JP7306211B2 - 車両の前部構造 - Google Patents
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ことを特徴とする。
車両走行中において、車両前端部における凹設部の上方の上部構成部材からボンネットの上面を通して車両後方へ向かう風は、ドアミラーと車体側部との間に形成される隙間を流れることにより、笛吹音(すなわち、高音の風騒音)が発生する原因となる。そこで、上記の構成では、笛吹音の抑制のために、凹設部は、上部構成部材の直下に設けられ、風路絞り部材は、風路における上方側の端部に配設されている。この構成では、上部構成部材からボンネットの上面を通ってドアミラーと車体側部との隙間へ向かう風は、上部構成部材の前端の付近で風路絞り部材によって流れが乱され、当該風の速度が低下する。その結果、ドアミラーと車体側部との隙間を流れる風によって発生する笛吹音の発生を抑制することが可能である。
さらに、上記の構成では、前記風路絞り部材の前面は、風路絞り部材が配置される車幅方向領域内では、車両前後方向において、上部構成部材の前端と凹設部の車両前方を向く底面との間に位置するように配置されている。これにより、風路絞り部材によって、2つの機能、すなわち、風路における上下方向の幅を狭くして風速を向上させてフロントランプの主光源部における付着物の付着を抑制する機能と、車両後方に流れる風を乱してドアミラーと車体側部との隙間における笛吹音の発生を抑制する機能の両方を確実に達成することが可能である。
(1)
本実施形態の車両の前部構造は、車両前端部に車両後方X2へ凹む凹設部6が形成され、凹設部6には、フロントグリル3および当該フロントグリル3の車幅方向Y両側のフロントランプ4が車幅方向Yに並んで配設された構造である。凹設部6には、フロントグリル3の前面およびフロントランプ4の前面によって車幅方向Yに連続する風路31(図1~4、図6参照)が形成される。フロントランプ4は、主光源部4aを備える。凹設部6には、風路31における上下方向Zの幅を狭くすることが可能な上下方向Zの幅を有する風路絞り部材5が、主光源部4aよりも車幅方向Yの内側Y1から車幅内方Y1に延びるように配設されている。
本実施形態の車両の前部構造では、図3~4に示されるように、フロントランプ4は、主光源部4aよりも車幅方向Yの内側Y1において上下方向Zに凹んだ上下方向凹設部4fを有している。風路絞り部材5の少なくとも一部(本実施形態では、風路絞り部材5の車幅方向Yの外側端部5a)は、車両前面視において、上下方向凹設部4fに隣接して配設されるように配置されている。
本実施形態の車両の前部構造では、図4に示されるように、風路絞り部材5は、主光源部4aの車幅方向Yの内側Y1の端部4gからフロントグリル3に重複する位置まで(すなわち、風路絞り部材5の車幅方向Yの外側端部5aから内側端部5bまで)延びるように設けられている。
本実施形態の車両の前部構造では、図4に示されるように、風路31および風路絞り部材5のそれぞれの上下方向Zの幅は、車幅外方Y2に向かうにつれて拡大するように設定されている。すなわち、風路31の上下方向Zの幅が車幅外方に向かうにつれて幅W1からW2へ拡大するように設定されているので、風路31の車幅内方Y1の部分の幅を狭くして風A1の速度を高くするとともにフロントライトの主光源部4a近傍では風路31の幅を拡大して主光源部4a全体に沿って風A1を流すことが可能である。さらに、風路絞り部材5の上下方向Zの幅が車幅外方Y2に向かうにつれて幅W3からW4へ拡大するように設定されているので、風路31内部を通る風A1が主光源部4aの上流側で減速することを抑制することが可能である。
本実施形態の車両の前部構造では、図6に示されるように、平面視において、風路絞り部材5の車幅方向Yの内側端部5bの前端と凹設部6の車両前方を向く底面(具体的には、フロントグリル3の前面3a)との車両前後方向Xの距離S1よりも、風路絞り部材5の車幅方向Yの外側端部5aの前端と凹設部6の車両前方X1を向く底面(具体的には、フロントランプ4の前面4e)との車両前後方向Xの距離S2が短くなるように設定されている。
本実施形態の車両の前部構造では、図4に示されるように、フロントランプ4のうち主光源部4aは、他の部分(アウタレンズ延設部4bなど)と比較して上下方向Zに幅が拡大して大きくなっている。本実施形態では、風路絞り部材5との対面部(すなわち、フロントフェイシャ2のうち下側のバンパーフェイシャ2bの上端2f)は、車幅方向Yで主光源部4aとの重複位置の部分2f1において、上下方向Zに拡大形成されている。これにより、風路31を主光源部4aの直前で上下方向Zに拡大するので、風路31で加速した風を主光源部4a全体に沿って流して雪などの付着物の付着を防止することかが可能である。
本実施形態の車両の前部構造では、図1および図3に示されるように、凹設部6のうち、フロントグリル3が配置されている車幅方向Yにおける中央側の部分では、風路絞り部材5が配置されている車幅方向Yにおける両側の風路31の部分よりも上下方向に幅が広くなるように形成されている。これにより、車両走行中では、フロントグリル3が配置されている車幅方向Yにおける中央側の部分で空気を多く取り込んで、当該空気を風路絞り部材5が配置されている車幅方向Yにおける両側の風路31の部分へ流すことにより、風路絞り部材5によって上下方向Zの幅が狭くなった風路31において加速された車幅外方Y2の風A1を生成することが可能になる。
本実施形態の車両の前部構造は、図1~6に示されるように、本実施形態の車両の前部構造では、車両前端部における凹設部6よりも上方の部分を構成する上部構成部材であるアッパーフェイシャ2aと、アッパーフェイシャ2aの後端2dから当該アッパーフェイシャ2aに連続して車両後方X2に延びるボンネット7と、ボンネット7の車両後方側X2で、かつ、車幅方向Y両側に位置する車体側部32(例えば、フロントピラー32aやサイドウインド32bなど)と、車体側部32との間に隙間33を形成するようにフロントドア35に取り付けられたドアミラー36とをさらに備えている。凹設部6は、アッパーフェイシャ2aの前端の直下に設けられている。風路絞り部材5は、風路31における上方側の端部に配設されている。
本実施形態の車両の前部構造では、図6に示されるように、風路絞り部材5の車幅方向Yの内側端部5bの前端とアッパーフェイシャ2aの前端2eとの車両前後方向Xの距離S3は、風路絞り部材5の車幅方向Yの外側端部5aの前端とアッパーフェイシャ2aの前端2eとの車両前後方向Xの距離S4よりも短くなるように設定されている。
本実施形態の車両の前部構造では、図5~6に示されるように、風路絞り部材5の前面24は、車両前後方向Xにおいて、アッパーフェイシャ2aの前端2eと凹設部6の車両前方X1を向く底面(図5のフロントランプ4の前面4eまたは図6のフロントグリル3の前面3a)との間に位置するように配置されている。
本実施形態の車両の前部構造では、また、本実施形態では、図1および図3に示されるように、風路絞り部材5の車幅内方Y1において、上部構成部材であるアッパーフェイシャ2aの後端2dからボンネット7を通して車体側部32のフロントピラー32aの付け根までの間にわたって車両前後方向Xに延びる連続的な稜線部(突条)34が延びている。この稜線部34によって、アッパーフェイシャ2aからフロントピラー32aの付け根にある上記の隙間33へ向けて車両後方X2に流れる風A2を乱すことが可能であり、笛吹音の発生をさらに抑制することが可能である。
2 フロントフェイシャ
2a アッパーフェイシャ(上部構成部材)
2b バンパーフェイシャ
3 フロントグリル
3a 前面
4 フロントランプ
4a 主光源部
4e 前面
4f 上下方向凹設部
5 風路絞り部材
5a 外側端部
5b 内側端部
6 凹設部
7 ボンネット
31 風路
32 車体側部
33 隙間
35 フロントドア
36 ドアミラー
Claims (6)
- 車両前端部に車両後方へ凹む凹設部が形成され、前記凹設部には、フロントグリルおよび当該フロントグリルの車幅方向両側のフロントランプが車幅方向に並んで配設された車両の前部構造であって、
前記車両前端部における前記凹設部よりも上方の部分を構成する上部構成部材と、
前記上部構成部材の後端から当該上部構成部材に連続して車両後方に延びるボンネットと、
前記ボンネットの車両後方側で、かつ、車幅方向両側に位置する車体側部と、
前記車体側部との間に隙間を形成するようにフロントドアに取り付けられたドアミラーとを備え、
前記凹設部は、前記上部構成部材の前端の直下に設けられ、
前記凹設部には、前記フロントグリルの前面および前記フロントランプの前面によって車幅方向に連続する風路が形成され、
前記フロントランプは、主光源部を備え、
前記凹設部には、前記風路における上下方向の幅を狭くする風路絞り部材が、前記主光源部よりも車幅方向内側から車幅方向内方に延びるように配設され、
前記風路絞り部材は、前記風路における上方側の端部に配設され、
前記風路絞り部材の前面は、前記風路絞り部材が配置される車幅方向領域内では、車両前後方向において、前記上部構成部材の前端と前記凹設部の車両前方を向く底面との間に位置するように配置されている、
車両の前部構造。 - 前記フロントランプは、前記主光源部よりも車幅方向内側において上下方向に凹んだ上下方向凹設部を有しており、
前記風路絞り部材の少なくとも一部は、車両前面視において、前記上下方向凹設部に隣接して配設されている、
請求項1に記載の車両の前部構造。 - 前記風路絞り部材は、前記主光源部の車幅方向内側の端部から前記フロントグリルに重複する位置まで延びている、
請求項1または2に記載の車両の前部構造。 - 前記風路および前記風路絞り部材のそれぞれの上下方向の幅は、車幅外方に向かうにつれて拡大するように設定されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の前部構造。 - 平面視において、前記風路絞り部材の車幅方向内側端部の前端と前記凹設部の車両前方を向く底面との車両前後方向の距離よりも、前記風路絞り部材の車幅方向外側端部の前端と前記底面との車両前後方向の距離が短くなるように設定されている、
請求項1~4のいずれか1項に記載の車両の前部構造。 - 前記風路絞り部材の車幅方向内側端部の前端と前記上部構成部材の前端との車両前後方向の距離は、前記風路絞り部材の車幅方向外側端部の前端と前記上部構成部材の前端との車両前後方向の距離よりも短くなるように設定されている、
請求項1に記載の車両の前部構造。
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