JP2018056628A - アンテナ装置及び車載用アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置及び車載用アンテナ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の共振周波数で動作するフィルムアンテナにおいて、放射特性の劣化を抑制しつつ、狭小なスペースにも実装可能なフィルムアンテナを提供すること。【解決手段】フィルムアンテナ(11)において、第1の放射素子(112)のうち給電領域(114)から基板(111)の一方の長辺(111a)に沿って延伸された部分を構成する帯状導体(1122)は、一方の長辺(111a)側に偏らせて配置されており、第2の放射素子(113)のうち第3平面に配置された部分(1133)は、他方の長辺(111b)側に偏らせて配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の共振周波数を有するフィルムアンテナ及び該フィルムアンテナを備えたアンテナ装置に関する。
特許文献1には、誘電体基板の表面に形成されたグランド板及び放射素子を備えているフィルムアンテナが記載されている(特許文献1の図3参照)。
また、互いに長さが異なる複数のサブ素子によって構成された放射素子を備えているフィルムアンテナが知られている。このようなフィルムアンテナは、複数のサブ素子の長さに対応した複数の共振周波数で動作するため、動作帯域を広帯域化することができる。
このようなフィルムアンテナに対する要望として、フィルムアンテナの実装に要するスペースを狭小化することが挙げられる。フィルムアンテナの実装に要するスペースを狭小化する場合、上記誘電体基板として可撓性を有するフレキシブル基板を採用し、上記グランド板及び上記放射素子として導体箔を採用することが好ましい。このようなフィルムアンテナは、折り曲げることができるので、狭小なスペースにも実装可能である。
特開2007−235404号公報(2007年9月13日公開)
しかしながら、このようなフィルムアンテナを折り曲げると、放射素子同士、グランド板同士、又は、放射素子とグランド板とが互いに近接することによって、フィルムアンテナの放射特性が劣化することを本願の発明者らは見出した。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の共振周波数で動作するフィルムアンテナにおいて、放射特性の劣化を抑制しつつ、狭小なスペースにも実装可能なフィルムアンテナを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るフィルムアンテナは、(1)帯状の誘電体を第1平面、当該第1平面に交わる第2平面、及び、前記第1平面に対向し且つ前記第2平面に交わる第3平面の各々に沿ってJ字型に折り曲げた基板と、(2)第1の共振周波数を有し且つ前記基板の前記第1平面に沿った領域に配置された第1の放射素子と、(3)前記第1の共振周波数よりも周波数が高い第2の共振周波数を有し且つ前記基板の少なくとも前記第2平面に沿った領域及び前記第3平面に沿った領域に配置された第2の放射素子と、を含み、給電領域が前記第1平面内における当該第1平面と前記第2平面との境界線の近傍に配置されたフィルムアンテナであって、前記第1の放射素子のうち前記給電領域から前記基板の一方の長辺に沿って延伸された部分を構成する帯状導体は、前記一方の長辺側に偏らせて配置されており、前記第2の放射素子のうち前記第3平面に配置された部分は、前記基板の他方の長辺側に偏らせて配置されている。
上記の構成によれば、基板は、J字型に折り曲げられており、第1の放射素子及び第2の放射素子は、J字型に折り曲げられた基板の各領域に配置されている。したがって、本フィルムアンテナは、狭小なスペースに実装可能なコンパクトなフィルムアンテナである。
また、第1平面及び第3平面を平面視した場合に、第1の放射素子の帯状導体と、第2の放射素子の第3平面に配置された部分とが重畳する領域の面積を抑制することができる。すなわち、第1の放射素子と第2の放射素子との間に形成される静電容量を抑制することができるため、本フィルムアンテナは、第1の放射素子と第2の放射素子とが近接することに伴い生じる放射特性の劣化を抑制することができる。
以上のように、本フィルムアンテナは、放射特性の劣化を抑制しつつ、狭小なスペースにも実装可能なフィルムアンテナを実現することができる。
本発明の一態様に係るフィルムアンテナにおいて、前記帯状導体は、L字型の帯状導体であって、前記給電領域から前記境界線に沿って且つ前記基板の一方の長辺に向かう第1の方向に延伸された第1部分と、当該第1部分の前記給電領域と逆側の端部から前記一方の長辺に沿って且つ前記境界線から遠ざかる第2の方向に延伸された第2部分とからなる、ことが好ましい。
上記の構成によれば、帯状導体を給電領域から基板の一方の長辺まで導くときの経路長を最短にすることができる。したがって、本フィルムアンテナは、放射特性の劣化を確実に抑制することができる。
本発明の一態様に係るフィルムアンテナにおいて、前記帯状導体の前記給電領域と逆側の端部は、前記第2の放射素子と重畳しない領域まで延伸されており、当該端部には、前記基板の前記一方の長辺側から前記他方の長辺側へ向かって、幅が拡幅された先端部が更に設けられている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、帯状導体の端部から先端部の末端まで、先端部の外縁に沿って測った場合の長さは、基板の一方の長辺側と、基板の他方の長辺側とで異なる。したがって、第1の放射素子は、第1の共振周波数に加えて更に別の共振周波数を有するので、所望の周波数帯域を細分化してカバーすることができる。
本発明の一態様に係るフィルムアンテナにおいて、前記第2の放射素子の給電領域と逆側の端部には、給電領域から遠ざかる方向に延伸されたサブ素子が更に設けられている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第2の放射素子は、第2の共振周波数に加えて更に別の共振周波数を有するので、所望の周波数帯域を細分化してカバーすることができる。
本発明の一態様に係るフィルムアンテナにおいて、前記第2の放射素子の前記第2平面に沿った領域に配置された部分は、前記給電領域から遠ざかるにしたがってその幅が拡幅される区間を含む、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第2の放射素子のうち、前記給電領域から遠ざかるにしたがってその幅が拡幅される区間の共振周波数は、第2の共振周波数よりも周波数が高くなる。したがって、本フィルムアンテナは、所望の周波数帯域を細分化してカバーすることができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るアンテナ装置は、上述した何れか一態様に係るフィルムアンテナと、前記フィルムアンテナを支持する第1支持面、第2支持面、及び第3支持面を有する支持体と、を備え、前記第1支持面、前記第2支持面、及び前記第3支持面の各々は、それぞれ、前記第1平面、前記第2平面、及び前記第3平面に沿った面である。
上記の構成によれば、支持体は、フィルムアンテナを予め設計された通りの形状であるJ字型に支持することができる。したがって、フィルムアンテナは、予め設計された通りの放射特性を確実に実現することができる。その結果、本アンテナ装置は、放射特性の劣化を抑制しつつ、狭小なスペースにも実装可能なフィルムアンテナを確実に実現することができる。
本発明の一態様に係るアンテナ装置は、前記フィルムアンテナの給電領域に接続される給電線を更に備え、前記支持体の内部には、当該給電線を配線する配線経路が設けられており、当該配線経路は、前記第1支持面と前記第3支持面とが対向する領域である対向領域内において、前記給電線のうち前記基板の一方の長辺に沿った部分を、前記第1の放射素子の前記帯状導体と重畳し、且つ、前記第2の放射素子と重畳しない位置に配線する、ことが好ましい。
上記の構成によれば、給電線と第2の放射素子との間に生じる寄生容量を抑制することができるため、本アンテナ装置の放射特性を更に向上させることができる。
本発明の一態様に係るアンテナ装置の前記対向領域外において、前記配線経路は、前記境界線に沿い且つ前記基板の一方の長辺から他方の長辺へ向かう方向に前記給電線を導き、且つ、前記第1の放射素子の前記帯状導体と重畳しない位置から前記基板の長辺に沿って当該給電線を当該支持体の外部に引き出す、ことが好ましい。
上記の構成によれば、本アンテナ装置は、給電線のうち支持体の外部に引き出された部分を配線する経路が放射特性に与える影響を抑制することができる。換言すれば、給電線のうち支持体の外部に引き出された部分を配線する場合の自由度を向上させることができる。
本発明の一態様によれば、複数の共振周波数で動作するフィルムアンテナにおいて、放射特性の劣化を抑制しつつ、狭小なスペースにも実装可能なフィルムアンテナを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るフィルムアンテナを備えたアンテナ装置の斜視図である。 図1に示したフィルムアンテナの展開図である。 図1に示したアンテナ装置を支持体とフィルムアンテナ及び同軸ケーブルとに分解した平面図である。 図1に示したアンテナ装置において、支持体の外部に引き出された同軸ケーブルを配線する経路1〜3を示す平面図である。 本発明の実施例であるアンテナ装置及び比較例であるアンテナ装置のVSWRを示すグラフである 本発明の比較例であるアンテナ装置が備えているフィルムアンテナの展開図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施例であるアンテナ装置の利得を示すグラフである。 本発明の実施例であるアンテナ装置のVSWRを示すグラフである。 (a)は、図1に示すアンテナ装置を内蔵するスポイラーを搭載した車体の斜視図である。(b)は、当該スポイラーの斜視図である。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置1について、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態に係るアンテナ装置1は、本発明の一実施形態に係るフィルムアンテナ11、支持体12、及び給電線である同軸ケーブル13を備えている。
図1は、アンテナ装置1の斜視図である。図2は、フィルムアンテナ11の展開図である。図3は、アンテナ装置1を支持体12と、フィルムアンテナ11及び同軸ケーブル13とに分解した平面図である。図4は、アンテナ装置1が備えている支持体の外部に引き出された同軸ケーブル13を配線する経路1〜3を示す平面図である。
以下において、アンテナ装置1の「上、下、左、右、前、後」は、図1〜図4の各図に示したxyz座標系に基づき、「z軸正方向を上」、「z軸負方向を下」、「x軸正方向を左」、「x軸負方向を右」、「y軸正方向を前」、「y軸負方向を後」として説明する。したがって、図1〜図4の各図に示した状態におけるアンテナ装置1の上下、左右及び前後と、例えば車体等へ搭載した状態におけるアンテナ装置1の上下、左右及び前後とは、必ずしも一致するものではない。
〔アンテナ装置1の構成〕
アンテナ装置1は、図1に示すように、フィルムアンテナ11、支持体12、及び同軸ケーブル13を備えている。同軸ケーブル13は、フィルムアンテナ11の給電領域(図1には図示せず)に接続される給電線の一例である。なお、給電領域については、図2を参照して後述する。
支持体12は、樹脂を成形することによって得られる構造物であり、ブロック部121と板部122とからなる。
(支持体12)
ブロック部121は、4つの側壁(前壁、後壁、右壁、及び左壁)と、上壁と、下壁とからなる直方体状の形状を有する。図1において、前壁及び後壁の各々は、それぞれ、zx平面に沿って配置されている。前壁は、y軸正方向側に配置されており、後壁は、y軸負方向側に配置されている。右壁及び左壁の各々は、それぞれ、yz平面に沿って配置されている。右壁は、x軸負方向側に配置されており、左壁は、x軸正方向側に配置されている。上壁及び下が部の各々は、それぞれ、xy平面に沿って配置されている。上壁は、z軸正方向側に配置されており、下壁は、z軸負方向側に配置されている。
板部122は、前壁の下端部からy軸正方向に沿って延伸された板状部材である。板部122を構成する上面及び下面の各々は、それぞれ、xy平面に沿って配置されている。上面は、z軸正方向側に配置されており、下面は、z軸負方向側に配置されている。
ブロック部121の下壁及び板部122の下面は、何れも、xy平面に沿う平面である第1平面P1に沿っており、請求の範囲に記載の第1支持面に対応する。
ブロック部121の後壁は、zx平面に沿う平面である第2平面P2に沿う平面部を含んでいる。ブロック部121の後壁の下端部には、当該平面部と第1平面とを滑らかに接続する第1曲面部が設けられており、ブロック部121の後壁の上端部には、当該平面部分と第3平面とを滑らかに接続する第2曲面部が設けられている。したがって、ブロック部121の後壁は、平面部、第1曲面部及び第2曲面部からなり、請求の範囲に記載の第2支持面に対応する。
ブロック部121の上壁は、xy平面に沿い、且つ、第1平面よりもz軸正方向側の平面である第3平面P3に沿っており、請求の範囲に記載の第3支持面に対応する。
第2平面P2は、第1平面P1に交わっており(本実施形態では直交)、第3平面P3は、第1平面P1と対向(本実施形態では平行)し、且つ、第2平面P2と交わっている(本実施形態では直交)。
(フィルムアンテナ11)
フィルムアンテナ11は、図2に示すように、基板111と、基板111のおもて面に形成された2つの放射素子112,113とにより構成されている。放射素子112及び放射素子113の各々は、それぞれ、請求の範囲に記載の第1の放射素子及び第2の放射素子に対応する。
基板111は、可撓性を有し、且つ、帯状に成形された誘電体製の基板である。基板111としては、例えばポリイミド製のフィルムを採用することができる。以下において、基板111の形状は、長方形である。基板111を構成する一方の長辺(x軸正方向側の長辺)のことを長辺111aと称し、他方の長辺(x軸負方向側の長辺)のことを長辺111bと称する。
基板111は、そのおもて面が支持体12を構成する各面(ブロック部121の下壁及び板部122の下面、ブロック部121の後壁、及び、ブロック部121の上壁)に接するように、支持体12に対して巻き付けられている。その結果、基板111は、その裏面が支持体12の外側に面し、且つ、第1平面、第2平面、及び第3平面の各々に沿ってJ字型に折り曲げられた状態になるように、支持体12によって指示されている(図1参照)。
基板111は、支持体12を構成する各面のうち何れの面に接するかに応じて、2つの直線(直線AA及び直線BB)により3つの領域に分割される。直線AAは、基板111のうち、ブロック部121の下壁及び板部122の下面に接する領域(第1平面P1に沿った領域)と、ブロック部121の後壁に接する領域(第2平面P2に沿った領域)との境界を示す。直線BBは、基板111のうち、ブロック部121の後壁に接する領域と、ブロック部121の上壁に接する領域(第3平面P3に沿った領域)との境界を示す。
放射素子112,113の各々は、導体箔(本実施形態においては銅箔)を所定の形状に成形することによって得られる導体パターンである。
放射素子112は、基板111の第1平面P1に沿った領域に配置されており、第1の共振周波数を有する。本実施形態においては、第1の共振周波数を698MHzとして放射素子112を設計している。
放射素子113は、少なくとも、基板111の第2平面P2に沿った領域及び第3平面P3に沿った領域に配置されており、第1の共振周波数より周波数が高い第2の共振周波数を有する。本実施形態においては、第2の共振周波数を1400MHzとして放射素子113を設計している。
したがって、放射素子113の全長(後述する給電領域から放射素子113の先端までの長さ)は、放射素子112の全長(後述する給電領域から放射素子112の先端までの長さ)よりも長い。
また、フィルムアンテナ11においては、同軸ケーブル13を接続するための給電領域114を、第1平面内における直線AAの近傍に配置している。したがって、放射素子113は、第1平面P1に沿った領域に配置された矩形状の部分を含む。以下においては、放射素子113のうち、第1平面P1に沿った領域に配置された部分を第1部分1131と称し、第2平面P2に沿った領域に配置された部分(直線AA及び直線BBに挟まれた部分)を第2部分1132と称し、第3平面P3に沿った領域に配置された部分を第3部分1133と称する。
第2部分1132において、放射素子113の幅(x軸方向に沿って測った長さ)は、第1部分1131の幅から第3部分の幅1133まで拡幅される。ここで、第1部分1131の幅から第3部分の幅1133まで滑らかに連続して変化させるために、幅を変化させる区間の輪郭1132a及び輪郭1132bの形状として、楕円(図2に二点鎖線で図示)の一部を構成する弧を採用している。本実施形態において、給電領域114から放射素子113の幅が拡幅される区間の末端までの電気長、すなわち、給電領域114から点1132dを経て点1132fへ至る経路の電気長、及び、給電領域114から点1132cを経て点1132eへ至る経路の電気長の各々は、およそ2000GHzの電磁波の実効波長に対応する。
放射素子113の第2部分1132及び第3部分1133の各々は、基板111の長辺111bの側(x軸負方向側)に偏らせて配置されている。
放射素子113の第3部分1133は、本体素子1133aと、サブ素子1133bとからなる。本体素子1133aは、第2部分1132の給電領域114と逆側の端辺から延伸された長方形の導体パターンである。サブ素子1133bは、第3部分1133の端部(給電領域114と逆側の端部)から、給電領域114から遠ざかる方向(図2においてはy軸負方向)に延伸された、帯状の導体パターンである。このように構成された放射素子113において、給電領域114からサブ素子1133bの先端部までの電気長は、1400MHzの電磁波の実効波長に対応する。また、放射素子113において、給電領域114から本体素子1133aの端辺までの電気長は、1700MHz以上1800MHzの電磁波の実効波長に対応する。
なお、給電領域114において、同軸ケーブル13の中心導体131は、放射素子113に接続され、同軸ケーブル13の外側導体132は、放射素子112に接続される。これらの接続は、例えば半田を用いて行われる。
放射素子112は、L字型の帯状導体(1121,1122)と、このL字型の帯状導体の端部に設けられた先端部1123とからなる。
L字型の帯状導体は、帯状導体をL字型に折り曲げることによって得られ、第1部分1121と第2部分1122とからなる。第1部分1121は、給電領域114から直線AAに沿って且つ長辺111aに向かう方向、すなわち、x軸正方向に延伸されている。x軸正方向は、請求の範囲に記載の第1の方向である。第2部分1122は、第1部分1121の端部であって、給電領域114と逆側の端部から、長辺111aに沿って且つ直線AAから遠ざかる方向、すなわち、y軸正方向に延伸されている。y軸正方向は、請求の範囲に記載の第2の方向である。
放射素子112の第2部分1122は、長辺111aの側(x軸正方向側)に偏らせて配置されている。
放射素子112の先端部1123は、給電領域114と逆側の端部(y軸正方向側の端部)に設けられた導体パターンである。先端部1123は、第2部分1122と比較して、長辺111a側から長辺111b側へ向かって、すなわち、x軸負方向へ向かって、その幅(x軸方向に沿って測った長さ)が拡幅されている。
本実施形態において、先端部1123の輪郭は、第2部分1122と接続される部分を除いて滑らかに構成されており、角を含まない。換言すれば、先端部1123は、長方形の導体パターンにおいて3つの角部分の各々をそれぞれ弧1123a,1123b,1123cに置換することによって得られる。
なお、基板111及び放射素子112,113には、開口1111〜1116が設けられている。開口1111〜1112の各々は、長方形の開口であり、フィルムアンテナ11を支持体12に対して固定するために用いられる。支持体12の上壁には、開口1111〜1112に対応する位置にL字型フックが形成されており、開口1111〜1112を引っかけることにより、フィルムアンテナ11を支持体12に対して固定する。また、開口1113〜1116の各々は、円形の開口であり、フィルムアンテナ11と支持体12との相対的な位置関係を定めるために用いられる。支持体12の上壁には、開口1113〜1116に対応する位置に円筒状の突起が形成されている。フィルムアンテナ11を支持体12に対して巻き付けるときに、これらの円筒状の突起を開口1113〜1116の各々に嵌合させることにより、フィルムアンテナ11を支持体12の所定の位置に配置することができる。
なお、後述する図3において、L字型フック及び円筒状の突起の図示は、省略している。
(配線経路)
支持体12には、同軸ケーブル13の一方の端部を、給電領域114から支持体12の外部まで引き出す配線経路1218が設けられている。ここでは、支持体12のブロック部121の具体的な形状と配線経路1218の形状とについて図3を参照して説明する。
図3は、アンテナ装置1を支持体12(図3の上図)とフィルムアンテナ11及び同軸ケーブル13(図3の下図)とに分解した状態を示す。なお、図3の上図においては、同軸ケーブル13の配線経路を分かりやすくするために、同軸ケーブル13を二点鎖線にて図示している。
上述したように、ブロック部121は、直方体状の形状を有する。図3に示すように、右壁1211、左壁1212、前壁1213、及び後壁1214の各々によって、ブロック部121の側面は、四方から取り囲まれている。なお、後壁1214は、請求の範囲に記載の第2支持面を構成する。
ブロック部121の内部には、格子状のリブ1215が形成されている。リブ1215の上面(図3において斜線を付した部分)は、xy平面に沿うように平坦に成形されており、請求の範囲に記載の第3支持面を構成する。このリブ1215の上面は、ブロック部121の上壁1217を構成する。リブ1215の下面は、リブ1215の上面と同様に、xy平面に沿うように平坦に成形されており、請求の範囲に記載の第1支持面の一部を構成する。リブ1215の下面は、ブロック部121の下壁1216を構成する。
このように構成された支持体12の第1支持面、第2支持面、及び第3支持面に対して、フィルムアンテナ11は、J字型に巻き付けられている。本実施形態において、フィルムアンテナ11の給電領域114は、ブロック部121の下壁1216に沿い、且つ、直線AAの近傍に配置される。以下において、第1支持面と第3支持面とが対向する領域を対向領域1219と称する。
ブロック部121の内部であって、給電領域114に対応する位置には、同軸ケーブル13の一方の端部を収容するための空隙が形成されている。この空隙は、リブ1215の一部を除去することによって得られる。
給電領域114においてその一端が放射素子112,113に接続された同軸ケーブル13は、上述した空隙からブロック部121の内部に設けられた配線経路1218を経て支持体12の外部(ブロック部121の外部)へ引き出される。
具体的には、配線経路1218は、対向領域1219内において、(1)給電領域114に対応する上記空隙から、放射素子112の第1部分1121に沿ってx軸正方向に沿って同軸ケーブル13を導いた後、(2)放射素子112の第2部分1122に沿ってy軸正方向に沿って、且つ、対向領域1219の外部まで同軸ケーブル13を導く。その後、配線経路1218は、対向領域1219の外部において、(3)x軸負方向に沿って同軸ケーブル13を導いた後、(4)ブロック部121の前壁1213に形成された切り欠き1213aからブロック部121の外部へ、且つ、y軸正方向に沿って同軸ケーブル13を導く。切り欠き1213aは、前壁1213のx軸方向における中央部に形成されている。したがって、同軸ケーブル13は、前壁1213のx軸方向における中央部からブロック部121の外部へ引き出される。
配線経路1218は、ブロック部121の内部に同軸ケーブル13を配線可能な幅の溝部を形成することによって得られる。この溝部において同軸ケーブル13を挟み込む側壁は、リブ1215の側面によって構成されていてもよいし、リブ1215に設けられた切り欠きによって構成されていてもよい。
なお、リブ1215に設ける切り欠きの幅を同軸ケーブル13の外径よりもわずかに小さく構成し、この切り欠きに同軸ケーブル13を押し込むことによって、この切り欠きは、同軸ケーブル13を把持することができる。この構成によれば、同軸ケーブル13が引っ張られた場合に、給電領域114に生じ得る引っ張り不可を抑制することができる。
〔フィルムアンテナ11及びアンテナ装置1の効果〕
フィルムアンテナ11及びアンテナ装置1によって得られる効果を以下に説明する。
フィルムアンテナ11の基板111は、J字型に折り曲げられており、放射素子112,113の各々は、折り曲げられた基板111の表面に配置されている。したがって、フィルムアンテナ11は、狭小なスペースに実装可能なコンパクトなフィルムアンテナである。同様に、フィルムアンテナ11を備えたアンテナ装置1は、狭小なスペースに実装可能なコンパクトなアンテナ装置である。
また、本実施形態において、放射素子112の共振周波数の下限値である第1の共振周波数は、698MHzであり、放射素子113の共振周波数の下限値である第2の共振周波数は、1400MHzである。したがって、フィルムアンテナ11は、698MHz以上2690MHz以下の周波数帯域を動作帯域とするLTE(Long Term Evolution)用あるいは4G用のアンテナとして、好適に利用可能である。
さらに、放射素子112をz軸正方向側から平面視した場合に、放射素子112の第2部分1122は、基板111の長辺111aの側に偏らせて配置されており、放射素子113の第3部分1133は、基板111の長辺111bの側に偏らせて配置されている。この構成によれば、放射素子112の第2部分1122と、放射素子113の第3部分1133とが重畳する領域の面積を抑制することができる(図3の下図参照)。その結果として、放射素子112と放射素子113との間に形成される静電容量を抑制することができる。そのため、フィルムアンテナ11は、放射素子112と放射素子113とが近接することに伴い生じる放射特性の劣化を抑制することができる。
以上のように、フィルムアンテナ11は、複数の共振周波数で動作可能であり、且つ、狭小なスペースにも実装可能であることに加えて、放射特性の劣化を抑制することができる。
更に、放射素子112の第1部分1121と第2部分1122とがL字型に配置されている、すなわち、第1部分1121がx軸正方向に向かって延伸され、且つ、第2部分1122がy軸正方向に向かって延伸されていることが好ましい。
この構成によれば、給電領域114から基板111の長辺111aまで導くときの経路長を最短にすることができる。したがって、フィルムアンテナ11は、上述した放射特性の劣化を確実に抑制することができる。
また、放射素子112の先端部1123の幅が基板111の長辺111a側から長辺111b側へ向かって(x軸負方向へ向かって)拡幅されていることが好ましい。
この構成によれば、第2部分の端部である点1122a及び点1122bから先端部1123の末端である点1123dまで、先端部1123の外縁に沿って測った場合の長さは、基板111の長辺111a側(x軸正方向側)と長辺111b側(x軸負方向側)とで異なる。具体的には、点1122aから点1123dに至る長さは、点1122bから点1123dに至る長さよりも短い。したがって、放射素子112は、第1の共振周波数に加えて更に別の共振周波数を有するので、所望の周波数帯域である698MHz以上980MHz以下の周波数帯域を細分化してカバーすることができる。
また、放射素子113の第3部分1133の給電領域114と逆側の端部には、給電領域114から遠ざかる方向に延伸されたサブ素子1133bが更に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、放射素子113は、第2の共振周波数に加えて更に別の共振周波数を有するので、所望の周波数帯域である1400MHz以上2690MHz以下の周波数帯域を細分化してカバーすることができる。
また、放射素子113の第2部分1132は、給電領域114から遠ざかるにしたがってその幅が拡幅される区間を含むことが好ましい。
この構成によれば、給電領域114から第2部分1132の幅が拡幅される区間の末端までの電気長は、給電領域114から第3部分1133の端辺までの電気長よりも更に短くなる。すなわち、放射素子113は、第2の共振周波数に加えて更に別の共振周波数を有するので、所望の周波数帯域である1400MHz以上2690MHz以下の周波数帯域を細分化してカバーすることができる。
支持体12は、図1に図示した第1平面P1、第2平面P2、及び第3平面P3の各々に沿い、且つ、フィルムアンテナ11を所定の形状(J字型)に支持する第1支持面、第2支持面、及び第3支持面を有することが好ましい。
この構成によれば、支持体12は、フィルムアンテナ11を予め設計された形状、すなわちJ字型の形状に支持することができる。したがって、フィルムアンテナ11は、予め設計された通りの放射特性を確実に実現することができる。その結果、アンテナ装置1は、放射特性の劣化を抑制しつつ、狭小なスペースにも実装可能なフィルムアンテナを確実に実現することができる。
また、支持体12のブロック部121の内部には、同軸ケーブル13を配線するための配線経路1218が設けられており、配線経路1218は、対向領域1219内において、同軸ケーブル13のうちy軸方向に沿った部分を、放射素子112の第2部分1122と重畳し、且つ、放射素子113と重畳しない位置に配線する、ことが好ましい(図3の下図参照)。
この構成によれば、同軸ケーブル13と放射素子113とが重畳しないことから、同軸ケーブル13と放射素子113との間に生じる寄生容量を抑制することができる。したがって、アンテナ装置1の放射特性を更に向上させることができる。
また、対向領域1219の外部において、配線経路1218は、x軸負方向に同軸ケーブル13を導き、且つ、放射素子112の第2部分1122と重畳しない位置から、y軸正方向に沿って同軸ケーブル13を支持体12の外部に引き出すように構成されていることが好ましい(図3の上図参照)。本実施形態において、同軸ケーブル13をブロック部121の外部に引き出すための切り欠き1213aは、前壁1213のx軸方向における中央部に形成されている。
この構成によれば、アンテナ装置1は、同軸ケーブル13のうち支持体12の外部に引き出された部分が放射特性に与える影響を抑制することができる。換言すれば、給電線のうち支持体の外部に引き出された部分を配線する場合の自由度を向上させることができる。
たとえば、切り欠き1213aから引き出された同軸ケーブル13は、(1)そのままy軸正方向に沿ってまっすぐ配線することもできるし(経路1)、(2)基板111と重畳しない領域までx軸負方向側へ導かれた後に、y軸正方向に沿ってまっすぐ配線することもできるし(経路2)、(3)基板111と重畳しない領域までx軸正方向側へ導かれた後に、y軸正方向に沿ってまっすぐ配線することもできる(経路3)。上記の構成によれば、アンテナ装置1の放射特性は、切り欠き1213aから引き出された同軸ケーブル13を経路1〜経路3の何れかの経路で配線した場合であっても、その経路の影響を受けない。
〔実施例〕
(アンテナ装置1)
本実施形態に係るアンテナ装置1の実施例について説明する。図5は、本実施例のアンテナ装置1のVSWRの周波数依存性を示すグラフである。なお、図5には、比較例であるアンテナ装置のVSWRの周波数依存性も併せて示している。図6は、比較例であるアンテナ装置が備えているフィルムアンテナ21の展開図である。図7は、本実施例のアンテナ装置1の放射利得の方位依存性を示すグラフである。図7の(a)は、960MHzにおける放射利得の方位依存性を示し、図7の(b)は、1427MHzにおける放射利得の方位依存性を示し、図7の(c)は、2600MHzにおける放射利得の方位依存性を示す。図8は、本実施例のアンテナ装置1におけるVSWRの周波数依存性をシミュレーションした結果を示すグラフである。図8においては、同軸ケーブル13の支持体12から引き出された部分を配線する経路を経路1〜経路3まで変化させた結果を示している。
なお、図8に示したVSWRは、シミュレーションから得られた結果である。そのため、図5に示したVSWRとは異なり、図8に示したVSWRの値には意味がない。図8に示したVSWRの値は、経路1〜経路3の各々を選択した場合におけるアンテナ装置1の放射特性を比較するための相対的な意味しか有さない。
本実施例では、展開した状態の基板111のサイズとして、165mm×41mmを採用し、直線AAから直線BBまでの間隔(すなわち支持体12の厚さ)として、17mmを採用した。
基板111のうち、図1に図示した第1平面P1に沿う領域の長さ(図2において、直線AAからy軸正方向側の端辺までの長さ)として、121mmを採用し、図1に図示した第3平面P3に沿う領域の長さ(図2において、直線BBからy軸負方向側の端辺までの長さ)として、27mmを採用した。なお、基板111としては、比誘電率が4.4であるポリイミド製のフィルムを採用した。
このように構成された基板111の表面に対して、放射素子112及び放射素子113の各々を、それぞれ図2に示すように配置した。
また、対向領域1219の外部に引き出された同軸ケーブル13のうち、基板111の長辺111aからx軸負方向に沿って導かれている部分と、支持体12の前壁1213との間隔(図4に図示した間隔D1)は、5mmである。なお、対向領域1219の外部に引き出された同軸ケーブル13を配線する経路としては、経路1を採用した。
(比較例のアンテナ装置)
比較例のアンテナ装置は、本実施例のアンテナ装置1が備えているフィルムアンテナ11を図6に示すフィルムアンテナ21に置換することによって得た。フィルムアンテナ21とフィルムアンテナ11との相違点は、第2の放射素子に相当する放射素子213の第3部分2133が、基板211の長辺211a近傍まで拡幅されている点である。すなわち、比較例のアンテナ装置においては、フィルムアンテナ21を支持体12に巻き付けた場合に、対向領域1219内において放射素子212と放射素子213とが重畳する領域の面積が、フィルムアンテナ1よりも広い。また、対向領域1219内において、同軸ケーブル13のy軸正方向に沿った部分は、放射素子113の第3部分1133と重畳している。
上述した相違点以外については、フィルムアンテナ21は、フィルムアンテナ11と同様に構成されている。
(アンテナ装置1のVSWR)
図5に示すように、本実施例のアンテナ装置1のVSWRは、比較例のアンテナ装置のVSWRと比較して、900MHz以上1300MHz以下の周波数帯域においてVSWRを抑制することができた。
なお、800MHz以上900MHz以下の周波数帯域において、本実施例のアンテナ装置1のVSWRが比較例のアンテナ装置のVSWRを上回ることが分かった。しかし、この周波数帯域において、本実施例のアンテナ装置1のVSWR及び比較例のアンテナ装置のVSWRの各々は、何れも2以下である。したがって、上述したVSWRの変化は、LTE用のアンテナ装置として実用するために問題となるVSWRの変化ではない。1900MHz以上2250MHz以下の周波数帯域におけるVSWRの変化も、800MHz以上900MHz以下の周波数帯域におけるVSWRの変化と同様に、LTE用のアンテナ装置として実用するために問題となるVSWRの変化ではない。
(同軸ケーブル13を配線する経路について)
支持体12の外部に引き出された同軸ケーブル13を配線する経路を、図4に示した経路1から経路2及び経路3に変化させた場合の放射利得を測定した。
なお、本実施例において、対向領域1219の外部に引き出された同軸ケーブル13のうちy軸正方向に引き出された同軸ケーブル13と、基板111の長辺111bとの間隔である間隔D2(経路2)を20mmとした。同様に、対向領域1219の外部に引き出された同軸ケーブル13のうちy軸正方向に引き出された同軸ケーブル13と、基板111の長辺111aとの間隔である間隔D3(経路3)を20mmとした。
960MHzの電磁波に対して、図7の(a)に示すように、本実施例のアンテナ装置1は、経路1〜経路3の何れの経路を選択した場合であっても、同様の放射利得の方位依存性を示した。
1427MHz及び2600MHzの電磁波の各々に対しても同様に、本実施例のアンテナ装置1は、経路1〜経路3の何れの経路を選択した場合であっても、同様の放射利得の方位依存性を示した(図7の(b)、(c)参照)。
また、図8に示したグラフによれば、支持体12の外部に引き出された同軸ケーブル13を配線する経路を経路1から経路2及び経路3に変化させた場合であっても、VSWRにおいて顕著な変化(増加)は見られなかった。
以上のように、支持体12の外部に引き出された同軸ケーブル13を配線する経路を様々に変化させた場合であっても、本実施例のアンテナ装置1の放射特性は、支持体12の外部に引き出された同軸ケーブル13の影響を受けにくいことが分かった。
〔車体への搭載例〕
アンテナ装置1を搭載する対象は、限定されるものではないが、例えば自動車などの車体に好適に搭載することができる。ここでは、アンテナ装置1を車体50に搭載する場合の搭載例について、図9を参照して説明する。図9の(a)は、アンテナ装置1を内蔵するスポイラー52を搭載した車体50の斜視図である。図9の(b)は、スポイラー52の斜視図である。
図9の(a)に示すように、車体50のルーフ51の後端には、スポイラー52が搭載されている。スポイラー52は、一体成形された樹脂部材である。スポイラー52には、ルーフ51の後端に対するスポイラー52の位置を所定の位置に定めるための構造(図9の(b)には不図示)、及び、ルーフ51の所定の位置にスポイラー52を固定するための構造(図9の(b)には不図示)が形成されている。これらの構造を用いて、スポイラー52は、ルーフ51の所定の位置に固定される。
スポイラー52は、車体50の後部における気流の乱れを抑制する(気流を整流する)、車体50の美観を向上させるなどの機能を有する。気流を整流するために、スポイラー52は、後端に近づくにしたがって、天地方向のサイズが徐々に小さくなるように構成されている。すなわち、スポイラー52の後部は、くさび型であり、且つ、そのくさび型の内側に空隙が形成されるように(中空構造となるように)構成されている(図9の(b)参照)。
本搭載例では、上記空隙にアンテナ装置1を載置することによって、アンテナ装置1を内蔵するスポイラー52を実現している。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 アンテナ装置
11 フィルムアンテナ
111 基板
112 放射素子(第1の放射素子)
1121,1122 第1部分,第2部分(L字型の帯状導体)
1123 先端部
113 放射素子(第2の放射素子)
1131,1132,1133 第1部分,第2部分,第3部分
1133b サブ素子
12 支持体
121 ブロック部
1214 後壁(第2支持面)
1216 下壁(第1支持面の一部)
1217 上壁(第3支持面)
1218 配線経路
1219 対向領域
122 板部
13 同軸ケーブル(給電線)
P1,P2,P3 第1平面,第2平面,第3平面

Claims (8)

  1. (1)帯状の誘電体を第1平面、当該第1平面に交わる第2平面、及び、前記第1平面に対向し且つ前記第2平面に交わる第3平面の各々に沿ってJ字型に折り曲げた基板と、(2)第1の共振周波数を有し且つ前記基板の前記第1平面に沿った領域に配置された第1の放射素子と、(3)前記第1の共振周波数よりも周波数が高い第2の共振周波数を有し且つ前記基板の少なくとも前記第2平面に沿った領域及び前記第3平面に沿った領域に配置された第2の放射素子と、を含み、給電領域が前記第1平面内における当該第1平面と前記第2平面との境界線の近傍に配置されたフィルムアンテナであって、
    前記第1の放射素子のうち前記給電領域から前記基板の一方の長辺に沿って延伸された部分を構成する帯状導体は、前記一方の長辺側に偏らせて配置されており、
    前記第2の放射素子のうち前記第3平面に配置された部分は、前記基板の他方の長辺側に偏らせて配置されている、
    ことを特徴とするフィルムアンテナ。
  2. 前記帯状導体は、L字型の帯状導体であって、前記給電領域から前記境界線に沿って且つ前記基板の一方の長辺に向かう第1の方向に延伸された第1部分と、当該第1部分の前記給電領域と逆側の端部から前記一方の長辺に沿って且つ前記境界線から遠ざかる第2の方向に延伸された第2部分とからなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルムアンテナ。
  3. 前記帯状導体の前記給電領域と逆側の端部は、前記第2の放射素子と重畳しない領域まで延伸されており、
    当該端部には、前記基板の前記一方の長辺側から前記他方の長辺側へ向かって、幅が拡幅された先端部が更に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムアンテナ。
  4. 前記第2の放射素子の給電領域と逆側の端部には、給電領域から遠ざかる方向に延伸されたサブ素子が更に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のフィルムアンテナ。
  5. 前記第2の放射素子の前記第2平面に沿った領域に配置された部分は、前記給電領域から遠ざかるにしたがってその幅が拡幅される区間を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のフィルムアンテナ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のフィルムアンテナと、
    前記フィルムアンテナを支持する第1支持面、第2支持面、及び第3支持面を有する支持体と、を備え、
    前記第1支持面、前記第2支持面、及び前記第3支持面の各々は、それぞれ、前記第1平面、前記第2平面、及び前記第3平面に沿った面である、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 前記フィルムアンテナの給電領域に接続される給電線を更に備え、
    前記支持体の内部には、当該給電線を配線する配線経路が設けられており、
    当該配線経路は、前記第1支持面と前記第3支持面とが対向する領域である対向領域内において、前記給電線のうち前記基板の一方の長辺に沿った部分を、前記第1の放射素子の前記帯状導体と重畳し、且つ、前記第2の放射素子と重畳しない位置に配線する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記対向領域外において、前記配線経路は、前記境界線に沿い且つ前記基板の一方の長辺から他方の長辺へ向かう方向に前記給電線を導き、且つ、前記第1の放射素子の前記帯状導体と重畳しない位置から前記基板の長辺に沿って当該給電線を当該支持体の外部に引き出す、
    ことを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。
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