JP2018053934A - トリポッドジョイント - Google Patents

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理仁 菅原
Michihito Sugawara
理仁 菅原
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】作動時に軸受部とローラとの間に潤滑剤が十分に供給される構成を備えるトリポッドジョイントを提供する。
【解決手段】回転筒部20とその径方向外方に突出する三つの脚軸21とを有するスパイダー2と、脚軸21のそれぞれに軸受部4を介して嵌め込まれるローラ3と、を備えるトリポッドジョイント1である。ローラ3における回転筒部20側の端面32に、ローラ3の外周側から内周側に向かうに従って、ローラ3の他方の端面33側に傾斜する傾斜面32sを備える。傾斜面32sの内周側の縁部は、ローラ3の内周面31に至る。
【選択図】図3

Description

本発明は、二つの回転軸を連結する等速ジョイントであるトリポッドジョイントに関する。
例えば特許文献1に記載のように、ドライブシャフトなどの二つの回転軸を連結する等速ジョイントとしてトリポッドジョイントが知られている。トリポッドジョイントは、第一回転軸の端部に設けられるスリーブと、第二回転軸の端部に設けられるスパイダーとを連結することで構成されている。スパイダーは、第二回転軸の端部に固定される回転筒部と、その径方向外方に突出する三つの脚軸とを備えている。脚軸は、回転筒部の周方向に均等に配置されている。スパイダーに備わる各脚軸には軸受部(例えば、針状ころ)を介してローラが嵌め込まれており、そのローラは、第一回転軸のスリーブの内周面に形成されるトラック溝に配置される。スリーブの内部には、スリーブとローラとの摩擦を低減するグリースなどの潤滑剤が封入されており、潤滑剤によって誘起スラスト力などを低減することができる。その結果、トリポッドジョイントにおける振動・騒音の発生を抑制している。
トリポッドジョイントにおける振動・騒音の発生を抑制するには、軸受部とローラとの潤滑性を向上させることも有効である。ローラの回転がスムースになれば、軸方向におけるスリーブとローラとの摩擦が低減し、誘起スラスト力を低減できるからである。特許文献1では、軸受部とローラとの潤滑性を高めるために、脚軸の内部にグリース溜まりを設けると共に、グリース溜まりから脚軸の周面に開口するグリース給油穴を設けている。
特開2008−101657号公報
特許文献1の構成では、グリース溜まりのグリースが無くなれば、軸受部とローラとの潤滑性を向上させることができない。また、スパイダーの回転による遠心力は、脚軸の軸方向に作用するため、脚軸の軸方向と交差する方向に開口するグリース給油穴からはそもそもグリースが供給され難いという問題もある。
さらに、脚軸にグリース溜まりとグリース給油穴を設けるには複雑な加工を行なう必要があるため、トリポッドジョイントの生産性が芳しくないという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、作動時に軸受部とローラとの間に潤滑剤が十分に供給される構成を備えるトリポッドジョイントを提供することにある。また、本発明の別の目的は、簡単な構成で軸受部とローラとの間の潤滑性を向上させることができるトリポッドジョイントを提供することにある。
本発明の一態様に係るトリポッドジョイントは、
回転筒部とその径方向外方に突出する三つの脚軸とを有するスパイダーと、
前記脚軸のそれぞれに軸受部を介して嵌め込まれるローラと、を備えるトリポッドジョイントであって、
前記ローラにおける前記回転筒部側の端面に、前記ローラの外周側から内周側に向かうに従って、前記ローラの他方の端面側に傾斜する傾斜面を備え、
前記傾斜面の前記内周側の縁部は、前記ローラの内周面に至る。
上記構成に示すように、ローラにおける回転筒部側の端面に傾斜面を設けることで、スパイダーが回転したときに軸受部に潤滑剤が供給され易くなる。スパイダーが回転すると、回転筒部の径方向外方に遠心力が働き、回転筒部の外周面に対向する傾斜面にある潤滑剤が、傾斜面の傾きに沿って軸受部に案内されるからである。また、ローラの端面に傾斜面を設けることは非常に容易であるため、トリポッドジョイントを生産性良く製造することができる。
実施形態に係るトリポッドジョイントの部分縦断面図である 実施形態に係るトリポッドジョイントの部分横断面図である。 実施形態1に係るトリポッドジョイントのスパイダー近傍の部分断面図である。 実施形態2に係るトリポッドジョイントに備わるローラの平面図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るトリポッドジョイントを具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
≪全体構成≫
実施形態1に係るトリポッドジョイント1の基本構成を図1,2に基づいて説明する。トリポッドジョイント1は、第一回転軸S1の端部に設けられるスリーブ9と、第二回転軸S2の端部に設けられるスパイダー2とを連結することで構成されている。スパイダー2は、第二回転軸S2の端部に貫通された状態で固定される回転筒部20と、その径方向外方に突出する三つの脚軸21と、を備えている。脚軸21は、短い丸柱状で、回転筒部20の周方向に均等に配置されており、当該周方向に隣接する二つの脚軸21の間の角度は120°となっている。スパイダー2に備わる各脚軸21には軸受部4を介して環状のローラ3が嵌め込まれており、そのローラ3は、第一回転軸S1のスリーブ9の内周面に形成されるトラック溝90(図2)に配置される。本例の軸受部4は、脚軸21の外周面に配列される複数の針状ころによって構成されている。スリーブ9の内部には、スリーブ9とローラ3との摩擦を低減するグリースなどの潤滑剤が封入されている。
≪傾斜面≫
上記基本構成を備えるトリポッドジョイント1は、さらにローラ3に傾斜面(図1,2では図示せず)を備える。この傾斜面によって、軸受部4とローラ3との間に潤滑剤を導き、両者3,4間の潤滑性を改善する。以下、傾斜面の構成を図3に基づいて説明する。
図3は、スパイダー2の脚軸21近傍の部分縦断断面図である。脚軸21とローラ3との間に配置される針状ころ(軸受部)4は、リング状のスペーサ5とリテーナ6で挟まれており、リテーナ6は、脚軸21の先端側に設けられる溝に嵌め込まれるC字状のCクリップ7で押さえられている。そのため、針状ころ4は、脚軸21から脱落することなく、脚軸21とローラ3との間に保持される。なお、スペーサ5はなくても構わない。このような構成において、本例ではローラ3における回転筒部20側の円環状の端面32に傾斜面32sを形成している。傾斜面32sは、ローラ3の外周面30の側から内周面31の側に向かうに従って、ローラ3の他方の端面33側に傾斜する面である。別の言い方をすれば、傾斜面32sは、ローラ3における回転筒部20側の端面32に形成され、針状ころ4側に向うに従って回転筒部20の径方向外方側に傾斜する面である。
傾斜面32sは、ローラ3の端面32の全周にわたって形成されていても良いし、一部に形成されていても良い。端面32の一部に傾斜面32sを形成する場合、複数の傾斜面32sを、端面32の周方向に均等に配置することが好ましい。複数の傾斜面32sを形成する場合、端面32の周方向における傾斜面32sの幅は特に限定されないが、当該幅が狭い場合は、傾斜面32sの数を多くすることが望ましい。また、円環状の端面32の径方向における傾斜面32sの形成範囲について、傾斜面32sはその内周側の縁部がローラ3の内周面31に及んでいる必要があるが、傾斜面32sの外周側の縁部の位置は特に限定されない。例えば、傾斜面32sの外周側の縁部は端面32の外周縁にまで及んでいても良いし、端面32における径方向の途中にまでしか及んでいなくても良い。
≪効果≫
ローラ3の端面32に上記構成の傾斜面32sを形成することで、針状ころ4とローラ3との間、および針状ころ4と脚軸21との間に潤滑剤が供給され易くなる。スパイダー2の回転筒部20が回転したとき、ローラ3には脚軸21の軸方向に沿った遠心力が働き(図3の塗り潰し矢印参照)、傾斜面32sにある潤滑剤は、遠心力によって傾斜面32sに沿って移動し、針状ころ4とローラ3との間、および針状ころ4と脚軸21との間に導かれるからである。
針状ころ4とローラ3との間に潤滑剤が供給され易くなると、ローラ3の回転がスムースになる。その結果、トラック溝90(図2)とローラ3との間のスライド抵抗が低減され、誘起スラスト力も低減される。また、針状ころ4とローラ3との隙間に滞ることなく潤滑剤が供給されることで、針状ころ4とローラ3との接触によって発生した熱を当該隙間から放出することができる。その結果、当該隙間に熱が籠もることがなく、熱による潤滑剤の劣化を抑制でき、トリポッドジョイント1の寿命を長くすることができる。
また、上記構成によれば、トリポッドジョイント1を生産性良く製造することができる。傾斜面32sを備える形状にローラ3を作製することも、ローラ3を機械加工して傾斜面32sを形成することも容易であるからである。
≪その他≫
針状ころ4とローラ3との間に供給された潤滑剤が他方の端面33に排出され易くなるように、他方の端面33にも排出部33s(図3の二点鎖線を参照)を設けても構わない。そうすることで、端面32の傾斜面32s→内周面31と脚軸21との間→他方の端面33の排出部33s→外周面30とトラック溝90との間→端面32の傾斜面32s→…というように、潤滑剤が循環し易くなる。排出部33sは、他方の端面33から内周面30に至る切欠き状であれば良く、例えば二点鎖線で図示するようにローラ3の外周面30の側から内周面31の側に向かうに従って、ローラ3における回転筒部20側の端面32側に傾斜する傾斜面とすることが挙げられる。その他、排出部33sは、図示する例とは逆方向に傾斜する傾斜面でも良いし、深さが一様な切欠きでも構わない。排出部33sを設けることで、図1,2のスリーブ9内で潤滑剤が循環し易くなり、より一層、針状ころ4とローラ3との隙間に熱が籠もり難くなる。
<実施形態2>
実施形態2では、図4に基づいて、ローラ3の端面32に形成する傾斜面32sと、他方の端面に形成する排出部33sと、をローラ3の周方向にずれた位置に配置した構成を説明する。
図4は、実施形態2のローラ3を端面32側から見た平面図である。この図4に示すように、ローラ3の端面32には、3時方向と9時方向に配置される二つの傾斜面32sが設けられている。また、他方の端面(紙面奥側の面)には、12時方向と6時方向に配置される二つの排出部33sが設けられている。
傾斜面32sと排出部33sとを周方向にずらすことで、太線矢印で示すように、傾斜面32sから内周面31に導入された潤滑剤が、すぐに他方の端面側に排出されず、内周面31全体に行き渡り易くなる。その結果、針状ころ4とローラ3との間の潤滑性を向上させることができる。
≪変形例≫
実施形態2とは異なり、傾斜面32sと排出部33sとをローラ3の周方向の同じ位置に配置することもできる。そうすることで、傾斜面32sから内周面31に導入された潤滑剤が遠心力によって紙面奥側に移動したときに他方の端面33側に抜け易く、針状ころ4とローラ3との隙間に熱が籠り難くなる。
本発明のトリポッドジョイントは、車両のドライブシャフトやプロペラシャフトの連結に好適に利用できる。
1 トリポッドジョイント
2 スパイダー
20 回転筒部 21 脚軸
3 ローラ
30 外周面 31 内周面 32 回転筒部側の端面 33 他方の端面
32s 傾斜面 33s 排出部
4 針状ころ(軸受部)
5 スペーサ
6 リテーナ
7 Cクリップ
9 スリーブ 90 トラック溝
S1 第一回転軸 S2 第二回転軸

Claims (1)

  1. 回転筒部とその径方向外方に突出する三つの脚軸とを有するスパイダーと、
    前記脚軸のそれぞれに軸受部を介して嵌め込まれるローラと、を備えるトリポッドジョイントであって、
    前記ローラにおける前記回転筒部側の端面に、前記ローラの外周側から内周側に向かうに従って、前記ローラの他方の端面側に傾斜する傾斜面を備え、
    前記傾斜面の前記内周側の縁部は、前記ローラの内周面に至るトリポッドジョイント。
JP2016187418A 2016-09-26 2016-09-26 トリポッドジョイント Pending JP2018053934A (ja)

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