JP2018047470A - 管外面の塗装装置 - Google Patents

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智 川勝
Satoshi Kawakatsu
智 川勝
藤井 宏明
Hiroaki Fujii
宏明 藤井
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Abstract

【課題】塗装時の歩留まりを向上させることができる管外面の塗装装置を提供する。【解決手段】塗料供給体23と管軸周りに回転している管2との少なくとも一方を管軸方向Aに移動させながら管2の外面に塗装を行う塗装装置1であって、塗料供給体23は、液体の塗料33を管2の外面に垂れ流す塗料吐出部材34と、管2の外面に垂れ流された塗料33に気体36を吹き付けて塗料33を伸ばす吹付部材37とを有し、塗料吐出部材34と吹付部材37とは管軸方向Aにおいて離間し、塗料吐出部材34が先行して塗料33を管2の外面に吐出するとともに、後続の吹付部材37が気体36を管2の外面に吹き付ける。【選択図】図2

Description

本発明は、管を管軸周りに回転させながら管外面に塗装を行う塗装装置に関する。
従来、この種の塗装装置としては、図13に示すように、管101を複数の支持ローラ102で回転自在に支持し、管101を一方向に回転させながら、塗料103をスプレーガン104から管101の外面に噴霧し、この状態でスプレーガン104を管軸方向へ移動させるものがある。
これによると、塗料103は霧状(ミスト状)になってスプレーガン104から噴射されるため、塗料103が管101以外の箇所に広範囲に飛散し、塗装時の歩留まりが低下した。
また、管101以外の箇所に飛散したミスト状の塗料103の粒子が管101の周囲の空間に漂って、作業環境の悪化を招く虞があり、このため、塗装装置に集塵機を設けて、空間に漂っている塗料103の粒子を捕集する必要があった。
特に、水系エマルジョン系の塗料103を用いて管101を塗装する場合、塗料103に含まれる水分が管101の保有熱で蒸発し、水蒸気となって管101の外面から上昇し、この水蒸気と共に塗料103の粒子が管101の上方へ浮遊して周囲に放散し易かった。
また、下記特許文献1には、管の外面を所定長さに亘ってカバーで覆い、カバー内に塗装ガンを設け、カバーと塗装ガンとを管軸方向へ移動させながら、塗料を塗装ガンから管の外面に噴霧して塗装を行うことが記載されている。
これによると、カバー内と管の外面との間の空間はほぼ密閉された状態になるため、塗装ガンから噴霧された塗料がカバーの外部に飛散するのを防止している。
特開2001−276688
しかしながら上記の従来形式では、塗装装置に集塵機を設けた場合、塗装装置全体が大型化したり或いはコストアップするという問題がある。また、管の外面を覆うカバーを塗装装置に設け、カバーと塗装ガンとを管軸方向へ移動させる場合も、塗装装置全体が大型化するという問題がある。
本発明は、塗装時の歩留まりを向上させることができ、小型化、コスト低減化を図ることができる管外面の塗装装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、塗料供給体と管軸周りに回転している管との少なくとも一方を管軸方向に移動させながら管の外面に塗装を行う塗装装置であって、
塗料供給体は、液体の塗料を管の外面に垂れ流す塗料吐出部材と、管の外面に垂れ流された塗料に気体を吹き付けて塗料を伸ばす吹付部材とを有し、
塗料吐出部材と吹付部材とは管軸方向において離間し、
塗料吐出部材が先行して塗料を管の外面に吐出するとともに、後続の吹付部材が気体を管の外面に吹き付け、
吹付部材が気体を管の外面に吹き付ける位置は、塗料吐出部材が塗料を管の外面に垂れ流す位置から管の回転方向にずれており、
吹付部材は、管の軸心を含む水平面に対して30°〜60°の角度で傾斜し、管の軸心に向いているものである。
これによると、液体の塗料が塗料吐出部材から回転している管の外面に垂れ流され、気体が吹付部材から管の外面の塗料に吹き付けられて、塗料が管の外面に沿って伸ばされて広がるため、管の外面が塗装される。この際、塗料は、霧状(ミスト状)ではなく、液体のままで塗料吐出部材から管の外面に流れ落ちるため、塗料が管以外の箇所に広範囲に飛散するのを防止することができる。また、刷毛等を用いて塗料を塗り広げる接触式ではなく、気体を吹き付けることによって、塗料が非接触で塗り広げられる。これらのことにより、塗装時の歩留まりを向上させることができる。
また、集塵機や管の外面を覆うカバーを不要にし得るため、小型化、コスト低減化を図ることができる。
さらに、塗料が塗料吐出部材から管の外面に吐出されている時、吹付部材から管の外面への気体の吹き付けの影響を低減することができるため、塗料吐出部材からの塗料の吐出を安定的に行うことができる。
本第2発明における管外面の塗装装置は、水平姿勢に支持された管の外面の最上位を0°とし、管の回転方向において0°から90°の範囲を第1領域とし、90°から180°の範囲を第2領域とし、180°から270°の範囲を第3領域とし、270°から0°に戻る範囲を第4領域とすると、
塗料吐出部材が塗料を管の外面に垂れ流す位置は0°又は第4領域内にあり、
吹付部材が気体を管の外面に吹き付ける位置は第1領域内にあるものである。
これによると、塗料を管の真上又は真上よりも回転方向手前側である第4領域内で吐出するため、管の回転によって塗料が飛散することを抑制し、塗料を管の外面に付着し易くすることができる。
本第3発明における管外面の塗装装置は、塗料吐出部材と吹付部材とは、管軸方向に移動自在な移動部材に設けられ、管軸方向において所定の間隔を有しているものである。
これによると、移動部材を管に対して移動させ、塗料吐出部材が先行して塗料を管の外面に吐出するとともに、後続の吹付部材が気体を管の外面に吹き付けることにより、液体の塗料が塗料吐出部材から回転している管の外面に垂れ流され、気体が吹付部材から管の外面の塗料に吹き付けられて、塗料が管の外面に沿って伸ばされて広がり、管の外面が塗装される。
この際、塗料吐出部材と吹付部材とは管軸方向において所定の間隔をあけて離間しているため、塗料が塗料吐出部材から管の外面に吐出されている時、吹付部材から管の外面への気体の吹き付けの影響を低減することができるため、塗料吐出部材からの塗料の吐出を安定的に行うことができる。
本第4発明における管外面の塗装装置は、吹付部材は管の半径方向に移動自在であるものである。
これによると、直管部の端部に受口を有する管の外面に塗装を行う場合、吹付部材を管の半径方向に移動することにより、吹付部材と直管部の外面との間の距離および吹付部材と受口の外面との間の距離をそれぞれ適切な距離に保つことができる。これにより、外径が途中から変化する管、例えば受口を有する管等の外面に、塗装による濃淡のむらが生じるのを防止することができる。
本第5発明における管外面の塗装装置は、吹付部材から管の外面に吹き付けられる気体の吹付領域は、塗料吐出部材から垂れ流されて管の外面に螺旋状に付着した塗料の帯の幅方向に長く、塗料の帯の周方向に短い長円形状としているものである。
これによると、塗料吐出部材から垂れ流されて管の外面に螺旋状に付着した塗料の帯に、気体を吹付部材から長円形状の吹付領域に吹き付けることにより、塗料の帯が、幅方向に伸びて広がり、管の外面の未塗装部分を覆う。これにより、塗装による濃淡のむらが管の外面に生じるのを防止することができる。
以上のように本発明によると、塗料は、霧状(ミスト状)ではなく、液体のままで塗料吐出部材から管の外面に流れ落ちるため、塗料が管以外の箇所に広範囲に飛散するのを防止することができる。これにより、塗装時の歩留まりを向上させることができ、また、集塵機や管の外面を覆うカバーを不要にし得るため、小型化、コスト低減化を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態における管外面の塗装装置の側面図である。 同、塗装装置の一部拡大側面図である。 図2におけるX−X矢視図である。 図2におけるY−Y矢視図である。 同、塗装装置の吹付部材の先端部の拡大断面図である。 図5におけるX−X矢視図である。 同、管に対する塗装装置の塗料吐出部材と吹付部材との位置関係を示す図である。 同、塗装装置を用いて管の外面に塗装を行っている様子を示す平面図である。 同、塗装装置の塗料吐出部材と吹付部材と第1および第2の移動手段とを示す図である。 図9におけるX−X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における管外面の塗装装置の図である。 本発明の第3の実施の形態における管外面の塗装装置の側面図である。 従来の管外面の塗装装置の図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1〜図4に示すように、1は管2の外面に塗装を行う塗装装置である。管2は、例えば鋳鉄製であり、直管部3の一端に挿口4を有し、直管部3の他端に受口5を有している。尚、受口5の外径は直管部3の外径よりも大きい。
管2は、水平姿勢で、管軸周りに回転自在に、支持装置11によって支持される。支持装置11は、管2の挿口4および受口5を下方より支持する複数の支持ローラ12,13と、支持ローラ12,13のいずれかを強制的に回転駆動する回転駆動装置(図示省略)とを有している。
塗装装置1は、H型のレール21に支持案内されて管軸方向Aに移動自在な台車22(移動部材の一例)と、台車22に設けられた塗料供給体23とを有している。レール21は支持装置11の支持ローラ12,13で支持された管2の上方に設けられ、レール21の下面にはラック24が設けられている。
台車22は、台車本体27と、台車本体27の前後左右に設けられてレール21上を転動する複数の車輪28と、下方からレール21のラック24に歯合するピニオン29と、ピニオン29を回転駆動させるモータ等からなる回転駆動装置30とを有している。回転駆動装置30によってピニオン29が強制的に回転することにより、台車22が車輪28を介してレール21に沿って管軸方向Aへ移動する。尚、台車22の移動速度は例えば約100〜140mm/秒に設定されている。
また、台車22の移動経路25の一端部にはホームポジションP1が設定され、移動経路25の他端部には折返しポジションP2が設定されている。ホームポジションP1は支持装置11で支持された管2の挿口4の上方にあり、折返しポジションP2は管2の受口5の上方にある。
また、台車22には、ピニオン29の回転数を計数するパルスエンコーダ(図示省略)と、パルスエンコーダの計数値(カウント値)に基づいて、ホームポジションP1を基準とした台車22の位置を検知する制御装置31とが設けられている。
塗料供給体23は、液体状の塗料33を管2の外面に垂れ流す塗料吐出部材34と、管2の外面に垂れ流された塗料33に空気36(気体の一例)を吹き付けて塗料33を伸ばす吹付部材37とを有している。
塗料吐出部材34は先端に吐出ノズル39を有し、吐出ノズル39には、塗料33を垂れ流すための円形状の吐出孔(図示省略)が形成されている。尚、吐出孔の直径は例えば約2mm程度に設定されており、塗料33が、重力により、吐出孔を通って下方に流れ落ちるように構成されている。尚、塗料33に若干の圧力を加えて吐出ノズル39の吐出孔から流し出してもよい。
図2,図3,図5,図6に示すように、吹付部材37は先端に円弧状の噴射ノズル41を有し、噴射ノズル41には、空気36を吹き付けるための長方形状の噴射孔42が形成されている。尚、噴射孔42から噴射される空気36の圧力は例えば約0.20〜0.5MPaに設定されている。
図2に示すように、塗料吐出部材34と吹付部材37とは、管軸方向Aにおいて所定間隔Bをあけて離間している。上記所定間隔Bは、例えば呼び径150以下のダクタイル鋳鉄管2においては、約100〜140mmに設定されていることが好ましい。
尚、上記所定間隔Bは、塗料33が塗料吐出部材34から管2の外面に吐出されている時、吹付部材37から管2の外面への空気36の吹き付けの影響を低減して、塗料吐出部材34からの塗料33の吐出を安定的に行うことができるように設定されていればよく、100〜140mmに限定されるものではない。
また、上記所定間隔Bは、塗料吐出部材34から吐出された塗料33が管2の外面を少なくとも1周以上した後に、吹付部材37から管2の外面に吹き付けられる空気36によって、塗料33が塗り広げられるように設定されていることが好ましい。
また、図3に示すように、吹付部材37が空気36を管2の外面に吹き付ける位置は、塗料吐出部材34が塗料33を管2の外面に垂れ流す位置から管2の回転方向Cにずれている。すなわち、図7に示すように、管2の外面の最上位を0°とし、管2の回転方向Cにおいて0°から90°の範囲を第1領域45とし、90°から180°の範囲を第2領域46とし、180°から270°の範囲を第3領域47とし、270°から0°に戻る範囲を第4領域48とすると、塗料吐出部材34が塗料33を管2の外面に垂れ流す位置は第4領域48内にある。
これにより、塗料33を管2の真上よりも回転方向Cの手前側(第4領域48)に吐出するため、管2の回転によって塗料33が飛散することを抑制し、塗料33を管2の外面に付着し易くすることができる。
また、吹付部材37が空気36を管2の外面に吹き付ける位置は第1領域45内にある。これにより、吹付部材37から吐出される空気36と重力の方向が重なるため、塗料33が管2の外面に良好に塗り広げられる。
また、塗料吐出部材34の吐出ノズル39と管2の外面とは上下方向に所定距離Dをあけて離間し、塗料吐出部材34の位置は管2の軸心6に対して水平方向へ所定距離Eだけずれている。上記所定距離Dは例えば約10〜20mmに設定され、上記所定距離Eは例えば約0〜30mmに設定されている。
さらに、吹付部材37は、管2の軸心6を含む水平面に対し、所定角度Fで傾斜して管2の軸心6に向いている。上記所定角度Fは例えば約30〜60°に設定されている。また、吹付部材37の噴射ノズル41と管2の外面とは所定距離Gをあけて離間している。上記所定距離Gは例えば約25〜65mmに設定されている。
また、図2,図6,図8に示すように、吹付部材37から噴射ノズル41の噴射孔42を通って管2の外面に吹き付けられる空気36の吹付領域50は、塗料吐出部材34から垂れ流されて管2の外面に螺旋状に付着した塗料33の帯33aの幅方向33bに長く、塗料33の帯33aの周方向33cに短い長円形状となる。この吹付領域50の長手方向を通る仮想の軸62が管2の軸心6に対して所定角度Jで傾斜している。尚、平面視において、上記所定角度Jは例えば約30°に設定されている。
ここで 、上記仮想の軸62は塗料33の帯33aの周方向33cに対して60°以上で且つ120°以下の角度に設定されていることが好ましく、より好ましくは70°以上で且つ110°以下である。このように設定されていることで、上記塗料33の帯33aを吹き付けにより広範囲に塗り広げることができる。
また、塗料吐出部材34と吹付部材37との管軸方向Aにおける間隔(すなわち図2に示した所定間隔B)ならびに回転方向Cにおける間隔によって、塗料33が管2の外面に付着してから空気36によって塗り広げられるまでの、管2の周長方向における移動距離が定まる。この移動距離は、塗料33が塗料吐出部材34から管2の外面に吐出されている時、吹付部材37から管2の外面への空気36の吹き付けの影響を低減して、塗料吐出部材34からの塗料33の吐出を安定的に行うことができるように設定されていればよく、例えば約300mm以上に設定されていれば良い。
図9,図10に示すように、吹付部材37は、第1の移動手段51を介して、管2の半径方向Hに移動自在に台車本体27に設けられている。第1の移動手段51は、吹付部材37を半径方向Hへ移動自在に支持案内する案内部材52と、吹付部材37に設けられたラック53と、ラック53に歯合するピニオン54と、ピニオン54を回転駆動させるモータ等からなる回転駆動装置55とを有している。
尚、案内部材52は、台車本体27に固定された固定側案内部材52aと、吹付部材37に取り付けられて固定側案内部材52aに嵌合する可動側案内部材52bとを有している。また、ピニオン54と回転駆動装置55とは台車本体27に設けられている。これによると、回転駆動装置55でピニオン54を回転駆動させることにより、吹付部材37が案内部材52に支持案内されて半径方向Hへ移動する。これにより、管2の外面と吹付部材37の噴射ノズル41との距離Gを変更することができる。
また、塗料吐出部材34は、第2の移動手段60を介して、上下方向に移動自在に台車本体27に設けられている。尚、第2の移動手段60は、上記第1の移動手段51と同様に、案内部材52とラック53とピニオン54と回転駆動装置55とを有している。これによると、回転駆動装置55でピニオン54を回転駆動させることにより、塗料吐出部材34が案内部材52に支持案内されて上下方向へ移動する。これにより、管2の外面と塗料吐出部材34の吐出ノズル39との距離Dを変更することができる。
また、制御装置31は、検知した台車22の位置に基づいて、台車22の回転駆動装置30と第1および第2の移動手段51,60の各回転駆動装置55とを制御する。
図2に示すように、塗料吐出部材34には、塗料33を塗料吐出部材34に送る塗料送給チューブ35が接続されている。また、吹付部材37には、空気36を吹付部材37に送る送気チューブ38が接続されている。また、図3に示すように、台車本体27には、塗料吐出部材34の外側方を遮るカバー板64が垂下されている。
また、図2,図7に示すように、支持装置11で支持された管2の第2領域46の下方には、管2の外面から滴下した塗料33を受ける樋状の受け部材63が設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1〜図3に示すように、管2を支持装置11の支持ローラ12,13上に載せて水平姿勢に支持し、支持ローラ12,13のいずれかを強制的に回転駆動して、管2を管軸周りの一方向Cへ回転させる。この状態で、台車22をホームポジションP1から折返しポジションP2に向けて所定の移動速度で前進させながら、液体の塗料33を塗料吐出部材34の吐出ノズル39から管2の外面に先行して垂れ流すとともに、後続の吹付部材37から管2の外面に空気36を吹き付ける。
図2,図8に示すように、塗料吐出部材34の吐出ノズル39から垂れ流された液体の塗料33は回転している管2の外面に螺旋状に付着して、管2の外面に螺旋状の塗料33の帯33aが形成され、その直後、空気36が吹付部材37から塗料33の帯33aに吹き付けられ、塗料33の帯33aが管2の外面に沿って伸ばされて広がり未塗装部分を覆う。これにより、管2の外面が挿口4側から受口5側に向かって塗装される。
この際、図3に示すように、塗料33は、霧状(ミスト状)ではなく、液体のままで塗料吐出部材34から管2の外面に流れ落ちるため、塗料33が管2以外の箇所に広範囲に飛散するのを防止することができる。これにより、塗装時の歩留まりを向上させることができる。また、集塵機や管2の外面を覆うカバー等を不要にし得るため、小型化、コスト低減化を図ることができる。
また、上記のように空気36を吹付部材37から塗料33の帯33aに吹き付けている際、図8に示すように、空気36の吹付領域50の長手方向の軸62が管2の軸心6に対して所定角度J(例えば約30°)で傾斜しているため、塗装による濃淡のむらが管2の外面に生じるのを防止することができる。
上記のように台車22をホームポジションP1から移動経路25に沿って前進させて、管2の挿口4と直管部3との外面を塗装した後、同様に、受口5の外面を塗装する。この際、図1,図2に示すように、受口5の外径は直管部3の外径よりも大きいので、外径が増大した分に応じて、図9の仮想線で示すように、第1の移動手段51によって吹付部材37が管2の半径方向Hの外側に移動されるとともに、第2の移動手段60によって塗料吐出部材34が上方に移動される。
これにより、図7に示すように、吹付部材37の噴射ノズル41と受口5の外面との間を所定距離Gに保つことができるとともに、塗料吐出部材34の吐出ノズル39と受口5の外面との間を所定距離Dに保つことができるため、受口5の外面においても良好な塗装を行うことができる。
尚、管2の挿口4および直管部3の外面を塗装している際には、受口5の外面を塗装しているときと比べて、図9の実線で示すように、第1の移動手段51によって吹付部材37を管2の半径方向Hの内側に移動しておくとともに、第2の移動手段60によって塗料吐出部材34を下方に移動しておくことで、吹付部材37の噴射ノズル41と挿口4および直管部3の外面との間を所定距離Gに保っておくとともに、塗料吐出部材34の吐出ノズル39と挿口4および直管部3の外面との間を所定距離Dに保っておくことができるため、挿口4および直管部3の外面に良好な塗装を行うことができ、管2の外面に、塗装による濃淡のむらが生じるのを防止することができる。
尚、図1に示すように、管2は挿口4側の端部から受口5までの長さが規格により定められているため、制御装置31は、パルスエンコーダのカウント値に基づいて、ホームポジションP1を基準とした台車22の位置を検出し、これにより、塗料供給体23が管2の挿口4と直管部3と受口5とのいずれの部分の上方に達しているかを検知することができ、これに基づいて、上記のように第1および第2の移動手段51,60の各回転駆動装置55を制御して、吹付部材37を管2の半径方向Hに移動させたり、塗料吐出部材34を上下方向に移動させている。
上記のようにして台車22をホームポジションP1から前進させながら、管2の外面を挿口4から受口5に亘って塗装した後、台車22が折返しポジションP2に到達すると、制御装置31が台車22の回転駆動装置30を逆駆動させ、台車22を折返しポジションP2から後進させ、台車22がホームポジションP1に戻ると、制御装置31が台車22の回転駆動装置30を停止させ、台車22をホームポジションP1に停止させる。尚、台車22が折返しポジションP2から後進してホームポジションP1に戻るまでの間は、管2の外面に対して塗装を行わない。
また、塗装時に、管2の外面に垂れ流された塗料33の一部が遠心力等によって管2の外面から滴下した場合でも、滴下した塗料33は受け部材63(図2,図3参照)に受けられて回収される。
上記第1の実施の形態では、台車22をホームポジションP1と折返しポジションP2との間で一往復させているが、複数往復させてもよい。この場合においても、台車22がホームポジションP1から折返しポジションP2に向かって前進している際に、管2の外面に対して塗装を行い、台車22が折返しポジションP2からホームポジションP1に向かって後進している際に、管2の外面に対して塗装を行わない。上記のように台車22を複数往復させて塗装を行った場合、塗膜の厚さを分厚くすることができる。
(第2の実施の形態)
先述した上記第1の実施の形態では、図7に示すように、塗料33を塗料吐出部材34から管2の外面の第4領域48内に垂れ流すように構成しているが、第2の実施の形態として、図11に示すように、塗料33を塗料吐出部材34から管2の外面の最上位(すなわち0°の位置)に垂れ流すように構成してもよい。尚、各構成部材については上記第1の実施の形態のものと同じであるため、同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
これによると、第1の実施の形態と同様の作用および効果が得られる。また、塗料33を管2の真上に吐出するため、管2の回転によって塗料33が飛散することを抑制し、塗料33を管2の外面に付着し易くすることができる。
(第3の実施の形態)
先述した上記第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、台車22に、塗料吐出部材34と吹付部材37とをそれぞれ1個ずつ(すなわち1組)設けているが、第3の実施の形態として、図12に示すように、台車22に、塗料吐出部材34と吹付部材37とをそれぞれ管軸方向Aにおいて2個ずつ(すなわち2組)設けてもよい。
これによると、台車22をホームポジションP1から折返しポジションP2に向けて前進させながら、塗料33を2個の塗料吐出部材34から管2の外面に垂れ流すとともに、空気36を2個の吹付部材37から管2の外面に吹き付けて、管2の外面に塗装を行う。
上記のように塗料吐出部材34を前後2個設けているため、塗料吐出部材34を1個のみ設けているものと比べて、一回当りの塗装で管2の外面に形成される塗膜の膜厚がほぼ2倍になり、塗装時における台車22の往復回数を減らして、短時間で厚みのある塗膜を形成することができる。
尚、上記第3の実施の形態では、台車22に、2組の塗料吐出部材34と吹付部材37とを設けたが、三組以上設けてもよい。
また、下記表1は、上記第3の実施の形態として図12に示したように、2組の塗料吐出部材34と吹付部材37とを台車22に設けた塗装装置1を用いて、管2の外面を塗装したときの実施例を示す。
表1の実施例1,2に記載されている条件で管2の外面に塗装を行った結果、膜厚が120μmの塗膜が管2の外面に形成され、塗装の歩留りが実施例1と実施例2とで共に向上し、70%以上と良好であった。
Figure 2018047470
上記各々の実施の形態では、図1に示すように、管軸方向Aにおいて管2を固定し、塗料供給体23を管軸方向Aに移動することにより、管2の外面に塗装を行っているが、管軸方向Aにおいて塗料供給体23を固定し、管2を管軸方向Aに移動することにより、管2の外面に塗装を行ってもよい。或いは、管2と塗料供給体23とを共に管軸方向Aにおいて互いに反対方向(接近離間方向)に移動することにより、管2の外面に塗装を行ってもよい。尚、管2を管軸方向Aに移動する場合は、例えば、支持装置11を管軸方向Aに移動可能な構造にすればよい。
1 塗装装置
2 管
6 軸心
22 台車(移動部材)
23 塗料供給体
33 塗料
33a 塗料の帯
34 塗料吐出部材
36 空気(気体)
37 吹付部材
45 第1領域
46 第2領域
47 第3領域
48 第4領域
50 吹付領域
62 吹付領域の長手方向を通る軸
A 管軸方向
B 所定間隔
C 管の回転方向
H 管の半径方向

Claims (5)

  1. 塗料供給体と管軸周りに回転している管との少なくとも一方を管軸方向に移動させながら管の外面に塗装を行う塗装装置であって、
    塗料供給体は、液体の塗料を管の外面に垂れ流す塗料吐出部材と、管の外面に垂れ流された塗料に気体を吹き付けて塗料を伸ばす吹付部材とを有し、
    塗料吐出部材と吹付部材とは管軸方向において離間し、
    塗料吐出部材が先行して塗料を管の外面に吐出するとともに、後続の吹付部材が気体を管の外面に吹き付け、
    吹付部材が気体を管の外面に吹き付ける位置は、塗料吐出部材が塗料を管の外面に垂れ流す位置から管の回転方向にずれており、
    吹付部材は、管の軸心を含む水平面に対して30°〜60°の角度で傾斜し、管の軸心に向いていることを特徴とする管外面の塗装装置。
  2. 水平姿勢に支持された管の外面の最上位を0°とし、管の回転方向において0°から90°の範囲を第1領域とし、90°から180°の範囲を第2領域とし、180°から270°の範囲を第3領域とし、270°から0°に戻る範囲を第4領域とすると、
    塗料吐出部材が塗料を管の外面に垂れ流す位置は0°又は第4領域内にあり、
    吹付部材が気体を管の外面に吹き付ける位置は第1領域内にあることを特徴とする請求項1記載の管外面の塗装装置。
  3. 塗料吐出部材と吹付部材とは、管軸方向に移動自在な移動部材に設けられ、管軸方向において所定の間隔を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の管外面の塗装装置。
  4. 吹付部材は管の半径方向に移動自在であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管外面の塗装装置。
  5. 吹付部材から管の外面に吹き付けられる気体の吹付領域は、塗料吐出部材から垂れ流されて管の外面に螺旋状に付着した塗料の帯の幅方向に長く、塗料の帯の周方向に短い長円形状としていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管外面の塗装装置。
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