JP2018052302A - 車両用ドアのクウォーターウエザーストリップ - Google Patents

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【課題】窓枠に対するクウォーターガラス組付時の倒れ現象を防止する。【解決手段】リアドアの後部に嵌め込まれるクウォーターガラス11のためのウエザーストリップ10の構造である。ウエザーストリップ10のうちパーテイションサッシュ相当部以外の部分では、クウォーターガラス11をくわえ込む基部12と、その基部12と一体に形成されたアウタ側,インナ側のモールリップ16,17と、を備える。基部12の後部にインナサッシュ15に向かって伸びる位置決めブロック18を突出形成するとともに、位置決めブロック18の先端に撓み変形容易なクッションリップ19を形成する。クッションリップ19をインナサッシュ15に圧接させることで、クウォーターガラス11の後方側への倒れ現象を防止する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用ドアの窓枠とそれに嵌め込まれる固定式のクウォーターガラスとの間に介装されて、車室内外をシールする車両用ドアのクウォーターウエザーストリップに関する。
この種の車両用ドアのクウォーターウエザーストリップの構造として、例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。この特許文献1に記載された構造では、ドア自体の不可避的な製造誤差または組付誤差によりウエザーストリップの上端縁と窓枠との間に隙間が生じ、シールが不十分になりやすいとの観点から、ウエザーストリップの下辺部に凸状部を形成するとともに、窓枠のうちベルトライン(ウエストライン)相当部に上記凸状部に対応する台形状の台座部を形成している。そして、予めウエザーストリップが付帯しているクウォーターガラスを窓枠に組み付ける際に、上記凸状部と台座部とを相対移動させることで、窓枠のベルトライン相当部を基準に窓枠に対してクウォーターガラス全体を押し上げるようにしている。
しかしながら、特許文献1に記載された構造では、窓枠のうちベルトライン相当部であって且つクウォーターガラスの下辺部に相当する部分が水平に近い状態である場合には有効であっても、当該部分が水平にならないドア構造の場合には適用することができない。
クウォーターガラスはリアドアの後部に設定されることが多く、例えば車体全体あるいはリアドアの造形上の観点から、窓枠のベルトライン相当部であって且つクウォーターガラスの下辺部に相当する部分が後方側に向かって上り勾配の傾斜辺部あるいは円弧状辺部として形成されることが往々にしてある。このようなドア構造の場合、特許文献1に記載された構造とは異なり、窓枠内でクウォーターガラスの上部が後方側に向かって傾くいわゆる転び現象が問題となりやすい。その対策として、ウエザーストリップが付帯するクウォーターガラスの位置を規するために、ウエザーストリップの後部側に窓枠と当接可能な突出部を形成し、クウォーターガラスの窓枠への収まりを良くしつつクウォーターガラスのいわゆる転び現象を防止することが一部で試みられている。
特開2008−126960号公報
上記のようなクウォーターガラスの転び現象防止に着目したウエザーストリップの構造においては、併せて組付作業性をも考慮して、クウォーターガラスの正規組付状態において、クウォーターガラスの転び現象防止のために設定した突出部と窓枠との間に微小な隙間を確保するようにしている。
ところが、このような構造においても、先に述べたドア自体やウエザーストリップあるいはクウォーターガラスの製造誤差や組付誤差によるばらつきを無視することができない。そのため、特に突出部と窓枠との間に設定した隙間が拡大化する方向にばらつくことがあると、突出部本来の機能が発揮されずに、クウォーターガラスの転び現象の発生を招いてしまうおそれがある。その結果、クウォーターガラスに予め付帯しているウエザーストリップとパーテイションサッシュまたはドアガラスランとの突き合わせ部において隙間が発生しやすく、風漏れや外観不良等を招くおそれがあった。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、特にクウォーターガラスの組み付けに際して、窓枠内でのクウォーターガラスのいわゆる転び現象を防止し、もってその転び現象に起因する風漏れや外観不良等の二次的不具合を防止するようにした車両用ドアのクウォーターウエザーストリップの構造を提供するものである。
本発明は、アウタパネルとインナパネルとで形成された窓枠とパーテイションサッシュとで仕切られた空間に嵌め込まれる固定式のクウォーターガラスと、上記パーテイションサッシュを含む窓枠との間に介装されて、車室内外をシールする車両用ドアのクウォーターウエザーストリップであることを前提としている。
その上で、上記パーテイションサッシュに沿う部分を除いた部分では、クウォーターガラスの周縁部をくわえ込む基部と、この基部と一体形成されてアウタパネルおよびインナパネルの周縁部にそれぞれ圧接するアウタ側およびインナ側のモールリップと、を有している。さらに、上記基部のうちパーテイションサッシュとは反対側に位置する部分の外周面には、インナパネル側に向かって位置決めブロックが突出形成されているとともに、この位置決めブロックの先端部には、位置決めブロックそれ自体よりも撓み変形容易でインナパネルに当接するクッション部が形成されているものである。
この場合において、請求項2に記載ように、上記クッション部は位置決めブロックの厚みよりも薄肉のクッションリップであることが望ましい。
また、上記位置決めブロックは、窓枠内でのクウォーターガラスの大まかな位置を規制する機能を発揮するものであることから、請求項3に記載のように、上記位置決めブロックは、クウォーターガラスの延長線上においてそのクウォーターガラスの板厚よりも厚みの大きなものとして形成されていて、上記位置決めブロックの先端における厚み方向の両端二箇所に、基部の長手方向に沿ってクッションリップが形成されていることがより望ましい。
あるいは、請求項4に記載のように、上記位置決めブロックは、クウォーターガラスの延長線上においてそのクウォーターガラスの板厚よりも厚みの大きなものとして形成されていて、上記位置決めブロックの先端に、その位置決めブロックの厚み方向に延びる複数のクッションリップが基部の長手方向に並んで形成されていることがより望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、位置決めブロックの先端部に撓み変形容易なクッション部が形成されていることにより、ドア自体等の製造誤差や組付誤差によるばらつきが生じたとしても、所期の目的であるクウォーターガラスの転び現象の発生防止のために、クッション部をアウタパネルに圧接させた状態を維持できる。
請求項1,2に記載の発明によれば、ドア自体等の製造誤差や組付誤差によるばらつきが生じたとしても、クッション部を含む位置決めブロックの本来の機能を発揮させて、窓枠に対するクウォーターガラスの組付時のいわゆる転び現象を効果的に防止することができる。
また、位置決めブロックの先端のクッション部は位置決めブロックそのものに比べて撓み変形容易であるため、位置決めブロックとインナパネルとの間の隙間の大きさがばらついたとしても、そのばらつきはクッション部の撓み変形代で吸収することができる。例えば位置決めブロックとインナパネルとの間の隙間が小さくなる方向にばらついたとしても、そのばらつきの度合いに応じてクッション部が柔軟に撓み変形するので、クウォーターガラスの組付性の悪化を招くことがない。
請求項3に記載の発明によれば、位置決めブロックの先端における厚み方向の両端二箇所に、基部の長手方向に沿ってクッションリップが形成されていることにより、二つのクッションリップが位置決めブロックの厚み方向で距離を隔ててインナパネルに圧接するかたちとなる。そのため、基部の長手方向(前後方向)でのクウォーターガラスの転び現象を防止することができることはもちろんのこと、クウォーターガラスの厚み方向での転び現象を防止する上でも有利となる。
請求項4に記載の発明によれば、位置決めブロックの先端に、その位置決めブロックの厚み方向に延びる複数のクッションリップが基部の長手方向に並んで形成されていることにより、基部の長手方向でのクウォーターガラスの転び現象に対して複数のクッションリップが大きな抵抗となり、基部の長手方向でのクウォーターガラスの転び現象を防止する上で一段と有利になる。
本発明に係るクウォーターウエザーストリップの第1の実施の形態を示す図で、そのクウォーターウエザーストリップが適用される車両用ドアの後部を室外側から見た概略側面図。 図1のA−A線に沿ったパーテイションサッシュの拡大断面図。 図1のB−B線に沿ったサッシュフレームの拡大断面図。 (a)は図1のC−C線に沿ったサッシュフレームの拡大断面図、同図(b)は同図(a)におけるクッションリップの自由状態を示す説明図。 図1のD−D線に沿ったサッシュフレームの拡大断面図。 本発明に係るクウォーターウエザーストリップの第2の実施の形態を示す図で、図4の(a)と同等部位の拡大断面図。 (a)は図6のQ方向から見た拡大矢視図、同図(b)は同図(a)のクッションリップの自由状態を示す説明図。
図1〜5は本発明に係る車両用ドアのクウォーターウエザーストリップを実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、特に図1は例えば4ドアタイプの自動車のうち右側リアドアの後部を室外側から見た概略側面図をを示している。また、図2は図1のA−A線に沿ったパーテイションサッシュ7の拡大断面図を示していて、同様に図3〜5は図1のB−B線、C−C線およびD−D線に沿ったサッシュフレーム3のそれぞれの拡大断面図を示している。
図1に示すドア1は、ドア本体2とサッシュフレーム(ドアフレームとも称される。)3とが共に共通のドアアウタパネル4とドアインナパネル5とで形成されたいわゆるフルプレスタイプと称されるタイプのものである。ドア1は、図3〜5にも示すように、サッシュフレーム3を形成することになるアウタサッシュ14と一体成形されたドア外板パネルとしてのドアアウタパネル4と、アウタサッシュ14とともにサッシュフレーム3を形成することになるインナサッシュ15と一体成形されたドア内板パネルとしてのドアインナパネル5とを、それらの周縁部にヘミング結合を施して一体化することにより形成されているものである。
ここでは、図1に示すように、ドア1のいわゆるベルトライン(ウエストラインとも称される。)Beよりも上方側のアーチ状の部分をサッシュフレーム3と称し、ベルトラインBeよりも下側であって且つ図示しないドアガラス昇降駆動機構が内蔵される部分をドア本体2と称するものとする。そして、アーチ状のサッシュフレーム3にドア本体2のベルトラインBe相当部を含む部分を窓枠6と称するものとする。
サッシュフレーム3には、車体側のルーフ部に沿うかたちとなる上辺部3Aと、同じく車体中央部のピラー部に沿うかたちとなる図示を省略した前側縦辺部のほか、車体後側のピラー部に沿うかたちとなる後辺部3Bとが含まれている。さらに、サッシュフレーム3の上辺部3Aとドア本体2のベルトラインBe相当部にまたがるかたちで、パーテイションサッシュ(ディビジョンサッシュまたはディビジョンバーとも称される。)7が掛け渡されるように配置されている。
そして、サッシュフレーム3の上辺部3Aと図示を省略した前側縦辺部およびパーテイションサッシュ7とで囲まれた領域には、図2に示すようにガラスラン8を介してドアガラス9が昇降可能に案内支持されている。また、サッシュフレーム3のうちパーテイションサッシュ7よりも後方側であって、且つ当該パーテイションサッシュ7とサッシュフレーム3の上辺部3Aおよび後辺部3Bとで囲まれた領域には、図1に示すように、クウォーターウエザーストリップ(以下、単にウエザーストリップと言う。)10を介して、固定式(いわゆる嵌め殺しタイプ)のクウォーターガラス(パーテイションガラスとも称される。)11が嵌め込まれている。
なお、図1から明らかなように、車体全体またはドア1自体の造形上の観点から、サッシュフレーム3の後辺部3Bのうちクウォーターガラス11の下辺に相当する部分が車両後方側に向かって比較的急峻な上り勾配にて傾斜している。そのため、その造形に合わせるかたちで、クウォーターガラス11自体もまたその下辺部が車両後方側に向かって比較的急峻な上り勾配にて傾斜した略変形四角形状をなしている。また、ウエザーストリップ10はクウォーターガラス11の周縁部に予め装着されてその周長方向に延びる閉ループ状のものであって、このウエザーストリップ10が付帯しているクウォーターガラス11が窓枠6に対して組み付けられることになる。なお、ウエザーストリップ10は例えばEPDMその他のゴム系弾性材料にて一体のものとして形成されている。
図3〜5に示すそれぞれの断面においては、ウエザーストリップ10が、クウォーターガラス11をくわえ込むための溝部12aが形成された基部12と、この基部12の室内側および室外側のそれぞれの側面から一体的に突出形成されたアウタ側およびインナ側のモールリップ16,17と、を備えている点で互いに共通している。そして、図3〜5に示すように、基部12がクウォーターガラス11の周縁部をくわえ込むようにして挟持している状態で、アウタ側およびインナ側のそれぞれのモールリップ16,17は基部12との間にアウタサッシュ14およびインナサッシュ15のフランジ部14a,15aを挟み込むようにして、アウタサッシュ14およびインナサッシュ15に圧接するかたちとなる。これにより、アウタ側およびインナ側のモールリップ16,17は、アウタサッシュ14およびインナサッシュ15との関係において基部12に挟持されたクウォーターガラス11を所定位置に保持し、併せてアウタサッシュ14およびインナサッシュ15のフランジ部14a,15aを外部から視認できないように隠蔽しつつ加飾効果を発揮するようになっている。
なお、図3,5において、符号10aは、アウタ側のモールリップ16またはインナ側のモールリップ17の内側面に局部的に形成されたリブを示している。
その一方、図2に示すように、ウエザーストリップ10のうちパーテイションサッシュ7に沿う部分では、基部12がパーテイションサッシュ7に嵌合支持されるようになっていて、図3〜5と比較すると明らかなようにその断面形状は微妙に異なるものの、クウォーターガラス11をくわえ込むための溝部12aが形成された基部12のほか、アウタ側およびインナ側のモールリップ16,17がそれぞれに一体的に形成されている点で図3〜5と共通している。
図1のB−B線断面に相当する位置では、図3に示すように、ウエザーストリップ10のうちサッシュフレーム3の上辺部3Aに沿う部分では、基部12の底面側からインナサッシュ15側に向けてフィン状の仕切りリップ13が突出形成されている。この仕切りリップ13は先端側に向かって段階的に肉厚が小さくなるように設定されていて、その先端部が撓み変形しつつインナサッシュ15に圧接するようになっている。これにより、アウタサッシュ14とインナサッシュ15とのなす空間が仕切りリップ13にて左右の空間に仕切られて、例えば風切り音の発生を抑制するようになっている。
また、図1のC−C線断面に相当する位置、すなわちウエザーストリップ10のうちパーテイションサッシュ7相当部分とは反対側に位置する部分では、図4の(a)に示すように、基部12の底面側からインナサッシュ15側に向けて基部12の厚みよりもわずかに小さい極厚肉状の位置決めブロック18が突出されている。この位置決めブロック18は、図4から明らかなように、クウォーターガラス11の延長線上において当該クウォーターガラス11の板厚よりも十分に大きな肉厚で、且つその肉厚の例えば2〜3倍程度の長さのものとして、基部12の長手方向に沿って形成されている。
さらに、クウォーターガラス11の正規組付状態において、位置決めブロック18の先端面とインナサッシュ15との間に例えば数ミリ程度の隙間Gが確保されるようになっていて、この隙間Gは許容寸法公差よりも大きい値に設定されている。そして、位置決めブロック18の先端面における厚み方向の両端二箇所に、基部12の長手方向の全長にわたって、基部12に比べて極薄肉状のクッション部としてのクッションリップ19が突出形成されている。
ここで、図4の(a)では、クッションリップ19がインナサッシュ15に圧接して撓み変形した状態を示しているのに対して、同図(b)はクッションリップ19がインナサッシュ15に圧接していないと仮定した場合のいわゆる自由状態を示している。このクッションリップ19は同図(b)に示ようにす断面形状が略三角形をなしていて、位置決めブロック18そのもに比べて極薄肉形状であるために、クッションリップ19は位置決めブロック18それ自体よりも極端に撓み変形容易となっているとともに、クッションリップ19自体も薄肉となる先端部ほど撓み変形容易となっている。
より詳しくは、図4の(b)に示すように、位置決めブロック18の先端の断面略三角形をなす一対のクッションリップ19は、その外側面が位置決めブロック18そのものの外側面と面一となっている一方で、互いに対向することになる内側面が外側面とは非平行な傾斜面となっている。これにより、同図(a)の状態では、位置決めブロック18の厚み方向の両端位置に設定したクッションリップ19が厚み方向の両側に倒れ込むように撓み変形(弾性変形)して、いわゆるソフトタッチのかたちでインナサッシュ15に圧接している。
ここで、例えば位置決めブロック18の先端部が位置決めブロック18そのものの材質よりも極軟質の材料にて軟質層として形成されていても、クッション部としての機能を発揮させることができる。ただし、成形性等を考慮すると上記のようなクッションリップ19のかたちが実用性の面で望ましい。
なお、図4に示すように、インナサッシュ15のうちクッションリップ19が圧接する部分では、基部12の底面とほぼ平行となるように予め設定されている。また、図3,4から明らかなように、図3に示した仕切りリップ13と図4に示した位置決めブロック18とは、基部12の長手方向で連続していない。さらに、図に示すように、クッションリップ19が突出形成されている基部18は、クッションリップ19が極限まで撓み変形した時にはいわゆる底突きするかたちでインナサッシュ15に当接することになるものの、基部18自体の弾性変形を目的としたものではないために、基部18そのものは極厚肉のブロック状のものとして形成されているものである。
したがって、このようなウエザーストリップ10の構造によれば、クウォーターガラス11をドア1に組み付ける場合には、ドアガラス9の組み付け前であって、且つ図1に示す窓枠6にパーテイションサッシュ7が組み付けられていない状態で、予め周囲にウエザーストリップ10が付帯しているクウォーターガラス11を、間口の大きなドアガラス9の領域側からドア1の後方側に向けて押し込むようにして組み付けることになる。その際に、アウタ側およびインナ側のモールリップ16,17をアウタサッシュ14およびインナサッシュ15のフランジ部14a,15aの内側に巻き込まないように注意しながらクウォーターガラス11の組み付けを行うことは言うまでもない。
クウォーターガラス11をドア1の後方側に向けて押し込むようにして組み付け、そのクウォーターガラス11が正規組付位置に達すると、やがては位置決めブロック18の先端のクッションリップ19が撓み変形しつつインナサッシュ15に圧接することになるので、クウォーターガラス11をドア1の後方側に向けて押し込みすぎて、クウォーターガラス11の前後方向でのいわゆる倒れ現象を招いてしまうことがない。
また、仮にクウォーターガラス11をドア1の後方側に向けて押し込みすぎた場合には、クッションリップ19が大きく撓み変形しつつ実質的に位置決めブロック18が直接インナサッシュ15に当接するかたちとなり、急激に押し込み抵抗が増大することになる。これにより、作業者はその感触からクウォーターガラス11の押し込みすぎに直ちに気付いて正規組付位置に戻すことができ、上記と同様にクウォーターガラス11のいわゆる倒れ現象を招いてしまうことがない。
この後、クウォーターガラス11の組み付け後に、パーテイションサッシュ7の組み付けや、ドアガラス9の組み付けが行われる。そして、窓枠6に対してクウォーターガラス11が正しく組み付けられた時には、図1に示すように、クウォーターガラス11の周囲のウエザーストリップ10は、パーテイションサッシュ7の上下二箇所において、ドアガラス9を案内支持している図2のガラスラン8と突き合わされることになるが、クウォーターガラス11の倒れ現象に起因したガラスラン8との突き合わせ部での隙間が発生や、その隙間での風漏れや外観不良等の二次的不具合の発生を未然に防止することができる。
さらに、位置決めブロック18の先端のクッションリップ19がインナサッシュ15に圧接した時には、図4の(a)に示すように、位置決めブロック18の厚み方向の両端のクッションリップ19が外側に開くようにして圧接するかたちとなる。そのため、一対のクッションリップ19の撓み変形に伴う圧接抵抗によって、クウォーターガラス11の前後方向での倒れ現象の防止だけでなく、クウォーターガラス11の板厚方向での倒れ現象を防止する上でも有利となる。
図6,7は本発明に係る車両用ドアのクウォーターウエザーストリップを実施するための第2の形態を示していて、図6の(a)は図4と同等部位の断面図を示している。また、図7の(a)は図6のQ方向から見た拡大矢視図を示していて、さらに、同図(b)は後述するクッションリップ20の自由状態を示している。これらの図6,7において、先の第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、図6,7に示すように、位置決めブロック18の先端面おいて、その位置決めブロック18の厚み方向に延びるクッション部としての極薄肉状で且つ断面略三角形状のクッションリップ20が、位置決めブロック18の長手方向に沿って複数個、より望ましくは3個以上並べて形成されているものである。この場合において、クッションリップ20は位置決めブロック18それ自体よりも極端に撓み変形容易となっているとともに、クッションリップ20自体も薄肉となる先端部ほど撓み変形容易となっている点では先の第1の実施の形態のものと同様である。
したがって、この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と比べて位置決めブロック18の先端面のクッションリップ20の向きが異なるだけであるため、先の第1の実施の形態のものと同様の機能が発揮されることになる。
しかも、この第2の実施の形態では、位置決めブロック18の厚み方向に延びるクッションリップ20が位置決めブロック18の長手方向に3個以上並んで形成されているため、特にクウォーターガラス11の前後方向での転び現象に対する抵抗が一段と大きなものとなり、その前後方向でのクウォーターガラス11の転び現象を防止する上で一層有利となる。
1…ドア
3…サッシュフレーム
4…ドアアウタパネル
5…ドアインナパネル
6…窓枠
7…パーテイションサッシュ
10…クウォーターウエザーストリップ
11…クウォーターガラス
12…基部
14…アウタサッシュ
15…インナサッシュ
16…アウタ側のモールリップ
17…インナ側のモールリップ
18…位置決めブロック
19…クッションリップ(クッション部)
20…クッションリップ(クッション部)

Claims (4)

  1. アウタパネルとインナパネルとで形成された窓枠とパーテイションサッシュとで仕切られた空間に嵌め込まれる固定式のクウォーターガラスと、上記パーテイションサッシュを含む窓枠との間に介装されて、車室内外をシールする車両用ドアのクウォーターウエザーストリップであって、
    上記パーテイションサッシュに沿う部分を除いた部分では、クウォーターガラスの周縁部をくわえ込む基部と、この基部と一体形成されてアウタパネルおよびインナパネルの周縁部にそれぞれ圧接するアウタ側およびインナ側のモールリップと、を有していて、
    上記基部のうちパーテイションサッシュとは反対側に位置する部分の外周面には、インナパネル側に向かって位置決めブロックが突出形成されているとともに、
    この位置決めブロックの先端部には、位置決めブロックそれ自体よりも撓み変形容易でインナパネルに当接するクッション部が形成されていることを特徴とする車両用ドアのクウォーターウエザーストリップ。
  2. 上記クッション部は位置決めブロックの厚みよりも薄肉のクッションリップであることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアのクウォーターウエザーストリップ。
  3. 上記位置決めブロックは、クウォーターガラスの延長線上においてそのクウォーターガラスの板厚よりも厚みの大きなものとして形成されていて、
    上記位置決めブロックの先端における厚み方向の両端二箇所に、基部の長手方向に沿ってクッションリップが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアのクウォーターウエザーストリップ。
  4. 上記位置決めブロックは、クウォーターガラスの延長線上においてそのクウォーターガラスの板厚よりも厚みの大きなものとして形成されていて、
    上記位置決めブロックの先端に、その位置決めブロックの厚み方向に延びる複数のクッションリップが基部の長手方向に並んで形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアのクウォーターウエザーストリップ。
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