JP2018044238A - 鋼板の電解洗浄装置、連続焼鈍設備、及び鋼板の製造方法 - Google Patents

鋼板の電解洗浄装置、連続焼鈍設備、及び鋼板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018044238A
JP2018044238A JP2017010056A JP2017010056A JP2018044238A JP 2018044238 A JP2018044238 A JP 2018044238A JP 2017010056 A JP2017010056 A JP 2017010056A JP 2017010056 A JP2017010056 A JP 2017010056A JP 2018044238 A JP2018044238 A JP 2018044238A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode member
steel plate
cleaning
steel sheet
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017010056A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6696448B2 (ja
Inventor
浩幸 秋元
Hiroyuki Akimoto
浩幸 秋元
雄太 寺崎
Yuta Terasaki
雄太 寺崎
弘之 増岡
Hiroyuki Masuoka
弘之 増岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Publication of JP2018044238A publication Critical patent/JP2018044238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6696448B2 publication Critical patent/JP6696448B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

【課題】
火災災害の発生を確実に防止することのできる鋼板の電解洗浄装置を提供すること。
【解決手段】
洗浄液を内部に収容し、鋼板が通板される洗浄槽と、少なくとも一部が前記洗浄液中に浸漬され、洗浄液への通電を行う電極部材と、前記電極部材に接続され、前記電極部材への通電を行う通電部材と、を有し、前記電極部材は、Pb又はSUSにより形成され、前記電極部材の少なくとも前記通電部材と接触する部分が、Pbの酸化物又はCrの酸化物により形成される鋼板の電解洗浄装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極の異常発熱が原因となって引き起こされる火災災害の発生を防止することのできる鋼板の電解洗浄装置、該鋼板の電解洗浄装置を備えた連続焼鈍設備、及び該連続焼鈍設備を用いた鋼板の製造方法に関する。
製鉄所の冷延工場等においては、鋼板の表面を洗浄することを目的として、鋼板の電解洗浄装置(以下、単に「洗浄装置」と称することもある。)が用いられることがある。例えば、図1(a)に示すように、洗浄装置1は、洗浄液2を収容する洗浄槽3と、洗浄槽3内の洗浄液2に通電する電極部材4とを備える。鋼板7が洗浄液2中を通板されている間に、電極部材4から数十〜数千Aの電流が通電される。通電時に洗浄液2が電気分解されて各種のガスが発生することで、鋼板7の洗浄効果が向上する。
一方で、これらの洗浄装置1では、時折小火や煙の発生等の火災災害が起こる危険性が高く、防災上の課題となっている。特に、洗浄槽3を構成するタンクの材質が可燃性である場合や、洗浄液2が可燃性である場合には、小火が大規模な火災に繋がる可能性があり、大変危険である。従来、このような火災災害を防止するために、洗浄槽3内の温度を測定すること等の対策が講じられている。しかし、小火や煙の発生原因そのものが解明されておらず、火災災害の危険性を完全に撲滅することはできていない。
電極を備えた設備における火災の対策技術を開示した文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献1は、複数の電池モジュールを収納ケース内に備えた電池ユニット内において、1つの電池モジュールから腐食性ガスや火災が発生した際に、他の正常な電池モジュールにこれらのガスや火災が移行しないように、異常状態の波及を防止するという技術である。しかし、特許文献1においても火災の原因そのものは特定されておらず、電極を備えた設備における火災災害の発生を根本的に解決できるわけではない。
特開平06−104007号公報
本発明は、上記の問題点に鑑みて完成されたものであり、火災災害の発生を確実に防止することのできる鋼板の電解洗浄装置、該鋼板の電解洗浄装置を備えた連続焼鈍設備、及び該連続焼鈍設備を用いた鋼板の製造方法を提供することを課題とする。
本発明を解決するための手段は、以下の通りである。
[1]洗浄液を内部に収容し、鋼板が通板される洗浄槽と、少なくとも一部が前記洗浄液中に浸漬され、洗浄液への通電を行う電極部材と、前記電極部材に接続され、前記電極部材への通電を行う通電部材と、を有し、前記電極部材は、Pb又はSUSにより形成され、前記電極部材の少なくとも前記通電部材と接触する部分が、Pbの酸化物又はCrの酸化物により形成される鋼板の電解洗浄装置。
[2]前記洗浄液は、酸溶液又はアルカリ溶液である[1]に記載の鋼板の電解洗浄装置。
[3]前記電極部材と前記通電部材とは、前記洗浄槽の外側で接続されてなる[1]又は[2]に記載の鋼板の電解洗浄装置。
[4]連続的に通板される鋼板を焼鈍する焼鈍炉を備えた連続焼鈍設備であって、前記焼鈍炉の入側又は出側の少なくとも一方に、[1]から[3]までのいずれか一つに記載の鋼板の電解洗浄装置が設けられた連続焼鈍設備。
[5][4]に記載した連続焼鈍設備に鋼板を通板することにより行われる鋼板の製造方法。
本発明によると、電極における異常発熱を防ぐことで、鋼板の電解洗浄装置における小火、煙の発生等の火災災害を防止することができる。
図1は、鋼板の電解洗浄装置を示した模式図である。 図2は、電極部材に用いられる候補物質のエリンガム図である。 図3は、電極部材に用いられる候補物質の性質を比較したグラフである。 図4は、本発明に係る鋼板の電解洗浄装置の適用例を示す模式図である。 図5は、本発明に係る鋼板の電解洗浄装置の適用例を示す模式図である。 図6は、本発明に係る鋼板の電解洗浄装置の適用例を示す模式図である。 図7は、本発明に係る鋼板の電解洗浄装置が設けられる連続焼鈍設備の模式図である。 図8は、本発明に係る電解洗浄装置の電極構造の一例を示す模式図である。
まず、図1を用いて、鋼板の電解洗浄装置において火災災害が発生するメカニズムについて説明する。尚、図1(a)は鋼板が洗浄槽中を縦方向に通板される装置の例であり、図1(b)は鋼板が洗浄槽中を横方向に通板される装置の例である。
図1(a)に示すように、洗浄装置1は、内側に洗浄液2を収容する洗浄槽3と、洗浄液2に通電を行うことで電気分解を引き起こす電極部材4とを備える。電極部材4は、少なくともその一部が洗浄液2内に浸漬される。また、電極部材4には、図示しない外部電源から電極部材4まで電流を通す通電部材5が接続される。電極部材4及び通電部材5は、鋼板7の表面側と裏面側とに一対ずつ設けられる。鋼板7は、一対の電極部材4の間を、図の上から下へと通板されていく。
本発明に係る洗浄装置1に代表される大型の装置の場合には、電極部材4と通電部材5とを一体物としてしまうと操作性が悪くなってしまうこと、高い通電性が要求される電極部材4と優れた耐腐食性が要求される通電部材5とでは求められる特性が異なること、等の理由により、電極部材4と通電部材5とはそれぞれ異なる材質により別体として製作される。よって、電極部材4と通電部材5とはボルト等で締結される。この場合、電極部材4と通電部材5とが互いに接触する部分(面)として接続面6が生じる。上述のように、電極部材4と通電部材5とは異なる材質(金属)によって形成されており、接続面6では異種金属の接触による酸化還元反応が発生する。酸化還元反応により、電極部材4及び通電部材5を構成する金属の酸化物が、それぞれの表面に形成される。
本発明者らは、従来の電極部材4を構成する材質、例えばFeやTiでは、酸化還元反応により電極部材4の表面(接続面6を構成する部分)に複数の異なる種類の酸化物が形成され、これにより電極部材4での異常発熱現象が引き起こされ、この異常発熱現象が原因となって洗浄装置1における小火や煙の発生等の火災災害が引き起こされる危険性があることを見出した。以下において詳細に説明する。尚、上述したFeやTiは、耐薬品性・耐腐食性に優れていること、及び価格が低廉であることといった理由によって、電極部材4の材質として従来から広く用いられている。
図2のエリンガム図で示すように、Tiの酸化によって形成されうる3種類の酸化物(TiO、TiO、及びTi)は、グラフの縦軸にて示される標準生成自由エネルギーが類似した値を示す。類似した値の一例としては、20kcal/mol・O以下(図2の縦軸のマス1つ分に相当する。)を挙げることができる。よって、電極部材4の材質としてTiを用いる場合、接続面6における電極部材4の表面には、これら3種類の酸化物が形成されうる。
図3におけるTiの不動態皮膜(イメージ図)の欄に、Tiによって形成された電極部材の表面に複数種類の酸化物が形成される様子を示す。標準生成エネルギーの似た複数種類の酸化物が形成される場合、各種類の酸化物の成長は一様でなく、接続面を構成する電極部材の表面には酸化物の種類に応じた凹凸が形成される。
尚、図3には示していないが、電極部材の材質としてFeを用いる場合にも、接続面を構成する電極部材の表面において、互いに似た標準生成自由エネルギーを有するFeOやFeといった複数種類の酸化物が形成され、これにより電極部材4の表面には凹凸が形成される。
表面の凹凸が大きい電極部材4は、表面の凹凸が小さい電極部材4に比べて、僅かな凸部において電極部材4と通電部材5とが接触し、接続面6における電極部材4と通電部材5との接触面積が小さい。また、図3の「電気抵抗率」の欄に示されているように、金属の酸化物は非酸化物に比べて電気抵抗率が著しく大きい。よって、表面に複数種類の酸化物が凹凸状に形成された電極部材4では、僅かな接触面積(酸化物によって形成された凸部)に電流が局所的に集中し、電極部材4での異常な発熱やスパークの発生に繋がる。さらには、高温となった電極部材4の部分的な溶損も引き起こされる。
また、この現象が繰り返し発生することで、電極部材4における溶損部分の増加に伴う接触面積の更なる低下が引き起こされ、異常発熱の問題がより大きくなる。接続面6の近傍に可燃物が存在する場合には、電極部材4の異常発熱が、小火やくすぶりの発生といった火災災害へと繋がる危険がある。
本発明者らは、上記の問題点を見出し、電極部材4の材質、特に通電部材5と接触している接続面6における電極部材4の材質が火災災害の発生に大きな影響を及ぼすことに想到した。より具体的には、FeやTiのように、似た大きさの標準生成エネルギーを有する複数種類の金属酸化物が形成されうる材質を用いるのではなく、一種類又は複数種類の金属酸化物により安定した不動態皮膜を形成しうる材質を用いることが好ましいことを見出した。これらの材質の具体例として、Cr及びPbが挙げられる。尚、Crを含んだ電極材料としてSUSが挙げられる。
まず、電極部材4の材質としてSUSを用いる例について説明する。SUSは、鋼板の表面にCrの不動態被膜が形成された材料である。SUSの具体例として、JIS(日本工業規格)で規定されたSUS304、及びSUS410等を挙げることができる。
図2には、Crのエリンガム図が示されているが、図中にはCrの他の酸化物の直線は示されていない。このように、Crの酸化物の中には、Crに類似する標準生成自由エネルギーの酸化物がない。よって、電極部材4の材質としてSUSを用いた場合、電極部材4の表面(特に、接続面6を構成する部分)に形成される酸化物はほぼ全てがCrの1種類となる。この場合、図3の不動態皮膜のイメージ図にも示されているように、電極の表面にCrという一種類の酸化物からなる均一な膜が形成されることになる。よって、電極部材4と通電部材5との接触面積が著しく減少することはなく、局所的な過通電が防止され、電極部材4が異常な高温状態となることが防止される。尚、導電性材料の表面にクロム酸化物の皮膜が形成されていれば、SUS以外であっても、電極部材4の材質として使用することができる。
次に、電極部材4の材質としてPb(及び鉛酸化物)を用いる例について説明する。この例では、PbOに類似する標準生成自由エネルギーの鉛酸化物が存在せず、電極部材4の表面には、PbO一種類からなる安定した不動態皮膜が形成される。よってSUSの場合と同様に、電極部材4と通電部材5との接触面積の減少、及び電極部材4の異常発熱を防止することができ、火災災害の発生を抑えることができる。
尚、一種類又は複数種類の金属酸化物により安定した不動態皮膜を形成しうる材質(具体例としてPb又はCr)は、少なくとも電極部材4のうち、通電部材5と接触する部分(接続面6を形成する部分)に用いられていればよい。よって、接続面6を構成する電極部材4の表面のみに上述の材質を形成する態様であっても、本発明の効果を奏しうる。尚、Pb及びCrは、それぞれ接続面6において安定的な酸化物の状態で存在する。
上記の説明では、電極部材4の異常発熱を抑えることのできる材質の典型例としてSUS及びPb(及び鉛酸化物)を挙げたが、その他の材質としてPt、Ir、及びハステロイ等を用いる場合にも本発明の効果を発揮しうる。
通電部材5の材質は特に制限されないが、接続面6における異常発熱を確実に防止するという観点からは、通電部材5のうち少なくとも接続面6を形成する部分は、電極部材4と同様の材質により形成することが好ましい。
また、接続面6は、図1(a)のように洗浄槽3の内部に形成されていてもよいし、洗浄槽3の外部に形成されていてもよい。但し、洗浄槽3の内部に形成された接続面6は、高温等の異常状態を検知することがより困難であるので、洗浄槽3の外部に接続面6が形成される洗浄装置に本発明を適用する方が、確実に火災災害を防止するという効果が大きい。
より具体的には、図8を用いて説明する。図8では、電極部材4と通電部材5とは洗浄槽3の外側で接続され、接続面6は洗浄槽3の外部に位置する。上述したように電極部材4と通電部材5とはボルト等によって締結されるが、設備を長期間使用していると、この締結が弱くなり接続面6において部材同士の接触不良が生じる。本発明者らは、接続面6における接触不良によっても電極部材4における異常発熱が発生することに着目した。図1(a)のように洗浄槽3の内部に接続面6を位置させると、部材同士の締結の劣化を監視、確認することが難しく、火災の発生を未然に予想することが難しい。一方で、図8に示すように、接続面6を洗浄槽3の外部に位置させると、部材同士の締結の劣化を監視、確認することが容易であり、設備の劣化による火災発生のリスクを事前に検知することができる。これにより、確実に火災災害を防止することができる。
尚、以上の説明では、洗浄槽3の中を鋼板7が垂直方向に通板される例について説明してきたが、洗浄槽3の中を鋼板7が水平方向に通板される図1(b)の例についても、上述の説明と同様に火災災害を防止することができる。
次に、本発明に係る洗浄装置を用いて鋼板を洗浄する具体的な態様について、図4〜6を用いて説明する。
図4の例では、洗浄装置1の後段に水洗装置11が設けられる。洗浄槽3の内部には、中性・酸性・アルカリ性等の洗浄液2を収容し、通電部材5及び電極部材4を介して洗浄液2に通電することで、洗浄液2が電気分解されてガス等が発生することにより、鋼板7の洗浄効果が向上する。鋼板7の表面に付着した洗浄液2は、後段の水洗装置11において洗い流され、清浄な鋼板7が下流側へと通板される。水洗装置11は、内部に水12を収容した水洗槽13を備え、水中に鋼板7が通板されることによって鋼板7の水洗が行われる。
図5の例は、洗浄装置1において鋼板7が水平方向に通板されること以外は、図4の例と同様である。
また、図6に示すように、水洗槽13を用いずに、水洗スプレー14を用いて鋼板7に水を噴射することによっても鋼板7の水洗を行うことができる。
洗浄液2としては、特に酸性の液(酸溶液)を用いることが好ましい。これにより、鋼板7の表面に付着したスケール等を剥離させる酸洗の用途に洗浄装置1を用いることができる。酸性の液としては、例えばpHが3.0以下の溶液であり、硫酸系や硝酸系等の溶液を挙げることができる。酸洗の際には、酸溶液が揮発しガスとなった場合に特に腐食性ガスが発生しやすい。腐食性ガスが通電部材5と電極部材4との接続面を腐食させることで、接続面6における両部材の接触面積の低下及び異常発熱の発生が起こりやすくなる。本発明では、洗浄液2として酸溶液を用いた場合であっても、接続面6における電極部材4の腐食を抑えることができ、それに伴う火災の発生を確実に防止することができる。
また、洗浄槽3の材質としては、洗浄液2に用いられる酸やアルカリ等に耐えうるように、FRP及びPP等の耐薬品性の高い樹脂を用いることが好ましい。或いは、洗浄槽3として用いる金属製のタンクの内側に、FRP及びPP等の耐薬品性の高い樹脂によるライニングを施すこともできる。
本発明における鋼板の洗浄装置を用いるのに特に適した用途として、連続焼鈍設備が挙げられる。連続焼鈍設備について、図7を用いて説明する。
図7のように、連続焼鈍設備21は、加熱帯22a、均熱帯22b、冷却帯22c、及び過時効帯22dを順番に有する焼鈍炉22と、焼鈍炉22の入側と出側とにそれぞれ設けられた各種の付帯装置とからなる。各種の付帯装置としては、例えば、入側に設けられたペイオフリール23、シャー24、ウェルダー25、及び入側ルーパー26、出側に設けられた出側ルーパー27、シャー28、及び巻取機29等が挙げられる。また、焼鈍炉22の入側及び出側には、それぞれ入側洗浄装置31及び出側洗浄装置32が設けられる。
焼鈍炉22において鋼板に熱処理を行う前の入側洗浄装置31では、焼鈍の前段で鋼板の表面に付着した油分を取り除く脱脂が行われる。脱脂を行う場合、洗浄液としてアルカリ溶液(例えば、苛性ソーダ、オルソ珪酸ソーダ等を主成分としたpH8〜11程度の溶液)を用いた電解洗浄を行うことが好ましい。
一方で、焼鈍炉22において鋼板7に熱処理を行った後の出側洗浄装置32では、熱処理の過程で鋼板7の表面に付着したスケールを除去する脱スケールが行われる。脱スケールを行う場合、洗浄液として酸溶液を用いた電解洗浄(酸洗)を行うことが好ましい。
入側洗浄装置31及び出側洗浄装置32の少なくとも一方に、本発明に係る洗浄装置1を用いることによって、電極に起因する火災災害の発生を防止することができる。
上述した連続焼鈍設備21に鋼板の原板を通板することによって、各種の鋼板を製造することができる。例えば、連続焼鈍設備21の後段で各種のめっきを施しためっき鋼板を製造することもできる。本発明に係る洗浄装置を用いることによって、電解洗浄の際に火災災害が起こることを防止しつつ、鋼板を製造することが可能になる。
尚、本発明に係る鋼板の洗浄装置1を適用することができるのは、上述した連続焼鈍設備21に限らず、例えば、溶融めっきラインや電気めっきラインの一部に設けられる鋼板の洗浄設備に適用することもできる。また、これらのラインとは独立したバッチ式の洗浄設備に適用することもできる。
1 洗浄装置
2 洗浄液
3 洗浄槽
4 電極部材
5 通電部材
6 接続面
7 鋼板
8 通板ロール
11 水洗装置
12 水
13 水洗槽
14 水洗スプレー
21 連続焼鈍設備
22 焼鈍炉
22a 加熱帯
22b 均熱帯
22c 冷却帯
22d 過時効帯
22e 二次冷却帯
23 ペイオフリール
24 シャー
25 ウェルダー
26 入側ルーパー
27 出側ルーパー
28 シャー
29 巻取機
31 入側洗浄装置
32 出側洗浄装置

Claims (5)

  1. 洗浄液を内部に収容し、鋼板が通板される洗浄槽と、
    少なくとも一部が前記洗浄液中に浸漬され、洗浄液への通電を行う電極部材と、
    前記電極部材に接続され、前記電極部材への通電を行う通電部材と、を有し、
    前記電極部材は、Pb又はSUSにより形成され、
    前記電極部材の少なくとも前記通電部材と接触する部分が、Pbの酸化物又はCrの酸化物により形成される鋼板の電解洗浄装置。
  2. 前記洗浄液は、酸溶液又はアルカリ溶液である請求項1に記載の鋼板の電解洗浄装置。
  3. 前記電極部材と前記通電部材とは、前記洗浄槽の外側で接続されてなる請求項1又は2に記載の鋼板の電解洗浄装置。
  4. 連続的に通板される鋼板を焼鈍する焼鈍炉を備えた連続焼鈍設備であって、
    前記焼鈍炉の入側又は出側の少なくとも一方に、請求項1から3までのいずれか一項に記載の鋼板の電解洗浄装置が設けられた連続焼鈍設備。
  5. 請求項4に記載した連続焼鈍設備に鋼板を通板することにより行われる鋼板の製造方法。
JP2017010056A 2016-09-12 2017-01-24 鋼板の電解洗浄装置、連続焼鈍設備、及び鋼板の製造方法 Active JP6696448B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016177563 2016-09-12
JP2016177563 2016-09-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018044238A true JP2018044238A (ja) 2018-03-22
JP6696448B2 JP6696448B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=61693685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017010056A Active JP6696448B2 (ja) 2016-09-12 2017-01-24 鋼板の電解洗浄装置、連続焼鈍設備、及び鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6696448B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63140100A (ja) * 1986-12-02 1988-06-11 Kawasaki Steel Corp 電解処理槽
JPH0270100A (ja) * 1988-09-02 1990-03-08 Nisshin Steel Co Ltd 合金鉄鋼帯の脱スケール方法及び装置
JPH07331495A (ja) * 1994-06-13 1995-12-19 Daiso Co Ltd 不溶性電極板の取付け部
WO1998017845A1 (fr) * 1996-10-24 1998-04-30 Ishifuku Metal Industry Co., Ltd. Electrolyseur
JP2005097745A (ja) * 2004-10-15 2005-04-14 Somakkusu Kk 金型洗浄用の電解洗浄液

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63140100A (ja) * 1986-12-02 1988-06-11 Kawasaki Steel Corp 電解処理槽
JPH0270100A (ja) * 1988-09-02 1990-03-08 Nisshin Steel Co Ltd 合金鉄鋼帯の脱スケール方法及び装置
JPH07331495A (ja) * 1994-06-13 1995-12-19 Daiso Co Ltd 不溶性電極板の取付け部
WO1998017845A1 (fr) * 1996-10-24 1998-04-30 Ishifuku Metal Industry Co., Ltd. Electrolyseur
JP2005097745A (ja) * 2004-10-15 2005-04-14 Somakkusu Kk 金型洗浄用の電解洗浄液

Also Published As

Publication number Publication date
JP6696448B2 (ja) 2020-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10760173B2 (en) Ecologic method for the continuous chrome plating of bars and associated device
US3420760A (en) Process for descaling steel strip in an aqueous organic chelating bath using alternating current
WO2015181859A1 (ja) 改質水防錆効果判定装置及び改質水防錆効果判定方法
BRPI0810796B1 (pt) método de limpar folha de aço e sistema de limpeza contínuo de folha de aço.
JP7066707B2 (ja) コーティングされていない鋼ストリップをめっき層で電気めっきする方法
JP6696448B2 (ja) 鋼板の電解洗浄装置、連続焼鈍設備、及び鋼板の製造方法
CN105143523A (zh) 在基于硫酸的溶液中连续处理不锈钢制成的层压制件的表面的方法
CN107447175A (zh) 一种镀锌前处理段酸洗装置
KR101461474B1 (ko) 강판세정장치 및 전해청정설비
JP2008174794A (ja) プリント配線板のめっき前処理方法
JP2015189998A (ja) 冷延鋼板の冷却方法および冷却設備ならびに冷延鋼板の製造方法
JPH0857526A (ja) 冷間圧延板の洗浄方法
KR100541223B1 (ko) 구리의 주석 도금방법 및 주석 도금된 구리의 재결정화장치
JPWO2019181179A1 (ja) めっき処理装置
KR200399516Y1 (ko) 주석 도금된 구리의 재결정화 장치
JP2008231506A (ja) ステンレス鋼帯の電解設備における電極の絶縁装置
JP3154317U (ja) 連続型ステンレスワイヤロープ製造装置
HU198971B (en) Equipment for electrochemical cleaning of materials, mainly wires used in welding
JP2722822B2 (ja) 電解表面処理装置
JPH06248357A (ja) 電解質溶液を用いた金属帯の通電加熱方法
JP2007092104A (ja) 銅板材のめっき装置およびめっき方法
JP3269444B2 (ja) チタン材の脱スケール方法および連続焼鈍脱スケール装置
JP2006348377A (ja) 外観に優れた表面処理鋼板の製造方法およびその装置
JPH06212462A (ja) 鋼板の酸洗方法
US1035633A (en) Appratus for cleaning metal articles.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180419

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180502

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190524

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20190912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190912

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200108

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6696448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250