JP2010286189A - 即湯システム - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱タンクを設けることなく、且つ給湯器が適温設定されている場合であっても、水栓から適温で吐水することが可能な即湯システムを提供する。
【解決手段】貯湯部40と制御部50とを備える即湯システムが提供される。制御部は、給湯器10から貯湯部へ供給された水H1が高温の場合は、水H1を第1の割合R1で貯湯部に供給するとともに、貯湯部から押し出された水H4と、水H1の残りの水H3と、を水栓に供給する。水H1が低温の場合は、水H1を、第1の割合よりも高い第2の割合R2で貯湯部に供給するとともに、貯湯部から押し出された水H4を水栓に供給する。水H1が中間の温度の場合は、水H1の全てを、貯湯部を介さずに水栓に供給する。
【選択図】図1
【解決手段】貯湯部40と制御部50とを備える即湯システムが提供される。制御部は、給湯器10から貯湯部へ供給された水H1が高温の場合は、水H1を第1の割合R1で貯湯部に供給するとともに、貯湯部から押し出された水H4と、水H1の残りの水H3と、を水栓に供給する。水H1が低温の場合は、水H1を、第1の割合よりも高い第2の割合R2で貯湯部に供給するとともに、貯湯部から押し出された水H4を水栓に供給する。水H1が中間の温度の場合は、水H1の全てを、貯湯部を介さずに水栓に供給する。
【選択図】図1
Description
本発明の態様は、即湯システムに関する。
給湯器と水栓との間に配設される給湯配管内の水は、時間経過とともに冷やされる。そのため、吐水初期に給湯配管内の冷たい水を排水してからでないと、給湯器で加熱した高温の水を水栓から吐水することができなかった。このことは、大量の捨て水が発生してしまうこととなり、また、その待ち時間も長く、好ましいものではなかった。
上記課題に対して、特許文献1(特許第3623887号公報)では、ヒータが内蔵された加熱タンクを水栓の近傍に設置し、加熱タンクで加熱されて高温となった水と、給湯配管内の冷えた水を混合して、吐水初期から温かい水を吐水できる即湯システムが開示されている。この即湯システムによれば、待ち時間が短く、且つ捨て水量も従来に比べて大幅に削減することが可能となる。しかし、この技術では、ヒータで加熱することが必要となるため、ランニングコストがかかるとともに、構造が複雑化するという問題があった。
一方、特許文献2(特開2007−139381号公報)では、ヒータを使わずに、短時間で温かい水を水栓から吐水できる即湯システムが開示されている。この技術では、給湯器から供給される水の温度を2つの温度帯に分け、その温度帯に従って、給湯器からの水をタンク内の水と混合するか否かを切り換えて制御することで、ヒータを使わないで、吐水初期から温かい水を吐水させる。しかし、この技術では、給湯器が、内部に貯留する水を使用者が水栓からの吐出を所望する適温(例えば40℃前後)まで加熱するよう設定されており、タンク内に冷えた水が貯留されている場合、水栓から吐水される水の温度は給湯器の設定温度よりも低くなってしまう。このため、給湯配管から供給される水がタンク内の冷えた水と混ざって冷やされた場合においても適温以上の水を水栓に供給するためには、給湯器の設定温度を予め高温(例えば60℃程度)に設定することとなる。このように、本技術では、実際に水栓から吐水される湯の温度と給湯器の設定温度とに差が生じてしまう。
本発明は、加熱タンクを設けることなく、且つ給湯器が適温設定されている場合であっても、水栓から適温で吐水することが可能な即湯システムを提供する。
上記課題を解決するために本発明に係る即湯システムは、給湯器と水栓との間に配設される即湯システムであって、前記給湯器の側から供給される水を貯溜する貯湯部と、前記給湯器の側から供給される水の流れを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記給湯器の側から供給された水の温度が、第1温度よりも高い場合は、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの第1の割合の水を前記貯湯部に供給するとともに、前記貯湯部から押し出された水と、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの残りの水と、を前記水栓に供給し、前記給湯器の側から供給された前記水の温度が、前記第1温度よりも低い第2温度よりも低い場合は、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの前記第1の割合よりも高い第2の割合の水を前記貯湯部に供給するとともに、前記貯湯部から押し出された水と、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの残りの水と、を前記水栓に供給し、前記給湯器の側から供給された前記水の温度が、前記第2温度以上で前記第1温度以下である場合は、前記給湯器の側から供給された前記水の全てを、前記貯湯部を介さずに、前記水栓に供給することを特徴とする。
本発明では、制御のための温度帯を主に3つにわけ、給湯器の側から供給された水の温度が第2温度以上で第1温度以下である中間の温度帯(後述する第3温度帯)の場合は、給湯器の側から供給された水がそのまま水栓に供給されるので、給湯器が適温設定されている場合であっても、加熱タンクを設けることなく水栓から適温の水を吐水することが可能となる。
本発明では、制御のための温度帯を主に3つにわけ、給湯器の側から供給された水の温度が第2温度以上で第1温度以下である中間の温度帯(後述する第3温度帯)の場合は、給湯器の側から供給された水がそのまま水栓に供給されるので、給湯器が適温設定されている場合であっても、加熱タンクを設けることなく水栓から適温の水を吐水することが可能となる。
本願請求項2に係る即湯システムは、前記第2の割合は、1であることを特徴とする。
この態様では、給湯器の側から供給された水が低温の温度帯(後述する第2温度帯)の場合は、貯湯部に貯留されている高温の水のみが水栓に供給されるので、少なくとも貯湯部内の水温が適温以上あれば、直ちに水栓から適温で吐水することが可能となる。
この態様では、給湯器の側から供給された水が低温の温度帯(後述する第2温度帯)の場合は、貯湯部に貯留されている高温の水のみが水栓に供給されるので、少なくとも貯湯部内の水温が適温以上あれば、直ちに水栓から適温で吐水することが可能となる。
本願請求項3に係る即湯システムは、前記制御部は、前記給湯器の側から供給された前記水の温度が前記第1温度よりも高い所定の温度帯において、前記給湯器の側から供給された前記水の温度が高いほど前記第1の割合を高くすることを特徴とする。
この態様では、高温度時になればなるほど、より多くの水を貯湯部に供給することになるため、貯湯部を早期に高温の水で満たすことができる。
この態様では、高温度時になればなるほど、より多くの水を貯湯部に供給することになるため、貯湯部を早期に高温の水で満たすことができる。
本発明によれば、加熱タンクを設けることなく、且つ給湯器が適温設定されている場合であっても、水栓から適温で吐水することが可能な即湯システムが提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1〜図8は、本発明の実施形態に係る即湯システムを例示する模式図である。
すなわち、図1(a)及び(b)は、即湯システムの構成及び動作をそれぞれ例示する模式図である。図2〜図6は、第1の実施例の即湯システムを例示する模式図である。図2は、即湯システムの概要を例示し、図3は、即湯システムに用いられる貯湯部の動作を例示し、図4は、即湯システムに用いられる制御部の構成を例示しており、図5〜図7は、即湯システムの動作を例示している。図8は、第2の実施例の即湯システムを例示する模式図である。
図1〜図8は、本発明の実施形態に係る即湯システムを例示する模式図である。
すなわち、図1(a)及び(b)は、即湯システムの構成及び動作をそれぞれ例示する模式図である。図2〜図6は、第1の実施例の即湯システムを例示する模式図である。図2は、即湯システムの概要を例示し、図3は、即湯システムに用いられる貯湯部の動作を例示し、図4は、即湯システムに用いられる制御部の構成を例示しており、図5〜図7は、即湯システムの動作を例示している。図8は、第2の実施例の即湯システムを例示する模式図である。
本発明の実施形態に係る即湯システムは、給湯器10から水栓20に供給される水(湯)の流れを制御する。
図1に表したように、実施形態に係る即湯システム8は、貯湯部40と制御部50とを備える。
なお、給湯器10と、即湯システム8と、水栓20と、は、それぞれ別体として形成されていてもよく、または、これらいずれか2つ以上が一体的に形成されていてもよい。例えば、給湯器10と即湯システム8とが一体的に形成されていてもよく、即湯システム8と水栓20とが一体的に形成されていてもよく、または、給湯器10と即湯システム8と水栓20とが一体的に形成されていてもよい。
制御部50は、給湯器10から貯湯部40へ供給される水(湯)と、給湯器10及び貯湯部40から水栓20に供給される水(湯)と、を制御する。
給湯器10と水栓20とは、給湯器10の側の給湯配管30及び水栓20の側の給湯配管31によって接続されており、即湯システム8は、例えば、上流側に配設される給湯配管30及び下流側に配設される給湯配管31の途上に配設される。
貯湯部40は、断熱性を有している。すなわち、貯湯部40は、給湯配管30よりも高い断熱性を有する。
そして、制御部50は、給湯器10の側から供給される水の温度に関する3つの温度帯に従って、上記の水を制御する。この温度帯の設定にあたっては、第1温度T1と、第1温度T1よりも低い第2温度T2と、が用いられる。なお、これら第1温度T1及び第2温度T2は、予め定められる。
そして、上記の3つの温度帯は、第1温度T1よりも高い第1温度帯TR1と、第2温度T2よりも低い第2温度帯TR2と、第2温度T2以上で第1温度T1以下の第3温度帯TR3と、とされる。
第1温度T1は、例えば45℃であり、第2温度T1は40℃である。すなわち、第1温度帯TR1は、45℃よりも高い温度の高温帯であり、第2温度帯TR2は40℃よりも低い低温帯であり、第3温度帯TR3は、40℃以上で45℃以下の適温の適温帯である。
そして、制御部50は、上記の第1温度帯TR1、第2温度帯TR2及び第3温度帯TR3に基づいて以下の制御を行う。
すなわち、給湯器10の側から供給された水H1の温度Tが第1温度帯TR1にある場合は、給湯器10の側から供給された水H1を、第1の割合R1で貯湯部40に供給する。そして、それと供に、第1の割合R1で貯湯部40へ供給された水H2によって貯湯部40から押し出された水H4と、給湯器10の側から供給された水H1の残りの水H3(貯湯部40を介さずに供給される水)と、を水栓20に供給する。
第1の割合R1は例えば、0.1〜0.2とすることができる。すなわち、給湯器10の側から供給された水H1の温度Tが高温の場合は、水H1の内の1割〜2割の水H2を貯湯部40に供給しつつ、それによって貯湯部40から押し出された水H4と、給湯器10の側から供給された水H1の内の残りの8割〜9割の水H3と、を混合して水栓20に供給する。
これにより、高温である水H1の一部の水H2が貯湯部40に供給され、貯湯部40に高温の水が徐々に貯まる。貯湯部40に貯まった水は、貯湯部40の断熱性によって保温される。ただし、ある程度の放熱によって徐々に温度が低下しても良い。そして、水H2によって貯湯部40から押し出された水H4と、水H1の残りの水H3とが混合されることにより、水H5は水H4よりも僅かに高い温度となって水栓20に供給される。
そして、給湯器10の側から供給された水H1の温度Tが第2温度帯TR2にある場合は、給湯器10の側から供給された水H1を、第1の割合R1よりも高い第2の割合R2で貯湯部40に供給する。そして、それと供に、第2の割合R2で貯湯部40へ供給された水H2によって貯湯部40から押し出された水H4と、給湯器10の側から供給された水H1のうちの残りの水H3と、を水栓20に供給する。
第2の割合R2は、例えば1とすることができる。ただし、本発明の実施形態において、第2の割合R2は、第1の割合R1よりも高ければ良く、任意である。以下では、第2の割合R2が1である場合として説明する。
すなわち、給湯器10の側から供給された水H1の温度Tが低温の場合は、水H1の全てである水H2を貯湯部40に供給すると供に、水H2によって貯湯部40から押し出された水H4を水栓20に供給する。なお、第2の割合R2が1であるこの場合には、給湯器10の側から供給された水H1のうちの残りの水H3の量は零である。このように、残りの水H3の量が零であり、残りの水H3が水栓20に供給されない場合も、便宜上、「給湯器10の側から供給された水H1のうちの残りの水H3を水栓20に供給する」とされる。
これにより、水H1の温度Tが低温の場合は、貯湯部40に供給される水H2によって、貯湯部40に溜められている水(水H2に対して相対的に暖かい水)が押し出され、相対的に暖かい水H4が水栓20に供給される。
そして、給湯器10の側から供給された水H1の温度Tが、第3温度帯TR3にある場合は、給湯器10の側から供給された水H1の全てを、貯湯部40を介さずに、水栓20に供給する。すなわち、水H1の温度が適温である場合は、給湯器10の側から供給された水H1を、直接、水栓20に供給する。これにより、水H1が適温の場合に、水栓20から適温の水を吐水させることができる。
すなわち、即湯システム8においては、給湯器10から供給された水H1の温度を、第1〜第3温度帯TR1〜TR3の3つの温度帯に分けて、水を制御する。これにより、即湯システム8によれば、加熱タンクを設けることなく、且つ給湯器が適温設定されている場合であっても、水栓から適温で吐水することが可能となる。
なお、本具体例においては、図1(b)に例示したように、第1温度帯TR1は、さらに、第1温度T1よりも高い第3温度T3に基づいて、第4温度帯TR4と第5温度帯TR5とに区分することができる。なお、この第3温度T3は、予め定められる。第3温度T3は、例えば50℃とされる。
そして、第4温度帯TR4は、第3温度T3以下で第1温度T1よりも高い温度帯であり、第5温度帯TR5は、第3温度T3よりも高い温度帯である。すなわち、第4温度帯TR4は、45℃よりも高く50℃以下の温度帯であり、第5温度帯TR5は、50℃よりも高い温度帯である。
この時、図1(b)に例示したように、第4温度帯TR4における第1の割合R1と、第5温度帯TR5における第1の割合R1と、を異ならせることができる。
例えば、第4温度帯TR4においては、水H1の温度Tが高いほど第1の割合R1を高くする。そして、第5温度帯TR5においては、第1の割合R1を一定とし、本具体例では0.2とする。
これにより、高温時の第1温度帯TR1における吐水の制御をより適切に行うことができる。すなわち、より高温時では、貯湯部40に水を供給する第1の割合R1を高くすることで、貯湯部40に高温の水を効率的に供給することでき、これによって、適切な温度の水を水栓20に時間遅れが少なく供給することができ、より便利になる。
ただし、本発明の実施形態は、上記に限らず、第1温度帯TR1は、第4温度帯TR4と第5温度帯TR5とを有さず、第1温度帯TR1が1つの温度帯であっても良い。以下では、第1温度帯TR1は、第4温度帯TR4と第5温度帯TR5とを有する場合として説明する。
(第1の実施例)
図2に表したように、第1の実施例に係る即湯システム8aは、給湯器10と水栓20とを接続する給湯配管30及び給湯配管31の途上に設けられている。
図2に表したように、第1の実施例に係る即湯システム8aは、給湯器10と水栓20とを接続する給湯配管30及び給湯配管31の途上に設けられている。
なお、本具体例では、水栓20は、冷水用の出水栓21と供に、水栓本体22の一部となっており、水栓20に供給される湯と出水栓21に供給される令水とは、適宜混合されてスパウト23から吐水される。ただし、水栓20は、出水栓21とは別に独立して設けられても良い。
即湯システム8aは、制御部50と、制御部50に接続された貯湯部40と、を備える。
制御部50の流入口51aが、給湯器10の側の給湯配管30に接続される。一方、制御部50の出湯口51bが、水栓20の側の給湯配管31に接続される。
そして、制御部50の第1接続部51cには温水管43が接続され、制御部50の第2接続部51dには冷水管44が接続される。温水管43は、貯湯部40の温水管接続部43aに接続され、冷水管44は、貯湯部40の冷水管接続部44aに接続される。
なお、本具体例では、温水管43と冷水管44とは、便宜的に貯湯部40に含めると見なす。ただし、温水管43と冷水管44とは、制御部50に含めると見なしても良く、また、貯湯部40及び制御部50とは別体と見なしても良い。
貯湯部40は、タンク41と、タンク41の周囲に設けられたタンク保温部42と、を有する。タンク保温部42には、各種の断熱材を用いることができ、また、例えば、外部との熱伝導を抑制する真空容器を用いることもできる。
タンク41の下部には、温水管接続部43aと冷水管接続部44aとが設けられている。
そして、タンク41の内部には、上下方向に延在するタンク内配管46が設けられている。タンク内配管46の下部は、温水管接続部43aに接続され、タンク内配管46の上部は、タンク41内において開口している。タンク41の下部は、冷水管接続部44aに接続されている。
図3(a)及び(b)に表したように、本具体例では、タンク41の下部において、温水管接続部43aの周りに冷水管接続部44aが配置され、温水管接続部43aと冷水管接続部44aとは2重管の構造を有している。
そして、図3(a)に表したように、温水管43から供給された水は、温水管接続部43aを介して、タンク内配管46の下部から上部に供給され、タンク内配管46の上部の開口部からタンク41内に供給される。そして、その水によってタンク41内の下部の水が、冷水管接続部44aを介して冷水管44に供給される。すなわち、この場合は、温水管43から冷水管44への方向に水が供給される。そして、温水管43から供給された水は、タンク41の上部に供給され、それによって、タンク41内の下部から、タンク41内の水が冷水管44に供給される。
また、図3(b)に表したように、冷水管44から供給された水は、冷水管接続部44aを介して、タンク41の下部に供給される。そして、その水によって、タンク41内の水が、タンク内配管46の上部の開口部からタンク内配管46に供給され、温水管接続部43aを介して温水管43に供給される。すなわち、この場合は、冷水管44から温水管43への方向に水が供給される。そして、冷水管44から供給された水は、タンク41の下部に供給され、それによって、タンク41内の上部から、タンク41内の水が温水管43に供給される。
このように、本実施例の貯湯部40においては、温水管43から冷水管44への方向と、冷水管44から温水管43への方向と、の両方の方向に水を供給させることができる。
なお、タンク41内の上部には上バッフル45aが設けられ、タンク内配管46から供給される水と、タンク41内に貯えられている水と、が急激に混合されないようにされている。また、タンク41内の下部には下バッフル45bが設けられ、タンク41の下部から供給される水と、タンク41内に貯えられている水と、が急激に混合されないようになっている。
図4は、制御部50の模式図である。
図4に表したように、制御部50は、給湯配管30に接続される流入口51aと、給湯配管31に接続される出湯口51bと、温水管43に接続される第1接続部51cと、冷水管44に接続される第2接続部51dと、切替弁52と、冷水弁53と、冷水逆止弁54と、分岐部55と、オリフィス56と、合流部57と、を有する。
図4に表したように、制御部50は、給湯配管30に接続される流入口51aと、給湯配管31に接続される出湯口51bと、温水管43に接続される第1接続部51cと、冷水管44に接続される第2接続部51dと、切替弁52と、冷水弁53と、冷水逆止弁54と、分岐部55と、オリフィス56と、合流部57と、を有する。
流入口51aには、給湯配管30を経由して、給湯器10から供給する水H1が流入する。
流入口51aから流入した水H1は、切替弁52に到達する。切替弁52は、例えばワックスエレメントからなる。
切替弁52は、水H1の温度Tが第2温度T2よりも低い場合は、水H1を冷水逆止弁54の方向に流入させる。冷水逆止弁54の一方の端は、第2接続部51dを介して冷水管44に接続され、冷水管接続部44aを介して、貯湯部40のタンク41の下部に連通している。
一方、切替弁52は、水H1の温度Tが第2温度T2以上の場合には、水H1を分岐部55に流入させる。
ここで、切替弁52の動作に関して、水H1を分岐部55に流入させる方向を第1方向とし、冷水逆止弁54の方向に流入させる方向を第2方向とする。
なお、分岐部55の一方の端は、合流部57を経由して、出湯口51bに連通している。
一方、冷水弁53は、切替弁52と連結されている。ただし、冷水弁53の開閉のための当接部53bと冷水弁53との間には隙間53aが設けられており、この隙間53aによって、冷水弁53の開閉の温度は、切替弁52の切替動作の温度よりも高く設定されている。すなわち、冷水弁53は、切替弁52の切替動作温度である第2温度T2よりも高い温度である第1温度T1において開閉する。
すなわち、冷水弁53は、水H1の温度T1が第1温度T1以下の場合は、閉状態である。そして、冷水弁53は、第1温度T1よりも高い場合は、開状態であり、水をオリフィス56の方向に流出させる。
オリフィス56は水の流動に対して抵抗作用を有しており、流れる水の量を制限可能となっている。オリフィス56は、合流部57を経由して、出湯口51bに連通している。
出湯口51bは、水栓20の側の給湯配管31に接続され、出湯口51bから水H5が流出される。
図5〜図7は、即湯システム8aの動作を例示している。
図5に表したように、水H1の温度T1が、第2温度T2よりも低い第2温度帯TR2においては、切替弁52の方向は第2方向であり、且つ冷水弁53は閉状態である。
図5に表したように、水H1の温度T1が、第2温度T2よりも低い第2温度帯TR2においては、切替弁52の方向は第2方向であり、且つ冷水弁53は閉状態である。
この場合には、図6(a)及び図7(a)に表したように、水H1は、切替弁52を経た後、水H2として、冷水逆止弁54→第2接続部51d→冷水管44→冷水管接続部44a→タンク41の下部→タンク内配管46の上部→タンク内配管46の下部→温水管接続部43a→温水管43→第1接続部51c→分岐部55を流れ、水H4として、合流部57→出湯口51bの方向に流れる。
この場合には、図5に表したように、給湯器10の側から供給された水H1と、貯湯部40へ供給されるH2と、の比(H2/H1)が第2の割合R2とされる。本具体例では第2の割合R2は1であり、すなわち、水H1の内の残りの水H3(貯湯部40に供給されない水)の量を0とする。そして、水H1の全てが貯湯部40に送られ、それによって押し出された水H4が、水H5として水栓20に供給される。すなわち、水H1の全てが貯湯部40に送られ、それによって押し出された水H4が、水H5として水栓20に供給される。
そして、図5に表したように、水H1の温度T1が、第2温度T2以上で第1温度T1以下の第3温度帯TR3においては、切替弁52の方向は第1方向であり、且つ冷水弁53は閉状態である。
この場合には、図6(b)及び図7(b)に表したように、水H1は、切替弁52→分岐部55へと流れ、水H3として、合流部57→出湯口51bの方向に流れる。
すなわち、図5に表したように、第3温度帯TR3では、給湯器10の側から供給された水H1と、貯湯部40へ供給されるH2と、の比(H2/H1)は0であり、貯湯部40には水が供給されず、水H1の全てが、水H5として直接水栓20に供給される。
そして、図5に表したように、水H1の温度T1が、第1温度T1よりも高い第1温度帯TR1においては、切替弁52の方向は第1方向であり、且つ冷水弁53は開状態である。
この場合には、図6(c)及び図7(c)に表したように、水H1の一部(第1の割合R1の水)は、切替弁52を経て、水H2として、分岐部55→第1接続部51c→温水管43→温水管接続部43a→タンク内配管46の下部→タンク内配管46の上部→タンク41の下部→冷水管接続部44a→冷水管44→第2接続部51d→冷水弁53→オリフィス56の方向に流れ、水H4として合流部57の方向に流れる。一方、水H1の残りの一部は、水H3として、切替弁52から分岐部55→合流部57に流れる。すなわち、タンク41(貯湯部40)を経由した水H4と、タンク41(貯湯部40)を経由しない水H3とが、合流部57で混合されて出湯口51bに供給される。
すなわち、図5に表したように、第1温度帯TR1では、給湯器10の側から供給された水H1と、貯湯部40へ供給されるH2と、の比(H2/H1)を、第2の割合R2よりも小さい第1の割合R1とする。この場合は、第1の割合R1は例えば0.1〜0.2であり、水H1の0.1〜0.2の割合の水H2を貯湯部40に供給し、それによって押し出された水H4と、貯湯部40を経由しない水H3(水H1の0.8〜0.9の割合の水)と、を混合して、水H5として水栓20から吐水する。
このように、制御部50によって水H1の流れる方向と量を制御することにより、図1に例示した動作を実施することができる。
なお、図5に例示したように、第1温度帯TR1を、第4温度帯TR4(第1温度T1よりも高く第3温度T3以下の温度帯)と、第5温度帯TR5(第3温度T3よりも高い温度帯)と、に分けて、それに対応させて第2の割合R2を変えても良い。
(第2の実施例)
図8は、第2の実施例の即湯システム8bの構成を例示している。また、同図は、水H1の温度T1が、第2温度T2よりも低い第2温度帯TR2にある時の即湯システム8bの動作状態も示している。
図8に表したように、第2の実施例の即湯システム8bの制御部50bには、即湯システム8aにおける切替弁52の代わりに、電磁式三方弁62が用いられ、冷水弁53の代わりに電磁式弁63が用いられている。電磁式三方弁62の機能は切替弁52と同様とすることができ、電磁式弁63の機能は冷水弁53と同様とすることができる。
図8は、第2の実施例の即湯システム8bの構成を例示している。また、同図は、水H1の温度T1が、第2温度T2よりも低い第2温度帯TR2にある時の即湯システム8bの動作状態も示している。
図8に表したように、第2の実施例の即湯システム8bの制御部50bには、即湯システム8aにおける切替弁52の代わりに、電磁式三方弁62が用いられ、冷水弁53の代わりに電磁式弁63が用いられている。電磁式三方弁62の機能は切替弁52と同様とすることができ、電磁式弁63の機能は冷水弁53と同様とすることができる。
そして、制御部50bは、水H1の温度を検出する温度センサ68をさらに有している。そして、制御部50bは、温度センサ68によって検出された水H1の温度に基づいて、電磁式三方弁62と電磁式弁63とを動作させ、図5〜図7に関して説明した動作を実行することができる。
即湯システム8bにおいても、加熱タンクを設けることなく、且つ給湯器が適温設定されている場合であっても、水栓から適温で吐水することができる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、即湯システムを構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した即湯システムを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての即湯システムも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
8、8a、8b…即湯システム、 10…給湯器、 20…水栓、 21…出水栓、 22…水栓本体、 23…スパウト、 30、31…給湯配管、 40…貯湯部、 41…タンク、 42…タンク保温部、 43…温水管、 43a…温水管接続部、 44…冷水管、 44a…冷水管接続部、 45a…上バッフル、 45b…下ワッフル、 46…タンク内配管、 50、50b…制御部、 51a…流入口、 51b…出湯口、 51c…第1接続部、 51d…第2接続部、 52…切替弁、 53…冷水弁、 53a…間隙、 53b…当接部、 54…冷水逆止弁、 55…分岐部、 56…オリフィス、 57…合流部、 62…電磁式三方弁、 63…電磁式弁、 68…温度センサ、 H1〜H5…水、 R1、R2…第1、第2の割合、 T…温度、 T1〜T3…第1〜第3温度、 TR1〜TR5…第1〜第5温度帯、
Claims (3)
- 給湯器と水栓との間に配設される即湯システムであって、
前記給湯器の側から供給される水を貯溜する貯湯部と、
前記給湯器の側から供給される水の流れを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記給湯器の側から供給された水の温度が、第1温度よりも高い場合は、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの第1の割合の水を前記貯湯部に供給するとともに、前記貯湯部から押し出された水と、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの残りの水と、を前記水栓に供給し、
前記給湯器の側から供給された前記水の温度が、前記第1温度よりも低い第2温度よりも低い場合は、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの前記第1の割合よりも高い第2の割合の水を前記貯湯部に供給するとともに、前記貯湯部から押し出された水と、前記給湯器の側から供給された前記水のうちの残りの水と、を前記水栓に供給し、
前記給湯器の側から供給された前記水の温度が、前記第2温度以上で前記第1温度以下である場合は、前記給湯器の側から供給された前記水の全てを、前記貯湯部を介さずに、前記水栓に供給することを特徴とする即湯システム。 - 前記第2の割合は、1であることを特徴とする請求項1記載の即湯システム。
- 前記制御部は、前記給湯器の側から供給された前記水の温度が前記第1温度よりも高い所定の温度帯において、前記給湯器の側から供給された前記水の温度が高いほど前記第1の割合を高くすることを特徴とする請求項1または2に記載の即湯システム。
Priority Applications (1)
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JP2009141124A JP2010286189A (ja) | 2009-06-12 | 2009-06-12 | 即湯システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2009
- 2009-06-12 JP JP2009141124A patent/JP2010286189A/ja active Pending
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