JP2018050029A - 半導体装置、表示装置、半導体装置の製造方法及び表示装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、表示装置、半導体装置の製造方法及び表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まりの低下が抑制される半導体装置等を提供する。【解決手段】半導体装置は、絶縁性基板、多結晶シリコン層、酸化物半導体層、第1から第3金属層を有し、多結晶シリコン層をチャネルとする第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタ(以下、第1トランジスタという)と、酸化物半導体層をチャネルとする第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタ(以下、第2トランジスタという)とを備え、第1トランジスタのゲートが第1金属層からなり、第2トランジスタのゲートが第2金属層からなり、第1トランジスタのソース及びドレインと、第2トランジスタのソース及びドレインが、第3金属層から成り、第1トランジスタのソースまたはドレインと、第2トランジスタのゲートが電気的に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置、表示装置、半導体装置の製造方法及び表示装置の製造方法に関する。
有機EL(electroluminescence)表示装置、液晶表示装置などの表示装置では、画素回路において、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が用いられる。薄膜トランジスタには、a−si(amorphous silicon:低温多結晶シリコン)薄膜トランジスタ、LTPS(Low Temperature Poly Silicon)薄膜トランジスタ、酸化物半導体膜を用いた薄膜トランジスタなどがある。
a−si薄膜トランジスタは、活性層にa−Siを含む薄膜トランジスタである。LTPS薄膜トランジスタは、活性層にLTPSを含む薄膜トランジスタである。酸化物薄膜トランジスタは、活性層に酸化物を含む薄膜トランジスタである。
ここで、LTPS薄膜トランジスタと酸化物薄膜トランジスタとの特性を比較すると、次のような違いがある。LTPS薄膜トランジスタは長いチャネル長が必要であり、専有面積が大きくなる。それに対して、酸化物薄膜トランジスタはチャネル長を短くできるので、専有面積は小さい。LTPS薄膜トランジスタは、ゲート電圧に対するソースドレイン電流にヒステリシスが生じる。それに対して、酸化物薄膜トランジスタはヒステリシスが軽微である。LTPS薄膜トランジスタはスイッチング性能が高い。それに対して、酸化物薄膜トランジスタはスイッチング性能が低い。近年、2つの薄膜トランジスタの特性の違いを活かし、LTPS薄膜トランジスタと酸化物薄膜トランジスタとを混載した半導体装置が提案されている。例えば、特許文献1には、画素回路に、LTPS薄膜トランジスタと酸化物薄膜トランジスタとを混載した半導体装置、及び当該半導体装置を備える表示装置が提案されている。
米国特許出願公開第2015/0055051号明細書
しかしながら、特許文献1などの関連する技術による構成では、酸化物薄膜トランジスタとLTPS薄膜トランジスタとで、ゲート絶縁層を同一層で形成している。そのため、次の問題が生じる。LTPS薄膜トランジスタの製造工程では、通常、ゲートを形成後に、活性化工程及び水素化工程を行う。この活性化工程や水素化工程において、原子・分子サイズの小さい水素は、ゲート絶縁層中を容易に拡散し、ゲート絶縁層に下に形成された多結晶シリコン膜に達する。この多結晶シリコン膜に達した水素が、多結晶シリコン膜や界面のダングリングボンド欠陥を終端する。これによりLTPS薄膜トランジスタ特性が安定化する。同様に、水素を拡散させることにより、当該水素化工程において、酸化物薄膜トランジスタの酸化物半導体層が水素雰囲気に曝される。水素は酸化物半導体を還元する作用を有する。そして、酸化物半導体内に高密度の酸素欠損を発生させる。この酸素欠損はドナーとして作用した結果、酸化物半導体中に高密度のキャリア(電子)を誘起させる。その結果、酸化物半導体層の抵抗値が低下する。それにより、形成された酸化物薄膜トランジスタは、ノーマリオン特性を示す。ノーマリオンとは、ゲートに電圧を掛けなければドレイン電流が流れ、ON状態となることを言う。ノーマリオンが好ましくない用途に酸化物薄膜トランジスタを用いる場合、ノーマリオン特性を示すものは不良品となる。その結果、それが半導体装置の歩留まりの低下を招く場合がある。
本開示の一側面は、歩留まりの低下が抑制される半導体装置等の提供を目的とする。
本開示の一側面の半導体装置は、絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に形成した多結晶シリコン層と、前記多結晶シリコン層上に形成した第1ゲート絶縁層と、前記第1ゲート絶縁層上に形成した第1金属層と、前記第1ゲート絶縁層上に形成した酸化物半導体層と、前記酸化物半導体層上に形成した第2ゲート絶縁層と、前記第2ゲート絶縁層上に形成した第2金属層と、前記第2金属層上に形成した第1層間絶縁層と、前記第1層間絶縁層上に形成した第3金属層とを有し、前記多結晶シリコン層をチャネルとし、ソース及びドレインと、ゲートを有する第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタと、前記酸化物半導体層をチャネルとし、ソース及びドレインと、ゲートを有する第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタとを備え、前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのゲートが第1金属層からなり、前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのゲートが第2金属層からなり、前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのソース及びドレインと、前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのソース及びドレインが、前記第3金属層からなり、前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのソースまたはドレインと、前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのゲートが電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
本開示の一側面によれば、歩留まりの低下が抑制される。
有機EL表示装置の概略構成を示すブロック図である。 画素毎に設けられる画素駆動回路の一例を示す回路図である。 画素駆動回路が有する半導体装置の構成例を示す平面図である。 図3におけるIV−IV断面線による断面図である。 図3におけるV−V断面線による断面図である。 半導体装置の製造手順を示すフローチャートである。 半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 実施の形態2に係る半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 実施の形態2に係る半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 実施の形態2に係る半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 SIMS分析による深さ方向の元素濃度の分析結果を示すグラフである。 画素駆動回路が有する半導体装置の構成例を示す平面図である。 図14におけるXV−XV断面線による断面図である。 半導体装置の製造手順を示すフローチャートである。 半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 半導体装置の製造手順を断面図で表したものである。 実施の形態4に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の構成例を示す断面図である。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲における“第1”、“第2”等の序数は、要素間の関係を明確にするため、および要素間の混同を防ぐために付している。したがって、これらの序数は、要素を数的に限定しているものではない。
“接続”という用語は、接続対象間で電気的に接続していることを意味している。“電気的に接続”は、接続対象間が、電極、配線、抵抗、キャパシタ等の電気的素子を介して接続している場合も含む。
「絶縁層上に」とは、積層される層の方向を明示する意味を有し、必ずしも隣接して配置されることを意味するものではない。例えば、「第1ゲート絶縁層上に酸化物半導体層を形成する」とは、第1ゲート絶縁層と酸化物半導体層とが隣接して配置される場合、及び第1ゲート絶縁層と酸化物半導体層とが、その間に他の層を介在させて配置される場合を含む。また、「上に」とは図面の上方向を示す。
各図面における各構成要素の大きさや縮尺は、図の視認性を確保するために適宜変更して記載している。また、各図面におけるハッチングは、各構成要素を区別するためのものであり、必ずしも切断面を意味するものではない。
積層状態を示す断面図は、各層の積層順を示すための説明図であり、各層の厚さや大きさ、各層間においての厚みの厚薄(大小関係)が図示する態様に限定されるものではない。
以下、半導体装置の適用例として、有機EL表示装置における画素駆動回路について述べる。図1は有機EL表示装置1の概略構成を示すブロック図である。有機EL表示装置1は、表示パネル100と駆動回路20とを備える。
表示パネル100は画像を表示する。表示パネル100はアクティブマトリクス駆動される。表示パネル100は画素アレイ部を有している。画素アレイ部は、複数の画素10が含まれている。複数の画素10はマトリクス状に配置されている。各画素10は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)および白(W)の画素のいずれかである。各画素10は、有機EL素子を含んでいる。
画素アレイ部は、電源線VLとそれぞれ複数の走査線(スキャン線)SL及び信号線(データ線)DLとを含む。複数の走査線SLは、例えば、画素アレイ部の行方向に沿って設けられている。複数の信号線DLは、例えば、画素アレイ部の列方向に沿って設けられている。電源線VLは信号線DLに沿って設けられている。走査線SL、信号線DLおよび電源線VLの一端はそれぞれ、駆動回路20に接続されている。各画素10は、各走査線SLと各信号線DLとの交差部に対応して、配置されている。
駆動回路20は画素アレイ部の表示駆動を行う。駆動回路20は映像信号処理回路21、タイミング生成回路22、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24、電源線駆動回路25を含む。
映像信号処理回路21は、外部から入力されるデジタルの映像信号20Aに対して、ガンマ補正やオーバードライブ補正などを行う。映像信号処理回路21は、補正後の映像信号21Aを信号線駆動回路24に出力する。
タイミング生成回路22は、外部から入力される同期信号20Bに基づいて制御信号22Aを生成し出力する。制御信号22Aにより、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25がそれぞれ、連動して動作するように制御される。
走査線駆動回路23は、制御信号22Aに従って複数の走査線SLに対して走査線電圧を順次印加する。走査線電圧が印加されることにより、画素10が順次選択される。
信号線駆動回路24は、制御信号22Aに従って、映像信号処理回路21から入力される映像信号21Aに対応するアナログの映像信号を生成する。生成したアナログの映像信号は、各信号線DLに印加される。
電源線駆動回路25は、制御信号22Aに従って、複数の電源線VLに対して電源線電圧を順次印加する。電源線電圧により、各有機EL素子の発光動作および消光動作が制御される。
駆動回路20により、各画素10は次のように制御される。走査線駆動回路23から出力される制御信号22Aにより、画素10が選択される。選択された画素に対して、信号線駆動回路24から出力されたアナログの映像信号に基づく、映像信号電圧が書き込まれる。なお、映像信号の書き込みとは、後述する駆動用トランジスタのゲート−ソース間に所定の電圧を印加することを意味している。
図2は画素毎に設けられる画素駆動回路の一例を示す回路図である。画素駆動回路は、有機EL素子14、第1トランジスタ11、第2トランジスタ12、保持容量13を含む。有機EL素子14のアノードは、第2トランジスタ12のソース及び保持容量13の一方と接続されている。有機EL素子14のカソードは電源グランドに接続されている。保持容量13の他方は、第1トランジスタ11のドレインと接続されている。保持容量13の他方は、また、第2トランジスタ12のゲートと接続されている。第2トランジスタ12のドレインは、電源線VLに接続されている。第1トランジスタ11のソースは信号線DLと接続されている。第1トランジスタ11のゲートは、走査線SLと接続されている。
第1トランジスタ11は、画素を選択するためのスイッチ薄膜トランジスタである。第2トランジスタ12は、有機EL素子14の発光に必要な電流を流すための駆動用薄膜トランジスタである。書き込みについては,走査線SLに接続された第1トランジスタ11のゲートがONになることで、信号線DLを画素内に取り込むとともに、保持容量13に書き込む。第1トランジスタ11のゲートがOFFになっても、保持容量に書き込まれた電圧によって第2トランジスタ12が制御され、設定された電流を有機EL素子14に流す。それにより、次の書き込みが行われるまで、有機EL素子14の動作状態を保持する。
以上のように、画素駆動回路においては、第1トランジスタ11はスイッチング性能に優れたものが望ましい。また、第2トランジスタ12は、ゲート電圧に対するソース−ドレイン電流の特性のヒステリシスが少ないものが望ましい。したがって、以下の実施の形態においては、第1トランジスタ11はLTPS薄膜トランジスタとし、第2トランジスタ12は酸化物薄膜トランジスタとする。
実施の形態1
図3は、画素駆動回路が有する半導体装置110の構成例を示す平面図である。図4は、図3におけるIV−IV断面線による断面図である。半導体装置110は、絶縁性基板101、多結晶シリコン層111、第1ゲート絶縁層102、第1金属層103、酸化物半導体層121、第2ゲート絶縁層104、第2金属層105、層間絶縁層106、第3金属層107を含む。
半導体装置110は、絶縁性基板101を上面に、各層が上記記載順に積層されている。すなわち、絶縁性基板101上に多結晶シリコン層111が絶縁性基板101上に形成されている。多結晶シリコン層111上には第1ゲート絶縁層102が形成されている。第1ゲート絶縁層102上には第1金属層103、酸化物半導体層121が形成されている。第1金属層103、酸化物半導体層121上には、第2ゲート絶縁層104形成されている。第2ゲート絶縁層104上に、第2金属層105が形成されている。第2金属層105上には、層間絶縁層106が形成されている。層間絶縁層106上には第3金属層107が形成されている。
絶縁性基板101は絶縁性及び透光性を有する材料により形成する。絶縁性及び透光性を有する材料は、例えば、ガラスである。絶縁性基板101は板状をなす。絶縁性基板101は例えば、ガラス板である。多結晶シリコン層111は、多結晶シリコン、例えば、LTPS(低温多結晶シリコン)から成る層である。第1ゲート絶縁層102、第2ゲート絶縁層104、層間絶縁層106は、絶縁性を有する材料で形成する。絶縁性を有する材料は、例えば、酸化シリコン、窒化シリコンである。第1金属層103、第2金属層105、第3金属層107は、導電性のある金属により形成する。導電性のある金属は、例えば、アルミニウム、タンタル、モリブデンタンタル、モリブデンタングステンである。酸化物半導体層121は酸化物半導体を含む層である。酸化物半導体は、例えば、InGaZnOである。
半導体装置110には、第1トランジスタ11、第2トランジスタ12が構成されている。第1トランジスタ11、第2トランジスタ12は走査線SLの配線方向に並んでいる。第1トランジスタ11は、多結晶シリコン層111をチャネルとしている。以下、多結晶シリコン層111をチャネル111とも呼ぶ。ゲート112は、第1金属層103から成る。すなわち、チャネル111と対向する第1金属層103の一部分が第1トランジスタ11のゲート112である。第1トランジスタ11のソース113及びドレイン114は、第3金属層107から成る。すなわち、ソース113は、第3金属層107の一部分である。ソース113は、コンタクトホール1131を介して、チャネル111と電気的に接続されている。同様に、ドレイン114は、第3金属層107の一部分である。ドレイン114は、コンタクトホール1141を介して、チャネル111と電気的に接続されている。第1トランジスタ11は、トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタである。
第2トランジスタ12は、酸化物半導体層121をチャネルとしている。ゲート122は第2金属層105から成る。すなわち、酸化物半導体層(チャネル)121と対向する第2金属層105の一部分がゲート122である。第2トランジスタ12のソース123及びドレイン124は、第3金属層107から成る。第2トランジスタ12は、トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタである。
走査線SLの配線方向において、第1トランジスタ11と第2トランジスタ12との間には、保持容量13が構成されている。図5は、図3におけるV−V断面線による断面図である。保持容量13は下側電極131と上側電極132を含む。下側電極131は第2金属層105からなる。下側電極131を含む第2金属層105は、平面形状がL字を反転させた形状(逆L字形状)を有している。逆L字形状の信号線DLの配線方向に延びている部分の一部は、第2トランジスタ12のゲート122である。逆L字形状の走査線SLの配線方向に延びている部分の一部は、保持容量13の下側電極131である。下側電極131から第1トランジスタ11に延びている部分は、コンタクトホール1311により、第1トランジスタ11のドレイン114と接続している。上側電極132は第3金属層107からなる。上側電極132は第2トランジスタ12のソース123と一体化している。上側電極132と一体化している第3金属層107の一部には、有機EL素子14のアノードと上側電極132とを電気的に接続するコンタクトホール141が設けてある。
信号線DLは第3金属層107からなる。信号線DLは、第1トランジスタ11のソース113と一体化している。走査線SLは第1金属層103からなる。第1金属層103の一部は、走査線SLの配線方向と交差する方向に延びている部分がある。当該部分により、第1トランジスタ11のゲート112と走査線SLとが接続している。電源線VLは第3金属層107からなる。電源線VLは第2トランジスタ12のドレイン124と一体化している。
次に、半導体装置110の製造手順を説明する。図6は半導体装置110の製造手順を示すフローチャートである。図7から図9は半導体装置110の製造手順を断面図で表したものである。図7からび図9の断面は、図4と同様な断面である。第1トランジスタ11を形成するためのポリシリコン製造プロセス(LTPSプロセス)と第2トランジスタ12を形成するための酸化物半導体製造プロセスは同時並行で行われる。図6において、横並びになっているプロセスは同時に行われることを示している。図7から図9は図6に示した各ステップ実行後の状態を示している。図7に示した一部の手順実行後について、図7から図9での記載を省略している。
まず、絶縁性基板101を準備する。絶縁性基板101上に多結晶シリコン層111を形成する(ステップS1)。ステップS1では、絶縁性基板101に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によってa−Siを堆積する。a−Siに対して、ELA(Excimer Laser Annealing)により結晶化して、ポリシリコンを形成する。その後、フォレジスト工程、エッチング工程を含むIsland工程を行う。これらの工程により、所定の表面積を持つ島状の多結晶シリコン層111が完成する。図7Aの状態となる。
絶縁性基板101及び多結晶シリコン層111の上に、第1ゲート絶縁層102を形成する(ステップS2)。図7Bの状態となる。第1ゲート絶縁層102の上に、第1トランジスタ11のゲート112を形成する(ステップS3)。ステップS3では、スパッタリング法などにより、第1金属層103を成膜する。第1金属層103は、モリブデン(Mo)や、モリブデンの合金であるモリブデンタンタル(MoTa)、モリブデンタングステン(MoW)などからなる。その後、フォトレジスト工程により、島状のゲート112を形成する。図7Cの状態となる。
多結晶シリコン層111に対して、不純物の注入を行う(ステップS4)。ステップS4では、ゲート112をマスクとして、多結晶シリコン層111に対して不純物ドーピングを行う。続いて、多結晶シリコン層111の活性化を行う(ステップS5)。ステップS5では、多結晶シリコン層111を加熱する。加熱は例えば、電気炉で行う。また、加熱はエキシマレーザを用いたアニール法により行う。加熱の温度は、絶縁性基板101が変形しないような温度とする。加熱の温度は、例えば、300℃以上600℃以下の範囲を選択する。
多結晶シリコン層111の水素化を行う(ステップS6)。例えば、ステップS6では、例えば、プラズマ水素化を行う。すなわち、水素を含んだガスを流して真空ポンプを用いて1Torr以下に減圧した容器の中で高周波放電などによって水素プラズマを発生させ、その中で多結晶シリコン層111を加熱処理する。
酸化物半導体層121を第1ゲート絶縁層102の上に、形成する(ステップS7)。ステップS7では、酸化物半導体を成膜する。成膜した酸化物半導体膜に対して、Island工程を行う。酸化物半導体は、例えば、Indium:インジウム、Gallium:ガリウム、Zinc:亜鉛、Oxide:酸素などの化合物であるIGZOである。In(インジウム)−Sn(錫)−Zn(亜鉛)−O(酸素)からなる酸化物半導体を採用してもよい。図8Aの状態となる。
第2ゲート絶縁層104を形成する(ステップS8)。図8Bの状態となる。第2ゲート絶縁層104の一部は、ゲート112、酸化物半導体層121の上に作成される。他の部分は、第1ゲート絶縁層102の上に形成される。
第2トランジスタ12のゲート122を第2ゲート絶縁層104の上に、形成する(ステップS9)。ステップS9では、スパッタリング法などにより、第2金属層105を成膜する。第2金属層105は、モリブデン(Mo)や、モリブデンの合金であるモリブデンタンタル(MoTa)、モリブデンタングステン(MoW)などからなる。その後、フォトレジスト工程により、島状のゲート122を形成する。図8Cの状態となる。
層間絶縁層106を形成する(ステップS10)。図9Aの状態となる。層間絶縁層106の一部は、ゲート122の上に作成される。他の部分は、第1ゲート絶縁層102の上に形成される。
多結晶シリコン層111へのコンタクトホール1131、1141、酸化物半導体層121へのコンタクトホール1231、1241を形成する(ステップS11)。コンタクトホール1131、1141は層間絶縁層106の上面から、多結晶シリコン層111の上面に至る孔である。コンタクトホール1231、1241は、層間絶縁層106の上面から、酸化物半導体層121の上面に至る孔である。
第1トランジスタ11のソース113、ドレイン114、第2トランジスタ12のソース123、ドレイン124を層間絶縁層106上に、形成する(ステップS12)。ソース113、ドレイン114は、それぞれコンタクトホール1131、1141を介して、多結晶シリコン層111と接続する。ソース123、ドレイン124は、それぞれコンタクトホール1231、1241を介して、酸化物半導体層121と接続する。ステップS12では、スパッタリング法などにより、第3金属層107を成膜する。第3金属層107は、モリブデン(Mo)や、モリブデンの合金であるモリブデンタンタル(MoTa)、モリブデンタングステン(MoW)などからなる。その後、フォトレジスト工程により、ソース113、ドレイン114、ソース123、ドレイン124を形成する。図9Bの状態となる。
上述したように、走査線SLは第1金属層103の一部であるから、ステップS3において形成する。また、保持容量13の下側電極131は、第2金属層105の一部であるから、ステップS9において形成する。さらにまた、信号線DL、電源線VLは第3金属層107の一部であるから、ステップS12において形成する。電源線VLはドレイン124と一体である。
実施の形態2
本実施の形態では、第1ゲート絶縁層102又は酸化物半導体層121の界面付近に水素濃度が局所的に高い領域を形成した構成について説明する。
図10〜図12は実施の形態2に係る半導体装置110の製造手順を断面図で表したものである。実施の形態1と同様に、絶縁性基板101上に多結晶シリコン層111を形成し(図10A)、その後、絶縁性基板101及び多結晶シリコン層111の上に第1ゲート絶縁層102を形成した(図10B)。実施の形態2では、第1ゲート絶縁層102をSiOx とした。
第1ゲート絶縁層102の上に第1トランジスタ11のゲート112を形成し、前述のステップS4及びS5の工程を経た後、水素化工程を実施した(図10C)。この水素化工程では、プロセス温度390℃、水素ガス圧力400Pa、RF電力密度1.3W/cm2 の水素プラズマが使用され、水素プラズマを照射する時間(水素化処理時間)を15分又は30分とした。
水素化工程の後に、酸化物半導体層121として、IGZOをスパッタし、パターンニングを行うことにより、IGZO層を形成した。本実施の形態では、酸化物半導体層121としてIGZOをスパッタ法により70nmの膜厚に成膜した。その後、大気圧において、1時間、400℃のアニールを行った(図11A)。図11Aに示すように、ゲート112及びゲート112と同層が存在しない面では、第1ゲート絶縁層102又は酸化物半導体層121の界面付近に水素濃度が高い領域が形成された。なお、ゲート112及びゲート112の同層は、水素プラズマを透過しにくいことがこのような層構造を生じる原因と推定される。
水素濃度が高い領域は、高水素濃度第1ゲート絶縁層211と高水素濃度酸化物半導体層212とにより構成される。ここで、高水素濃度第1ゲート絶縁層211は、第1ゲート絶縁層102内において酸化物半導体層121との界面付近に形成され、水素濃度が極大(局所的に最大)となる領域(層)を表す。また、高水素濃度酸化物半導体層212は、酸化物半導体層121内において第1ゲート絶縁層102との界面付近に形成され、水素濃度が極大となる領域(層)を表す。
なお、水素濃度が高い領域は、第1ゲート絶縁層102の材料、酸化物半導体層121の材料、水素化処理の条件によって、高水素濃度第1ゲート絶縁層211又は高水素濃度酸化物半導体層212の何れか一方で構成されてもよい。
次いで、実施の形態1と同様の手順にて、第2ゲート絶縁層104を形成し(図11B)、第2ゲート絶縁層104の上に第2トランジスタ12のゲート122を形成した(図11C)。
また、第2ゲート絶縁層104及びゲート122の上に層間絶縁層106を形成し(図12A)、第1トランジスタ11のソース113及びドレイン114、並びに第2トランジスタ12のソース123及びドレイン124を層間絶縁層106上に形成した(図12B)。
発明者らは、詳細な水素濃度の分布を明らかにするため、水素化工程後の酸化物半導体層121の表面から第1ゲート絶縁層102へ向けた深さ方向の水素濃度分布をSIMS法(Secondary Ion Mass Spectrometry法,二次イオン質量分析法)により測定した。測定に用いたSIMS分析装置はPHI社製ADEPT1010である。分析には、3keVに加速させたCsイオン(Cs+ )によるイオンビームを用いた。
図13は、SIMS分析による深さ方向の元素濃度の分析結果を示すグラフである。図13Aは比較例として示す水素プラズマ処理時間がゼロのサンプルの分析結果である。図13Bは水素プラズマ処理時間が15分のサンプル、図13Cは水素プラズマ処理時間が30分のサンプルである。グラフの横軸は、表面の深さ方向の距離であり、左側縦軸は水素濃度、右側縦軸はSi及びInOのカウント数である。なお、Siのカウント数及びInOのカウント数の分布を見れば、IGZO層及びSiOx 層の界面を判別することが可能である。すなわち、Siのカウント数とInOのカウント数とが交差する付近の深さにおいて、IGZO層及びSiOx 層の界面が存在すると推定できる。なお、表面付近では、水素、Si、InOの何れもが高い値を示している。これは測定時における汚染の影響と考えられるので、以下の考察から除外する。
水素化処理を行った図13B及び図13Cにおいて、水素濃度が1×1021cm-3以上となり、著しく水素濃度が高い1つのピークを有している。また、このピークは40nmを超える厚さに分布していることが明らかとなった。ピーク値は、IGZO層やSiOx 層における層内の典型的な水素濃度の値(1×1020cm-3〜2×1020cm-3)よりも10倍以上高い値である。
また、この水素濃度のピークは、Siのカウント数とInOのカウント数とが交差する付近の深さと一致している。したがって、高水素濃度酸化物半導体層212(IGZO層)と高水素濃度第1ゲート絶縁層211(SiOx 層)との界面付近の水素濃度が高い。また、水素濃度の深さ方向分布のピークは、最大値を中心に40nmを程度の厚さに分布していることが明らかとなった。
一方、水素化処理を行っていない図13Aでは、酸化物半導体層121(IGZO層)と第1ゲート絶縁層102(SiOx 層)との界面付近に水素濃度のピークは存在しないので、高水素濃度第1ゲート絶縁層211も高水素濃度酸化物半導体層212も存在していない。
また、これらのサンプルにおける酸化物半導体層(高水素濃度酸化物半導体層を含む)のシート抵抗を測定した結果、水素化処理を行っていないサンプルでは1.90×108 Ω/sq、15分間の水素化処理を行ったサンプルでは8.09×107 Ω/sq、30分間の水素化処理を行ったサンプルでは3.33×106 Ω/sqとなった。これらの結果から、水素化処理時間が増加するとシート抵抗値が減少する変化が見られることが分かった。
酸化物半導体層のシート抵抗値の低下は、以下の理由が考えられる。高水素濃度酸化物半導体層212では、水素の還元作用によりに酸素欠損が形成される。その結果、高水素濃度酸化物半導体層212にキャリアが発生し、シート抵抗値が低下すると推定される。したがって、水素濃度に依存してシート抵抗値が変化すると考えられる。
図13A〜図13Cの処理条件で作成したIGZO−TFTのId−Vg特性を測定した結果、図13A及び図13Bの条件では、ゲート電圧を徐々に増加させると、約0V付近においてドレイン電流(Id)が増加し始める(ON状態となる)特性が得られた。一方、図13Cの条件では、ゲート電圧が約−7V付近においてON状態となる特性となった。図13Cの条件でのTFT特性は,主に高水素濃度酸化物半導体層における過剰キャリアの発生に起因していると推測される。
図13Cの条件で作成したトランジスタをスイッチ素子として用いる場合、ゲート電圧が0Vの時のドレイン電流値が高すぎて十分なトランジスタのオンオフ比を確保することができない。そのため、スイッチ素子として使用することは困難である。
更に追加して行った実験から、以下の知見が得られた。SIMS測定によって観察された深さ方向の水素濃度分布において、水素濃度ピーク値が1×1022cm-3以上であると、TFTがオンし始めるゲート電圧が−15V以下となり、スイッチ素子として使用することができなかった。
なお、本条件では、第1トランジスタ11である多結晶シリコン(LTPS)TFTを良好に動作させるために水素化処理時間は15分以上が必要であった。水素化処理時間がゼロである図13Aの条件では第1トランジスタは不良であったが、図13B及び図13Cの条件下の処理では、第1トランジスタ11のTFT特性は良好であった。
したがって、第1トランジスタ11である多結晶シリコン薄膜トランジスタと第2トランジスタ12であるIGZO−TFTとをスイッチ素子として用いるためには、SiOx 層及びIGZO層の界面付近の水素濃度のピーク値は1×1021cm-3以上、1×1022cm-3未満であることが望ましい。ベースとなる水素濃度を一定(1×1020cm-3)として換算すれば、水素濃度のピーク値は10倍以上、100倍未満であることが望ましい。
更に好ましくは、SiOx 層及びIGZO層の界面付近の水素濃度のピーク値は、1×1021cm-3以上、8×1021cm-3未満であることが望ましい。ベースとなる水素濃度を一定(1×1020cm-3)として換算すれば、水素濃度のピーク値は10倍以上、80倍未満であることが望ましい。水素濃度のピーク値が前述の条件であれば、第1トランジスタ11のTFT特性と第2トランジスタ12のTFT特性とを何れも良好なものとすることが可能であった。
本実施の形態は、以下の様な効果を奏する。第1トランジスタ11を形成する工程に含まれる水素化工程(ステップS6)の後に、第2トランジスタ12のチャネルとなる酸化物半導体層121を形成する(ステップS7)。酸化物半導体層121が水素プラズマに曝される可能性を低減できる。酸化物半導体層121が水素プラズマに曝されると、酸化物半導体層121に含まれる酸素が水素と反応する。そして、酸化物半導体層121に含まれる酸素量が減る。すると、酸化物半導体層121の電気抵抗が下がり、第2トランジスタ12がノーマリオン特性となる。しかし、本実施の形態では、酸化物半導体層121が水素プラズマに曝される可能性を低減し、酸化物半導体層121の特性劣化を抑制する。その結果、第2トランジスタ12がノーマリオン特性となることを抑制することが可能となる。
実施の形態3
本実施の形態は、第1ゲート絶縁層102と第2ゲート絶縁層1042との間に第2層間絶縁層1041を設ける構成に関する。図14は、画素駆動回路が有する半導体装置110の構成例を示す平面図である。図15は、図14におけるXV−XV断面線による断面図である。図14及び図15において、図3、図4に示した実施の形態1の構成と同様なものは同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態では、図15に示すように、第1ゲート絶縁層102、第1金属層103の上に、第2層間絶縁層1041が形成されている。第2層間絶縁層1041の上に、酸化物半導体層121が形成されている。第2層間絶縁層1041、酸化物半導体層121の上に、第2ゲート絶縁層1042が形成されている。さらに、第2ゲート絶縁層1042の上に、第2金属層105が形成されている。第2トランジスタ12の酸化物半導体層121は、第2層間絶縁層1041の上に形成されている。酸化物半導体層121とソース123とは、コンタクトホール1231を介して、電気的に接続されている。酸化物半導体層121とドレイン124とは、コンタクトホール1241を介して、電気的に接続されている。本実施の形態において、第2トランジスタ12は、トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタである。
次に、半導体装置110の製造手順を説明する。図16は半導体装置110の製造手順を示すフローチャートである。図17から図19は半導体装置110の製造手順を断面図で表したものである。図17から図19の断面は、図15と同様な断面である。図16において、図6と同様な工程については、同じステップ番号を付し、説明を省略する。図17から図19についても、図7から図9と同様な内容については、説明を省略する。
本実施の形態では、第1トランジスタ11が備える多結晶シリコン層111を水素化(ステップS6)した後、第2層間絶縁層1041を形成する(ステップS13)。図17Dの状態になる。
酸化物半導体層121を第2層間絶縁層1041上に、形成する(ステップS7)。図18Aの状態となる。第2ゲート絶縁層1042を形成する(ステップS8)。図18Bの状態となる。ステップS10からS11が実行され、図19Bの状態に至る。
本実施の形態は、実施の形態1の奏する効果に加えて、次の効果を奏する。多結晶シリコン層111の水素化(ステップS6)の後に、第2層間絶縁層1041を形成する(ステップS13)。水素化に用いた水素が、第1ゲート絶縁層102の表面に付着するなど残存していたとしても、第2層間絶縁層1041により、酸化物半導体層121とは遮断される。よって、酸化物半導体層121の特性劣化を抑制することが可能となる。
実施の形態4
実施の形態4は、実施の形態2を基本とした具体例である。本実施の形態において、第1ゲート絶縁層112及び層間絶縁層106をSiOx とした。図16の水素化工程(ステップS6)の具体的なプロセス条件は、プロセス温度390℃、水素ガス圧力400Pa、RF電力密度1.3W/cm2 の水素プラズマとし、水素化処理時間は15分とした。
図20は、実施の形態4に係る半導体装置110の構成例を示す断面図である。図20に示すように、水素濃度が局所的に高い領域が第1ゲート絶縁層102と第2層間絶縁層1041との間に高水素濃度第1ゲート絶縁層213として形成されている。
この高水素濃度第1ゲート絶縁層213における水素濃度や構造については、以下の実験及び分析により具体的に明らかとなった。実験では、絶縁性基板101の上に第1ゲート絶縁層102としてSiOx 膜を成膜した後、ゲート112を形成し、不純物注入、活性化工程を行った。その後、水素化工程を施した。次に、純水で洗浄した後、プラズマCVD法にて基板温度200℃で第2層間絶縁層1041としてSiOx を200nmの膜厚で成膜した。
なお、高水素濃度第1ゲート絶縁層213は、ゲート112及びゲート112の同層が存在しない領域で観察された。
このようにして作成されたサンプルを用い、SiOx で作成された第2層間絶縁層1041の表面からSiOx で作成された第1ゲート絶縁層102の内部へ向けた深さ方向の水素濃度分布をSIMS法により測定した結果、第1ゲート絶縁層102及び第2層間絶縁層1041の界面領域に、局所的に水素濃度が高い領域が存在していることが明らかとなった。
この領域における水素濃度のピーク値は1×1021cm-3以上であり、第1ゲート絶縁層102(SiOx )や第2層間絶縁層1041(SiOx )における層内の典型的な水素濃度(1×1020cm-3〜2×1020cm-3)よりも10倍以上高い値であることが明らかになった。
本実施の形態であれば、第2トランジスタ12は水素濃度の影響を受けず、良好な動作が可能となった。
実施の形態5
実施の形態5では、図16に示す製造手順においてステップS6の水素化工程と、ステップS13の第2層間絶縁層1041を形成する工程とを入れ替えた形態について説明する。
図21は、実施の形態5に係る半導体装置110の構成例を示す断面図である。図21に示すように、水素濃度が高い領域は、第2層間絶縁層1041と酸化物半導体層121との界面に存在する。第2トランジスタ12のソース123及びドレイン124の形成の後、酸化物半導体層121としてIGZOを形成し、その後400℃で1時間のアニールを大気圧で行った。
その結果、水素濃度が局所的に高い層間絶縁層領域である高水素濃度第2層間絶縁層214と、水素濃度が局所的に高い酸化物半導体領域である高水素濃度酸化物半導体層212とが形成された。
このサンプルの、酸化物半導体層121と第2層間絶縁層1041とが接する部分のSIMS分析を行った。その結果、IGZO表面からSiOx 膜内部へ向けた深さ方向の水素濃度分布は、酸化物半導体層121と第2層間絶縁層1041との界面領域に高い水素濃度のピークを持ち、そのピークの水素濃度が、第2層間絶縁層1041及び酸化物半導体層121の膜中領域における典型的な水素濃度と比較して10倍以上であることが分かった。
また、第2層間絶縁層1041と酸化物半導体層121との界面領域におけるピーク水素濃度が1×1022cm-3未満であれば、酸化物半導体TFTをスイッチ素子として用いることができることが明らかになった。
実施の形態1では、図8のS7ステップで示したように、ゲート112が形成された第1ゲート絶縁層102上に酸化物半導体膜を成膜し、この酸化物半導体膜を所望の形状にパターニングする必要がある。したがって、先に形成されたゲートをエッチングすることなく酸化物半導体膜のみをエッチングする選択エッチングが必要になる。一方で、実施の形態3では、ゲート112をなす第1金属層103がすでに形成された第2ゲート絶縁層1042に酸化物半導体を成膜しない。したがって、選択エッチングにより、酸化物半導体層121を形成する必要がない。選択エッチングでは、エッチング液により、第1金属層103の特性が劣化してしまうおそれがある。しかし、本実施の形態では、選択エッチングは不要であるので、第1金属層103の特性劣化を抑制することが可能となる。
以上述べた実施例は、これらの実施の形態に限定されない。例えば、図5に示した実施の形態1のプロセスのように、絶縁層に対して水素化工程を施した後に、水素化工程を施した絶縁層に接するようにその上に酸化物半導体層を成膜する工程を含めば、同様な効果がある。
すなわち、絶縁層の界面領域、又は、酸化物半導体層の界面領域で局所的に最大となる水素濃度が、絶縁層の膜中領域、及び、酸化物半導体層の膜中領域の水素濃度の10倍以上である。絶縁層の界面領域、及び、酸化物半導体層の界面領域の局所的に最大となる水素濃度が1×1022cm-3未満であれば、第1トランジスタ及び第2トランジスタが共に良好なTFT特性を得ることができる。
また、実施の形態1から5のプロセスは、本実施のプロセス条件に限定されない。例えば、絶縁層に対して水素化工程を施した後に層間絶縁層を成膜し、その層間絶縁層上に酸化物半導体層を成膜する工程で得られるものである。
すなわち、絶縁層の界面領域、又は、層間絶縁層の界面領域で局所的に最大となる水素濃度が、絶縁層の膜中領域、及び、層間絶縁層の膜中領域の水素濃度の10倍以上であり、絶縁層の界面領域、及び、層間絶縁層の界面領域の局所的に最大となる水素濃度が1×1022cm-3未満であれば、第1トランジスタ及び第2トランジスタが共に良好なTFT特性を得ることが可能となる。
各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものでは無いと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味では無く、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 有機EL表示装置
110 半導体装置
100 表示パネル
101 絶縁性基板
102 第1ゲート絶縁層
103 第1金属層
104 第2ゲート絶縁層
1042 第2ゲート絶縁層
1041 第2層間絶縁層
105 第2金属層
106 層間絶縁層
107 第3金属層
10 画素
11 第1トランジスタ
111 多結晶シリコン層(チャネル)
112 ゲート
113 ソース
114 ドレイン
12 第2トランジスタ
121 酸化物半導体層(チャネル)
122 ゲート
123 ソース
124 ドレイン
13 保持容量
14 有機EL素子
211 高水素濃度第1ゲート絶縁層
212 高水素濃度酸化物半導体層
213 高水素濃度第1ゲート絶縁層
214 高水素濃度第2層間絶縁層
DL 信号線
SL 走査線
VL 電源線

Claims (21)

  1. 絶縁性基板と、
    前記絶縁性基板上に形成した多結晶シリコン層と、
    前記多結晶シリコン層上に形成した第1ゲート絶縁層と、
    前記第1ゲート絶縁層上に形成した第1金属層と、
    前記第1ゲート絶縁層上に形成した酸化物半導体層と、
    前記酸化物半導体層上に形成した第2ゲート絶縁層と、
    前記第2ゲート絶縁層上に形成した第2金属層と、
    前記第2金属層上に形成した第1層間絶縁層と、
    前記第1層間絶縁層上に形成した第3金属層と
    を有し、
    前記多結晶シリコン層をチャネルとし、ソース及びドレインと、ゲートを有する第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタと、
    前記酸化物半導体層をチャネルとし、ソース及びドレインと、ゲートを有する第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタと
    を備え、
    前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのゲートが第1金属層からなり、
    前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのゲートが第2金属層からなり、
    前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのソース及びドレインと、前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのソース及びドレインが、前記第3金属層からなり、
    前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのソースまたはドレインと、前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのゲートが電気的に接続されていること
    を特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1ゲート絶縁層及び前記酸化物半導体層の界面領域に水素濃度が極大となる高水素濃度領域を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記高水素濃度領域における水素濃度は、前記第1ゲート絶縁層の膜中領域又は前記酸化物半導体層の膜中領域における水素濃度の10倍以上、100倍未満であること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記高水素濃度領域における水素濃度は1×1021cm-3以上、1×1022cm-3未満であること
    を特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記第1ゲート絶縁層及び第2ゲート絶縁層間に形成された第2層間絶縁層を有し、
    前記酸化物半導体層は前記第2層間絶縁層上に形成してあること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1ゲート絶縁層及び前記第2層間絶縁層の界面領域に水素濃度が極大となる高水素濃度領域を有すること
    を特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記高水素濃度領域における水素濃度は、前記第1ゲート絶縁層の膜中領域又は前記第2層間絶縁層の膜中領域における水素濃度の10倍以上、100倍未満であること
    を特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記高水素濃度領域における水素濃度は1×1021cm-3以上、1×1022cm-3未満であること
    を特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記第2層間絶縁層及び前記酸化物半導体層の界面領域に水素濃度が極大となる高水素濃度領域を有すること
    を特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  10. 前記高水素濃度領域における水素濃度は、前記第2層間絶縁層の膜中領域又は前記酸化物半導体層の膜中領域における水素濃度の10倍以上、100倍未満であること
    を特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記高水素濃度領域における水素濃度は1×1021cm-3以上、1×1022cm-3未満であること
    を特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  12. 請求項1から請求項11の何れか一項に記載の半導体装置と、発光素子とを含み、
    前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタは、前記発光素子に駆動電流を供給し、
    前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタは、前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタのゲート電圧を制御する
    ことを特徴とする表示装置。
  13. 前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのソース又はドレインに電圧を印加するデータ線と、
    前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタに電源電圧を印加する電源線と
    を備え、
    前記データ線及び前記電源線は、前記第3金属層で形成されていること
    を特徴とする請求項12に記載の表示装置。
  14. 前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタのゲートに電圧を印加するスキャン線を備え、
    前記スキャン線は、前記第1金属層で形成されていること
    を特徴とする請求項12又は請求項13に記載の表示装置。
  15. 絶縁性基板を準備する工程と、
    前記絶縁性基板上に、多結晶シリコンを含む第1チャネル半導体層を形成する工程、及び第1チャネル半導体層を水素化する工程を有する第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタを形成する工程と、
    前記絶縁基板上に、酸化物半導体を含む第2チャネル半導体層を、前記第1チャネル半導体層を水素化する工程の後に、形成する工程を有する第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタを形成する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタを形成する工程は、
    前記第1チャネル半導体層を形成する工程の後に、第1ゲート絶縁層を形成する工程、
    前記第1ゲート絶縁層上に、ゲートを含む第1金属層を形成する工程、及び
    前記第1チャネル半導体層を水素化する工程の後に、ソース及びドレインを含む第3金属層を形成する工程を有し、
    前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタを形成する工程は、
    前記第2チャネル半導体層を形成する工程の後に、第2金属層を形成する工程により、ゲートを形成し、
    前記第3金属層を形成する工程により、ソース及びドレインを形成すること
    を特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 絶縁性基板を準備する工程と、
    前記絶縁性基板上に、多結晶シリコンを含む第1チャネル半導体層を形成する工程、及び第1チャネル半導体層を水素化する工程を有する第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタを形成する工程と、
    前記絶縁性基板上に、酸化物半導体を含む第2チャネル半導体層を、前記第1チャネル半導体層を水素化する工程の後に、形成する工程を有する第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタを形成する工程とを備え、
    前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタを形成する工程は、ゲートに電圧を印加するスキャン線を形成する工程、及び
    ソース又はドレインに電圧を印加するデータ線を形成する工程を含み、
    前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタを形成する工程は、ソース又はドレインに電源電圧を印加する電源線を形成する工程
    を含むことを特徴とする表示装置の製造方法。
  18. 前記第1トップゲートプレーナ型薄膜トランジスタを形成する工程は、
    前記第1チャネル半導体層を形成する工程の後に、第1ゲート絶縁層を形成する工程、
    前記第1ゲート絶縁層上に、ゲートを含む第1金属層を形成する工程、及び
    前記第1チャネル半導体層を水素化する工程の後に、ソース及びドレインを含む第3金属層を形成する工程を有し、
    前記第2トップゲートプレーナセルフアライン型薄膜トランジスタを形成する工程は、
    前記第2チャネル半導体層を形成する工程の後に、第2金属層を形成する工程により、ゲートを形成し、
    前記第1金属層を形成する工程により、ソース及びドレインを形成すること
    を特徴とする請求項17に記載の表示装置の製造方法。
  19. 前記データ線及び前記電源線は、前記第3金属層からなり、
    前記データ線を形成する工程及び前記電源線を形成する工程は、前記第3金属層を形成する工程に含まれること
    を特徴とする請求項18に記載の表示装置の製造方法。
  20. 前記スキャン線は、前記第1金属層からなり、
    前記スキャン線を形成する工程は、前記第1金属層を形成する工程に含まれること
    を特徴とする請求項18又は請求項19に記載の表示装置の製造方法。
  21. 前記水素化する工程は、水素プラズマ処理であること
    を特徴とする請求項15から請求項20の何れか一項に記載の製造方法。
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