JP2018043690A - 車体構造 - Google Patents
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Abstract
Description
また、たとえばガーニッシュを単一部品で形成しても、ガーニッシュがクォータガラスの周縁を覆うようになる。このため、外観品質を向上させるため、ガーニッシュとクォータガラスとの隙間を精密に調整する必要があった。
本発明は、外観品質の良好な車体構造を提供することを目的とする。
図5は、ドア開口6の後縁6aの上下位置のうち、上位置にて位置決めを行う位置決め具11と位置決め孔4fとの関係を示している。なお、ドア開口6の後縁6aの上下位置のうち、下位置にて位置決めを行う位置決め具11と位置決め孔4fとの関係についても図5の位置決め具11と位置決め孔4fとの関係とほぼ同じ構成となる。
図5および図6に示すように、これらの位置決め具11には、凸状の位置決めピン11aが一体に設けられて、ウインドウ3の裏面側に予め固定されている。そして、ウインドウ3の側面視で三角形の頂点近傍に各位置決めピン11aが位置するように構成されている。
そして、ウインドウ3を車体1に対して位置決め固定する際に、各位置決め具11がそれぞれガーニッシュ4に設けられた位置決め孔4fに係合される。これにより、ウインドウ3は、側面視で三角形の頂点近傍でそれぞれガーニッシュ4に対してのみ位置決めされる(図3参照)。
このように、ウインドウ3は、車体1との位置関係は位置決めされていない状態で装着されてアウタパネル2との位置関係が規制されるがない。したがって、ウインドウ3に対するガーニッシュ4の隙間精度を向上させることができる。
すなわち、図3に示すように、シール部材10は、ウインドウ3とアウタパネル2との間に挟持される。これにより、シール部材10は、アウタパネル2に開口形成されたウインドウ開口部7の周囲を囲む位置で、ウインドウ3とアウタパネル2とに対して圧接されることにより水密状態が保たれるように構成されている。
さらに、図7に示すようにウインドウ3とアウタパネル2との間にシール部材10が挟まれた状態でウインドウ3とガーニッシュ4との間が接着材30を用いて固定されるように構成されている。
そして、ウインドウ3の外周縁に設けられた目隠し塗装部13の一部を面外方向で重複させることにより、位置決め具11とリベット12とは、それぞれ目隠し塗装部13によって覆われて車外側から見えないように構成されている。
図10に示すように、ガーニッシュ4の下縁部4bは、ガーニッシュ4の外表面4cから連続して車内側に折返される折返部4dを有している。また、車体1に設けられたアウタパネル2には、折返部4dと離間して対向する対向部2aを有している。
そして、折返部4dが外表面4cとなす角度a1,a2のうち、角度が小さい方a1は、外表面4cと対向部2aとがなす角度b1,b2のうち小さい方b1よりも小さく形成されている。
アウタパネル2には、レール14が車両前後方向に沿って設けられている。このうち、ガーニッシュ4の内側に位置して隠れるレール14の重合部18には、車室内側からボルト等の取付具20が用いられてレール14の後部14bが固定されている。
また、レール14の前部14aは、車幅方向内側に向けて湾曲している。前部14aの湾曲形成されている部分は、少なくとも一部がガーニッシュ4と車両内外方向で重複しない。この部分には、前側取付部17が設けられていて、リヤスライドドア5を開放した状態で露出するように構成されている。
これにより、図14に示すように、ガーニッシュ4を車体に装着したまま外すことなく、メンテナンスが容易に行える位置あるいは取り外し可能な位置までレール14を傾けて引き出すことができる。
この実施形態の車体構造の位置決め具11は、図4に示すようにガーニッシュ4にのみ取り付けられている。このため、ウインドウ3とガーニッシュ4との隙間に厳密な管理が必要とされても、所望の隙間精度を得られるようにウインドウ3に対するガーニッシュ4の隙間精度を向上させることができる。
したがって、たとえば厳密な管理が必要とされたとしても、複数のガーニッシュ同士の間に見切り線が生じて外観品質を低下させることがないように、ガーニッシュ4を単一部品で形成することができる。
このため、シール部材10は、ウインドウ3とアウタパネル2の外側面との間で、アウタパネル2にガーニッシュ4を取り付けるリベット12の締結力にて圧接されて面外方向に圧縮される。
従って、シール部材10は、伸張することなく良好なシール性を発揮することができる。
また、シール部材10は、ウインドウ3とアウタパネル2の外側面との間に、挟持されて装着されている。このため、車体1とガーニッシュ4との間、ガーニッシュ4とウインドウ3の間に別々にシール部材10が取り付けられる場合に比べて、取付工数および部品点数を削減することができる。
このようにリベット12と位置決め具11とを共に面内方向でシール部材10の外側から近接させて設けることによって、ガーニッシュ4を単体で形成しても、リベット12の存在が外観では目立たなくなる。
しかも、従来から用いられている目隠し塗装部13によって、リベット12及び位置決め具11を隠すことにより、新たな部品を追加したり、製造工程を追加する必要がない。このため、部品点数および製造コストを削減できる。
そして、この実施形態の車体構造では、ガーニッシュ4をアウタパネル2に固定するリベット12と、ウインドウ3をガーニッシュ4に位置決めする位置決め具11とは、共に面内方向でシール部材10の外側から近接して設けられて、ウインドウ3の周縁に設けられた目隠し塗装部13によって覆われるように面内方向で重複位置に設けられている。しかしながら特にこれに限らない。たとえば、リベット12と、ウインドウ3をガーニッシュ4に位置決めする位置決め具11とは、面内方向で、シール部材10の外側からの距離が相違していても、目隠し塗装部13によって覆われる範囲内であればよい。
また、シール部材10は、長尺状のゴム部材によって構成されているが特にこれに限らない。たとえば、環状のゴム部材によってシール部材10を構成してもよく、シール部材10の形状、本数および材質が特に限定されるものではない。
2 アウタパネル(外側面)
2a 対向部
3 ウインドウ
4 ガーニッシュ
4b 下縁部
4c 外表面
4d 折返部
4e 延長部
5 リヤスライドドア
10 シール部材
11 位置決め具
12 リベット
14 レール
17 非重合部
Claims (6)
- 車体の外側面に設けられたウインドウと、
前記ウインドウと前記外側面との間に装着されるガーニッシュとを備える車体構造であって、
前記ガーニッシュは、前記外側面に直接取付けられ、
前記ウインドウは、該ウインドウを前記ガーニッシュに対して位置決めする位置決め具を有し、
該位置決め具は、前記ウインドウとガーニッシュとの位置関係のみを位置決めしていることを特徴とする車体構造。 - 前記ウインドウには、該ウインドウと前記外側面との間をシールするシール部材が設けられ、前記シール部材は、前記ガーニッシュとは面内方向で離間して、前記ウインドウと前記外側面との間に挟持されていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
- 前記ガーニッシュは、前記外側面に、接合部材によって取付けられ、該接合部材と、前記位置決め具とは共に、前記面内方向でシール部材の外方から近接して設けられて、前記ウインドウの少なくとも一部と面外方向で重複することを特徴とする請求項1または2に記載の車体構造。
- 前記ガーニッシュの端部は、前記ガーニッシュの外表面から連続して車内側に折返される折返部を有し、前記車体は、前記折返部と離間して対向する対向部を有し、
該折返部が前記外表面となす角度のうち、角度が小さい方は、前記外表面と前記対向部とがなす角度のうち小さい方よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の車体構造。 - 前記ガーニッシュのうち、前記折返部よりも車幅方向で車室内側には、前記折返部と連続する延長部が形成され、該延長部が前記外表面となす角度のうちの小さい方は、前記折返部と前記外表面とがなす角度のうちの小さい方よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の車体構造。
- 前記外側面には、長尺部材が車両前後方向に沿って設けられて、該長尺部材の少なくとも一部が前記ガーニッシュと車内外方向では重なり合わない非重合部を有し、
前記非重合部は、車外側からアクセス可能な接合点を設けて、該接合点において、前記外側面に前記長尺部材が取付けられていることを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一項に記載の車体構造。
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2016
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