JP2018047934A - 吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】上部弁体がステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着したままとなることを抑制し、上部弁体を確実に着座させることが可能な吐出容器を提供すること。【解決手段】ステム21の上端部内には、上端部がノズル筒部65の後端開口部に前後方向で対向し、下端部が上部弁体24上に配設された上部コイルバネ25が配設されており、上部コイルバネ25の上端部と押下ヘッド16の内面との間には、上下方向の間隙が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出容器に関する。
この種の吐出容器として、内容物が収容された容器本体と、ステム及び押下ヘッドを有し、容器本体の口部に装着されたポンプと、を備え、ポンプが、ステムの上下動に連係するピストンと、内側にピストンが上下摺動自在に嵌合されたシリンダと、シリンダ内に配設された下部弁体と、ステムの上端部内に配設された上部弁体と、を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3710617号公報
ところで、容器本体が例えばパウチ容器など、内容物の減少に伴って減容変形する場合に、当初容器本体の上端部内に存在していたヘッドスペースとポンプのシリンダ内とが内容物の減少に伴って連通し、ポンプの作動によって内容物と共にヘッドスペース内の空気がステム内に流入することがある。そのため、ポンプの押下を解除しても、上部弁体がステムの内周面に付着したままとなり、下降して着座しないことがある。これにより、上部弁体が逆止弁として正常に機能しなくなり、ポンプの動作不良が引き起こされる。
そこで、本発明は、上部弁体がステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着したままとなることを抑制し、上部弁体を確実に着座させることが可能な吐出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の吐出容器は、内容物が収容され、内容物の減少に伴って減容変形する容器本体と、上方付勢状態で下方移動自在に支持されたステム、及び、前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された押下ヘッドを有し、前記容器本体の口部に装着されたポンプと、を備え、前記押下ヘッドが、前端に前記吐出孔が形成され、前後方向に延びるノズル筒部を有し、前記ポンプが、前記ステムの上下動に連係する筒状のピストンと、内側に前記ピストンが上下摺動自在に嵌合されたシリンダと、前記シリンダ内に配設され、前記シリンダ内と前記容器本体内との連通及びその遮断を切り替える下部弁体と、前記ステムの上端部内に配設され、前記シリンダ内と前記吐出孔との連通及びその遮断を切り替える上部弁体と、を有し、前記押下ヘッドの押下により、前記下部弁体が前記シリンダ内と前記容器本体内との連通を遮断した状態で、前記上部弁体が前記シリンダ内と前記吐出孔とを連通させ、前記押下ヘッドの押下を解除したときに、前記上部弁体が前記シリンダ内と前記吐出孔との連通を遮断した状態で、前記下部弁体が前記シリンダ内と前記容器本体内とを連通させ、前記ステムの上端部内には、上端部が前記ノズル筒部の後端開口部に前後方向で対向し、下端部が前記上部弁体上に配設された弾性部材が配設され、前記弾性部材の上端部と前記押下ヘッドの内面との間または前記弾性部材の下端部と前記上部弁体との間には、上下方向の間隙が設けられていることを特徴とする。
この発明では、押下ヘッドの押下に伴って上昇した上部弁体が、ステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着しようとしても、弾性部材の復元力によって下方に強制的に変位され、着座される。したがって、上部弁体がステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着したままとなることを抑制し、上部弁体を確実に着座させることができる。
また、弾性部材の上端部と押下ヘッドの内面との間または弾性部材の下端部と上部弁体との間に上下方向の間隙が設けられているため、押下ヘッドの押下当初において弾性部材の付勢力が上部弁体に作用することがなく、上部弁体が弁座部から上方に離反しにくくなることを防止し、押下ヘッドの押下によってシリンダ内から上昇した内容物によって、上部弁体を弁座部から容易に上方に離反させることができる。したがって、押下ヘッドを押し下げたときに吐出孔を通して内容物をより確実に吐出させることができる。
また、本発明の吐出容器では、前記弾性部材の上端部と前記押下ヘッドの内面との間には、上下方向の間隙が設けられており、前記弾性部材が、上下移動自在であってもよい。
この発明では、弾性部材が上下移動自在であるため、押下ヘッドの押下当初において、弾性部材の付勢力が上部弁体に作用することなく、上部弁体が弁座部から離反する際に上部弁体と共に上昇する。
また、本発明の吐出容器では、前記上部弁体が、ボール弁であってもよい。
この発明では、上部弁体がステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着しても、弾性部材の復元力によって上部弁体を確実に下方に変位させることができる。
また、本発明の吐出容器では、前記弾性部材の上端縁が、前記ノズル筒部の後端開口部よりも上方の位置にあってもよい。
この発明では、内容物を吐出させるときに、弾性部材の上端部がノズル筒部の後端開口部に引っかかることを抑制し、ポンプの動作がより安定する。
また、本発明の吐出容器では、前記弾性部材が、筒状をなしており、前記押下ヘッドの頂壁部には、前記弾性部材の内側に進入する案内部が下方に向けて突設されてもよい。
この発明では、内容物を吐出させるときに、弾性部材が傾くことを抑えつつ弾性部材を上下移動させることができ、ポンプの動作がより安定する。
この発明に係る吐出容器によれば、上部弁体がステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着したままとなることを抑制し、上部弁体を確実に着座させることができる。また、押下ヘッドの押下当初において上部弁体が弁座部から上方に離反しにくくなることを防止し、押下ヘッドを押し下げたときに吐出孔を通して内容物をより確実に吐出させることができる。
本発明の一実施形態における吐出容器を示す軸方向断面図である。 図1の吐出容器の使用状態を示す部分拡大図である。 図1の吐出容器の使用状態を示す部分拡大図である。 上部コイルバネが設けられていない吐出容器の使用状態を示す部分拡大図である。 図1の吐出容器の使用状態を示す部分拡大図である。
以下、本発明による吐出容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態に係る吐出容器1は、図1に示すように、内容物が収容された容器本体2と、容器本体2の口部3に装着されたポンプ4と、ポンプ4を容器本体2の口部3に装着させる円筒状の装着キャップ5と、を備えている。
これら口部3及び装着キャップ5は、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置した状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oと称し、図1において容器軸Oに沿うポンプ4の後述する押下ヘッド16側を上側、その反対側を下側とし、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに直交する方向を径方向、容器軸O回りで周回する方向を周方向と称する。また、径方向において後述するノズル筒部65のうち吐出孔16Aが形成された先端側を前側、ノズル筒部65の基端側を後側と称する。
容器本体2は、内容物の減少に伴って減容変形する可撓性を有する袋状のパウチ11と、パウチ11の上端縁に固定され、外周面に雄ネジ部が形成された口部3が設けられたスパウト12と、を備える。
ポンプ4は、上方付勢状態で下方移動自在に支持された後述する円筒状のステム21を有するポンプ本体15と、ステム21の上端に装着され、内容物の吐出孔16Aが形成された押下ヘッド16と、を有する。
ポンプ本体15は、ステム21と、装着キャップ5によって容器本体2の口部3内に挿入された状態で保持され、内側にステム21が上方に向けて立設された円筒状のシリンダ22と、ステム21に連係すると共にシリンダ22内に上下摺動自在に嵌合された円筒状のピストン23と、を有する。これらステム21、シリンダ22及びピストン23は、容器軸Oと同軸に配設されている。
また、ポンプ本体15は、ステム21内に配設され、ステム21の上端開口部を開閉する上部弁体24と、ステム21内に配設され、上部弁体24を下方に付勢可能な弾性部材(本実施形態では上部コイルバネ)25と、シリンダ22内に配設され、シリンダ22の下端開口部を開閉する下部弁体26と、ステム21を上方に向けて付勢する下部コイルバネ27と、を有する。
ステム21は、下端がピストン23に連結された円筒状の大径部31と、大径部31の上端に平面視で円環状のステム連結段部32を介して連設された円筒状の小径部33と、を有する。これら大径部31、ステム連結段部32及び小径部33は、容器軸Oと同軸に配設されている。
大径部31の外径は、ピストン23の内径よりも小径であり、大径部31の下端は、ピストン23の上下方向の中間部に径方向内側から連結されている。
小径部33は、大径部31よりも小径となっている。
ステム連結段部32には、上部弁体24が離反可能に着座する上部弁座部34が設けられている。上部弁座部34は、径方向内側に向かうにしたがって漸次下方に向けて延在する平面視で円環状に形成されている。
シリンダ22は、内側にピストン23が上下摺動自在に配設された円筒状の直筒部41と、直筒部41の下端から下方に向けて延設された円筒状の吸込筒部42と、を有する。これら直筒部41及び吸込筒部42は、容器軸Oと同軸に配設されている。
直筒部41の上端部には、径方向外側に向けて突出する平面視で円環状のフランジ部43が直筒部41の全周にわたって形成されている。フランジ部43には、下方に向けて延在して容器本体2の口部3の内側に例えば液密にまたは気密に嵌合する円筒状のシール筒部44が形成されている。
また、直筒部41の下端には、径方向内側に向けて突設された平面視で円環状の下部弁座部45が形成されている。ステム21及びシリンダ22の各内部のうち下部弁座部45と上部弁座部34との間は、ステム21の小径部33及び大径部31、ピストン23並びにシリンダの直筒部41の各内部にわたって延在し、内容物が収容される収容室Rとなっている。
ピストン23は、ステム21と一体に形成されている。また、ピストン23の上端部は、上方に向かうにしたがって漸次拡径し、ピストン23の下端部は、下方に向かうにしたがって漸次拡径している。そして、ピストン23の上端部及び下端部は、シリンダ22の直筒部41の内周面に全周にわたって例えば液密に摺接している。
上部弁体24は、本実施形態では球状をなすボール弁であり、ステム21に形成された上部弁座部34の上面に着座して上部弁座部34を閉塞する。そして、上部弁体24は、シリンダ22内の加圧時に上部弁座部34から離反してシリンダ22内と吐出孔16Aとを連通させ、シリンダ22内の減圧時に上部弁座部34に着座してシリンダ22内と吐出孔16Aとの連通を遮断する逆止弁として機能する。
上部コイルバネ25は、上部弁体24上に容器軸Oと同軸に配設されており、上部コイルバネ25の上端縁は、押下ヘッド16の後述する本体筒部61の頂壁部62の内面から離間している。これにより、上部コイルバネ25は、上下移動自在となっている。
下部弁体26は、シリンダ22内の加圧時に下部弁座部45の上面に着座してシリンダ22の下端開口部を閉塞した状態に維持し、シリンダ22内の減圧時に下部弁座部45から離反してシリンダ22の下端開口部を開放する逆止弁として機能する。これにより、シリンダ22内の加圧時に、収容室R内の内容物は、シリンダ22の下端開口部を通して容器本体2内に戻ることが規制され、シリンダ22内の減圧時に、容器本体2内の内容物は、シリンダ22の下端開口部を通して収容室R内に流入することができる。
下部弁体26は、直筒部41の下端に設けられた下部弁座部45を開閉する円板状の弁体部51と、内部に弁体部51が配設されていると共に直筒部41の下端部の内周面に嵌合された平面視で円環状の下環状部52と、下環状部52と上下方向に間隔をあけて配設された有底円筒状の上筒部53と、下環状部52と上筒部53とを連結する連結部54と、を有する。これら弁体部51、下環状部52及び上筒部53は、容器軸Oと同軸に配設されている。
弁体部51は、下部弁座部45に離反可能に着座して下部弁座部45を閉塞する。弁体部51の外周面と下環状部52の内周面とは、周方向に間隔をあけて複数設けられた弾性連結片部55によって連結されている。
上筒部53は、下環状部52よりも小径とされており、下部コイルバネ27の内側に配設されている。
連結部54は、容器軸Oを径方向で挟む両側に一対配設されている。連結部54は、下環状部52の上端に立設された下縦壁部56と、下縦壁部56の上端から径方向内側に向けて突設された横壁部57と、横壁部57の径方向内端から上方に向けて立設されて上筒部53の下端に連なる上縦壁部58と、を有する。下縦壁部56及び上縦壁部58は、周方向に沿って湾曲している。また、一対の上縦壁部58同士の間には、容器軸O上に配設され、上下方向に延在する仕切壁部59が配設されている。
これにより、吸込筒部42を通して直筒部41に流入した内容物は、一対の連結部54間の空間を通って直筒部41のうち下部弁体26よりも上方に流入できる。
下部コイルバネ27は、ピストン23の径方向内縁部と下部弁体26の横壁部57の上面との間に容器軸Oと同軸に配設されており、ステム21を常時上方付勢している。
押下ヘッド16は、有頂円筒状の本体筒部61と、本体筒部61の頂壁部62から下方に向けて延設された円筒状の装着筒部63及び取付筒部64と、本体筒部61から径方向外側に向けて突出すると共に内部が取付筒部64内に連通し、前端に吐出孔16Aが形成された円筒状のノズル筒部65と、を有する。これら本体筒部61、装着筒部63及び取付筒部64は、容器軸Oと同軸に配設されている。
本体筒部61の頂壁部62には、容器軸Oと同軸に配設され、上部コイルバネ25内に進入する案内部(本実施形態では案内軸部)66が下方に向けて突設されている。案内軸部66の下端は、上下方向で、ノズル筒部65の後端開口部の下縁よりも下方の位置にある。これにより、内容物を吐出させる際に、上部コイルバネ25の上下移動を案内すると共に、上部コイルバネ25が傾くことを抑制する。
装着筒部63は、取付筒部64よりも径方向外側に配設され、本体筒部61の下端よりも下方に向けて延びている。また、装着筒部63の下端部の内周面には、雌ネジ部が形成されている。
取付筒部64は、装着筒部63の下端よりも下方に向けて延びており、ステム21の小径部33に外嵌している。また、取付筒部64の下端は、ステム連結段部32の上面に当接または近接している。
ノズル筒部65の後端開口部は、上部コイルバネ25に対して前後方向で対向している。また、上部コイルバネ25の上端は、上下方向で、ノズル筒部65の後端開口部の上縁よりも若干上方の位置にある。これにより、内容物を吐出させる際に、上部コイルバネ25の上端部がノズル筒部65の後端開口部に引っかかることを抑制する。
なお、上部コイルバネ25の上端は、ノズル筒部65の後端開口部に前後方向で対向していれば、上下方向で、ノズル筒部65の後端開口部の上縁と同等の位置または下方の位置にあってもよい。
装着キャップ5は、容器本体2の口部3に装着される円筒状の外筒部71と、外筒部71の上端に平面視で円環状の第1キャップ連結段部72を介して連設された円筒状の中間筒部73と、中間筒部73の上端に平面視で円環状の第2キャップ連結段部74を介して連設された円筒状の内筒部75と、を有する。これら外筒部71、第1キャップ連結段部72、中間筒部73、第2キャップ連結段部74及び内筒部75は、容器軸Oと同軸に配設されている。
外筒部71の内周面には、雌ネジ部が形成されており、容器本体2の口部3に螺着されている。
中間筒部73は、外筒部71よりも小径とされており、シリンダ22の直筒部41のうちフランジ部43よりも上方に突出している上端部を径方向外側から囲む。また、中間筒部73は、容器本体2の口部3と共にシリンダ22のフランジ部43を上下方向で挟む。
内筒部75は、中間筒部73よりも小径とされており、内筒部75のうち第2キャップ連結段部74よりも上方に突出する上端部の外周面には、押下ヘッド16の本体筒部61に形成された雌ネジ部と螺着可能な雄ネジ部が形成されている。この雄ネジ部は、押下ヘッド16を押し下げたときに、押下ヘッド16の装着筒部63に形成された雌ネジ部に当接することにより、押下ヘッド16の下方への移動を規制する。なお、内筒部75ではなく第2キャップ連結段部74の上面によって押下ヘッド16の下方への移動を規制してもよい。
また、内筒部75のうち第2キャップ連結段部74よりも下方に突出する部分は、シリンダ22の直筒部41の内側に進入している。そして、内筒部75の下端は、ピストン23の上端に当接または近接しており、ピストン23の上方への移動を規制する。
次に、以上のような構成の吐出容器1の使用方法について説明する。
まず、押下ヘッド16を押下して、ステム21と共に下降させる。ピストン23は、ステム21の下降に伴って、下部コイルバネ27の付勢力に抗しながらシリンダ22の直筒部41の内周面に沿って下降する。これにより、図2に示すように、収容室R内の圧力が上昇し、上部弁体24が上部弁座部34から離反して上部弁座部34が開放される。なお、吐出容器1の未使用時において、上部コイルバネ25は、上部弁体24上に容器軸Oと同軸に載置されているだけである。上部弁座部34から離反した上部弁体24は、押下ヘッド16の押し込み当初において、上部コイルバネ25と共に上昇し、上部コイルバネ25の上端が押下ヘッド16の頂壁部62に当接した後に、上部コイルバネ25の付勢力に抗しながらさらに上昇する。
上部弁座部34が開放されると、収容室R内の内容物は、ステム21の小径部33、押下ヘッドの取付筒部64及びノズル筒部65の内部を順次流通し、吐出孔16Aに達する。これにより、内容物は、吐出孔16Aを通じて外部に吐出される。
収容室R内の内容物が吐出孔16Aを通じて外部に吐出されるにしたがって、収容室R内の圧力が低下するので、上部弁体24は、下降して上部弁座部34に着座し、上部弁座部34を閉塞する。ここで、上部コイルバネ25の下方付勢力(弾性復元力)によって、上部弁体24の下降が補助されるので、上部弁体24は、上部弁座部34に確実に着座する。上部コイルバネ25は、復元変形した後、上部弁体24と共に下降する。これにより、上部コイルバネ25の上端と頂壁部62の内面との間には、再び間隙が形成される。
そして、押下ヘッド16の押下を解除すると、下部コイルバネ27の上方付勢力(弾性復元力)によって、ピストン23、ステム21及び押下ヘッド16が上方に復元移動する。そのため、ピストン23は、シリンダ22の直筒部41の内周面に沿って上方に摺動する。これにより、収容室R内の圧力が低下し、下部弁体26の弁体部51に連結された弾性連結片部55が弾性変形する。そして、弁体部51が下部弁座部45から離反して下部弁座部45が開放され、容器本体2内の内容物は、吸込筒部42及び下部弁座部45の各内部を流通し、収容室R内に流入する。そして、ステム21及びピストン23が上昇してピストン23のシリンダ22に対する上方に向けた摺動が停止すると、弁体部51は、下部弁座部45に着座し、下部弁座部45を閉塞する。これにより、次回の押下ヘッド16の押下による吐出操作に備える。
ここで、容器本体2内に内容物が十分に残存している場合には、押下ヘッド16の押し込みの解除に伴うサックバックがあるものの、ノズル筒部65及びステム21の各内部には、内容物が満たされている。そのため、上部弁体24は、上部コイルバネ25の下方付勢力の補助がない場合であっても、上部弁座部34に着座する。
しかし、容器本体2内の内容物を吐出していくにしたがって、可撓性を有する容器本体2は、図3に示すように、減容変形する。また、容器本体2が減容変形していくと、押下ヘッド16の押下を解除して収容室R内に内容物を充填するときに、ヘッドスペースH内の空気が内容物と共に収容室R内に流入することがある。この状態で押下ヘッド16を押下すると、収容室R内の内容物及び空気は、ステム21の小径部33、押下ヘッドの取付筒部64及びノズル筒部65の内部を順次流通し、吐出孔16Aに達して、吐出孔16Aを通じて外部に吐出される。このとき、ノズル筒部65及びステム21の各内部には、内容物が満たされておらず、ノズル筒部65及びステム21の各内面には、内容物が膜状に付着している。
そのため、上部コイルバネ25が配設されていない場合には、図4に示すように、上部弁体24がステム21の内周面に残存している内容物によってステム21の内周面に付着し、上部弁座部34に着座しないことがある。
一方、本実施形態にかかる吐出容器1では、上述のように、上部コイルバネ25が配設されており、上部コイルバネ25の下方付勢力によって、上部弁体24の下降を補助している。そのため、図5に示すように、ノズル筒部65及びステム21の各内面に内容物が膜状に付着していても、上部弁体24は、ノズル筒部65またはステム21の内側に付着したままとならず、下方へ変位して上部弁座部34に着座する。
以上のようにして、内容物を吐出する。
以上、本実施形態に係る吐出容器1によれば、上部弁体24がステム21の内周面または押下ヘッド16の本体筒部61の内面に付着したままとなることを抑制し、容器本体2内の内容物が減少しても、上部弁体24を確実に上部弁座部34に着座させることができる。
また、押下ヘッド16を押し下げる当初において上部コイルバネ25が上部弁体24と共に上昇し、上部弁体24が上部弁座部34から容易に上方に離反するので、押下ヘッド16を押し下げたときに吐出孔16Aを通して内容物をより確実に吐出させることができる。
ここで、本体筒部61の頂壁部62に案内軸部66が設けられているので、内容物を吐出させる際に、上部コイルバネ25の上下移動を案内して上部コイルバネ25が傾くことを抑制できる。また、上部コイルバネ25の上端縁が、上下方向で、ノズル筒部65の後端開口部の上縁よりも若干上方の位置にあるので、内容物を吐出させる際に、上部コイルバネ25がノズル筒部65の後端開口部に引っかかることを抑制できる。これにより、ポンプ4の動作がより安定する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、容器本体は、内容物の減少に伴って減容変形するものであれば、パウチ容器に限らず、デラミ容器など、他の容器であってもよい。
ポンプは、別体の装着キャップを用いて容器本体に装着されているが、装着キャップをポンプと一体としてもよい。
ステムは、下部コイルバネによって常時上方付勢されているが、コイルバネ以外の他の付勢部材によって上方付勢されてもよい。
ピストンは、ステムと一体に形成されているが、別体とされてもよい。
上部コイルバネは、コイルバネに限らず、例えば螺旋状に緩やかに巻回した複数本のワイヤを組み合わせたバネや蛇腹状に折り曲げた板バネなど、金属製や樹脂製などの他の構造を有する弾性部材であってもよく、弾性部材は、筒状以外の他の形状を有してもよい。
上部コイルバネ、上部弁体及び押下ヘッドの内面の上下方向の配置に関して、上部コイルバネの上端部と押下ヘッドの内面との間に上下方向の間隙が設けられているが、上部コイルバネの下端部と上部弁体との間に上下方向の間隙が設けられていてもよい。ここで、上部コイルバネの下端部と上部弁体との間に上下方向の間隙が設けられている場合には、上部コイルバネの上端を押下ヘッドの頂壁部に固定してもよく、押下ヘッドと一体に形成してもよい。
上部弁体は、ボール弁であるが、シリンダ内と吐出孔との連通及びその遮断を切り替えることができれば、ボール弁以外の他の弁によって形成されてもよい。
本体筒部の頂壁部には、案内軸部が設けられているが、案内部の構造は案内軸部に限らず、案内部を設けなくてもよい。
この発明によれば、上部弁体がステムの内周面または押下ヘッドの内面に付着したままとなることを抑制し、上部弁体を確実に着座させることが可能な吐出容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 吐出容器、2 容器本体、3 口部、4 ポンプ、16 押下ヘッド、16A 吐出孔、21 ステム、22 シリンダ、23 ピストン、24 上部弁体、25 上部コイルバネ(弾性部材)、26 下部弁体、65 ノズル筒部、66 案内軸部(案内部)

Claims (5)

  1. 内容物が収容され、内容物の減少に伴って減容変形する容器本体と、
    上方付勢状態で下方移動自在に支持されたステム、及び、前記ステムの上端に装着され、内容物の吐出孔が形成された押下ヘッドを有し、前記容器本体の口部に装着されたポンプと、を備え、
    前記押下ヘッドが、前端に前記吐出孔が形成され、前後方向に延びるノズル筒部を有し、
    前記ポンプが、
    前記ステムの上下動に連係する筒状のピストンと、
    内側に前記ピストンが上下摺動自在に嵌合されたシリンダと、
    前記シリンダ内に配設され、前記シリンダ内と前記容器本体内との連通及びその遮断を切り替える下部弁体と、
    前記ステムの上端部内に配設され、前記シリンダ内と前記吐出孔との連通及びその遮断を切り替える上部弁体と、を有し、
    前記押下ヘッドの押下により、前記下部弁体が前記シリンダ内と前記容器本体内との連通を遮断した状態で、前記上部弁体が前記シリンダ内と前記吐出孔とを連通させ、
    前記押下ヘッドの押下を解除したときに、前記上部弁体が前記シリンダ内と前記吐出孔との連通を遮断した状態で、前記下部弁体が前記シリンダ内と前記容器本体内とを連通させ、
    前記ステムの上端部内には、上端部が前記ノズル筒部の後端開口部に前後方向で対向し、下端部が前記上部弁体上に配設された弾性部材が配設され、
    前記弾性部材の上端部と前記押下ヘッドの内面との間または前記弾性部材の下端部と前記上部弁体との間には、上下方向の間隙が設けられていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記弾性部材の上端部と前記押下ヘッドの内面との間には、上下方向の間隙が設けられており、
    前記弾性部材が、上下移動自在であることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記上部弁体が、ボール弁であることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記弾性部材の上端縁が、前記ノズル筒部の後端開口部よりも上方の位置にあることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器。
  5. 前記弾性部材が、筒状をなしており、
    前記押下ヘッドの頂壁部には、前記弾性部材の内側に進入する案内部が下方に向けて突設されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出容器。
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