JP2018043442A - 絵柄の位置合わせ方法及び中間部材 - Google Patents

絵柄の位置合わせ方法及び中間部材 Download PDF

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Sukehiro Matsushita
下 祐 大 松
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起皆代 三田村
あゆ美 野木村
Ayumi Nogimura
あゆ美 野木村
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【課題】透明インキによる絵柄の位置合わせ精度を向上させる。【解決手段】絵柄の位置合わせ方法は、不透明インキで第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34を含む不透明インキ層30を印刷する第1印刷工程と、第1透明インキで下地透明インキ層40を印刷する下地透明インキ層印刷工程と、第2透明インキで第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を含む第2透明インキ層50を印刷する工程であって、少なくとも第2の位置合わせマーク54は下地透明インキ層40上に形成される、第2印刷工程と、第1の位置合わせマーク34と第2の位置合わせマーク54とを用いて、第1の絵柄32と第2の絵柄52との位置合わせを行う絵柄位置合わせ工程と、を有し、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度と異なっている。【選択図】図2

Description

本発明は、透明インキで形成された絵柄の位置合わせ方法、及び、透明インキで形成された絵柄を有する中間部材に関する。
従来、グラビア印刷機等の印刷装置において、いわゆる多色刷りが行われている。この多色刷りでは、印刷対象の用紙を、例えば、赤色、青色及び黄色等の複数色のインキに対応した複数の印刷ユニットを順に通過させる。各印刷ユニットでは、通過する印刷用紙に、対応する色のインキで絵柄と位置合わせ用のマークを印刷する。位置合わせ用のマークは、通常、絵柄が配置されるべき領域外(非絵柄領域)に配置される。これにより、印刷用紙上には、各印刷ユニットで印刷された絵柄及び位置合わせ用マークが重ねられてゆく。各位置合わせ用マークは、平面視において所定の間隔を有して互いにずれた位置に印刷される。そして、この各位置合わせ用マークを光学的に検出する位置合わせ用マーク検出センサを用いて、各位置合わせ用マーク間の相対位置を計測する。この各位置合わせ用マーク間の相対位置が所定の範囲内であれば、各色のインキによる絵柄は互いに位置合わせされて印刷されていると判断される。一方、各位置合わせ用マーク間の相対位置が所定の範囲から外れている場合には、当該位置合わせマークに対応する色のインキによる絵柄がずれて印刷されていると判断される。このような絵柄の位置合わせ方法として、例えば特許文献1には、各色の絵柄に対応する位置合わせマークを検出し、版胴の回転を制御して、各絵柄の位置が合うように版胴の位相を調整する方法が開示されている。
特開平10−217432号公報 特開昭57−93154号公報
絵柄を形成する有色インキによる印刷に加えて、追加で表面に意匠性を付与するためのOP(Over Print)ニス等の透明インキを印刷対象面の全面に又は部分的に印刷することが行われている。近年では、この透明インキ層にさらなる意匠性の付与が求められており、これにより透明インキによる絵柄を有色インキによる絵柄に対して正確に位置合わせすることが要求されている。
ところで、各位置合わせ用マークを検出するための検出センサとしては、カメラ等の、マークを光学的に検出する装置が用いられている。このため、OPニス等の透明インキを用いて絵柄及び位置合わせマークを印刷し、この位置合わせマークを認識して、有色インキによる絵柄と透明インキによる絵柄との位置合わせを行うことには困難がともなう。すなわち、透明インキで形成された位置合わせマークをカメラで認識することは困難であり、透明インキによる絵柄の、検出センサを用いた自動位置合わせは実用レベルにはなかった。したがって、透明インキによる絵柄の位置合わせは、オペレータが位置合わせマークを目視し、経験に基づいて例えば版胴の回転位相等を手動で調整するしかなかった。しかしながら、オペレータの目視による絵柄の位置合わせは、オペレータに高度な経験やノウハウが必要になるだけでなく、その位置合わせ精度が低下し、さらに、絵柄の位置が合うように印刷ユニットの各部分(版胴の回転位相等)を調整するためには、長い時間を要していた。
このような課題を解決するため、特許文献2には、透明インキに蛍光増白剤を含ませ、この透明インキで印刷された位置合わせマークに紫外線を照射することによって蛍光増白剤を発光させ、これにより検出センサによる位置合わせマークの認識を可能にしたものが開示されている。しかしながら、この技術では、紫外線を照射する装置、及び、蛍光増白剤の発光を検出し得る追加の検出センサが必要になり、印刷装置が複雑化する。また、透明インキに蛍光増白剤を含ませることにより、この蛍光増白剤が本来意図されていない色を有して視認され、印刷物全体の意匠性を損なう。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、透明インキによる絵柄の位置合わせ精度を向上させることを目的とする。
本発明による絵柄の位置合わせ方法は、
不透明インキで第1の絵柄及び第1の位置合わせマークを含む不透明インキ層を印刷する第1印刷工程と、
第1透明インキで下地透明インキ層を印刷する下地透明インキ層印刷工程と、
第2透明インキで第2の絵柄及び第2の位置合わせマークを含む第2透明インキ層を印刷する工程であって、少なくとも前記第2の位置合わせマークは前記下地透明インキ層上に形成される、第2印刷工程と、
前記第1の位置合わせマークと前記第2の位置合わせマークとを用いて、前記第1の絵柄と前記第2の絵柄との位置合わせを行う絵柄位置合わせ工程と、を有し、
第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度と異なっている。
本発明による絵柄の位置合わせ方法において、
前記下地透明インキ層印刷工程において、前記第1の絵柄及び前記第1の位置合わせマーク上に前記下地透明インキ層を印刷し、
前記第2印刷工程において、前記下地透明インキ層上に、前記第2の絵柄及び前記第2の位置合わせマークを印刷してもよい。
本発明による絵柄の位置合わせ方法において、
前記下地透明インキ層印刷工程において、前記第1の絵柄が配置されない非絵柄領域内に前記下地透明インキ層を印刷し、
前記第2印刷工程において、前記下地透明インキ層上に、前記第2の位置合わせマークを印刷してもよい。
本発明による絵柄の位置合わせ方法において、
第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度よりも低くてもよい。
本発明による絵柄の位置合わせ方法において、
前記第1透明インキと前記第2透明インキとは異なる材料を含んでもよい。
本発明による中間部材は、
基材と、
前記基材に積層され、第1の絵柄及び第1の位置合わせマークを含む不透明インキ層と、
前記基材に積層され、第1透明インキで形成された下地透明インキ層と、
第2の絵柄及び第2の位置合わせマークを含み、少なくとも前記第2の位置合わせマークは前記下地透明インキ層上に形成されている、第2透明インキ層と、を有し、
第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度と異なっている。
本発明による中間部材において、
前記下地透明インキ層は、前記第1の絵柄及び前記第1の位置合わせマーク上に形成されており、
前記第2の絵柄及び前記第2の位置合わせマークは、前記下地透明インキ層上に形成されていてもよい。
本発明による中間部材において、
前記下地透明インキ層は、前記第1の絵柄が配置されない非絵柄領域内に形成されており、
前記第2の位置合わせマークは、前記下地透明インキ層上に形成されていてもよい。
本発明による中間部材において、
第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度よりも低くてもよい。
本発明による中間部材において、
前記下地透明インキ層と前記第2透明インキ層とは異なる材料を含んでもよい。
本発明によれば、透明インキによる絵柄の位置合わせ精度を向上させることができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、印刷装置の一部を概略的に示す図である。 図2は、印刷装置で印刷された中間部材の一例を示す平面図である。 図3は、図2のIII−III線に対応する断面を示す図である。 図4は、中間部材の不透明インキ層を示す図である。 図5は、中間部材の下地透明インキ層を示す図である。 図6は、中間部材の第2透明インキ層を示す図である。 図7は、中間部材の製造方法の一例を説明するための図である。 図8は、中間部材の製造方法の一例を説明するための図である。 図9は、中間部材の一変形例を示す平面図である。 図10は、図9のX−X線に対応する断面を示す図である。 図11は、中間部材の製造方法の一変形例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図11は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、印刷装置を概略的に示す図である。
図1に示された印刷装置10は、例えばグラビア印刷装置であり、印刷すべき絵柄に対応したパターンで版胴12上に設けられた凹部にインキが保持され、このインキが印刷対象のウェブWに転写されることにより、ウェブWへの印刷が行われる装置である。ウェブWは、紙、プラスチックフィルム、金属箔等のシート状又はフィルム状をなす部材である。なお、本明細書において「絵柄」とは、絵、写真、図、模様、文字、記号等の印刷されるべきパターンの総称として用いられる。
図1に示された例では、印刷装置10は、複数の印刷ユニット10a,10b,10cを有している。印刷対象となるウェブWは、各印刷ユニット10a,10b,10cを順に通過し、各印刷ユニット10a,10b,10cにおいてインキによる印刷が行われる。図示された例では、印刷ユニット10aにおいて後述の不透明インキ層30が印刷され、印刷ユニット10bにおいて下地透明インキ層40が印刷され、印刷ユニット10cにおいて第2透明インキ層50が印刷される。印刷装置10は、図示しない給送部及び巻取部を有している。給送部には、印刷前のウェブWが巻回された原反ロールが取り付けられ、原反ロールから巻き出されたウェブWが印刷ユニット10aに向けて給送される。最後の印刷工程を行う印刷ユニット(図1に示した例では印刷ユニット10c)から送出されたウェブWは、巻取部でロール状に巻き取られる。なお、これに限られず、最後の印刷工程を行う印刷ユニットから送出されたウェブWは、巻取部における巻き取りに代えて、所定の寸法を有する枚葉状に切断されてもよい。
印刷ユニット10a,10b,10cは、それぞれ、版胴12と、ウェブWを版胴12に対して押し付ける圧胴14と、版胴12からウェブW上に転写されたインキを乾燥させる乾燥装置16と、版胴12からウェブW上に転写された位置合わせマークを検出する位置合わせマーク検出センサ18と、ウェブを案内するための複数のガイドローラと、を有している。
版胴12は、ウェブWに印刷されるべき絵柄及び位置合わせマークに対応したパターンでインキを保持する部材である。そのため、版胴12は、その表面に、ウェブWに印刷されるべき絵柄及び位置合わせマークに対応したパターンで形成され、インキを保持する凹部を有している。すなわち、版胴12は、凹版印刷の版として機能する。図1に示された例では、版胴12は全体として円柱状又は円筒状の形状を有し、その中心軸周りに回転可能に支持されている。版胴12は、一例として、鉄、アルミニウム等の材料で円柱状又は円筒状に形成された母材上に、銅、亜鉛等のめっき膜を形成し、このめっき膜に、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングにより、ウェブWに印刷されるべき絵柄及び位置合わせマークに対応したパターンで凹部を形成することにより製造される。
圧胴14は、版胴12に近接して配置され、ウェブWを版胴12へ押し付ける部材である。図1に示された例では、圧胴14は、版胴12に対して上方に隣接して配置されている。図示された例では、圧胴14は全体として円柱状又は円筒状の形状を有し、その中心軸周りに回転可能に支持されている。また、版胴12の中心軸と圧胴14の中心軸とは、互いに平行をなしている。圧胴14でウェブWを版胴12へ押し付けることにより、版胴12の凹部内に保持されたインキがウェブWへ転写される。
乾燥装置16は、ウェブW上に転写されたインキを乾燥させるための装置である。乾燥装置16は、例えば、熱風を吹き出すための複数のノズルを有しており、ウェブWのインキが転写された側の面に対して、ノズルから熱風を吹き付けることにより、インキを乾燥させる。
位置合わせマーク検出センサ18は、ウェブW上に転写された位置合わせマークを光学的に検出するセンサである。位置合わせマーク検出センサ18は、一例として、ウェブWのインキが転写された側の面を照明する照明装置と、ウェブWのインキが転写された側の面を撮像するカメラ等の撮像装置とを含んでいる。各印刷ユニット10a,10b,10cで印刷される位置合わせマークは、ウェブW上のそれぞれ互いに異なる位置に配置される。とりわけ各位置合わせマークは、ウェブW上の絵柄が配置されるべき領域(絵柄領域)以外の領域(非絵柄領域)内において、所定の間隔を有して互いにずれた位置に印刷される。例えば、各位置合わせマークは、ウェブW上の非絵柄領域内に、ウェブWの長手方向に沿って所定の間隔を有して互いにずれた位置に印刷される。
位置合わせマーク検出センサ18は、ウェブW上の位置合わせマークを撮像し、前段階の印刷ユニットで印刷された位置合わせマークと、当該印刷ユニットで印刷された位置合わせマークとの相対距離を計測する。この相対距離が所定の範囲内であれば、前段階の印刷ユニットにより印刷された絵柄と当該印刷ユニットにより印刷された絵柄とは、互いに位置合わせされていると判断される。一方、相対距離が所定の範囲から外れている場合には、前段階の印刷ユニットにより印刷された絵柄と当該印刷ユニットにより印刷された絵柄とは、互いにずれていると判断される。この場合、印刷装置10の図示しない制御部により、例えば当該印刷ユニットの版胴12の回転位相が調整され、前段階の印刷ユニットで印刷された位置合わせマークと、当該印刷ユニットで印刷された位置合わせマークとの相対距離が所定の範囲内になるように制御される。
なお、位置合わせマーク検出センサ18の撮像装置は、少なくともウェブW上の非絵柄領域を撮像可能に構成されていればよい。また、複数の印刷ユニット10a,10b,10cのうち、給送部から繰り出されたウェブWに最後に印刷を行う印刷ユニット(図1に示した例では印刷ユニット10c)以外の印刷ユニットに設けられる位置合わせマーク検出センサ18は、省略することも可能である。
印刷装置10には、この他にも、インキを供給するインキ供給装置、インキ供給装置から供給されたインキを保持するインキパン、インキパンからインキをすくい上げて版胴12に供給するファニッシャーロール、版胴12上の余剰インキを掻き取るドクターブレードを有していてもよい。
次に、図2〜図6を参照して、印刷装置10で印刷された中間部材20について説明する。図2は、図1の印刷装置10で印刷された中間部材20の一例を示す平面図であり、図3は、図2のIII−III線に対応して中間部材20の断面を示す図であり、図4は、中間部材20の不透明インキ層30を示す図であり、図5は、中間部材20の下地透明インキ層40を示す図であり、図6は、中間部材20の第2透明インキ層50を示す図である。
中間部材20は、基材21と、基材21に積層され、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34を含む不透明インキ層30と、基材21に積層され、第1透明インキで形成された下地透明インキ層40と、第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を含む第2透明インキ層50と、を有している。また、第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54のうち、少なくとも第2の位置合わせマーク54は、下地透明インキ層40上に形成されている。図2及び図3に示された例では、第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54は、いずれも下地透明インキ層40上に形成されている。
基材21は、紙、プラスチックフィルム、金属箔等のシート状又はフィルム状をなす部材であり、とりわけ本実施の形態では、印刷装置10の給送部から繰り出されたウェブWである。基材21は長尺状の形状をなしており、基材21のシート面に沿って、長手方向(図2では上下方向)と、長手方向と直交する幅方向(図2及び図3では左右方向)とを有する。ここで、本明細書において、「シート面(板面、フィルム面)」とは、対象となるシート状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となるシート状部材の平面方向と一致する面のことを指す。基材21は、絵柄が配置される絵柄領域20Aと、絵柄が配置されない非絵柄領域20Bとを有している。非絵柄領域20Bは、絵柄領域20Aに対して幅方向に隣接して配置されている。とりわけ図2及び図3に示された例では、非絵柄領域20Bは、基材21の幅方向両端部を含んで配置され、絵柄領域20Aは、2つの非絵柄領域20Bの間に配置されている。絵柄領域20A及び非絵柄領域20Bは、それぞれ基材21の幅方向に沿って一定の幅を有して、基材21の長手方向に延びている。
不透明インキ層30は、不透明インキで印刷された第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34を含んでいる。図4には、不透明インキ層30の印刷パターンが示されている。図3及び図4に示されているように、第1の絵柄32は、基材21の絵柄領域20A内において基材21に積層されている。また、第1の位置合わせマーク34は、基材21の非絵柄領域20B内において基材21に積層されている。とりわけ、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34は、基材21上に直接設けられている。なお、不透明インキ層30には、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34以外に、ロット番号(記号)等の他の絵柄が含まれていてもよい。不透明インキ層30は、赤色、青色、黄色、緑色、黒色、白色等の色に着色されたインキの層であり、これにともなって、不透明インキ層30は、有色インキ層又は着色インキ層とも呼ばれ得る。ここで、「不透明」とは、第1の色のインキで形成された第1のインキ層上に第1の色とは異なる第2の色のインキで形成された第2のインキ層を重ねて印刷し、照明光等の光が基材21の印刷面側からのみ照射された状態で、言い換えると基材21の裏面側からは光が照射されない状態で、基材21の印刷面側から、第2のインキ層を通して第1のインキ層が容易には視認されない程度の不透視性を有することを指す。なお、図示された例では、第1の位置合わせマーク34は矩形形状を有しているが、これに限られず、三角形、円形、折れ線等の他の形状を有していてもよい。
下地透明インキ層40は、第1透明インキで印刷されており、基材21に積層されている。とりわけ図2及び図3に示された例では、下地透明インキ層40は、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34上を覆うようにして形成されている。図5には、下地透明インキ層40の印刷パターンが示されている。図2、図3及び図5に示された例では、下地透明インキ層40は、基材21の幅方向に沿って一定の幅を有して、基材21の長手方向に延びており、とりわけ、下地透明インキ層40は、基材21上の一方の非絵柄領域20Bから他方の非絵柄領域20Bまでを覆う幅を有している。下地透明インキ層40は、基材21の幅方向の端部を含む所定の幅で印刷されない領域(非印刷領域)を有し、これにより、下地透明インキ層40は、基材21の幅方向に沿って、非絵柄領域20Bのうち絵柄領域20Aに隣接する側の一部を覆っている。また、下地透明インキ層40は、基材21の基材21の幅方向に沿って、絵柄領域20Aの全体を覆っている。なお、これに限られず、下地透明インキ層40は、非絵柄領域20Bの全体を覆うように形成してもよい。すなわち、下地透明インキ層40は、基材21上の全体を覆うように形成してもよい。
本明細書において、下地透明インキ層40、第1透明インキ、第2透明インキ層50及び第2透明インキにおける「透明」とは、不透明インキ上に当該透明インキを重ねて印刷し、照明光等の光が基材21の印刷面側からのみ照射された状態で、言い換えると基材21の裏面側からは光が照射されない状態で、基材21の印刷面側から、当該透明インキを通して不透明インキが容易に視認できる程度の透視性を有することを指す。一例として、下地透明インキ層40及び第2透明インキ層50の、可視光領域における光の透過率は80%以上とすることができる。可視光透過率は、例えば、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JIS K0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定され得る。
第2透明インキ層50は、第2透明インキで印刷された第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を含んでいる。図6には、第2透明インキ層50の印刷パターンが示されている。第2の位置合わせマーク54は、非絵柄領域20B内において下地透明インキ層40上に設けられている。また、図2、図3及び図6に示された例では、第2の絵柄52は、第1の絵柄32と同一の絵柄を有して、絵柄領域20A内において下地透明インキ層40上に設けられている。なお、これに限られず、第2の絵柄52は、第1の絵柄32と異なる絵柄を有していてもよい。第2の位置合わせマーク54は、基材21のシート面と直交する方向から見て、すなわち平面視で、非絵柄領域20B内において、第1の位置合わせマーク34と所定の間隔を有して互いにずれた位置に配置される。とりわけ図2に示された例では、第2の位置合わせマーク54は、非絵柄領域20B内において、基材21の長手方向に沿って所定の間隔を有して互いにずれた位置に印刷される。また、第2の位置合わせマーク54は、第1の位置合わせマーク34と同一の形状を有している。なお、図示された例では、第2の位置合わせマーク54は矩形形状を有しているが、これに限られず、三角形、円形、折れ線等の他の形状を有していてもよい。
ここで、本実施の形態の中間部材20では、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度と異なっている。上述のように、透明インキで形成された位置合わせマークをカメラ等の撮像装置で認識することは困難である。これに対して、本実施の形態の中間部材20では、第2透明インキ層50の表面の光沢度と下地透明インキ層40の表面の光沢度との差異により、撮像装置で、第2透明インキ層50を下地透明インキ層40から区別して認識することができる。より詳しく説明すると、ある層の表面に入射し、当該表面で反射された光の一部は正反射光(鏡面反射光)として出射し、他の部分は拡散光として出射する。大きな光沢度を有する表面で反射された光は、正反射光として出射する光を相対的に多く含み、小さな光沢度を有する表面で反射された光は、拡散光として出射する光を相対的に多く含む。ここで、印刷ユニット10cの位置合わせマーク検出センサ18において、照明装置から出射して下地透明インキ層40及び第2透明インキ層50の表面で正反射した光が撮像装置に入射するように、照明装置と撮像装置との位置関係を調整する。これにより、大きな光沢度を有しその表面での反射光に正反射光として出射する光を相対的に多く含む層と、小さな光沢度を有しその表面での反射光に拡散光として出射する光を相対的に多く含む、すなわち正反射光として出射する光が相対的に少ない層と、を撮像装置で区別して認識することができる。
とりわけ、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度よりも低くなっている。この場合、撮像装置において、相対的に明るく撮像される下地透明インキ層40の像の中に、相対的に暗く撮像される第2透明インキ層50(第2の位置合わせマーク54)の像が認識される。これにより、白い紙の上の黒い点がはっきり視認できるのと同様に、下地透明インキ層40上の第2の位置合わせマーク54が位置合わせマーク検出センサ18ではっきりと認識される。したがって、第2の位置合わせマーク54を高い精度で認識することができる。
第2透明インキ層50の表面の光沢度と、下地透明インキ層40の表面の光沢度との差は、JIS Z8741:1997に規定される60度鏡面光沢度で5.2以上であることが好ましい。第2透明インキ層50の表面と下地透明インキ層40の表面とがこのような光沢度の差を有していると、位置合わせマーク検出センサ18において、第2の位置合わせマーク54を下地透明インキ層40から、より正確に区別して認識することができる。
本実施の形態の第1透明インキで印刷された下地透明インキ層40と第2透明インキで印刷された第2透明インキ層50とは異なる材料を含んでいる。すなわち、第1透明インキと第2透明インキとは異なる材料を含んでいる。これにより、第2透明インキ層50の表面の光沢度と、下地透明インキ層40の表面の光沢度とを異ならせることができる。
次に、図7及び図8を参照して、本実施の形態の絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20の製造方法について説明する。
まず、原反ロールから巻き出された基材21(ウェブW)が印刷ユニット10aに向けて給送される。基材21は、紙、プラスチックフィルム、金属箔等のシート状又はフィルム状をなす部材である。基材21は、絵柄が配置される絵柄領域20Aと、絵柄が配置されない非絵柄領域20Bとを有している。非絵柄領域20Bは、絵柄領域20Aに対して幅方向に隣接して配置されている。とりわけ図2及び図3に示されているように、非絵柄領域20Bは、基材21の幅方向両端部を含んで配置され、絵柄領域20Aは、2つの非絵柄領域20Bの間に配置されている。絵柄領域20A及び非絵柄領域20Bは、それぞれ基材21の幅方向に沿って一定の幅を有して、基材21の長手方向に延びている。
(第1印刷工程)
印刷ユニット10aにおいて、基材21上に、不透明インキで第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34を含む不透明インキ層30を印刷する(図7を参照)。このとき、第1の絵柄32は基材21の絵柄領域20A内に印刷され、第1の位置合わせマーク34は非絵柄領域20B内に印刷される。これにより、第1の絵柄32は、基材21の絵柄領域20A内において基材21に積層され、第1の位置合わせマーク34は、基材21の非絵柄領域20B内において基材21に積層される。不透明インキは、赤色、青色、黄色、緑色、黒色、白色等の色に着色されたインキである。ここで、「不透明」とは、第1の色のインキで形成された第1のインキ層上に第1の色とは異なる第2の色のインキで形成された第2のインキ層を重ねて印刷し、照明光等の光が基材21の印刷面側からのみ照射された状態で、言い換えると基材21の裏面側からは光が照射されない状態で、基材21の印刷面側から、第2のインキ層を通して第1のインキ層が容易には視認されない程度の不透視性を有することを指す。印刷ユニット10aにおいて、不透明インキ層30が印刷された基材21(ウェブW)は、次の印刷ユニット10bへ送られる。
(下地透明インキ層印刷工程)
印刷ユニット10bにおいて、第1透明インキで下地透明インキ層40を印刷する(図8を参照)。図示された例では、不透明インキ層30の第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34上に下地透明インキ層40を印刷する。とりわけ、不透明インキ層30の第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34の全体を覆うようにして、下地透明インキ層40を印刷する。下地透明インキ層40は、基材21の幅方向に沿って一定の幅を有して、基材21の長手方向に延びるようにして印刷される。とりわけ、下地透明インキ層40は、基材21上の一方の非絵柄領域20Bから他方の非絵柄領域20Bまでを覆う幅を有するようにして印刷される。下地透明インキ層40は、基材21の幅方向の端部を含む所定の幅で印刷されない領域(非印刷領域)を有するように印刷され、これにより、下地透明インキ層40は、基材21の幅方向に沿って、非絵柄領域20Bのうち絵柄領域20Aに隣接する側の一部を覆うようになる。また、下地透明インキ層40は、基材21の基材21の幅方向に沿って、絵柄領域20Aの全体を覆う。ここで、下地透明インキ層40、第1透明インキ、第2透明インキ層50及び第2透明インキにおける「透明」とは、不透明インキ上に当該透明インキを重ねて印刷し、照明光等の光が基材21の印刷面側からのみ照射された状態で、言い換えると基材21の裏面側からは光が照射されない状態で、基材21の印刷面側から、当該透明インキを通して不透明インキが容易に視認できる程度の透視性を有することを指す。印刷ユニット10bにおいて、下地透明インキ層40が印刷された基材21(ウェブW)は、次の印刷ユニット10cへ送られる。
(第2印刷工程)
印刷ユニット10cにおいて、第2透明インキで第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を含む第2透明インキ層50を印刷する。このとき、少なくとも第2の位置合わせマーク54は下地透明インキ層40上に形成される。これにより図2及び図3に示された中間部材20が作製される。図示された例では、第2透明インキ層50の第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54は、いずれも下地透明インキ層40上に形成される。第2の絵柄52は基材21の絵柄領域20A内に印刷され、第2の位置合わせマーク54は非絵柄領域20B内に印刷される。第2の絵柄52は、第1の絵柄32と同一の絵柄を有してもよいし、第1の絵柄32と異なる絵柄を有してもよい。第2の位置合わせマーク54は、平面視で、非絵柄領域20B内において、第1の位置合わせマーク34と所定の間隔を有して互いにずれた位置に配置される。とりわけ図2に示された例では、第2の位置合わせマーク54は、非絵柄領域20B内において、基材21の長手方向に沿って所定の間隔を有して互いにずれた位置に印刷される。また、第2の位置合わせマーク54は、第1の位置合わせマーク34と同一の形状を有している。
ここで、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度と異なるようにする。第2透明インキ層50の表面の光沢度と、下地透明インキ層40の表面の光沢度との差は、JIS Z8741:1997に規定される60度鏡面光沢度で5.2以上であることが好ましい。とりわけ、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度よりも低くなるようにする。第2透明インキ層50の表面の光沢度が、下地透明インキ層40の表面の光沢度と異なるようにするためには、一例として、第1透明インキと第2透明インキとが異なる材料を含むようにすることができる。
(絵柄位置合わせ工程)
第2印刷工程の後、不透明インキ層30の第1の絵柄32と、第2透明インキ層50の第2の絵柄52とが適切に位置合わせされているか否かについて判定される。
印刷ユニット10cの位置合わせマーク検出センサ18で、第1の位置合わせマーク34及び第2の位置合わせマーク54を認識する。位置合わせマーク検出センサ18は、ウェブW(基材21)上の各位置合わせマーク34,54を光学的に検出するセンサである。位置合わせマーク検出センサ18は、一例として、基材21の、不透明インキ層30、下地透明インキ層40及び第2透明インキ層50が印刷された側の面(印刷面)を照明する照明装置と、印刷面を撮像するカメラ等の撮像装置とを含んでいる。位置合わせマーク検出センサ18は、ウェブW上の各位置合わせマーク34,54を撮像し、第1の位置合わせマーク34と第2の位置合わせマーク54との相対距離を計測する。この相対距離が所定の範囲内であれば、第1の絵柄32と第2の絵柄52とは、互いに適切に位置合わせされていると判断される。一方、相対距離が所定の範囲から外れている場合には、第1の絵柄32と第2の絵柄52とは、互いにずれて印刷されていると判断される。この場合、印刷装置10の図示しない制御部が、第1の位置合わせマーク34と第2の位置合わせマーク54との相対距離が所定の範囲内になるように印刷装置10を制御し、不透明インキ層30の第1の絵柄32と第2透明インキ層50の第2の絵柄52との位置合わせを行う。一例として、当該印刷ユニットの版胴12の回転位相を調整することにより、第1の位置合わせマーク34と第2の位置合わせマーク54との相対距離が所定の範囲内になるようにする。
本実施の形態の絵柄の位置合わせ方法は、不透明インキで第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34を含む不透明インキ層30を印刷する第1印刷工程と、第1透明インキで下地透明インキ層40を印刷する下地透明インキ層印刷工程と、第2透明インキで第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を含む第2透明インキ層50を印刷する工程であって、少なくとも第2の位置合わせマーク54は下地透明インキ層40上に形成される、第2印刷工程と、第1の位置合わせマーク34と第2の位置合わせマーク54とを用いて、第1の絵柄32と第2の絵柄52との位置合わせを行う絵柄位置合わせ工程と、を有し、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度と異なっている。
また、本実施の形態の中間部材20は、基材21と、基材21に積層され、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34を含む不透明インキ層30と、基材21に積層され、第1透明インキで形成された下地透明インキ層40と、第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を含み、少なくとも第2の位置合わせマーク54は下地透明インキ層40上に形成されている、第2透明インキ層50と、を有し、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度と異なっている。
このような絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20によれば、第2透明インキ層50の表面の光沢度と下地透明インキ層40の表面の光沢度とが異なっていることにより、不透明インキで形成された位置合わせマークを認識するための、従来の撮像装置を含む位置合わせマーク検出センサを用いて、第2透明インキ層50を下地透明インキ層40から区別して適切に認識することができる。これにより、オペレータが透明インキによる位置合わせマークを目視し、経験に基づいて印刷装置を調整することなく、撮像装置を含む位置合わせマーク検出センサを用いて、自動での絵柄の位置合わせを行うことが可能になる。したがって、透明インキによる絵柄の位置合わせ精度を効果的に向上させることができるとともに、透明インキによる絵柄の位置合わせを短時間で行うことができる。また、透明インキに蛍光増白剤等を含ませる必要がないので、紫外線を照射する装置や、蛍光増白剤の発光を検出し得る追加の検出センサを用意する必要がない。さらに、蛍光増白剤が本来意図されていない色を有して視認されることによる印刷物全体の意匠性の低下を防止することもできる。
本実施の形態の絵柄の位置合わせ方法では、下地透明インキ層印刷工程において、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34上に下地透明インキ層40を印刷し、第2印刷工程において、下地透明インキ層40上に、第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54を印刷する。
また、本実施の形態の中間部材20では、下地透明インキ層40は、第1の絵柄32及び第1の位置合わせマーク34上に形成されており、第2の絵柄52及び第2の位置合わせマーク54は、下地透明インキ層40上に形成されている。
このような絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20によれば、下地透明インキ層40上に第2の絵柄52を設けるので、印刷物に、下地透明インキ層40によるさらなる意匠性を付与することができる。
本実施の形態の絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20では、第2透明インキ層50の表面の光沢度は、下地透明インキ層40の表面の光沢度よりも低い。
このような絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20によれば、撮像装置において、相対的に明るく撮像される下地透明インキ層40の像の中に、相対的に暗く撮像される第2の位置合わせマーク54の像が認識される。これにより、下地透明インキ層40上の第2の位置合わせマーク54が位置合わせマーク検出センサ18ではっきりと認識される。したがって、第2の位置合わせマーク54を高い精度で認識することができる。
本実施の形態の絵柄の位置合わせ方法では、第1透明インキと第2透明インキとは異なる材料を含む。
また、本実施の形態の中間部材20では、下地透明インキ層40と第2透明インキ層50とは異なる材料を含む。
このような絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20によれば、第2透明インキ層50の表面の光沢度と、下地透明インキ層40の表面の光沢度とを異ならせることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を適宜参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
中間部材20及び絵柄の位置合わせ方法の一変形例について、図9〜図11を参照して説明する。図9は、中間部材20の一変形例を示す平面図であり、図10は、図9のX−X線に対応して中間部材20の断面を示す図であり、図11は、図9及び図10の中間部材20の製造方法の一例を説明するための図である。
上述した実施の形態では、下地透明インキ層40は、基材21上の一方の非絵柄領域20Bから他方の非絵柄領域20Bまでを覆う幅を有して印刷されていた。これにより、下地透明インキ層40は、基材21の基材21の幅方向に沿って、絵柄領域20Aの全体を覆っていた。
これに対して、図9及び図10に示された例では、下地透明インキ層40は、第1の絵柄32が配置されない非絵柄領域20B内に形成されており、第2の位置合わせマーク54は、下地透明インキ層40上に形成されている。すなわち、下地透明インキ層40は、基材21上の絵柄領域20A内には配置されず、基材21上の非絵柄領域20B内にのみ配置されている。図示された例では、下地透明インキ層40は、非絵柄領域20B内を、基材21の幅方向に沿って一定の幅を有して、基材21の長手方向に延びており、不透明インキ層30の第1の位置合わせマーク34上を覆うようにして、基材21に積層されている。また、不透明インキ層30の第1の絵柄32は、下地透明インキ層40から露出している。
なお、これに限られず、下地透明インキ層40は、非絵柄領域20B内に、平面視で第2の位置合わせマーク54が配置されるべき領域を含んで島状に設けられてもよい。この場合、下地透明インキ層40は、第1の位置合わせマーク34上を覆うようにしてしてもよいし、第1の位置合わせマーク34上を覆わないように、すなわち第1の位置合わせマーク34が配置される箇所を避けて設けるようにしてもよい。
また、図9及び図10に示された例では、不透明インキ層30の第1の絵柄32と第2透明インキ層50の第2の絵柄52とは、同一の絵柄を有しており、第2の絵柄52は、第1の絵柄32上に設けられている。なお、これに限られず、第1の絵柄32と第2の絵柄52とは異なる絵柄を有していてもよく、この場合、第2の絵柄52は、基材21上に設けられるか、基材21上と第1の絵柄32上にまたがって設けられる。
次に、本変形例に係る絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20の製造方法の一例を、図11を参照して説明する。
下地透明インキ層印刷工程において、第1の絵柄32が配置されない非絵柄領域20B内に下地透明インキ層40を印刷する。例えば、図9及び図11に示されているように、下地透明インキ層40を、基材21の非絵柄領域20B内を、基材21の幅方向に沿って一定の幅を有して、基材21の長手方向に延びるように印刷する。図示された例では、下地透明インキ層40を、不透明インキ層30の第1の位置合わせマーク34上を覆うようにして印刷する。この場合、不透明インキ層30の第1の絵柄32は、下地透明インキ層40から露出する。
次に、第2印刷工程において、下地透明インキ層40上に、第2の位置合わせマーク54を印刷する。とりわけ、下地透明インキ層40上に、第2の位置合わせマーク54を印刷し、不透明インキ層30の第1の絵柄32上に第2の絵柄52を印刷する。これにより、図9及び図10に示された中間部材20が作製される。
第2印刷工程の後、不透明インキ層30の第1の絵柄32と、第2透明インキ層50の第2の絵柄52とが適切に位置合わせされているか否かについて判定される(絵柄位置合わせ工程)。
本実施の形態の絵柄の位置合わせ方法では、下地透明インキ層印刷工程において、第1の絵柄32が配置されない非絵柄領域20B内に下地透明インキ層40を印刷し、第2印刷工程において、下地透明インキ層40上に、第2の位置合わせマーク54を印刷する。
また、本実施の形態の中間部材では、下地透明インキ層40は、第1の絵柄32が配置されない非絵柄領域20B内に形成されており、第2の位置合わせマーク54は、下地透明インキ層40上に形成されている。
このような絵柄の位置合わせ方法及び中間部材20によれば、下地透明インキ層40が非絵柄領域20B内に設けられるので、下地透明インキ層40の印刷範囲を小さくすることができ、下地透明インキ層40を形成する第1透明インキの消費量を効果的に低減することができる。また、絵柄領域20A内に下地透明インキ層40を設けないようにすることができるので、印刷物の意匠性の自由度を向上させることができる。
他の変形例として、上述した実施の形態では、印刷装置10として、3つの印刷ユニット10a,10b,10cを有したものを示したが、これに限られず、印刷装置10は、4つ以上の印刷ユニットを有していてもよい。例えば、赤色、青色、黄色及び黒色の4色の各不透明インキで印刷するための4つの印刷ユニット、下地透明インキ層40を印刷するための印刷ユニット、及び、第2透明インキ層50を印刷するための印刷ユニット、の6つの印刷ユニットを設けるようにしてもよい。
さらに他の変形例として、上述した実施の形態では、基材21上に不透明インキ層30を印刷し、その後、下地透明インキ層40及び第2透明インキ層50を印刷したものを示したが、各層の印刷の順序はこれに限られない。すなわち、本発明では、下地透明インキ層40上に第2透明インキ層50が印刷されればよく、例えば、まず基材21上に下地透明インキ層40を印刷し、その後、不透明インキ層30及び第2透明インキ層50を印刷するようにしてもよい。
さらに他の変形例として、上述した実施の形態では、下地透明インキ層40が絵柄領域20Aの全体を覆うもの、及び、下地透明インキ層40が絵柄領域20Aに設けられないものを示したが、これに限られず、下地透明インキ層40は、絵柄領域20Aの一部を覆うように設けられてもよい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 印刷装置
10a 印刷ユニット
10b 印刷ユニット
10c 印刷ユニット
12 版胴
14 圧胴
16 乾燥装置
18 位置合わせマーク検出センサ
20 中間部材
20A 絵柄領域
20B 非絵柄領域
21 基材
30 不透明インキ層
32 第1の絵柄
34 第1の位置合わせマーク
40 下地透明インキ層
50 第2透明インキ層
52 第2の絵柄
54 第2の位置合わせマーク
W ウェブ

Claims (10)

  1. 不透明インキで第1の絵柄及び第1の位置合わせマークを含む不透明インキ層を印刷する第1印刷工程と、
    第1透明インキで下地透明インキ層を印刷する下地透明インキ層印刷工程と、
    第2透明インキで第2の絵柄及び第2の位置合わせマークを含む第2透明インキ層を印刷する工程であって、少なくとも前記第2の位置合わせマークは前記下地透明インキ層上に形成される、第2印刷工程と、
    前記第1の位置合わせマークと前記第2の位置合わせマークとを用いて、前記第1の絵柄と前記第2の絵柄との位置合わせを行う絵柄位置合わせ工程と、を有し、
    第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度と異なっている、絵柄の位置合わせ方法。
  2. 前記下地透明インキ層印刷工程において、前記第1の絵柄及び前記第1の位置合わせマーク上に前記下地透明インキ層を印刷し、
    前記第2印刷工程において、前記下地透明インキ層上に、前記第2の絵柄及び前記第2の位置合わせマークを印刷する、請求項1に記載の絵柄の位置合わせ方法。
  3. 前記下地透明インキ層印刷工程において、前記第1の絵柄が配置されない非絵柄領域内に前記下地透明インキ層を印刷し、
    前記第2印刷工程において、前記下地透明インキ層上に、前記第2の位置合わせマークを印刷する、請求項1に記載の絵柄の位置合わせ方法。
  4. 第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度よりも低い、請求項1〜3のいずれかに記載の絵柄の位置合わせ方法。
  5. 前記第1透明インキと前記第2透明インキとは異なる材料を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の絵柄の位置合わせ方法。
  6. 基材と、
    前記基材に積層され、第1の絵柄及び第1の位置合わせマークを含む不透明インキ層と、
    前記基材に積層され、第1透明インキで形成された下地透明インキ層と、
    第2の絵柄及び第2の位置合わせマークを含み、少なくとも前記第2の位置合わせマークは前記下地透明インキ層上に形成されている、第2透明インキ層と、を有し、
    第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度と異なっている、中間部材。
  7. 前記下地透明インキ層は、前記第1の絵柄及び前記第1の位置合わせマーク上に形成されており、
    前記第2の絵柄及び前記第2の位置合わせマークは、前記下地透明インキ層上に形成されている、請求項6に記載の中間部材。
  8. 前記下地透明インキ層は、前記第1の絵柄が配置されない非絵柄領域内に形成されており、
    前記第2の位置合わせマークは、前記下地透明インキ層上に形成されている、請求項6に記載の中間部材。
  9. 第2透明インキ層の表面の光沢度は、下地透明インキ層の表面の光沢度よりも低い、請求項6〜8のいずれかに記載の中間部材。
  10. 前記下地透明インキ層と前記第2透明インキ層とは異なる材料を含む、請求項6〜9のいずれかに記載の中間部材。
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