JP2015140705A - 圧縮機 - Google Patents

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尾崎 達也
Tatsuya Ozaki
達也 尾崎
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Abstract

【課題】シリンダブロックに開閉弁を付設しない吐出口を有するものであって、ロータの逆回転に起因する異音の発生を防止できる圧縮機を提供する。
【解決手段】シリンダブロック41内のシリンダ室40にロータ10が回転自在に設けられ、ロータ10の各べーン溝に突出・退出方向に移動自在にべーンが配置され、シリンダ室40に、隣り合う2つのベーンに仕切られて圧縮室が形成され、圧縮冷媒を吐出する吐出室6のオイル溜まり6aとベーンの背圧側とを連通するオイル供給通路83に、ロータ10の回転によって回転可能なオイルポンプ5が配置され、オイルポンプ5は、ロータ10の逆回転時に逆回転してベーンの背圧側のオイルを吐出室6へ送る。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダ室内のロータと共に回転するベーンによってシリンダ室内に圧縮室を形成して冷媒の圧縮を行う圧縮機に関する。
従来よりべーンロータリ式の圧縮機が種々提案されている(特許文献1参照)。図6及び図7には、かかる圧縮機の一従来例が示されている。図6において、圧縮機100は、ハウジング101を有する。このハウジング101は、電動モータ102及び電動モータ102により駆動される圧縮機構部103を収容するハウジング部材101aと、このハウジング部材101aの開口側面に配置されたフロントハウジング部材101bとから構成されている。圧縮機構部103は、内部にシリンダ室104が設けられるシリンダブロック105と、このシリンダブロック105の両側面にそれぞれ配置されたフロントサイドブロック106及びリアサイドブロック107とを備えている。電動モータ102には、モータ制御部109から駆動電流が通電される。
図7に示すように、シリンダ室104には、ロータ110が回転自在に収容されている。ロータ110は、シリンダ室104の中心に対してシフトした位置を中心として回転自在に配置されている。ロータ110の中心には回転軸111が貫通され、ロータ110と回転軸111は互いに固定されている。この回転軸111は、フロントサイドブロック106とリアサイドブロック107に回転自在に支持されている。回転軸111のフロント側は、フロントサイドブロック106より突出され、電動モータ102に連結されている。
ロータ110には、その外周面に開口する複数のべーン溝112が設けられている。各べーン溝112は、ロータ110の外周面の等間隔位置に配置されている。各べーン溝112には、シリンダ室104の突出・退出方向に移動自在にベーン113が配置されている。各ベーン113は、背圧によって各ベーン113が突出方向に付勢されるよう構成されている。シリンダ室104には、2つのベーン113に仕切られて圧縮室114が形成される。フロントサイドブロック106とリアサイドブロック107には、シリンダ室104に開口する吸入口118が形成されている。シリンダブロック105には、圧縮室114で所定の吐出圧に圧縮された冷媒を吐出する2つの吐出口115が形成されている。各吐出口115は、開閉弁116によって開閉される。
図6に示すように、リアサイドブロック107の後端側には、圧縮室114で圧縮された冷媒を吐出する吐出室117が設けられている。吐出室117の底部には、オイルが溜められるオイル溜まり118が設けられている。オイル供給通路119によってオイル溜まり118とベーン113の背圧側とが連通されている。
上記構成では、ロータ110の回転時に、シリンダ室104が隣り合う2つのベーン113に仕切られることにより圧縮室114が形成され、圧縮室114内で圧縮された冷媒が各開閉弁116を開いて吐出口115より吐出室117へ吐出される。吐出室117では冷媒から分離したオイルが吐出室117の底部のオイル溜まり118に溜まり、オイルが分離した後の高圧の冷媒は吐出室117から吐出ポート(図示せず)を通って凝縮器(図示せず)に吐出される。又、吐出室117内は冷媒の吐出圧によって高圧になっているので、オイル溜まり118のオイルがオイル供給通路119を介して各ベーン113の背圧側に供給され、各ベーン113が突出方向に付勢されるので、各ベーン113の先端がシリンダ室104の内周面に押圧される。その結果、シリンダ室104が隣り合う2つのベーン113により仕切られて圧縮室114が形成された状態に保たれる。
特開2013−194549号公報
しかしながら、前記従来例では、シリンダブロック105に設けられる2つの開閉弁116のうち、下流側の開閉弁116を廃止したいという要請がある。しかし、開閉弁116を廃止すると、圧縮機100の運転停止時に吐出室117に溜まっている冷媒が吐出口115を通って圧縮室114に逆流してロータ110を逆方向に駆動する。これによって、ロータ110が逆回転して異音が発生する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、シリンダブロックに開閉弁を付設しない吐出口を有するものであって、ロータの逆回転に起因する異音の発生を防止できる圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、シリンダブロック内にシリンダ室が設けられ、前記シリンダ室にロータが回転自在に設けられ、前記ロータにはその外周面に開口する複数のべーン溝が設けられ、前記各べーン溝に突出・退出方向に移動自在にべーンが配置され、前記シリンダ室には、隣り合う2つの前記ベーンに仕切られて圧縮室が形成され、前記圧縮室で圧縮された冷媒を吐出する吐出室が設けられ、前記吐出室にはオイルが溜められ、前記吐出室のオイル溜まりと前記ベーンの背圧側とを連通するオイル供給通路が設けられ、前記オイル供給通路より供給される吐出圧によって、前記ベーンを前記シリンダ室の内周面に押圧する圧縮機であって、前記オイル供給通路には、前記ロータの回転によって回転可能なオイルポンプが配置され、前記オイルポンプは、前記ロータの逆回転時に逆回転して前記ベーンの背圧側のオイルを前記吐出室へ送ることを特徴とする。
前記オイルポンプは、前記ロータの正回転時に前記吐出室側のオイルを前記ベーンの背圧側に送ることが好ましい。
前記オイル供給通路には、前記ベーンの背圧側と前記オイルポンプとの間に、リリーフ弁の開動作でオイルを逃がすオイル排出通路が配置されていることが好ましい。
前記オイルポンプの回転軸は、前記ロータの正回転では非連結状態となり、前記ロータの逆回転では連結状態となるワンウェイクラッチを介して前記ロータの駆動軸に連結されていることが好ましい。
本発明によれば、圧縮機の運転停止後に、吐出側の圧縮室の圧力よりも吸入側の圧縮室の圧力が小さいため、この圧力差によってロータが逆転する。このロータの逆回転によりオイルポンプも逆回転してベーンの背圧側のオイルが吐出室側に強制的に戻される。その結果、ベーンの背圧側が圧縮室よりも小さな圧力となって、ベーンがベーン溝内に引き込まれて複数の圧縮室が連通するので、前記圧力差によるロータの逆回転が止まる。これにより、ロータの逆回転に起因する異音の発生を防止できる
本発明の第1実施形態を示し、圧縮機の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、圧縮機要部の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2のB−B線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、圧縮機要部の断面図である。 一従来例を示し、圧縮機の断面図である。 一従来例を示し、図6のC−C線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示す。図1に示すように、圧縮機1Aは、ハウジング2を有する。このハウジング2は、有底筒状のハウジング部材21と、このハウジング部材21の開口側面に配置されたフロントハウジング部材22とから構成されている。ハウジング部材21には、電動モータ3と、電動モータ3により駆動される圧縮機構部4とが収容されている。
ハウジング部材21内には、圧縮機構部4を境として一方に吸入室8が、他方に吐出室6が形成されている。吐出室6の底部には、冷媒から分離したオイルを溜めるオイル溜まり6aが設けられている。
圧縮機構部4は、内部にシリンダ室40が設けられるシリンダブロック41と、このシリンダブロック41の両側面にそれぞれ配置されたフロントサイドブロック42及びリアサイドブロック43とを備えている。フロントサイドブロック42とリアサイドブロック43のシリンダ室40側の面には、後述するロータ10の背圧室13に連通する高圧圧供給溝44と中間供給溝45が形成されている。
電動モータ3は、吸入室8に配置されている。電動モータ3は、モータ制御部32より駆動電流が通電される。モータ制御部32は、フロントハウジング部材22に搭載されている。
図3に示すように、シリンダ室40には、ロータ10が回転自在に収容されている。ロータ10は、シリンダ室40の中心に対してシフトした位置を中心として回転自在に配置されている。ロータ10の中心には駆動軸9が貫通され、ロータ10と駆動軸9は互いに固定されている。この駆動軸9は、フロントサイドブロック42とリアサイドブロック43に回転自在に支持されている。駆動軸9のフロント側は、フロントサイドブロック42より突出され、電動モータ3に連結されている。
ロータ10には、その外周面に開口する複数のべーン溝11が設けられている。各べーン溝11は、ロータ10の外周面の等間隔位置の3箇所に配置されている。各べーン溝11には、突出・退出方向に移動自在にべーン12が配置されている。各べーン溝11の底面側には、背圧室13が開口されており、この背圧室13より供給されるオイルが各べーン12の背圧として作用するようになっている。これにより、各べーン12は、突出方向に付勢されるよう構成されている。この詳しい構成については、下記に祥述する。
各べーン12は、駆動軸9の回転時に、上記した突出方向の付勢力によってシリンダ室40の内壁に当接しつつ移動する。このとき、隣り合う2つのべーン12間によって、シリンダ室40内には複数の圧縮室14が形成される。各圧縮室14は、ロータ10の回転に応じてその容積を拡大し、且つ、冷媒を吸入する吸入工程と、容積を縮小し、吸入した冷媒を圧縮し、且つ、吐出する圧縮工程を繰り返す。これにより、ロータ10の1回転につき冷媒が1回圧縮される。
フロントサイドブロック42とリアサイドブロック43には、シリンダ室40を開口する吸入口47が設けられている。吸入口47は、冷媒供給通路46(図3に一部図示)を介して吸入室8に連通している。シリンダブロック41には、シリンダ室40に開口する吐出口48が設けられている。吐出口48は、2箇所に設けられている。2つの吐出口48のうち、ロータ10の回転方向の上流側の吐出口48は、開閉弁49によって開閉する。2箇所の吐出口48は、冷媒吐出通路(図示せず)を介して吐出室6に連通している。
吐出室6のオイル溜まり6aと高圧供給溝44間を連通するオイル供給通路83が設けられている。高圧供給溝44には、吐出圧のオイルが流入する。又、オイル供給路83は、駆動軸9の軸受け隙間を介して中間圧供給溝45に連通している。中間圧供給溝45には、オイルが軸受け隙間を通ることによって吐出圧と吸入圧の間の中間圧のオイルが流入する。このオイル供給通路83の途中には、オイルポンプ5が配置されている。
オイルポンプ5は、図4に示すように、リアサイドブロック43の後側面に設けられる環状のケーシング51と、ケーシング51内に回転自在に収容されると共に、内径部に内歯部が形成された環状のアウターロータ53と、アウターロータ53内に収容され、内歯部に内接して噛み合う外歯部が形成されたインナーロータ55とを備えている。内歯部と外歯部の各歯形はトロコイド曲線によって成形されている。内歯部は5つの歯を有する。外歯部は4つの歯を有し、内歯部より歯が1つ少ない。駆動軸9はインナーロータ55の中心にある。アウターロータ53の中心は、インナーロータ55の中心から所定距離、偏心している。駆動軸9の回転駆動によってインナーロータ55が回転すると、アウターロータ53は同一方向に若干の遅れをもって駆動される。この回転につれてアウターロータ53とインナーロータ55間の距離の短い箇所では、インナーロータ55の外歯部の山部とアウターロータ53の内歯部の谷部が噛み合うが、両者の距離の遠い箇所では、インナーロータ55の外歯部の歯が1つ少ないため、アウターロータ53との間に形成される空間は、広がったり縮まったりする。これにより、オイルポンプ5はオイルを強制的に吸い込んで吐出する。
オイルポンプ5は、ロータ10の正回転時に、吐出室6のオイル溜まり6aのオイルをオイル供給通路83を介して高圧供給溝44と中間圧供給溝45に供給する。高圧供給溝44に供給されたオイルと中間圧供給溝45に供給されたオイルは、ロータ10の背圧室13と連通する区間にあって、ベーン12の背圧室13に供給される。
高圧供給溝44とオイルポンプ5の間に位置する背圧供給通路83には、
される吐出路82には、ベーン12の背圧側とオイルポンプ5との間に、リリーフ弁84で開閉するオイル排出通路85が配置されている。リリーフ弁84は、バネ86のバネ圧が閉方向に付勢されている。リリーフ弁84に過剰圧力が作用すると、リリーフ弁84が開方向に変位してオイルをオイル排出通路85を介して逃がす。
次に、本実施形態の圧縮機1Aの動作について説明する。圧縮機1Aの運転時に電動モータ3が回転すると、駆動軸9の回転と一体になって圧縮機構部4が正回転し、これによってロータ10がシリンダ室40を回転する。すると、オイルポンプ5の正回転により吐出室6側のオイルがオイル供給通路83を介してベーン12の背圧室13に送られるので、オイル圧が各べーン12の背圧として作用し、各ベーン12がシリンダ室40の内壁に当接しつつ移動する。そして、隣り合う2つのべーン12によって、シリンダ室40内には容積変化を行う圧縮室14が形成され、吸入口47を介して吸入した冷媒を圧縮する。冷媒の圧縮が進むと、圧縮室14から冷媒が吐出口48及び吐出通路(図示せず)を介して吐出室6に吐出される。吐出室6内では冷媒から分離したオイルがオイル溜まり6aに溜まると共に、冷媒は吐出ポートを介して外部の凝縮器(図示せず)に吐出される。
上記の圧縮機1Aの運転中に、オイルポンプ5より下流の背圧供給通路83内のオイル圧力が過剰に大きくなると、リリーフ弁84が開いてオイルがオイル排出通路85を介して吐出室6に逃がされる。
圧縮機1Aの運転を停止すると、ロータ10の回転が停止する。ここで、吐出側の圧縮室14の圧力よりも吸入側の圧縮室14の圧力が小さいため、この圧力差によってロータ10が逆転する。このロータ10の逆回転によってオイルポンプ5も逆回転して、ベーン12の背圧側のオイルがオイル供給通路83を介して吐出室6側に強制的に戻される。その結果、ベーン12の背圧室13が圧縮室14よりも小さな圧力となって、ベーン12がベーン溝11内に引き込まれて複数の圧縮室14が連通するので、前記圧力差によるロータ10の逆回転が止まる。
以上説明したように、オイル供給通路83には、ロータ10の回転によって回転可能なオイルポンプ5が配置され、オイルポンプ5は、ロータ10の逆回転時に逆回転してベーン12の背圧側のオイルを吐出室6へ送る。従って、圧縮機1Aの運転停止後にベーン12がベーン溝11内に引き込まれて複数の圧縮室14が連通して、吐出側の圧縮室14の圧力と吸入側の圧縮室14の圧力との圧力差によるロータ10の逆回転が止まるため、ロータ10の逆回転に起因する異音の発生を防止できる。
圧縮機1Aの運転停止後、上記したように、ベーン12がベーン溝11内に引き込まれて複数の圧縮室14が連通し、シリンダ室40等を介して吐出室6と吸入室8が連通する。これにより、直ぐに圧縮機構部4内の圧力が均圧に近い状態になるため、運転停止直後の再起動の安定した制御が可能となり、スムーズな再起動を行うことができる。つまり、従来のように、運転停止後にロータが逆回転し、ロータの逆回転状態で再起動すると、制御が不安定となるため、スムーズな起動ができない恐れがあったが、本発明では、上記した理由によってスムーズな再起動が可能である。
ロータ10の正回転時に、オイルポンプ5に接続される吐出路82内のオイル圧力が過剰に大きくなると、リリーフ弁84が開いて吐出路82内のオイルがオイル排出通路85を介して逃げることにより、ベーン12の背圧側に必要以上に大きな背圧が作用することを防止できるため、ロータ10の回転抵抗が過剰に増大するのを防止できる。これにより、省エネルギー化を図ることができる。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態を示す。図5に示すように、この第2実施形態の圧縮機1Bは、前記第1実施形態と比較するに、オイルポンプ5の回転軸56がワンウェイクラッチ57を介してロータ10の駆動軸9に連結されている。ワンウェイクラッチ57は、ロータ10の正回転では非連結状態となり、ロータ10の逆回転では連結状態となる。
また、第1実施形態のように、リリーフ弁の開動作でオイルを逃がすオイル排出通路は設けられていない。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、重複説明を回避するため、説明を省略する。また、図面の第1実施形態と同一構成箇所には、同一符号を付して明確化を図る。
上記構成では、圧縮機1Bの運転時にロータ10が正回転すると、ワンウェイクラッチ57が非連結状態となり、オイルポンプ5が停止する。この状態でロータ10の回転により冷媒の圧縮が進むと、圧縮室14から吐出室6に冷媒が吐出されるので、吐出室6内の圧力が徐々に高くなり高圧となる。これによって、吐出室6とベーン12の背圧側との圧力差によりオイルポンプ5が正回転し、オイルが吐出室6のオイル溜まり6aからオイル供給通路83を介してベーン12の背圧室13へ供給されるので、ベーン12が背圧により突出方向に付勢される。
次いで、圧縮機1Bの運転停止後にロータ10が逆回転すると、ワンウェイクラッチ57が連結状態となるので、オイルポンプ5の回転軸56がロータ10の駆動軸9に連結される。これにより、オイルポンプ5の逆回転によりベーン12の背圧側のオイルが吐出室6側に強制的に戻される。その結果、ベーン12の背圧側が圧縮室14よりも小さな圧力となって、ベーン12がベーン溝11内に引き込まれて複数の圧縮室14が連通するので,吐出側の圧縮室14の圧力と吸入側の圧縮室14の圧力との圧力差によるロータ10の逆回転が止まる。
以上説明したように、本実施形態にあっても、前記第1実施形態と同様に、圧縮機1Bの運転停止後にベーン12がベーン溝11内に引き込まれて複数の圧縮室14が連通して圧力差によるロータ10の逆回転が止まるので、ロータ10の逆回転に起因する異音の発生を防止できる。
前記第1実施形態と同様の理由によって、圧縮機1Bの運転停止後、直ぐに圧縮機構部4内の圧力が均圧に近い状態になるため、運転停止直後の再起動の安定した制御が可能となり、スムーズな再起動を行うことができる。
また、ロータ10の正回転時にはオイルポンプ5が回転しないため、ロータ10の回転負荷が増大するのを防止できる。これによって、省エネルギー化を図ることができる。
1A,1B 圧縮機
5 オイルポンプ
6 吐出室
6a オイル溜まり
9 駆動軸
10 ロータ
11 べーン溝
12 べーン
14 圧縮室
40 シリンダ室
41 シリンダブロック
56 回転軸
57 ワンウェイクラッチ
83 オイル供給通路
84 リリーフ弁
85 オイル排出通路

Claims (4)

  1. シリンダブロック(41)内にシリンダ室(40)が設けられ、
    前記シリンダ室(40)にロータ(10)が回転自在に設けられ、
    前記ロータ(10)にはその外周面に開口する複数のべーン溝(11)が設けられ、
    前記各べーン溝(11)に突出・退出方向に移動自在にべーン(12)が配置され、
    前記シリンダ室(40)には、隣り合う2つの前記ベーン(12)に仕切られて圧縮室(14)が形成され、
    前記圧縮室(14)で圧縮された冷媒を吐出する吐出室(6)が設けられ、
    前記吐出室(6)にはオイルが溜められ、
    前記吐出室(6)のオイル溜まり(6a)と前記ベーン(12)の背圧側とを連通するオイル供給通路(83)が設けられ、
    前記オイル供給通路(83)より供給される吐出圧によって、前記ベーン(12)を前記シリンダ室(40)の内周面に押圧する圧縮機(1A,1B)であって、
    前記オイル供給通路(83)には、前記ロータ(10)の回転によって回転可能なオイルポンプ(5)が配置され、
    前記オイルポンプ(5)は、前記ロータ(10)の逆回転時に逆回転して前記ベーン(12)の背圧側のオイルを前記吐出室(6)へ送ることを特徴とする圧縮機(1A,1B)。
  2. 請求項1記載の圧縮機(1A)であって、
    前記オイルポンプ(5)は、前記ロータ(10)の正回転時に前記吐出室(6)側のオイルを前記ベーン(12)の背圧側に送ることを特徴とする圧縮機(1A)。
  3. 請求項2記載の圧縮機(1A)であって、
    前記オイル供給通路(83)には、前記ベーン(12)の背圧側と前記オイルポンプ(5)との間に、リリーフ弁(84)の開動作でオイルを逃がすオイル排出通路(85)が配置されていることを特徴とする圧縮機(1A)。
  4. 請求項1記載の圧縮機(1B)であって、
    前記オイルポンプ(5)の回転軸(56)は、前記ロータ(10)の正回転では非連結状態となり、前記ロータ(10)の逆回転では連結状態となるワンウェイクラッチ(57)を介して前記ロータ(10)の駆動軸(9)に連結されていることを特徴とする圧縮機(1B)。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109578277A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 株式会社丰田自动织机 叶片型压缩机

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