶部、66…透過率制御部、67…第1撮像ユニット群制御部、
68…第2撮像ユニット群制御部、69…全体画像処理部、82…第3撮像素子、
114…第1撮像ユニット群、115…第2撮像ユニット群、
321、421、821、921…増幅部、
322…第1カラーフィルター、422…第2カラーフィルター
621…第1撮像素子制御部、622…第2撮像素子制御部、
623…第3撮像素子制御部

Claims (28)

  1. 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、
    前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、
    前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、
    前記増幅部によって増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、前記増幅部によって増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備え、
    前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第2撮像素子に入射する第2入射光の光量よりも前記第1撮像素子に入射する第1入射光の光量が少なくなるように、少なくとも前記第1入射光の光路に設置される光学部材を更に備え、
    前記増幅部は、前記第2画像信号を増幅するゲインより前記第1画像信号を増幅するゲインの方が小さい撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記第1撮像素子に入射する光を集光するレンズを更に備え、
    前記光学部材は、前記レンズにコーティングされる撮像装置。
  4. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記第2撮像素子に入射する光の特定波長を透過する第1フィルタを更に有し、
    前記光学部材は、前記第1撮像素子に入射する光の特定の波長を透過し、第2フィルタよりも透過率の低い第1フィルタである撮像装置。
  5. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記光学部材は、前記光学部材に入射した光を前記第1入射光と前記第2入射光とに分割する撮像装置。
  6. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記光学部材は、前記第1入射光の光を低減する状態と前記第1入射光の光量を低減しない状態とを変更可能である撮像装置。
  7. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記光学部材は、前記第1入射光の透過率を変更する撮像装置。
  8. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記光学部材は、前記第1入射光の光束径を変更せずに、前記第1入射光の光量を低減させる撮像装置。
  9. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記合成画像データは、所定フレームレートで生成される動画像であり、
    前記第2露光時間は、前記所定フレームレートの1/4以上の時間である撮像装置。
  10. 請求項2に記載の撮像装置であって、
    前記第2撮像素子に入射する第2入射光の光量よりも前記第1撮像素子に入射する第1入射光の光量が少なくなるように、少なくとも前記第1入射光の光路に設置される光学部材を更に備え、
    前記光学部材は、前記第2露光時間、前記増幅部によって前記第2画像信号を増幅するゲインに基づくEV値が14EV以上になるように設定され、
    前記増幅部は、前記第1画像信号を増幅するゲインより前記第2画像信号を増幅するゲインの方が小さい撮像装置。
  11. 請求項3に記載の撮像装置であって、
    前記光学部材は、透過率が1/16×100%以下である撮像装置。
  12. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記合成画像データは、前記第2画像データの低輝度領域を前記第1画像データに基づいて、前記第2画像データよりも高輝度に補正して生成される撮像装置。
  13. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記合成画像データは、所定のフレームレートで生成される動画像であり、
    前記第1露光時間と前記第2露光時間とは、前記所定のフレームレートの半分よりも長い撮像装置。
  14. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第1露光時間は、前記第2露光時間と同じ時間である撮像装置。
  15. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第1撮像素子は、前記第1画像信号を第1フレームレートで出力し、
    前記第2撮像素子は、前記第2画像信号を第2フレームレートで出力し、
    前記制御部は、前記第1フレームレートで出力された前記第1画像信号に基づく前記第1画像データと前記第2フレームレートで出力された前記第2画像信号に基づく前記第2画像データとを合成し、第3フレームレートの前記合成画像データに基づく動画像を生成する撮像装置。
  16. 請求項15に記載の撮像装置であって、
    前記第1フレームレートと、前記第3フレームレートとは、同じフレームレートである撮像装置。
  17. 請求項15または請求項16に記載の撮像装置であって、
    前記第2撮像素子は、前記第2露光時間での撮像の露光終了から次の前記第2露光時間の撮像の露光開始までの間に、前記第2露光時間よりも短い第3露光時間で撮像を行い、第3画像信号を出力する撮像装置。
  18. 請求項17に記載の撮像装置であって、
    表示部に再生された前記動画像に対する設定を行う入力部を更に備え、
    前記制御部は、前記動画像の再生中に、前記入力部によって前記動画像の再生の停止に関する入力がされた場合、前記第3画像信号に基づく画像を前記表示部に表示する撮像装置。
  19. 請求項18に記載の撮像装置であって、
    前記第1撮像素子は、前記第1露光時間での撮像の露光終了から次の前記第1露光時間での撮像の露光開始までの間に、前記第1露光時間よりも短い第4露光時間で撮像を行い、第4画像信号を出力し、
    前記制御部は、前記動画像の再生中に、前記入力部によって前記動画像の再生の停止に関する入力がされた場合、前記第3画像信号に基づく第3画像データと、前記第4画像信号に基づく第4画像データとを合成した画像データに基づく画像を前記表示部に表示する撮像装置。
  20. 請求項18または請求項19に記載の撮像装置であって、
    前記表示部を更に備えた表示装置。
  21. 請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の撮像装置を備えた電子機器
  22. 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力し、
    前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力し、
    前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅し、
    増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成し、
    前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。
  23. コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する処理と、
    前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する処理と、
    前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する処理と、
    増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する処理と、
    前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行うコンピュータに実行させるためのプログラム。
  24. 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、
    前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、
    前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、
    外部の電子機器と通信を行う第1通信部と、
    第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを前記外部の電子機器に前記第1通信部を介して送信する第1制御部とを備え、
    前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。
  25. 請求項24に記載の撮像装置と、
    前記第1画像データと前記第2画像データとを受信する第2通信部と、
    前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する第2制御部とを備える画像処理装置とを備える撮像システム。
  26. 請求項25に記載の撮像システムであって、
    前記画像処理装置は、前記合成画像データに基づく合成画像を表示する表示部を更に備える表示システム。
  27. 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部とを有し、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置から、第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを受信する通信部と、
    前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備える画像処理装置。
  28. 請求項27に記載の画像処理装置であって、
    前記合成画像データに基づく画像を表示する表示部をさらに備える表示装置。
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