JP2018056246A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁膜の密着性を高めることが可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】基板10と、基板10の上に設けられた半導体層11と、半導体層11の上に設けられ、金により形成されたまたは金を含むドレインフィンガー、ソースフィンガーおよびゲートフィンガーと、半導体層11の上に設けられ、ドレインフィンガーと電気的に接続され、金により形成されたまたは金を含むドレインパッド20と、ドレインフィンガーの上面およびドレインパッド20の上面に接して形成され、チタン、タンタルおよびアルミニウムのいずれかからなる金属層50と、ドレインフィンガー、ドレインパッド20および金属層50の上に設けられ、金属層50の上面に接触し、窒化シリコン、酸化シリコンおよび酸窒化シリコンのいずれかからなる絶縁膜18と、を具備する。金属層50は、ドレインパッド20の上面の周囲からドレインフィンガーの上面まで連続して形成される。
【選択図】図2A

Description

本件は半導体装置に関する。
半導体装置には、電極等を水分から保護するため耐湿性を高めることが要求されている。特許文献1には付加電極パッドと内部領域配線とを下層金属配線層を経由して接続する技術が記載されている。また、半導体層、電極およびパッドを例えば窒化シリコン(SiN)などで形成された絶縁層で被覆することもある。
特開平5−190622号公報
しかし、パッドや電極を形成する金属層と絶縁膜との密着性が低い。このため、パッドおよび電極から絶縁膜が剥離する恐れがある。
本願発明は、上記課題に鑑み、絶縁膜の密着性を高めることが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、基板と、前記基板の上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上に設けられ、金により形成されたまたは金を含むドレインフィンガー、ソースフィンガーおよびゲートフィンガーと、前記半導体層の上に設けられ、前記ドレインフィンガーと電気的に接続され、金により形成されたまたは金を含むドレインパッドと、前記ドレインフィンガーの上面および前記ドレインパッドの上面に接して形成され、チタン、タンタルおよびアルミニウムのいずれかからなる金属層と、前記ドレインフィンガー、前記ドレインパッドおよび前記金属層の上に設けられ、前記金属層の上面に接触し、窒化シリコン、酸化シリコンおよび酸窒化シリコンのいずれかからなる絶縁膜と、を具備し、前記金属層は、前記ドレインパッドの上面の周囲から前記ドレインフィンガーの上面まで連続して形成されてなる半導体装置である。
上記発明によれば、絶縁膜の密着性を高めることが可能な半導体装置を提供することが可能となる。
図1は実施例1に係る半導体装置を例示する平面図である。 図2Aは図1の線A−Aに沿った断面図である。 図2Bは図1の線B−Bに沿った断面図である。 図3Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図3Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図4Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図4Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図5Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図5Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図6Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図6Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図7Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図7Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図8Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図8Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図9Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図9Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図10Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図10Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図11Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図11Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。 図12は実施例2に係る半導体装置を例示する平面図である。 図13は実施例3に係る半導体装置を例示する断面図である。
本発明の一形態は、(1)基板と、前記基板の上に設けられた半導体層と、前記半導体層の上に設けられ、金により形成されたまたは金を含むドレインフィンガー、ソースフィンガーおよびゲートフィンガーと、前記半導体層の上に設けられ、前記ドレインフィンガーと電気的に接続され、金により形成されたまたは金を含むドレインパッドと、前記ドレインフィンガーの上面および前記ドレインパッドの上面に接して形成され、チタン、タンタルおよびアルミニウムのいずれかからなる金属層と、前記ドレインフィンガー、前記ドレインパッドおよび前記金属層の上に設けられ、前記金属層の上面に接触し、窒化シリコン、酸化シリコンおよび酸窒化シリコンのいずれかからなる絶縁膜と、を具備し、前記金属層は、前記ドレインパッドの上面の周囲から前記ドレインフィンガーの上面まで連続して形成されてなる半導体装置である。金属層と絶縁膜との密着性が高いため、金属層を介してドレインパッドおよびドレインフィンガーと絶縁膜との密着性を高くすることができる。
(2)前記ドレインフィンガーおよび前記ドレインパッドの上面は、それぞれ端部と中央部を有し、前記端部の膜厚は、前記中央部に比べて前記基板の厚み方向に対し大きく、前記金属層は前記中央部から前記端部に延在して形成され、かつ前記端部の一部は前記絶縁膜と接してもよい。これにより、金属層を介してドレインパッドおよびドレインフィンガーと絶縁膜との密着性を高くすることができる。
(3)前記半導体層の上面に接してオーミック電極が形成され、前記ドレインフィンガーおよび前記ソースフィンガーは前記オーミック電極に接して形成され、前記ドレインパッドは前記半導体層の上面に接して形成されてもよい。これによりオーミック電極の共晶を抑制し、電気抵抗の上昇を抑制することができる。
(4)前記窒化シリコンの屈折率は2.3以上であることが好ましい。金属層の金属原子とシリコン原子とが結合しやすい。シリコンリッチの絶縁膜と金属層とが結合することにより金属層と絶縁膜との密着性を高めることができる。
(5)前記ドレインフィンガーおよび前記ドレインパッドは、メッキで形成されてなり、その算術平均粗さは0.1μm以上0.3μm以下とすることができる。これによりドレインフィンガーおよびドレインパッドと絶縁膜との接触面積が大きくなり、絶縁膜の密着性が向上する。
本発明の実施例について説明する。
(半導体装置)
図1は実施例1に係る半導体装置100を例示する平面図である。図1では絶縁膜を透視している。図2Aは図1の線A−Aに沿った断面図である。図2Bは図1の線B−Bに沿った断面図である。
図1に示すように、半導体装置100は、ドレインパッド20、ソースパッド30、ゲートパッド40、ドレインフィンガー22、ソースフィンガー32およびゲートフィンガー42を備える電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)である。
図2Aおよび図2Bに示すように、半導体装置100は例えば炭化シリコン(SiC)などの絶縁体により形成された基板10を備える。基板10の上面には窒化ガリウム(GaN)のチャネル層、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)の電子供給層などを含む半導体層11が形成されている。半導体層11のパッドが形成される領域は不活性領域であり、FETの形成される領域(ドレインフィンガー22、ソースフィンガー32およびゲートフィンガー42が交差する領域)は不活性化処理をされず活性領域が残存している。
図1に示すように、ドレインパッド20間を接続するバスライン26からドレインフィンガー22が延伸している。ソースパッド30からバスライン36を通じてソースフィンガー32が延伸している。ゲートパッド40からバスライン46を通じてゲートフィンガー42が延伸している。図2Aおよび図2Bに示すように、半導体層11の上面に接するオーミック電極25が設けられている。オーミック電極25は下部電極層27および上部電極層29を含む。下部電極層27は、例えば半導体層11側からタンタル(Ta)、アルミニウム(Al)、Taを積層した層である。上部電極層29は下部電極層27側からTi(チタン)、窒化チタンタングステン(TiWN)、TiWを積層した層である。上部電極層29は下部電極層27の上面に接触している。
図2Aに示すように、ドレインパッド20はオーミック電極25に接しており、シードメタル21および配線層23を含む。シードメタル21はオーミック電極25の上面に接触して設けられ、配線層23はシードメタル21の上面に接触して設けられている。ドレインパッド20の上面のうち中央部20aに比べ、端部20bは大きな厚さを有する。図2Bに示すように、ドレインフィンガー22は、オーミック電極25に接しており、シードメタル21および配線層24を含む。オーミック電極25の上面にシードメタル21が設けられ、シードメタル21の上面に配線層24が設けられている。
シードメタル21は例えば金(Au)などの金属により形成された金属層であり、後述のメッキ法に用いられる。配線層23および24は同じ金属層であり、例えば厚さ3μmのAuなどの金属により形成されている。ソースパッド30およびゲートパッド40はドレインパッド20と同じ構成である。ソースフィンガー32はドレインフィンガー22と同じ構成である。各パッドは、例えば半導体装置100への高周波信号の入力および出力のために用いられ、配線層には大きな電流が流れる。
図2Aおよび図2Bに示すように、基板10の上に絶縁膜12、14、16および18が設けられている。絶縁膜12は例えば厚さ100nm、好ましくは50〜150nmのSiNにより形成されている。絶縁膜14は例えば厚さ500nm、好ましくは300〜700nmのSiNにより形成されている。絶縁膜16は例えば厚さ300nm、好ましくは100〜500nmのSiNにより形成されている。絶縁膜18は例えば厚さ1000nm、好ましくは500〜1500nmのSiNにより形成されている。絶縁膜18の屈折率は例えば2.3以上である。
図2Aおよび図2Bに示すように、絶縁膜12は半導体層11の上面に接触している。絶縁膜14は絶縁膜12の上面に接触し、また図2Bに示すようにゲートフィンガー42を覆う。絶縁膜14の上面であってゲートフィンガー42とドレインフィンガー22との間に、例えばAuなどの金属で形成されたフィールドプレート15が設けられている。絶縁膜16は絶縁膜14の上面に接触し、フィールドプレート15を覆う。図2Aに示すように、絶縁膜14および16の開口部にドレインパッド20のシードメタル21および配線層23が設けられている。図2Bに示すように、絶縁膜14および16の開口部にドレインフィンガー22のシードメタル21および配線層24が設けられている。ソースパッド30、ゲートパッド40およびソースフィンガー32の配線層も絶縁膜14および16の開口部に設けられている。
図2Aおよび図2Bに示すように、絶縁膜18は絶縁膜16の上面に設けられている。図2Aに示すように絶縁膜18は配線層23を覆い、図2Bに示すように絶縁膜18は配線層24を覆う。図1に示すように絶縁膜18は開口部18aおよび18bを有し、図1および図2Aに示すように絶縁膜18の開口部18aからドレインパッド20の上面が露出する。図1に示すように、開口部18bからソースパッド30およびゲートパッド40の上面が露出する。
図1に示すように、ドレインパッド20、ソースパッド30、ゲートパッド40、ドレインフィンガー22、ソースフィンガー32、バスライン26および36の上面に、例えば厚さ5〜20nmのチタン(Ti)で形成された金属層50が設けられている。絶縁膜18は金属層50を覆う。図1および図2Aに示すように、金属層50は、ドレインパッド20、ソースパッド30およびゲートパッド40の上面の一部に接触し、かつ中央部および端部には設けられていない。図2Aに示すように、金属層50は絶縁膜18の開口部18aを囲み、開口部18aにおいて絶縁膜18の端部と金属層50の端部とは連続し、面一である。金属層50の開口部18a側の端部から他方の端部までの長さL1は例えば4μmである。絶縁膜18の端部から金属層50の端部までの長さL2は例えば2μmである。
図1および図2Bに示すように、金属層50はドレインフィンガー22、ソースフィンガー32、バスライン26および36の上面の幅方向(図1の上下方向)における中央部に接触しており、端部には設けられていない。また図2Aおよび図2Bに示すように、金属層50は各パッドおよびフィンガーの側面には設けられておらず、また図1に示すようにゲートフィンガー42およびバスライン46にも設けられていない。
(半導体装置の製造方法)
次に半導体装置100の製造方法について説明する。図3A、図4A、図5A、図6A、図7A、図8A、図9A、図10Aおよび図11Aは図1の線A−Aに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。図3B、図4B、図5B、図6B、図7B、図8B、図9B、図10Bおよび図11Bは図1の線B−Bに沿った断面における半導体装置の製造方法を例示する断面図である。ここではドレインパッド20およびドレインフィンガー22付近における製造方法を説明するが、ソースパッド30、ゲートパッド40およびソースフィンガー32付近においても同じ製造方法が適用される。
例えば有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法などにより基板10の上面に半導体層11をエピタキシャル成長する。例えばイオン注入またはメサエッチングなどにより、パッドの設けられる領域における半導体層11のチャネル層および電子供給層を不活性化する。図3Aおよび図3Bに示すように、例えば蒸着・リフトオフ法によりオーミック電極25を形成する。図3Bに示すFETの形成される領域にはゲートフィンガー42を形成する。
図3Aおよび図3Bに示すように、例えばスパッタリング法などにより半導体層11の上に、オーミック電極25を覆う絶縁膜12および14を形成する。図3Bに示すように、蒸着・リフトオフ法により、絶縁膜14上であってゲートフィンガー42と重なる位置にフィールドプレート15を形成する。図3Aおよび図3Bに示すように、スパッタリング法により絶縁膜14上に絶縁膜16を形成する。図3Aに示すように例えばエッチングなどで絶縁膜16の一部を除去し開口部16aを形成する。図3Bに示すように絶縁膜16に開口部16bを形成する。開口部16aおよび16bからはオーミック電極25の上面が露出する。
図4Aおよび図4Bに示すように、絶縁膜16の上面にレジスト52を形成する。例えばスパッタリング法により、開口部16aおよび16bから露出したオーミック電極25の上部電極層29の上面からレジスト52の上面にかけて、シードメタル21を形成する。
図5Aおよび図5Bに示すように、開口部16aおよび16b内のシードメタル21が露出するように、シードメタル21上にレジスト54を形成する。シードメタル21に電流を流すことにより、無光沢メッキ処理を行う。これにより、図5Aに示すように配線層23を形成し、図5Bに示すように配線層24を形成する。このメッキ処理により、ソースパッド30およびゲートパッド40の金属層、ソースフィンガー32に含まれる配線層も形成する。図6Aおよび図6Bに示すように、レジスト54を除去する。ここで逆スパッタリング処理を行い、配線層23および24表面におけるメッキの析出物などを除去する。
図7Aおよび図7Bに示すように、例えばスパッタリング法により、シードメタル21、配線層23および24の上面に金属層50を形成する。図8Aに示すように、金属層50の上面のうち、ドレインパッド20の配線層23上であって、配線層23の幅方向における中央部と端部との間に、レジスト56を形成する。図8Bに示すように、金属層50の上面のうち、ドレインフィンガー22の配線層24の上であって、配線層24の端部より内側にレジスト56を形成する。配線層23および24の側面の金属層50はレジスト56から露出する。
図9Aおよび図9Bに示すように、例えばエッチング処理により、レジスト56から露出する金属層50およびシードメタル21を除去する。レジスト56下の金属層50、配線層23下のシードメタル21、および配線層24下のシードメタル21は残存する。図9Aに示すように、ドレインパッド20の上面の金属層50は残存し、ドレインパッド20の上面の中央部および端部は金属層50から露出する。図9Bに示すように、ドレインフィンガー22の上面の金属層50は残存し、ドレインフィンガー22の上面の端部は金属層50から露出する。配線層23および24の側面から金属層50は除去される。図10Aおよび図10Bに示すようにレジスト56を除去する。
ここで、図9Aおよび図9Bに示すように金属層50が形成される理由を説明する。金属層50をドレインパッド20の上面の周囲に形成することで、絶縁膜18との密着性を高めることができ、水分の侵入を抑制することができる。密着性を考慮すれば、金属層50はドレインパッド20の上面にさえ設けられていればよい。しかし、この構造の場合には、ドレインフィンガー22の上面(金属層50なし)とドレインパッド20の上面(金属層50なし)とは、それぞれの表面状態が異なるため、エレクトロマイグレーションが発生しやすくなる。配線層23はドレインパッド20からドレインフィンガー22への電流経路であり大きな電流が流れる。このため、上記のように表面状態が異なる場合、配線層23の中で移動する電子と配線層23の金属原子の間で運動量の交換が行われ、イオンが徐々に移動しやすくなるからである。その結果、配線層23の形状に欠損が生じてしまう。このエレクトロマイグレーションを改善するためにも、金属層50は、ドレインフィンガー22の上面にも形成することが好ましい。したがって、本実施例では、図1に示すように、金属層50は、ドレインパッド20の上面の周囲からドレインフィンガー22の上面に連続して形成されることが好ましい。なお金属層50は、ドレインフィンガー22の上面に形成されていればよいため、ドレインフィンガー22の先端まで形成されてもよいし、されなくてもよい。
また、ドレインパッド20の上面の端部20bの一部は、絶縁膜18と接して形成されることが好ましい。それは、ドレインパッド20の上面は中央部20a(平坦部)と、より膜厚の大きい端部20b(傾斜部)とを有する。中央部20aと端部20bとではメッキの成長状態が異なるため、凹凸の状態が異なる。端部20bの表面の凹凸は、中央部20aに比べて小さいため、絶縁膜18との密着性が低下する。密着性向上のためには、金属層50がドレインパッド20の中央部20aから端部20bまで連続して形成されていることが好ましい。しかし、ドレインパッド20の端部20b上は絶縁膜18のカバレッジが悪いため、端部20bの一部には金属層50を形成しないことが好ましい。これにより、端部20bと金属層50との間に段差が形成され、絶縁膜18のカバレッジが良好になる。特に端部20bの最も外側の部分が絶縁膜18と接することが好ましい。ドレインフィンガー22においても同様に、その中央部から端部にかけて金属層50が形成され、ドレインフィンガー22の端部の一部は絶縁膜18と接触することが好ましい。
図11Aおよび図11Bに示すように絶縁膜16の上に絶縁膜18を形成する。図11Aに示すように絶縁膜18はドレインパッド20を覆い、また図11Bに示すようにドレインフィンガー22を覆う。例えばエッチングにより、ドレインパッド20上の絶縁膜18に開口部18aおよび18bを形成し、ドレインパッド20を露出させる。以上の工程により半導体装置100を形成する。
実施例1によれば、図2Aおよび図2Bに示すように、金属層50はドレインパッド20、ソースパッド30およびゲートパッド40、ドレインフィンガー22およびソースフィンガー32の上面に接触している。金属層50は、ドレインパッド20の上面の周囲(端部)からドレインフィンガー22の上面まで連続して形成されている。絶縁膜18は金属層50の上面に接触している。Tiの金属層50とSiNの絶縁膜18との密着性は、Auのパッドおよびフィンガーと絶縁膜18との密着性より高い。このため金属層50を介在させることでパッドおよびフィンガーと絶縁膜18との密着性が向上する。
絶縁膜18の密着性の向上により、金属層50と絶縁膜18との間に隙間が生じにくくなり、水分の浸入が抑制される。特に図1および図2Aに示すように、金属層50は開口部18aを囲むため、開口部18aにおける絶縁膜18の剥離を抑制することができ、水分の浸入を効果的に抑制することができる。また、例えば図2Bに示すドレインフィンガー22からの絶縁膜18の剥離を抑制することができる。また絶縁膜18にクラックなどが生じた場合でも、金属層50によりドレインフィンガー22への水分の浸入を抑制することができる。この結果、半導体装置100の耐湿性を高めることができる。水分の浸入により例えばフィンガー間などでイオンマイグレーションが発生する恐れがある。実施例1によれば、水分の浸入を抑制することで、イオンマイグレーションも抑制することができる。特に高電圧の印加されるドレインパッド20からの水分の浸入を抑制するため、イオンマイグレーションを効果的に抑制することができる。
金属層50を配線層23および24の上面だけでなく側面にも設けることで、絶縁膜18との密着性をさらに高めることができる。しかし金属層50のTiが、パッドおよびフィンガーを形成するAuに拡散することで、パッドやフィンガーの電気抵抗が上昇する恐れがある。実施例1によれば、金属層50は、パッドおよびフィンガーの側面に設けられていない。このため、金属層50とパッドおよびフィンガーとの接触面積が小さくなり、TiのAuへの拡散を抑制し、電気抵抗の上昇を抑制することができる。また、絶縁膜18の密着性を高めるためには、パッドおよびフィンガーの上面に金属層50を設け、その上にさらに絶縁膜18を設けることが好ましい。すなわち、拡散の抑制と密着性の向上とを両立させるため、金属層50をパッドおよびフィンガーの上面に設け、かつ側面に設けないことが好ましい。
配線層23および24はAuにより形成されるか、またはAuを含む金属で形成されればよい。金属層50は、絶縁膜18への密着性が、パッドおよびフィンガーと絶縁膜18との密着性が高い材料で形成されることが好ましい。例えば金属層50はTi以外に例えばタンタル(Ta)またはアルミニウム(Al)などの金属により形成されていることが好ましい。これにより絶縁膜18と金属層50との密着性を高めることができる。また金属層50の金属原子のパッドおよびフィンガーへの拡散を抑制することができる。絶縁膜18の剥離を効果的に抑制するため、金属層50は開口部18aおよび18bを完全に囲むことが好ましい。
絶縁膜12、14、16および18はSiN以外に例えば酸化シリコン(SiO)または酸窒化シリコン(SiON)などの絶縁体により形成してもよい。これらの絶縁体により形成された絶縁膜18と金属層50との密着性は、絶縁膜18とパッドおよびフィンガーとの密着性より高い。このため剥離を効果的に高めることができる。特に絶縁膜18は屈折率が2.3以上のSiN膜であることが好ましい。金属層50のTiは酸化され酸化チタン(TiO)が形成される。絶縁膜18がSiリッチであることで、TiOの酸素(O)と絶縁膜18のSiとの結合が多く形成される。この結果、金属層50と絶縁膜18との密着性がより高くなる。絶縁膜18の屈折率は例えば2.0以上、2.1以上、2.2以上、2.4以上、2.5以上、およびアモルファスシリコンの屈折率以下とすることができる。
金属層50が薄い場合、金属層50と絶縁膜18との結合が不十分になり、密着性が低下する。一方、金属層50が厚い場合、金属層50の金属原子の拡散により、パッドおよびフィンガーの電気抵抗が増大する。密着性および低い電気抵抗を両立させるため、金属層50の厚さは5nm以上20nm以下とすることが好ましい。金属層50の厚さは例えば8nm以上、10nm以上、15nm以下、25nm以下、30nm以下などとしてもよい。
配線層23および24は電解メッキ法などのメッキ法で形成することが好ましく、特に無光沢メッキ法で形成することが好ましい。メッキ法では、シードメタルに流れる電流の電流密度、およびメッキ添加物などにより、配線層23および24の表面粗さを調整することが可能である。これにより配線層23および24の結晶性を低下させ、表面を粗くすることができる。無光沢メッキを用いた場合、Ra(算術平均粗さ)は例えば0.2μmなど、0.1μm以上0.3μm以下の範囲とすることができる。光沢メッキの場合、Raは0.05μmなど、0.1μm未満である。このように無光沢メッキにより、配線層23および24の表面粗さを粗くすることができる。この結果、配線層23および24と絶縁膜18との接触面積が大きくなり、絶縁膜18の密着性が向上する。
図7Aおよび図7Bに示した金属層50の形成前に、逆スパッタリング処理を行うことが好ましい。これにより、配線層23および24表面のメッキの析出物を除去することができ、配線層23および24と金属層50との密着性が向上する。レジスト52、54および56はポジ型およびネガ型のどちらでもよい。ネガ型のレジストを用いると、配線層23および24が先細りのテーパ形状になり、絶縁膜18による被覆性が向上する。
図12は実施例2に係る半導体装置200を例示する平面図である。実施例1と同じ構成については説明を省略する。図12に示すように、バスライン26および36に金属層50は設けられていない。実施例2によれば、実施例1と同様に、絶縁膜18の密着性を高めることができる。また金属層50を設ける領域が実施例1よりも小さいため、TiのAuへの拡散する量が少なくなり、電気抵抗の増大が抑制される。また工程が簡略化される。
図13は実施例3に係る半導体装置300を例示する断面図である。実施例1と同じ構成については説明を省略する。図13に示すように、ドレインパッド20が半導体層11の上面に接して設けられている。つまり、ドレインパッド20の下には、オーミック電極が形成されていない。オーミック電極にはアルミニウムが含まれており、これが配線層23のAuと共晶すると、オーミック電極の電気抵抗が高くなってしまうからである。実施例3によればドレインパッド20がオーミック電極の上ではなく半導体層11の上面に接しているため、共晶を抑制し、電気抵抗の上昇を抑制することができる。なお、ドレインフィンガー22およびソースフィンガー32は、実施例1と同様にオーミック電極の上に設けられている。
実施例1から3において、金属層50は各パッド、ドレインフィンガー22およびソースフィンガー32の上面に設けられている。ただし金属層50は少なくともドレインパッド20およびドレインフィンガー22の上面に設ければよい。これにより絶縁膜18の密着性を高めることができる。またドレインパッド20からの絶縁膜18の剥離を抑制することで、ドレインパッド20からの水分の浸入を抑制することができる。高電圧の印加されるドレインパッド20の耐湿性が向上する。このため水分の侵入が抑制され、ドレインフィンガー22とゲートフィンガー42との間のイオンマイグレーションを効果的に抑制することができる。
図2Aに示したように金属層50の開口部18a側の端部は絶縁膜18の端部と一致しているとしたが、構成はこれに限定されない。例えば金属層50の端部は絶縁膜18の端部より開口部18a側に突出してもよいし、絶縁膜18の端部が金属層50の端部よりも突出してもよい。またフィールドプレート15は設けなくてもよい。
基板10はSiC、シリコン(Si)、サファイア、GaNなどの絶縁体で形成される。基板10上の半導体層11は、例えば窒化物半導体または砒素系半導体などで形成された化合物半導体層である。窒化物半導体とは、窒素(N)を含む半導体であり、例えばGaN、AlGaN、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化インジウム(InN)、および窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)などがある。砒素系半導体とはガリウム砒素(GaAs)など砒素(As)を含む半導体である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
11 半導体層
12、14、16、18 絶縁膜
16a、18a、18b 開口部
20 ドレインパッド
20a 中央部
20b 端部
21 シードメタル
22 ドレインフィンガー
23、24 配線層
25 オーミック電極
26、36、46 バスライン
27 下部電極層
29 上部電極層
30 ソースパッド
32 ソースフィンガー
40 ゲートパッド
42 ゲートフィンガー
50 金属層
52、54、56 レジスト
100、200、300 半導体装置

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の上に設けられた半導体層と、
    前記半導体層の上に設けられ、金により形成されたまたは金を含むドレインフィンガー、ソースフィンガーおよびゲートフィンガーと、
    前記半導体層の上に設けられ、前記ドレインフィンガーと電気的に接続され、金により形成されたまたは金を含むドレインパッドと、
    前記ドレインフィンガーの上面および前記ドレインパッドの上面に接して形成され、チタン、タンタルおよびアルミニウムのいずれかからなる金属層と、
    前記ドレインフィンガー、前記ドレインパッドおよび前記金属層の上に設けられ、前記金属層の上面に接触し、窒化シリコン、酸化シリコンおよび酸窒化シリコンのいずれかからなる絶縁膜と、を具備し、
    前記金属層は、前記ドレインパッドの上面の周囲から前記ドレインフィンガーの上面まで連続して形成されてなる半導体装置。
  2. 前記ドレインフィンガーおよび前記ドレインパッドの上面は、それぞれ端部と中央部を有し、
    前記端部の膜厚は、前記中央部に比べて前記基板の厚み方向に対し大きく、
    前記金属層は前記中央部から前記端部に延在して形成され、かつ前記端部の一部は前記絶縁膜と接している請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体層の上面に接してオーミック電極が形成され、
    前記ドレインフィンガーおよび前記ソースフィンガーは前記オーミック電極に接して形成され、
    前記ドレインパッドは前記半導体層の上面に接して形成されてなる請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記窒化シリコンの屈折率は2.3以上である請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記ドレインフィンガーおよび前記ドレインパッドは、メッキで形成されてなり、その算術平均粗さは0.1μm以上0.3μm以下である、請求項1に記載の半導体装置。
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