JP2018040521A - 貯湯式温水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンク内の水抜き作業が容易であり、且つ、部品コストを削減可能な貯湯式温水器を提供する。
【解決手段】本発明の貯湯式温水器(1)は、給水管から供給された水を加熱して貯湯するタンク(3)と、前記タンク内で生じる膨張水を排出する膨張水排水管(8)と、前記タンク内への給水を行いつつ前記タンク内の湯を排出して前記タンク内の湯水を入れ替える際に、前記タンク内の湯を排出する湯入替管(6)と、前記タンクの下方に設けられ、前記タンクへの給水が行われない状態で前記タンク内の湯水を排出する水抜管(8)と、を備え、前記水抜管は、前記膨張水排水管及び前記湯入替管の少なくとも一方の一部または全部を共用していることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、貯湯式温水器に関する。
従来、加熱手段を備えるタンク内において、供給された水を加熱して貯湯し、貯えられた湯を供給して蛇口から出湯させる貯湯式温水器が知られている(例えば、特許文献1)。このような貯湯式温水器には、タンクから蛇口まで湯を供給する給湯管の他に水抜管が設けられている。水抜管は、メンテナンス時や凍結防止を目的として、タンク内の水を抜くために設けられている。
特開2015−78774号公報
特許文献1の貯湯式温水器では、水抜きを行う際、排水栓の下方に洗面器等の容器を配置してタンク容量分の水を回収する必要があり、水抜き作業に手間がかかっていた。また、一般的な製品寿命において、タンクの水抜きを行うのは最後に温水器自体を付け替える際等、数回のみである。このように、水抜管は、使用頻度が少ないにも関わらず排水栓用の部品を設ける必要があり、コストの点で課題となっていた。
上記事情を踏まえ、本発明は、タンク内の水抜き作業が容易であり、且つ、部品コストを削減可能な貯湯式温水器を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式温水器は、給水管から供給された水を加熱して貯湯するタンクと、前記タンク内で生じる膨張水を排出する膨張水排水管と、前記タンク内への給水を行いつつ前記タンク内の湯を排出して前記タンク内の湯水を入れ替える際に、前記タンク内の湯を排出する湯入替管と、前記タンクの下方に設けられ、前記タンクへの給水が行われない状態で前記タンク内の湯水を排出する水抜管と、を備え、前記水抜管は、前記膨張水排水管及び前記湯入替管の少なくとも一方の一部または全部を共用していることを特徴とする。
この発明によれば、水抜管が膨張水排水管及び湯入替管の少なくとも一方の一部または全部を共用するので、水抜管を膨張水排水管及び湯入替管の少なくとも一方と共用でき、使用頻度が少ない水抜管の部品を他の管と共用化できる。したがって、製造コストを抑え、且つメンテナンスが容易な貯湯式温水器を提供できる。
本発明に係る貯湯式温水器は、前記水抜管の下流端が、前記膨張水排水管及び前記湯入替管の両方と共用されていてもよい。
この発明によれば、水抜管の下流端が、膨張水排水管及び湯入替管の両方と共用できるため、水抜管の部品コストをより低く抑えることができる。また、タンク下において、水抜管の設置スペースを少なくすることができる。
本発明に係る貯湯式温水器において、前記膨張水排水管の下流端及び逃し弁が前記タンクの下方に設けられ、前記水抜管は、前記逃し弁よりも上流側から前記膨張水排水管と共用されており、前記逃し弁を開弁することにより前記水抜管から前記タンク内の湯水を排出してもよい。
この発明によれば、タンクの下方に膨張水排水管の下流端及び逃し弁が設けられ、水抜管が逃し弁よりも上流側から膨張水排水管と共用され、膨張水排水管の逃し弁を開弁することにより水抜管兼膨張水排水管からタンク内の湯水を排出できるので、水抜管専用の弁を設ける場合に比べて水抜管の部品コストを低く抑えることができる。
本発明に係る貯湯式温水器において、前記湯入替管を開閉する電磁弁が前記タンクの下方に設けられ、前記電磁弁よりも上流側で前記水抜管が前記湯入替管に接続されていてもよい。
この発明によれば、湯入替管の電磁弁がタンクの下方に設けられることにより、電磁弁が水抜管の弁として共用できる。したがって、湯入替管と水抜管とが一つの電磁弁の制御により切り替えることができる。水抜管専用の弁を設ける場合に比べて水抜管の部品コストを低く抑えることができる。
本発明に係る貯湯式温水器において、前記水抜管における水抜きを行うための前記電磁弁の制御に伴って前記タンクに設けられた加熱部の作動が停止されてもよい。
この発明によれば、タンク内の水を抜いた後にタンク内の加熱部が作動することを防ぎ、空焚きを防ぐことができる。
本発明に係る貯湯式温水器によれば、タンク内の水抜き作業が容易であり、且つ、部品コストを削減可能な貯湯式温水器を提供できる。
本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器の内部の正面図である。 本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器の内部構成を示す図である。 本発明の一実施形態の給水管継手の分解斜視図である。 本発明の一実施形態のタンク上部の部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器の底面図である。 本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器の取付態様を示す図である。 本発明の一実施形態の第一変形例の貯湯式温水器の内部構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器の水抜き処理時のフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る貯湯式温水器について説明する。図1は、本実施形態に係る貯湯式温水器1の斜視図である。本実施形態に係る貯湯式温水器1は、シンク100の上方の壁面に固定して使用される。貯湯式温水器1は、シンク100上に設けられた混合水栓5及び排水口9に壁内の配管を介して接続されている。
図2は、貯湯式温水器1の内部の正面図である。図3は、貯湯式温水器1の内部構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係る貯湯式温水器1は、給水管2と、タンク3と、給湯管4と、湯入替管・エア抜き管6と、膨張水排水管・水抜管8と、電源コード10とを備え、これらが基台11に固定されている。
給水管2は上流端が給水栓20と接続され、下流端がタンク3と接続されている。給水管2には、上流から下流に向かって順に、フィルタ21、逆止弁22、減圧弁23、サーミスタ24、及びフローセンサ25が設けられている。
図4に、給水管2に取り付けられる給水管継手27の分解斜視図を示す。フィルタ21は、図4に示すように、給水管継手27に取り付けられている。フィルタ21は、給水栓20と減圧弁23との間に設けることで、減圧弁23へのごみ噛みを防止する。給水管継手27は温水器1のカバー内に取付けてもよいし、温水器1に給水管2を接続する温水器給水口201に接続することで取り付けてもよい。
給水管継手27の略筒状の継手本体271には上流側接続口272と、下流側接続口273と、フィルタ取付口274とを備える。継手本体271の長手軸方向の一端部に上流側接続口272が開口し、他端部にフィルタ取付口274が開口している。下流側接続口273は、フィルタ取付口274近傍において、継手本体271の外周面から突出し、上流側接続口272に対して直交する方向に開口している。上流側接続口272は給水栓20側の給水管2と接続され、下流側接続口273はタンク3側の給水管2と接続される。フィルタ取付口274には、フィルタ固定部28が挿入されて固定される。フィルタ固定部28は、継手本体271内部に挿入可能な大きさの筒状のフィルタ21を備える。フィルタ固定部28が継手本体271内部に挿入されて固定されると、フィルタ21が継手本体271の内周面側において下流側接続口273を覆う。給水管2から供給される水が給水管継手27を通過すると、フィルタ21により水中のゴミが除去される。給水管継手27は、給水栓20と共通の部品で構成することができ、フィルタ固定部28に開閉可能な栓体を取り付ければ給水栓として使用可能である。
逆止弁22、減圧弁23、サーミスタ24、及びフローセンサ25は公知の部材である。フィルタ21を通過した水が逆止弁22を通過し、減圧弁23により減圧されてタンク3に流入する。このとき、サーミスタ24で給水管2の温度が検知され、給水管2の流水量がフローセンサ25で検知される。
タンク3は、下端部に給水口が形成されており、給水口に給水管2の下流端が連結されている。タンク3の内部には、加熱部31と、2つのサーミスタ32,33とを備える。加熱部31は電熱線でありタンク3内の水を加熱する。タンク3内は満水状態に保持された密閉タンクである。タンク3内では下部の水温が低く、加熱部31近傍から上部までは水温が高い。タンク3内の上下に設けられた2つのサーミスタ32,33によりタンク3内の上部及び下部の水温を検知し、不図示の制御部により加熱部の通電量が制御される。
図5は、タンク3上部の部分断面図である。タンク3の上端中央部に一つの給湯開口部35が形成されている。給湯管4は、給湯開口部35に挿入された接続継手34を介して給湯開口部35に接続されている。接続継手34は、内部に出湯路342とエア抜き路340とを備え、一体に形成された一部品である。出湯路342とエア抜き路340とは、タンク3内に配設される上流側では平行に並んで延び、タンク3の上部に突出する下流側では、同じ高さで逆方向に延びるように通路が曲折している。
出湯路342の下流端には給湯管4が接続されている。図2に示すように、給湯管4は、タンク3の上面からわずかに離間した位置でタンク3の径方向に延びた後、下方に曲折し、タンク3の外周面に沿って下方に延びて形成されている。給湯管4の下流端は、シンク100の上方に設けられた混合水栓5と接続されている。混合水栓5には、給水管2も接続されている。
エア抜き路340の下流端には、エア抜き管6が接続されている。エア抜き管6は、エア抜き路340の下流側の開口と接続されて給湯管4と反対側に延びた後、湾曲して給湯管4と略平行に延び、タンク3の上面からわずかに離間した位置でタンク3の径方向に延びた後、下方に曲折し、タンク3の外周面に沿って下方に延びて形成されている。エア抜き管6は、給湯時の気泡混入による吐水の乱れを防ぐために、タンク3内の加熱により生じたエアを脱気する管路であり、湯入替管6と同じ管で構成されている。
湯入替管6は、タンク3内への給水を行いつつタンク3内の湯を排出してタンク3内の湯水を入れ替える際に、タンク3内の湯を排出するための管路である。湯入替管6は、エア抜き管6と同じ管で構成されている。
図3に示すように、エア抜き管(湯入替管)6の上流端は接続継手のエア抜き路340を介してタンク3の上部と接続され、下流端は排水口9と接続されている。エア抜き管(湯入替管)6の上流端から下流端までの間には、公知の逆止弁61と、電磁弁70と、サーミスタ71とを備える。給水管2のサーミスタ24とフローセンサ25との間の位置に給水管2の分岐部が設けられ、分岐された給水管2は、エア抜き管(湯入替管)6の逆止弁61と電磁弁70との間に接続されている。
膨張水排水管8は、密閉されたタンク3内が所定温度よりも高温になった時にタンク3内で生じた膨張水を外部に排出する管路である。膨張水排水管8は、タンク3の下方において給水管2から分岐し、排水口9まで延設されている。膨張水排水管8は、給水管2からの分岐部と排水口9との間に逃し弁80を備える。逃し弁80は、タンク3内で生じた膨張水によりタンク側の内圧が高くなると開弁し、膨張水を排水口9に排出する弁である。膨張水排水管8は湯入替管6のサーミスタ71よりも下流側においてエア抜き管・湯入替管6と接続され、エア抜き管・湯入替管6の排水口9を共用している。膨張水排水管8は水抜管8と同じ管で構成されている。水抜管8はタンク3の下方に設けられ、タンク3への給水が行われない状態でタンク3内の湯水を排出する管である。逃し弁80を含め、水抜管8は、タンク3の下方に配設されているので、逃し弁80が開弁されると、タンク3内に貯められた水が流出して排水口9から排水されるように構成されている。したがって、給水栓20を閉じた状態で逃し弁80を強制的に開弁させれば、タンク3内の水を全て抜くことができる。なお、タンク3の下方とは、タンク3の底面よりも低い位置を指し、タンク3の直下の領域の他、図2に示すように、貯湯式温水器のケーシング12,13内におけるタンク3よりも低い位置も含む。
図6は、貯湯式温水器1の底面図である。本実施形態では、水抜管8がエア抜き管(湯入替管)6と接続されて、一つの排水口9を共用している。したがって、図6に示すように、貯湯式温水器1の基台11の底面には、エア抜き管6と湯入替管6と水抜管8とを兼ねる管、給水管2、及び給湯管4の3つの管のみが設けられている。
貯湯式温水器1は、さらに、不図示の制御部及び制御部と接続された操作パネル16を備える。操作パネル16には表示部17と複数の操作ボタン18とを備える。表示部17は、貯湯式温水器1の運転状況や水温等の他、操作情報が表示可能に構成されている。操作ボタン18は、貯湯式温水器1の電源を入れる操作や給湯の設定等各種の入力操作を行う際に使用される。
図7は、貯湯式温水器1の取付態様を示す図である。図7に示すように、基台11の背面には係止孔14が形成されている。貯湯式温水器1を取り付ける壁面に、予め取り付けられた係止部材15に係止孔14を係止させることにより貯湯式温水器1の基台11が壁面に取り付けられる。壁面に基台11が係止されて固定された後、基台11の上部が上カバー12で覆われ、底面よりも下側は下カバー13で覆われる。上カバー12及び下カバー13は前面と両側面を構成する三面からなる断面U字形状の部材である。上カバー12は、基台11の前側から壁面側に向かって覆うように配置して両側面を基台11に係止させた状態で前面の下端部に設けられたビス孔にビス止めして、基台11に固定する。下カバー13は、上カバー12の固定後に、上カバー12の下端縁に係止させながら前側から壁面側に向かって押し込み、上カバー12から下方に突出した固定部に対して底面を下から化粧ねじを用いて固定する。
次に、貯湯式温水器1の動作について説明する。タンク3内には給水管2からフィルタ21を透過してゴミが除去された水で満たされている。タンク3内の水は加熱部31が通電されることにより加熱され、タンク3内の上部の水が相対的に高温となる。タンク3の上部及び下部に設けられたサーミスタ32,33でタンク3内の水温を検知し、給湯が可能な状態が保たれるように制御部により加熱部31の通電状態を制御する。
混合水栓5が開栓されると、タンク3上部の接続継手34の出湯路342を介して給湯管4に湯が流通する。混合水栓5には、給水管2から分岐した分岐給水管26が接続されているので、給水管2から給水の一部が分流し、湯と水とが合流して混合水栓5から温水が流出する。給湯管4内を湯が流通する量に応じて、給水管2からタンク3内に水が供給される。混合水栓5が再び閉栓されると給湯管4内の湯の流通が停止し、給水管2からタンク3への水の流入も停止する。
タンク3内の水を加熱する際、密閉されたタンク3内が所定温度よりも高温になった時に、タンク3の上部に気泡(エア)が発生する。タンク3の上部にエアが溜まった状態で水栓の蛇口を開くと、吐水中にエアが混入することで整流性が損なわれ、吐水が乱れる懸念がある。このような吐水の乱れを防ぐために、エア抜きが行われる。具体的には、タンク3上部に設けられたサーミスタ33が所定値以上の温度を検知したとき、制御部においてタンク3内の溶存空気が気化し始めたと判定され、電磁弁70を開弁する制御が行われる。電磁弁70が開弁することにより、タンク3内のエアが接続継手34のエア抜き路340を介してタンク3に連通しているエア抜き管6に設けられた逆止弁61を通過してエア抜き管6の下流端に設けられた排水口9から排出される。
膨張水は、タンク3内の水を加熱する際にタンク3内の水の体積が膨張することで発生する。膨張水は、逃し弁80の設定圧力を超えた体積分が随時排水口9から排出される。膨張水排水管8は給水管2から分岐しているため、排水口9から排出される膨張水の温度は高くなりにくい。しかし、加熱されたタンク内の湯が膨張水排出により給水側に下がってくることで、膨張水温が徐々に上がってくる場合がある。そこで、サーミスタ32、33によりタンク3内の温度を検知して、所定温度(例えば、84度)以上となったときに、制御部は電磁弁70を開弁する頻度を上げる制御を行う。電磁弁70を開弁することで分岐給水管29からの水が排出されるため、膨張水排水管8の下流側を冷却することができる。また、タンク3内にも給水されるため、タンク3内の湯が給水側に下がってきているのを押し上げて膨張水の排出温度を下げることができる。タンク3内が所定温度に達するまではエア抜きのために電磁弁70をある頻度で開弁しているが、所定温度以上になってからは膨張水排水管8の冷却をする目的が加わるため、電磁弁70の開弁頻度を上げる制御を行う。
次に、貯湯式温水器1では、湯を供給可能な状態を保つために、タンク3内に十分な量の湯を確保している。しかし、例えば、夜間や休日等、貯湯式温水器1の使用頻度が低下し、タンク3内の湯が長時間消費されずに貯留される場合がある。このような場合、湯の衛生状態を保つために、混合水栓5の操作とは独立してタンク3内の湯を放出する湯入れ替え処理が行われる。
湯入れ替え処理は、制御部において、混合水栓5の不使用時間やフローセンサ25により検知される流水量に基づき、所定の条件を満たしたときに行われる。湯入れ替え処理の所定の条件が満たされたときに、制御部の制御により電磁弁70が開弁される。電磁弁70が開弁されると湯入替管6内に湯が流通して、排水口9から排出される。このとき、エア抜きの排水時と同様に給水管2の水が分岐給水管29を介して流通するので、湯の温度が低下して温水として排水口9から排水される。
湯入れ替え処理は、フローセンサ25により検知された給水管2の流水量が所定量となった場合、あるいはタンク3内のサーミスタ33の検知温度が所定値以下となった場合に、制御部により電磁弁70を閉じる処理が行われて終了する。
一方、貯湯式温水器1のメンテナンス時や交換時にはタンク3内の水を全て抜く水抜き処理が行われる。なお、タンク3内の空焚きを防止する為、水抜き処理時はあらかじめ電源を切ることで加熱部の動作を停止させておく必要がある。水抜き処理を行う場合、使用者は、手動により給水栓20を閉じ、且つ逃し弁80を操作して開弁する。水抜管8はタンク3の下方に位置するので逃し弁80の開弁操作により自然と排水口9から排水される。
本実施形態に係る貯湯式温水器1によれば、水抜管8が膨張水排水管8と同じ管で構成されているため、使用頻度が少ない水抜管8を膨張水排水管8と共用できる。したがって、製造コストを抑え、且つメンテナンスが容易な貯湯式温水器1を提供できる。また、タンク3下において、水抜管8の設置スペースを少なくすることができる。
本実施形態に係る貯湯式温水器1によれば、タンク3の下方に膨張水排水管8の下流端及び逃し弁80が設けられ、膨張水排水管8を水抜管8として使用できるため、逃し弁80を開弁することによりタンク3内の湯水を、排水口9を介して排出できる。そのため、水抜管専用の排水口を設ける場合に比べて部品コストを低く抑えることができる。また、タンク3内の排水を排水口9から排水できるので、従来の洗面器で回収する場合と比べて、排水の回収作業が容易となる。
本実施形態に係る貯湯式温水器1によれば、貯湯式温水器1の基台11の底面には、給水管2、給湯管4、及び排水管の3つの管のみが設けられる。すなわち、膨張水排水管8と、水抜管8と、エア抜き管6と、湯入替管6とが排水口9の前で合流し排水用の配管が1つになるため、貯湯式温水器1の設置作業時の配管作業が軽減される。
本実施形態では、上カバー12を前側から壁面側に向かって配置し、固定後に、下カバー13を上カバー12の下端縁に係止させながら前側から壁面側に向かって押し込み、底面を下から化粧ねじで固定する構成であるため、設置場所に関わらず容易に設置できる。すなわち、貯湯式温水器1の設置場所が部屋の角部であり、一方の側面が壁面に接近した位置に貯湯式温水器1を設置する場合でも設置可能である。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述の各実施形態及び各変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
上記実施形態では、給湯水栓として、混合水栓5のみが設けられた例を示しているが、熱湯のみが吐出される熱湯水栓を別途設けてもよい。この場合、給湯管4の分岐路を設けて熱湯水栓と接続すればよい。
本実施形態では、膨張水排水管の全部を水抜管と共通にしたが、下流側で合流させて排水口を共通にするだけでもよい。その場合、膨張水排水管のうち水抜管との合流位置よりも上流側はタンクの底面より高い位置でもよいため、上流端がタンク上部に接続されていてもよい。逃し弁の下流側で合流させた場合は、水抜き用の弁を別で設ければよい。タンクから排水口までの水抜管の経路がすべてタンクの下方にあればよい。
本実施形態では、膨張水排水管8と、水抜管8と、エア抜き管6と、湯入替管6とが同じ排水口9に接続されている例を示した。しかし、水抜管は、エア抜き管、湯入替管、膨張水排水管のうちの少なくとも一つの管と排水口が共用される構成であればよく、例えば、図8に示す変形例のような構成であってもよい。
上記実施形態の第一変形例を図8に示す。図8に示す変形例の貯湯式温水器1Aでは、湯入替管6の下流側部分を水抜管8Aとして共用する点で上記実施形態と相違する。以降の説明において、すでに説明したものと共通する構成等については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
貯湯式温水器1Aでは、水抜管8Aとして、給水管2の下流側部分と分岐給水管29と、湯入替管6の下流側部分とを使用する。給水管2の下流側部分とは、給水管2とタンク3との接続部から分岐給水管29との分岐部までの間の部分である。湯入替管6の下流側部分とは、湯入替管6のうち、分岐給水管29と湯入替管6との接続部から排水口9までの部分である。分岐給水管29には、逆止弁291が設けられている。分岐給水管29は、湯入替管6の逆止弁61と電磁弁70との間に接続されているので、電磁弁70が第一実施形態における逃し弁80と同様に水抜き用の弁としての機能を備える。
図9に、本変形例の制御部における水抜き処理のフローチャートを示す。すなわち、水抜き処理を行う際、使用者は手動により給水栓20を閉じた後、操作ボタン18により水抜き開始操作を行う(ステップS1)。このとき、制御部は加熱部31の通電の有無を判定する(ステップS2)。加熱部31が通電中の場合(YES)、制御部は加熱部31への通電を停止し(ステップS3)、その後、制御部は電磁弁70を開弁する(ステップS4)。一方、加熱部31が無通電の場合(NO)は、制御部はステップS4に進み、電磁弁70を開弁する。電磁弁70はタンク3の下方に設けられており、給水栓20が閉じられているので、電磁弁79が開弁されると、タンク3内の水は給水管2の上流側部分、分岐給水管29、及び湯入替管6の下流側部分を流通して排水口9から自然と排水され水抜き処理が行われる。
次に、水抜き処理が終了したら、使用者が、操作パネル16の操作ボタン18を操作して水抜き処理の終了を入力する(ステップS5)。続いて、制御部により電磁弁70の閉弁処理が行われ(ステップS6)、その後、制御部により貯湯式温水器1の電源がオフされて(ステップS7)、水抜き処理が終了する。
本変形例に係る貯湯式温水器1Aによれば、湯入替管6の電磁弁70がタンク3の下方に設けられることにより、電磁弁70が水抜管8の弁として共用できる。したがって、湯入替管6と水抜管8Aとを一つの電磁弁70の制御により切り替えることができる。水抜管専用の弁を設ける場合に比べて水抜管の部品コストを低く抑えることができる。本実施形態に係る貯湯式温水器1によれば、水抜き処理時に制御部により加熱部31の作動を停止するので、タンク3内の水を抜いた後にタンク3内の加熱部31が作動することを防ぎ、空焚きを防ぐことができる。
本変形例において、膨張水排水経路を別で設けてもよい。膨張水排水経路を別で設けて排水口のみを他の管と共用してもよいし、膨張水排水経路用の排水口を独立して設けてもよい。水抜管を膨張水排水管及び湯入替管の少なくとも一方と接続することより、使用頻度が少ない水抜管の一部が共用され、部品点数を削減することができる。
上記実施形態では、出湯路342とエア抜き路340とを備え、一体的に形成された接続継手43を用いる例を示したが、本実施形態の接続継手43は必須の構成ではなく、給湯管4用の接続継手と、エア抜き管(湯入替管)用の接続継手とを個別に設けてもよい。
上記実施形態では、壁に固定する貯湯式温水器1の例を示したが、タンクの下方に排水管路を配置可能なスペースがある場合は、床に置いて使用する貯湯式温水器としても使用できる。また、排水口9をシンク上に設けてシンクに排水する例を示したが、水抜管から直接排水管に排出してもよい。
1 貯湯式温水器
2 給水管
3 タンク
4 給湯管
6 湯入替管、エア抜き管
8 水抜管、膨張水排水管
9 排水口

Claims (5)

  1. 給水管から供給された水を加熱して貯湯するタンクと、
    前記タンク内で生じる膨張水を排出する膨張水排水管と、
    前記タンク内への給水を行いつつ前記タンク内の湯を排出して前記タンク内の湯水を入れ替える際に、前記タンク内の湯を排出する湯入替管と、
    前記タンクの下方に設けられ、前記タンクへの給水が行われない状態で前記タンク内の湯水を排出する水抜管と、
    を備え、
    前記水抜管は、前記膨張水排水管及び前記湯入替管の少なくとも一方の一部または全部を共用していることを特徴とする貯湯式温水器。
  2. 前記水抜管の下流端が、前記膨張水排水管及び前記湯入替管の両方と共用されている請求項1に記載の貯湯式温水器。
  3. 前記膨張水排水管の下流端及び逃し弁が前記タンクの下方に設けられ、
    前記水抜管は、前記逃し弁よりも上流側から前記膨張水排水管と共用されており、
    前記逃し弁を開弁することにより前記水抜管から前記タンク内の湯水を排出する
    請求項1または請求項2に記載の貯湯式温水器。
  4. 前記湯入替管を開閉する電磁弁が前記タンクの下方に設けられ、
    前記電磁弁よりも上流側で前記水抜管が前記湯入替管に接続されている
    請求項1または請求項2に記載の貯湯式温水器。
  5. 前記水抜管における水抜きを行うための前記電磁弁の制御に伴って前記タンクに設けられた加熱部の作動が停止される
    請求項4に記載の貯湯式温水器。
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