JP2018046631A - 電線管接続構造及び屋外用電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用部品を使用可能とし、簡素で、塩害等の耐性に優れた電線管接続構造を提供する。【解決手段】この電線管接続構造は、電気機器の筐体と、電線管8と、電線管8内に通されている被覆電線6と、筐体に取り付けられ、電線管8の管端部8cと接続される電線管ジョイント4と、電線管ジョイント4と電線管8の管軸方向の端面8bとの間に挟み込まれた状態で、被覆電線6を挿通させる孔を除き、管端部8cを塞ぐ円板状の封止板9と、を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、電線管接続構造及び屋外用電気機器に関する。
例えば太陽光発電装置には、直流から交流への電力変換を行うパワーコンディショナが装備される。パワーコンディショナには、屋内設置型、屋外設置型の両方があるが、屋外設置のパワーコンディショナは特に、耐候性が要求される。とりわけ、海岸近くの、塩害が想定される地域での屋外設置の場合は、暴風雨に晒されても塩分を含んだ水や塵埃がパワーコンディショナの筐体内に侵入しないよう、対策が必要である。
パワーコンディショナと外部機器とを電気的に接続する被覆電線は、通常、PF管(合成樹脂製可撓電線管)で保護されており、PF管は、パワーコンディショナの筐体に装着された電線管ジョイントにより筐体と接続されている。この接続箇所においては、PF管を通って筐体内に、水分や塵埃が浸入しないよう配慮する必要がある。そこで、電線管ジョイントに特殊な専用部品を使う製品も提供されている(例えば、非特許文献1参照)。
「太陽光発電システム用パワーコンディショナKP M−SJ4」、[online]、オムロン株式会社、[平成28年8月31日検索]、インターネット〈URL: http://www.omron.co.jp/energy-innovation/product/kp/kpm-s.html〉
しかしながら、特殊な電線管ジョイントを提供するよりも、汎用性のある電線管(例えばPF管)及び電線管ジョイント(例えばPF管ジョイント)で塩害対策をする方が、構造の簡素さ、工事や取替の容易さ、及び、製品コスト低減の面からは、より好ましい。
かかる課題に鑑み、本発明は、汎用部品を使用可能とし、簡素で、塩害等の耐性に優れた電線管接続構造を提供することを目的とする。
本発明の一表現に係る電線管接続構造は、電気機器の筐体と、電線管と、前記電線管内に通されている被覆電線と、前記筐体に取り付けられ、前記電線管の管端部と接続される電線管ジョイントと、前記電線管ジョイントと前記電線管の管軸方向の端面との間に挟み込まれた状態で、前記被覆電線を挿通させる孔を除き、前記管端部を塞ぐ円板状の封止板と、を備えている。
また、本発明の一表現に係る屋外用電気機器は、屋外に設置される、分散型電源システムの屋外用電気機器であって、筐体と、電線管と、前記電線管内に通されている被覆電線と、前記筐体に取り付けられ、前記電線管の管端部と接続される電線管ジョイントと、前記電線管ジョイントと前記電線管の管軸方向の端面との間に挟み込まれた状態で、前記被覆電線を挿通させる孔を除き、前記管端部を塞ぐ円板状の封止板と、を備えている。
本発明によれば、汎用部品を使用可能とし、簡素で、塩害等の耐性に優れた電線管接続構造及びこれを用いた屋外用電気機器を提供することができる。
太陽光発電の直流出力を交流出力に変換するパワーコンディショナの斜視図である。 蓋を外した状態でのパワーコンディショナを正面側から見た斜視図である。 図2の一部を拡大した斜視図である。 電線管接続構造の詳細を示す断面図である。 使用前の封止板を上面側から見た斜視図である。 使用前の封止板を下面側から見た斜視図である。 封止板を、電線管ジョイントと電線管との間に組み込む状態を示す斜視図である。 電線管を電線管ジョイントに接続完了した状態での断面図である。 シール材を充填した状態の電線管接続構造の断面図である。 他の形態に係る、使用前の封止板を上面側から見た斜視図である。 他の形態に係る、使用前の封止板を下面側から見た斜視図である。 材質をゴムとした場合の封止板の斜視図である。 図12におけるXIII−XIII線での断面図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)この電線管接続構造は、電気機器の筐体と、電線管と、前記電線管内に通されている被覆電線と、前記筐体に取り付けられ、前記電線管の管端部と接続される電線管ジョイントと、前記電線管ジョイントと前記電線管の管軸方向の端面との間に挟み込まれた状態で、前記被覆電線を挿通させる孔を除き、前記管端部を塞ぐ円板状の封止板と、を備えている。
上記のような電線管接続構造では、被覆電線を通す孔を有する封止板により、電線管の管端部を塞ぎ、外部から電線管を通って水分や塵埃が筐体内に侵入することを、防止することができる。封止板は、単に挟み込まれている状態であるので、汎用の電線管及び電線管ジョイントの接続構造に、簡単に組み入れることができる。
こうして、汎用部品を使用可能とし、簡素で、塩害等の耐性に優れた電線管接続構造を提供することができる。
(2)また、(1)の電線管接続構造において、例えば、前記封止板には、前記被覆電線1本分に相当する輪郭の、薄肉部が複数箇所に予め形成されており、前記電線管内を通る被覆電線の本数分だけ、前記薄肉部が除去された又は破られた孔となっている状態である。
この場合、薄肉部を、例えばドライバー等の工具で突き破ることにより、必要な孔を容易に形成することができる。また、孔が、被覆電線1本分に相当する輪郭であることにより、被覆電線の外周面と孔の内周縁との間に隙間ができることを防止し、封止板による密封性を高めることができる。仮に、複数の被覆電線を1つの孔に通すと、孔の内周縁と被覆電線との間、又は、被覆電線同士の間に、隙間ができやすい。
(3)また、(2)の電線管接続構造において、前記薄肉部は、例えば、円形溝と、当該円形溝の内側にある十字状溝とを有している。
この場合、突き破る際に中心から容易に孔を開け広げることができ、また、円形溝より外側へ割れ拡がることがない。
(4)また、(3)の電線管接続構造において、前記円形溝の内側に、同心円状に、他の円形溝が形成されていてもよい。
この場合、例えば大小2種類の外径の被覆電線のどちらにでも対応した孔を開けることができる。
(5)また、(1)の電線管接続構造において、前記封止板は、前記電線管と同等の外径を有することが好ましい。
この場合、封止板の外縁は、確実に電線管の端面に当接する。これにより、封止板を、端面と、電線管ジョイントとの間に確実に挟み込むことができる。
(6)また、(5)の電線管接続構造において、前記封止板は、前記外径を有する大径部と、当該大径部より小径であって前記電線管の内側に嵌め込まれている小径部とを有していてもよい。
この場合、大径部は、電線管と電線管ジョイントとに挟み込まれる対象部となり、小径部は位置決めの役割を果たす。
(7)また、(1)〜(6)のいずれかの電線管接続構造において、前記電線管は、前記筐体に対して、鉛直方向の上向きに接続されており、前記電線管ジョイント内には、前記封止板を受け皿とした状態でシール材が充填されていてもよい。
この場合、充填時に流動性のあるシール材を、封止板により受け止め、垂れ落ちを防止することができる。封止板と被覆電線との僅かな隙間からシール材が垂れ落ちるとしても、それはごく少量である。従って、硬化して確実なシール材となり、封止機能をさらに高めることができる。
(8)一方、これは、屋外に設置される、分散型電源システムの屋外用電気機器であって、筐体と、電線管と、前記電線管内に通されている被覆電線と、前記筐体に取り付けられ、前記電線管の管端部と接続される電線管ジョイントと、前記電線管ジョイントと前記電線管の管軸方向の端面との間に挟み込まれた状態で、前記被覆電線を挿通させる孔を除き、前記管端部を塞ぐ円板状の封止板と、を備えている。
上記のような屋外用電気機器では、被覆電線を通す孔を有する封止板により、電線管の管端部を塞ぎ、外部から電線管を通って水分や塵埃が筐体内に侵入することを、防止することができる。封止板は、単に挟み込まれている状態であるので、汎用の電線管及び電線管ジョイントの接続構造に、簡単に組み入れることができる。
こうして、汎用部品を使用可能とし、簡素で、塩害等の耐性に優れた電線管接続構造を有する屋外用電気機器を提供することができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の一実施形態に係る屋外用電気機器について、図面を参照して説明する。
《屋外用電気機器の全体構成》
図1は、例えば太陽光発電の直流出力を交流出力に変換するパワーコンディショナの斜視図である。この図は、屋外に設置される前のパワーコンディショナ1を、背面側の下方から見た図である。図において、パワーコンディショナ1の筐体2は、本体部2aと、正面側の蓋2cとによって構成されている。この図は、蓋2cを本体部2aから外した状態である。
本体部2aには、内蔵するスイッチング素子(図示せず。)の空冷用の放熱フィン3が設けられている。放熱フィン3を取付場所の壁面から少し浮かした状態で、図示しない取付金具によって、パワーコンディショナ1は壁面に取り付けられる。本体部2aの底部2bには、太陽光発電パネルと電線管を用いて電気的に接続するための電線管ジョイント4が、複数個、集約して設けられている。
図2は、蓋2cを外した状態でのパワーコンディショナ1を、正面側から見た斜視図である。図2において、本体部2aの正面側には、保護カバー5が設けられている。保護カバー5の中央下方には工事用の開口部5aが形成されている。開口部5aがあることによって、保護カバー5を取り外さなくても、太陽光発電パネルからの出力を取り込むための被覆電線6を端子台7に繋ぐ作業が容易に行えるようになっている。
図3は、図2の一部を拡大した斜視図である。図3において、複数の電線管ジョイント4は、雨水の浸入を防止すべく、底部2bに取り付けられている。電線管ジョイント4には、電線管8が接続される。電線管8は、筐体2に対して鉛直方向の上向きに接続されている。電線管8内には例えば単線の被覆電線6が通されており、被覆電線6の導体端部は、圧着端子(図示せず。)を用いて端子台7に接続される。なお、他の電線管ジョイント4及び電線管8にも被覆電線が通されるが、ここでは図示を省略している。
《電線管接続構造の詳細》
図4は、電線管接続構造の詳細を示す断面図である。図において、電線管8は、電気工事用として広く用いられている汎用部品の例えばPF管であり、自在な曲げに対応する可撓性を有する。可撓性を持たせるために、電線管8は、蛇腹状になっている。
一方、電線管ジョイント4も、電気工事用として広く用いられている汎用部品の例えばPF管ジョイントである。電線管ジョイント4は、ジョイント本体41と、ジョイント本体41に螺着される外周リング42と、ゴムワッシャ43と、ロックナット44とを備えている。ジョイント本体41の上部を、筐体2の底部2bに設けた孔に通し、筐体2内からゴムワッシャ43を装着してロックナット44を締め付けることで、電線管ジョイント4は底部2bに固定されている。外周リング42の内周側に折り返した電線管8との係合部42aは、櫛状(若しくはフィンガー状)に分かれた小片の筒状集合体となっており、先端の突起部42bが径方向内方へ、かつ、ジョイント本体41の奥(図の上方向)へ向けて斜めに、突出している。
外周リング42の螺着位置が図4に示す位置又はこれよりも図の下方にあれば、突起部42bは、僅かに内方へ突出する程度であり、また、係合部42aが櫛状であることにより径方向への弾性も与えられている。従って、突起部42bは、電線管8に押されると、径方向外方に逃げることができ、電線管8の挿入を妨げない。一方、図示の状態から外周リング42を締め込むと、突起部42bは、ジョイント本体41の内周エッジ41aと干渉する。そのため、突起部42bは、電線管8に押されても、径方向外方に逃げられなくなる。
電線管8をジョイント本体41内の所定位置まで挿入した後、外周リング42を締め付けると、蛇腹のくびれ8aに突起部42bが食い込む。一旦食い込むと、突起部42bが斜め向きであることから、電線管8を抜く方向へ引っぱるとさらに食い込むことになり、電線管8は電線管ジョイント4から抜けなくなる。
《封止板について》
さて、この電線管接続構造の特徴となる部材は、封止板9である。封止板9は、電線管ジョイント4のジョイント本体41内に挿入される。封止板9には、被覆電線を通す孔を容易に形成することができる(詳細後述)。また、ジョイント本体41に挿入された封止板9は、電線管8の管軸方向(直管として見た場合の軸Aの方向)の端面8bと、ジョイント本体41内のストッパ面41bとの間に挟み込んで固定することができる。
図5及び図6はそれぞれ、使用前の封止板9を上面側及び下面側から見た斜視図である。図5,図6において、封止板9は樹脂製(例えばABS樹脂)であり、全体形状は、円板状である。図6において、封止板9は、電線管8(図4)と同等の外径を有する上部の大径部9aと、電線管8の内径と同等の外径を有する下部の小径部9bとが、一体に形成されている。大径部9aは、電線管8と電線管ジョイント4とに挟み込まれる対象部となり、小径部9bは後述の位置決めの役割を果たす。
大径部9aの外縁にあるフランジ部9fは、電線管8の端面8b(図4)に当接する。封止板9の大径部9aの外径は、電線管8の外径と同等であるので、封止板9の外縁すなわち大径部9aのフランジ部9fは、確実に端面8bに当接する。これにより、封止板9を、端面8bと、電線管ジョイント4のストッパ面41b(図4)との間に確実に挟み込むことができる。
なお、例えば、図6において、大径部9aの厚さtaは1mm、小径部9bの厚さtbは2mmである。
図6における小径部9bの下面を基準として見ると、上方向に、複数(この例では9個)の凹部9gが形成されている。図示の状態では、全ての凹部9gには天井面9eがあり、抜けていない。天井面9eを打ち抜くと、孔が形成される。
図6の天井面9eの反対側には、図5の上段に示すように、円形溝9cと、その内側の十字状溝9dとが形成されている。これらの溝が形成された部分は、打ち抜き用の薄肉部9hとなり、例えばドライバー等の工具で突くと、十字状溝9dが中心から割れ拡がり、円形溝9cの所までが除去される(図5の下段)。こうして、容易に孔9j(天井面9eが打ち抜かれた後の孔)を開けることができる。孔9jの内径は、電線管8の中を通す被覆電線6の外径に合わせてある。従って、開けた孔9jに、被覆電線6を通すことができる。孔9jは、電線管8内を通す被覆電線6の本数分だけ形成し、不要な孔は作らない。
《封止板の形態についてのまとめ》
以上のように、封止板9には、被覆電線6の1本分に相当する輪郭の、薄肉部9hが複数箇所に予め形成されており、電線管8内を通る被覆電線6の本数分だけ、薄肉部9hが除去された孔となっている。
このような構成によれば、薄肉部9hを、例えばドライバー等の工具で突き破ることにより、必要な孔9jを容易に形成することができる。また、孔9jが、被覆電線6の1本分に相当する輪郭であることにより、被覆電線6の外周面と孔9jの内周縁との間に隙間ができることを防止し、封止板9による密封性を高めることができる。仮に、例えば、複数の被覆電線を1つの孔に通すと、孔の内周縁と被覆電線との間、又は、被覆電線同士の間に、隙間ができやすい。
なお、複数の薄肉部9hの配置は、図示の一例に限定されない。但し、被覆電線1本につき1個の孔になるよう配置する必要がある。また、互いに近接する孔を開けた場合でも、孔同士が繋がらないように、孔の内径より大きい配置間隔を確保した配置とする必要がある。穴を開け得る数は、電線管8内を通す被覆電線の最大本数に対応した数とすれば、最小本数から最大本数まで汎用的に使用できる。
また、図5の薄肉部9hは、円形溝9cと、当該円形溝9cの内側にある十字状溝9dとを有している。この場合、突き破る際に中心から容易に孔を開け広げることができ、また、円形溝9cより外側へ割れ拡がることがない。
《封止板の組み込み》
図7は、封止板9を、電線管ジョイント4と、電線管8との間に組み込む状態を示す斜視図である。封止板9には、例えば2本の被覆電線6が通っている。この状態で、電線管8のみを持ち上げるか又は封止板9を被覆電線6に摺接させながら下ろすと、被覆電線6を挿通させる孔を除き、管端部8cは、封止板9により塞がれる。このとき、小径部9b(図6)が電線管8の内周に嵌め込まれることで、封止板9は、径方向に動かないよう、位置決めされる。また、フランジ部9f(図6)は、電線管8の端面8bに当接する。いわば、封止板9は、電線管8の管端部8cに蓋をするような役目を果たす。
そして、電線管8を被覆電線6及び封止板9と共に、電線管ジョイント4内に挿入する。封止板9がジョイント本体41のストッパ面41bに当接するまで電線管8を押し込み、ここで外周リング42を回すと、内周エッジ41aと干渉する突起部42bが電線管8を押し上げつつ固定する。これにより、電線管8は電線管ジョイント4に固定される。また、封止板9は、ストッパ面41bと電線管8の端面8bとの間に挟み込まれて固定される。ストッパ面41bと端面8bとの間には、封止板9のフランジ部9fが介在するが、フランジ部9fの厚さは例えば1mm程度と薄いので、封止板9が無い場合と比べても作業者は違和感(電線管8が奥まで入らないような違和感)なく、電線管8を電線管ジョイント4に接続することができる。
図8は、電線管8を電線管ジョイント4に接続完了した状態での、断面図である。外周リング42の係合部42aにおける内側先端の突起部42bは、ジョイント本体41の内周エッジ41aと干渉して径方向外方へ逃げられなくなり、電線管8のくびれ8aに食い込み、かつ、押し上げる。封止板9は、電線管ジョイント4のストッパ面41bと電線管8の端面8bとの間に挟み込まれる。これにより、封止板9は、被覆電線6を通過させる以外は、管端部8c(図7)を塞ぐ。
《シール材》
図8において、電線管8は、筐体2に対して、鉛直方向の上向きに接続されており、電線管ジョイント4の筐体内における端部開口4aも鉛直上方向を向いている。そこで、さらに封止を確実なものとすべく、端部開口4aからシール材の充填を行う。
図9は、シール材10を充填した状態の電線管接続構造の断面図である。シール材10は、流動性のある状態で端部開口4a(図8)から流し込まれ、封止板9を受け皿とした状態で充填される。このとき、封止板9はシール材10を受け止め、垂れ落ちを防止する。封止板9と、封止板9を通過する被覆電線6との間には微小な隙間があり得るが、シール材10にはもともと粘性があるので、微小な隙間があったとしても、隙間からシール材10が垂れ落ちにくい。すなわち、充填時に流動性のあるシール材10は、封止板9により受け止められて垂れ落ちないか又は、微小な隙間から垂れ落ちるとしても、それはごく少量である。従って、硬化して確実なシール材10となり、封止機能をさらに高めることができる。シール材10には、低シロキシサン対応のシリコンコーキング材が適する。
《まとめ》
以上のように、この電線管接続構造では、封止板9は、電線管ジョイント4のストッパ面41bと電線管8の管軸方向の端面8bとの間に挟み込まれた状態である。また、樹脂製で円板状の封止板9は、被覆電線6を挿通させる孔を除き、管端部8cを塞いでいる。
このような電線管接続構造では、被覆電線を通す孔を有する封止板9が、電線管8の管端部8cを塞ぎ、これにより、外部から電線管8を通って水分や塵埃が筐体2内に侵入することを、防止することができる。封止板9は、単に挟み込まれている状態であるので、汎用の電線管8及び電線管ジョイント4の接続構造に、簡単に組み入れることができる。
こうして、汎用部品を使用可能とし、簡素で、塩害等の耐性に優れた電線管接続構造を提供することができる。
また、封止板9を受け皿として充填されるシール材10によって、さらに封止機能を高めることができる。
《封止板の他の形態》
図10及び図11はそれぞれ、他の形態に係る、使用前の封止板9を上面側及び下面側から見た斜視図である。上部の大径部9aと下部の小径部9bとが一体に形成され、大径部9aの外周寄りにフランジ部9fがある点は、図5,図6と同様である。大径部9aは、電線管8と電線管ジョイント4とに挟み込まれる対象部となり、小径部9bは位置決めの役割を果たす。
図11における小径部9bの下面を基準として見ると、上方向に、複数(この例では5個)の凹部9gが形成されている。図示の状態では、全ての凹部9gには天井面9eがあり、抜けていない。天井面9eを打ち抜くと、孔が形成される。
図11の天井面9eの反対側には、図10の上段に示すように、外側の円形溝9c1と、その内側の十字状溝9dとが形成されている。また、外側の円形溝9c1と同心二重円状に内側の円形溝9c2が形成されている。これらの溝が形成された部分は薄肉部9hとなり、ドライバー等の工具で突くと、十字状溝9dが割れ拡がり、内側の円形溝9c2の所までが除去される。こうして、容易に孔9jを形成することができる(図10の中段)。孔9jの内径は、電線管8の中を通す被覆電線6の外径に合わせてある。従って、開けた孔9jに、被覆電線6を通すことができる。
また、もっと大きな孔を形成したい場合は、外側の円形溝9c1と、内側の円形溝9c2との間に残っている環状部分を除去することにより、より大きな孔9j(図10の下段)を容易に形成することができる。
すなわち、図10,図11に示す封止板9の場合、大小2種類の外径の被覆電線のどちらにでも対応した孔9jを、容易に開けることができる。
さらに、図12は、材質をゴムとした場合の封止板9の斜視図である。ゴムとしては、例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)を用いることができる。図12の上段は被覆電線6を通す前の状態、下段は1本の被覆電線6を通した状態を示している。
図13は、図12におけるXIII−XIII線での断面図である。図13において、樹脂製の封止板と同様に、この封止板9も、大径部9a、小径部9bを備えている。薄肉部9hは、単に薄く形成されているだけで、溝は特に必要ない。薄肉部9hの厚さは例えば0.1mm程度である。このような薄肉部9hは、ドライバー等の工具で容易に破ることができる。ゴムの場合は、破っても脱落しないが、薄く、かつ、弾力性に富むため、容易に拡がって孔になる。図12に示すように、被覆電線6を通しても、被覆電線6の外周を封止するように取り囲み、隙間ができない。従って、シール材を充填しても、シール材が孔9jから下へ垂れ落ちない。
《その他》
なお、上述の実施形態では、パワーコンディショナ1を例に挙げて電線管接続構造を説明したが、この電線管接続構造を適用することができるのは、電気機器一般に可能であり、特に、分散型電源システムの屋外用電気機器に好適である。
また、封止板9を設けることは塩害対策に好適であるほか、蜘蛛や蟻などが電気機器の筐体内に侵入することの防止対策にも有効である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 パワーコンディショナ
2 筐体
2a 本体部
2b 底部
2c 蓋
3 放熱フィン
4 電線管ジョイント
4a 端部開口
5 保護カバー
5a 開口部
6 被覆電線
7 端子台
8 電線管
8a くびれ
8b 端面
8c 管端部
9 封止板
9a 大径部
9b 小径部
9c,9c1,9c2 円形溝
9d 十字状溝
9e 天井面
9f フランジ部
9g 凹部
9h 薄肉部
9j 孔
10 シール材
41 ジョイント本体
41a 内周エッジ
41b ストッパ面
42 外周リング
42a 係合部
42b 突起部
43 ゴムワッシャ
44 ロックナット

Claims (8)

  1. 電気機器の筐体と、
    電線管と、
    前記電線管内に通されている被覆電線と、
    前記筐体に取り付けられ、前記電線管の管端部と接続される電線管ジョイントと、
    前記電線管ジョイントと前記電線管の管軸方向の端面との間に挟み込まれた状態で、前記被覆電線を挿通させる孔を除き、前記管端部を塞ぐ円板状の封止板と、
    を備えている電線管接続構造。
  2. 前記封止板には、前記被覆電線1本分に相当する輪郭の、薄肉部が複数箇所に予め形成されており、前記電線管内を通る被覆電線の本数分だけ、前記薄肉部が除去された又は破られた孔となっている請求項1に記載の電線管接続構造。
  3. 前記薄肉部は、円形溝と、当該円形溝の内側にある十字状溝とを有している請求項2に記載の電線管接続構造。
  4. 前記円形溝の内側に、同心円状に、他の円形溝が形成されている請求項3に記載の電線管接続構造。
  5. 前記封止板は、前記電線管と同等の外径を有する請求項1に記載の電線管接続構造。
  6. 前記封止板は、前記外径を有する大径部と、当該大径部より小径であって前記電線管の内側に嵌め込まれている小径部とを有している請求項5に記載の電線管接続構造。
  7. 前記電線管は、前記筐体に対して、鉛直方向の上向きに接続されており、前記電線管ジョイント内には、前記封止板を受け皿とした状態でシール材が充填されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電線管接続構造。
  8. 屋外に設置される、分散型電源システムの屋外用電気機器であって、
    筐体と、
    電線管と、
    前記電線管内に通されている被覆電線と、
    前記筐体に取り付けられ、前記電線管の管端部と接続される電線管ジョイントと、
    前記電線管ジョイントと前記電線管の管軸方向の端面との間に挟み込まれた状態で、前記被覆電線を挿通させる孔を除き、前記管端部を塞ぐ円板状の封止板と、
    を備えている屋外用電気機器。
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