JP2018053936A - 減速逆転機及びこれを備えた船舶 - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ共通部品を使用してコスト低減を図りつつ、減速逆転機における複数の機種や仕様に簡単に適合できるようにする。【解決手段】本発明の減速逆転機11は、主機関10の回転動力が入力される入力軸13と、入力軸13の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構20と、前後進切換機構20の回転動力が出力される出力軸16と、出力軸16の回転動力を減速させてプロペラ軸6に伝達する減速機構17とを備える。前後進切換機構20を収容する前後進ハウジング18bと、減速機構17を収容する減速ハウジング18cとを、出力軸16の軸線方向前後に着脱可能に連結する。前後進切換機構20が減速機能を有することで入力軸13と出力軸16の回転速度が異なる。減速機構17の減速比は固定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、主機関の回転動力をプロペラに伝達する減速逆転機、及びこれを備えた船舶に関するものである。
従来、スキーボートやプレジャーボートといった船舶用の減速逆転機(マリンギヤ装置)は、エンジンの回転動力を正転と中立と逆転とに切り換える前進クラッチ及び後進クラッチと、前進クラッチ又は後進クラッチ経由の回転動力を減速させてプロペラ軸に伝達する減速機構とを備えている(例えば特許文献1,2等参照)。
特開平7−17486号公報 実開平6−78637号公報
ところで近年は、減速逆転機の製造工程の簡略化によってコスト低減や資源の有効利用に資するため、減速逆転機のプラットフォーム(設計の基本部分)を機種間で極力共通化することが求められている。しかし、減速逆転機のサイズは、エンジンや作業能力等に応じて機種毎や仕様毎に異なるのが通常であるため、部材の共通化やバリエーション展開の容易性といったことが考慮されておらず、近年高まっているコスト低減や資源の有効利用の要請にそぐわないという問題があった。
本発明は、上記のような現状を検討して改善を施した減速逆転機及びこれを備えた船舶を提供することを技術的課題としている。
本発明は、主機関の回転動力が入力される入力軸と、前記入力軸の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構と、前記前後進切換機構の回転動力が出力される出力軸と、前記出力軸の回転動力を減速させてプロペラ軸に伝達する減速機構とを備える減速逆転機において、前記前後進切換機構を収容する前後進ハウジングと前記減速機構を収容する減速ハウジングとを、前記出力軸の軸線方向前後に着脱可能に連結し、前記前後進切換機構が減速機能を有することで前記入力軸と前記出力軸の回転速度が異なると共に、前記減速機構の減速比は固定されているというものである。
また、本発明の減速逆転機においては、前記前後進切換機構は、それぞれ複数のギヤが噛み合って構成される入力ギヤ群と出力ギヤ群の少なくとも一方を備え、前記入力ギヤ群及び前記出力ギヤ群のうち少なくとも一方が交換されることで前記前後進切換機構の減速比が変更されるようにしてもよい。
また、本発明の減速逆転機においては、前記前後進切換機構は、互いにクラッチサイズが異なる前進クラッチと後進クラッチとを備えているようにしてもよい。
本発明の船舶は、本発明の減速逆転機を船体に搭載しているものである。
本発明によると、主機関の回転動力が入力される入力軸と、前記入力軸の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構と、前記前後進切換機構の回転動力が出力される出力軸と、前記出力軸の回転動力を減速させてプロペラ軸に伝達する減速機構とを備える減速逆転機において、前記前後進切換機構を収容する前後進ハウジングと前記減速機構を収容する減速ハウジングとを、前記出力軸の軸線方向前後に着脱可能に連結し、前記前後進切換機構が減速機能を有することで前記入力軸と前記出力軸の回転速度が異なると共に、前記減速機構の減速比は固定されているから、前記減速逆転機のプラットフォームを機種間等で共通化するにあたり、前記減速機構は共通構造とし、前記前後進切換機構は所望の減速比を有するものに変更することが可能になる。すなわち、前記減速ハウジングを異なる機種間や仕様間で共用でき、前記前後進ハウジングのバリエーション展開だけで、船舶における複数の機種や仕様に簡単に適合できる。従って、機種毎や仕様毎に異なる前記減速機構を製作する必要がなく、機種及び仕様群全体として製作コストを低減できる。また、前記減速機構の減速比は固定されているから、前記減速機構を構成するギヤ個数を少なくして、前記減速機構のコンパクト化及び省スペース化、ひいては前記減速逆転機全体のコンパクト化及び省スペース化を図れる。これにより、前記減速逆転機の汎用性が向上し、高さ制限のあるような船舶への搭載も可能になる。
また、本発明の減速逆転機においては、前記前後進切換機構は、それぞれ複数のギヤが噛み合って構成される入力ギヤ群と出力ギヤ群の少なくとも一方を備え、前記入力ギヤ群及び前記出力ギヤ群のうち少なくとも一方が交換されることで前記前後進切換機構の減速比が変更されるようにすれば、前記減速機構の減速比が固定されていても、前記前後進切換機構と前記減速機構との組み合わせにより減速逆転機全体として複数の減速比を選択でき、前記減速機構を機種毎や仕様毎で共通化しながら、前記減速逆転機のバリエーション展開の容易性を向上でき、前記減速逆転機の汎用性の向上及び適用先の拡大に貢献できる。
また、本発明の減速逆転機においては、前記前後進切換機構は、互いにクラッチサイズが異なる前進クラッチと後進クラッチとを備えているようにすれば、前記後進クラッチのクラッチサイズを前記前進クラッチのクラッチサイズに比べて小さくすることで、前記前後進切換機構のコンパクト化及び省スペース化、ひいては前記減速逆転機の更なるコンパクト化及び省スペース化を図れる。
本発明の船舶は、機種及び仕様群全体として製作コストを低減できる本発明の減速逆転機を船体に搭載しているので、減速逆転機に関するコストを低減でき、ひいては船舶全体の製作コストを低減できる。
スキーボートの概略側面図である。 第1実施形態の減速逆転機の側面図である。 同実施形態の減速逆転機の平面図である。 同実施形態の減速逆転機のギヤの噛み合い関係を示す概略正面図である。 同実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 第2実施形態の減速逆転機の側面図である。 同実施形態の減速逆転機の平面図である。 同実施形態の減速逆転機のギヤの噛み合い関係を示す概略正面図である。 第3実施形態の減速逆転機の側面図である。 同実施形態の減速逆転機の平面図である。 同実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 第4実施形態の減速逆転機の側面図である。 同実施形態の減速逆転機の平面図である。 同実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 第5実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 第6実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 第7実施形態の減速逆転機の側面図である。 同実施形態の減速逆転機の平面図である。 同実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 第8実施形態の減速逆転機の側面図である。 同実施形態の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。 参考例の減速逆転機の側面図である。 同参考例の減速逆転機の平面図である。 同参考例の減速逆転機のギヤの噛み合い関係を示す概略正面図である。 同参考例の減速逆転機の動力伝達系統のスケルトン図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図8)に基づき説明する。なお、以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、船舶であるスキーボート1の船首側を前側、船尾側を後側とし、これらを基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
まず始めに、図1を参照しながら、船舶であるスキーボート1の概要について説明する。図1に示すように、スキーボート1は、船体2と、船体の上面中央側に配置した操縦部3と、船体2の船底後尾側に設けた舵4と、船体2の船底後尾側のうち舵4の前方に配置したプロペラ5とを備えている。船体2の船底後尾側に、プロペラ5を回転させるプロペラ軸6を軸支している。プロペラ軸6の突出端側にプロペラ5を取り付けている。
詳細な図示は省略するが、操縦部3内には、操舵によって船体2の進行方向を左右に変更させる操舵ハンドルと、船体2の進行方向を前進と後進とに切換操作する前後進操作具としての前後進レバーと、船体2を微速航行させる微速航行操作具としてのトローリングレバーと、後述するエンジン10の出力回転数を設定保持する速度操作具としてのスロットルレバーとを設けている。なお、各操作具としてはレバー式のものに限らず、ダイヤル式といった他の形態のものでもよい。また、操縦部3の後方には、座席7等が配置される搭乗員スペースSを設けている。
船体2における船尾側の内底部には、プロペラ5の駆動源である主機関としてのエンジン10と、エンジン10の回転動力をプロペラ5に伝達する減速逆転機11とを設けている。エンジン10から減速逆転機11を経由してプロペラ軸6に伝わった回転動力によって、プロペラ5が回転駆動する。実施形態の減速逆転機11は、側面視でプロペラ軸6の軸角を鋭角にした(側面視で入力軸13(又は出力軸16)とプロペラ軸6とがなす挟角を鋭角にした)いわゆるVドライブ方式のものである。エンジン10の前方に減速逆転機11を配置している。
図2〜図5は減速逆転機11の第1実施形態を示している。図2〜図5に示すように、第1実施形態の減速逆転機11は、エンジン10のフライホイル12に連結される入力軸13と、入力軸13の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構20と、前後進切換機構20の回転動力が出力される出力軸16と、出力軸16の回転動力を減速させてプロペラ軸6に伝達する減速機構17とを備えている。
減速逆転機11の外筐は、後部側に設けられたクラッチ蓋部材18aと、中空箱形の前後進ハウジング18bと、側面視L字形で中空状の減速ハウジング18cと、前部側に設けられた減速蓋部材18dとによって構成されている。クラッチ蓋部材18aと前後進ハウジング18bの後面側、前後進ハウジング18bの前面側と減速ハウジング18cの胴部後面側、減速ハウジング18cの前面側と減速蓋部材18dを、それぞれ、複数のボルトで着脱可能に連結している。前後進ハウジング18b内には、入力軸13、出力軸16の上流側、前後進切換機構20等を収容している。減速ハウジング18c内には、出力軸16の下流側、減速機構17及びプロペラ軸6の上流側を収容している。クラッチ蓋部材18aの後面側から入力軸13が後向きに突出している。減速ハウジング18cの下垂部後面側からプロペラ軸6が後方斜め下向きに突出して船底から突き出ている。両蓋部材18a,18d及び両ハウジング18b,18cの上面高さが低いほど船内の搭乗員スペースS(図1参照)などの船内空間を広く確保できる。
入力軸13の前端側に固着した入力ギヤ13aに、入力軸13と平行状に延びる前進クラッチ軸14fの後端側に固着した入力中継ギヤ14gを常時噛み合わせている。前進クラッチ14は、前進クラッチ軸14f上にあり、且つ、スチールプレート14dと摩擦板14eとを交互に配置した構造になっている。前進クラッチ14は、スチールプレート14d付きの前進ケース14aと、スチールプレート14dに圧接可能な摩擦板14e付きの前進筒14bと、作動油圧で圧接力を発生させる前進クラッチシリンダ14cとを備えている。前進ケース14aは前進クラッチ軸14fに固着している。前進筒14bは前進クラッチ軸14fに回転可能に遊嵌されている。前進筒14bの後端側を前進ケース14aの内周側に差し入れている。前進ケース14aの外周側に前進ギヤ42を一体形成している。前進筒14bの前端側に前進減速ギヤ43を一体形成している。前進クラッチ軸14fは前進クラッチ14の支軸を構成している。前進クラッチ軸14fの前端側には、前進クラッチ14及び後進クラッチ15に作動油を供給する油圧ポンプ19が連結されている。
後進クラッチ15は、入力軸13と平行状に延びる後進クラッチ軸15f上にあり、且つ、前進クラッチ14と同様にスチールプレート15dと摩擦板15eとを交互に配置した構造になっている。後進クラッチ15は、スチールプレート15d付きの後進ケース15aと、スチールプレート15dに圧接可能な摩擦板15e付きの後進筒15bと、作動油圧で圧接力を発生させる後進クラッチシリンダ15cとを備えている。後進ケース15aは後進クラッチ軸15fに固着している。後進筒15bは後進クラッチ軸15fに回転可能に遊嵌されている。後進筒15bの後端側を後進ケース15aの内周側に差し入れている。後進ケース15aの外周側に後進ギヤ44を一体形成している。後進筒15bの前端側に後進減速ギヤ45を一体形成している。後進ギヤ44は、前進クラッチ14の前進ギヤ42と常時噛み合っている。前進減速ギヤ43及び後進減速ギヤ45は、出力軸16の後端側に固着した出力ギヤ46に常時噛み合っている。後進クラッチ軸15fは後進クラッチ15の支軸を構成している。
前後進切換機構20は、前進状態では、入力ギヤ13aと入力中継ギヤ14gの減速比と、前進減速ギヤ43と出力ギヤ46の減速比とに応じて、入力軸13の回転動力を出力軸16に減速して伝達する減速機能を有している。また、前後進切換機構20は、後進状態では、入力ギヤ13aと入力中継ギヤ14gの減速比と、前進ギヤ42と後進ギヤ44の減速比と、後進減速ギヤ45と出力ギヤ46の減速比とに応じて、入力軸13の回転動力を出力軸16に減速して伝達する減速機能を有している。
前進クラッチ14及び後進クラッチ15は湿式多板形の油圧式摩擦クラッチである。前進クラッチ14及び後進クラッチ15は、互いにクラッチサイズが異なる。通常、後進航行時は前進航行時に比べて大きな推進力を必要としないので、この実施形態では、後進クラッチ15のクラッチサイズは前進クラッチ14のクラッチサイズよりも小さくされている。
入力ギヤ13a及び入力中継ギヤ14gは入力ギヤ群を構成し、前進減速ギヤ43、後進減速ギヤ45及び出力ギヤ46は出力ギヤ群を構成している。この実施形態では、ギヤ13a,14g,42,43,44,45,46は、いずれも歯を軸線に対して斜めに切ったヘリカルギヤである。なお、これらのギヤは、例えば平ギヤなど、他の歯車であってもよい。
また、減速ハウジング18c内には、出力軸16の前端側とプロペラ軸6の前端側を回転可能に軸支している。出力軸16の前端側には、減速駆動ギヤ31を固着している。プロペラ軸6の前端側(上流側)には、減速出力ギヤ35を固着している。出力軸16の減速駆動ギヤ31は、プロペラ軸6の減速出力ギヤ35と常時噛み合っている。減速機構17は、減速駆動ギヤ31と減速出力ギヤ35の減速比に応じて、出力軸16の回転動力をプロペラ軸6に減速して伝達する減速機能を有している。
減速駆動ギヤ31及び減速出力ギヤ35は、いずれも歯を軸方向に連続的に転位させて円錐状に形成したコニカルギヤになっていて、減速駆動ギヤ31及び減速出力ギヤ35が固定減速比の減速機構17を構成している。出力軸16の回転動力は、減速駆動ギヤ31と減速出力ギヤ35との噛合により、固定減速比に減速されて、プロペラ軸6に伝達される。減速機構17を構成するギヤとして複数のコニカルギヤを採用すると、複数のコニカルギヤの組み合せ方によって、側面視でプロペラ軸6の軸角を大小様々に設定でき、例えばスキーボート1においてプロペラ軸6の軸角を大きく取ること等も簡単に実現できる。
次に、減速逆転機11の動作について説明する。操縦部3(図1参照)内にある前後進レバーを前後進又は中立操作すると、作動油の供給先が前進クラッチ14(前進クラッチシリンダ14c)、後進クラッチ15(後進クラッチシリンダ15c)又は中立のいずれかに切り換えられる。
前後進レバーを前進操作した場合、前進クラッチ14は動力接続状態(作動油圧で前進ケース14aのスチールプレート14d及び前進筒14bの摩擦板14eを互いに圧接させた状態)になり、後進クラッチ15は動力遮断状態であるから、前進減速ギヤ43は、前進クラッチ14によって前進クラッチ軸14fと一体回転する。従って、エンジン10の回転動力が、入力軸13から前進クラッチ軸14f及び前進クラッチ14を介して出力軸16に伝達され、出力軸16から減速機構17を介してプロペラ軸6に伝達される。その結果、船舶1は、エンジン10の回転動力を前進方向の出力としてプロペラ軸6に伝達する前進状態となる。通常航行時における船舶1の前進航行速度の調節は操縦部3内のスロットルレバーによって行われる。
前進状態では、入力軸13の回転動力は、入力ギヤ13aと入力中継ギヤ14gの減速比と、前進減速ギヤ43と出力ギヤ46の減速比に応じて、減速されて出力軸16に伝達される。出力軸16の回転動力は、減速機構17(減速駆動ギヤ31及び減速出力ギヤ35)の減速比に応じて、減速されてプロペラ軸6に伝達される。
前後進レバーを後進操作した場合、後進クラッチ15は動力接続状態(作動油圧で後進ケース15aのスチールプレート15d及び後進筒15bの摩擦板15eを互いに圧接させた状態)になり、前進クラッチ14は動力遮断状態であるから、後進減速ギヤ45は、後進クラッチ15によって後進クラッチ軸15fと一体回転する。従って、エンジン10の回転動力が、入力軸13から前進クラッチ軸14f、後進クラッチ軸15f及び後進クラッチ15を介して出力軸16に伝達され、出力軸16は入力軸13と逆向きに回転し、出力軸16の逆向きの回転動力が減速機構17を介してプロペラ軸6に伝達される。その結果、船舶1は、エンジン10の回転動力を後進方向の出力としてプロペラ軸6に伝達する後進状態となる。通常航行時における船舶1の後進航行速度の調節もスロットルレバーによって行われる。
後進状態では、入力軸13の回転動力は、入力ギヤ13aと入力中継ギヤ14gの減速比と、前進ギヤ42と後進ギヤ44の減速比と、後進減速ギヤ45と出力ギヤ46の減速比に応じて、減速されて出力軸16に伝達される。出力軸16の回転動力は、減速機構17の減速比に応じて、減速されてプロペラ軸6に伝達される。
前後進レバーを中立操作して前進クラッチ14と後進クラッチ15との両方を動力遮断状態にした場合、エンジン10の回転動力を出力軸16ひいてはプロペラ軸6に伝達しない中立状態となる。なお、両クラッチ14,15が動力遮断状態であっても、入力軸13の回転動力は入力ギヤ13a及び入力中継ギヤ14gを介して前進クラッチ軸14fに伝達されるので、前進クラッチ軸14fの前端側に連結された油圧ポンプ19は作動する。
上記の記載並びに図2〜図5から明らかなように、主機関としてのエンジン10の回転動力が入力される入力軸13と、入力軸13の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構20と、前後進切換機構20の回転動力が出力される出力軸16と、出力軸16の回転動力を減速させてプロペラ軸6に伝達する減速機構17とを備える減速逆転機11において、前後進切換機構20を収容する前後進ハウジング18bと減速機構17を収容する減速ハウジング18cとを、出力軸16の軸線方向前後に着脱可能に連結し、前後進切換機構20が減速機能を有することで入力軸13と出力軸16の回転速度が異なると共に、減速機構17の減速比は固定されているので、減速逆転機11のプラットフォームを機種間等で共通化するにあたり、減速機構17は共通構造とし、前後進切換機構20は所望の減速比を有するものに変更することが可能になる。すなわち、減速ハウジング18cを異なる機種間や仕様間で共用でき、前後進ハウジング18bのバリエーション展開だけで、スキーボート1等の船舶における複数の機種や仕様に簡単に適合できる。従って、機種毎や仕様毎に異なる減速機構17を製作する必要がなく、機種及び仕様群全体として製作コストを低減できる。
また、減速逆転機11においては、出力軸16に設けられた減速駆動ギヤ31とプロペラ軸6に設けられた減速出力ギヤ35との噛合により、出力軸16の回転動力をプロペラ軸6に伝達すると共に、減速機構17の減速比は固定されているから、減速機能を有する前後進切換機構20と減速機構17との組み合わせで減速逆転機11全体について所望の減速比を得られるものでありながら、減速機構17を構成するギヤ個数を少なくして、減速機構17のコンパクト化及び省スペース化、ひいては減速逆転機11全体のコンパクト化及び省スペース化を図れる。これにより、減速逆転機11の汎用性が向上し、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
また、減速機構17を構成するギヤ個数を少なくすることにより、減速機構17のコンパクト化及び省スペース化を図れる。例えば、減速ハウジング18c及び減速蓋部材18dの高さ寸法を低くできると共に、減速ハウジング18cの軸線方向の長さ寸法を短くできる。これにより、例えば減速機構17の上方に座席7(図1参照)の配置スペースを確保できるなど、搭乗員スペースSなどの船内空間を広くすることができる。また、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
また、減速逆転機11においては、前後進切換機構20は、それぞれ複数のギヤが噛み合って構成される入力ギヤ群(入力ギヤ13a及び入力中継ギヤ14g)と出力ギヤ群(前進減速ギヤ43、後進減速ギヤ45及び出力ギヤ46)とを備え、入力ギヤ群及び出力ギヤ群のうち少なくとも一方が交換されることで前後進切換機構20の減速比、ひいては減速逆転機11全体の減速比が変更される。これにより、減速機構17の減速比を変更しなくても、前後進切換機構20と減速機構17との組み合わせにより複数の減速比を選択できる。したがって、減速機構17や、蓋部材18a,18d及びハウジング18b、18cを機種毎や仕様毎で共通化しながら、減速逆転機11のバリエーション展開の容易性を向上でき、減速逆転機11の汎用性の向上及び適用先の拡大に貢献できる。
また、減速逆転機11においては、前後進切換機構20は、互いにクラッチサイズが異なる前進クラッチ14と後進クラッチ15とを備えているようにすれば、後進クラッチ15のクラッチサイズを前進クラッチ14のクラッチサイズに比べて小さくできる。これにより、前後進切換機構20のコンパクト化及び省スペース化、ひいては減速逆転機11の更なるコンパクト化及び省スペース化を図れる。
図6〜図8は、減速逆転機11の第2実施形態を示している。第2実施形態では、前進クラッチ14と後進クラッチ15を左右横並びに配置すると共に、入力軸13と出力軸16とを同一軸線上に配置した点で、第1実施形態と相違している。第2実施形態の動力伝達系統のスケルトン図は、図5と同様である。
第2実施形態の減速逆転機11では、入力軸13と出力軸16とを同一軸線上に位置させ、前進クラッチ14と後進クラッチ15を左右横並びに位置させることにより、前後進切換機構20及び減速機構17の高さ寸法を低くできると共に、前後進ハウジング18bを左右バランスのとれた形状にできる。これにより、減速逆転機11を更にコンパクトに構成でき、減速逆転機11の汎用性が向上し、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
なお、第2実施形態の減速逆転機11では、両クラッチ14,15のサイズは同じであるが、上記第2実施形態において、前後進切換機構20は、互いにクラッチサイズが異なる前進クラッチ14と後進クラッチ15とを備えているようにしてもよく、例えば後進クラッチ15のクラッチサイズを前進クラッチ14のクラッチサイズに比べて小さくしてもよい。また、第2実施形態の減速逆転機11では、ギヤ13a,14g,42,43,44,45,46は、いずれも歯を軸線に対して平行に切った平ギヤであるが、これらのギヤは、他の歯車であってもよく、例えばヘリカルギヤであってもよい。
図9〜図11は、減速逆転機11の第3実施形態を示している。第3実施形態では、上記第1実施形態と比較して、出力軸16は軸線方向前後に分離可能に構成している。この場合、出力軸16を上流側と下流側とで二分割している。上流側の出力軸16の前端部と下流側の出力軸16の後端部とを、カップリング27によって軸方向にスライド可能で且つ相対回転不能に連結している(スプライン嵌合させている)。従って、前後進ハウジング18bと減速ハウジング18cとを連結する複数のボルトを取り外して前後進ハウジング18bと減速ハウジング18cとを分離させると、出力軸16が前後進ハウジング18b側と減速ハウジング18c側とに分かれることになる。すなわち、前後進ハウジング18b内の仕組や減速ハウジング18c内の仕組はそのままで、前後進ハウジング18bと減速ハウジング18cとを簡単に分離できる。
なお、上記第2実施形態において、上記第3実施形態と同様に、出力軸16を軸線方向前後に分離可能してカップリング27によって相対回転不能に連結するようにしてもよい。
図12及び図13は、減速逆転機11の第4実施形態を示している。第4実施形態では、上記第2実施形態と比較して、出力軸16は、軸線方向前後に分離可能に構成されて、カップリング27によって軸方向にスライド可能で且つ相対回転不能に連結されている。また、減速ハウジング18c内の減速機構17では、出力軸16の前端側とプロペラ軸6の前端側との間に、アイドル軸32を回転可能に軸支している。出力軸16、アイドル軸32及びプロペラ軸6は、平面視で同一直線上に配置されている。アイドル軸32には、第1アイドルギヤ33と第2アイドルギヤ34とを固着している。出力軸16の前端側(下流側出力軸16の前端側)には、減速駆動ギヤ31を固着している。プロペラ軸6の前端側(上流側)には、減速出力ギヤ35を固着している。出力軸16の減速駆動ギヤ31は、アイドル軸32の第1アイドルギヤ33と常時噛み合っている。アイドル軸32の第2アイドルギヤ34は、プロペラ軸6の減速出力ギヤ35と常時噛み合っている。
減速駆動ギヤ31、一対のアイドルギヤ33,34及び減速出力ギヤ35は、いずれもコニカルギヤであり、これらのギヤ31,33,34,35が固定減速比の減速機構17を構成している。出力軸16の回転動力は、減速駆動ギヤ31、一対のアイドルギヤ33,34及び減速出力ギヤ35の間で固定減速比に減速される。減速機構17を構成するギヤとして複数のコニカルギヤを採用すると、複数のコニカルギヤの組合せ方によって、側面視でプロペラ軸6の軸角を大小様々に設定し易くなり、例えばスキーボート1においてプロペラ軸6の軸角を大きく取ること等も簡単に実現できる。減速機構17としては、同一アングル角のコニカルギヤを複数連結したものでもよいし、異なるアングル角のコニカルギヤを複数連結したものでもよい。
上記第4実施形態でも、前後進切換機構20を収容する前後進ハウジング18bと減速機構17を収容する減速ハウジング18cとを、出力軸16の軸線方向前後に着脱可能に連結し、前後進切換機構20が減速機能を有することで入力軸13と出力軸16の回転速度が異なっているから、減速逆転機11のプラットフォームを機種間等で共通化するにあたり、減速機構17は共通構造とし、前後進切換機構20は所望の減速比を有するものに変更することが可能になり、機種毎や仕様毎に異なる減速機構17を製作する必要がなく、機種及び仕様群全体として製作コストを低減できる。また、減速機構17の減速比は固定されているから、減速機構17を構成するギヤ個数を少なくして、減速機構17のコンパクト化及び省スペース化、ひいては減速逆転機11全体のコンパクト化及び省スペース化を図れる。
なお、上記第1実施形態及び上記第3実施形態において、上記第4実施形態と同様に、出力軸16の前端側とプロペラ軸6の前端側との間にアイドル軸32を回転可能に軸支して、出力軸16の回転動力が減速駆動ギヤ31、一対のアイドルギヤ33,34及び減速出力ギヤ35の間で固定減速比に減速されるようにしてもよい。
図15及び図16は、上記第3実施形態を基にしてなした減速逆転機11の第5及び第6実施形態である。図15に示す第5実施形態では、前進減速ギヤ43、後進減速ギヤ45及び出力ギヤ46をコニカルギヤに構成し、出力軸16を傾斜させている。図16に示す第6実施形態では、前進減速ギヤ43、後進減速ギヤ45及び出力ギヤ46をコニカルギヤに構成した上で、減速駆動ギヤ31と減速出力ギヤ35とを平ギヤに構成し、出力軸16をプロペラ軸6と平行状に延びる姿勢で傾斜させている。これら実施形態では、出力軸16が入力軸13等と平行状でなく、入力軸13等と同一平面上に位置していないが、減速ハウジング18cに収まる範囲の出力軸16の傾斜であれば、ハウジング18b,18cの高さ寸法を低くすることに大きな影響はない。なお、上記第5及び第6実施形態において、出力軸16は、軸線方向前後に分離されていない1本の軸であってもよい。
次に、図17〜図19を参照しながら、減速逆転機11の第7実施形態を説明する。第7実施形態の減速逆転機11は、上記第4実施形態の減速逆転機11と比較して、前後進切換機構20の構成が異なっている。図17〜図19に示すように、第7実施形態の減速逆転機11は、入力軸13の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構20として、前進クラッチ14及び後進ブレーキ61を備えている。前後進切換機構20は前後進ハウジング18b内に収容されている。前後進切換機構20は、出力軸16が入力軸13に対して逆方向に回転する後進状態において、入力軸13の回転動力を減速して出力軸16に伝達する減速機能を有する。
第7実施形態の減速逆転機11では、入力軸13と出力軸16とは同一軸線上に位置している。出力軸16の外周側に前進クラッチ14を配置し、前進クラッチ14の外周側に後進ブレーキ61を配置している。前進クラッチ14及び後進ブレーキ61は湿式多板形の油圧式摩擦クラッチ又はブレーキである。
前進クラッチ14は、入力軸13と同軸状に延びる出力軸16の上流側にあり、且つ、スチールプレート14dと摩擦板14eとを交互に配置した構造になっている。前進クラッチ14は、スチールプレート14d付きの前進ケース14aと、前進ケース14aに固着した前進筒14bと、作動油圧で圧接力(クラッチ圧)を発生させる前進クラッチシリンダ14cとを備えている。前進ケース14aは入力軸13に固着している。出力軸16の後端側を前進ケース14aの内周側に差し入れている。前進ケース14aの内周側に、出力軸16の後端側を回転可能に軸支している。出力軸16後端側の外周部分に、スチールプレート14dに圧接可能な摩擦板14eを設けている。前進筒14bは、出力軸16に回転可能に被嵌している。前進筒14b前端側の外周部分に、後進駆動ギヤ21を一体形成している。
後進ブレーキ61は、前進クラッチ14と重複するように前進クラッチ14の外周側にあり、且つ、前進クラッチ14と同様にスチールプレート61dと摩擦板61eとを交互に配置した構造になっている。後進ブレーキ61は、スチールプレート61d付きの後進ケース61aと、作動油圧で圧接力を発生させる後進ブレーキシリンダ61cとを備えている。後進ケース61aは前後進ハウジング18b内に固定している。後進ケース61aの内周側に、前進ケース14aを位置させている。後述するキャリア23に形成した後向き環状突部23aの外周部分に、スチールプレート61dに圧接可能な摩擦板61eを設けている。キャリア23は前進筒14bに回転可能に遊嵌されている。
出力軸16のうち前進クラッチ14及び後進ブレーキ61よりも下流側(後部前寄り箇所)に、遊星ギヤ式逆転機構22を配置している。遊星ギヤ式逆転機構22は、遊星ギヤ24及び逆転ギヤ25の複数組を回転可能に軸支したキャリア23を備えている。前述の通り、キャリア23は前進筒14bに回転可能に遊嵌されている。遊星ギヤ24群は、キャリア23の前面側において同一半径上に位置している。また、逆転ギヤ25群は、キャリア23の前面側において遊星ギヤ24群とは別の同一半径上に位置している。キャリア23の各遊星ギヤ24は、前進筒14bの後進駆動ギヤ21と半径外側から常時噛み合っている。各遊星ギヤ24は、対応する逆転ギヤ25とも常時噛み合っている。そして、各逆転ギヤ25は、出力軸16の後部前寄り箇所に固着した後進従動ギヤ26と常時噛み合っている。
第7実施形態における出力軸16は、上記第3〜第6実施形態と同様に、軸線方向前後に分離可能に構成されて、カップリング27によって軸方向にスライド可能で且つ相対回転不能に連結されている。また、減速ハウジング18c内に収容された減速機構17の構成は、図12〜図14を参照しながら説明した上記第4実施形態の減速機構17と同様である。
操縦部3内にある前後進レバーを前後進又は中立操作すると、作動油の供給先が前進クラッチ14(前進クラッチシリンダ14c)、後進ブレーキ61(後進ブレーキシリンダ61c)又は中立のいずれかに切り換えられる。
前後進レバーを前進操作して前進クラッチ14を動力接続状態にした場合(作動油圧で前進ケース14aのスチールプレート14d及び出力軸16の摩擦板14eを互いに圧接させた場合)、後進ブレーキ61は動力遮断状態であるから、入力軸13は、前進クラッチ14によって出力軸16と一体回転する。従って、エンジン10の回転動力が、入力軸13から前進クラッチ14を介して出力軸16に伝達され、出力軸16から減速機構17を介してプロペラ軸6に伝達される。その結果、船舶1は、エンジン10の回転動力を前進方向の出力としてプロペラ軸6に伝達する前進状態となる。通常航行時における船舶1の前進航行速度の調節は操縦部3内のスロットルレバーによって行われる。なお、前進クラッチ14が動力接続状態の場合は、後進駆動ギヤ21と後進従動ギヤ26との回転方向及び回転速度が同じなので、遊星ギヤ24群と逆転ギヤ25群とは自転せず、キャリア23は出力軸16と同じ回転方向且つ回転速度で回転する。
前後進レバーを後進操作して後進ブレーキ61を動力接続状態にした場合、前進クラッチ14は動力遮断状態であり且つキャリア23が後進ケース61aに固定されるから、エンジン10の回転動力が、入力軸13から前進筒14bの後進駆動ギヤ21を介してキャリア23の各遊星ギヤ24に伝達され、各遊星ギヤ24から各逆転ギヤ25を経由して出力軸16の後進従動ギヤ26に伝達される。従って、出力軸16は入力軸13と逆向きに回転し、出力軸16の逆向きの回転動力が減速機構17を介してプロペラ軸6に伝達される。その結果、船舶1は、エンジン10の回転動力を後進方向の出力としてプロペラ軸6に伝達する後進状態となる。通常航行時における船舶1の後進航行速度の調節もスロットルレバーによって行われる。なお、後進状態では、入力軸13の回転動力は、遊星ギヤ式逆転機構22の減速比に応じて、前後進切換機構20により減速されて出力軸16に伝達される。
前後進レバーを中立操作して前進クラッチ14と後進ブレーキ61との両方を動力遮断状態にした場合、エンジン10の回転動力を出力軸16ひいてはプロペラ軸6に伝達しない中立状態となる。
上記第7実施形態では、上記の記載並びに図17〜図19から明らかなように、前後進切換機構20を収容する前後進ハウジング18bと減速機構17を収容する減速ハウジング18cとを、出力軸16の軸線方向前後に着脱可能に連結し、前後進切換機構20が減速機能を有することで後進状態における入力軸13と出力軸16の回転速度が異なると共に、減速機構17の減速比は固定されているので、減速逆転機11のプラットフォームを機種間等で共通化するにあたり、減速機構17は共通構造とし、前後進切換機構20は所望の減速比を有するものに変更することが可能になる。すなわち、減速ハウジング18cを異なる機種間や仕様間で共用でき、前後進ハウジング18bのバリエーション展開だけで、スキーボート1等の船舶における複数の機種や仕様に簡単に適合でき、機種毎や仕様毎に異なる減速機構17を製作する必要がなく、機種及び仕様群全体として製作コストを低減できる。
また、上記第7実施形態では、入力軸13と出力軸16とを同一軸線上に位置させ、出力軸16の外周側に前進クラッチ14を配置し、前進クラッチ14の外周側に後進ブレーキ61を配置し、出力軸16のうち前進クラッチ14及び後進ブレーキ61よりも下流側に、遊星ギヤ式逆転機構22を配置しているから、減速逆転機11において入力軸13、前進クラッチ14及び後進ブレーキ61、出力軸16を収容したハウジング18b,18cの高さ寸法を低くできると共に、ハウジング18b,18cの軸線方向の長さ寸法とを短くでき、減速逆転機11をコンパクトに構成できる。従って、減速逆転機11の汎用性が向上し、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
また、第7実施形態の減速逆転機11においては、前後進切換機構20は、複数のギヤが噛み合って構成される出力ギヤ群(後進駆動ギヤ21、遊星ギヤ24、逆転ギヤ25及び後進従動ギヤ26)を備え、出力ギヤ群のうち互いに噛み合うギヤ群(後進駆動ギヤ21及び遊星ギヤ24の群、遊星ギヤ24及び逆転ギヤ25の群、逆転ギヤ25及び後進従動ギヤ26の群のうち少なくとも1つ)が交換されることで、後進状態における前後進切換機構20の減速比、ひいては後進状態における減速逆転機11全体の減速比が変更される。これにより、減速機構17の減速比を変更しなくても、前後進切換機構20と減速機構17との組み合わせにより複数の減速比を選択できる。したがって、減速機構17や、蓋部材18a,18d及びハウジング18b、18cを機種毎や仕様毎で共通化しながら、減速逆転機11のバリエーション展開の容易性を向上でき、減速逆転機11の汎用性の向上及び適用先の拡大に貢献できる。
なお、第7実施形態の減速逆転機11においては、前後進切換機構20における各ギヤは、平ギヤであってもよし、ヘリカルギヤであってもよい。
図20及び図21は、減速逆転機11における第7実施形態を基にした第8実施形態を示している。図20及び図21に示すように、減速機構17の減速駆動ギヤ31及び減速出力ギヤ35の円錐角がある程度大きく取れる場合は、アイドル軸32及び一対のアイドルギヤ33,34を省略して、上記第1〜第3実施形態と同様に、減速駆動ギヤ31と減速出力ギヤ35とを直接噛み合わせる構成を採用してもよい。このように、減速機構17を構成するギヤ個数を少なくすることにより、減速ハウジング18c及び減速蓋部材18dの高さ寸法を低くできると共に、減速ハウジング18cの軸線方向の長さ寸法を短くできるので、搭乗員スペースS(図1参照)などの船内空間を広くすることができる。そして、減速機構17の上方に座席7の配置スペースを確保できるなど、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
次に、図22〜図25を参照しながら、減速逆転機の参考例を説明する。この参考例の減速逆転機50では、入力軸13の前端側に固着した入力ギヤ13aに、入力軸13と平行状に延びる後進出力軸51の後端側に固着した入力中継ギヤ14gを常時噛み合わせている。後進出力軸51には、上流側から順に、入力中継ギヤ14gを固着し、湿式多板形の前進クラッチ14で動力継断可能に連結される前進減速ギヤ43を遊嵌し、湿式多板形の後進クラッチ15で動力継断可能に連結される後進減速ギヤ45を遊嵌されている。前進減速ギヤ43は、入力軸13と平行状に延びる前進出力軸52の後端側に固着した前進中継ギヤ53に常時噛み合っている。前進クラッチ14は、入力軸13から前進出力軸52への動力伝達を継断するものであり、後進クラッチ15は、入力軸13からプロペラ軸6への動力伝達を継断するものである。後進出力軸51の前端側には前進クラッチ14及び後進クラッチ15に作動油を供給する油圧ポンプ19(図25参照)が連結されている。前進出力軸52の前端側に前進減速駆動ギヤ54が固着されている。
後進出力軸51に遊嵌された後進減速ギヤ45と、前進出力軸52に固着された前進減速駆動ギヤ54は、プロペラ軸6の減速出力ギヤ35とそれぞれ常時噛み合っている。この参考例では、入力ギヤ13a、入力中継ギヤ14g、前進減速ギヤ43、後進減速ギヤ45及び前進中継ギヤ53は、いずれもヘリカルギヤであり、減速出力ギヤ35及び前進減速駆動ギヤ54は、いずれもコニカルギヤである。なお、ギヤ13a,14g,43,53は、他の歯車であってもよく、例えば平ギヤであってもよい。
減速逆転機50では、前後進切換機構20は、入力ギヤ13a、入力中継ギヤ14g、前進クラッチ14、後進クラッチ15、後進出力軸51、前進出力軸52、前進減速ギヤ43、前進中継ギヤ53等を備えている。減速機構17は、減速出力ギヤ35、後進減速ギヤ45、前進減速駆動ギヤ54等を備えている。後進減速ギヤ45及び前進減速駆動ギヤ54は、減速出力ギヤ35に対する駆動ギヤをそれぞれ構成する。
操縦部3内にある前後進レバーを前後進又は中立操作すると、作動油の供給先が前進クラッチ14、後進クラッチ15又は中立のいずれかに切り換えられる。前後進レバーを前進操作した場合、前進クラッチ14は動力接続状態になり、後進クラッチ15は動力遮断状態であるから、前進減速ギヤ43は、前進クラッチ14によって後進出力軸51と一体回転する。従って、エンジン10の回転動力が、入力軸13から後進出力軸51及び前進クラッチ14を介して前進出力軸52に伝達され、前進出力軸52は入力軸13と同じ向きに回転し、前進出力軸52から減速機構17を介してプロペラ軸6に伝達される。その結果、船舶1は、エンジン10の回転動力を前進方向の出力としてプロペラ軸6に伝達する前進状態となる。前進状態では、入力軸13の回転動力は、入力ギヤ13aと入力中継ギヤ14gの減速比と、前進減速ギヤ43と前進中継ギヤ53の減速比と、前進減速駆動ギヤ54と減速出力ギヤ35の減速比に応じて、減速されてプロペラ軸6に伝達される。
また、前後進レバーを後進操作した場合、後進クラッチ15は動力接続状態になり、前進クラッチ14は動力遮断状態であるから、後進減速ギヤ45は、後進クラッチ15によって、入力軸13と逆向きに回転する後進出力軸51と一体回転する。従って、エンジン10の回転動力が、入力軸13から後進出力軸51及び後進クラッチ15を介してプロペラ軸6に伝達される。その結果、船舶1は、エンジン10の回転動力を後進方向の出力としてプロペラ軸6に伝達する後進状態となる。後進状態では、入力軸13の回転動力は、入力ギヤ13aと入力中継ギヤ14gの減速比と、後進減速ギヤ45と減速出力ギヤ35の減速比に応じて、減速されてプロペラ軸6に伝達される。
また、前後進レバーを中立操作して前進クラッチ14と後進クラッチ15との両方を動力遮断状態にした場合、プロペラ軸6に伝達しない中立状態となる。なお、両クラッチ14,15が動力遮断状態であっても、入力軸13の回転動力は入力ギヤ13a及び入力中継ギヤ14gを介して後進出力軸51に伝達されるので、後進出力軸51の前端側に連結された油圧ポンプ19は作動する。
減速逆転機50(ヘリカルギヤ個数が5個、コニカルギヤ個数が2個)は、上記第1〜第6実施形態の減速逆転機11(ヘリカルギヤ個数が7個、コニカルギヤ個数が2個)と比較して、使用ギヤ個数を低減でき、減速逆転機50の構成の単純化及び製造コストの低減を図れる。
また、減速逆転機50は、前進クラッチ14及び後進クラッチ15の両方を後進出力軸51に設けることにより、後進出力軸51内の油路を通じて両クラッチ14,15に対して給油可能とされる。これに対して、上記第1又は第2実施形態の減速逆転機11では、前進クラッチ14と後進クラッチ15を前進クラッチ軸14fと後進クラッチ軸15fに振り分けて配置して、クラッチ軸14f,15f内の油路を通じて各クラッチ14,15に対して給油可能とされる。このような軸内油路はガンドリル加工により形成される。したがって、減速逆転機50(軸内油路を有する軸が後進出力軸51)は、上記第1又は第2実施形態の減速逆転機11(軸内油路を有する軸がクラッチ軸14fと15f)に比べて、軸内油路を有する軸本数、すなわちガンドリル使用軸本数を低減でき、減速逆転機50の構成の単純化及び製造コストの低減を図れる。
また、減速逆転機50は、前進クラッチ14及び後進クラッチ15の両方を後進出力軸51に設け、両クラッチ14,15の各クラッチケースを後進出力軸51に焼バメしている。これに対して、上記第1又は第2実施形態の減速逆転機11では、前進クラッチ14の前進ケース14aを前進クラッチ軸14fに焼バメし、後進クラッチ15の後進ケース15aを後進クラッチ軸15fに焼バメしている。したがって、減速逆転機50(焼バメ軸本数が1本)は、上記実施形態の減速逆転機11(焼バメ軸本数が2本)に比べて、焼バメ軸本数を低減でき、減速逆転機50の組立工数の低減及び製造コストの低減を図れる。
また、上記の記載並びに図22〜図25から明らかなように、減速逆転機50は、主機関としてのエンジン10の回転動力が入力される入力軸13と、入力軸13の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構20と、前後進切換機構20の回転動力が出力される後進出力軸51及び前進出力軸52と、出力軸51,52の回転動力を減速させてプロペラ軸6に伝達する減速機構17とを備える減速逆転機50において、前後進切換機構20が減速機能を有することで入力軸13と後進出力軸51の回転速度及び入力軸13と前進出力軸52の回転速度が異なると共に、減速機構17は、出力軸51,52に設けられた後進減速ギヤ45及び前進減速駆動ギヤ54とプロペラ軸6に設けられた減速出力ギヤ35との噛合により、出力軸51,52の回転動力をプロペラ軸6に伝達するから、前後進切換機構20と減速機構17との組み合わせで所望の減速比を得られるものでありながら、減速機構17を構成するギヤ個数を少なくして減速機構17のコンパクト化及び省スペース化、ひいては減速逆転機50全体のコンパクト化及び省スペース化を図れる。これにより、減速逆転機50の汎用性が向上し、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
また、減速逆転機50は、減速機構17を構成するギヤ個数を少なくすることにより、減速機構17のハウジングの高さ寸法を低くできると共に、減速機構17のハウジングの軸線方向の長さ寸法を短くできるので、搭乗員スペースS(図1参照)などの船内空間を広くすることができる。これにより、減速機構17の上方に座席7の配置スペースを確保できるなど、高さ制限のあるような船舶1への搭載も可能になる。
また、減速逆転機50においては、前後進切換機構20は、それぞれ複数のギヤが噛み合って構成される入力ギヤ群(入力ギヤ13a及び入力中継ギヤ14g)を備え、入力ギヤ群が交換されることで前後進切換機構20の減速比が変更される。これにより、減速機構17の減速比を変更しなくても、前後進切換機構20と減速機構17との組み合わせにより複数の減速比を選択できる。したがって、減速機構17を機種毎や仕様毎で共通化しながら、減速逆転機50のバリエーション展開の容易性を向上でき、減速逆転機50の汎用性の向上及び適用先の拡大に貢献できる。
また、減速逆転機50においては、前後進切換機構20は、互いにクラッチサイズが異なる前進クラッチ14と後進クラッチ15とを備えているようにしてもよい。例えば後進クラッチ15のクラッチサイズを前進クラッチ14のクラッチサイズに比べて小さくしてもよい。これにより、前後進切換機構20のコンパクト化及び省スペース化、ひいては減速逆転機50の更なるコンパクト化及び省スペース化を図れる。
また、減速逆転機50においては、前進クラッチ14と後進クラッチ15を入れ替えて、入力軸13の回転動力が出力軸51を介してプロペラ軸6に前進出力として伝達され、入力軸13の回転動力が出力軸51及び52を介してプロペラ軸6に後進出力として伝達される構成であってもよい。
なお、本発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、減速機構17は、Vドライブ方式のものに限定されず、アングルドライブ方式であってもよいし、平行軸方式であってもよい。
1 スキーボート(船舶)
2 船体
6 プロペラ軸
10 エンジン(主機関)
11 減速逆転機
13 入力軸
14 前進クラッチ
15 後進クラッチ
16 出力軸
17 減速機構
18b 前後進ハウジング
18c 減速ハウジング
31 減速駆動ギヤ
35 減速出力ギヤ
13a 入力ギヤ(入力ギヤ群)
14g 入力中継ギヤ(入力ギヤ群)
43 前進減速ギヤ(出力ギヤ群)
45 後進減速ギヤ(出力ギヤ群)
46 出力ギヤ(出力ギヤ群)

Claims (4)

  1. 主機関の回転動力が入力される入力軸と、前記入力軸の回転動力を前進と中立と後進とに切り換える前後進切換機構と、前記前後進切換機構の回転動力が出力される出力軸と、前記出力軸の回転動力を減速させてプロペラ軸に伝達する減速機構とを備える減速逆転機において、
    前記前後進切換機構を収容する前後進ハウジングと前記減速機構を収容する減速ハウジングとを、前記出力軸の軸線方向前後に着脱可能に連結し、
    前記前後進切換機構が減速機能を有することで前記入力軸と前記出力軸の回転速度が異なると共に、
    前記減速機構の減速比は固定されている、
    減速逆転機。
  2. 前記前後進切換機構は、それぞれ複数のギヤが噛み合って構成される入力ギヤ群と出力ギヤ群の少なくとも一方を備え、
    前記入力ギヤ群及び前記出力ギヤ群のうち少なくとも一方が交換されることで前記前後進切換機構の減速比が変更される、
    請求項1に記載の減速逆転機。
  3. 前記前後進切換機構は、互いにクラッチサイズが異なる前進クラッチと後進クラッチとを備えている、
    請求項1又は2に記載の減速逆転機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の減速逆転機を船体に搭載している、
    船舶。
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