JP2018045303A - 運転支援システム - Google Patents
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Abstract
Description
運転支援システム1000は、ユーザが危険な運転操作をした場面(時刻と場所)を、そのユーザ以外が運転している搭載車両の挙動に基づいて検出し、ユーザが危険な運転操作を無自覚に実行していた場合には、その運転操作についてユーザに通知するシステムである。
まずは、搭載車両Maに搭載されている車両用ユニット1aを例にとって、車両用ユニット1の構成について述べる。なお、他の搭載車両(例えば車両Mb)に搭載されている車両用ユニット1も同様の構成となっている。便宜上、車両用ユニット1aにとって自分自身が搭載されている車両(つまり車両Ma)のことを、他の車両と区別して自車両とも記載する。
次に、図6を用いて確認用端末2の構成について説明する。図6に示すように確認用端末2は、操作部21、ディスプレイ22、広域通信部23、及び確認処理部24を備える。操作部21は、確認用端末2に対するユーザの指示操作を受け付けるためのデバイスである。ここでは一例として操作部21は、ディスプレイ22と一体になったタッチパネルとするが、これに限らない。他の態様として操作部21は、キーボードやマウスなどであっても良い。
次に、センタ3の構成について説明する。センタ3は、図8に示すように、広域通信部31、走行履歴データベース(以降、走行履歴DB)32、保存処理部33、確認要求対応部34、及びパラメータ記憶部35を備える。なお、保存処理部33及び確認要求対応部34は、サーバ等のコンピュータが所定のプログラムを実行することで実現されれば良い。
次に、確認要求対応部34が実施する確認要求応答処理について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。この図9に示す確認要求応答処理は、確認要求パケットを受信した場合に開始されれば良い。
以上の構成では、センタ3の保存処理部33は、各搭載車両の挙動等を示す運転状況データを走行履歴DB32に蓄積していく。そして、確認要求対応部34は、ユーザからの問い合わせに基づいて、確認要求応答処理を実施する。
上述した実施形態では加速度や操舵角といった車両挙動から、危険遭遇シーンを検出する態様を開示したが、これに限らない。運転状況データとして、ユーザの発話内容や声調、表情を示すデータをセンタ3に送信する場合には、周辺ドライバの発話内容や声調、表情から、危険遭遇シーンを検出してもよい。
車両用ユニット1が、図12に示すように、車室外の所定領域(例えば車両前方)を撮影するように車両に設置された車室外カメラ105と接続されている場合には、車室外カメラ105の撮影画像を運転状況データに含めても良い。図12にF4で示す機能ブロックは、車室外カメラ105の撮影画像データを取得する機能ブロックである。
車両用ユニット1は、図13に示すように機能ブロックとして危険認識反応学習部F5を備えていても良い。危険認識反応学習部F5は、判定用パラメータの値を、ユーザの特性に応じたユーザ固有の値へと調整するための機能ブロックである。危険認識反応学習部F5はより細かい機能ブロックとして、危険認識検出部F51を備える。
上述した実施形態では、所定のアップロード間隔で運転状況報告データを送信する態様を開示したが、これに限らない。トリップ終了時にトリップ中の運転状況データをまとめてセンタ3に送信してもよい。
上述した実施形態では、トリップ終了後に無自覚危険運転シーンの発生についてユーザに通知する態様を開示したが、これに限らない。トリップの途中において逐次通知されても良い。
請求項に記載の他移動体装置は、車両で用いられる装置に限らない。歩行者が携帯するスマートフォン等の携帯端末を他移動体装置として採用してもよい。その場合、他移動体装置としての携帯端末は、自端末に作用する加速度、及び、位置情報を挙動データとしてセンタ3に逐次送信するものとする。なお、他移動体装置としての携帯端末は、ユーザの脈拍数などの生体情報を取得する機能を備えていることが好ましい。例えば携帯端末は、脈波センサを備える携帯端末であることが好ましい。脈波センサを備える携帯端末としては、例えば腕時計型の携帯端末などがある。
他移動体として、様々な種別の移動体を想定する場合には、危険遭遇シーンを抽出するための加速度に対する閾値(以降、加速度用閾値)は、移動体種別に応じて使い分けられることが好ましい。これは、例えば車両と歩行者とでは、危険反応行動として観測されうる加速度が大きく異なるためである。具体的には、他移動体が車両である場合に採用する加速度用閾値の絶対値は、他移動体が歩行者である場合に採用する加速度用閾値よりも大きい値とする。
危険を感じていない場合でもユーザの癖により、上述の加速度用閾値を越えるブレーキやハンドル操作をしてしまう場合が有り得る。したがって、心拍数や血圧などの生体情報を併用して危険遭遇シーンを抽出してもよい。
以上では、運転支援システム1000として、センタ3を備える構成を開示したが、これに限らない。センタ3が備える機能は、車両に搭載されていても良い。その場合、車両用ユニット1同士は、車車間通信によって直接的に運転状況データを共有すればよい。また、歩行者等が備える携帯端末とは路側機を介して通信すればよい。
以上では、ユーザからの確認要求に基づき、直近のトリップのみを対象として無自覚危険運転シーンがあったか否かを判定しているが、過去の複数のトリップを対象にしてもよい。すでにユーザに通知した危険運転シーンの発生は、通知しないようにしてもよい。
Claims (11)
- 車両で使用される装置であって、前記車両に搭載された生体情報センサから、前記車両のドライバとしての第1ユーザの生体情報を逐次取得する生体情報取得部(F2)と、前記車両に搭載された車両情報センサから、前記車両の走行状態を示す情報であって、少なくとも前記車両の位置情報を含む車両情報を逐次取得する車両情報取得部(F1)と、を備える車両用装置(1a)と、
前記車両とは異なる移動体で使用される装置である他移動体装置から、前記他移動体装置を使用している人物である第2ユーザが危険を感じたか否かを判定するための指標として機能する判定用情報と、前記他移動体装置の位置情報とを、他移動体情報として逐次取得する他移動体情報取得部(31)と、
前記生体情報取得部が逐次取得する前記生体情報と前記車両情報取得部が逐次取得する前記車両情報とを、時刻情報と対応付けて記憶部(32)に保存するとともに、前記他移動体情報取得部が逐次取得する前記他移動体情報を、時刻情報と対応付けて前記記憶部に保存する保存処理部(33)と、
前記記憶部に保存されている前記他移動体情報と前記車両情報に基づいて、前記第2ユーザが、前記車両の挙動に対して危険を感じたと推定される場面である危険運転シーンを検出する危険運転シーン検出部(343,344)と、
前記危険運転シーン検出部によって検出された前記危険運転シーンにおいて、前記第1ユーザが危険運転を実施したことを自覚しているか否かを、前記記憶部に保存されている前記生体情報から判定する認識状態判定部(345)と、
前記認識状態判定部が前記第1ユーザは前記危険運転シーンにおいて前記危険運転を実施したことを自覚していないと判定した場合には、前記危険運転シーンについての情報を前記第1ユーザに提示する提示処理部(24)とを備えることを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1において、
前記提示処理部は、前記認識状態判定部が前記第1ユーザは前記危険運転を実施したことを自覚していると判定した前記危険運転シーンについての情報は、前記第1ユーザに提示しないことを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1又は2において、
前記危険運転シーン検出部は、
前記記憶部に保存されている前記判定用情報に基づいて前記第2ユーザが危険を感じた場面である危険遭遇シーンを検出するとともに、
前記危険遭遇シーンにおける前記他移動体装置の位置情報と前記車両の位置情報から定まる前記他移動体装置と前記車両の位置関係、及び、前記危険遭遇シーンにおける前記車両の挙動の、少なくとも何れか一方に基づいて、前記第2ユーザが前記車両の挙動に対して危険を感じたのか否かを判定し、
前記第2ユーザが前記車両の挙動に対して危険を感じたと判定した場合に、前記危険遭遇シーンを前記危険運転シーンとして検出することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項3において、
前記危険運転シーン検出部は、前記危険遭遇シーンにおける前記他移動体装置と前記車両とが所定の距離以上離れている場合、又は、前記危険遭遇シーンにおいて前記車両が停車している場合、又は、前記他移動体装置に対応する前記移動体と前記車両との間に第3の移動体が存在する場合には、前記危険遭遇シーンにおいて前記第2ユーザは前記車両の挙動に対して危険を感じたのではないと判定することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項3又は4において、
前記危険運転シーン検出部は、前記危険遭遇シーンにおける前記他移動体装置の近くと見なすことができる所定の距離以内に、前記第2ユーザに危険を感じさせる挙動をしている他車両が存在している場合には、前記危険遭遇シーンにおいて前記第2ユーザは前記車両の挙動に対して危険を感じたのではないと判定することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項3から5の何れか1項において、
前記他移動体装置は、前記他移動体装置に作用する加速度を検出する加速度センサを備え、
前記他移動体情報取得部は、前記判定用情報として、前記他移動体装置に作用している加速度を逐次取得し、
前記危険運転シーン検出部は、前記他移動体装置が前記車両から所定距離以内に位置している状況において、前記他移動体装置に作用している加速度が、所定の加速度用閾値以上の値となっていることに基づいて、前記危険遭遇シーンを検出することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項6において、
前記他移動体情報は、前記他移動体装置が使用されている移動体の種別を示す移動体種別情報を含み、
前記加速度用閾値として、前記移動体の種別に応じて複数の値が予め設定されており、
前記危険運転シーン検出部は、前記移動体種別情報に応じた前記加速度用閾値を用いて、前記危険遭遇シーンを検出することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1から7の何れか1項において、
前記他移動体装置として、前記第1ユーザが運転する前記車両である自車両とは別の車両である他車両で使用される他車両用装置(1b、1c)を備え、
前記第2ユーザは前記他車両のドライバであって、
前記他移動体情報取得部は、前記他車両用装置からは前記判定用情報として、前記他車両に作用する加速度に加え、前記他車両に付与されている操舵角、前記他車両が備える警笛装置の作動状態、前記第2ユーザの生体情報の少なくとも何れか1つを取得することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1から8の何れか1項において、
前記生体情報は、前記第1ユーザの心臓の一定時間当りの拍動数を示す情報であり、
前記認識状態判定部は、前記危険運転シーンにおける前記生体情報としての前記拍動数と、前記危険運転シーンとして検出されていない場面における前記拍動数とを比較して、
前記拍動数に所定の危険認識モデル値以上の変化が生じている場合に、前記第1ユーザは当該危険運転シーンにおいて前記危険運転を実施したことを自覚していると判定する一方、前記拍動数に前記危険認識モデル値以上の変化が生じていない場合には、前記第1ユーザは当該危険運転シーンにおいて前記危険運転を実施したことを自覚していないと判定することを特徴とする運転支援システム。 - 請求項9において、
前記第1ユーザが危険を感じたときの前記拍動数と、平常時の前記拍動数との差に基づいて、前記危険認識モデル値を調整するパラメータ調整部(36)を備えることを特徴とする運転支援システム。 - 請求項1から10の何れか1項において、
前記車両用装置は及び前記他移動体装置のそれぞれは広域通信網に無線接続可能に構成されており、
前記車両用装置及び前記他移動体装置のそれぞれと広域通信網を介して通信を実施するセンタ(3)を備え、
前記センタが、前記他移動体情報取得部、前記記憶部、前記保存処理部、前記危険運転シーン検出部、前記認識状態判定部を備えることを特徴とする運転支援システム。
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