JP2018056940A - 撮像装置、表示装置、電子機器、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置 - Google Patents
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Description
第2の態様によれば、表示装置は、第1の態様の撮像装置であって、前記表示部を更に備える。
第3の態様によれば、電子機器は、第1または第2の態様の撮像装置を備える。
第4の態様によれば、撮像装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力し、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力し、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅し、増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成し、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる。
第5の態様によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する処理と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する処理と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する処理と、増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する処理と、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行うコンピュータに実行させる。
第6の態様によれば、撮像装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、外部の電子機器と通信を行う第1通信部と、前記第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、前記第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを前記外部の電子機器に前記第1通信部を介して送信する第1制御部とを備え、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる。
第7の態様によれば、撮像システムは、第6の態様による撮像装置と、前記第1画像データと前記第2画像データとを受信する第2通信部と、前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する第2制御部とを備える画像処理装置とを備える。
第8の態様によれば、表示システムは、第7の態様の撮像システムであって、前記画像処理装置は、前記合成画像データに基づく合成画像を表示する表示部を更に備える。
第9の態様によれば、画像処理装置は、被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部とを有し、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置から、第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを受信する通信部と、前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備える。
第10の態様によれば、表示装置は、第9の態様による画像処理装置であって、前記合成画像データに基づく画像を表示する表示部をさらに備える。
図面を参照しながら、第1の実施の形態による撮像装置について説明する。
図1は撮像装置1の外観を例示する図であり、図1(a)は正面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。図2は、図1に示す撮像装置1の要部構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、撮像装置1の本体2の正面には、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とが配置される。撮像装置1の本体2の背面には、表示器5が配置される。
なお、説明の都合上、撮像装置1について、X軸、Y軸およびZ軸からなる座標系を図示の通りに設定する。なお、座標系はX軸、Y軸およびZ軸からなる直交座標系で説明を行うが、それに限らず、極座標系や円筒座標系を採用してもよい。即ち、X軸は、撮像装置1の本体2の矩形表面の長辺方向に設定され、Y軸は、撮像装置1の本体2の矩形表面の短辺方向に設定され、Z軸は、矩形表面に垂直な方向(すなわち、後述する第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4の光軸)に設定されている。
第1撮像ユニット3は、図2に示すように、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含む撮像レンズ31と、第1撮像素子32と、絞り33と、光学部材として通過する光の量を低下させる濃度フィルタ(NDフィルタ)34とを備える。なお、ここでの説明では、光学部材を濃度フィルタ(NDフィルタ)34として説明するが、絞り33と濃度フィルタ(NDフィルタ)34とを含めて光学部材としてもよい。または、濃度フィルタ(NDフィルタ)34を配置せず、絞り33を光学部材としてもよい。
なお、図1では撮像レンズ31を1枚のレンズで代表して表している。第1撮像素子32は、撮像面上において行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。第1撮像素子32は、後述する制御部6(図2参照)の制御に応じて駆動して、撮像レンズ31を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。第1撮像素子32は増幅部321を備え、後述する制御部6により制御されて、画像信号を所定のゲイン(増幅率)にて増幅する。絞り33は、撮像レンズ31を通過して第1撮像素子32へ向かう被写体からの光を規制する。濃度フィルタ34は、所定の波長帯において、撮像レンズ31を通過した被写体からの光の光量を所定量だけ低減させる光量低減部として機能する。なお、濃度フィルタ34は、撮像レンズ31と第1撮像素子32との間に配置される。撮像レンズ31が複数のレンズから構成されるレンズモジュールの場合には、レンズモジュール内のレンズとレンズとの間に配置されても良い。なお、濃度フィルタ34の透過率については、詳細を後述する。
なお、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、グローバルシャッタを搭載するものに限定されない。たとえば、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、撮像面の一部の領域(たとえば、所定の行)ごとに順次電荷蓄積および画像信号の出力を行う、いわゆるローリングシャッタ動作を行ってもよい。
なお、第1撮像素子32および第2撮像素子42の撮像面の一部の領域または全領域に焦点検出用画素が配置されても良い。この場合、焦点検出用画素から出力される対の光像に応じた信号を加算した信号が画像信号として使用される。
なお、上述した撮像条件設定部61や撮像素子制御部62や画像処理部63や表示制御部64の詳細については、説明を後に行う。
撮像装置1は、第1撮像ユニット3の第1撮像素子32が撮像を行って出力した第1画像信号を第1ゲインで増幅することにより、白飛びを抑制した暗い画像データを第1画像データとして生成する。上述したように、撮像条件設定部61により第1ゲインは第2ゲインより小さな値に設定されるので、第1撮像素子32からの第1画像信号が第1ゲインによりアンダー露光となるように増幅され、被写体の明部、すなわち高輝度領域の再現性を高めた第1画像データが生成される。撮像装置1は、第2撮像ユニット4の第2撮像素子42が撮像を行って出力した第2画像信号を第2ゲインで増幅することにより、黒潰れを抑制した明るい画像データを第1画像データとして生成する。撮像条件設定部61により、第2ゲインは第1ゲインよりも大きな値に設定されるので、第2撮像素子42からの第2画像信号が第2ゲインにてオーバー露光となるように増幅されることにより、被写体の暗部、すなわち低輝度領域の再現性を高めた第2画像データが生成される。撮像装置1は、高輝度領域の再現性を高めた画像データである第1画像データと、低輝度領域の再現性を高めた画像データである第2画像データと、に基づいて、合成画像データを生成し、この合成画像データに基づいて、動画像を生成する。
なお、上述の例では、ISO感度100で説明したが、さらに小さい値であってもよい。例えば、ISO感度50の場合、絞り値(F値)2.8、露光時間(シャッタースピード)1/8000sに設定すると、EV値が15になる。先ほどのISO感度が100、絞り値(F値)2.8、露光時間(シャッタースピード)1/8000sのEV値16と比較すると、EV値が1小さくなっている。つまり、最低のISO感度によって、必要となる濃度フィルタ34の透過率が異なってくる。この場合だと、シャッタースピードを1/120s程度にまで遅くするためには、濃度フィルタ34の透過率は1/32程度、つまり透過率は約3.0パーセント程度に代わる。すなわち、ISO感度を低く設定できるにつれて、濃度フィルタ34の透過率を高くすることができる(透過するようになる)。もちろん、設定可能なISO感度を高く設定できるにつれて、濃度フィルタ34の透過率を低く設定する必要がある。
同様に、EV値は絞り値(F値)によって変わり、絞り値(F値)が大きくなるにつれて、EV値が小さくなるため、濃度フィルタ34の透過率を高くすることができる(透過するようになる)。もちろん、絞り値(F値)が小さくなるにつれて、EV値が大きくなるため、濃度フィルタ34の透過率を低くする必要がある。
なお、以下の説明においては、動画像のフレームレートを60fpsであるものとする。すなわち、撮像条件設定部61は、フレームレートの60fpsの1フレームの時間1/60sに対して1/2の時間を第1撮像素子32および第2撮像素子42の露光時間に設定する。撮像条件設定部61は、第1撮像素子32および第2撮像素子42の露光時間については、動画像のフレームレートに基づいて、動画再生時の被写体の動きが不自然に不連続になることを抑制できる程度の露光時間に設定して良い。この場合、撮像条件設定部61は、フレームレートの1/4〜1/1の時間を第1撮像素子32の露光時間として設定するのが良い。なお、撮像条件設定部61によって、フレームレートの1/2よりも長い時間が露光時間として設定された場合には、第1撮像素子32および第2撮像素子42により撮像された第1画像データおよび第2画像データにおいては、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体のブレが大きくなる。このように、各フレームにおける露光時間が長く設定されて生成された動画像は、スピード感や躍動感のある動画像として再生することができる。
また、以下の説明においては、白飛びの発生を抑え被写体の高輝度領域の再現性を高めた画像、すなわち第1画像データをハイライト画像データと呼び、黒潰れの発生を抑え被写体の低輝度領域の再現性を高めた画像データ、すなわち第2画像データをベース画像データと呼ぶ。
図3(a)は、第1撮像素子32による露光時間とフレームレートとの関係を示す。第1撮像素子制御部621は、時刻t1−1にて第1撮像素子32に露光開始を指示し、時刻t1−1から露光時間の1/120sが経過した時刻t1−2にて第1撮像素子32に露光終了を指示する。この時刻t1−1〜t1−2の間で第1撮像素子32により撮像して出力された画像信号は増幅部321により増幅され、画像処理部63により第1フレーム目のハイライト画像データが生成される。時刻t1−1から1/60s経過した時刻t2−1にて、第1撮像素子制御部621は、第1撮像素子32に、第2フレーム目のハイライト画像データの露光開始を指示し、以後、動画像の撮像の終了まで同様の処理を繰り返す。
上記のようにして生成されたハイライト画像データは、記憶部65に保存される。
上記のようにして生成されたベース画像データは、記憶部65に保存される。
なお、上記の説明では、光学部材である濃度フィルタ34を備える構成で説明を行っているが、必ずしも備える必要はない。すなわち、第1撮像素子32による第1露光時間での撮像の撮像開始、および第1露光時間での撮像の撮像終了の少なくとも一方が、第2撮像素子42での第2露光時間の撮像の間に行われるように撮像素子制御部62が制御を行い、第1撮像素子32と第2撮像素子42とで撮像された第1画像信号と第2画像信号とを増幅部421により異なるゲインで増幅するような制御のみであってもよい。
ステップS1において、撮像条件設定部61は第1撮像素子32と第2撮像素子42の撮像条件を設定してステップS2へ進む。ステップS2においては、撮像素子制御部62は、設定された撮像条件に基づいて、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに、1つのフレームの撮像を指示してステップS3へ進む。
上述した第1の実施の形態においては、第1撮像ユニット3が濃度フィルタ34を備える場合を例に挙げて説明したが、この例に限定されない。以下に例1〜例4を挙げて説明する。
第1撮像ユニット3は、濃度フィルタ34を備えず、または、濃度フィルタ34とともに被写体からの光の透過率を低減するコーティングが施された撮像レンズ31を備える。これにより、第1撮像素子32に入射する光量が減少するので、画像処理部63により生成されるハイライト画像データが暗い画像となり、白飛びの発生を抑制した画像を生成することができる。
なお、光を反射させて透過率を低減させるコーティングを行う場合には、撮像レンズ31を構成する各種のレンズのうち最も物体側(被写体側)のレンズにコーティングすると良い。これにより、内部のレンズにコーティングすることにより生じる内部反射に起因して、画像上にゴーストが発生することを抑制できる。
上記の構成を有する変形例1の例1の撮像装置1は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を行って、動画像データを生成する。
第1の実施の形態の変形例1の例1では、撮像レンズ31にコーティングを行うことにより被写体から第1撮像素子32へ入射する光の光量を低減させる。これにより、濃度フィルタ34を第1撮像ユニット3に配置しなくても良いので、装置の小型化に寄与する。
第1撮像ユニット3は、光学部材として濃度フィルタ34に代えて光の透過率が低いカラーフィルターを備える第1撮像素子32を有する。この場合、第1撮像素子32が有する第1カラーフィルター322は、第2撮像素子42が有する第2カラーフィルター422よりも光の透過率が低い。これにより、第1撮像素子32から出力される画像信号のR、G、Bの各色成分の画素値は、第2撮像素子42から出力される画像信号のR、G、Bの各色成分の画素値よりも小さくなり、画像処理部63により生成されるハイライト画像データが暗い画像となる。
上記の構成を有する変形例1の例2の撮像装置1は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を行って、動画像データを生成する。
図5を参照して、第1撮像ユニット3は、被写体からの光の透過率を変更可能な構成を有する濃度フィルタを撮像レンズ31と第1撮像素子32との間の光路中に備える場合の例について説明する。濃度フィルタは、撮像レンズ31の光軸と交わる平面上に透過率の異なる複数の領域を有し、制御部により制御されて、被写体からの光を透過させる領域を切り替えることにより、光の透過率を変更する。
図5に、例3における濃度フィルタ35の構成の一例と、撮像装置1の要部構成の一例を模式的に示す。図5(a)は、濃度フィルタ35のXY平面、すなわち撮像レンズ31の光軸と直交する平面における構造を模式的に示している。濃度フィルタ35は、たとえば円板状のベース部材351上に第1領域352と第2領域353とが設けられた構成を有する。第1領域352と第2領域353とは互いに光の透過率が異なるフィルタが配置され、たとえば第1領域352の透過率は1.5パーセント、第2領域353の透過率は12.5パーセントとすることができる。なお、濃度フィルタ35に、3か所以上の透過率を異なる領域を設けても良い。
上記の構成を有する変形例1の例3の撮像装置1の動画像データを生成する際の処理は、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の処理を適用することができる。ただし、図4のステップS1にて第1撮像素子32の撮像条件が設定されると、透過率制御部66は、濃度フィルタ35を制御して、選択した透過率に基づいて、第1領域352または第2領域353を撮像レンズ31から第1撮像素子32の光路に位置させる。
以上の説明では、濃度フィルタ35のうち第1領域352と第2領域353との一方を撮像レンズ31の光路中に位置させることにより第1撮像素子32へ入射する被写体からの光量を低減させるものであった。しかし、第1撮像素子32へ入射する被写体からの光量が低減される状態と、光量が低減されない状態とを切り替え可能に構成することができる。たとえば、濃度フィルタ35の第1領域352には上述したように透過率が1.5パーセントのフィルタが配置される。濃度フィルタ35の第2領域353には、透過率100パーセントのフィルタが設けられる。または、濃度フィルタ35の第2領域353にはフィルタが設けらず、開口を設けることにより透過率100パーセントの状態とする。
変形例1の例4においては、被写界深度を変更した画像を生成する場合には、濃度フィルタ35の透過率100パーセントの第2領域353が光路中に位置するようにするので、第1撮像素子32に入射する光の光量が低減されない。これにより、上記のように第1撮像素子32のISO感度を第2撮像素子42のISO感度に比べて高い値に設定して撮像する必要がない。したがって、第1撮像素子32からの画像信号に基づく画像データの画質劣化が抑制され、合成処理を行ったとしても、合成画像データ上に違和感が発生することを抑制できる。
図6を参照しながら、第1の実施の形態の変形例2の撮像装置について説明する。本変形例2の撮像装置は、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1が有する第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とは異なる撮像ユニットを備える。以下、詳細に説明する。
以上の構成を備える変形例2の撮像装置1における動画像データを生成するための処理には、図4に示す第1の実施の形態の撮像装置1が行う処理を適用することができる。
撮像装置1のZ軸+側の本体2の正面には、第1の実施の形態の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4(図2参照)と同様の構成が適用された第1撮像ユニット3Aおよび第2撮像ユニット4Aからなる第1撮像ユニット群114を備え(図7(a)参照)る。撮像装置1のZ軸−側の本体2の背面には、第1の実施の形態の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4(図2参照)と同様の構成が適用された第1撮像ユニット3Bおよび第2撮像ユニット4Bからなる第2撮像ユニット群115備える(図7(b)参照)。第1撮像ユニット群114は、ZX平面においてZ軸+側に広角(たとえば180°)の撮像が可能となるように、第1撮像ユニット3Aと第2撮像ユニット4Aとの撮像レンズ31A、41Aには広角レンズが用いられる。第2撮像ユニット群115は、ZX平面においてZ軸−側に広角(たとえば180°)の撮像が可能となるように、第1撮像ユニット3Bと第2撮像ユニット4Bとの撮像レンズ31B、41Bには広角レンズが用いられる。これにより、図7の撮像装置1は、ZX平面において、360°の撮像が可能となっている。
なお、図7では、第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115との2つを用いて広角の撮像を行う例を挙げるが、撮像ユニット群の個数は2個に限られず、3個以上の撮像ユニット群を用いて広角の撮像を行って良い。
生成された全体HDR画像データは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
また、第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115の第1撮像ユニット3A、3Bが備える濃度フィルタ34A、34Bとして、図5に示す濃度フィルタ35の構成を適用しても良い。
図9を参照して第2の実施の形態の撮像装置について説明を行う。第2の実施の形態の撮像装置は、第1の実施の形態とその変形例にて説明したようにして第1撮像素子32と第2撮像素子42とに撮像を行わせた後、短い露光時間で2回目の撮像を行わせる。撮像装置は、この2回目の撮像により得られた画像信号に基づく画像を、HDR処理が施された動画像を再生中に一時停止(ポーズ)のような再生の停止に関する入力が行われた場合に表示させる。以下、詳細に説明する。
撮像素子制御部62は、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに対して、時刻t1−1にて露光開始を指示し、時刻t1−2にて露光終了を指示する。すなわち、第1の実施の形態の場合と同様にして、第1撮像素子32と第2撮像素子42との撮像が制御され、出力された画像信号が増幅された後、画像処理部63によりハイライト画像データとベース画像データとが生成される。画像処理部63は、ハイライト画像データとベース画像データとをHDR処理により合成して、HDR画像データを動画像データとして生成する。
ユーザにより一時停止のための操作が行われたことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、記憶部65に記憶されているポーズ用画像データを読み出し、表示器5にポーズ画像として表示させる。このとき、表示制御部64は、一時停止の操作が行われた際に再生表示中のHDR画像データの生成に用いたハイライト画像データおよびベース画像データと、同一のフレームの間に生成されたポーズ用画像データを複数のポーズ用画像データの中から読み出す。なお、表示制御部64は、一時停止の操作が行われたときのフレームの直前のフレームにて生成されたポーズ用画像データを読み出しても良い。
ステップS11では、表示制御部64は、記憶部65からHDR画像データを読み出して、フレームレート60fpsにて動画像として表示器5に再生表示してステップS12へ進む。ステップS12においては、一時停止の操作が行われたか否かを判定する。操作検出部7により一時停止の操作が行われたことが検出された場合には、ステップS12が肯定判定されてステップS13へ進む。操作検出部7により一時停止の操作が行われたことが検出されていない場合には、ステップS12が否定判定されて、後述するステップS16へ進む。
上述したように、画像処理部63は、ポーズ用画像データに対して、暗部の階調を補正する画像処理を行う。これにより、被写体のうちの暗部が視認しやすいポーズ画像を表示させることができる。
これにより、被写体の低輝度の領域と高輝度の領域とにおける階調が再現され、ブレ等の発生が抑制された鮮明なポーズ画像を表示器5に表示することができる。
図11〜図12を参照して第2の実施の形態の変形例1の撮像装置について説明する。本変形例2の撮像装置は、1フレームの間にベース画像データの生成のための撮像とハイライト画像データの生成のための撮像とを複数回行い、生成されたベース画像データとハイライト画像データとを用いて動画像データおよびポーズ画像を生成する点で第2の実施の形態と異なる。以下、詳細に説明する。
なお、以下の説明では、第1撮像素子32および第2撮像素子42による撮像が、1フレームの間に3回行われる場合を例に挙げるが、撮像回数は3回に限定されるものではなく、2回でも良いし、4回以上でも良い。
図13(a)は、撮像装置1の外観図である。撮像装置1の本体2の正面には、第1の実施の形態(図1、図2参照)と同様の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4に加えて、第4撮像ユニット8を備える。図13(a)に示す例では、第1撮像ユニット3の光軸中心と、第2撮像ユニット4の光軸中心と、第4撮像ユニット8の光軸中心とが、互いに等距離となるように配置されている場合を示す。なお、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4と第4撮像ユニット8との配置はこれに限定されず、X方向またはY方向に沿って配置されても良いし、X方向またはY方向に対して所定の角度を有して配置されても良い。
なお、この撮像装置1は、図7、図8に示す別の態様の撮像装置であっても良いし、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
また、撮像装置1の画像処理部63によって、ハイライト画像データとベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成したが、撮像装置1でHDR画像データを生成する必要は必ずしもない。画像処理部63は撮像装置1の外部に配置され(例えば、画像処理部63は、撮像装置の外部に設置されるサーバ、または撮像機能と、画像処理機能および表示器5と、が別体となるような撮像装置)、撮像装置1が備える通信部によって、ハイライト画像データとベース画像データを画像処理部63に送信し、画像処理部63でHDR画像データを生成してもよい。撮像装置1が表示器5を備える場合は、画像処理部63は生成したHDR画像データを撮像装置1に送信し、撮像装置1の表示器5でHDR画像データを表示可能な状態にしてもよい。また、画像処理部63側が表示器5を備える場合は、生成したHDR画像データを表示器5に表示してもよい。
5…表示器、6…制御部、7…操作検出部、
8…第4撮像ユニット、9…第3撮像ユニット、
34、35…濃度フィルタ、32、92…第1撮像素子、
42、93…第2撮像素子、61…撮像条件設定部、
62…撮像素子制御部、63…画像処理部、64…表示制御部、
65…記憶部、66…透過率制御部、67…第1撮像ユニット群制御部、
68…第2撮像ユニット群制御部、69…全体画像処理部、82…第3撮像素子、
114…第1撮像ユニット群、115…第2撮像ユニット群、
321、421、821、921…増幅部、
322…第1カラーフィルター、422…第2カラーフィルター
621…第1撮像素子制御部、622…第2撮像素子制御部、
623…第3撮像素子制御部
Claims (28)
- 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、
前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、
前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、
前記増幅部によって増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、前記増幅部によって増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備え、
前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記第2撮像素子に入射する第2入射光の光量よりも前記第1撮像素子に入射する第1入射光の光量が少なくなるように、少なくとも前記第1入射光の光路に設置される光学部材を更に備え、
前記増幅部は、前記第2画像信号を増幅するゲインより前記第1画像信号を増幅するゲインの方が小さい撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記第1撮像素子に入射する光を集光するレンズを更に備え、
前記光学部材は、前記レンズにコーティングされる撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記第2撮像素子に入射する光の特定波長を透過する第1フィルタを更に有し、
前記光学部材は、前記第1撮像素子に入射する光の特定の波長を透過し、第2フィルタよりも透過率の低い第1フィルタである撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記光学部材は、前記光学部材に入射した光を前記第1入射光と前記第2入射光とに分割する撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記光学部材は、前記第1入射光の光を低減する状態と前記第1入射光の光量を低減しない状態とを変更可能である撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記光学部材は、前記第1入射光の透過率を変更する撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記光学部材は、前記第1入射光の光束径を変更せずに、前記第1入射光の光量を低減させる撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記合成画像データは、所定フレームレートで生成される動画像であり、
前記第2露光時間は、前記所定フレームレートの1/4以上の時間である撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置であって、
前記第2撮像素子に入射する第2入射光の光量よりも前記第1撮像素子に入射する第1入射光の光量が少なくなるように、少なくとも前記第1入射光の光路に設置される光学部材を更に備え、
前記光学部材は、前記第2露光時間、前記増幅部によって前記第2画像信号を増幅するゲインに基づくEV値が14EV以上になるように設定され、
前記増幅部は、前記第1画像信号を増幅するゲインより前記第2画像信号を増幅するゲインの方が小さい撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置であって、
前記光学部材は、透過率が1/16×100%以下である撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記合成画像データは、前記第2画像データの低輝度領域を前記第1画像データに基づいて、前記第2画像データよりも高輝度に補正して生成される撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記合成画像データは、所定のフレームレートで生成される動画像であり、
前記第1露光時間と前記第2露光時間とは、前記所定のフレームレートの半分よりも長い撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記第1露光時間は、前記第2露光時間と同じ時間である撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置であって、
前記第1撮像素子は、前記第1画像信号を第1フレームレートで出力し、
前記第2撮像素子は、前記第2画像信号を第2フレームレートで出力し、
前記制御部は、前記第1フレームレートで出力された前記第1画像信号に基づく前記第1画像データと前記第2フレームレートで出力された前記第2画像信号に基づく前記第2画像データとを合成し、第3フレームレートの前記合成画像データに基づく動画像を生成する撮像装置。 - 請求項15に記載の撮像装置であって、
前記第1フレームレートと、前記第3フレームレートとは、同じフレームレートである撮像装置。 - 請求項15または請求項16に記載の撮像装置であって、
前記第2撮像素子は、前記第2露光時間での撮像の露光終了から次の前記第2露光時間の撮像の露光開始までの間に、前記第2露光時間よりも短い第3露光時間で撮像を行い、第3画像信号を出力する撮像装置。 - 請求項17に記載の撮像装置であって、
表示部に再生された前記動画像に対する設定を行う入力部を更に備え、
前記制御部は、前記動画像の再生中に、前記入力部によって前記動画像の再生の停止に関する入力がされた場合、前記第3画像信号に基づく画像を前記表示部に表示する撮像装置。 - 請求項18に記載の撮像装置であって、
前記第1撮像素子は、前記第1露光時間での撮像の露光終了から次の前記第1露光時間での撮像の露光開始までの間に、前記第1露光時間よりも短い第4露光時間で撮像を行い、第4画像信号を出力し、
前記制御部は、前記動画像の再生中に、前記入力部によって前記動画像の再生の停止に関する入力がされた場合、前記第3画像信号に基づく第3画像データと、前記第4画像信号に基づく第4画像データとを合成した画像データに基づく画像を前記表示部に表示する撮像装置。 - 請求項18または請求項19に記載の撮像装置であって、
前記表示部を更に備えた表示装置。 - 請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の撮像装置を備えた電子機器
- 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力し、
前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力し、
前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅し、
増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成し、
前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。 - コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する処理と、
前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する処理と、
前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する処理と、
増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する処理と、
前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行うコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、
前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、
前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部と、
外部の電子機器と通信を行う第1通信部と、
第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを前記外部の電子機器に前記第1通信部を介して送信する第1制御部とを備え、
前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。 - 請求項24に記載の撮像装置と、
前記第1画像データと前記第2画像データとを受信する第2通信部と、
前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する第2制御部とを備える画像処理装置とを備える撮像システム。 - 請求項25に記載の撮像システムであって、
前記画像処理装置は、前記合成画像データに基づく合成画像を表示する表示部を更に備える表示システム。 - 被写体が第1露光時間で撮像された第1画像信号を出力する第1撮像素子と、前記被写体が第2露光時間で撮像された第2画像信号を出力する第2撮像素子と、前記第1画像信号と前記第2画像信号とを異なるゲインで増幅する増幅部とを有し、前記第1露光時間での撮像の露光開始および前記第1露光時間での撮像の露光終了の少なくとも一方は、前記第2露光時間の撮像の間に行われる撮像装置から、第1ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第1画像信号に基づく第1画像データと、第2ゲイン増幅部によってゲインが増幅された前記第2画像信号に基づく第2画像データとを受信する通信部と、
前記第1画像データと前記第2画像データとを合成し、合成画像データを生成する制御部とを備える画像処理装置。 - 請求項27に記載の画像処理装置であって、
前記合成画像データに基づく画像を表示する表示部をさらに備える表示装置。
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