JP2006123254A - 電気機器、電気機器の利用システム、電気機器の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタなどの電気機器において起動時消費電力を低減する。
【解決手段】 消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器において、外部電源からの通電が停止したとき、外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部の操作内容を検知し(ステップS200)、通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定するようにする(ステップS320、ステップS360)。こうすることで、起動時の消費電力を効果的に低減できる。
【選択図】 図7
【解決手段】 消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器において、外部電源からの通電が停止したとき、外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部の操作内容を検知し(ステップS200)、通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定するようにする(ステップS320、ステップS360)。こうすることで、起動時の消費電力を効果的に低減できる。
【選択図】 図7
Description
本発明は、電気機器、電気機器の利用システム、電気機器の制御方法及びプログラムに関し、詳しくは、電気機器の起動時における消費電力量を低減させることのできる電気機器、電気機器の利用システム、電気機器の制御方法及びプログラムに関する。
従来、プリンタなどの画像形成装置を含む電気機器においては、周囲の明るさを検知して節電モードを遂行して仕事時間中の不要な出力時間の遅延を防ぐとともに、電源切り忘れ時の消費電力を抑制するものが知られている(特許文献1)。
特開平9−179447号公報
しかしながら、節電モードに移行した場合であっても、プリンタに電源が投入されている限り、制御部などによって電力が消費されている。そこで、深夜の時間帯などには、施設内に存在する交流電圧電源の電気機器への配電を、常時電圧を供給する必要がある一部の装置を除いて一括して停止することも行われている。こうした場合において、プリンタの電源スイッチなどの電源接続操作部を切り忘れたときには、電源スイッチがオン状態のまま通電が停止されるため、翌日の配電開始によって、自動的にプリンタに通電され起動されて、定着部などの温度を出力時温度近傍の温度にまで予め昇温させておくようなウォームアップ動作や画像の画質を確保するためのプロセスコントロール動作が実行されることになる。
さらに、プリンタ等においては、BIOS(Basic Input Output System)の設定やLAN(Local Area Network)によるWOL機能(Wake on LAN)によって、電源スイッチ操作によらずに、定時に電源が投入されるようになっている場合もある。この場合において、必ずしも通電開始時点でこれらの電気機器を使用するわけではない。
このような電源スイッチの操作によらない通電開始及び起動は、ユーザの直接的な意思に基づくものでなく、印刷ジョブが当分の間受け付けられることもないため、起動時に通常行われるウォームアップ動作やその後の待機状態の維持は無駄に電力を消費するものとなる。
そこで、本発明の電気機器、電気機器の利用システム、電気機器の制御方法及びプログラムは、プリンタなどの電気機器において起動時消費電力を低減することを目的の一つとする。また、本発明の電気機器、電気機器の利用システム、電気機器の制御方法及びプログラムは、プリンタなどの電気機器において起動時消費電力を低減しつつ適切なタイミングで使用待機状態を形成することを他の一つの目的とする。
本発明によれば、上記した課題の少なくとも一つを解決するものとして、以下の手段が提供される。
本発明の電気機器は、
消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器であって、
外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部と、
前記電源接続操作部の操作内容を検知する検知手段と、
前記外部電源から前記電気機器に通電が開始されたとき、少なくとも通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定する判定手段と、
を備える、ことを要旨とする。
消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器であって、
外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部と、
前記電源接続操作部の操作内容を検知する検知手段と、
前記外部電源から前記電気機器に通電が開始されたとき、少なくとも通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定する判定手段と、
を備える、ことを要旨とする。
本発明の電気機器によれば、通電開始時における電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モード、すなわち、どのレベルの消費電力量の動作モードを実行するかが決定され、その動作モードが実行されることになる。このため、起動時に無駄に電力を消費することが抑制される。
この電気機器においては、前記判定手段は、前記電源接続操作部の操作によらないで前記外部電源からの通電が開始されたとき、起動時に実行する前記動作モードを省電力モードとする手段とすることができる。こうして、電源接続操作部の操作によらないで通電が開始されたときには、ユーザ操作によらないものとして、省電力モードを実行する動作モードに決定することで、効果的に起動時の消費電力を抑制できるとともに、一義的に簡易に省電力モードを決定することができる。なお、ここで、「省電力モード」とは、起動時に通常設定されている動作モードよりも電力消費量の少ない動作モードであればよい。例えば、通常設定されている動作モードとは、レーザプリンタであれば、電源投入時のウォームアップ動作であり、テレビであれば放送受信開始時の動作である。
また、この態様の電気機器においては、前記判定手段は、前記電源接続操作部の操作によらないで前記外部電源からの通電が停止されるとともに、前記電源操作部の操作によらないで前記外部電源から通電が開始されたとき、起動時に実行する動作モードを省電力モードとする手段としてもよい。こうして、外部電源からの通電停止時における電源接続操作部の操作内容にも基づいて起動時の動作モードを決定することで、より細やかで状況に即した動作モードを決定することができる。この結果、使い勝手を維持しつつ効果的に節電できる。
さらに、これらの電気機器においては、前記判定手段は、少なくとも前記通電開始時における前記電源接続部の操作内容と直近の通電停止時から前記通電開始時までの経過時間とに基づいて、起動時に実行する動作モードを決定する手段としてもよい。こうして直近の通電停止時から通電開始時までの経過時間にも基づいて起動時動作モードを決定することで、瞬間停電や事故による停電などと、施設内の夜間の電源管理に基づく予定された停電状態とを区別することができて、状況に即した動作モード決定することができる。この結果、使い勝手を維持しつつ効果的に節電できる。この態様においては、前記判定手段は、前記直近の通電停止時から所定期間経過後に、前記電源操作部の操作によらないで前記外部電源から通電が開始されたとき、前記電気機器の起動時の動作モードを省電力モードとする手段とすることもできる。こうすることで、一義的に容易に省電力モードの実行を決定することができる。
これらの電気機器においては、
電磁波、音波及び弾性波から選択される1又は複数の波動を検知する波動検知手段を有し、
前記判定手段は、少なくとも前記通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容と前記通電開始時の前記波動検知手段により検知した1又は複数の波動の量及び/又は変化とに基づいて、起動時に実行する動作モードを決定する手段とすることができる。こうすることで、起動時に実行する動作モードをよりきめ細やかに状況に則して決定することができる。この結果、使い勝手を損なわずに効果的に節電することができる。ここで、波動検知手段とは、電磁波、音波及び弾性波のいずれかを検知できるものであれば限定しないが、電磁波を検知するものとしては、電波などを受信するアンテナ、光を検知するセンサや太陽電池、音波を検知するものとしては、各種マイクロホンを含む音響計測器や超音波計測器、振動を検知するものとしては、各種振動センサなどが挙げられる。
電磁波、音波及び弾性波から選択される1又は複数の波動を検知する波動検知手段を有し、
前記判定手段は、少なくとも前記通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容と前記通電開始時の前記波動検知手段により検知した1又は複数の波動の量及び/又は変化とに基づいて、起動時に実行する動作モードを決定する手段とすることができる。こうすることで、起動時に実行する動作モードをよりきめ細やかに状況に則して決定することができる。この結果、使い勝手を損なわずに効果的に節電することができる。ここで、波動検知手段とは、電磁波、音波及び弾性波のいずれかを検知できるものであれば限定しないが、電磁波を検知するものとしては、電波などを受信するアンテナ、光を検知するセンサや太陽電池、音波を検知するものとしては、各種マイクロホンを含む音響計測器や超音波計測器、振動を検知するものとしては、各種振動センサなどが挙げられる。
また、これらの電気機器においては、
電磁波、音波及び弾性波から選択される1又は複数の波動を検知する波動検知手段を有し、
前記判定手段は、前記電気機器の起動時の動作モードを実行後、少なくとも前記波動検知手段により検知した1又は複数の波動の量及び/又は変化に基づいて、前記起動時の動作モードから消費電力量の異なる他の動作モードへの移行を判定する手段としてもよい。こうすることで、起動時動作の動作モードを実行後に実行すべき動作モードを状況に則して決定することができる。この結果、使い勝手を損なわずに効果的に節電することができる。
電磁波、音波及び弾性波から選択される1又は複数の波動を検知する波動検知手段を有し、
前記判定手段は、前記電気機器の起動時の動作モードを実行後、少なくとも前記波動検知手段により検知した1又は複数の波動の量及び/又は変化に基づいて、前記起動時の動作モードから消費電力量の異なる他の動作モードへの移行を判定する手段としてもよい。こうすることで、起動時動作の動作モードを実行後に実行すべき動作モードを状況に則して決定することができる。この結果、使い勝手を損なわずに効果的に節電することができる。
これらの電気機器においては、
前記電気機器に供給される電圧の停止及び開始は、前記電気機器が接続された交流電源分配装置において制御されているものとすることができる。こうして電気機器の電源が制御されている場合、電気機器の所定時間における消費電力を抑制できるとともに、電気機器の起動時の消費電力を効果的に抑制できる。しかも、電気機器の態様により、通電開始時の状況に則した動作モードを実行できる。
前記電気機器に供給される電圧の停止及び開始は、前記電気機器が接続された交流電源分配装置において制御されているものとすることができる。こうして電気機器の電源が制御されている場合、電気機器の所定時間における消費電力を抑制できるとともに、電気機器の起動時の消費電力を効果的に抑制できる。しかも、電気機器の態様により、通電開始時の状況に則した動作モードを実行できる。
また、これらの電気機器は、印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であることが好ましい態様である。こうした態様によれば、画像形成装置の起動時の消費電力を効果的に抑制できる。また、前記動作モードとして、画像形成機能を発揮又は維持するための画像形成以外の動作であって、前記画像形成装置において画像形成可能とするための準備動作及び形成する画像の画質を調整するための動作から選択される1種あるいは複数の動作を制限する省電力モードを含むものとすることができる。こうした省電力モードを設定することにより、画像形成装置の起動時の消費電力を効果的に低減できる。
また、本発明の消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器を使用するためのシステムであって、
前記電気機器は、外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部と、前記電源接続操作部の操作内容を検知する手段と、前記外部電源から前記電気機器に通電が開始されたとき、少なくとも通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定する判定手段と、
を備える、ことを要旨とする。
前記電気機器は、外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部と、前記電源接続操作部の操作内容を検知する手段と、前記外部電源から前記電気機器に通電が開始されたとき、少なくとも通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定する判定手段と、
を備える、ことを要旨とする。
本発明のシステムによれば、電気機器において、通電開始時における電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モード、すなわち、どのレベルの消費電力量の動作モードを実行するかが決定され、その動作モードが実行されることになる。このため、起動時に無駄に電力を消費することが抑制される。この態様において、前記電気機器は、印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であり、該画像形成装置に前記印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置を備えて、画像を形成するシステムとすることができる。このシステムによれば、画像形成に際しての消費電力を効果的に抑制できる。
また、本発明の電気機器の制御方法は、
消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器の制御方法であって、
前記電気機器に外部電源より通電が開始されたとき、
少なくとも前記電気機器の通電開始時における前記外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モードを決定する判定ステップと、
該決定された動作モードを実行するステップと、
を備えることを要旨とする。
消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器の制御方法であって、
前記電気機器に外部電源より通電が開始されたとき、
少なくとも前記電気機器の通電開始時における前記外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モードを決定する判定ステップと、
該決定された動作モードを実行するステップと、
を備えることを要旨とする。
本発明の電気機器の制御方法によれば、電気機器において、通電開始時における電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モード、すなわち、どのレベルの消費電力量の動作モードを実行するかが決定され、その動作モードが実行されることになる。このため、起動時に無駄に電力を消費することが抑制される。この態様において、前記電気機器は、印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置とすることができる。この制御方法によれば、画像形成に際しての消費電力を効果的に抑制できる。
さらにまた、本発明のプログラムは、
前記電気機器の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させる、
ことを要旨とする。
前記電気機器の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させる、
ことを要旨とする。
本発明のプログラムを一つのコンピュータに実行させるかまたは複数のコンピュータに各ステップを分担して実行させれば、電気機器において、通電開始時における電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モード、すなわち、どのレベルの消費電力量の動作モードを実行するかが決定され、その動作モードが実行されることになる。このため、起動時に無駄に電力を消費することが抑制される。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体(例えば、ハードディスク、ROM、FD、CD、DVD)などに記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから他のコンピュータに配信されたものであってもよいし、その他どのような形態で授受されたものであってもよい。
次に、本発明の実施の形態について実施例を挙げて説明する。
図1は、本発明を適用可能な電気機器を使用するためのシステムとしての画像形成システムの構成の概略を示す図であり、図2は、画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ20の構成の概略を示す図であり、図3はカラーレーザプリンタ20のコントローラ60における制御信号の入出力を示すブロック図であり、図4は、カラーレーザプリンタ20の電源部40近傍の概略を示す図である。実施例の画像形成システム10は、図1に示すように、LAN(Local Area Network)12に接続され、画像形成装置として機能するカラーレーザプリンタ20(以下、単にプリンタ20という。)と、プリンタ20に印刷ジョブの実行指令を出力する印刷ジョブ送信装置としてのクライアントコンピュータ(以下、単にクライアントという)80a、80bと、サーバ90と、ルータ91と、FAX92とを備えている。
プリンタ20は、単一感光体方式と中間転写方式とを採用したフルカラーの電子写真方式の画像形成装置として構成されており、図2に例示するように、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色に色分解された各色の画像を帯電された感光体21上にレーザを照射して静電潜像として形成する露光器22と、装着された各色のトナーカートリッジ32C、32M、32Y、32Kから供給される各色のトナーを用いて感光体21上に形成された静電潜像をトナー像として現像する現像器23と、感光体21上に現像された各色のトナー像を転写ベルト24に重ねて転写してカラートナー像を形成する一次転写ユニット25と、用紙カセット26から用紙を搬送する搬送ユニット27と、搬送された用紙に転写ベルト24に形成されたカラートナー像を転写する二次転写ユニット28と、転写されたカラートナー像を用紙に融着定着させて排紙する定着ユニット29と、プリンタ20全体の動作を制御するコントローラ60とを備えている。
プリンタ20は、光を検知してその照度に応じて起電力を発生する光センサ33を上面部分に備えるとともに、図4に示すように、電源部40として、商用電源電圧のコンセントに電源ケーブルを介して接続される電源コネクタ41と、電源スイッチ42と、AC状態監視装置43と、電源ユニット44とを備えている。AC状態監視装置43は、電圧を検知するとともに、所定の信号処理によって、電圧の低下を速やかに検知できるようになっている。
さらに、プリンタ20は、図示しない定着ローラーのヒーターユニット、クーラーユニット、トナー濃度の調節ユニット、転写ベルト上等に形成したパッチパターンを分析するためのセンサ、温度センサ、トナー濃度センサなどの各種のセンサを備えている。また、プリンタ20は、ネットワークプリンタとして機能するように図示しないLANボードを備えている。
コントローラ60は、図3に示すように、CPU61やRAM62,ROM63、EEPROM74、フラッシュメモリ75等を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、各種センサ(例えば、定着ユニット29の定着ローラー温度やその近傍の雰囲気温度を検出する各種温度センサや定着ユニット近傍の湿度を検出する湿度センサなど)による検出値やその他の入力信号(例えば、クライアントからの印刷ジョブ送信信号など)が信号ラインを介して入力され、これらの入力信号に基づいて露光器駆動制御部64や現像器駆動制御部65、一次転写ユニット駆動制御部66,二次転写ユニット駆動制御部67,定着ユニット駆動制御部68,搬送ユニット駆動制御部69,電源ユニット制御部70などを介して露光器22や現像器23,一次転写ユニット25,二次転写ユニット28,定着ユニット29,搬送ユニット27,電源ユニット44などのプリンタ20の各部動作を制御する。
ROM63には、プリンタ20の各部を制御して印刷ジョブを実行するプログラムのほか、プリンタ20において、後述する通電停止処理や通電開始処理を実行するプログラムが記憶されている。
EEPROM74には、プリンタ20が実行する消費電力量の異なる動作モードの内容が格納されている。また、フラッシュメモリ75は、メモリーカードで構成されており、プリンタ20への通電が停止されたときの電源スイッチ42が操作されないで停止されたかどうかを記憶する停止情報格納領域を備えている。
クライアント80a、80bは、それぞれ図示しないコントローラを有しており、LAN12を介してプリンタ20に対して印刷ジョブを送信可能に接続されている。
こうして構成されるプリンタ20は、電力消費量を抑制するために、必要に応じて消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行するようになっている。例えば、定着ローラーを定着温度に維持して画像形成のために各ユニットを稼動して画像を形成する印刷ジョブ実行モード、起動時や復帰時など急速に定着ローラーを加熱するとともに適宜プロセスコントロールを実行する移動モード、定着ローラーを使用時温度近傍に維持して印刷ジョブを待機する待機モード、定着ローラー温度をさらに低下させコントローラ60を主体として通電する他の待機モード、定着ローラー温度は維持せず、最低限のコントローラ60の機能を実行可能に通電するさらに他の待機モードなどが挙げられる。また、起動時に実行する省電力モードの動作モードとしては、起動時や復帰時、画像形成時において通常行われる一連の処理ないし動作のうち、少なくとも一部の処理又は動作の実行を制限あるいはその内容を一部制限して、通常時よりも消費電力量が少なくなるような動作モードをいうものとする。したがって、起動時において通常ウォームアップするところ、これを制限する場合は省電力モードに該当し、上記した各種形態の待機モードも省電力モードに含まれることになる。
また、プリンタ20においては、印刷ジョブを実行して画像形成する以外に、適宜、画像形成機能を発揮又は維持するための画像形成以外の動作であって、前記画像形成装置において画像形成可能とするための準備動作及び形成する画像の画質を調整するための動作から選択される1種あるいは複数の動作(以下、本明細書において調整動作というものとする。)を実行している。調整動作としては、例えば、以下のものが挙げられる。
(1)電源投入後あるいは省電力消費状態にあるスリープモードから、定着ユニットの定着ローラーなどがトナーの定着に十分な温度に到達するまでウォームアップ動作を含む各種のウォームアップ動作
(2)記録媒体に形成される画像の画質制御(例えば、階調濃度制御、トナー濃度制御など)のために適宜(印刷ジョブ実行前、実行中及び終了後)行われる各種のプロセスコントロール動作(テストパッチの形成及び分析、トナー濃度制御、雰囲気温度及び/又は湿度制御、露光制御、現像制御などがある)
(3)トナーなどの記録材並びに印刷用紙などの記録媒体などの各種印刷材料の状態管理、プリンタ20内における、露光、現像、定着、搬送など印刷に伴うプリンタ20各部の管理、プリンタ20内の雰囲気(温度や湿度等)の管理のために行われる調整動作(例えば、各部の温度及び/又は湿度制御、定着ローラーの温度制御(クールダウン及びウォームアップの双方を含む)、転写ローラーのクリーニングなどがある)
(2)記録媒体に形成される画像の画質制御(例えば、階調濃度制御、トナー濃度制御など)のために適宜(印刷ジョブ実行前、実行中及び終了後)行われる各種のプロセスコントロール動作(テストパッチの形成及び分析、トナー濃度制御、雰囲気温度及び/又は湿度制御、露光制御、現像制御などがある)
(3)トナーなどの記録材並びに印刷用紙などの記録媒体などの各種印刷材料の状態管理、プリンタ20内における、露光、現像、定着、搬送など印刷に伴うプリンタ20各部の管理、プリンタ20内の雰囲気(温度や湿度等)の管理のために行われる調整動作(例えば、各部の温度及び/又は湿度制御、定着ローラーの温度制御(クールダウン及びウォームアップの双方を含む)、転写ローラーのクリーニングなどがある)
これらの各種調整動作のなかでも、プリンタ20の起動時の動作としては、定着ローラーなど所定部位の温度制御(特に、昇温動作)、各種プロセスコントロール動作が挙げられる。
次に、プリンタ20を備える画像形成システム10への交流電源電圧の供給形態について説明する。図4に示すように、プリンタ20は、電源コネクタ41とこれに接続された電源ケーブルとを介して分電盤100につながるフロアコンセントに接続されている。また、プリンタ20に内蔵する電源ユニット44に接続された電源スイッチ42のオン・オフ操作により交流電圧のプリンタ20のへの通電開始及び/又は通電停止を切替えられるようになっている。
図5には、LAN12に接続されたプリンタ20やクライアント80a、80b、サーバ90等と電源管理用の交流電源分配装置(分電盤)100との接続形態を示している。図5に示すように、分電盤100には、24時間配電する24時間系配線101と勤務時間中にのみ通電し夜間には外部からの遮断信号により一括して通電が遮断される勤務時間系配線102とが接続されている。勤務時間系配線102は外部信号によって配電が遮断できるようになっている。この画像形成システム10では、クライアント80a、80b及びプリンタ20は、勤務時間中にのみ使用する電気機器として勤務時間系配線102に接続され、サーバ90、ルータ91及びファクス92は、24時間系配線101に接続されている。
次に、こうして構成された実施例のプリンタ20の動作、特に、プリンタ20に商用電源である交流電源電圧が通電されたときに省電力モードを実行する動作について説明する。説明の都合上、まず、プリンタ20への通電が停止するときの動作について説明する。図6は、コントローラ60により実行されるプリンタ20の通電停止処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、AC状態監視装置43が電圧の降下を検出した際に実行される。
通電停止処理では、まず、AC状態監視装置43が所定以上の電圧の降下を検出すると、CPU61は、電源スイッチ42がオフ状態かを判定する(ステップS100)。電源スイッチ42がオフ状態であると判定されたときには、ユーザ操作によって適正に電源スイッチ42が操作された上、プリンタ20への通電が停止されたとして、フラッシュメモリ75内の停止情報領域に通常停止を示す「0」を書き込んで(ステップS110)、停止信号を出力して停止処理を指示して(ステップS120)、この処理を終了する。
一方、電源スイッチ42がオン状態と判定されたときには、ユーザの電源スイッチ操作によらないでプリンタ20への通電が停止されたとして、フラッシュメモリ75の停止情報領域に異常を示す「1」を書き込むとともに、その時刻を書き込んで(ステップS130)、その上で、停止処理信号を出力(ステップS120)して、この処理を終了する。なお、電源スイッチ42のオン/オフ状態の判定は、電源コネクタ41における電圧の検出を行うことによって可能である。すなわち、電源コネクタ41に交流電源電圧が負荷されていることを示す所定値以上の電圧が確認できた場合には、電圧降下は、電源スイッチ42がオフされたことによるものとすることができ、電源コネクタ41に電圧が確認できなかった場合には、電源スイッチ42がオンのまま電源からの通電が停止されたとすることができる。なお、電源スイッチ42のオン/オフ操作は、電源スイッチ42のオン及びオフに連動したリレー回路を設け、このリレー回路のオン/オフにより検出してもよい。
次に、通電開始時処理について説明する。図7は、コントローラ60により実行されるプリンタ20の通電開始処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、AC状態監視装置43が一定以上の交流電圧を検知した際に実行される。
通電開始処理では、まず、AC状態監視装置43が所定の閾値以上の電圧を検知したその時点において、電源スイッチ42がオフからオンに切り替わったかどうかを判定する(ステップS200)。このような電源スイッチ42の操作の有無は、例えば、AC状態監視装置43における電圧の上昇形態や波形処理のほか各種信号処理等により行うことができる。電源スイッチ42がオフからオンに切り替わったと判定されたときには、ユーザの電源スイッチ操作により電源が投入されたものとして、フラッシュメモリ75の停止情報領域の内容をクリアして(ステップS210)、通常の起動処理(ステップS220)を行い、この処理を終了する。通常の起動処理により、定着ローラーのウォームアップ動作とプロセスコントロールとが実行される。
一方、ステップS200で、電源スイッチ42がオンのままであると判定されたときには、フラッシュメモリ75の停止情報領域の情報が「0」であるかどうかを判定する(ステップS230)。停止情報が「0」と判定されたとき、すなわち、前回の通電停止時において電源スイッチ42がオフとされていたと判定されたときには、今回の通電開始時の電源スイッチ42のオン状態は、通電開始前にユーザによってなされたものとして、通常の起動処理を行い(ステップS220)、この処理を終了する。
また、ステップS230で、停止情報が異常を示す「1」であると判定されたときには、さらに、停止情報領域に異常を示す「1」とともに記憶された停止時の時刻から直近の停止時から通電開始までに10時間を経過したか否かを判定する(ステップS240)。10時間以上経過したと判定した場合には、直近の通電停止及び通電開始は分電盤100による電源制御によるものとして、停止情報領域の内容をクリアした上(ステップS250)、定着ローラーの加熱を伴うウォームアップやプロセスコントロールを行わないでコントローラ60にのみ通電する省電力モードの実行を指示し(ステップS260)、この処理を終了する。
一方、ステップS250で10時間が経過していないと判定した場合には、直近の通電の異常停止は分電盤100による電源制御によらない他の停電であり通電開始は電源の復旧によるものであるとして、停止情報領域の内容をクリアして(ステップS270)、通常の起動処理を行い(ステップS220)、この処理を終了する。
ここで、こうした通電停止処理と通電開始処理とによって起動時において省電力モードが実行されるプロセスを、具体例を挙げて説明する。以下の例では、図5の電気配線系において、夜間10時に分電盤100において電源が切り忘れられたプリンタ20が接続された勤務時間系配線102への電源供給をストップするととともに、翌朝8時に分電盤100により勤務時間系配線102に電源供給を開始するように電源制御され、サーバ90などが接続された24時間系配線101へは常時電源供給するよう電源制御されているものとする。
図8には、プリンタ20における消費電力のタイムチャート(実線)を示す。なお、対照として、通常の起動処理がなされた場合の消費電力のタイムチャートを点線で示している。図8に示すように、電源を切り忘れたプリンタ20がある場合、プリンタ20は徐々に低い消費電力の省電力モードに以降するが、夜10時に分電盤100からプリンタ20への電源供給が停止される。プリンタ20のAC状態監視装置43が電圧の低下を検出すると、CPU61が通電停止処理を実行する。すなわち、停止情報を異常としてフラッシュメモリ75に格納した上、停止処理を指示する(ステップS100、S130、S120)。電圧低下を検出してから、内部電圧がコントローラ60の駆動電圧である5Vを下回るまで50mS程度である。こうして、夜10時以降プリンタ20の消費電力は0となる。
翌朝8時に分電盤100から電源供給が開始されると、CPU61が通電開始処理を実行する。CPU61が、AC状態監視装置43の検出データに基づいて、電源スイッチ42のオン操作が行われていないと判定したときには、フラッシュメモリ75の停止情報を読み出して、異常停止であることを取得し、さらに直近の停止時から10時間が経過しているので、電源スイッチ42は昨晩の停止時のままであって分電盤100による制御によって通電が停止されかつ開始されたとして、通電後は省電力モードを実行する(図8参照)。
これに対し、単に分電盤100によって電源制御されている場合には、図8に示すように、通電開始とともにウォームアップ動作やプロセスコントロール動作が開始され、一定時間その状態で待機した上、消費電力が高い省電力モードに移行する。図8から明らかなように、本実施例のプリンタ20によれば、起動時のウォームアップやプロセスコントロール及び所定期間の待機状態維持等のための無駄な電力消費が回避される。
以上説明した実施例によれば、プリンタ20に通電が開始されたとき、電源スイッチ42の操作内容、すなわち、オフからオンへの操作がされたか否かに応じて、起動時に実行する動作モード、特に、電力消費量についての異なる動作モードのうちいずれかのモードを実行するかを決定するようになっている。電源スイッチ42の操作がある場合には、ユーザによるものとして、通常の起動時動作を実行するものとし、電源スイッチ42の操作がない場合には、省電力モードの動作を実行するようにする。このように、電源スイッチ42の操作の有無をユーザの存在と関連づけることで、プリンタ20の起動時に無駄なウォームアップやプロセスコントロールなどの動作を排除することができ、この結果、起動時の消費電力を低減することができる。
また、電源スイッチ42の操作がユーザ操作によらないときには、省電力モードを実行すると判定するため、簡易に省電力モードを決定することができるようになっている。
さらに、こうしたプリンタ20の制御方法ないし電源制御方法によれば、プリンタ20などにおいて電源の切り忘れがあったとしても、勤務時間外において待機電力を一切消費することもないなど効果的に消費電力を抑制できるととともに、一斉通電により電源が投入されても、無駄な電力の消費を回避できるものとなっている。さらに、通電開始時の状況に則した動作モードが実行される。
本実施例によれば、少なくとも、プリンタ20への通電開始時の電源スイッチ操作の有無に基づいて、実行すべき電力消費量の動作モードが選択されるため、有効に節電できるようになっているが、さらに、通電開始時の電源スイッチ操作の有無に加えて、直近の通電停止時の電源スイッチ状態又は操作の有無によって把握される通電停止状況にも基づいて、起動時における適切な電力消費量の動作モードが選択される。すなわち、直近の通電停止状況が通常のスイッチ操作による場合であって、通電開始時においてすでにスイッチがオン状態であれば、ユーザが通電開始に先だってスイッチ操作を行ったことがわかり、この場合には通常の起動動作を行うようにする。このように、直近の通電停止時の状況を把握することで、そのときどきの状況に則したきめの細かい対応が可能となっている。この結果、使い勝手を維持しつつ節電効果が得られるようになっている。
さらに、本実施例によれば、直近の通電停止時からの経過時間にも基づいて起動時の動作モードを決定することとしたため、例えば、施設における電源制御以外の事象によって通電の停止及び開始がなされた場合には、通常の起動処理が可能となっている。このような事象とは、例えば、事故や天災による停電のほか誤動作や保守点検のための停電が挙げられる。本実施例によれば、電源制御による意図的な停電からの復帰時には省電力モードを実行し、事故的な停電の場合には、通電開始時には通常の起動時動作を実行するため、勤務時間中においてはプリンタ20の使用に差し支えが生じにくいものとなっている。すなわち、瞬間停電や事故による停電などと、施設内の夜間の電源管理に基づく予定された停電状態とを区別することができるようになっている。このように、ユーザ操作によらないで電源が投入されたとしても、一定条件下において通常の起動時動作を実行させることができるため、使い勝手がよく状況に則した対応が可能となっている。したがって、本実施例によれば、この結果、使い勝手を維持しつつ効果的に節電できる。なお、一定時間経過したときに起動時の動作を省電力モードとすることで、容易に省電力モードの実行を決定できる。
また、本実施例によれば、カラーレーザプリンタ20などの画像形成装置の起動時の消費電力を効果的に抑制できる。特に、画像形成時に熱を必要とする画像形成装置においては、定着ローラーなどの昇温及び温度維持のためのヒータに要する消費電力が大きいため、起動時においてこれらの動作を制限することが特に有効である
また、本実施例によれば、起動時に消費電力の大きいウォームアップ動作を制限することとしたので、結果として、定着ローラーを少なくとも一定時間その温度に維持する電力も節電することができるため、効果的である。本実施例では、さらに、プロセスコントロール動作も制限することとしたが、プロセスコントロールに要する一連の動作を排除してより高い節電効果を確保できる。
ここで、本実施形態においては、プリンタ20が本発明の電気機器及び画像形成装置に相当し、通電停止処理や通電開始処理を実行するCPU61が、本発明の電源接続操作部の操作内容の検知手段及び判定手段に相当し、ネットワーク10が本発明の電気機器システム及び画像形成システムに相当し、クライアント80a、80b等が印刷ジョブ送信装置に相当する。
次に、本発明の他の実施例として、実施例1の変形例について説明する。実施例2におけるカラーレーザプリンタ、画像形成システム、電気機器と分電盤との接続形態は、いずれも実施例1と同一のハード構成を有している。したがって、以下の説明においては同一の符号を付して説明するものとする。
実施例2のプリンタ20の動作、特に、プリンタ20に商用電源である交流電源電圧が通電されたときに省電力モードの動作を実行する動作について説明する。プリンタ20への通電が停止するときの処理については実施例1と同様であるので、以下、通電開始処理についてのみ説明する。
図9は、コントローラ60により実行されるプリンタ20の通電開始処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、AC電源監視装置が一定以上の交流電圧を検知した際に実行される。
通電開始処理では、実施例1と同様、AC状態監視装置43が所定の閾値以上の電圧を検知したその時点において電源スイッチ42がオフからオンに切り替わったかどうかを判定し(ステップS300)、電源スイッチ42がオフからオンに切り替わったと判定されたときには、ユーザの電源スイッチ操作により電源が投入されたものとして、フラッシュメモリ75の停止情報領域をクリアして(ステップS310)、通常の起動処理(ステップS320)を行い、この処理を終了する。
一方、ステップS300で、電源スイッチがオンのままであると判定されたときには、フラッシュメモリ75の停止情報領域の停止情報が「0」かどうかを判定し(ステップS330)、停止情報が「0」と判定されたとき、電源スイッチがユーザによってオンにされたとして、通常の起動処理を行い(ステップS320)、この処理を終了する。
ステップS330で、停止情報が異常を示す「1」であると判定されたときには、さらに、光センサ33における照度が閾値以下であるかどうかを判定する(ステップS340)。照度が閾値以下である場合には、施設内の照明が点灯しておらずプリンタ20周囲にユーザが存在しないとして、停止情報をクリアした上(ステップS350)、コントローラ60にのみ通電する省電力モードを実行し(ステップS360)、この処理を終了する。一方、照度が閾値以上と判定された場合には、プリンタ20周囲の照明が点灯されユーザが存在しているものとして、停止情報をクリアした上(ステップS370)、通常の起動時動作を実行し(ステップS320)、この処理を終了する。
以上説明した実施例2によれば、例えば、ユーザの電源スイッチ操作によらないでプリンタ20に電源が投入されたときであっても、プリンタ20の設置されている環境における波動(ここでは、電磁波の一種である光)の程度に応じて、消費電力量の異なる起動時の動作モードが選択されることになる。このため、個々のプリンタ20が設置されている環境やそのときどきの状況に応じた起動時の動作モードの選択が可能となっている。このため、起動時に実行する動作モードをよりきめ細やかに状況に則して決定することができ、使い勝手を損なわずに効果的に節電することができるようになっている。また、一括した電源管理によってもきちんと使い勝手が確保されている。
特に、実施例2によれば、勤務時間系配線に接続されておらず電源管理されていない照明器具が点灯されている場合をユーザの存在が期待される場合とみなして、通常の起動動作を実行するため、適時に印刷が可能となっている。なお、実施例2においても実施例1と同様の効果を奏するものである。
以上説明した実施例1及び2のプリンタ20は、分電盤100によって電源制御されているものとしたが、これに限定するものではなく、例えば、BIOSやWOLによって、起動時間や終了時間が制御されているものであってもよい。BIOS等による時間制御下にあるプリンタ20であっても、起動時において必ずしも使用可能に維持する必要はないからである。なお、BIOS等による時間制御下にあるプリンタ20においては、かかる信号を受信し処理できるレベルの電源が供給されるようになっている。
実施例1及び2のプリンタ20は、起動時動作として、定着ローラーのウォームアップ動作とプロセスコントロールを行わないで、コントローラ60にのみ通電する省電力モードを実行するものとしたが、省電力モードはこれに限らず、他の態様であってもよい。例えば、プロセスコントロールのみを行うものとしてもよい。また、これらの起動時に実行する省電力モードについて、ユーザが実行する動作や実行を抑制する動作を予め選択して設定しておくこともできる。
実施例1及び2のプリンタ20では、電源スイッチ42が電源ユニット44に接続されているものとしたが、電源スイッチ42からの信号をコントローラ60に入力するようにしてもよく、低電力で待機させておいたCPU61がこれを受信してそれに基づいて通電スイッチを操作するようにしてもよい。
また、実施例1及び2では、プリンタ20はUPSや蓄電池を備えないものとしたが、このような緊急電源を別個にあるいは内蔵するものであってもよい。この場合、これらの緊急電源を無駄に作動させないように、通電開始時において、生じた停電状態が、偶発的な瞬間停電や事故の停電によるものか、電源制御による停電かを、通電停止時から通電開始時までの時間によって区別できるようにしておくことが好ましい。
また、本実施例1及び2では、プリンタ20のCPU61が、こうした通電停止処理や通電開始処理を行うものとしたが、サーバ機能を有するコンピュータがこういった処理を行うようにしてもよい。
また、実施例1では、通電開始処理として、通電開始時の電源スイッチの操作内容のみならず、通電停止状況も参照して、起動時の動作モードを決定するものとしたが、これに限定するものではなく、通電開始時の電源スイッチ内容に基づいて起動時の動作モードを決定するものとしてもよい。同様に、実施例2においても、通電開始時において、通電停止状況を必ずしも参照する必要はない。
また、実施例2では、通電開始時に光センサで検知した照度に基づいて起動時の動作モードを決定するものとしたが、これに限定するものでなく、既に他の波動、例えば、光以外の各種電磁波、音波(超音波を含む)、振動などの弾性波をそれぞれ単独であるいは組み合わせて用いて、これらの検知データに基づいて、起動時の動作モードを決定することができる。例えば、電磁波としては、室内照明のほか、自然光、所定の周波数の電磁波などを用いることができ、音波としては、始業時のベル、放送音声、特定の音楽、緊急時のサイレン、人の話声、機械音、超音波などを用いることができ、弾性波としては、ドアの開け閉めの振動、人の足音の振動、エンジンや装置などの駆動振動によるなどとすることができる。なお、検知データとしては、波動の強度、量、時間あたりの変化量あるいはこれらに基づくデータを用いることができ、プリンタ20にはこのために適切なセンサやICを備えるようにする。また、実施例2では、照度に基づくものとしたが、このような量的な検出値に限らず、変化量に基づいて判定をしてもよい。
また、実施例2では、光センサによって検知される照度を起動時の動作モードの決定の判定基準として用いたが、こういった波動データを、起動時動作の動作モードの決定以外に用いることができる。例えば、起動時の動作モードを、既に説明した各種の基準に基づいて決定し、決定した起動時の動作モードを実行後、プリンタ20の設置部位の環境変化を波動センサで検知して、適切な動作モードに移行するようにすることもできる。こうすることで、起動時の消費電力を抑制しつつ適時に印刷可能なプリンタ20が提供されることになる。例えば、こうした起動後の動作モードの判定処理は、起動時動作後、一定時間毎に行うように設定することができる。起動時の動作モードの決定時に、必ずしも、波動センサによる検知データを利用することを要しない。
以上説明した実施例1及び2では、電気機器としてプリンタ20を具体例に挙げて説明したが、電気機器はこれに限定されないで各種の電気機器を用いることができる。PCやその周辺機器、TV、ラジオ等とすることもできる。また、実施例1及び2においては、画像形成装置として単一感光体方式と中間転写方式を採用したカラーレーザプリンタを挙げて説明したが、色毎に感光体,現像器を持つタンデム方式等の他の構成であってもよい。さらに、画像形成装置としては、モノクロレーザカラーレーザプリンタやインクジェットプリンタなどの各種のプリンタに適用してもよく、複写機などのプリンタ以外の印刷装置やスキャナ機能等印刷以外の機能を備えた複合機に適用してもよい。
また、本実施例1及び2では、ネットワークとしてLAN12を介するものとしたがこれに限定するものではなく、端末とプリンタのみからなる印刷システムの他、インターネット網、電話回線網、専用回線網などのいずれかあるいはこれらを組み合わせて構成されるネットワークに適用するものとすることもできる。
さらに、実施例1及び2では、本発明を、カラーレーザプリンタ20を具体例とした画像形成装置及び画像形成装置を備える画像形成システムの形態として説明したが、こうした電源管理を行うプリントサーバ等の画像形成装置の管理装置の形態としたり、画像形成装置の制御方法の形態、勤務時間系配線によって接続された電気機器の制御方法や電源制御システムの形態としたり、プリンタサーバドライバなどのプログラムないしかかるプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の形態としてもよい。さらに、こうしたプリンタ等の電気機器と、これに接続する配線を備える分電盤とを備える配線系を電源制御システムの形態として把握することもできる。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 画像形成システム、12 LAN、20 カラーレーザプリンタ、21 感光体、22 露光器、23 現像器、24 転写ベルト、25 一次転写ユニット、26 用紙カセット、27 搬送ユニット、28 二次転写ユニット、29 定着ユニット、33 光センサ、32C,32M,32Y,32K トナーカートリッジ、33 光センサ、40 電源部、41 電源コネクタ、42 電源スイッチ、43 AC状態監視装置、44 電源ユニット、60 コントローラ、61 CPU、62 RAM、63 ROM、64 露光器駆動制御部、65 現像器駆動制御部、66 一次転写ユニット駆動制御部、67 二次転写ユニット駆動制御部、68 定着ユニット駆動制御部、69 搬送ユニット駆動制御部、70 電源ユニット制御部、71 ディスプレイ表示制御部、74 EEPROM、75 フラッシュメモリ、80a、80b クライアントコンピュータ、90 サーバ、91 ルータ、92 ファックス、100 分電盤、101 24時間系配線、102 勤務時間系配線。
Claims (15)
- 消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器であって、
外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部と、
前記電源接続操作部の操作内容を検知する検知手段と、
前記外部電源から前記電気機器に通電が開始されたとき、少なくとも通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定する判定手段と、
を備える、電気機器。 - 前記判定手段は、前記電源接続操作部の操作によらないで前記外部電源からの通電が開始されたとき、起動時に実行する前記動作モードを省電力モードとする手段である、請求項1に記載の電気機器。
- 前記判定手段は、前記電源接続操作部の操作によらないで前記外部電源からの通電が停止されるとともに、前記電源操作部の操作によらないで前記外部電源から通電が開始されたとき、起動時に実行する動作モードを省電力モードとする手段である、請求項2に記載の電気機器。
- 前記判定手段は、少なくとも前記通電開始時における前記電源接続部の操作内容と直近の通電停止時から前記通電開始時までの経過時間とに基づいて、起動時に実行する動作モードを決定する手段である、請求項1に記載の電気機器。
- 前記判定手段は、前記直近の通電停止時から所定期間経過後に、前記電源操作部の操作によらないで前記外部電源から通電が開始されたとき、前記電気機器の起動時の動作モードを省電力モードとする手段である、請求項4に記載の電気機器。
- 前記電気機器は、
電磁波、音波及び弾性波から選択される1又は複数の波動を検知する波動検知手段を有し、
前記判定手段は、少なくとも前記通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容と前記通電開始時の前記波動検知手段により検知した1又は複数の波動の量及び/又は変化とに基づいて、起動時に実行する動作モードを決定する手段である、請求項1又は4に記載の電気機器。 - 前記電気機器は、
電磁波、音波及び弾性波から選択される1又は複数の波動を検知する波動検知手段を有し、
前記判定手段は、前記電気機器の起動時の動作モードを実行後、少なくとも前記波動検知手段により検知した1又は複数の波動の量及び/又は変化に基づいて、前記起動時の動作モードから消費電力量の異なる他の動作モードへの移行を判定する手段である、請求項1〜6のいずれかに記載の電気機器。 - 前記電気機器に供給される電圧の停止及び開始は、前記電気機器が接続された交流電源分配装置において制御されている、請求項1〜7のいずれかに記載の電気機器。
- 前記電気機器は、印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置である、請求項1〜8のいずれかに記載の電気機器。
- 前記動作モードとして、画像形成機能を発揮又は維持するための画像形成以外の動作であって、前記画像形成装置において画像形成可能とするための準備動作及び形成する画像の画質を調整するための動作から選択される1種あるいは複数の動作を制限する省電力モードを含む、請求項9に記載の電気機器。
- 消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器を使用するためのシステムであって、
前記電気機器は、外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部と、前記電源接続操作部の操作内容を検知する手段と、前記外部電源から前記電気機器に通電が開始されたとき、少なくとも通電開始時における前記電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する前記動作モードを決定する判定手段と、
を備える、電気機器システム。 - 前記電気機器は、印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置であり、該画像形成装置に前記印刷ジョブを送信する印刷ジョブ送信装置を備えて、画像を形成するシステムである、請求項11に記載の電気機器システム。
- 消費電力量の異なる複数の動作モードを択一的に実行する電気機器の制御方法であって、
前記電気機器に外部電源より通電が開始されたとき、
少なくとも前記電気機器の通電開始時における前記外部電源との接続及び切断の切替えを行う電源接続操作部の操作内容に基づいて起動時に実行する動作モードを決定する判定ステップと、
該決定された動作モードを実行するステップと、
を備える、電気機器の制御方法。 - 前記電気機器は、印刷ジョブを実行して紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置である、請求項13に記載の電気機器の制御方法。
- 請求項13に記載の電気機器の制御方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させる、プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018044982A (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-22 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子機器、画像形成装置、及びプログラム |
CN109421393A (zh) * | 2017-08-24 | 2019-03-05 | 佳能株式会社 | 打印装置及打印装置的控制方法 |
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2004
- 2004-10-27 JP JP2004312342A patent/JP2006123254A/ja active Pending
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