JP2018040406A - 変速機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】、変速時間を長期化することなく、シンクロナイザリングの位置を高精度に学習できるようにする。
【解決手段】変速を行う際にアクチュエータ73A,75Aにより、予め特定されているシンクロナイザリングSRの位置に基づいて、スリーブ(24,34,44,54)をシフト移動するモータ制御部102と、スリーブSRのシフト移動量を検出し、スリーブSRと変速ギヤとを同期させる時間が、シンクロナイザリングSRの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定し、スリーブと変速ギヤとを同期させる時間が、所定時間以上であると推定された場合に、スリーブとシンクロナイザリングSRとの接触により検出値変化量が所定値以下になった時のシフト移動量をシンクロナイザリングの位置として学習する位置学習部104と、を備えるように構成する。
【選択図】図7
【解決手段】変速を行う際にアクチュエータ73A,75Aにより、予め特定されているシンクロナイザリングSRの位置に基づいて、スリーブ(24,34,44,54)をシフト移動するモータ制御部102と、スリーブSRのシフト移動量を検出し、スリーブSRと変速ギヤとを同期させる時間が、シンクロナイザリングSRの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定し、スリーブと変速ギヤとを同期させる時間が、所定時間以上であると推定された場合に、スリーブとシンクロナイザリングSRとの接触により検出値変化量が所定値以下になった時のシフト移動量をシンクロナイザリングの位置として学習する位置学習部104と、を備えるように構成する。
【選択図】図7
Description
本発明は、変速機に関し、特に、マニュアル変速機の変速段を自動的に切り替える機械式自動マニュアル変速機(Automated Manual Transmission)の制御装置に関する。
従来、この種の装置として、操作レバーのセレクト/シフト操作に応じて電動アクチュエータを駆動させると共に、セレクトされたシフトレバーを回動させてシフトブロックをスリーブと一体にシフト移動させることで、所定の変速段に自動的にギヤインさせる機械式自動マニュアル変速機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般的に、機械式自動マニュアル変速機においては、アクチュエータの駆動力によりスリーブをシフト移動させてシンクロナイザリングに押し付けると共に、これらスリーブとシンクロナイザリングとを回転同期させて、スリーブをドグギヤに噛合させることで、所定の変速段にギヤインさせている。
このような変速動作時間の短縮及び、シンクロナイザリング保護の両立を図るためには、ニュートラル位置からシンクロナイザリング位置の直前まではスリーブを高速移動させた後、シンクロナイザリングと接触する同期開始位置まではスリーブを低速移動させることが好ましい。
このような変速制御を行うためには、シンクロナイザリング位置を予め把握しておく必要がある。また、シンクロナイザリング位置を正確に把握していた場合であっても、シンクロナイザリングを使用するに従って、シンクロナイザリングの位置が変わっていくこととなるので、シンクロナイザリングの位置を改めて学習する必要がある。
シンクロナイザリングの位置を学習するために運転者に特定の操作をさせることとなると、運転者により操作が行われずに、シンクロナイザリングの位置の学習が行われない可能性がある。
一方、運転者が車両を運転している際に、運転者の操作によらずに、変速時にシンクロナイザリングの位置を学習することも考えられる。この場合に、例えば、シンクロナイザリング位置を高精度に測定するために、シンクロナイザリングのシフト移動を低速で行うようにすることも考えられるが、このようにシンクロナイザリングの移動を低速で行ってしまうと、変速時間を長期化させてしまう虞がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、変速時間を長期化することなく、シンクロナイザリングの位置を高精度に学習することのできる技術を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の一観点に係る変速機の制御装置は、駆動源からの駆動力が入力されるインプットシャフトと、駆動力を外部に出力するアウトプットシャフトと、複数の変速ギヤと、変速ギヤに固定されたドグギヤと噛合わされることにより、前記インプットシャフトからアウトプットシャフトへの駆動力の伝達経路を確立するスリーブと、ドグギヤとスリーブとの間に介装され、変速ギヤとスリーブとの回転を同期させるためのシンクロナイザリングと、スリーブをドグギヤに噛合わされる位置にシフト移動させるアクチュエータと、を備える変速機の制御装置であって、変速を行う際にアクチュエータにより、予め特定されているシンクロナイザリングの位置に基づいて、スリーブをシフト移動するアクチュエータ制御手段と、スリーブのシフト移動量を検出するシフト移動量検出手段と、スリーブと変速ギヤとを同期させる時間が、シンクロナイザリングの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定する同期時間推定手段と、同期時間推定手段により、スリーブと変速ギヤとを同期させる時間が、所定時間以上であると推定された場合に、スリーブとシンクロナイザリングとの接触によりシフト移動量検出手段により検出されるシフト移動量の変化量が所定値以下になった時のシフト移動量をシンクロナイザリングの位置として学習する学習手段と、を備える。
上記変速機の制御装置において、同期時間推定手段は、駆動源の回転数が所定回転数以上である場合に、スリーブと変速ギヤとを同期させる時間が、所定時間以上であると推定するようにしてもよい。
また、上記変速機の制御装置において、所定回転数は、変速元の変速段と変速先の変速段との組に対応付けられた回転数であってもよい。
また、上記変速機の制御装置において、同期時間推定手段は、変速先の変速段の変速ギヤに噛合わせるためのスリーブの回転数と、変速ギヤの回転数との差が所定回転数以上である場合に、スリーブと変速ギヤとを同期させる時間が、所定時間以上であると推定するようにしてもよい。
また、上記変速機の制御装置において、所定回転数は、変速先の変速段に対応付けられた回転数であってもよい。
本発明によると、変速時間を長期化することなく、シンクロナイザリングの位置を高精度に学習することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る機械式自動マニュアル変速機を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本実施形態に係る機械式自動マニュアル変速機のギヤ配列の一例を示す図である。機械式自動マニュアル変速機は、駆動源の一例としての図示しないエンジンの駆動力が入力されるインプットシャフト10と、インプットシャフト10と同軸に配置されたアウトプットシャフト11と、これらインプットシャフト10及び、アウトプットシャフト11と平行に配置されたカウンタシャフト12とを備えている。また、機械式自動マニュアル変速機は、インプットシャフト10の回転数を検出する入力回転数センサ91と、アウトプットシャフト11の回転数を検出する出力回転数センサ92とを備えている。
例えば、入力回転数センサ91により検出された回転数によると、インプットメインギヤ13、1速メインギヤM1、2速メインギヤM2、3速メインギヤM3、4速メインギヤM4、及び第4スリーブ51の回転数を、直接又は介在するギヤのギヤ比に基づいて特定することができる。また、入力回転数センサ91により検出された回転数は、駆動源の一例であるエンジンの回転数に相当する。
また、出力回転数センサ92により検出された回転数によると、第1スリーブ24、第2スリーブ34、第3スリーブ44、及び6速カウンタギヤC6の回転数を、直接又は介在するギヤのギヤ比に基づいて特定することができる。
インプットシャフト10には、インプットメインギヤ13が一体回転可能に設けられている。アウトプットシャフト11には、入力側から順に、4速メインギヤM4、3速メインギヤM3、2速メインギヤM2、1速メインギヤM1、リバースメインギヤRM、6速メインギヤM6が設けられている。4速メインギヤM4、3速メインギヤM3、2速メインギヤM2、1速メインギヤM1、及びリバースメインギヤMRは、アウトプットシャフト11に相対回転可能に設けられ、6速メインギヤM6はアウトプットシャフト11に一体回転可能に設けられている。
カウンタシャフト12には、入力側から順に、インプットメインギヤ13と噛合するインプットカウンタギヤ14、4速メインギヤM4と噛合する4速カウンタギヤC4、3速メインギヤM3と噛合する3速カウンタギヤC3、2速メインギヤM2と噛合する2速カウンタギヤC2、1速メインギヤM1と噛合する1速カウンタギヤC1、アイドラギヤ15を介してリバースメインギヤMRと噛合するリバースカウンタギヤCR、6速メインギヤM6と噛合する6速カウンタギヤC6が設けられている。インプットカウンタギヤ14、4速カウンタギヤC4、3速カウンタギヤC3、2速カウンタギヤC2、1速カウンタギヤC1、及びリバースカウンタギヤCRは、カウンタシャフト12に一体回転可能に設けられ、6速カウンタギヤC6はカウンタシャフト12に相対回転可能に設けられている。
第1シンクロ機構20は、アウトプットシャフト11に固定された第1ハブ21と、インプットメインギヤ13に固定されたインプットドグギヤ22と、4速メインギヤM4に固定された4速ドグギヤ23と、第1ハブ21に回転不能且つ軸方向に移動可能に取り付けられた第1スリーブ24と、第1スリーブ24と各ドグギヤ22,23との間にそれぞれ介装された一対のシンクロナイザリング(ブロックリング)SRとを備えている。第1スリーブ24の外周凹溝には、第1スリーブ24を軸方向に移動させる第1シフトフォークF1が係合されている。
第1スリーブ24が図中矢印A方向に移動してインプットドグギヤ22とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットシャフト10からアウトプットシャフト11に直結となり、アウトプットシャフト11は5速相当で回転する。第1スリーブ24が図中矢印B方向に移動して4速ドグギヤ24とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットメインギヤ13、インプットカウンタギヤ14、4速カウンタギヤC4、4速メインギヤM4となり、アウトプットシャフト11は4速相当で回転する。
第2シンクロ機構30は、アウトプットシャフト11に固定された第2ハブ31と、3速メインギヤM3に固定された3速ドグギヤ32と、2速メインギヤM2に固定された2速ドグギヤ33と、第2ハブ31に回転不能且つ軸方向に移動可能に取り付けられた第2スリーブ34と、第2スリーブ34と各ドグギヤ32,33との間にそれぞれ介装された一対のシンクロナイザリングSRとを備えている。第2スリーブ34の外周凹溝には、第2スリーブ34を軸方向に移動させる第2シフトフォークF2が係合されている。
第2スリーブ34が図中矢印A方向に移動して3速ドグギヤ32とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットメインギヤ13、インプットカウンタギヤ14、3速カウンタギヤC3、3速メインギヤM3となり、アウトプットシャフト11は3速相当で回転する。第2スリーブ34が図中矢印B方向に移動して2速ドグギヤ34とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットメインギヤ13、インプットカウンタギヤ14、2速カウンタギヤC2、2速メインギヤM2となり、アウトプットシャフト11は2速相当で回転する。
第3シンクロ機構40は、アウトプットシャフト11に固定された第3ハブ41と、1速メインギヤM1に固定された1速ドグギヤ42と、リバースメインギヤMRに固定されたリバースドグギヤ43と、第3ハブ41に回転不能且つ軸方向に移動可能に取り付けられた第3スリーブ44と、第3スリーブ44と各ドグギヤ42,43との間にそれぞれ介装された一対のシンクロナイザリングSRとを備えている。第3スリーブ44の外周凹溝には、第3スリーブ44を軸方向に移動させる第3シフトフォークF3が係合されている。
第3スリーブ44が図中矢印A方向に移動して1速ドグギヤ42とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットメインギヤ13、インプットカウンタギヤ14、1速カウンタギヤC1、1速メインギヤM1となり、アウトプットシャフト11は1速相当で回転する。第3スリーブ44が図中矢印B方向に移動してリバースドグギヤ44とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットメインギヤ13、インプットカウンタギヤ14、リバースカウンタギヤCR、アイドラギヤ15、リバースメインギヤMRとなり、アウトプットシャフト11は逆回転する。
第4シンクロ機構50は、カウンタシャフト12に固定された第4ハブ51と、6速カウンタギヤC6に固定された6速ドグギヤ52と、第4ハブ51に回転不能且つ軸方向に移動可能に取り付けられた第4スリーブ54と、第4スリーブ54と6速ドグギヤ52との間に介装されたシンクロナイザリングSRとを備えている。第4スリーブ54の外周凹溝には、第4スリーブ54を軸方向に移動させる第4シフトフォークF4が係合されている。
第4スリーブ54が図中矢印A方向に移動して6速ドグギヤ52とスプライン噛合すると、動力伝達経路はインプットメインギヤ13、インプットカウンタギヤ14、6速カウンタギヤC6、6速メインギヤM6となり、アウトプットシャフト11は6速相当で回転する。
本実施形態に係る機械式自動マニュアル変速機は、後述するシフト装置60により変速が行われる。
次に、図2〜4に基づいて、本実施形態のシフト装置60の詳細構成を説明する。
図2に示すように、シフト装置60は、互いに平行に延びる第1シフトシャフト61Aと、第2シフトシャフト61Bとを備えている。
第1シフトシャフト61Aの一端側には、変速段を1速又はリバースに選択的に切り替えるための第1シフトブロック62が連結されている。また、第1シフトシャフト61Aの他端側には、第3シフトフォークF3が固定されている。第1シフトシャフト61Aの第1シフトブロック62と第3シフトフォークF3との間には、第2シフトフォークF2が軸方向に移動可能に設けられている。この第2シフトフォークF2には、変速段を3速又は2速に選択的に切り替えるための第3シフトブロック64が連結されている。
第2シフトシャフト61Bの一端側には、第1シフトフォークF1が軸方向に移動可能に設けられている。この第1シフトフォークF1には、変速段を5速又は4速に選択的に切り替えるための第2シフトブロック63が連結されている。また、第2シフトシャフト61Bの後端側には、第4シフトフォークF4が固定されている。第2シフトシャフト61Bの第1シフトフォークF1と第4シフトフォークF4との間には、変速段を6速に切り替えるための第4シフトブロック65が連結されている。
図3に示すように、第1シフトレバー66及び、第2シフトレバー67は、略L字状に屈曲して形成されており、支持シャフト70に回転自在に軸支されている。第1シフトレバー66の一端部は、第1シフトブロック62の凹部に係合され、第2シフトレバー67の一端部は、第2シフトブロック63の凹部に係合されている。
第3シフトレバー68及び、第4シフトレバー69は、略L字状に屈曲して形成されており、支持シャフト71に回転自在に軸支されている。第3シフトレバー68の一端部は、第3シフトブロック64の凹部に係合され、第4シフトレバー69の一端部は、第4シフトブロック65の凹部に係合されている。
シフトポジションセンサ95は、運転室に設けられた操作レバー90により指定(選択)された位置を検出し、変速機ECU100に出力する。操作レバー90では、例えば、車両の後進時に選択するR(リバース)レンジ、車両の一時停止時に選択するN(ニュートラル)レンジ、自動変速を行う際に選択するD(ドライブ)レンジ、変速段を運転者の操作で決定する際に選択するM(マニュアル)レンジ、Mレンジでのシフトアップを指定するためのプラス(+)、Mレンジでのシフトダウンを指定するためのマイナス(−)等を選択することができる。
これら第1〜4シフトレバー66〜69は、操作レバー90の位置に基づく変速機ECU100の制御に応じて、各アクチュエータ72〜75により支持シャフト70,71を中心に回動されることで、各シフトブロック62〜65をシフト移動させる。
第1及び第2シフトレバー66,67は、第1セレクトアクチュエータ72によりセレクトされると共に、第1シフトアクチュエータ73によりシフト回動される。第3及び第4シフトレバー68,69は、第2セレクトアクチュエータ74によりセレクトされると共に、第2シフトアクチュエータ75により回動される。
第1、第2セレクトアクチュエータ72,74は、セレクト用モータ72A,74Aと、セレクト用モータ72A,74Aのモータギヤ72B,74Bと噛合するセレクトギヤ72C,74Cが設けられた筒体72D,74Dとを備えている。筒体72D,74Dの外周面には、セレクト用モータ72A,74Aの駆動により筒体72D,74Dが回動されると、各シフトレバー66〜69の他端部と選択的に係合される一対の突起部74E(筒体72Dの突起部は図示を省略)が設けられている。
第1、第2シフトアクチュエータ73,75は、シフト用モータ73A,75Aと、シフト用モータ73A,75Aの回転軸に連結されたボールネジ73B,75Bとを備えている。第1、第2シフトアクチュエータ73,75には、筒体72D,74Dのボールネジ73B,75Bに対する相対移動量(以下、シフトストローク量という)を検出するシフトストロークセンサ93(図4にのみ示す)が設けられている。シフトストロークセンサ93により検出されたシフトストローク量(移動位置情報の一例)は、スリーブ(24,34,44,54)の移動位置と対応しており、スリーブの位置を特定することができる。
各ボールネジ73B,75Bは、筒体72D,74Dに嵌挿されたナット部73C(図4にのみ示す)と螺合すると共に、その両端部をインターロックプレート73D,75Dによって支持されている。インターロックプレート73D,75Dには、筒体72D,74Dの突起部74Eをシフト方向にスライド移動可能に収容するガイド溝75E(インターロックプレート73Dのガイド溝は図示を省略)が設けられている。
シフト用モータ73A,75Aの駆動によりボールネジ73B,75Bが回転すると、シフトレバー66〜69が回動される。これにより、シフトブロック62〜65がシフト方向に移動され、ニュートラル位置から所定段へのギヤイン動作又は、所定段からニュートラル位置へのギヤ抜き動作が行われるように構成されている。
セレクト用モータ72A,74Aと、シフト用モータ73A,75Aとは、変速機ECU100によって駆動が制御される。
次に、ニュートラル位置から4速への同期結合及びギヤイン動作の一例を説明する。他の変速段やリバースへの同期結合及びギヤイン動作も同様のため、詳細な説明は省略する。
操作レバー90の位置等に基づいて、変速機ECU100が4速に変速することを特定すると、変速機ECU100がセレクト用モータ72Aを駆動して、第2シフトレバー67がセレクトされる。さらに、変速機ECU100がシフト用モータ73Aを駆動して、ボールネジ73Bの回転に伴い、第2シフトブロック63が第1シフトフォークF1と一体にシフト方向に移動を開始する。すなわち、図5に示すように、第1シフトフォークF1と係合する第1スリーブ24が、ニュートラル位置から4速ドグギヤ23に向けて移動を開始する。なお、図5中において、符号24Gは第1スリーブ24のスプライン歯、符号SGはシンクロナイザリングSRのシンクロ歯、符号23Gは4速ドグギヤ23のドグ歯をそれぞれ示している。
図6(A)に示すように、第1スリーブ24のシフト移動によりスプライン歯24GがシンクロナイザリングSRのシンクロ歯SGと接触すると、シンクロナイザリングSRに同期荷重が生じる(以下、各スリーブ24,34,44,54とシンクロナイザリングSRとが接触する時点を同期開始と称する)。このように、シンクロナイザリングSRに同期荷重が生じた状態が維持されると、結果として第1スリーブ24と4速ドグギヤ23との回転が同期される。(以下、各スリーブ24,34,44,54と変速ギヤ(変速ギヤのドグギヤ)との回転が同期される時点を同期終了と称し、同期開始から同期終了までの間を同期中と称する)。
第1スリーブ24と4速ドグギヤ23との回転が同期されると、図6(B)に示すように、スプライン歯24Gがシンクロ歯SGを掻き分けることで、第1スリーブ24はシフト方向に向けて移動を再開する。
その後、図6(C)に示すようにスプライン歯24Gとドグ歯23Gとが噛合を開始し、さらに、図6(D)に示すように、スプライン歯24Gとドグ歯23Gとが完全に噛合されることで、4速のギヤイン動作が終了するようになっている。
変速機ECU100は、いわゆる電子制御ユニットであって、CPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。
図7は、本発明の一実施形態に係る変速機電子制御ユニット及び関連する構成を示す機能ブロック図である。
変速機ECU100は、変速制御部101と、アクチュエータ制御手段の一例としてのモータ制御部102と、位置記憶部103と、同期時間推定手段、シフト移動量検出手段、及び学習手段の一例としての位置学習部104と、を一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである変速機ECU100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
変速制御部101は、シフトポジションセンサ95からの操作レバー90の位置等に基づいて変速が必要であるか否か、変速が必要な場合の変速先を特定し、特定した変速先の変速段となるように、セレクト移動及びシフト移動を制御する指示をモータ制御部102に出力する。例えば、変速制御部101は、シフトポジションセンサ95から送信される操作レバー90の指定位置がDレンジの場合には、アクセル開度センサ94からのアクセル開度や、図示しない車速センサからの車速等の情報に基づいて、変速が必要であるか否かを判定し、変速が必要であれば変速先を特定する。また、変速制御部101は、シフトポジションセンサ95から送信される操作レバー90の指定位置がMレンジの場合には、シフトポジションセンサ95から送信される操作レバー90の位置がプラス(+)とされた場合には、現在の変速段よりも1段高い変速段を変速先と特定し、操作レバー90の位置がマイナス(−)とされた場合には、現在の変速段よりも1段低い変速段を変速先を特定する。
また、変速制御部101は、変速が必要と特定した場合には、変速元と変速先の変速段を、位置学習部104に通知する。
位置記憶部103は、各スリーブ(24,34,44,54)が移動してシンクロナイザリングSRと接触する位置(シンクロナイザリング位置)に関する情報を記憶する。本実施形態では、各スリーブについて、各スリーブが接触する対象となるそれぞれのシンクロナイザリングSRの位置の情報を記憶する。記憶するシンクロナイザリングSRの位置としては、直近に学習したシンクロナイザリングSRの位置としてもよいし、過去に学習した複数回(例えば、5回)のシンクロナイザリングSRの位置としてもよい。また、過去に学習した複数回のシンクロナイザリングSRの位置を記憶している場合には、それらに基づく値(例えば、平均した値)を、スリーブを移動させる際に利用するシンクロナイザリングSRの位置として記憶するようにしてもよい。
モータ制御部102は、変速制御部101から指示されたセレクト移動を行わせるように、セレクト用モータ72A,74Aを駆動させて、変速先となる変速段への変速に使用するシフトレバー(シフトレバー67〜69のいずれか)を回動可能な状態とする。
また、モータ制御部102は、変速制御部101から指示されたシフト移動を行わせるように、シフト用モータ73A,75Aを駆動させて、シフト操作の対象の変速段に対応するシフトレバーを回動させる変速制御を行う。この際、モータ制御部102は、位置記憶部103に記憶されている変速先の変速段用のシンクロナイザリングSRの位置を用いて、シフトレバーの回動を制御する。例えば、モータ制御部102は、シフト移動を開始した後、位置記憶部103の記憶している、変速先の変速段用のシンクロナイザリングSRの位置の直前となるまでの間には、比較的大きな推力を発生させるように、シフト用モータ73A,75Aを制御する。シフト用モータ73A,75Aの制御は、例えば、供給電流の制御である。これにより、迅速にスリーブをシンクロナイザリングSRと接触する直前の位置に移動させることができ、変速時間を低減することができる。
位置学習部104は、シフトストロークセンサ93からの検出値により、スリーブのシフト移動量を検出する。
また、位置学習部104は、スリーブと変速ギヤとの同期時間が、シンクロナイザリングSRの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定する。ここで、同期時間は、スリーブと変速ギヤとの回転数差、変速ギヤのイナーシャ、シンクロナイザリングの材質、スリーブに与える推力等により決まることとなるが、位置学習部104は、これらの内のいずれか1以上の状態値や、いずれかの状態値に対応する値を用いて、同期時間が所定時間以上であるか否かを推定するようにしてもよい。
例えば、位置学習部104は、スリーブの回転数と変速ギヤの回転数とをセンサ値に基づいて特定し、その回転数差が所定値以上であるか否かにより、同期時間が所定時間以上となるか否かを推定するようにしてもよい。ここで、変速元と変速先との変速段の組に、その組の変速時において同期時間が所定時間以上となると想定される回転数差とを対応付けて、変速機ECU100内のメモリに予め記憶するようにし、位置学習部104が、変速を行う変速元と変速先との変速段の組に対応する回転数差をメモリから特定し、その回転数差を実際の回転数差と比較することにより、同期時間が所定時間以上となるか否かを推定するようにしてもよい。
また、例えば、位置学習部104は、回転数差を既知のギヤ比等を用いて検出できる検出値であるエンジン回転数を用い、エンジン回転数が所定値以上であるか否により同期時間が所定時間以上であるか否かを推定してもよい。ここで、変速元と変速先との変速段の組に、その組の変速時において同期時間が所定時間以上となると想定されるエンジン回転数を対応付けて、変速機ECU100内のメモリに記憶するようにし、位置学習部104が、変速を行う変速元と変速先との変速段の組に対応するエンジン回転数を閾値とする所定値としてメモリから特定し、そのエンジン回転数を実際のエンジン回転数と比較することにより、同期時間が所定時間以上となるか否かを推定するようにしてもよい。
また、位置学習部104は、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定の閾値以下となった時間が所定時間経過したか否かを判定する。
また、位置学習部104は、同期時間が必要な所定時間以上であると推定し、且つ、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定の閾値以下となった時間が所定時間を経過したと判定した場合には、その際のスリーブのシフト移動量をシンクロナイザリングSRの位置として学習する。位置学習部104は、学習したシンクロナイザリングSRの位置を、モータ制御部102による制御に用いるシンクロナイザリングSRの位置として、又は、この位置を求めるために利用するシンクロナイザリングSRの位置として、位置記憶部103に記憶させる。なお、本実施形態では、位置学習部104は、スリーブのシフト移動量が、シンクロナイザリングSRが存在する可能性がある範囲(存在可能範囲)内にある時に、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量(ストローク変化量)が所定変化量以下となった時間が所定時間を経過したと判定した場合にのみ、その際のスリーブのシフト移動量をシンクロナイザリングSRの位置として学習する。これにより、シンクロナイザリングSRの位置として不適切な位置が、シンクロナイザリングSRの位置として学習されることを適切に防止することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る変速機ECU100による変速制御処理について説明する。
図8は、本発明の一実施形態に係る変速制御処理のフローチャートである。
変速制御処理は、例えば、変速制御部101が変速を行う必要があると判定した場合に実行される。
変速制御部101は、シンクロナイザリングSRの位置の学習が許可されているか否かを判定する(ステップS11)。ここで、学習の許可がされている場合としては、例えば、前回の学習を行った時から所定時間が経過している場合、又は、車両の設定として学習が許可されている場合としてもよい。
この結果、学習が許可されていない場合(ステップS11:NO)には、変速制御部101は、モータ制御部103を制御することにより、変速対象のスリーブにシフト移動させ(ステップS12)、スリーブがギヤインしてシフト完了した場合(ステップS13:YES)には、変速制御処理を終了する。一方、シフト完了していない場合(ステップS13:NO)には、ステップS12からの処理をリトライする。
一方、学習が許可されている場合(ステップS11:YES)には、変速制御部101は、その旨と、変速先及び変速元の変速段の情報を位置学習部104に通知し、通知を受けた位置学習部104は、対象の変速を行う場合における同期時間がシンクロナイザリングSRの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定する(ステップS14)。
この結果、同期時間が所定時間以上でないと推定した場合(ステップS14:NO)には、スリーブがシンクロナイザリングSRの位置に留まる時間が短く、シンクロナイザリングSRの位置を高精度に検出することができないと考えられるので、位置学習部104は、学習を行う処理を行わずに、変速制御部101は、モータ制御部102を制御して変速を行うステップS12からの処理を実行する。
一方、同期時間が所定時間以上であると推定した場合(ステップS14:YES)には、位置学習部104は、シンクロナイザリングSRの位置を検出する処理を実行し、変速制御部101は、モータ制御部102を制御することにより、スリーブをシフト移動させる(ステップS15)。
次いで、位置学習部104は、スリーブのシフト移動量がシンクロナイザリングSRの存在可能範囲内にある時に、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定値以下となった時間が、所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS16)。
この結果、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定値以下となった時間が、所定時間を経過していないと判定した場合(ステップS16:NO)には、シンクロナイザリングSRの位置を検出できなかったことを意味するので、変速制御部101は、所定時点までにシフトが完了したか、すなわち、スリーブがギヤインする位置まで移動したか否かを判定し(ステップS17)、シフトが完了していない場合(ステップS17:NO)には、処理をステップS14に進めて、スリーブの移動をリトライする。一方、シフトが完了している場合(ステップS17:YES)には、変速制御部101は、変速制御処理を終了する。
一方、スリーブのシフト移動量がシンクロナイザリングSRの存在可能範囲内にある時に、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定値以下となった時間が、所定時間を経過したと判定した場合(ステップS16:YES)には、その際のスリーブのシフト移動量を変速機ECU100のメモリに記憶する(ステップS18)。
次いで、変速制御部101は、所定時点までにシフトが完了したか、すなわち、スリーブがギヤインする位置まで移動したか否かを判定し(ステップS19)、シフトが完了していない場合(ステップS19:NO)には、処理をステップS14に進めて、スリーブの移動をリトライする。一方、シフトが完了している場合(ステップS19:YES)には、位置学習部104は、ステップS18でメモリに記憶したスリーブのシフト移動量をシンクロナイザリングSRの位置として学習し、所定の位置学習処理をし(ステップS20)、変速制御処理を終了する。ここで、位置学習処理としては、例えば、位置記憶部103に記憶しているシンクロナイザリングSRの位置を、メモリに記憶したシンクロナイザリングSRの位置に書き換える処理や、位置記憶部103に記憶している過去の所定数のシンクロナイザリングSRの位置と、メモリに記憶した最新のシンクロナイザリングSRの位置とに基づいて、以降のモータ制御部102の制御に用いるシンクロナイザリングSRの位置を算出する処理等がある。
以上説明したように、本実施形態に係る変速機の制御装置では、位置学習部104が、スリーブと変速ギヤとの同期時間が、シンクロナイザリングSRの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定し、同期時間が所定時間以上である場合において、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定以下となった時間が所定時間を経過したと判定した際におけるスリーブのシフト移動量を、シンクロナイザリングの位置として学習するようにしたので、スリーブがシンクロンナイザリングSRの位置に留まる時間を比較的長く確保でき、その位置を高精度に検出して、学習することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、シンクロナイザリングSRの位置の学習が許可されている場合(ステップS11:YES)に、ステップS14に続くステップを実行するようにしていたが、本発明はこれに限られず、学習の許可を判断せずに、すなわち、ステップS11を実行せずに、ステップS14に続くステップを実行するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、同期時間が所定時間以上と推定されたか否かを判定し、同期時間が所定時間以上でない場合には、ストローク変化量を判定する処理(ステップS16)を行わないようにしていたが、本発明はこれに限られず、同期時間が所定時間以上と推定されたか否かを判定せずに、ストローク変化量を判定する処理(ステップS16)を実行するようにし、ステップS16での判定条件の1つに、同期時間が所定時間以上と推定されることを加えるようにし、同期時間が所定時間以上と推定され、且つ、スリーブのシフト移動量がシンクロナイザリングSRの存在可能範囲内にある時に、スリーブのシフト移動量の単位時間当たりの変化量が所定値以下となった時間が所定時間を経過したと判定した場合に、ステップS18に進むようにしてもよい。
また、上記実施形態では、スリーブの移動量の情報として、筒体72D,74Dのボールネジ73B,75Bに対するシフトストローク量を用いていたが、本発明はこれに限られず、例えば、シフト用モータ73A,75Aの回転量であってもよく、シフトレバーの回動量であってもよく、スリーブの軸方向の移動量であってもよく、要は、スリーブの位置を特定することができる情報であればよい。なお、これらの場合には、用いる移動位置情報を検出可能なセンサを変速機に備えればよい。
また、上記実施形態では、入力回転数センサ91により検出された回転数と、出力回転数センサ92により検出された回転数とにより、変速ギヤの回転数と、スリーブの回転数との回転数差を特定していたが、本発明はこれに限られず、変速ギヤの回転数と、スリーブの回転数とをセンサにより直接検出するようにして、それら回転数により回転数差を特定してもよく、また、変速ギヤの回転数と、スリーブの回転数とを特定できる別の部位の回転数を用いて回転数差を特定してもよい。例えば、エンジン回転数センサにより検出されるエンジン回転数や、プロペラシャフトの回転数を用いてもよい。
また、上記実施形態では、スリーブを移動させるアクチュエータとしてモータを用いていたが、本発明はこれに限られず、油圧を用いたアクチュエータとしてもよい。
10 インプットシャフト
11 アウトプットシャフト
12 カウンタシャフト
13 インプットメインギヤ
22 インプットドグギヤ
23 4速ドグギヤ
24,34,44,54 スリーブ
32 3速ドグギヤ
33 2速ドグギヤ
42 1速ドグギヤ
43 リバースドグギヤ
52 6速ドグギヤ
72,74 セレクトアクチュエータ
73,75 シフトアクチュエータ
72A,74A セレクト用モータ
73A,75A シフト用モータ
91 入力回転数センサ
92 出力回転数センサ
93 シフトストロークセンサ
94 アクセル開度センサ
95 シフトポジションセンサ
100 変速機ECU
101 変速制御部
102 モータ制御部
103 位置記憶部
104 位置学習部
M1 1速メインギヤ
M2 2速メインギヤ
M3 3速メインギヤ
M4 4速メインギヤ
M5 5速メインギヤ
M6 6速メインギヤ
C6 6速カウンタギヤ
SR シンクロナイザリング
11 アウトプットシャフト
12 カウンタシャフト
13 インプットメインギヤ
22 インプットドグギヤ
23 4速ドグギヤ
24,34,44,54 スリーブ
32 3速ドグギヤ
33 2速ドグギヤ
42 1速ドグギヤ
43 リバースドグギヤ
52 6速ドグギヤ
72,74 セレクトアクチュエータ
73,75 シフトアクチュエータ
72A,74A セレクト用モータ
73A,75A シフト用モータ
91 入力回転数センサ
92 出力回転数センサ
93 シフトストロークセンサ
94 アクセル開度センサ
95 シフトポジションセンサ
100 変速機ECU
101 変速制御部
102 モータ制御部
103 位置記憶部
104 位置学習部
M1 1速メインギヤ
M2 2速メインギヤ
M3 3速メインギヤ
M4 4速メインギヤ
M5 5速メインギヤ
M6 6速メインギヤ
C6 6速カウンタギヤ
SR シンクロナイザリング
Claims (5)
- 駆動源からの駆動力が入力されるインプットシャフトと、駆動力を外部に出力するアウトプットシャフトと、複数の変速ギヤと、前記変速ギヤに固定されたドグギヤと噛合わされることにより、前記インプットシャフトから前記アウトプットシャフトへの駆動力の伝達経路を確立するスリーブと、前記ドグギヤと前記スリーブとの間に介装され、前記変速ギヤと前記スリーブとの回転を同期させるためのシンクロナイザリングと、前記スリーブを前記ドグギヤに噛合わされる位置にシフト移動させるアクチュエータと、を備える変速機の制御装置であって、
変速を行う際に前記アクチュエータにより、予め特定されている前記シンクロナイザリングの位置に基づいて、前記スリーブをシフト移動するアクチュエータ制御手段と、
前記スリーブのシフト移動量を検出するシフト移動量検出手段と、
前記スリーブと前記変速ギヤとを同期させる時間が、前記シンクロナイザリングの位置を検出するために必要な所定時間以上であるか否かを推定する同期時間推定手段と、
前記同期時間推定手段により、前記スリーブと前記変速ギヤとを同期させる時間が、前記所定時間以上であると推定された場合に、前記スリーブと前記シンクロナイザリングとの接触により前記シフト移動量検出手段により検出される前記シフト移動量の変化量が所定値以下になった時の前記シフト移動量を前記シンクロナイザリングの位置として学習する学習手段と、
を備える変速機の制御装置。 - 前記同期時間推定手段は、前記駆動源の回転数が所定回転数以上である場合に、前記スリーブと前記変速ギヤとを同期させる時間が、前記所定時間以上であると推定する
請求項1に記載の変速機の制御装置。 - 前記所定回転数は、変速元の変速段と変速先の変速段との組に対応付けられた回転数である
請求項2に記載の変速機の制御装置。 - 前記同期時間推定手段は、前記変速先の変速段の変速ギヤに噛合わせるための前記スリーブの回転数と、前記変速ギヤの回転数との差が所定回転数以上である場合に、前記スリーブと前記変速ギヤとを同期させる時間が、前記所定時間以上であると推定する
請求項1に記載の変速機の制御装置。 - 前記所定回転数は、前記変速先の変速段に対応付けられた回転数である
請求項4に記載の変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016173937A JP2018040406A (ja) | 2016-09-06 | 2016-09-06 | 変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016173937A JP2018040406A (ja) | 2016-09-06 | 2016-09-06 | 変速機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018040406A true JP2018040406A (ja) | 2018-03-15 |
Family
ID=61625703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016173937A Pending JP2018040406A (ja) | 2016-09-06 | 2016-09-06 | 変速機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018040406A (ja) |
-
2016
- 2016-09-06 JP JP2016173937A patent/JP2018040406A/ja active Pending
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