JP2018056033A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】アルカリ金属水酸化物を含まない液体燃料を使用できながら、燃料電池の出力低下を抑制できる燃料電池システムを提供すること。【解決手段】燃料電池システム2に、電解質層8、アノード電極9およびカソード電極10を有する燃料電池3と、アノード電極9に液体燃料を供給する燃料供給ユニット21と、カソード電極10に酸素を供給する空気供給ユニット24とを備える。そして、液体燃料に、ヒドラジン類を含ませる一方、アルカリ金属水酸化物を含ませず、アノード電極に、PtNi合金と、Pt単体とを含有させる。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム、詳しくは、液体燃料が供給される燃料電池を備える燃料電池システムに関する。
従来、車両などに搭載される燃料電池システムとして、ヒドラジンを含有する液体燃料を使用する燃料電池システムが知られている。そのような燃料電池は、電解質層と、液体燃料が供給される燃料側電極(アノード電極)と、酸素が供給される酸素側電極(カソード電極)とを備えている。
そのような燃料電池システムでは、燃料側電極にアルカリ金属水酸化物が添加された液体燃料が供給される。
例えば、KOHの濃度が1mol/Lであり、かつ、水加ヒドラジンの濃度が20質量%である液体燃料が、燃料側電極に供給される燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
そのような燃料電池では、燃料側電極に液体燃料が供給されるとともに、酸素側電極に空気が供給されることによって、下記式(1)および(2)に示す電気化学反応が生じ、起電力が発生する。
(1)N+4OH→N+4HO+4e(燃料側電極での反応)
(2)O+2HO+4e→4OH (酸素側電極での反応)
特開2016−81841号公報
しかるに、特許文献1に記載の燃料電池では、燃料側電極に供給された液体燃料が、電解質層を透過して酸素側電極に漏出する場合がある。液体燃料が酸素側電極に漏出すると、液体燃料にアルカリ金属水酸化物が含まれるために、酸素側電極においてアルカリ金属水酸化物に由来する析出物(例えば、アルカリ金属炭酸塩など)が生じる。これによって、酸素側電極における空気の拡散が阻害されて、燃料電池の出力が低下するという不具合がある。
そこで、液体燃料にアルカリ金属水酸化物を添加しないことも検討されるが、液体燃料にアルカリ金属水酸化物を添加しなければ、燃料電池の出力を十分に確保することが困難である。
本発明の目的は、アルカリ金属水酸化物を含まない液体燃料を使用できながら、燃料電池の出力を十分に確保できる燃料電池システムを提供することにある。
本発明は、アニオン成分が移動可能な電解質層と、前記電解質層の一方側に配置されるアノード電極と、前記電解質層の他方側に配置されるカソード電極とを有する燃料電池と、前記アノード電極に液体燃料を供給する燃料供給部と、前記カソード電極に酸素を供給する酸素供給部と、を備え、前記液体燃料は、ヒドラジン類を含み、アルカリ金属水酸化物を含まず、前記アノード電極は、PtNi合金と、Pt単体とを含む、燃料電池システムを含む。
本発明の燃料電池システムでは、液体燃料が、ヒドラジン類を含む一方、アルカリ金属水酸化物を含んでいない。また、アノード電極は、PtNi合金と、Pt単体とを含んでいる。
このような燃料電池システムでは、アノード電極に液体燃料が供給されると、アノード電極において、PtNi合金がヒドラジン分解触媒として作用し、下記式(3)に示すように、ヒドラジン類を窒素と水素とに分解する。
(3)N→N+2H
次いで、アノード電極において、Pt単体が水素酸化触媒として作用し、下記式(4)に示すように、ヒドラジンの分解により生じた水素を酸化する。
(4)2H+4OH→4HO+4e
そのため、液体燃料がアルカリ金属水酸化物を含んでいなくとも、アノード電極での電気化学反応が進行し、燃料電池において起電力が発生する。その結果、アルカリ金属水酸化物を含まない液体燃料を使用できながら、燃料電池の出力を十分に確保できる。
図1は、本発明の燃料電池システムの一実施形態を搭載した電動車両の概略構成図である。 図2は、図1に示す燃料電池の単位セルを示す概略構成図である。 図3は、各調製例のPtNi担持担体におけるヒドラジン分解反応の選択性を示すグラフである。 図4は、製造例1のアノード電極を備える燃料電池の発電特性を示すグラフである。
1.燃料電池システムの全体構成
図1において、電動車両1は、燃料電池およびバッテリを選択的に動力源とするハイブリッド車両であって、燃料電池システム2を搭載している。
燃料電池システム2は、燃料電池3と、燃料給排部4と、空気給排部5と、制御部6と、動力部7とを備えている。
(1)燃料電池
燃料電池3は、液体燃料が直接供給される固体高分子型燃料電池(アニオン交換型燃料電池)である。燃料電池3は、電動車両1の中央下側に配置されている。
燃料電池3は、膜電極接合体11と、燃料供給部材12と、酸素供給部材17とを備える燃料電池セル(単位セル)が、複数積層されたスタック構造に形成されている。なお、図2では、複数の単位セルのうち1つだけを燃料電池3として表し、その他の単位セルについては省略している。
図2に示すように、膜電極接合体11は、電解質層8と、アノード電極9と、カソード電極10とを備えている。アノード電極9およびカソード電極10は、電解質層8を挟んで対向配置される。
電解質層8は、アニオン成分が移動可能であって、アニオン交換膜から形成されている。アニオン交換膜としては、アニオン成分(例えば、水酸化物イオン(OH)など)が移動可能な媒体であれば、特に限定されず、例えば、4級アンモニウム基、ピリジニウム基などのアニオン交換基を有する固体高分子膜(アニオン交換樹脂)が挙げられる。
アノード電極9は、電解質層8の一方側に配置される。アノード電極9の厚みは、例えば、例えば、10μm以上、好ましくは、20μm以上、例えば、200μm以下、好ましくは、100μm以下である。なお、アノード電極9の詳細については後述する。
カソード電極10は、電解質層8の他方側(電解質層8に対してアノード電極9の反対側)に配置される。カソード電極10は、例えば、カソード触媒を含有している。カソード電極10は、例えば、カソード触媒を担持した触媒担体(例えば、カーボンなどの多孔質物質など)により形成されている。また、触媒担体を用いずに、カソード触媒を、直接、カソード電極10として形成してもよい。
カソード触媒としては、例えば、金属単体、遷移金属錯体などが挙げられる。
金属単体としては、例えば、白金族元素(ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt))、鉄族元素(鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni))などの周期表第8〜10(VIII)族元素や、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)などの周期表第11(IB)族元素、さらには亜鉛(Zn)などが挙げられる。このような金属単体は、単独使用または2種以上併用することができる。
遷移金属錯体は、遷移金属元素(中心金属)に有機化合物が配位した金属錯体である。遷移金属元素としては、例えば、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、イットリウム(Y)、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、テクネチウム(Tc)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、ランタン(La)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、レニウム(Re)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、金(Au)が挙げられる。このような遷移金属は、単独使用または2種以上併用することができる。
遷移金属元素に配位する有機化合物としては、例えば、ピロール、ポルフィリン、テトラメトキシフェニルポルフィリン、ジベンゾテトラアザアヌレン、フタロシアニン、コリン、クロリン、フェナントロリン、サルコミン、ナイカルバジン、ピペミド酸系化合物、アミノベンズイミダゾール、アミノアンチピリン、またはこれらの重合体が挙げられる。このような有機化合物は、単独使用または2種以上併用することができる。
カソード電極10の厚みは、例えば、0.1μm以上、好ましくは、1μm以上、例えば、100μm以下、好ましくは、10μm以下である。
燃料供給部材12は、ガス不透過性の導電性部材からなり、その一方の面がアノード電極9に対向接触されている。燃料供給部材12には、アノード電極9の全体に燃料を接触させるための燃料側流路13が、一方の面から凹む葛折状の溝として形成されている。また、燃料供給部材12には、その上流側端部および下流側端部に、燃料側流路13に連通する供給口15および排出口14が形成されている。
酸素供給部材17は、燃料供給部材12と同様に、ガス不透過性の導電性部材からなり、その一方の面がカソード電極10に対向接触されている。酸素供給部材17には、カソード電極10の全体に酸素(空気)を接触させるための酸素側流路18が、一方の面から凹む葛折状の溝として形成されている。酸素側流路18には、その上流側端部および下流側端部に、酸素側流路18に連通する供給口19および排出口20が形成されている。
(2)燃料給排部
図1に示すように、燃料給排部4は、燃料供給部の一例としての燃料供給ユニット21と、燃料排出ライン31と、気液分離器23と、還流ライン32とを備えている。
燃料供給ユニット21は、アノード電極9に液体燃料を供給するように構成されている。燃料供給ユニット21は、燃料タンク22と、燃料供給ライン30と、燃料供給ポンプ33と、燃料供給弁34とを備えている。
燃料タンク22は、電動車両1の後側であって、燃料電池3よりも後方に配置されている。燃料タンク22には、液体燃料が貯留されている。液体燃料は、ヒドラジン類を含む。
詳しくは、液体燃料は、ヒドラジン類と、水とを含有しており、好ましくは、ヒドラジン類と、水とからなる。つまり、液体燃料は、ヒドラジン類が水に溶解される水溶液である。また、液体燃料は、アルカリ金属水酸化物を含まない。
ヒドラジン類としては、例えば、ヒドラジン(NHNH)、水加ヒドラジン(NHNH・HO)、炭酸ヒドラジン((NHNHCO)、塩酸ヒドラジン(NHNH・HCl)、硫酸ヒドラジン(NHNH・HSO)、モノメチルヒドラジン(CHNHNH)、ジメチルヒドラジン((CHNNH、CHNHNHCH)、カルボンヒドラジド((NHNHCO)などが挙げられる。
ヒドラジン類は、単独または2種類以上併用することができる。ヒドラジン類のなかでは、好ましくは、炭素を含まないヒドラジン類、すなわち、ヒドラジン、水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジンなどが挙げられ、さらに好ましくは、水加ヒドラジンが挙げられる。
液体燃料に対するヒドラジン類の濃度は、例えば、0.1体積%以上、好ましくは、0.5体積%以上、例えば、20体積%未満、好ましくは、10体積%以下、さらに好ましくは、5体積%以下である。
しかるに、アノード電極9に供給された液体燃料が、電解質層8を透過してカソード電極10に漏出すると、カソード電極10において、液体燃料に含まれるヒドラジン類と酸素との反応によって、活性種(強い攻撃種)が生じ、燃料電池3の出力が低下する場合がある。
しかし、液体燃料に対するヒドラジン類の濃度が上記上限以下であると、例え、液体燃料が電解質層8を透過してカソード電極10に漏出しても、ヒドラジン類と酸素との反応を抑制でき、燃料電池3の出力低下を抑制できる。また、液体燃料に対するヒドラジン類の濃度が上記下限以上であると、燃料電池3の発電反応に必要な水素量を十分に確保することができ、燃料電池3の出力性能を確実に確保できる。
燃料供給ライン30は、燃料タンク22から燃料電池3(具体的には、燃料側流路13)に液体燃料を輸送するための配管である。燃料供給ライン30の上流側端部は、燃料タンク22に接続されている。燃料供給ライン30の下流側端部は、燃料側流路13の供給口15に接続されている(図2参照)。
燃料供給ポンプ33は、燃料タンク22と燃料電池3との間において、燃料供給ライン30に設けられている。燃料供給ポンプ33は、例えば、公知の送液ポンプである。
燃料供給弁34は、燃料供給ポンプ33と燃料タンク22との間において、燃料供給ライン30に設けられている。燃料供給弁34は、燃料供給ライン30を開閉するための公知の開閉弁である。
そして、燃料供給弁34が燃料供給ライン30を開放するとともに、燃料供給ポンプ33が駆動することにより、液体燃料が、燃料タンク22から燃料電池3の燃料側流路13に供給される。なお、燃料供給ユニット21は、燃料タンク22から燃料電池3に供給される液体燃料に含まれるヒドラジンを、水素に改質するための改質機を備えていない。
燃料排出ライン31は、燃料電池3(具体的には、燃料側流路13)から排出される液体燃料を輸送するための配管である。燃料排出ライン31の上流側端部は、燃料側流路13の排出口14に接続されている(図2参照)。燃料排出ライン31の下流側端部は、気液分離器23の下部に接続されている。
気液分離器23は、燃料排出ライン31と還流ライン32との間に介在されている。気液分離器23は、例えば、中空の容器からなる。気液分離器23の下部には、燃料排出ライン31の下流側端部が接続されている。また、気液分離器23の上部には、ガス排出管26が接続されている。
ガス排出管26は、気液分離器23で分離されたガス(気体)を電動車両1から排出するための配管である。ガス排出管26の上流側端部は、気液分離器23の上部に接続されている。ガス排出管26の下流側端部は大気開放されている。ガス排出管26の途中には、ガス排出弁27が設けられている。
ガス排出弁27は、ガス排出管26を開放して気液分離器23内の圧力を開放するための弁であって、例えば、公知の開閉弁が用いられる。
還流ライン32は、気液分離器23で分離された液体燃料を、気液分離器23から燃料供給ライン30に輸送するための配管である。還流ライン32の上流側端部は、気液分離器23の下部に接続されている。還流ライン32の下流側端部は、燃料供給ポンプ33と燃料供給弁34との間において、燃料供給ライン30に接続されている。これにより、燃料供給ライン30、燃料電池3(燃料側流路13)、燃料排出ライン31、気液分離器23および還流ライン32は、クローズドライン(閉流路)を形成する。
そして、燃料電池3から排出された液体燃料は、燃料排出ライン31を介して、気液分離器23に流入した後、ガスが分離され、還流ライン32を介して燃料供給ライン30に戻される。
(3)空気給排部
空気給排部5は、酸素供給部の一例としての空気供給ユニット24と、空気排出ライン42とを備えている。
空気供給ユニット24は、カソード電極10に酸素(空気)を供給するように構成されている。空気供給ユニット24は、空気供給ライン41と、空気供給ポンプ43と、空気供給弁44とを備えている。
空気供給ライン41は、電動車両1の外部から燃料電池3(具体的には、酸素側流路18)に空気を送るための配管である。空気供給ライン41の上流側端部は、大気中に開放されている。空気供給ライン41の下流端部は、酸素側流路18の供給口19に接続されている(図2参照)。
空気供給ポンプ43は、空気供給ライン41の途中に設けられている。空気供給ポンプ43は、例えば、公知のガスポンプである。
空気供給弁44は、空気供給ポンプ43と燃料電池3との間において、空気供給ライン41に設けられている。空気供給弁44は、空気供給ライン41を開閉するための公知の開閉弁である。
そして、空気供給弁44が空気供給ライン41を開放するとともに、空気供給ポンプ43が駆動することにより、空気が、電動車両1の外部から燃料電池3の酸素側流路18に供給される。なお、空気供給ユニット24は、空気供給ライン41を通過して燃料電池3に供給される空気を加湿するための加湿器を備えていない。
空気排出ライン42は、燃料電池3(具体的には、酸素側流路18)から排出される空気を送るための配管である。空気排出ライン42の上流側端部は、酸素側流路18の排出口20に接続されている。空気排出ライン42の下流側端部は、ドレンとされる。
そして、燃料電池3から排出された空気は、空気排出ライン42を介して、電動車両1の外部に排出される。
(4)制御部
制御部6は、コントロールユニット29を備えている。コントロールユニット29は、電動車両1における電気的な制御を実行するユニット(例えば、ECU:Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。コントロールユニット29は、各ポンプ(燃料供給ポンプ33および空気供給ポンプ43)および各弁(燃料供給弁34、ガス排出弁27および空気供給弁44)に電気的に接続されている(図1の破線参照)。これにより、コントロールユニット29は、各ポンプの駆動および停止を適宜制御するとともに、各弁の開閉を適宜制御する。
(5)動力部
動力部7は、モータ37と、インバータ38と、バッテリ40と、コンバータ36とを備えている。
モータ37は、燃料電池3から出力される電気エネルギーを電動車両1の駆動力として機械エネルギーに変換する。モータ37は、電動車両1の前側であって、燃料電池3よりも前方に配置されている。
インバータ38は、燃料電池3で発電された直流電力を交流電力に変換する装置である。インバータ38は、モータ37と燃料電池3との間に配置されている。インバータ38は、配線により、燃料電池3およびモータ37にそれぞれ電気的に接続されている。
バッテリ40は、モータ37による回生エネルギーを蓄電する。バッテリ40は、インバータ38と燃料電池3との間の配線により接続される。これにより、バッテリ40は、燃料電池3からの電力を蓄電可能、かつ、モータ37に電力を供給可能である。
コンバータ36は、燃料電池3の出力電圧を昇降圧する機能を有し、燃料電池3の電力およびバッテリ40の入出力電力を調整する機能を有している。コンバータ36は、バッテリ40と燃料電池3との間に配置されている。コンバータ36は、コントロールユニット29と電気的に接続されており(図1の破線参照)、これにより、コントロールユニット29から出力される出力制御信号の入力に応じて、燃料電池3の出力(出力電圧)を制御する。
また、コンバータ36は、配線により、燃料電池3およびバッテリ40にそれぞれ電気的に接続されているとともに、配線の分岐により、インバータ38に電気的に接続されている。これにより、コンバータ36からモータ37への電力は、インバータ38において直流電力から交流電力に変換され、モータ37に供給される。
2.アノード電極の詳細
図2に示すように、アノード電極9は、アノード触媒として、PtNi合金と、Pt単体とを含有している。
PtNi合金は、ヒドラジン分解触媒であって、白金(Pt)とニッケル(Ni)との合金である。
PtNi合金における白金の含有割合は、白金およびニッケルの総モル数に対して、例えば、1モル%以上、好ましくは、5モル%以上、例えば、70モル%以下、好ましくは、60モル%以下である。
PtNi合金におけるニッケルの含有割合は、白金およびニッケルの総モル数に対して、例えば、30モル%以上、好ましくは、40モル%以上、例えば、99モル%以下、好ましくは、95モル%以下である。
このようなPtNi合金は、好ましくは、触媒担体に担持される。つまり、アノード電極9は、好ましくは、PtNi合金を担持した触媒担体(以下、PtNi担持担体とする。)を含有する。
触媒担体としては、例えば、カーボンなどの多孔質物質が挙げられる。カーボンとしては、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、ランプブラックなどが挙げられる。カーボンブラックのなかでは、好ましくは、ケッチェンブラックが挙げられる。これらカーボンブラックは、単独使用または2種類以上併用することができる。
PtNi担持担体の平均一次粒子径は、例えば、0.001μm以上、好ましくは、0.005μm以上、例えば、0.1μm以下、好ましくは、0.05μm以下である。なお、平均一次粒子径は、透過電子顕微鏡により測定できる。
PtNi担持担体の比表面積は、例えば、100m/g以上、好ましくは、300m/g以上、例えば、1200m/g以下、好ましくは、1000m/g以下である。なお、比表面積は、JIS Z 8830(2013)に準拠したキャリアガス法により測定される。
このようなPtNi合金を調製するには、例えば、ニッケルの塩と、白金錯体と、必要により触媒担体とを、上記の割合となるように混合して、触媒原料を調製する。
ニッケルの塩としては、例えば、無機塩(例えば、硫酸塩、硝酸塩、塩化物、りん酸塩など)、有機酸塩(例えば、酢酸塩、しゅう酸塩など)などが挙げられ、好ましくは、無機塩、さらに好ましくは、硝酸塩が挙げられる。ニッケルの塩は、単独使用または2種以上併用することができる。
白金錯体としては、例えば、ヘキサクロロ白金(IV)酸、ジクロロ白金(II)酸などが挙げられ、好ましくは、ヘキサクロロ白金(IV)酸が挙げられる。白金錯体は、単独使用または2種以上併用することができる。
混合方法としては、特に制限されず、例えば、湿式混合、乾式混合などの公知の方法が挙げられ、好ましくは、湿式混合が挙げられる。
ニッケルの塩と白金錯体とを湿式により混合するには、必要により触媒担体が分散された水に、ニッケルの塩と白金錯体とを溶解して撹拌する。
混合時間(撹拌時間)としては、例えば、5時間以上、好ましくは、10時間以上、例えば、50時間以下、好ましくは、40時間以下である。
次いで、触媒原料を、必要により乾燥させた後、焼成する。具体的には、触媒原料を、例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガス、アルゴンガスなど)や、還元ガス(例えば、窒素ガスおよび水素ガスの混合ガス)の雰囲気下において焼成する。好ましくは、不活性ガス雰囲気下において、触媒原料を焼成する。
焼成条件としては、焼成温度が、例えば、400℃以上、好ましくは、500℃以上、例えば、1500℃以下、好ましくは、1000℃以下、さらに好ましくは、900℃以下である。
しかるに、ヒドラジンの分解反応では、アンモニアに分解される場合と、窒素および水素に分解される場合がある。焼成温度が上記範囲内であると、ヒドラジンの分解反応において、窒素および水素に分解される選択性の向上を図ることができ、水素を効率よく生成することができる。
焼成時間は、例えば、15分以上、好ましくは、30分以上、例えば、5時間以下、好ましくは、3時間以下である。なお、触媒原料は、一段階または多段階で焼成することができる。
これによって、触媒原料が焼成されて、PtNi合金(PtNi担持担体)が調製される。
Pt単体は、水素酸化触媒であって、白金の金属単体である。
Pt単体の含有割合は、PtNi合金1質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.5質量部以上、例えば、10質量部以下、好ましくは、5質量部以下である。
Pt単体の含有割合は、PtNi合金およびPt単体の総質量に対して、例えば、9質量%以上、好ましくは、33質量%以上、例えば、90質量%以下、好ましくは、83質量%以下である。
Pt単体の含有割合は、アノード電極9の総質量に対して、例えば、5質量%以上、好ましくは、25質量%以上、例えば、80質量%以下、好ましくは、70質量%以下である。
このようなPt単体は、好ましくは、上記の触媒担体に担持される。つまり、アノード電極9は、好ましくは、Pt単体を担持した触媒担体(以下、Pt単体担持担体とする。)を含有する。
Pt単体担持担体の平均一次粒子径は、例えば、0.001μm以上、好ましくは、0.003μm以上、例えば、0.1μm以下、好ましくは、0.05μm以下である。
Pt単体担持担体の比表面積は、例えば、100m/g以上、好ましくは、300m/g以上、例えば、1200m/g以下、好ましくは、1000m/g以下である。
Pt単体担持担体を調製するには、上記の白金錯体と触媒担体とを、上記と同様に混合した後、焼成する。
また、アノード電極9は、さらに、アイオノマーを含有してもよい。アイオノマーは、例えば、炭化水素系アイオノマー、フッ素系アイオノマー、ウレタン系アイオノマーなどが挙げられ、好ましくは、炭化水素系アイオノマーが挙げられる。アイオノマーは、単独使用または2種以上併用することができる。
また、アイオノマーの含有割合は、アノード触媒(PtNi合金およびPt単体の混合物)1質量部に対して、例えば、0.1質量部以上、好ましくは、0.3質量部以上、例えば、1.0質量部以下、好ましくは、0.8質量部以下である。
このようなアノード電極9を調製するには、まず、PtNi合金(好ましくは、PtNi担持担体)とPt単体(好ましくは、Pt単体担持担体)とを、上記の割合で混合する。
混合方法としては、特に制限されず、例えば、湿式混合、乾式混合などの公知の方法が挙げられ、好ましくは、乾式混合が挙げられる。混合装置としては、例えば、ボールミルなどの公知の混合機が挙げられる。
以上によって、PtNi合金およびPt単体を含有するカソード触媒が調製される。
次いで、カソード触媒と、必要に応じてアイオノマーとを溶媒中に分散させて分散液(カソード電極インク)を調製する。
溶媒としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールなど)、エーテル類(例えば、テトラヒドロフランなど)などの有機溶媒、例えば、水などが挙げられる。これら溶媒は、単独使用または2種類以上併用することができる。
次いで、その分散液を、電解質層8の一方の表面に塗布して乾燥する。これによって、電解質層8の一方の表面に定着したアノード電極9が調製される。
3.燃料電池システムによる発電
上記した燃料電池システム2では、コントロールユニット29の制御により、燃料供給弁34が開かれ、燃料供給ポンプ33が駆動されることにより、燃料タンク22に貯留される液体燃料が、燃料供給ライン30を介して、燃料側流路13に供給される。また、空気供給弁44が開かれ、空気供給ポンプ43が駆動されることにより、空気が空気供給ライン41を介して酸素側流路18に供給される。
すると、液体燃料がアノード電極9と接触しながら燃料側流路13を通過する。これにより、アノード電極9において、下記(A)および(B)に示す電気化学反応が生じる。
(A)N→N+2H(アノード電極9での反応)
(B)2H+4OH→4HO+4e(アノード電極9での反応)
また、液体燃料が燃料側流路13を通過するときに、液体燃料の一部が、電解質層8を透過して、カソード電極10に漏出する。その液体燃料には、上記(B)に示す反応により生じた水が含有されている。そのため、カソード電極10に漏出した液体燃料に含まれる水が、酸素側流路18を通過する空気を加湿する。その結果、燃料電池システム2は、カソード電極10に供給する空気を加湿するための加湿器が必要ない。
そして、加湿された空気は、カソード電極10と接触しながら酸素側流路18を通過する。これにより、カソード電極10において、下記(C)に示す電気化学反応が生じる。
(C)O+2HO+4e→4OH(カソード電極10での反応)
つまり、燃料電池3全体として下記式(D)に示す反応が連続的に生じて、燃料電池3に起電力が発生する。
(D) N+O→N+2HO(燃料電池3全体での反応)
4.作用効果
図1および図2に示すように、燃料電池システム2では、液体燃料が、ヒドラジン類を含む一方、アルカリ金属水酸化物を含んでいない。また、アノード電極9は、PtNi合金と、Pt単体とを含んでいる。
燃料電池システム2では、アノード電極9に液体燃料が供給されると、アノード電極9において、PtNi合金がヒドラジン分解触媒として作用し、上記式(A)に示すように、ヒドラジン類を窒素と水素とに分解する。そのため、燃料電池システム2では、ヒドラジン類を水素に改質するための改質機が必要ない。
次いで、アノード電極9において、Pt単体が水素酸化触媒として作用し、上記式(B)に示すように、ヒドラジンの分解により生じた水素を酸化する。
そのため、液体燃料がアルカリ金属水酸化物を含んでいなくとも、燃料電池において起電力が発生する。その結果、アルカリ金属水酸化物を含まない液体燃料を使用できながら、燃料電池の出力を十分に確保できる。
また、液体燃料に対するヒドラジン類の濃度が0.1体積%以上20体積%未満であることが好ましい。この場合、例え、液体燃料が電解質層8を透過してカソード電極10に漏出しても、ヒドラジン類と酸素との反応を抑制でき、燃料電池3の出力低下を抑制できる。
また、液体燃料は、アルカリ金属水酸化物を含んでいないので、電解質層8を透過してカソード電極10に漏出しても、カソード電極10において、アルカリ金属水酸化物に由来する析出物(例えば、アルカリ金属炭酸塩など)が生じない。
また、液体燃料には、上記(B)に示す反応により生じた水が含有される。そのため、その液体燃料がカソード電極10に漏出すると、液体燃料に含まれる水が、酸素側流路18を通過する空気を加湿する。その結果、燃料電池システム2は、カソード電極10に供給する空気を加湿するための加湿器が必要ない。
以下に実施例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、それらに限定されない。以下の記載において用いられる配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなどの具体的数値は、上記の「発明を実施するための形態」において記載されている、それらに対応する配合割合(含有割合)、物性値、パラメータなど該当記載の上限値(「以下」、「未満」として定義されている数値)または下限値(「以上」、「超過」として定義されている数値)に代替することができる。
調製例1
カーボン(ケッチェンブラック、商品名:ECP600JD、ライオン社製)0.5gを、0.4Lの純水に分散させた。次いで、その分散液に、硝酸ニッケル(Ni(NO・6HO、キシダ化学社製)と、ヘキサクロロ白金(IV)酸(H(PtCl)・6HO、キシダ化学社製)とを、NiとPtとの原子数比率が1:1になり、触媒全質量に対して金属質量が20質量%になるように添加して、24時間撹拌した。
次いで、ろ過により、ろ液と触媒原料とに分離した。触媒原料は、カーボンと、硝酸ニッケルと、ヘキサクロロ白金(IV)酸とを含有していた。
次いで、触媒原料を、純水で洗浄した後、100℃で10時間乾燥させた。その後、乾燥させた触媒原料を、アルゴン雰囲気下で600℃、2時間焼成した。
これにより、PtNi合金を担持した触媒担体(PtNi担持担体)を調製した。PtNi合金における白金の含有割合は、白金およびニッケルの総モル数に対して、50モル%であった。PtNi合金におけるニッケルの含有割合は、白金およびニッケルの総モル数に対して、50モル%であった。
調製例2
焼成温度を800℃に変更した以外は、調製例1と同様にしてPtNi担持担体を調製した。
調製例3
焼成温度を1000℃に変更した以外は、調製例1と同様にしてPtNi担持担体を調製した。
調製例4
カーボン(ケッチェンブラック、商品名:ECP600JD、ライオン社製)0.5gを、0.4Lの純水に分散させた。次いで、その分散液に、ヘキサクロロ白金(IV)酸(H(PtCl)・6HO、キシダ化学社製)を触媒全質量に対して金属質量が20質量%になるように添加して、24時間撹拌した。
次いで、ろ過により、ろ液と触媒原料とに分離した。触媒原料は、カーボンと、ヘキサクロロ白金(IV)酸とを含有していた。
次いで、触媒原料を、純水で洗浄した後、100℃で10時間乾燥させた。その後、乾燥させた触媒原料を、アルゴン雰囲気下で600℃、2時間焼成した。
これにより、Pt単体を担持した触媒担体(Pt単体担持担体)を調製した。
製造例1
調製例1のPtNi担持担体0.5gと、調製例4のPt単体担持担体0.5gとを混合して、カソード触媒を調製した。そして、そのカソード触媒と、アイオノマー(食品名:トクヤマAS4)と、2−プロパノール(有機溶媒)とを、アイオノマー質量/触媒質量の比率が50質量%になるように混合し、全量30gのインクを調製し分散させて、カソード電極インクを調製した。
また、調製例4のPt単体担持担体1gと、アイオノマー(食品名:トクヤマA201)と、2−プロパノール(有機溶媒)とを、アイオノマー質量/触媒質量の比率が50質量%になるように混合し、全量30gのインクを調製し分散させて、カソード電極インクを調製した。
次いで、アニオン交換形電解質膜(商品名:トクヤマA201)の一方の表面にアノード触媒(PtNi合金およびPt単体)の量が3.2mg/cmとなり、かつ、乾燥後の表面の面積が4cmとなるように、アノード電極インクを塗布した。
また、アニオン交換形電解質膜の他方の表面にカソード触媒(Pt単体)の量が1.0mg/cmとなり、かつ、乾燥後の表面の面積が4cmとなるように、カソード電極インクを塗布した
その後、溶媒を常温の大気中で蒸発させ、12MPaの圧力で油圧プレス機により、膜電極接合体を2分加圧して、膜電極接合体を製造した。
評価方法
<触媒の選択性>
各調製例で得られたPtNi担持担体50mgを、4mLの液体燃料に添加した。液体燃料は、0.5mol/LのKOHと、0.5mol/Lの水加ヒドラジンとを含有していた。
次いで、液体燃料の温度を50℃に調整して、スターラーにより撹拌した(150rpm)。そして、液体燃料から発生する気体を採集し、その気体を1mol/Lの塩酸70mLに通過させた。これにより、気体中のアンモニアを除去した。
その後、塩酸を通過させた気体を水上置換法によりトラップし、ガスクロマトグラフィーにより解析した。ガスクロマトグラフィーの解析結果から、ヒドラジンの分解反応において、ヒドラジンが窒素および水素に分解される選択性を算出した。その結果を図3に示す。
<セル発電特性の測定>
燃料電池評価セル(ラボセル、ダイハツ工業社製)に、製造例1で得られた膜電極接合体をセットして、アノード電極に1体積%濃度の水加ヒドラジンを含有する液体燃料を1.2cc/minの流速で供給した。また。カソード電極に空気を100cc/minの流速で供給した。
そして、電圧を制御して、開放電圧(約0.9V)から約0.3Vの間でセル電圧を走査し、その時の電流密度を測定した。その結果を図4に示す。
出力密度および電流密度の測定条件を以下に示す。
セル温度;60℃
背圧;アノード:0kPa、カソード:10kPa
2 燃料電池システム
3 燃料電池
8 電解質層
9 アノード電極
10 カソード電極
21 燃料供給ユニット
24 空気供給ユニット

Claims (1)

  1. アニオン成分が移動可能な電解質層と、前記電解質層の一方側に配置されるアノード電極と、前記電解質層の他方側に配置されるカソード電極とを有する燃料電池と、
    前記アノード電極に液体燃料を供給する燃料供給部と、
    前記カソード電極に酸素を供給する酸素供給部と、を備え、
    前記液体燃料は、ヒドラジン類を含み、アルカリ金属水酸化物を含まず、
    前記アノード電極は、PtNi合金と、Pt単体とを含むことを特徴とする、燃料電池システム。
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