JP2018048621A - ベーンポンプ装置 - Google Patents

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【課題】組立性やメンテナンス性が良好で、かつ、摩擦損失が少なくて効率の高いベーンポンプ装置を提供すること。【解決手段】ベーンポンプ装置は、ベーンポンプ(1)と副ポンプ(2)とを含む。ベーンポンプ(1)は、吸込口と吐出口に通じるカム室(16)を形成しているカムリング(11)と、上記カム室(16)内で回転するロータ(12)と、上記ロータ(12)から進退可能に径方向に突出するベーン(13,13,…)と、上記ベーン(13,13,…)の後部に面する背面室(30,30,…)を有する。上記副ポンプ2は、ベーンポンプではなくて、上記ベーン(13,13,…)の後部に面する背面室(30,30,…)に流体を供給する。【選択図】図1

Description

この発明は、ベーンポンプ装置に関する。
従来の一定速度で駆動されるベーンポンプでは、ロータから径方向の外方に進退自在なベーンが遠心力とそのベーンポンプの吐出圧力によって、径方向の外方に飛び出して、カムリングの内周面に押し当てられて、ロータの回転にともなってポンプ作用を行うようになっている。
このようなベーンポンプでは、回転数制御時にロータの回転速度が零に近づく場合や、ベーンポンプの始動時に低速度で回転している場合に、遠心力およびベーンポンプの吐出圧力が小さいため、ベーンをカムリングの内周面に押し付けてシールすることができなくて、ポンプ動作を行わせることができないという問題がある。
近年、省エネルギーの観点から、ベーンポンプの回転数制御の要求が高まってきており、低速度でもポンプ動作をするベーンポンプが求められている。
そこで、この要求に応えるベーンポンプとして、特許4481090号公報(特許文献1)および特開2003―301781号公報(特許文献2)に記載のように、ベーンをカムリングの内周面に向けて押圧するバネや弾性体を設けて、上記ベーンの先端をカムリングの内周面に向けて付勢するようにして、低速回転時でもポンプ動作をするにしたものが提案されている。
特許4481090号公報 特開2003―301781号公報
しかしながら、上記ベーンポンプでは、上記ベーンの後部に面する狭い背面室内にベーンを付勢するバネや弾性体を設けなければならないため、組立性やメンテナンス性が悪いという問題がある。
また、上記ベーンポンプでは、カムリングの内周面に向けてベーンを常にバネや弾性体の付勢力で付勢しているため、ベーンの先端とカムリングの内周面との間の摩擦力が大きくなって、摩擦損失によって効率が低下するという問題がある。
そこで、この発明の課題は、組立性やメンテナンス性が良好で、かつ、摩擦損失が少なくて効率の高いベーンポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のベーンポンプ装置は、
吸込口と吐出口に通じるカム室を形成しているカムリングと、上記カム室内で回転するロータと、上記ロータから進退可能に径方向に突出するベーンと、上記ベーンの後部に面する背面室を有するベーンポンプと、
上記ベーンの後部に面する背面室に流体を供給するベーンポンプでない副ポンプと
を備えることを特徴としている。
上記構成のベーンポンプ装置によれば、上記ベーンポンプでない副ポンプによってベーンの後部に面する背面室に流体を供給して、上記カムリングのカム室の内周面にベーンの先端を押し付けるから、低速回転時においても、シール性を確保て上記ベーンポンプにポンプ作用を行わせることができ、しかも、バネや弾性体を不要とすることができて、組立性やメンテナンス性が良くなる。
上記ベーンポンプでない副ポンプは、ベーンをカム室の内周面に向けて押し付けるバネや弾性体がないベーンポンプとは違って、低速回転時においても、ポンプ作用をして、背面室に加圧流体を供給することができる。
また、上記構成のベーンポンプ装置は、ベーンをカム室の内周面に向けて押し付けるバネや弾性体を不要とすることができるから、ベーンの先端とカム室の内周面との間の摩擦損失が小さくなって、効率が向上する。
1実施形態では、
上記副ポンプは、所定回転速度よりも遅い回転速度において、上記ベーンポンプよりも高い圧力を発生する。
上記実施形態によれば、上記副ポンプは、所定回転速度よりも遅い回転速度において、上記ベーンポンプよりも高い圧力を発生するから、この高い圧力の流体を背面室に供給して、ベーンの先端を確実にカムリングのカム室の内周面に押し付けて、低速度においても、ベーンポンプに、バネや弾性体がなくても、ポンプ作用を行わせることができる。
この副ポンプの例として、例えば、ギアポンプやピストンポンプ等がある。
1実施形態では、
上記副ポンプは、ギアポンプである。
ギアポンプは歯車の歯とケーシングとの間に流体を閉じ込めて加圧するから、ベーンポンプに比べて、低速運転時でもポンプ作用を行うことができる。
したがって、上記実施形態によれば、低速運転時においても、ギアポンプによって、ベーンポンプの背面室に加圧流体を供給して、ベーンの先端をカムリングのカム室の内周面に押し付けて、ベーンポンプにポンプ作用を行わせることができる。
1実施形態では、
上記ベーンポンプと上記副ポンプとは同軸に連結されている。
例えば、プレス機などにおいては、低圧大容量のベーンポンプと高圧小容量のギアポンプ等の高圧ポンプとを同軸に連結して多連化して使用する場合がよくある。この場合、高圧を発生するのに適したギアポンプ等の高圧ポンプを、ベーンポンプの背面室に流体を供給すう副ポンプとして使用すると、専用の副ポンプを別途用意することなく、ギアポンプ等の高圧ポンプを副ポンプとして転用できて、コストアップを抑制することができる。また、副ポンプための専用のモータ等の原動機が不要になってコストダウンができる。
1実施形態では、
上記背面室に、上記副ポンプの吐出口と上記ベーンポンプの吐出口とを切換接続する切換弁を備える。
上記実施形態によれば、上記切換弁によって、上記背面室を、上記副ポンプの吐出口と上記ベーンポンプの吐出口とに切換接続できるから、上記ベーンポンプの回転速度が一定値以上に高くなって、ベーンポンプの吐出圧力が高くなると、上記切換弁でベーンポンプの吐出口と背面室とを接続して、ベーンポンプの背圧室の圧力をベーンポンプの自己圧力に切換えて、副ポンプの運転を停止、または、無負荷運転をして、省エネルギーを達成することができる。
1実施形態では、
上記切換弁は、上記ベーンポンプの吐出流体の圧力が一定圧力以上になると、上記背面室に上記ベーンポンプの吐出口を接続するシーケンス弁である。
上記実施形態によれば、上記シーケンス弁によって、上記ベーンポンプの吐出流体の圧力が一定圧力以上になると、上記背面室に上記ベーンポンプの吐出口を自動的に接続するから、複雑な制御が不要になり、また、副ポンプの運転を停止、または、無負荷運転をして、省エネルギーを達成することができる。
1実施形態では、
上記ベーンポンプの吐出流体の圧力を検出する圧力センサと、
上記副ポンプの吐出ラインに接続された電磁リリーフ弁と、
上記圧力センサが一定圧力以上の圧力を検出すると、上記電磁リリーフ弁を制御して上記副ポンプを無負荷、または、低負荷運転をするコントローラと
を備える。
上記実施形態によれば、上記圧力センサが一定圧力以上の圧力を検出すると、上記コントローラは、上記副ポンプの吐出ラインに接続された電磁リリーフ弁を制御して上記副ポンプを無負荷、または、低負荷運転をするので、省エネルギーを達成することができる。
この発明のベーンポンプ装置は、組立性やメンテナンス性が良好で、かつ、摩擦損失を少なくして効率を向上することができる。
この発明の第1実施形態のベーンポンプ装置の模式回路図である。 この発明の第2実施形態のベーンポンプ装置の模式回路図である。 この発明の第3実施形態のベーンポンプ装置の回路図である。 この発明の第4実施形態のベーンポンプ装置の回路図である。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、この第1実施形態のベーンポンプ装置は、ベーンポンプ1と、ベーンポンプでない副ポンプの一例としてのギアポンプ2と、このギアポンプ2を駆動する原動機の一例としてのモータ3と、圧力制御部の一例としてのリリーフ弁5とを備えている。
上記ベーンポンプ1は、カムリング11とロータ12とベーン13,13,…とを有する。上記カムリング11は非円筒形の内周面15を有するカム室16を形成し、このカム室16に軸17に固定したロータ12を回転自在に配置している。上記ロータ12からベーン13,13,…が径方向に進退可能に突出するようになっている。
このベーンポンプ1の吐出口Pは、カムリング11の端面に当接する端板20に形成した弧状の凹部21,21に連通し、吸込口Tは端板20に形成した弧状の凹部22,22に連通している。
一方、上記ベーンポンプ1のベーン13,13…の後部に面する背面室30,30,…は、圧縮行程においては、端板20に形成した弧状の凹部31,31に連通し、吸入工程においては、端板20に形成した弧上の凹部32,32連通している。この凹部31,31および凹部32,32はギアポンプ2の吐出ライン41に接続している。したがって、ベーン13,13…の後部に面する背面室30,30,…には、吐出ライン41、弧状の凹部31,31および凹部32,32を介して、ギアポンプ2からの吐出流体が供給されて、ギアポンプ2からの流体の圧力によって、ベーン13,13…の先端はカムリング11のカム室16の内周面15に向けて押し付けられるようになっている。
上記ギアポンプ2からの流体の圧力は、圧力制御部の一例としてのリリーフ弁5によって適切な圧力に制御される。
上記副ポンプとしてのギアポンプ2は、図示しないが、周知のように、歯車の歯とケーシングとの間に流体を閉じ込めて加圧するものであるから、回転速度が起動時等の低速でもベーンポンプよりも高い圧力を発生して、この高い圧力の流体を背面室30に供給して、ベーン13,13,…の先端を確実にカムリング11のカム室16の内周面15に押し付けてシール性を高めて、低速度においても、ベーンポンプ1の背面室30にバネや弾性体がなくても、ポンプ作用を行わせることができる。
ベーンポンプの場合、低速運転時には、ベーンに作用する遠心力が小さいから、ベーンの先端をカムリングの内周面に押し付ける力が弱くて、シール性が弱くて、ポンプ作用が十分にできなくて、ベーンポンプの吐出圧が高くならない場合があるのである。
上記構成のベーンポンプ装置によれば、上記ベーンポンプ1でない副ポンプ2の一例としてのギアポンプ2によって、ベーンポンプ1のベーン13,13…の後部に面する背面室30,30,…に流体を供給して、カムリング11のカム室16の内周面15にベーン13,13…の先端を押し付けるから、低速回転時においても、ベーンポンプ1にポンプ作用を行わせることができる。
上記ベーンポンプでない副ポンプとしてのギアポンプ2は、ベーンをカム室の内周面に向けて押し付けるバネや弾性体がないベーンポンプとは違って、低速回転時においても、ポンプ作用をして、ベーンポンプ1のベーン13,13…の後部に面する背面室30,30,…に加圧流体を供給して、ベーンポンプ1にポンプ作用を行わせることができるのである。
また、上記ベーンポンプ装置は、ベーン13,13,…の先端をカムリング11のカム室16の内周面15に押し付けるバネや弾性体を設けていないから、ベーン13,13,…の先端とカムリング11のカム室16の内周面15との間の摩擦損失が小さくなって、効率が向上する。
また、上記ベーンポンプ装置は、圧力制御部の一例としてのリリーフ弁5によって、ベーンポンプ1のベーン13,13,…の後部に面する背面室30,30,…内の流体の圧力を制御できるから、上記ベーン13,13,…の先端をカムリング11のカム室16の内周面15に押し付ける力を過大にすることなく、かつ、過小にすることなく、最適にすることができ、したがって、エネルギー効率を高くでき、かつ、ベーン13,13,…の先端のシール作用を確保して確実にポンプ動作を行わせることができる。
また、上記圧力制御弁の一例であるリリーフ弁5は、背面室30に供給する流体の圧力を最適に制御でき、したがって、省エネルギーを達成して、効率を向上でき、かつ、低速運転でも確実にポンプ動作を行わせることができる。
より具体的には、例えば、ベーンポンプ1の負荷圧力が小さく、かつ、吐出流量が大きい場合には、ベーンポンプ1のロータ12が高速回転しているから、ベーン13,13,…に作用する遠心力が大きく、かつ、ベーン13,13,…を背面室30側に押し戻そうとする圧力が小さいため、背面室30に供給する流体の圧力は大きくする必要がない。このような場合、上記リリーフ弁5によって、背面室30に供給する流体の圧力を低くして、ベーン13,13,…に対する押圧力を小さくしてベーン13,13,…の先端とカムリング11のカム室16の内周面15との間の摩擦損失を低減して、エネルギーのロスを低減して、効率を向上することができる。
一方、ベーンポンプ1の負荷圧力が大きく、かつ、吐出流量が小さい場合には、ベーンポンプ1のロータ12が低速回転しているから、遠心力が小さく、かつ、負荷圧力が大きくてベーン13,13,…を背面室30側に押し戻そうとする力が大きいため、背面室30に供給する流体の圧力は高くする必要がある。このような場合、リリーフ弁5によって、背面室30に供給する流体の圧力を高く制御して、ベーン13,13,…の先端をカムリング11のカム室16の内周面15に向けて適切に押圧して、確実にポンプ作用を行わせることができる。
上記リリーフ弁5は、電磁リリーフ弁や電磁比例リリーフ弁であると、設定圧を精細に調整できて、より好ましい。
なお、この圧力制御弁として、リリーフ弁5に代えて、減圧弁等を用いてもよい。
この第1実施形態では、所定回転速度よりも遅い回転速度において、ベーンポンプよりも高い圧力を発生する副ポンプの例として、ギアポンプ2を述べたが、この副ポンプとしてピストンポンプ等を用いてもよい。
(第2実施形態)
図2はこの発明の第2実施形態のベーンポンプ装置の回路図であり、図1に示す第1実施形態のベーンポンプ装置とは、シーケンス弁50を有する点のみが異なる。したがって、図2において、図1の構成要素と同一構成要素については、図1の構成要素と同一参照番号を付してそれらの詳しい説明は省略する。
図2に示すように、ベーンポンプ1のベーン13,13,…の後部に面する背面室30,30,…に連通する端板20の弧状の凹部31,31を、切換弁の一例としてのシーケンス弁50によって、副ポンプの一例としてのギアポンプ2の吐出ライン41とベーンポンプ1の吐出口Pに連なる吐出ライン52とに切換接続するようにしている。
上記シーケンス弁50は、ベーンポンプ1の吐出口Pの吐出流体の圧力が一定圧力以上になると、上記ベーンポンプ1の背面室30,30,…に、ライン51,凹部31,31を介して、上記ベーンポンプ1の吐出口Pに連なる吐出ライン52を接続する一方、ベーンポンプ1の吐出口Pの吐出流体の圧力が一定未満のときは、上記ベーンポンプ1の背面室30,30,…にギアポンプ2の吐出ライン41を接続するようになっている。
この第2実施形態のベーンポンプ装置によれば、上記ベーンポンプ1の吐出流体の圧力が一定圧力以上になると、シーケンス弁50によって、ベーン13,13,…の後部に面する背面室30,30,…にベーンポンプ1の吐出口Pを自動的に接続して、ベーンポンプ1の自体の自己圧力でベーン13,13,…を自動的に突出させるから、複雑な制御が不要になり、また、ギアポンプ2の運転を停止、または、無負荷運転をして、省エネルギーを達成することができる。
また、ベーンポンプ1が起動時などの低速運転時には、シーケンス弁50はベーンポンプ1のベーン13,13,…の後部に面する背面室30,30,…にギアポンプ2の吐出ライン41を接続して、ギアポンプ2からの吐出流体を供給するから、低速運転時等においても、ベーン13,13,…の先端をカムリング11のカム室16の内周面15に押し付けて、シール作用を確保して、確実にポンプ動作を行わせることができる。
この第2実施形態では、切換弁の一例としてシーケンス弁50を用いたが、シーケンス弁50に限らず、ベーンポンプ1のベーン13,13,…の後部に面する背面室30,30,…を副ポンプ2の吐出ライン41とベーンポンプ1の吐出口Pとに切換接続できるならば、どのような切換弁であってもよく、例えば、2位置電磁切換弁、3位置電磁切換弁等を用いることができる。
(第3実施形態)
図3はこの発明の第3実施形態のベーンポンプ装置の回路図であり、図2に示す第2実施形態のベーンポンプ装置とは、ベーンポンプ1と副ポンプ2とを同軸に直結している点のみが異なる。したがって、図3において、図2の構成要素と同一構成要素については、図2の構成要素と同一参照番号を付してそれらの詳しい説明は省略する。
なお、図3においは、簡明にするため、ベーンポンプ1を回路記号のみで示しているが、この図3のベーンポンプ1自体は、図1および2に示す第1および第2実施形態のベーンポンプ1と全く同じ構造を有する。したがって、この第3実施形態でも、図1および2に示すベーンポンプ1を適宜参照できる。なお、図3において、30は背面室を概念的に示すものである。
図3に示すように、この第3実施形態のベーンポンプ装置は、ベーンポンプ1と副ポンプの一例のギアポンプ2とは同軸に連結している。
例えば、プレス機などにおいては、低圧大容量のベーンポンプと高圧小容量のギアポンプ等の高圧ポンプとを同軸に連結して多連化して使用する場合がよくある。この場合、高圧を発生するのに適したギアポンプ等の高圧ポンプを、ベーンポンプ1の背面室30に流体を供給すう副ポンプ2として使用すると、専用の副ポンプを別途用意することなく、ギアポンプ等の高圧ポンプを副ポンプ2として転用できて、コストアップを抑制することができる。また、副ポンプための専用のモータ等の原動機が不要になってコストダウンができる。
この第3実施形態でも、ベーンポンプ1の吐出ライン52の圧力が予め定められる一定値よりも高くなると、シーケンス弁50によって、図2に示すベーン13,13,…の後部に面する背面室30,30,…にベーンポンプ1の吐出ライン52を自動的に接続して、ベーンポン1の自体の自己圧力でベーン13,13,…を自動的に突出させるから、複雑な制御が不要になり、また、ギアポンプ2を無負荷運転して、省エネルギーを達成することができる点は、第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図4はこの発明の第4実施形態のベーンポンプ装置の回路図であり、図3に示す第3実施形態のベーンポンプ装置とは、リリーフ弁5に代えて電磁リリーフ弁65を用い、ベーンポンプ1の吐出ライン52の圧力を検出する圧力センサ71と、この圧力センサ71から吐出ライン52の圧力を表す信号を受けて電磁リリーフ弁65を制御するコントローラ75を備えている点のみが異なる。
したがって、図4において、図3に示す第3実施形態のベーンポンプ装置の構成要素と同一構成要素については、図3の構成要素と同一参照番号を付してそれらの詳しい説明は省略する。
図4に示すベーンポンプ装置においては、ベーンポンプ1の吐出ライン52の圧力が予め定められた一定圧力以上なると、シーケンス弁50によって、ベーンポンプ1の背面室30にベーンポンプ1の吐出ライン52を自動的に接続して、ベーンポン1自体の自己圧力でベーン13,13,…を自動的に突出させる点は第3実施形態と同様である。
さらに、上記コントローラ75は、圧力センサ71から、ベーンポンプ1の吐出ライン52の圧力が予め定められた一定圧力以上なったことを表す信号を受けると、電磁リリーフ弁65の設定圧を低く制御して、ギアポンプ2を無負荷、または、低負荷運転をする。
このように、上記圧力センサ71が一定圧力以上の圧力を検出すると、コントローラ75は、ギアポンプ2の吐出ライン41に接続された電磁リリーフ弁65を制御してギアポンプ2を無負荷、または、低負荷運転するので、省エネルギーを達成することができる。
上記第1〜第4実施形態では、ベーンポンプ1の背面室30にバネや弾性体を設けていないが、組立性、メンテナンス性、効率を阻害する程度が小さい場合は、背面室30にバネや弾性体を設けることも可能である。
第1〜第4実施形態および変形例で述べた構成要素は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよいのは、勿論である。
1 ベーンポンプ
2 副ポンプ、ギアポンプ
11 カムリング
12 ロータ
13 ベーン
16 カム室
30 背面室
50 切換弁、シーケンス弁
65 電磁リリーフ弁
71 圧力センサ
T 吸込口
P 吐出口

Claims (7)

  1. 吸込口(T)と吐出口(P)に通じるカム室(16)を形成しているカムリング(11)と、上記カム室(16)内で回転するロータ(12)と、上記ロータ(12)から進退可能に径方向に突出するベーン(13,13,…)と、上記ベーン(13,13,…)の後部に面する背面室(30,30,…)を有するベーンポンプ(1)と、
    上記ベーン(13,13,…)の後部に面する背面室(30,30,…)に流体を供給するベーンポンプでない副ポンプ(2)と
    を備えることを特徴とするベーンポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のベーンポンプ装置において、
    上記副ポンプ(2)は、所定回転速度よりも遅い回転速度において、上記ベーンポンプ(1)よりも高い圧力を発生することを特徴とするベーンポンプ装置。
  3. 請求項1に記載のベーンポンプ装置において、
    上記副ポンプ(2)は、ギアポンプ(2)であることを特徴とするベーンポンプ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のベーンポンプ装置において、
    上記ベーンポンプ(1)と上記副ポンプ(2)とは同軸に連結されていることを特徴とするベーンポンプ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のベーンポンプ装置において、
    上記背面室(30)に、上記副ポンプ(2)の吐出口と上記ベーンポンプ(1)の吐出口(P)とを切換接続する切換弁(50)を備えることを特徴とするベーンポンプ装置。
  6. 請求項5に記載のベーンポンプ装置において、
    上記切換弁は、上記ベーンポンプ(1)の吐出流体の圧力が一定圧力以上になると、上記背面室(30)に上記ベーンポンプ(1)の吐出口(P)を接続するシーケンス弁(50)であることを特徴とするベーンポンプ装置。
  7. 請求項5または6に記載のベーンポンプ装置において、
    上記ベーンポンプ(1)の吐出流体の圧力を検出する圧力センサ(71)と、
    上記副ポンプ(2)の吐出ラインに接続された電磁リリーフ弁(65)と、
    上記圧力センサ(71)が一定圧力以上の圧力を検出すると、上記電磁リリーフ弁(65)を制御して上記副ポンプ(2)を無負荷、または、低負荷運転をするコントローラ(75)と
    を備えることを特徴とするベーンポンプ装置。
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