JP2018044982A - 電子機器、画像形成装置、及びプログラム - Google Patents

電子機器、画像形成装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】外部電源からの電圧の供給が停止した原因が遮断器の遮断による場合に、遮断器の遮断の再発を防止することができる電子機器、画像形成装置、及びプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置10は、商用電源系統40からブレーカー42を介して供給される電圧の供給が停止した後に電圧の供給が再開された場合に、ブレーカー42の遮断により電圧の供給が停止したか否かを判定する判定部30と、判定部30によりブレーカー42の遮断により電圧の供給が停止したと判定された場合に、画像形成装置10の起動モードを省電力モードに移行させて起動する起動部32と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器、画像形成装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、商用電源から供給される電力で動作する負荷と、商用電源から入力される電源電圧を検知する検知手段と、負荷の動作に必要な動作保証電圧値を格納する格納手段と、報知を行う報知手段と、を有する電子機器が記載されている。この電子機器は、さらに、負荷へ印加する電力を制御する制御手段を有する。この制御手段は、負荷の通常動作時の電源電圧を予測電圧値として算出する。予測電圧値の算出は、それぞれ負荷の通常動作時に商用電源から供給される動作時電力値よりも小さい第1の値とは異なる第2の値の電力が、それぞれ負荷に印加されているときに検知手段により検知される第1電圧値及び第2電圧値に基づいて行われる。この制御手段は、算出した予測電圧値が格納手段に格納された動作保証電圧値を下回っている場合は、報知手段により商用電源の設備の不具合に関する報知を行う。この制御手段は、負荷の通常動作時に検知手段により検知される第3電圧値が予測電圧値を下回っている場合は、報知手段により電子機器以外の機器が電子機器と同一の電源ラインに接続されているかの確認に関する報知を行う。
また、特許文献2には、画像を形成する画像形成装置が記載されている。この画像形成装置は、画像形成装置の電源断がブレーカーによる回路遮断の結果発生したものか否かを判定する判定部を備える。この画像形成装置は、判定部により電源断がブレーカーによる回路遮断の結果発生したものと判定された場合に、画像形成装置の再起動時に注意喚起メッセージを表示する表示部を備える。
特許第5188278号公報 特開2013−186443号公報
ところで、電子機器の使用中に遮断器(ブレーカー)の遮断により外部電源からの電圧の供給が停止した場合、停止の直後に遮断器を復帰させ、電子機器を再起動すると、遮断器の遮断が再発する可能性がある。この遮断器の遮断の再発を防止できることが望まれている。
本発明は、外部電源からの電圧の供給が停止した原因が遮断器の遮断による場合に、遮断器の遮断の再発を防止することができる電子機器、画像形成装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電子機器は、外部電源から遮断器を介して供給される電圧の供給が停止した後に前記電圧の供給が再開された場合に、前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合に、自機の起動モードを省電力モードに移行させて起動する起動部と、を備える。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部電源から供給される電圧の大きさを検知する検知部をさらに備え、前記起動部が、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記供給が再開された電圧の大きさが前記停止の直前に前記検知部により検知された前記電圧の大きさとは異なる第1閾値未満である場合に、前記省電力モードに移行させて起動するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1閾値が、前記停止の直前に前記検知部により検知された前記電圧の大きさよりも大きいとされている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記停止の直前に前記検知部により検知された前記電圧の大きさが、前記停止の直前の前記電圧の変化の変曲点における大きさとされている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記起動部が、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記電圧の供給が停止してから再開するまでの時間が予め定められた時間未満である場合に、前記省電力モードに移行させて起動するものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記起動部が、前記省電力モードに移行させて起動する場合、前記電子機器の起動を予め定められた期間遅延させるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外部電源から供給される電圧の大きさを検知する検知部をさらに備え、前記起動部が、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記電圧の供給が停止してから再開するまでの時間が予め定められた時間以上である場合で、且つ、前記供給が再開された電圧の大きさが前記停止の直前に前記検知部により検知された電圧の大きさとは異なる第1閾値未満である場合に、前記省電力モードに移行させて起動するものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記起動部が、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記電圧の供給が停止してから再開するまでの前記時間が前記予め定められた時間未満である場合で、且つ、前記供給が再開された前記電圧の大きさが前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満である場合に、前記電子機器の起動を予め定められた期間遅延させた後に、前記省電力モードに移行させて起動するものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項9に記載の画像形成装置は、外部電源から遮断器を介して供給される電圧により動作し、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記電圧の供給が停止した後に前記電圧の供給が再開された場合に、前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合に、自機の起動モードを省電力モードに移行させて起動する起動部と、を備える。
さらに、上記目的を達成するために、請求項10に記載のプログラムは、コンピュータを、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子機器が備える起動部として機能させるものである。
請求項1、請求項9、及び請求項10に係る発明によれば、外部電源からの電圧の供給が停止した原因が遮断器の遮断による場合に、遮断器の遮断の再発を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、省電力モードへの移行の判定に、停止の直前における電圧の大きさとは異なる閾値を用いることで、遮断器の遮断の再発をより確実に防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、省電力モードへの移行の判定に、停止の直前における電圧の大きさよりも大きい閾値を用いることで、遮断器の遮断の再発をより確実に防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、停止の直前における電圧の大きさとして、停止の直前の電圧の変曲点における大きさを用いることで、より簡易に閾値を設定することができる。
請求項5に係る発明によれば、省電力モードへの移行の判定に、電圧の供給が停止してから再開するまでの時間を用いることで、遮断器の遮断の再発をより確実に防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、省電力モードへの移行前に遅延期間を設けることで、遮断器の遮断の再発をより確実に防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、省電力モードへの移行の判定に、停止の直前における電圧の大きさとは異なる閾値と、電圧の供給が停止してから再開するまでの時間と、を用いることで、遮断器の遮断の再発をより確実に防止することができる。
請求項8に係る発明によれば、電圧の供給が停止してから再開するまでの時間と、停止の直前における電圧の大きさとは異なる閾値よりも大きい他の閾値と、を用いることで、遮断器の遮断の再発をより確実に防止することができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成及び商用電源系統に関する部分の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る判定処理プログラムによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置への電圧の供給がブレーカーの遮断により停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統から画像形成装置に供給される電圧の変化の一例を示すグラフである。 実施形態に係る画像形成装置への電圧の供給がプラグの引き抜きにより停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統から画像形成装置に供給される電圧の変化の一例を示すグラフである。 実施形態に係る画像形成装置への電圧の供給がプラグの引き抜きにより停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統から画像形成装置に供給される電圧の変化の他の例を示すグラフである。 第1の実施形態に係る起動処理プログラムによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る報知画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る起動処理プログラムによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る起動処理プログラムによる処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る起動処理プログラムによる処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の構成及び商用電源系統40に関する部分の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、制御部12と、記憶部14と、表示部16と、操作部18と、画像形成部20と、原稿読取部22と、検知部24と、切替部26と、LV(Low Voltage)電源27と、プラグ28と、を備える。画像形成装置10は、電子機器の一例である。
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)12A、ROM(Read Only Memory)12B、RAM(Random Access Memory)12C、及び入出力インターフェース(I/O)12Dを備えており、これら各部がバスを介して各々接続されている。
I/O12Dには、記憶部14と、表示部16と、操作部18と、画像形成部20と、原稿読取部22と、を含む各機能部が接続されている。これらの各機能部は、I/O12Dを介して、CPU12Aと相互に通信可能とされる。
制御部12は、画像形成装置10の全体の動作を制御するメイン制御部の一部として構成されてもよい。制御部12の各ブロックの一部又は全部には、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路又はIC(Integrated Circuit)チップセットが用いられる。上記各ブロックに個別の回路を用いてもよいし、一部又は全部を集積した回路を用いてもよい。上記各ブロック同士が一体として設けられてもよいし、一部のブロックが別に設けられてもよい。また、上記各ブロックのそれぞれにおいて、その一部が別に設けられてもよい。制御部12の集積化には、LSIに限らず、専用回路又は汎用プロセッサを用いてもよい。
記憶部14としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。記憶部14には、判定処理プログラム14A、起動処理プログラム14Bが記憶される。なお、これらの判定処理プログラム14A及び起動処理プログラム14Bは、ROM12Bに記憶されていてもよい。
上記の判定処理プログラム14A及び起動処理プログラム14Bは、例えば、画像形成装置10に予めインストールされていてもよい。判定処理プログラム14A及び起動処理プログラム14Bは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布して、画像形成装置10に適宜インストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM、光磁気ディスク、HDD、DVD-ROM、フラッシュメモリ、メモリカード等が想定される。
表示部16には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等が用いられる。表示部16は、タッチパネルを一体的に有している。操作部18には、テンキーやスタートキー等の各種の操作キーが設けられている。表示部16及び操作部18は、画像形成装置10のユーザから各種の指示を受け付ける。この各種の指示には、例えば、原稿の読み取りを開始させる指示や、原稿のコピーを開始させる指示が含まれる。表示部16は、ユーザから受け付けた指示に応じて実行された処理の結果や、処理に対する通知等の各種の情報を表示する。
また、操作部18には、主電源をオン(ON)又はオフ(OFF)にする主電源ボタン18Aと、画像形成装置10をスリープモードに移行させる節電ボタン18Bと、が設けられている。スリープモードとは、画像形成装置10の節電モードの一つであり、例えば、制御部12だけが通電されている状態である。
上記の主電源ボタン18Aが押圧された場合、CPU12Aは、切替部26をオンからオフ、又は、オフからオンに切り替える制御を行う。この切替部26により、主電源のオン/オフが切り替えられる。また、上記の節電ボタン18Bが押圧された場合、CPU12Aが移行部34として機能する。つまり、移行部34は、画像形成装置10をスリープモードに移行させる。また、移行部34は、スリープモードとされている画像形成装置10のスリープモードを解除する。
原稿読取部22は、自動原稿送り装置の給紙台に置かれた原稿を1枚ずつ取り込み、取り込んだ原稿を光学的に読み取って画像情報を得る。あるいは、原稿読取部22は、プラテンガラス等の原稿台に置かれた原稿を光学的に読み取って画像情報を得る。
画像形成部20は、原稿読取部22による読み取りによって得られた画像情報、又は、ネットワークを介して接続された外部のPC(Personal Computer)等から得られた画像情報に基づく画像を、紙等の記録媒体に形成する。なお、本実施形態においては、画像を形成する方式として、電子写真方式を例示して説明するが、インクジェット方式等の他の方式を採用してもよい。
画像を形成する方式が電子写真方式の場合、画像形成部20は、感光体ドラム、帯電部、露光部、現像部、転写部、及び定着部を含む。帯電部は、感光体ドラムに電圧を印加して感光体ドラムの表面を帯電させる。露光部は、帯電部で帯電された感光体ドラムを画像情報に応じた光で露光することにより感光体ドラムに静電潜像を形成する。現像部は、感光体ドラムに形成された静電潜像をトナーにより現像することで感光体ドラムにトナー像を形成する。転写部は、感光体ドラムに形成されたトナー像を記録媒体に転写する。定着部は、記録媒体に転写されたトナー像を加熱及び加圧により定着させる。
上記の画像形成装置10は、例えば、オフィスや店舗等に設置される場合がある。また、これらのオフィスや店舗等においては、画像形成装置10に電源電圧(以下、単に電圧という。)を供給するためのコンセント44が設けられている。コンセント44は、電圧供給口の一例であり、ブレーカー42を介して商用電源系統40と接続されている。画像形成装置10のプラグ28は、差込端子の一例であり、コンセント44に対して挿抜可能に差し込まれる。なお、プラグ28は、画像形成装置10に一体で備えていなくてもよく、画像形成装置10に対して着脱可能なものでもよい。プラグ28とコンセント44との接続により、商用電源系統40から画像形成装置10へ電圧が供給される。この電圧の供給により、画像形成部20を含む各機能部が動作する。
商用電源系統40は、外部電源の一例であり、例えば、100Vの交流電圧を供給する。LV電源27は、商用電源系統40から供給される100Vの交流電圧を、例えば、24Vに変圧して各部に供給する。
ブレーカー42は、遮断器の一例であり、商用電源系統40とコンセント44との間に接続される。ブレーカー42には、例えば、熱動式や電磁式等のブレーカーが用いられる。ブレーカー42は、規定値を超える電流が流れた場合に、商用電源系統40から画像形成装置10への電圧の供給を遮断する動作を行う。なお、ブレーカー42の遮断により、画像形成装置10への電圧の供給が停止することを、以下では、「ブレーカー落ち」という。
ところで、ブレーカー落ちの直後にブレーカーを復帰させ、画像形成装置を再起動すると、ブレーカー落ちが再発する可能性が高い。ブレーカーとしては、一般に熱動式のものが広く利用されており、この熱動式のブレーカーでは電流に応じて一定温度以上に加熱された場合に遮断の動作を行う。つまり、ブレーカー落ちの直後ではブレーカーの温度が十分に下がっておらず、この状況下で画像形成装置10を再起動すると、ブレーカーの温度が上記一定温度以上となってしまい、ブレーカー落ちが再発すると考えられる。なお、電磁式の場合でも、上記熱動式の場合と同様に、ブレーカー落ちの再発が起こり得る。
しかしながら、従来の画像形成装置では、電圧の供給が停止した原因がブレーカー落ちによるものか否かを精度良く判定することは難しく、ブレーカー落ちを再発させてしまう場合がある。
これに対して、本第1の実施形態に係る検知部24は、商用電源系統40から供給される電圧の大きさ(値)を検知する。また、本第1の実施形態に係るCPU12Aは、記憶部14に記憶されている判定処理プログラム14AをRAM12Cに書き込んで実行することにより、本第1の実施形態に係る判定部30として機能する。判定部30は、商用電源系統40からの電圧の供給が停止した後に再開された場合に、当該停止の直前における上記電圧の変化量に基づいて、ブレーカー落ちにより電圧の供給が停止したか否かを判定する。上記電圧の変化量は、検知部24により検知された電圧の値から導出される。なお、本第1の実施形態に係る判定部30は、上記電圧の変化量、及び、停止の直前に検知部24により検知された電圧の値に基づいて、停止の原因がブレーカー落ちによるものか否かを判定する。
なお、以下では、検知部24により商用電源系統40から供給される交流電圧を検知する場合を例示して説明するが、検知部24により商用電源系統40から供給される交流電流を検知して同様の判定処理を行ってもよい。
次に、図2を参照して、本第1の実施形態に係る画像形成装置10が備える判定部30の作用を説明する。なお、図2は、第1の実施形態に係る判定処理プログラム14Aによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
CPU12Aは、画像形成装置10の起動により商用電源系統40から電圧の供給が開始されると、記憶部14に記憶されている判定処理プログラム14AをRAM12Cに書き込んで実行し、判定部30として機能する。
まず、図2のステップ100では、判定部30が、商用電源系統40から供給される電圧の値及び変化量を時間情報と共に記憶部14に記憶する。商用電源系統40から供給される電圧は、一定時間毎又は連続的に検知部24により検知される。判定部30は、検知部24により検知された電圧の値に、検知したときの時間情報を対応付けて記憶部14に記憶する。そして、判定部30は、これらの電圧の値及び時間情報から電圧の変化量を導出し、導出した電圧の変化量を記憶部14に記憶する。電圧の変化量は、予め定められた数の複数の電圧の値が得られた段階で導出してもよいし、上記一定時間以上の予め定められた期間が経過した段階で導出してもよい。なお、電圧を繰り返し検知する間隔が既知である場合には、時間情報を不要としてもよい。
次に、ステップ102では、判定部30が、例えば、検知部24による検知結果に基づいて、商用電源系統40からの電圧の供給が停止したか否かを判定する。この判定の一例として、判定部30は、検知部24により検知された電圧が閾値未満となった場合に、商用電源系統40からの電圧の供給が停止したと判定してもよい。この場合、電圧が0(ゼロ)でない場合も含まれる。電圧の供給が停止したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ104に移行し、電圧の供給が停止していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ100に戻り処理を繰り返す。
次に、ステップ104では、判定部30が、電圧の供給の停止の原因が移行部34による移行、すなわち、スリープモードへの移行による停止か否かを判定する。スリープモードへの移行による停止の場合(肯定判定の場合)、ステップ106に移行し、スリープモードへの移行による停止ではない場合(否定判定の場合)、ステップ108に移行する。
次に、ステップ106では、判定部30が、スリープモードに移行したことを示す移行情報を記憶部14に記憶する。移行情報としては、例えば、スリープモードへ移行したことを示すフラグの値を記憶部14に記憶してもよい。
一方、ステップ108では、判定部30が、例えば、検知部24による検知結果に基づいて、商用電源系統40からの電圧の供給が再開したか否かを判定する。この判定の一例として、判定部30は、検知部24により検知された電圧が閾値以上となった場合に、商用電源系統40からの電圧の供給が再開したと判定してもよい。電圧の供給が再開したと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ110に移行し、電圧の供給が再開していないと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ108で待機状態となる。
次に、ステップ110では、判定部30が、記憶部14に移行情報が記憶されているか否かを判定する。記憶部14に移行情報が記憶されている場合(肯定判定の場合)、ステップ112に移行し、記憶部14に移行情報が記憶されていない場合(否定判定の場合)、ステップ114に移行する。
次に、ステップ112では、判定部30が、電圧の供給が停止された原因がスリープモードへの移行によるものと判定し、この判定結果を起動部32に通知した後、本判定処理プログラム14Aを終了する。
一方、ステップ114以降においては、判定部30が、電圧の停止の直前にステップ100の処理で記憶された電圧の値及び変化量に基づいて、電圧の停止の原因がブレーカー落ちによるものか否かを判定する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置10への電圧の供給がブレーカー42の遮断により停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統40から画像形成装置10に供給される電圧の変化の一例を示すグラフである。
図3において、縦軸は、電圧(単位:ボルト(V))を示す。横軸は、時間(単位:秒(s))を示す。なお、上記電圧は交流電圧であるため、実際には正弦波となるが、ここでは簡略化して示している。
図3に示すように、商用電源系統40から画像形成装置10へ第1電圧V1(例えば、100V)が供給される。画像形成装置10には、表示部16、操作部18、画像形成部20、及び原稿読取部22をはじめ、図示しないフィニッシャ部等の様々な負荷が設けられている。そして、画像形成装置10の負荷が多くなるに連れて、画像形成装置10に入力された電圧は徐々に低下していく。なお、第2電圧V2は、ブレーカー落ちが発生する目安となる予め定められた閾値(基準値)である。第2電圧V2は、例えば、90Vに設定される。
ここで図3における時刻T1において、画像形成装置10への電圧の供給が停止し、画像形成装置10に入力される電圧が0(ゼロ)になる場合を想定する。この場合、画像形成装置10への電圧の供給が再開されると、判定部30は、記憶部14を参照し、電圧の停止の直前における電圧の値及び変化量(傾き)を取得する。つまり、記憶部14には、時刻T1以前の電圧の値及び変化量が記憶されている。判定部30は、記憶部14から、電圧の停止の直前における電圧の値及び変化量を取得する。
本実施形態では、電圧の停止の直前における電圧の変化量は、電圧の停止の直前における電圧の変化の第1変曲点P1と、第1変曲点P1の直前における電圧の変化の第2変曲点P2との間における電圧の変化量k1として示される。また、この場合、電圧の停止の直前における電圧の値は、電圧の第1変曲点P1における値Vpとして示される。なお、変曲点とは、図3及び後述の図4、図5に示すように、時間の経過に伴い推移する電圧の傾きが変化する点を表す。
ブレーカー落ちにより電圧の供給が停止した場合、電圧の変化量k1は、電圧が低下している状態を示し、電圧の第1変曲点P1における値Vpは、第2電圧V2以下となる。ここで、「電圧が低下している状態」とは、電圧の変化量k1(=第1変曲点P1の電圧値−第2変曲点P2の電圧値)が負の値になる状態を示すものとする。
一方、図4は、本実施形態に係る画像形成装置10への電圧の供給がプラグ28の引き抜きにより停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統40から画像形成装置10に供給される電圧の変化の一例を示すグラフである。また、図5は、本実施形態に係る画像形成装置10への電圧の供給がプラグ28の引き抜きにより停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統40から画像形成装置10に供給される電圧の変化の他の例を示すグラフである。
図4及び図5において、縦軸及び横軸は図3のグラフと同一である。なお、図3の例と同様に、上記電圧は交流電圧であるため、実際には正弦波となるが、ここでは簡略化して示している。
なお、画像形成装置10のプラグ28がコンセント44から引き抜かれた状態を、以下では、「プラグ引き抜き」という。プラグ引き抜きにより電圧の供給が停止した場合、電圧の変化量k1は、一例として図4に示すように、電圧が一定の状態を示す。ここで、「電圧が一定の状態」とは、電圧の変化量k1が予め定められた誤差を含んで0(ゼロ)となる状態を示すものとする。なお、この例の場合、電圧の第1変曲点P1における値Vpは、第2電圧V2以下となる。また、プラグ引き抜きにより電圧の供給が停止した場合、電圧の変化量k1は、一例として図5に示すように、電圧が上昇している状態を示す場合もある。ここで、「電圧が上昇している状態」とは、電圧の変化量k1が正の値になる状態を示すものとする。なお、この例の場合、電圧の第1変曲点P1における値Vpは、第2電圧V2よりも大きくなる。
上記の図4及び図5の例では、プラグ引き抜きにより電圧の供給が停止する場合について示した。なお、主電源ボタン18Aのオフにより電圧の供給が停止した場合における時間の経過に伴う商用電源系統40から画像形成装置10に供給される電圧の変化についても、図4及び図5に示す例と同様となる。
上記を踏まえ、図2に戻り、ステップ114では、判定部30が、電圧の停止の直前における電圧の変化量k1が負の値か否かを判定する。電圧の変化量k1が負の値である場合(肯定判定の場合)、ステップ116に移行し、電圧の変化量k1が負の値ではない場合(否定判定の場合)、ステップ120に移行する。
次に、ステップ116では、判定部30が、電圧の停止の直前における電圧の値Vpが基準値(第2電圧V2)以下か否かを判定する。電圧の値Vpが基準値以下である場合(肯定判定の場合)、ステップ118に移行し、電圧の値Vpが基準値より大きい場合(否定判定の場合)、ステップ120に移行する。
次に、ステップ118では、判定部30が、ステップ114での電圧の変化量k1が負の値を示し、且つ、ステップ116での電圧の値Vpが基準値以下である場合、電圧の停止の原因がブレーカー落ちによるものと判定する。そして、判定部30は、この判定結果を起動部32に通知した後、本判定処理プログラム14Aを終了する。
一方、ステップ120では、判定部30が、ステップ114での電圧の変化量k1が負の値を示さない場合、又は、ステップ116での電圧の値Vpが基準値よりも大きい場合、電圧の停止の原因がプラグ引き抜きによるものと判定する。そして、判定部30は、この判定結果を起動部32に通知した後、本判定処理プログラム14Aを終了する。
上記の第1の実施形態によれば、商用電源系統40からの電圧の供給が停止した後に再開した場合に、電圧の供給が停止した原因がブレーカー落ちによるものか否かが精度良く判定される。
次に、図6を参照して、本第1の実施形態に係る画像形成装置10が備える起動部32の作用を説明する。なお、図6は、第1の実施形態に係る起動処理プログラム14Bによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
CPU12Aは、判定部30から判定結果が通知されると、記憶部14に記憶されている起動処理プログラム14BをRAM12Cに書き込んで実行し、起動部32として機能する。
まず、図6のステップ130では、起動部32が、上記の判定部30から通知される判定結果に基づいて、電圧の停止の原因がブレーカー落ちであるか否かを判定する。ブレーカー落ちではない、すなわち、スリープモード又はプラグ引き抜きと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ132に移行する。また、ブレーカー落ちと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ134に移行する。
次に、ステップ132では、起動部32が、画像形成装置10を通常モードで起動する。通常モードとは、例えば、画像形成装置10の各機能部に通電し、画像形成装置10を最大電力で起動するモードである。なお、スリープモードとプラグ引き抜きとで異なるモードで起動させてもよい。
一方、ステップ134では、起動部32が、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動するか否かを判定する。省電力モードに移行させて起動する場合(肯定判定の場合)、ステップ136に移行する。また、省電力モードに移行させて起動しない場合(否定判定の場合)、ステップ132に移行する。なお、省電力モードに移行させて起動するか否かを判定する方法の一例として、図7に示すように、ブレーカー落ちが発生したことを報知する報知画面50を、表示部16(タッチパネル)に表示させてもよい。
図7は、本実施形態に係る報知画面50の一例を示す図である。
図7に示すように、報知画面50は、ユーザにブレーカー落ちが発生したことを報知すると共に、ユーザに画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動するか否かを選択させる画面である。この場合、起動部32は、表示部16に報知画面50を表示させ、ユーザからの選択指示を待つ。そして、ユーザが報知画面50の「はい」を選択した場合、ステップ134で肯定判定となり、ステップ136に移行する。また、ユーザが報知画面50の「いいえ」を選択した場合、ステップ134で否定判定となり、ステップ132に移行する。
次に、ステップ136では、起動部32が、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。この省電力モードとは、例えば、画像形成部20が備える定着部の定着温度を下げる、及び、記録媒体の搬送間隔を長くする、の少なくとも一方の制御が行われるモードである。省電力モードでの消費電力は、通常モードでの消費電力よりも小さい。なお、定着部の定着温度を下げる方法としては、例えば、複数の定着ランプの一部に通電しない、又は、複数の定着ランプの各々の定着温度を略均等に下げる、等の方法が考えられる。この省電力モードでの起動により、画像形成装置10の消費電力を下げて、ブレーカー落ちの再発を防止する。なお、上記の例では、ユーザの選択指示に従って省電力モードに移行させているが、ブレーカー落ちと判定した場合に、画像形成装置10を強制的に省電力モードに移行させて起動してもよい。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、ブレーカー落ちの再発を防止するために、画像形成装置10が報知画面50を表示して画像形成装置10を省電力モードで起動するか否かをユーザが判断した。これに対して、本第2の実施形態では、ブレーカー落ちの再発を防止するために、画像形成装置10を省電力モードで起動するか否かを画像形成装置10が判断する。なお、本第2の実施形態に係る画像形成装置10の構成は、上記の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様なので、ここでの説明は省略する。
本第2の実施形態に係る判定部30は、商用電源系統40からの電圧の供給が停止した後に再開された場合に、ブレーカー落ちにより電圧の供給が停止したか否かを判定する。この判定部30による判定処理には、例えば、上述の第1の実施形態で説明した判定処理が適用される。また、本第2の実施形態に係るCPU12Aは、記憶部14に記憶されている起動処理プログラム14BをRAM12Cに書き込んで実行することにより、本第2の実施形態に係る起動部32として機能する。起動部32は、判定部30により停止の原因がブレーカー落ちによるものと判定された場合に、画像形成装置10の起動モードを省電力モードに移行させて起動する。
次に、図8を参照して、本第2の実施形態に係る画像形成装置10が備える起動部32の作用を説明する。なお、図8は、第2の実施形態に係る起動処理プログラム14Bによる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
CPU12Aは、判定部30から判定結果が通知されると、記憶部14に記憶されている起動処理プログラム14BをRAM12Cに書き込んで実行し、起動部32として機能する。
まず、図8のステップ140では、起動部32が、上記の判定部30から通知される判定結果に基づいて、電圧の停止の原因がブレーカー落ちであるか否かを判定する。ブレーカー落ちではない、すなわち、スリープモードへの移行又はプラグ引き抜きと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ142に移行する。また、ブレーカー落ちと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ144に移行する。
次に、ステップ142では、起動部32が、画像形成装置10を通常モードで起動する。通常モードとは、上述したように、画像形成装置10の各機能部に通電し、画像形成装置10を最大電力で起動するモードである。
一方、ステップ144では、起動部32が、電圧の停止の直前における電圧の値とは異なる第1閾値を設定する。電圧の停止の直前における電圧の値は、検知部24により検知される。この電圧の停止の直前における電圧の値は、上記の図3に示したように、例えば、第1変曲点P1の値Vpとして示される。具体的には、記憶部14に予め複数の閾値を記憶しておき、第1変曲点P1の値Vpに応じた閾値を第1閾値として設定してもよい。なお、ブレーカー42が脆弱であり通常環境下においてブレーカー落ちし易い場合、第1閾値として、第1変曲点P1の値Vpよりも大きい値を設定することが望ましい。一方、ブレーカー42が通常環境下で比較的ブレーカー落ちし難い場合、第1閾値として、第1変曲点P1の値Vpよりも小さい値を設定してもよい。
次に、ステップ146では、起動部32が、商用電源系統40から供給が再開された電圧の値が第1閾値以上であるか否かを判定する。供給再開後の電圧の値が第1閾値以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ142に移行する。供給再開後の電圧の値が第1閾値未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ148に移行する。
次に、ステップ148では、起動部32が、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。この省電力モードとは、上述したように、画像形成部20が備える定着部の定着温度を下げる、及び、記録媒体の搬送間隔を長くする、の少なくとも一方の制御が行われるモードである。省電力モードでの消費電力は、通常モードでの消費電力よりも小さい。
上記の例において、起動部32は、電圧の停止の直前における電圧の値に基づいて第1閾値を設定し、商用電源系統40から供給が再開された電圧の値が第1閾値未満の場合、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。この省電力モードでの起動により、画像形成装置10の消費電力を下げて、ブレーカー落ちの再発を防止する。
次に、図9を参照して、本第2の実施形態に係る画像形成装置10が備える起動部32の他の作用を説明する。なお、図9は、第2の実施形態に係る起動処理プログラム14Bによる処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
CPU12Aは、判定部30から判定結果が通知されると、記憶部14に記憶されている起動処理プログラム14BをRAM12Cに書き込んで実行し、起動部32として機能する。
まず、図9のステップ150では、起動部32が、上記の判定部30から通知される判定結果に基づいて、電圧の停止の原因がブレーカー落ちであるか否かを判定する。ブレーカー落ちではない、すなわち、スリープモードへの移行又はプラグ引き抜きと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ152に移行する。また、ブレーカー落ちと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ154に移行する。
次に、ステップ152では、起動部32が、画像形成装置10を通常モードで起動する。
一方、ステップ154では、起動部32が、電圧の供給が停止してから再開するまでの時間を計測する。この計測時間は、記憶部14に記憶されている電圧の値及び時間情報に基づいて導出される。つまり、計測時間は、電圧の供給が停止した直前の電圧の値に対応する時間情報と、電圧の供給が再開した直後の電圧の値に対応する時間情報と、から導出される。
次に、ステップ156では、起動部32が、ステップ154で計測した計測時間が予め定められた時間(基準時間)以上か否かを判定する。計測時間が基準時間以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ152に移行する。計測時間が基準時間未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ158に移行する。
次に、ステップ158では、起動部32が、画像形成装置10の起動を、予め定められた期間(一定期間)遅延させる。この起動を遅延させる期間は、特に限定されるものではないが、例えば、上記の基準時間から計測時間を減じた時間以上の期間が設定される。
次に、ステップ160では、起動部32が、起動部32が、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。
なお、上記ステップ158を設けないフローとしてもよい。この場合、起動部32が、ステップ156において計測時間が基準時間未満であると判定した場合に、ステップ160に移行し、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。
上記の例において、起動部32は、電圧の供給が停止してから再開するまでの計測時間が基準時間未満である場合、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。この省電力モードでの起動により、画像形成装置10の消費電力を下げて、ブレーカー落ちの再発を防止する。なお、省電力モードへの移行前に、画像形成装置10を一定期間遅延させることで、ブレーカー落ちの再発防止の効果がより高くなる。
次に、図10を参照して、本第2の実施形態に係る画像形成装置10が備える起動部32の他の作用を説明する。なお、図10は、第2の実施形態に係る起動処理プログラム14Bによる処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
CPU12Aは、判定部30から判定結果が通知されると、記憶部14に記憶されている起動処理プログラム14BをRAM12Cに書き込んで実行し、起動部32として機能する。
まず、図10のステップ170では、起動部32が、上記の判定部30から通知される判定結果に基づいて、停止の原因がブレーカー落ちであるか否かを判定する。ブレーカー落ちではない、すなわち、スリープモードへの移行又はプラグ引き抜きと判定した場合(否定判定の場合)、ステップ172に移行する。また、ブレーカー落ちと判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ174に移行する。
次に、ステップ172では、起動部32が、画像形成装置10を通常モードで起動する。
一方、ステップ174では、起動部32が、電圧の停止の直前における電圧の値とは異なる第1閾値を設定する。電圧の停止の直前における電圧の値は、検知部24により検知される。
次に、ステップ176では、起動部32が、電圧の供給が停止してから再開するまでの時間を計測する。この計測時間は、図9のステップ154で説明したように、記憶部14に記憶されている電圧の値及び時間情報に基づいて導出される。
次に、ステップ178では、起動部32が、ステップ176で計測した計測時間が予め定められた時間(基準時間)以上か否かを判定する。計測時間が基準時間以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ180に移行する。計測時間が基準時間未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ182に移行する。
次に、ステップ180では、起動部32が、商用電源系統40から供給が再開された電圧の値が第1閾値以上であるか否かを判定する。供給再開後の電圧の値が第1閾値以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ172に移行する。供給再開後の電圧の値が第1閾値未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ188に移行する。
一方、ステップ182では、起動部32が、ステップ176で計測した計測時間に応じて、第1閾値よりも大きい第2閾値を設定する。つまり、計測時間が短いと、ブレーカー落ちの再発の可能性が高くなる。そこで、この例では、第1閾値よりも大きい第2閾値をさらに設定する。第2閾値としては、特に限定されるものではないが、計測時間が短いほど、大きな値が設定されることが望ましい。
次に、ステップ184では、起動部32が、商用電源系統40から供給が再開された電圧の値が第2閾値以上であるか否かを判定する。供給再開後の電圧の値が第2閾値以上であると判定した場合(肯定判定の場合)、ステップ172に移行する。供給再開後の電圧の値が第2閾値未満であると判定した場合(否定判定の場合)、ステップ186に移行する。
次に、ステップ186では、起動部32が、画像形成装置10の起動を、予め定められた期間(一定期間)遅延させる。
次に、ステップ188では、起動部32が、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。
上記の例において、起動部32は、電圧の供給が停止してから再開するまでの計測時間が基準時間以上と判定され、且つ、供給再開後の電圧の値が第1閾値未満と判定された場合、一定期間遅延させずに、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。また、起動部32は、上記計測時間が基準時間未満と判定され、且つ、供給再開後の電圧の値が第2閾値未満と判定された場合、画像形成装置10の起動を、一定期間遅延させる。そして、起動部32は、一定期間遅延後に、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動する。この省電力モードでの起動により、画像形成装置10の消費電力を下げて、ブレーカー落ちの再発を防止する。
上記で説明した第2の実施形態によれば、商用電源系統40からの電圧の供給が停止した原因がブレーカー落ちであると判定された場合に、画像形成装置10を省電力モードに移行させて起動することで、ブレーカー落ちの再発が防止される。
以上、実施形態として電子機器及び画像形成装置を例示して説明した。実施形態は、電子機器が備える各部の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムの形態としてもよい。実施形態は、このプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。
その他、上記実施形態で説明した電子機器及び画像形成装置の構成は、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更してもよい。
また、上記実施形態で説明したプログラムの処理の流れも、一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
また、上記実施形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。実施形態は、例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現してもよい。
10 画像形成装置
12 制御部
14 記憶部
14A 判定処理プログラム
14B 起動処理プログラム
16 表示部
18 操作部
18A 主電源ボタン
18B 節電ボタン
20 画像形成部
22 原稿読取部
24 検知部
26 切替部
27 LV電源
28 プラグ
30 判定部
32 起動部
34 移行部
40 商用電源系統
42 ブレーカー
44 コンセント
50 報知画面

Claims (10)

  1. 外部電源から遮断器を介して供給される電圧の供給が停止した後に前記電圧の供給が再開された場合に、前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合に、自機の起動モードを省電力モードに移行させて起動する起動部と、
    を備えた電子機器。
  2. 前記外部電源から供給される電圧の大きさを検知する検知部をさらに備え、
    前記起動部は、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記供給が再開された電圧の大きさが前記停止の直前に前記検知部により検知された前記電圧の大きさとは異なる第1閾値未満である場合に、前記省電力モードに移行させて起動する請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1閾値は、前記停止の直前に前記検知部により検知された前記電圧の大きさよりも大きい請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記停止の直前に前記検知部により検知された前記電圧の大きさは、前記停止の直前の前記電圧の変化の変曲点における大きさである請求項2又は3に記載の電子機器。
  5. 前記起動部は、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記電圧の供給が停止してから再開するまでの時間が予め定められた時間未満である場合に、前記省電力モードに移行させて起動する請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記起動部は、前記省電力モードに移行させて起動する場合に、前記電子機器の起動を予め定められた期間遅延させる請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記外部電源から供給される電圧の大きさを検知する検知部をさらに備え、
    前記起動部は、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記電圧の供給が停止してから再開するまでの時間が予め定められた時間以上である場合で、且つ、前記供給が再開された電圧の大きさが前記停止の直前に前記検知部により検知された電圧の大きさとは異なる第1閾値未満である場合に、前記省電力モードに移行させて起動する請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記起動部は、前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合で、且つ、前記電圧の供給が停止してから再開するまでの前記時間が前記予め定められた時間未満である場合で、且つ、前記供給が再開された前記電圧の大きさが前記第1閾値よりも大きい第2閾値未満である場合に、前記電子機器の起動を予め定められた期間遅延させた後に、前記省電力モードに移行させて起動する請求項7に記載の電子機器。
  9. 外部電源から遮断器を介して供給される電圧により動作し、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記電圧の供給が停止した後に前記電圧の供給が再開された場合に、前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記遮断器の遮断により前記電圧の供給が停止したと判定された場合に、自機の起動モードを省電力モードに移行させて起動する起動部と、
    を備えた画像形成装置。
  10. コンピュータを、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子機器が備える起動部として機能させるためのプログラム。
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