JP2018052383A - 鞍乗型車両の燃料キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
請求項2に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、前記ブリーザ通路入口(51)よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路(53)と、前記燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路(54)と、前記第1ブリーザ通路(53)と前記第2ブリーザ通路(54)とを連通する連通路(55)と、を更に備え、前記連通路(55)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記第2ブリーザ通路(54)は、前記第1ブリーザ通路(53)を囲むように形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記第1ブリーザ通路(53)の深さ(H1)は、前記第2ブリーザ通路(54)の深さ(H2)よりも深いことを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記給油口(20b)の開口縁(20c)に係合可能な一対の係合部(91)と、前記係合部(91)を、前記燃料キャップ(30)の外周から側方に突出させるようにしつつ、前記給油口(20b)の軸線(C2)に沿う方向での移動を可能として前記燃料キャップに保持される締付部材(92)と、前記締付部材(92)を前記軸線(C2)に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、前記燃料キャップ(30)の内端部と前記締付部材(92)との間に設けられた付勢部材(93)と、を更に備えていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記燃料キャップ(30)の上面には、前記燃料キャップ(30)を締めた際に、車両前後方向を向く位置に配置される表示部(35,36)が設けられ、前記表示部(35,36)の指向方向と前記ブリーザ通路入口(51)の形成方向とは同じであることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記バルブ機構(40)は、正圧バルブ(41)と負圧バルブ(45)とを備え、前記負圧バルブ(45)は、前記燃料キャップ(30)の高さ方向で、前記正圧バルブ(41)の鍔部(42b)とオフセットして配置された柱部(46a)を備えていることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)と、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路(53)と、前記燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路(54)と、前記第1ブリーザ通路(53)と前記第2ブリーザ通路(54)とを連通するとともに、車両略前後方向に沿う方向に形成された連通路(55)と、を更に備え、前記ブリーザ通路出口(52)の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線(V2)とし、前記連通路(55)の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線(V3)としたとき、上面視で、前記出口仮想軸線(V2)は、一方側に、車体左右中心線(CL)と鋭角をなし、かつ、前記連通路仮想軸線(V3)は、他方側に、前記車体左右中心線(CL)と鋭角をなすことを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、ブリーザ通路がブリーザ通路入口よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口を更に備えていることで、ブリーザ通路出口がブリーザ通路入口よりも低い位置に形成された場合と比較して、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ブリーザ通路が車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口を更に備えていることで、ブリーザ通路出口が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項4に記載した発明によれば、ブリーザ通路が、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路と、燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路と、第1ブリーザ通路と第2ブリーザ通路とを連通する連通路とを更に備え、連通路が車両略前後方向に沿う方向に形成されていることで、連通路が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料が連通路に至り難くすることができる。したがって、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、第2ブリーザ通路が第1ブリーザ通路を囲むように形成されていることで、ブリーザ通路の通路長さ(全長)を可及的に長くすることができるため、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、第1ブリーザ通路の深さが第2ブリーザ通路の深さよりも深いことで、車両を倒した場合であっても、燃料が第1ブリーザ通路に溜まるため、燃料が第2ブリーザ通路に至り難くすることができる。
請求項7に記載した発明によれば、給油口の開口縁に係合可能な一対の係合部と、係合部を、燃料キャップの外周から側方に突出させるようにしつつ、給油口の軸線に沿う方向での移動を可能として燃料キャップに保持される締付部材と、締付部材を軸線に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、燃料キャップの内端部と締付部材との間に設けられた付勢部材とを更に備えていることで、付勢部材の付勢力に抗して燃料キャップを押し回して一対の係合部を給油口の開口縁に係合させる、いわゆるバイヨネット式の燃料キャップを実現することができる。
請求項8に記載した発明によれば、燃料キャップの上面には燃料キャップを締めた際に車両前後方向を向く位置に配置される表示部が設けられ、表示部の指向方向とブリーザ通路入口の形成方向とは同じであることで、製造時に、ブリーザ通路入口の位置決めを容易に行うことができる。
請求項9に記載した発明によれば、バルブ機構が正圧バルブと負圧バルブとを備え、負圧バルブが燃料キャップの高さ方向で正圧バルブの鍔部とオフセットして配置された柱部を備えていることで、負圧バルブの柱部が燃料キャップの高さ方向で正圧バルブの鍔部と重なって配置された場合と比較して、正圧バルブ及び負圧バルブを燃料キャップ内で径方向内側に寄せて配置することができるため、燃料キャップを径方向に小型化することができる。
請求項10に記載した発明によれば、ブリーザ通路が、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口と、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路と、燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路と、第1ブリーザ通路と第2ブリーザ通路とを連通するとともに車両略前後方向に沿う方向に形成された連通路とを更に備え、ブリーザ通路出口の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線とし、連通路の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線としたとき、上面視で、出口仮想軸線が一方側に車体左右中心線と鋭角をなし、かつ、連通路仮想軸線が他方側に車体左右中心線と鋭角をなすことで、第2ブリーザ通路の通路長さ(全長)を可及的に長くすることができるため、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
図1は、鞍乗型車両の一例として、実施形態に係る燃料キャップを備えたスクータ型の自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、内燃機関2と動力伝達機構3とを一体としたスイングユニット4と、スイングユニット4の後部で回動可能に支持される後輪5とを備える。以下、自動二輪車1を単に「車両」ということがある。
図2は、センタートンネル23からリッド24を取り外した状態(すなわち、燃料キャップ30を露出させた状態)を上方から見た図である。図2に示すように、燃料キャップ30は、燃料タンク20の上面20aに配置されている。燃料キャップ30の外形は、筒状をなしている。燃料キャップ30は、燃料タンク20の上面20aの傾斜に沿うように後傾している。図1の側面視で、燃料キャップ30の軸線C1は、後側ほど上方に位置するように傾斜している。
バルブ機構40は、燃料タンク20の内外の圧力差を調整する2つのバルブ41,45(正圧バルブ41、負圧バルブ45)を備えている。
ボディ60は、軸線C1を中心軸とし、上部を下部よりも拡径させた外形を有している。ボディ60には、ボディ60の上部右側に配置されるとともに正圧バルブ41を収容する空間である正圧バルブ室61と、正圧バルブ室61の下部に連通するとともに軸線C1に沿う方向に長手を有する空間である正圧側連通部62と、正圧側連通部62とボディ60の外部に連通するとともに車幅方向に開口する通気孔63と、ボディ60の下部左側に配置されるとともに負圧バルブ45を収容する空間である負圧バルブ室65と、負圧バルブ室65の上部に連通するとともに軸線C1に沿う方向に長手を有する空間である負圧側連通部66と、ボディ60の上部左側に配置されるとともに負圧側連通部66と正圧バルブ室61とを連通する連通空間67と、ボディ60の下部中央に配置されるとともに負圧バルブ室65の下部に連通して下方に開口する下部空間68と、上部拡径部の下部の周方向にわたるとともに上方に窪む溝部69と、が形成されている。なお、図中符号60bはボディ60上部の外周端から上方に突出する環状の上フランジ部、図中符号60cはボディ60下部の外周部下部を形成する筒状の下フランジ部を示す。
負圧バルブ室65には、負圧バルブ本体46の下部、負圧側シール47及び負圧側スプリング48が収容されている。負圧側連通部66には、負圧側柱部46aの他端部(上端部)が下方から挿入されている。図3の断面視では、負圧側柱部46aの上端部は、連通空間67内に突出している。
溝部69には、円環状のOリング31が嵌め込まれている。
ケース70は、燃料タンク20の外部に露出するアウターケース71と、アウターケース71に結合されたインナーケース75と、を備えている。
シール部材80は、収容壁77の上端縁よりも縮径する円盤状をなしている。図3の断面視で、シール部材80の上面は、軸線C1側(径方向中央側)ほど上方に位置するように緩やかに湾曲している。シール部材80の上面は、天壁72の下面に密着している。
カバー85は、負圧バルブ45を下方から支持する。カバー85は、下部空間68に収容されている。カバー85は、軸線C1に沿う方向から見て円形状のカバー本体86と、図3の断面視でカバー本体86の外周端から下フランジ部60cの内周面に沿うように下方に延びる周壁87と、カバー本体86の上面から負圧バルブ室65内に起立する起立部88と、を備えている。
キャップ係合機構90は、給油口20bの開口縁20cに係合可能な一対の係合部91と、係合部91を燃料キャップ30の外周から側方に突出させるようにしつつ、給油口20bの軸線C2に沿う方向での移動を可能として燃料キャップ30に保持される締付部材92と、締付部材92を軸線C2に沿う方向の外方(上方)に付勢する付勢力を発揮するように、燃料キャップ30の内端部(底壁76の外周部上面)と締付部材92との間に設けられたスプリング93(付勢部材)と、を備えている。
図4は、燃料キャップ30からアウターケース71の天壁72とシール部材80とを取り外した状態を示す斜視図である。図4に示すように、ボディ60の上部には、ブリーザ通路50が形成されている。
図2に示すように、燃料キャップ30の上面には、燃料キャップ30を締めた際に、車両前後方向を向く位置に形成される表示部35,36(前側表示部35及び後側表示部36)が設けられている。表示部35,36の指向方向(前後方向)と、ブリーザ通路入口51の指向方向(図5参照)とは、実質的に同じ方向を向いている。
この構成によれば、ブリーザ通路50が車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口51を備えていることで、ブリーザ通路入口51が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路入口51に至り難くすることができる。したがって、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路50に至り難くすることができる。
図6は、実施形態の変形例に係る燃料キャップ130を備えた自動二輪車の後部を示す。図6を参照し、自動二輪車は、内燃機関102と動力伝達機構103とを一体としたスイングユニット104と、スイングユニット104の後部で回動可能に支持される後輪105とを備える。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
20,120 燃料タンク
20b 給油口
30,130 燃料キャップ
35,36,135,136 表示部
40 バルブ機構
41 正圧バルブ
42b 正圧バルブの鍔部
45 負圧バルブ
46a 負圧バルブの柱部
50 ブリーザ通路
51,151 ブリーザ通路入口
52,152 ブリーザ通路出口
53 第1ブリーザ通路
54 第2ブリーザ通路
55 連通路
91 係合部
92 締付部材
93 スプリング(付勢部材)
CL 車体左右中心線
H1 第1ブリーザ通路の深さ
H2 第2ブリーザ通路の深さ
V2 出口仮想軸線
V3 連通路仮想軸線
Claims (10)
- 燃料タンク(20)の給油口(20b)を開閉自在に塞ぐ鞍乗型車両(1)の燃料キャップ(30)であって、
前記燃料タンク(20)の内圧を保持可能なバルブ機構(40)と、
前記燃料タンク(20)の内部と外部とを連通するブリーザ通路(50)と、を備え、
前記ブリーザ通路(50)は、車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口(51)を備えていることを特徴とする鞍乗型車両の燃料キャップ。 - 前記ブリーザ通路(50)は、前記ブリーザ通路入口(51)よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
- 前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
- 前記ブリーザ通路(50)は、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路(53)と、前記燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路(54)と、前記第1ブリーザ通路(53)と前記第2ブリーザ通路(54)とを連通する連通路(55)と、を更に備え、
前記連通路(55)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。 - 前記第2ブリーザ通路(54)は、前記第1ブリーザ通路(53)を囲むように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
- 前記第1ブリーザ通路(53)の深さ(H1)は、前記第2ブリーザ通路(54)の深さ(H2)よりも深いことを特徴とする請求項4又は5に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
- 前記給油口(20b)の開口縁(20c)に係合可能な一対の係合部(91)と、
前記係合部(91)を、前記燃料キャップ(30)の外周から側方に突出させるようにしつつ、前記給油口(20b)の軸線(C2)に沿う方向での移動を可能として前記燃料キャップに保持される締付部材(92)と、
前記締付部材(92)を前記軸線(C2)に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、前記燃料キャップ(30)の内端部と前記締付部材(92)との間に設けられた付勢部材(93)と、を更に備えていることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。 - 前記燃料キャップ(30)の上面には、前記燃料キャップ(30)を締めた際に、車両前後方向を向く位置に配置される表示部(35,36)が設けられ、
前記表示部(35,36)の指向方向と前記ブリーザ通路入口(51)の形成方向とは同じであることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。 - 前記バルブ機構(40)は、正圧バルブ(41)と負圧バルブ(45)とを備え、
前記負圧バルブ(45)は、前記燃料キャップ(30)の高さ方向で、前記正圧バルブ(41)の鍔部(42b)とオフセットして配置された柱部(46a)を備えていることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。 - 前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)と、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路(53)と、前記燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路(54)と、前記第1ブリーザ通路(53)と前記第2ブリーザ通路(54)とを連通するとともに、車両略前後方向に沿う方向に形成された連通路(55)と、を更に備え、
前記ブリーザ通路出口(52)の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線(V2)とし、前記連通路(55)の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線(V3)としたとき、
上面視で、前記出口仮想軸線(V2)は、一方側に、車体左右中心線(CL)と鋭角をなし、かつ、前記連通路仮想軸線(V3)は、他方側に、前記車体左右中心線(CL)と鋭角をなすことを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
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