JP2018040220A - コンクリート用粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】コンクリート表面への貼り付けが容易であり、かつ、貼り付け後に管理者等がコンクリート表面の状態を容易に確認することのできるコンクリート用粘着シートを提供する。【解決手段】コンクリート表面に貼付して使用されるコンクリート用粘着シート1は、透明又は半透明な熱可塑性樹脂製のフィルムからなるフィルム層2と、フィルム層2の一方の面側に設けられた網状の補強材層3と、フィルム層2の他方の面側又は網状の補強材層3のフィルム層2とは反対側の面側に設けられた透明又は半透明な粘着剤層4とを含む。網状の補強材層3は、二つの熱可塑性樹脂製の一軸延伸体が互いの延伸方向が交差するように積層接着され又は織成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばコンクリートの養生時やひび割れ等の破損が発生したコンクリートの補修時にコンクリート表面に貼付して使用されるコンクリート用粘着シートに関する。
従来のコンクリート用粘着シートの一例として、特許文献1に記載されたコンクリート養生用粘着テープが知られている。前記コンクリート養生用粘着テープは、透水性でない基材層と、前記基材層の一の面の側に設けられた粘着剤層と、前記基材層と前記粘着剤層の間のプライマー層とからなり、コンクリートの養生時にコンクリート表面に貼付して使用される。
特許第5067987号公報
しかし、前記コンクリート養生用粘着テープは、前記基材層が薄く、いわゆるコシがない(撓みやすい)ため、作業性の面で課題がある。すなわち、前記コンクリート養生用粘着テープは、コンクリート表面への貼り付け時にシワや浮きなどが発生し易く、これらが発生した場合にはコンクリート表面への貼り付けをやり直す必要がある。また、前記コンクリート養生用粘着テープは、前記基材層として主に白色又は乳白色のプラスチックフィルムが用いられており、管理者等が養生中のコンクリート表面の状態を確認できないという課題もある。
なお、上述の課題は、コンクリートの養生時にコンクリート表面に貼付されるコンクリート養生用の粘着テープ(又は粘着シート)に限られるものではなく、ひび割れ等の破損が発生したコンクリートの補修時にコンクリート表面に貼付されるコンクリート補修用の粘着テープ(又は粘着シート)などにも共通するものである。
そこで、本発明は、コンクリート表面への貼り付け作業が容易であり、かつ、貼り付け後に管理者等がコンクリート表面の状態を確認することのできるコンクリート用粘着シートを提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、コンクリート表面に貼付して使用されるコンクリート用粘着シートは、透明又は半透明な熱可塑性樹脂製のフィルムからなるフィルム層と、前記フィルム層の一方の面側に設けられた透明又は半透明な網状の補強材層であって、二つの熱可塑性樹脂製の一軸延伸体が互いの延伸方向が交差するように積層接着され又は織成された前記網状の補強材層と、前記フィルム層の他方の面側又は前記網状の補強材層の前記フィルム層とは反対側の面側に設けられた透明又は半透明な粘着剤層と、を含む。
前記コンクリート用粘着シートは、前記フィルム層の一方の面側に設けられた前記網状の補強材層を有している。前記網状の補強材層は、二つの熱可塑性樹脂製の一軸延伸体が互いの延伸方向が交差するように積層接着され又は織成されており、その厚さや目付に対してコシが強く、かつ、縦方向及び横方向はもちろん、斜め方向にも比較的高い引張強度を有している。このため、前記網状の補強材層は、厚さや重量の増大をほとんど招くことなく、前記フィルム層のコシの弱さを補うこと及び前記フィルム層にバランスよく強度を付与することが可能である。したがって、前記網状の補強材層を有する前記コンクリート用粘着シートは、厚さや重量の増大をほとんど招くことなく十分なコシと強度を有することができ、従来の同種のシート等に比べてコンクリート表面への貼り付け作業が容易である。また、前記コンクリート用粘着シートは、その構成要素である前記フィルム層、前記網状の補強材層及び前記粘着剤層が透明又は半透明であるため、前記コンクリート用粘着シートがコンクリート表面に貼り付けられた状態において管理者等がコンクリート表面の状態を容易に確認することができる。
本発明の第1実施形態に係るコンクリート用粘着シートの断面図である。 前記コンクリート用粘着シートの網状の補強材層を構成する熱可塑性樹脂製の一軸延伸体の一例(スプリットウエブ)を示す図である。 前記網状の補強材層を構成する熱可塑性樹脂製の一軸延伸体の他の例(スリットウエブ)を示す図である。 前記網状の補強材層として積層不織布の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るコンクリート用粘着シートの断面図である。 実施例及び比較例の物性等を示す表である。
まず、本発明の概要を説明する。本発明は、コンクリート表面に貼付して使用されるコンクリート用粘着シートを提供する。本発明において、コンクリートとは、セメントと水と骨材(細骨材及び/又は粗骨材)とを練り混ぜて固化させたものをいい、モルタル等を含むものとする。
本発明によるコンクリート用粘着シートは、コンクリート表面に貼付して使用されるものであればよく、その大きさ、その形態及びその用途などについては特に制限されない。
例えば、本発明によるコンクリート用粘着シートは、使用前の状態が所定の形状に形成された平板状のシートであってもよいし、使用前の状態がロール状に巻回されている長尺のシートであってもよい。いずれの場合においても、本発明によるコンクリート用粘着シートは、使用時に切断等によって所望の大きさや形状に成形され得る。
また、本発明によるコンクリート用粘着シートは、例えば、コンクリートの養生時にコンクリート表面に貼付される養生用シートとして、又は、災害や径時劣化などによってひび割れ等の破損が発生したコンクリートの補修時にコンクリート表面に貼付される補修用シートとして使用され得る。前記養生用シートとして使用される場合、本発明によるコンクリート用粘着シートは、打設されたコンクリートの表面全体を覆うようにコンクリートの表面に貼り付けられて、コンクリートが所要の品質を得られるようにコンクリートを湿潤状態に保つ。一方、前記補修用シートとして使用される場合、本発明によるコンクリート用粘着シートは、ひび割れ等の破損が生じた箇所及びその周囲を覆うようにコンクリート表面に貼り付けられて、コンクリート片(破片)の落下を防止し、又は、修復箇所及びその周囲を覆うようにコンクリート表面に貼り付けられて、前記修復箇所を保護する(前記修復箇所の養生を含む)。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1の断面図である。図1に示されるように、第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1は、不透水性のフィルム層2と、フィルム層2の一方の面側に設けられた網状の補強材層3と、網状の補強材層3のフィルム層2とは反対側の面側に設けられた粘着剤層4と、を含む。そして、コンクリート用粘着シート1は、粘着剤層4を介して(すなわち、粘着剤層4をコンクリート表面に接触させることによって)コンクリート表面に貼り付けられる。
フィルム層2は、透明又は半透明な熱可塑性樹脂製のフィルムで形成されている。特に制限されないが、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの樹脂フィルムがフィルム層2として使用され得る。好ましくは、半透明で不透水性を有し、耐水性、耐候性、耐熱性及び耐溶剤性などに優れる高密度ポリエチレン(HDPE)フィルムがフィルム層2として使用される。フィルム層2として使用される樹脂フィルムの厚さは、特に制限されないが、例えば10〜60μmであり、好ましくは20μm程度である。
網状の補強材層3は、フィルム層2を補強するための層であり、透明又は半透明な熱可塑性樹脂で形成されて、フィルム層2の一方の面(ここでは、フィルム層2の下面)に接着されている。すなわち、網状の補強材層3はフィルム層2と一体化されている。本実施形態において、網状の補強材層3は、二つの熱可塑性樹脂製の一軸延伸体が互いの延伸方向が交差するように積層接着された積層不織布又は二つの熱可塑性樹脂製の一軸延伸体が互いの延伸方向が交差するように織成された織布で形成されている。このような積層不織布及び織布は、(a)縦方向及び横方向はもちろん、斜め方向にも高い強度(引張強度)を有し、(b)厚みが薄くても(軽量であっても)比較的強いコシを有し、かつ、(c)寸法安定性が高い、という特徴を有している。このため、前記積層不織布や前記織布は、コンクリート用粘着シート1の厚さや重量の増加を抑制しつつ、フィルム層2にバランスよく強度を付与すること、フィルム層2のコシの弱さを補う(コシを与える)こと、及び、フィルム層2の変形等を抑制することが可能であり、フィルム層2の補強材として好適だからである。
ここで、網状の補強材層3の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)の引張強度(JIS L 1913に準拠)は、いずれも90N/50mm以上である。具体的には、網状の補強材層3の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)の引張強度は、90〜300N/50mmであり、好ましくは140〜250N/50mm、さらに好ましくは195〜215N/50mmである。また、網状の補強材層3の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)のカンチレバー法による剛軟度(JIS L 1913に準拠)は、いずれも50mm以上である。具体的には、網状の補強材層3の縦方向(MD方向)及び横方向(CD方向)のカンチレバー法による剛軟度は、50〜120mmであり、好ましくは55〜100mmである。また、網状の補強材層3を形成する前記積層不織布又は前記織布の厚さ、すなわち、フィルム層2と一体化される前における前記積層不織布又は前記織布の厚さは、80〜150μmであるのが好ましい。さらに、網状の補強材層3を形成する前記積層不織布又は前記織布の目付は、10〜50g/mであり、好ましくは15〜30g/mである。
網状の補強材層3を形成する前記積層不織布は、例えば、(1)一軸延伸され且つ複数箇所で割繊された多層フィルムがその延伸方向と直交する方向に拡げられた割繊維フィルムと、複数のスリットを有する多層フィルムが一軸延伸された網状フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層接着された第1積層不織布、(2)前記割繊維フィルムと前記割繊維フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層接着された第2積層不織布、(3)前記網状フィルムと前記網状フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層接着された第3積層不織布、又は、(4)一軸延伸された多層テープと一軸延伸された多層テープとが互いに交差するように積層接着された第4積層不織布のいずれかであり得る。また、網状の補強材層3を形成する前記織布は、例えば、(5)一軸延伸された多層テープと一軸延伸された多層テープとが互いに交差するように織成された織布であり得る。なお、第1〜第4積層不織布及び前記織布のうちの2以上からなる組み合わせが、網状の補強材層3を形成してもよい。
前記第1〜第4積層不織布及び前記織布において、前記多層フィルム又は前記多層テープは、第1の熱可塑性樹脂からなる層の両面に、第1の熱可塑性樹脂よりも低い融点を有する第2の熱可塑性樹脂からなる層が積層された三層構造を有するものが好ましい。前記第2の熱可塑性樹脂からなる層が、熱圧着などにおける接着層として機能し得るからである。また、前記第1の熱可塑性樹脂及び/又は前記第2の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンおよびこれらの共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート群のポリエステルおよびこれらの共重合体、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドおよびこれらの共重合体、ポリ塩化ビニル、メタクリル酸またはその誘導体の重合体および共重合体、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリテトラクロロエチレンポリカーボネート、ポリウレタンなどが使用され得るが、そのうち、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
ここで、前記第1〜第4積層不織布及び前記織布について説明する。まず、図2〜図4を参照して前記第1積層不織布について説明する。図2は、前記割繊維フィルム(一軸延伸体)としてのスプリットウエブを示し、図3は、前記網状フィルム(一軸延伸体)としてのスリットウエブを示し、図4は、前記第1積層不織布を示している。
スプリットウエブ(割繊維フィルム)31は、多層フィルムを縦方向(長さ方向)に一軸延伸し、その後、延伸方向である縦方向に沿って複数箇所で割繊(例えば千鳥状に割繊)し、その後、延伸方向に直交する横方向(幅方向)に拡げる(拡幅する)ことによって形成され得る。スプリットウエブ(割繊維フィルム)31は、図2に示されるように、主に、延伸方向に延びる互いに平行な複数の幹繊維31aと、隣接する幹繊維31a同士を繋ぐ枝繊維32bとを有する。多層フィルムを一軸延伸することによって多層フィルムを構成する分子が延伸方向に配向する。その結果、スプリットウエブ31は、延伸方向(構成分子の配向方向)である縦方向において比較的強い強度を有する。
スリットウエブ(網状フィルム)32は、多層フィルムに横方向(幅方向)に延びる複数のスリットを形成(例えば千鳥状に形成)し、その後、横方向(幅方向)に延伸することによって形成され得る。スリットウエブ(網状フィルム)32は、図3に示されるように、主に、ひし形の網目状構造を有する。多層フィルムを一軸延伸することによって多層フィルムを構成する分子が延伸方向に配向し、その結果、スリットウエブ32は、延伸方向(構成分子の配向方向)である横方向において比較的強い強度を有する。
前記第1積層不織布は、図4に示されるように、スプリットウエブ31(図2参照)とスリットウエブ32(図3参照)とを互いの延伸方向が交差する(ここでは直交する)ように積層し、その後、熱圧着によって接着することによって形成される。上述のように、スプリットウエブ31は縦方向において比較的強い強度を有し、スリットウエブ32は横方向において比較的強い強度を有している。このため、前記第1積層不織布は、縦方向及び横方向はもちろん、斜め方向においても比較的高い強度(引張強度)を有する。また、前記第1積層不織布においてはその構成分子の配向方向が異なる繊維が交差している。このため、前記第1積層不織布は、同じ厚さの他のシート材などと比較して強いコシを有する(すなわち、撓み難い)。さらに、スプリットウエブ31とスリットウエブ32とが互いの接触部同士で接着され、かつ、前記接触部が分散しているため、前記第1積層不織布は、その寸法安定性も高い。したがって、前記第1積層不織布は、上述のように、フィルム層2の補強材として好適であり、フィルム層2が薄くても(フィルム層2を薄く形成しても)当該フィルム層2に十分なコシや強度を付与することが可能である。
なお、前記第2積層不織布は、スプリットウエブ31(図2)とスプリットウエブ31(図2)とが互いの延伸方向が交差するように積層接着された積層不織布であり、前記第3積層不織布は、スリットウエブ32(図3)とスリットウエブ32(図3)とが互いの延伸方向が交差するように積層接着された積層不織布である。また、前記第4積層不織布及び前記織布において、前記一軸延伸された多層テープは、一軸延伸された多層フィルムを延伸方向に沿って切断することによって、あるいは、多層フィルムを所定の幅に切断した後に長手方向に一軸延伸することによって製造され得る。前記一軸延伸された多層テープの幅は、特に制限されないが、2〜8mmであり得る。これらも前記第1積層不織布と同様、フィルム層2の補強材として好適である。
粘着剤層4は、透明又は半透明な粘着剤で形成されている。特に制限されないが、好ましくは、透明性、耐水性、耐候性、耐熱性及び耐溶剤性などに優れるアクリル系粘着剤が粘着剤層4として使用される。また、粘着剤層4として使用される前記アクリル系粘着剤は、その塗布量が15〜25g/mであるのが好ましく、この場合、粘着剤層4の厚さは、10〜20μm程度であり得る。
ところで、上述のように、網状の補強材層3を形成する前記第1〜第4積層不織布又は前記織布は、接着層として機能し得る前記第2の熱可塑性樹脂からなる層を有している。したがって、例えば熱圧着によって網状の補強材層3をフィルム層2の前記一方の面(ここでは、フィルム層2の下面)に接着することが可能である。但し、本実施形態においては、フィルム層2と網状の補強材層3とを確実かつ強固に接着するため、フィルム層2と網状の補強材層3とが熱可塑性樹脂の押出しラミネートを利用して接着されている。すなわち、本実施形態に係るコンクリート用粘着シート1は、フィルム層2と網状の補強材層3との間に、これらの接着層として機能するラミネート層5をさらに含んでいる(図1参照)。ラミネート層5は、フィルム層2及び網状の補強材層3と同様、透明又は半透明な熱可塑性樹脂(例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン)からなる。好ましくは、ラミネート層5は、低密度ポリエチレン(LDPE)ラミネートで形成される。ラミネート層5の厚さは、特に制限されないが、例えば10〜30μmであり、好ましくは20μm程度である。
次に、コンクリート用粘着シート1の製造方法の一例を簡単に説明する。まず、フィルム層2を形成する透明又は半透明な樹脂フィルム(例えばHDPEフィルム)と、網状の補強材層3を形成する透明又は半透明な熱可塑性樹脂(例えばポリエチレン)製の積層不織布又は織布とを用意する。次いで、熱可塑性樹脂(例えばLDPE)の押出しラミネートによって前記樹脂フィルムと前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布とを接着する。これにより、前記樹脂フィルムの一方の面(ここでは、フィルム層2の下面)に前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布(すなわち、網状の補強材層3)が接着されて、前記樹脂フィルム(フィルム層2)と前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布(網状の補強材層3)とが一体化される。次いで、前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布(網状の補強材層3)のフィルム層2とは反対側の面側(ここでは、網状の補強材層3の下面)にアクリル系粘着剤を塗布して粘着剤層4を形成する。これにより、コンクリート用粘着シート1が得られる。なお、必要に応じて、コンクリート用粘着シート1の使用時に剥離される剥離シートが前記アクリル系粘着剤(粘着剤層4)の露出面(下面)に貼り付けられ、及び/又は、剥離剤(背面処理剤)が前記樹脂フィルムの他方の面(フィルム層2の上面)に塗布される。
ここで、粘着剤層4を形成する前の状態、すなわち、粘着剤層4を除いた、フィルム層2、ラミネート層5及び網状の補強材層3の一体物のハンドルオメータ法による剛軟度(JIS L 1906に準拠)は、1.3N以上であり、好ましくは1.4N以上、さらに好ましくは1.5N以上である。また、上記のようにして製造されたコンクリート用粘着シート1は、好ましくは、厚さが100〜140μmであり、目付が70〜100g/mである。また、上記のようにして製造されたコンクリート用粘着シート1は、好ましくは、縦方向及び横方向の引張強度(JIS L 1906に準拠)が200N/50mm以上である。さらに、上記のようにして製造されたコンクリート用粘着シート1は、半透明であり、好ましくは、ヘーズ(JIS K7136に準拠)が80%以下であり、全光線透過率Tt(JIS K7361に準拠)が70%以上である。なお、剛軟度について、ハンドルオメータ法により、粘着剤層4を形成する前の状態の値を測定したのは、粘着剤層4がある状態では剛軟度の測定が安定して行えないためである。
図5は、本発明の第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10の断面図である。第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1と共通する要素については同一の符号を用いてその説明は省略する。図5に示されるように、第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10は、不透水性のフィルム層2と、フィルム層2の一方の面側に設けられた網状の補強材層3と、フィルム層2の他方の面側に設けられた粘着剤層4と、を含む。なお、第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1と同様に、フィルム層2と網状の補強材層3との間にはラミネート層5が設けられ得る。そして、第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10も粘着剤層4を介して(すなわち、粘着剤層4をコンクリート表面に接触させることによって)コンクリート表面に貼り付けられる。
第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10は、例えば次のようにして製造され得る。まず、フィルム層2を形成する透明又は半透明な樹脂フィルム(例えばHDPEフィルム)と、網状の補強材層3を形成する透明又は半透明な熱可塑性樹脂(例えばポリエチレン)製の積層不織布又は織布とを用意する。次いで、熱可塑性樹脂(例えばLDPE)の押出しラミネートによって前記樹脂フィルムと前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布とを接着する。これにより、前記樹脂フィルムの一方の面(ここでは、フィルム層2の上面)に前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布(すなわち、網状の補強材層3)が接着されて、フィルム層2と網状の補強材層3とが一体化される。次いで、フィルム層2の他方の面(ここでは、フィルム層2の下面)にアクリル系粘着剤を塗布して粘着剤層4を形成する。これにより、コンクリート用粘着シート10が得られる。なお、必要に応じて、コンクリート用粘着シート10の使用時に剥離される剥離シートが前記アクリル系粘着剤(粘着剤層4)の露出面(下面)に貼り付けられ、及び/又は、剥離剤(背面処理剤)が前記熱可塑性樹脂製の積層不織布又は織布(網状の補強材層3)の上面(フィルム層2とは反対側の面)に塗布される。
つまり、第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1と第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10との相違は、第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1がシート上面(表面)側からフィルム層2、(ラミネート層5)、網状の補強材層3、粘着剤層4の順に配置されているのに対し、第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10では、シート上面(表面)側から網状の補強材層3、(ラミネート層5)、フィルム層2、粘着剤層4の順に配置されていることである。したがって、第2実施形態に係るコンクリート用粘着シート10は、第1実施形態に係るコンクリート用粘着シート1と同等の特性(厚さ、目付、剛軟度、引張強度、ヘーズ、全光線透過率など)を有するものと考えられる。
以下、本発明によるコンクリート用粘着シートを実施例によって具体的に説明する。但し、以下の実施例は本発明を何ら限定するものではない。
[実施例]
フィルム層2としてHDPEフィルム(厚さ:20μm)を用意し、網状の補強材層3としてポリエチレン製のスプリットウエブとポリエチレン製のスリットウエブとが互いの延伸方向が直交するように積層接着されたポリエチレン積層不織布(厚さ:80〜100μm)を用意した。前記HDPEフィルムと前記ポリエチレン積層不織布とをLDPEラミネート(厚さ:約20μm)によって接着し、前記ポリエチレン積層不織布の前記HDPEフィルムとは反端側の面、換言すれば、前記ポリエチレン積層不織布が接着された前記HDPEフィルムの面(下面)にアクリル系粘着剤を塗布(塗布量:20〜22g/m)して粘着剤層4を形成し、これにより、複数のコンクリート用粘着シートを得た。なお、粘着層4を形成する前の状態、すなわち、HDPEフィルム、LPDEラミネート及びポリエチレン積層不織布の一体物のハンドルオメータ法による剛軟度は、1.6N(平均値)であり、得られたコンクリート用粘着シート(実施例)は、厚さが118μm(平均値)であり、目付が78.6g/m(平均値)であった。
[比較例]
比較例として市販のコンクリート用粘着シートを用意した。比較例は、厚さが117μm(平均値)であり、目付が109.4g/m(平均値)であった。
[実施例と比較例との比較]
実施例及び比較例のそれぞれについて、縦方向(MD方向)、横方向(CD方向)及び斜め方向の引張強度(JIS L1906に準拠)を測定すると共に、透過視認性の指標としてヘーズ(Haze)、全光線透過率Tt、拡散透過率Td及び平行光線透過率Tp(JIS K7136、K7361に準拠)を測定した。図6に、実施例と比較例の物性等を示す。なお、図6中の値は、いずれも平均値(n=5)である。
図6に示されるように、実施例と比較例とはほぼ同じ厚さを有しているが、実施例は、比較例に比べて、目付が小さく、縦方向(MD方向)、横方向(CD方向)及び斜め方向の引張強度が高い。具体的には、実施例の目付は78.6g/m(平均値)であり、比較例の目付は109.4g/m(平均値)であった。また、実施例の縦方向(MD方向)の引張強度は271N/50mm(平均値)、横方向(CD方向)の引張強度は264N/50mm(平均値)、斜め方向の引張強度は226N/50mm(平均値)であり、いずれの方向においても引張強度が200N/50mm未満となることはなかった。一方、比較例の縦方向(MD方向)の引張強度は83N/50mm(平均値)、横方向(CD方向)の引張強度は77N/50mm(平均値)、斜め方向の引張強度は78N/50mm(平均値)であり、いずれの方向においても引張強度は60〜100N/50mmの範囲内にあった。すなわち、実施例は、比較例に比べて、軽量でありながらも高い強度を有することが確認された。また、コシの強さ(すなわち、撓み難さ)に関し、実施例は、比較例と比べて、明らかにコシが強い(撓み難い)ことが確認された。
また、実施例のヘーズは80%以下(具体的には、76.9%(平均値))であったのに対し、比較例のヘーズは90%を超えていた(具体的には、94.6%(平均値)。すなわち、実施例は、比較例に比べて、透明性が高く、透過視認性に優れる(良好である)ことが確認された。
そして、実施例と比較例とをそれぞれ実際にコンクリート表面に貼り付けたところ、実施例は、比較例に比べてシワや浮きなどが発生し難く、比較例よりもコンクリート表面への貼り付け作業が容易であることが確認された。また、比較例をコンクリート表面に貼り付けた場合には、比較例に覆われたコンクリート表面の状態を確認(視認)することはできなかったが、実施例をコンクリート表面に貼り付けた場合には、実施例に覆われたコンクリート表面の状態を十分に確認(視認)することができた。
以上説明したように、本発明によるコンクリート用粘着シートは、従来の同種のシートに比べてコンクリート表面への貼り付け作業が容易であり、かつ、貼り付け後に管理者等がコンクリート表面を確認(視認)することができるという効果を有している。また、本発明によるコンクリート用粘着シートは、不透水性を有しているので、例えば前記養生用シートとして用いられた場合には、水分の蒸発を防いでコンクリートを湿潤状態に保つと共にコンクリート表面を保護することができ、例えば前記補修用シートとして用いられた場合には、コンクリート片の落下を防止したり、破損個所の周囲や修復箇所及びその周囲を保護したりすることができる。
1…コンクリート用粘着シート
2…フィルム層
3…網状の補強材層
4…粘着剤層
5…ラミネート層
31…スプリットウエブ(熱可塑性樹脂製の一軸延伸体)
32…スリットウエブ(熱可塑性樹脂製の一軸延伸体)

Claims (7)

  1. コンクリート表面に貼付して使用されるコンクリート用粘着シートであって、
    透明又は半透明な熱可塑性樹脂製のフィルムからなるフィルム層と、
    前記フィルム層の一方の面側に設けられた透明又は半透明な網状の補強材層であって、二つの熱可塑性樹脂製の一軸延伸体が互いの延伸方向が交差するように積層接着され又は織成された前記網状の補強材層と、
    前記フィルム層の他方の面側又は前記網状の補強材層の前記フィルム層とは反対側の面側に設けられた透明又は半透明な粘着剤層と、
    を含む、コンクリート用粘着シート。
  2. ヘーズが80%以下である、請求項1に記載のコンクリート用粘着シート。
  3. 縦方向、横方向及び斜め方向の引張強度が200N/50mm以上である、請求項1又は2に記載のコンクリート用粘着シート。
  4. 前記網状の補強材層の縦方向及び横方向の引張強度が90N/50mm以上であり、前記網状の補強材層の縦方向及び横方向のカンチレバー法による剛軟度が50mm以上である、請求項1〜3のいずれか一つの記載のコンクリート用粘着シート。
  5. 前記網状の補強材層は、
    a)一軸延伸され且つ複数箇所で割繊された多層フィルムがその延伸方向と直交する方向に拡げられた割繊維フィルムと、複数のスリットを有する多層フィルムが一軸延伸された網状フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層接着された第1積層不織布、
    b)前記割繊維フィルムと前記割繊維フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層接着された第2積層不織布、
    c)前記網状フィルムと前記網状フィルムとが互いの延伸方向が交差するように積層接着された第3積層不織布、
    d)一軸延伸された多層テープと一軸延伸された多層テープとが互いに交差するように積層接着された第4積層不織布、
    e)一軸延伸された多層テープと一軸延伸された多層テープとが互いに交差するように織成された織布、又は、
    f)前記a)〜前記e)の2以上からなる任意の組み合わせ、
    からなる、請求項1〜4のいずれか一つに記載のコンクリート用粘着シート。
  6. 前記フィルム層と前記網状の補強材層との間に設けられた透明又は半透明なラミネート層を更に含み、前記フィルム層と前記網状の補強材層とが前記ラミネート層を接着層として一体化されている、請求項1〜5のいずれか一つに記載のコンクリート用粘着シート。
  7. 前記粘着剤層を除く、前記フィルム層、前記ラミネート層及び前記網状の補強材層の一体物のハンドルオメータ法による剛軟度が1.3N以上である、請求項6に記載のコンクリート用粘着シート。
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