JP2018043873A - ウェブ洗浄装置 - Google Patents

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知大 今村
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Abstract

【課題】ウェブ洗浄によって生じるウェブのバタつきや張力変動などに影響されない安定したウェブ搬送が可能なウェブ洗浄装置を提供する。【解決手段】ウェブ洗浄装置100は、ウェブ巻出し部102と、ウェブ洗浄部104と、ウェブ巻取り部103とを有し、ウェブ巻出し部とウェブ巻取り部との間には、ウェブ101に接触する他の部材が存在せず、ウェブ洗浄部は、ウェブ洗浄手段とウェブ洗浄手段移動機構とを備え、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部によるウェブの搬送を停止した状態で、ウェブ洗浄手段が、ウェブ洗浄手段移動機構によってウェブと対向する第1の位置からウェブの搬送方向と反対方向側の第2の位置に移動しながらウェブを洗浄し、ウェブ洗浄手段によるウェブの洗浄を停止した状態で、ウェブ巻取り部がウェブの洗浄部分を巻き取るとともに、ウェブ洗浄手段がウェブ洗浄手段移動機構によって第2の位置から第1の位置に戻ることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、紙、フィルム、金属箔などロール状の基材を洗浄するウェブ洗浄装置に関するものである。
フィルム、金属箔、紙などの搬送では、巻出と巻取によるロールトゥロールと呼ばれるウェブ搬送方式が用いられている(例えば、特許文献1参照)。近年は、フレキシブル回路や太陽電池、機能性フィルムなどのエレクトロニクス分野などの最先端製品を大量かつ安価に生産するために用いられる。
エレクトロニクス分野で商材の一部として扱われるウェブに関しては、パッケージ分野のそれと比較して、求められる品質が非常に高くなる。例えば、パッケージ分野ではその機能性に影響が確認されていなかった程度のシングルμmオーダーの小さな異物や傷が、エレクトロニクス分野の商材に関しては、機能性を大きく劣化させる原因になる。
そこで、異物の対策として、ウェブを搬送しながら、ウェブ上の異物を洗浄するウェブ洗浄装置が開発されている。ウェブ洗浄装置は、ウェブを巻出し、多数のロールで折り返しをしながら搬送され、その途中に配置されているウェブを洗浄する手段によって、ウェブ上の異物を除去し、ウェブ上の清浄度が高い状態でウェブを巻取る構成である。ウェブを洗浄する手段は、ターゲットの異物などによって多岐にわたるが、ウェブの機能性に対して、異物の影響を大幅に軽減することが可能になってきている。
一方で、洗浄中に発生する傷に対する対策としては、ウェブの搬送路の途中に配置されるロールの工夫によるものが多い。例えば、ロールへの工夫として、ウェブに接触するロールのメカロスを減らす、ロールの組み付け精度を上げる、ウェブとロールとの抱き角を大きくする、鏡面ロールを用いて傷発生を抑える、などが挙げられる。
しかし、ウェブに物理的にロールが接触すると、ウェブとロールとのスリップが発生した場合、ロールによってウェブが引っかかれることで傷が生じる。また、ロール上に異物が付着すると、付着した異物がウェブを引っかいて、傷の発生に繋がる。一方、ウェブとロールとのスリップやロール上の異物などに関しては、非常に管理が難しく、安定した品質を得ることに対しての障害となっている。
そこで、ローラ表面が接触しないようにウェブの幅方向の両端部のみ支持する、分割ローラを用いた非接触搬送方式によるウェブ洗浄装置などが開発されている。原理的に、ウェブの両端部以外はロールと接触しないため、傷に対する対策としては、非常に効果がある。
しかし、分割ローラを用いた非接触搬送においては、ウェブの中央部に支えがないため、搬送中のウェブの蛇行・斜行の影響が大きく、支えのない中央部を起点にして、ウェブ折れが頻出するなど、ウェブ搬送が難しくなる。
そこで、ウェブ巻出し部とウェブ巻取り部との間にロールの折り返しがない搬送系を持ち、ウェブ洗浄とウェブの巻出し及び巻取りに伴うウェブ搬送とを同時に行うウェブ洗浄装置を作成したが、ウェブ洗浄によって生じるウェブのバタつきや張力変動などの影響により、搬送に不具合が生じたり、ウェブ巻取りの品質が悪くなったりする問題が発生した。
特許第5024972号公報
本発明は、上記問題を解決するもので、ウェブに対する傷の発生がなく、また、ウェブ洗浄によって生じるウェブのバタつきや張力変動などに影響されない安定したウェブ搬送が可能なウェブ洗浄装置の提供に関する。
上記の課題を解決するための手段として、本発明は、ウェブを洗浄可能なウェブ洗浄装置であって、ウェブ巻出し部と、ウェブ洗浄部と、ウェブ巻取り部とを有し、ウェブ巻出し部とウェブ巻取り部との間には、ウェブに接触する他の部材が存在せず、ウェブ洗浄部は、少なくとも一つのウェブ洗浄手段と、ウェブ洗浄手段をウェブの搬送方向に対して平行に移動させるウェブ洗浄手段移動機構とを備え、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部によるウェブの搬送を停止した状態で、ウェブ洗浄手段が、ウェブ洗浄手段移動機構によってウェブと対向する第1の位置からウェブの搬送方向と反対方向側の第2の位置に移動しながらウェブを洗浄し、ウェブ洗浄手段によるウェブの洗浄を停止した状態で、ウェブ巻取り部がウェブの洗浄部分を巻き取るとともに、ウェブ洗浄手段がウェブ洗浄手段移動機構によって第2の位置から第1の位置に戻ることを特徴とする。
また、本発明は、ウェブを洗浄可能なウェブ洗浄装置であって、ウェブ巻出し部と、ウェブ洗浄部と、ウェブ巻取り部とを有し、ウェブ巻出し部とウェブ巻取り部との間には、ウェブに接触する他の部材が存在せず、ウェブ洗浄部は、少なくとも一つのウェブ洗浄手段を備え、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部は、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部をウェブの搬送方向に対して平行に移動させるウェブ搬送部移動機構を備え、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部によるウェブの搬送を停止した状態で、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部がウェブ搬送部移動機構によって第1の位置からウェブの搬送方向側の第2の位置に移動するとともに、ウェブ洗浄手段が搬送方向に移動するウェブを洗浄し、ウェブ洗浄手段によるウェブの洗浄を停止した状態で、ウェブ巻取り部がウェブの洗浄部分を巻き取るとともに、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部がウェブ搬送部移動機構によって第2の位置から第1の位置に戻ることを特徴とする。
また、ウェブ巻出し部を鉛直方向に移動させるウェブ巻出し部上下駆動機構と、ウェブ巻取り部を鉛直方向に移動させるウェブ巻取り部上下駆動機構のうち、少なくとも何れか一方の機構をさらに有していてもよい。
また、ウェブ巻出し部のウェブ巻出し位置の高さを検知する機構と、ウェブ巻取り部のウェブ巻取り位置の高さを検知する機構のうち、少なくとも何れか一方の機構をさらに有していてもよい。
本発明によるウェブ洗浄装置によれば、ウェブに対する傷の発生がなく、また、ウェブ洗浄によって生じるウェブのバタつきや張力変動などに影響されない安定したウェブ搬送が可能なウェブ洗浄装置を実現できる。
実施形態に係るウェブ洗浄装置の一例を示す概略構成図である。 実施形態に係るウェブ洗浄の一連のサイクルの一例を示す概略図である。 実施形態に係るウェブ洗浄の他の一連のサイクルの一例を示す概略図である。 実施形態に係るウェブ搬送の一例を示す概略図である。
まず、本発明の実施形態におけるウェブ洗浄装置の構成の一例の概略を図1を用いて説明する。本実施形態に係るウェブ洗浄装置100は、ロールトゥロール状のウェブ101を洗浄するための装置であり、ウェブ101を搬送する機構であるウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103と、ウェブ巻出し部102とウェブ巻取り部103との間に設けられるウェブ洗浄部104とを備える。
ウェブ洗浄部104は、少なくとも一つのウェブ洗浄手段を備える。また、ウェブ洗浄部104は、ウェブ洗浄手段をウェブ101の搬送方向に対して平行に移動させることができるウェブ洗浄手段移動機構(不図示)を備える。尚、矢印105はウェブ洗浄手段移動機構によるウェブ洗浄手段の移動方向を示す。
ウェブ洗浄手段による洗浄方法は、ウェブ101に対して、気体を噴射する方法、粘着物を接触させる方法、液体を噴射する方法、超音波を印加する方法、ブラシを回転させて接触する方法などが挙げられる。これら洗浄方法は特に限定されるものではなく、洗浄したい異物に合わせて決定することが望ましい。
また、ウェブ巻出し部102とウェブ巻取り部103とは、それぞれ、ウェブ巻出し部上下駆動機構(不図示)とウェブ巻取り部上下駆動機構(不図示)とによって、鉛直方向に移動することができる。尚、矢印107はウェブ巻出し部上下駆動機構によるウェブ巻出し部102の移動方向を示し、矢印108はウェブ巻取り部上下駆動機構によるウェブ巻取り部103の移動方向を示す。
また、ウェブ巻出し部102のウェブ巻出し位置102Aの高さを検知するために、ウェブ巻出し部上下駆動機構による鉛直方向の移動の影響を受けない箇所に、ウェブ巻出し位置高さ検知機構109が備えられている。また、ウェブ巻取り部103のウェブ巻取り位置103Aの高さを検知するために、ウェブ巻取り部上下駆動機構による鉛直方向の移動の影響を受けない箇所に、ウェブ巻取り位置高さ検知機構110が備えられている。
また、ウェブ巻出し部102、ウェブ巻取り部103、ウェブ巻出し部上下駆動機構、ウェブ巻取り部上下駆動機構、ウェブ巻出し位置高さ検知機構109、及びウェブ巻取り位置高さ検知機構110(以下、これらをまとめて「ウェブ搬送部」という)は、ウェブ搬送部移動機構(不図示)によって、ウェブの搬送方向に移動することができる。尚、矢印106はウェブ搬送部移動機構によるウェブ搬送部の移動方向を示す。
次に、本発明の実施形態におけるウェブ洗浄方法を図2及び図3を用いて説明する。ウェブ洗浄装置100は、図2に示すウェブ洗浄方法と、図3に示すウェブ洗浄方法との2通りの方法でウェブを洗浄することが可能である。図2は、本発明の実施形態におけるウェブ洗浄の一連のサイクルの一例を示した概略図であり、図3は、本発明の実施形態におけるウェブ洗浄の他の一連のサイクルの一例を示した概略図である。尚、ウェブ洗浄装置100は、図2に示すウェブ洗浄方法のみを行うことができるものであってもよい。その場合には、ウェブ洗浄装置100はウェブ搬送部移動機構を備えていなくてもよい。また、ウェブ洗浄装置100は、図3に示すウェブ洗浄方法のみを行うことができるものであってもよい。その場合には、ウェブ洗浄装置100はウェブ洗浄手段移動機構を備えていなくてもよい。
まず、図2を参照して、ウェブ洗浄の一連のサイクルを説明する。図2(a)に示すように、ウェブ101は、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103によって、一定のテンションが負荷されて、空中に停止している。次に、図2(b)に示すように、ウェブ101上に配置されたウェブ洗浄部104が、ウェブ洗浄手段移動機構によって、ウェブ101の搬送方向と反対方向に、上述した洗浄機能を働かせながら移動する。このとき、ウェブ101のウェブ洗浄手段により洗浄された部分は、ウェブ洗浄部分101Aとなる。次に、図2(c)に示すように、ウェブ洗浄部104は、洗浄機能を停止し、ウェブ洗浄手段移動機構によって、移動前の初期位置に戻る。その間、ウェブ101のウェブ洗浄部分101Aは、ウェブ巻取り部103に巻き取られる。ウェブ101の巻取りは、ウェブ洗浄部分101Aの搬送方向の後方端部がウェブ洗浄部104の初期位置に対向する位置より所定の距離だけウェブ巻出し部102側に来た状態で停止する。最後に、図2(d)に示すように、図2(b)の状態に戻り、再びウェブ洗浄部104がウェブの搬送方向と反対方向に、洗浄機能を働かせながら移動する。このとき、ウェブ101のウェブ洗浄手段により洗浄された部分は、ウェブ洗浄部分101Bとなる。このように、ウェブ洗浄手段の移動及びウェブ搬送のサイクルが続くことによって、ウェブ101全体が洗浄される。
次に、図3を参照して、ウェブ洗浄の他の一連のサイクルを説明する。図3に係るウェブ洗浄の一連のサイクルは、ウェブ搬送部の移動及びウェブ搬送のサイクルが繰り返される点で、ウェブ洗浄手段の移動及びウェブ搬送のサイクルが繰り返される図2に係るウェブ洗浄の一連のサイクルと異なる。
図3(a)に示すように、ウェブ101は、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103によって、一定のテンションが負荷されて、空中に停止している。次に、図3(b)に示すように、ウェブ洗浄部104が上述した洗浄機能を働かせるのと同時に、ウェブ搬送部移動機構によって、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103を含むウェブ搬送部は、ウェブ搬送方向に移動する。このとき、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103の移動によって、ウェブ101のウェブ洗浄手段により洗浄された部分は、ウェブ洗浄部分101Aとなる。次に、図3(c)に示すように、ウェブ洗浄部104は、洗浄機能を停止し、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103を含むウェブ搬送部が、ウェブ搬送部移動機構によって、搬送方向への移動前の初期位置に戻る。その間、ウェブ101のウェブ洗浄部分101Aは、ウェブ巻取り部103に巻き取られる。ウェブ101の巻取りは、ウェブ洗浄部分101Aの搬送方向の後方端部がウェブ洗浄部104の初期位置に対向する位置より所定の距離だけウェブ巻出し部102側に来た状態で停止する。最後に、図3(d)に示すように、図3(b)の状態に戻り、再びウェブ洗浄部104が洗浄機能を働かせるのと同時に、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103は、ウェブ搬送部移動機構によって、搬送方向に移動する。ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103の移動によって、ウェブ101のウェブ洗浄手段により洗浄された部分は、ウェブ洗浄部分101Bとなる。このように、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103を含むウェブ搬送部の移動並びにウェブ搬送のサイクルが続くことによって、ウェブ全体が洗浄される。
次に、ウェブ巻出し部102、ウェブ巻取り部103、ウェブ巻出し部上下駆動機構、ウェブ巻取り部上下駆動機構、ウェブ巻出し位置高さ検知機構109、及びウェブ巻取り位置高さ検知機構110を用いた、本発明の実施形態におけるウェブ搬送方法について、図4を用いて説明する。
図4(a)に示すように、ウェブ101は、ウェブ巻出し部102、ウェブ巻取り部103によって、一定のテンションが負荷されて、空中に停止している。尚、図4(a)の左右方向に延びる3本の破線の位置関係は、後述する図4(b)及び図4(c)における破線の位置関係と同一のものである。次に、図4(b)に示すように、ウェブ101が搬送されると、ウェブ巻出し部102のウェブ外径が小さくなることで、ウェブ巻出し位置102Aが低くなる。一方、ウェブ巻取り部103のウェブ外径が大きくなることで、ウェブ巻取り位置103Aが高くなる。このとき、図4(c)に示すように、ウェブ巻出し位置高さ検知機構109がウェブ巻出し位置102Aの変化を検知して、ウェブ巻出し部上下駆動機構は、ウェブ巻出し部102を上方(図4(c)の上方向)へ移動させる。その一方で、ウェブ巻取り位置高さ検知機構110がウェブ巻取り位置103Aの変化を検知して、ウェブ巻取り部上下駆動機構は、ウェブ巻取り部103を下方(図4(c)の下方向)へ移動させる。ウェブ巻出し部上下駆動機構によってウェブ巻出し部102が移動する量、及びウェブ巻取り部上下駆動機構によってウェブ巻取り部103が移動する量は、それぞれ、ウェブ巻出し位置102A及びウェブ巻取り位置103Aの初期状態の高さから変化しないように制御される。
ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103によってウェブ101を搬送する方法として、ウェブ巻出し部102においてウェブ101の巻出しを一定速度で制御し、ウェブ巻取り部103で設計に応じたトルク制御することが望ましい。制御方法としては、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻出し部103に設置されているタッチアームの角度を検出するエンコーダー、もしくは、超音波センサによって、ウェブ巻き径を算出し、その径に応じて駆動元である図示しないサーボモーターの回転量を制御し、ウェブ101の搬送をおこなうことが望ましい。
ウェブ101のパスラインは、水平であっても、搬送方向に対して傾斜を持っても良い。ウェブ101のパスラインが搬送方向に対して傾斜を持った場合、ウェブの自重によるウェブの撓みを軽減することができる。また、例えば、ウェブ洗浄部104が液体を用いて洗浄する場合、搬送方向に対して傾斜を持つことで、その液体がウェブ101上に滞留することなく傾斜している方向に流れていくため、洗浄力の低下を防げる。この効果に関しては、パスラインの変化の影響がほとんどなく、かつ、液体を流す効果が得られるように、傾斜を5°程度にすることが望ましいが特に限定するものではない。
ウェブ洗浄手段は、複数並べて設置されても良い。その場合、同一のウェブ洗浄手段移動機構にウェブ洗浄手段を複数設置しても良いし、ウェブ洗浄手段1つに対してウェブ洗浄手段移動機構を1つ設置しても良い。また、ウェブ洗浄手段が液体を用いる場合、液体の乾燥手段として、エアナイフ、ホットエアナイフ、熱風乾燥炉、IR炉などの乾燥手段を配置することが望ましい。
ウェブ洗浄手段移動機構により、ウェブ洗浄手段をウェブ101の搬送方向に対して平行に移動させる機構としては、搬送方向に延伸するように設置されたレールとボールねじとを用いた方法が挙げられる。レールにはレール上を自由に動けるブロックが備え付けられ、ボールねじにはナットブラケットが備え付けられており、ブロックとナットブラケットとを、ウェブ洗浄手段と連結する。これにより、ボールねじをサーボモーターによって回すことで、ウェブ洗浄手段を搬送方向に対して平行に移動させることができる。但し、本発明において、ウェブ洗浄手段の移動方法はこの方法に限定されない。
ウェブ搬送部移動機構により、ウェブ搬送部をウェブの搬送方向に移動させる機構としては、上述したウェブ洗浄手段移動機構によるウェブ洗浄手段の移動方法と同じく、搬送方向に延伸するように設置されたレールとボールねじとを用いた方法が挙げられる。レールにはレール上を自由に動けるブロックが備え付けられ、ボールねじにはナットブラケットが備え付けられており、ブロックとナットブラケットとを、ウェブ搬送部と連結する。これにより、ボールねじをサーボモーターによって回すことで、ウェブ搬送部を搬送方向に移動させることができる。但し、本発明において、ウェブ搬送部の移動方法はこの方法に限定されない。
また、ウェブ巻出し部上下駆動機構及びウェブ巻取り部上下駆動機構により、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103を鉛直方向に移動させる機構としては、移動方向に延伸するように設置されたリニアシャフトと台形ねじとを用いた方法が挙げられる。リニアシャフトにはリニアブッシュが備え付けられ、台形ねじにはナットブラケットが備え付けられている。ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103にナットブラケットとリニアブッシュとを連結し、台形ねじをサーボモーターで回すことで、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103を上下方向に移動させることができる。但し、本発明において、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103の上下方向への移動方法はこの方法に限定されない。
また、ウェブ巻出し位置高さ検知機構109及びウェブ巻取り位置高さ検知機構110は、ウェブ巻出し位置102Aの高さ及びウェブ巻取り位置103Aの高さを直接検知するレーザーによって、高さ検知する方法が望ましい。これらの高さ情報は、ウェブ巻出し部上下駆動機構及びウェブ巻取り部上下駆動機構のサーボモーターにフィードバックされ、ウェブ巻出し部102及びウェブ巻取り部103の移動量を決定する。但し、本発明において、高さ検知はウェブ101のパスラインの変化を生じさせないために実施しており、例えば、ウェブの重量などを検知することでウェブ巻出し位置102Aの高さ及びウェブ巻取り位置103Aの高さを推測する方法でも良いし、高さ検知ではなく、レーザーによって直接ウェブ101のパスラインの傾きの変化を検知する方法などでも良い。
また、ウェブ巻出し部上下駆動機構及びウェブ巻出し位置高さ検知機構109と、ウェブ巻取り部上下駆動機構及びウェブ巻取り位置高さ検知機構110とのうち、何れか一方の機構のみを設置し、この何れか一方の機構によりウェブ101のパスラインの変化を抑えてもよい。
本発明に係るウェブ洗浄装置によれば、ウェブ面とロールとの接触が無いため、原理的にウェブに傷が発生しない。また、ウェブ洗浄手段がウェブの搬送方向に対して平行に移動する機能が備えられていること、並びに、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部がウェブの搬送方向に移動する機能が備えられていることで、従来のウェブ洗浄装置とは異なり、ウェブの巻出し及び巻取りに伴うウェブ搬送状態とウェブ洗浄状態とを完全に切り離すことが可能となる。そのため、ウェブ洗浄手段によって生じるウェブのバタつきや張力変動に影響されない安定したウェブ搬送が可能となる。また、ウェブ外径に応じて、ウェブ巻出し部及びウェブ巻取り部を鉛直方向に移動させることで、ウェブのパスラインの変化を抑えることが可能となる。
本発明は、ウェブを洗浄可能なウェブ洗浄装置に好適に利用できる。
100・・・ウェブ洗浄装置
101・・・ウェブ
101A・・・ウェブ洗浄部分
101B・・・ウェブ洗浄部分
102・・・ウェブ巻出し部
102A・・・ウェブ巻出し位置
103・・・ウェブ巻取り部
103A ・・・ウェブ巻取り位置
104・・・ウェブ洗浄部
105・・・ウェブ洗浄手段移動機構によるウェブ洗浄手段の移動方向
106・・・ウェブ搬送部移動機構によるウェブ搬送部の移動方向
107・・・ウェブ巻出し部上下駆動機構によるウェブ巻出し部の移動方向
108・・・ウェブ巻取り部上下駆動機構によるウェブ巻取り部の移動方向
109・・・ウェブ巻出し位置高さ検知機構
110・・・ウェブ巻取り位置高さ検知機構

Claims (4)

  1. ウェブを洗浄可能なウェブ洗浄装置であって、
    ウェブ巻出し部と、ウェブ洗浄部と、ウェブ巻取り部とを有し、
    前記ウェブ巻出し部と前記ウェブ巻取り部との間には、前記ウェブに接触する他の部材が存在せず、
    前記ウェブ洗浄部は、少なくとも一つのウェブ洗浄手段と、前記ウェブ洗浄手段を前記ウェブの搬送方向に対して平行に移動させるウェブ洗浄手段移動機構とを備え、
    前記ウェブ巻出し部及び前記ウェブ巻取り部による前記ウェブの搬送を停止した状態で、前記ウェブ洗浄手段が、前記ウェブ洗浄手段移動機構によって前記ウェブと対向する第1の位置から前記ウェブの搬送方向と反対方向側の第2の位置に移動しながら前記ウェブを洗浄し、
    前記ウェブ洗浄手段による前記ウェブの洗浄を停止した状態で、前記ウェブ巻取り部が前記ウェブの洗浄部分を巻き取るとともに、前記ウェブ洗浄手段が前記ウェブ洗浄手段移動機構によって前記第2の位置から前記第1の位置に戻ることを特徴とする、ウェブ洗浄装置。
  2. ウェブを洗浄可能なウェブ洗浄装置であって、
    ウェブ巻出し部と、ウェブ洗浄部と、ウェブ巻取り部とを有し、
    前記ウェブ巻出し部と前記ウェブ巻取り部との間には、前記ウェブに接触する他の部材が存在せず、
    前記ウェブ洗浄部は、少なくとも一つのウェブ洗浄手段を備え、
    前記ウェブ巻出し部及び前記ウェブ巻取り部は、前記ウェブ巻出し部及び前記ウェブ巻取り部を前記ウェブの搬送方向に対して平行に移動させるウェブ搬送部移動機構を備え、
    前記ウェブ巻出し部及び前記ウェブ巻取り部による前記ウェブの搬送を停止した状態で、前記ウェブ巻出し部及び前記ウェブ巻取り部が前記ウェブ搬送部移動機構によって第1の位置から前記ウェブの搬送方向側の第2の位置に移動するとともに、前記ウェブ洗浄手段が搬送方向に移動する前記ウェブを洗浄し、
    前記ウェブ洗浄手段による前記ウェブの洗浄を停止した状態で、前記ウェブ巻取り部が前記ウェブの洗浄部分を巻き取るとともに、前記ウェブ巻出し部及び前記ウェブ巻取り部が前記ウェブ搬送部移動機構によって前記第2の位置から前記第1の位置に戻ることを特徴とする、ウェブ洗浄装置。
  3. 前記ウェブ巻出し部を鉛直方向に移動させるウェブ巻出し部上下駆動機構と、前記ウェブ巻取り部を鉛直方向に移動させるウェブ巻取り部上下駆動機構のうち、少なくとも何れか一方の機構をさらに有することを特徴とする、請求項1または2に記載のウェブ洗浄装置。
  4. 前記ウェブ巻出し部のウェブ巻出し位置の高さを検知する機構と、前記ウェブ巻取り部のウェブ巻取り位置の高さを検知する機構のうち、少なくとも何れか一方の機構をさらに有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウェブ洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115893061A (zh) * 2022-12-05 2023-04-04 苏州天准科技股份有限公司 一种无尘布条收放料装置及全自动清洁设备

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