JP2018038115A - 電力変換装置および鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を標準化して製造コストを低減できる電力変換装置および鉄道車両を提供することである。【解決手段】実施形態の電力変換装置は、直方体状の筐体と、電力変換部と、送風機と、筐体開口部と、ダクトと、を持つ。筐体は、車両の床下に設けられ、前面が車両の進行方向に向くように配置されている。電力変換部は、筐体内に配置され、外部から供給された電力を車両に設けられている電装品に供給する電力に変換して出力する。送風機は、筐体内に着脱自在に設けられている。筐体開口部は、筐体に設けられ、筐体の外部から筐体の内部に冷却風を導入する。ダクトは、筐体に着脱自在で、且つ筐体開口部を覆うように設けられている。また、ダクトは、筐体の前面と交差する側面からこの側面の法線方向に沿って突出するように形成されており、且つ進行方向に向くようにダクト開口部が形成されている。そして、筐体開口部とダクト開口部とが連通されている。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置および鉄道車両に関する。
例えば、鉄道車両等の電気車には、架線から供給される電力を所望の電力に変換して主電動機等の駆動を制御する電力変換装置が搭載されている。電力変換装置は、鉄道車両の床下に設けられた筐体と、筐体内に設けられスイッチング素子等を有するインバータユニットと、このインバータユニットを冷却するための冷却手段と、を備えている。冷却手段としては、ファン等を用いた強制空冷方式と、走行風を用いた自然空冷式と、に大別される。
ここで、強制空冷方式と自然空冷方式とでは、ファン等の有無や筐体内への冷却風の導入の仕方が異なり、電力変換装置を方式ごとに設計する必要があった。このため、電力変換装置を標準化できず、製造コストが増大してしまう可能性があった。
特開2006−304466号公報
本発明が解決しようとする課題は、装置を標準化して製造コストを低減できる電力変換装置および鉄道車両を提供することである。
実施形態の電力変換装置は、直方体状の筐体と、電力変換部と、送風機と、筐体開口部と、ダクトと、を持つ。筐体は、車両の床下に設けられ、前面が車両の進行方向に向くように配置されている。電力変換部は、筐体内に配置され、外部から供給された電力を車両に設けられている電装品に供給する電力に変換して出力する。送風機は、筐体内に着脱自在に設けられている。筐体開口部は、筐体に設けられ、筐体の外部から筐体の内部に冷却風を導入する。ダクトは、筐体に着脱自在で、且つ筐体開口部を覆うように設けられている。また、ダクトは、筐体の前面と交差する側面からこの側面の法線方向に沿って突出するように形成されており、且つ進行方向に向くようにダクト開口部が形成されている。そして、筐体開口部とダクト開口部とが連通されている。
実施形態の鉄道車両を示す概略側面図。 実施形態の電力変換装置を示す分解斜視図。 実施形態の電力変換装置に自然空冷方式を採用した場合を示す模式図。 実施形態の電力変換装置に強制空冷方式を採用した場合を示す模式図。 実施形態の変形例の電力変換装置を示す斜視図。
以下、実施形態の電力変換装置および鉄道車両を、図面を参照して説明する。
図1は、鉄道車両1の概略側面図である。
同図に示すように、本実施形態の鉄道車両1は、車体2と、車体2の床下に設けられた台車3、および電力変換装置4と、を備えている。
なお、以下の説明では、必要に応じてX,Y,Zの直交座標系を用いて説明する。本実施形態において、X方向は鉄道車両1の車両前後方向(走行想定方向)に一致し、Y方向は鉄道車両1の車幅方向に一致し、Z方向は上下方向に一致している。また、鉄道車両1は、+X方向、−X方向の何れにも進行可能であるが、以下では、説明を分かり易くするために+X方向を進行方向前方とし、−X方向を進行方向後方として説明する。つまり、鉄道車両1は、−X方向が進行方向前方、+X方向が進行方向後方となる場合もある。このような場合は、−X方向が前方、+X方向が後方となるが、この方向についての説明は省略する。また、進行方向前方を単に前方(前部)、進行方向後方を単に後方(後部)などと称して説明する場合がある。さらに、以下では、+Y方向を車側として説明する。
車体2は、X方向に長い直方体形状に形成されている。車体2の内部には、乗客を収容可能な空間が形成されている。車体2の天井には、+Z方向(上方)に向けてパンタグラフ6が突設されている。パンタグラフ6は、架線5に接触可能に構成されている。
台車3は、例えば空気ばね等の台車ばね7を介して車体2の床下に取り付けられている。台車3のX方向の両端部には、Y方向に延びる一対の車軸11が回転可能に支持されている。これら車軸11のY方向の両端部には、車輪12が各別に取り付けられている。台車3には、各車軸11をそれぞれ回転させる主電動機13が搭載されている。なお、台車3は、各車体2において、X方向の両端部にそれぞれ取り付けられている。
電力変換装置4は、架線5からパンタグラフ6を介して供給される電力を、所望の電力に変換して主電動機13等の駆動を制御するために利用されるものである。電力変換装置4は、車体2の床下において、この車体2の+Y方向寄りで、且つ一対の台車3の間に位置する部分に搭載されている。
図2は、電力変換装置4の分解斜視図である。
同図に示すように、電力変換装置4は、X方向に長い直方体状の筐体21を有している。また、筐体21は、+Y方向(車側)に開口部21aを有する箱状に形成されている。つまり、筐体21は、底面21bと、天井21cと、底面21bの前後辺から+Z方向に向かって立ち上がる前面21dおよび後面21eと、底面21bの−Y方向の側面から+Z方向に向かって立ち上がる側面21fと、を備えている。
筐体21の前面21dおよび後面21eには、−Z寄りにそれぞれ強制空冷用開口部22,23が形成されている。これら強制空冷用開口部22,23は、それぞれカバー24,25によって閉塞可能とされている。各カバー24,25によってそれぞれ強制空冷用開口部22,23を閉塞する場合、筐体21の前面21dおよび後面21eに、ボルト26によって各カバー24,25が締結固定される。
また、筐体21の底面21bには、X方向略中央に、電力変換部27が設けられている。電力変換部27は、スイッチング素子(半導体素子)28と、スイッチング素子28を冷却する冷却器29と、を有している。この冷却器29の+Z方向の上面に、スイッチング素子28が配置されている。
冷却器29は、アルミニウム等の熱伝導率が高い材料により形成されたヒートシンク29aを有している。これにより、スイッチング素子28で発生した熱がヒートシンク29aに伝達され、このヒートシンク29aで放熱される。
また、筐体21の底面21bには、電力変換部27の−X方向(後方)側に、ブロア30が着脱自在に設けられている。ブロア30は、筐体21内に強制的に冷却風を発生させるためのものである(詳細は後述する)。ブロア30は、このブロア30の取付台座30aが、ボルト31によって筐体21の底面21bに締結固定される。これにより、筐体21に対してブロア30が着脱自在になる。
さらに、筐体21の底面21bには、X方向両側に、それぞれ整風板32,33(第1整風板32、第2整風板33)が着脱自在に設けられている。整風板32,33は、後述の自然空冷用開口部36,37から導入された冷却風の風向きを電力変換部27側へと偏向させる役割を有している(詳細は後述する)。
整風板32,33は、それぞれ偏向板32a,33aと、偏向板32a,33aを筐体21の底面21bに固定するための取付台座32b,33bと、を有している。この取付台座32b,33bが、ボルト34によって筐体21の底面21bに締結固定される。これにより、筐体21に対して整風板32,33が着脱自在になる。
また、筐体21の底面21bに、各整風板32,33を取り付けた状態では、偏向板32a,33aは、面方向がZ方向に沿っていると共に、X方向およびY方向の何れの方向に対しても交差している。つまり、各整風板32,33は、偏向板32a,33aの一面32c,33cが、電力変換部27と、対応する自然空冷用開口部36,37との両者に向くようにX方向およびY方向に対して斜めに配置される。
また、筐体21には、開口部21aを閉塞するように扉35が設けられている。扉35は、例えば蝶番10等を介して筐体21に取り付けられており、開口部21aを開閉可能とされている。なお、開口部21aに対する扉35の開閉構造は、蝶番10に限られるものではなく、さまざまな開閉構造を採用することが可能である。
扉35には、X方向両側に、つまり、整風板32,33に対応する位置に、それぞれ自然空冷用開口部36,37が形成されている。また、扉35には、各自然空冷用開口部36,37を覆うように、自然空冷ダクト38,39が着脱自在に設けられている。
自然空冷ダクト38,39は、筐体21に形成されている自然空冷用開口部36,37を介し、走行風を筐体21内に導入するためのものである。自然空冷ダクト38,39は、扉35側に開口部41a,42aを有する箱状のダクト本体41,42を有している。ダクト本体41,42は、扉35から+Y方向に向かって突出した状態になっている。
2つの自然空冷ダクト38,39のうち、前方(図2における右方)に配置された第1自然空冷ダクト38のダクト本体41には、前側面41bの大部分にダクト開口部43が形成されている。一方、2つの自然空冷ダクト38,39のうち、後方(図2における左方)に配置された第2自然空冷ダクト39のダクト本体42には、後側面42bの大部分にダクト開口部44が形成されている。これらダクト開口部43,44、開口部41a,42a、および筐体21の自然空冷用開口部36,37を介し、筐体21の内外が連通される。
また、各ダクト本体41,42の開口縁には、それぞれフランジ部45,46が形成されている。このフランジ部45,46が、ボルト47によって扉35に締結固定される。これにより、扉35に対して各自然空冷ダクト38,39が着脱自在になる。
次に、図3、図4に基づいて、電力変換装置4の空冷方式について説明する。
この電力変換装置4は、同一の筐体21で自然空冷方式と強制空冷方式との2つの空冷方式を採用することが可能である。まず、電力変換装置4に自然空冷方式を採用する場合について説明する。
図3は、電力変換装置4に自然空冷方式を採用した場合の模式図である。
同図に示すように、自然空冷方式を採用する場合、扉35に各自然空冷ダクト38,39を取り付ける。また、筐体21に各整風板32,33を取り付け、ブロア30(図2参照)は取り外す。さらに、筐体21の強制空冷用開口部22,23を、それぞれカバー24,25を用いて閉塞する。
このような構成もと、鉄道車両1が+X方向(図3における矢印Y1参照)に向かって走行すると、第1自然空冷ダクト38のダクト開口部43から走行風Wが導入される。さらに、ダクト本体41の開口部41aおよび筐体21の自然空冷用開口部36を介し、筐体21内に走行風Wが導入される。この後、第1整風板32によって、筐体21内に導入された走行風Wの風向きが偏向され、この走行風Wが電力変換部27を通過する。これにより、電力変換部27が空冷される。
電力変換部27を通過した走行風Wは、第2整風板33によって風向きが偏向される。そして、筐体21の自然空冷用開口部37、ダクト本体42の開口部42aおよび第2自然空冷ダクト39のダクト開口部44を介して外部に走行風Wが排気される。
ここで、各自然空冷ダクト38,39のダクト本体41,42は、扉35から+Y方向(車側)に向かって突出している。このため、電力変換装置4のX方向両側に配置された台車3によって、走行風Wの進路を阻害されることがない。よって、第1自然空冷ダクト38を介し、筐体21内に効率よく走行風Wを導入することができる。
なお、上述の自然空冷方式では、筐体21の強制空冷用開口部22,23を、それぞれカバー24,25を用いて閉塞した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、カバー24,25を取り外して強制空冷用開口部22,23を開口させたままの状態としてもよい。このように構成することで、筐体21内に、より走行風Wを導入することが可能になる。
次に、電力変換装置4に強制空冷方式を採用する場合について説明する。
図4は、電力変換装置4に強制空冷方式を採用した場合の模式図である。
同図に示すように、強制空冷方式を採用する場合、扉35から各自然空冷ダクト38,39を取り外す。図4では、各自然空冷ダクト38,39を取り外す代わりに、扉35の各自然空冷用開口部36,37に、ボルト45によってカバー50を締結固定している。しかしながら、カバー50を取り付けず、各自然空冷用開口部36,37を開口させたままの状態としてもよい。
また、筐体21から各整風板32,33を取り外し、この代わりにブロア30を取り付ける。さらに、筐体21からカバー24,25(図2参照)を取り外し、強制空冷用開口部22,23を開口させる。
このような構成もと、鉄道車両1が走行しているか否かに関わらず、ブロア30を駆動すると、このブロア30の前方、つまり、ブロア30よりも電力変換部27側が負圧となる。一方、ブロア30の後方が正圧となる。このため、筐体21の前面21dに設けられている強制空冷用開口部22から、外気Gが筐体21内吸引される。そして、この外気Gが冷却風となって電力変換部27を通過し、さらに、筐体21の後面21eに設けられている強制空冷用開口部23から外気Gが排気される。これにより、電力変換部27が空冷される。
ここで、筐体21の前面21dに設けられている強制空冷用開口部22から外気Gを吸引するにあたって、電力変換装置4のX方向両側には台車3が配置されているが、ブロア30によって強制空冷用開口部22から強制的に外気Gを吸引するので、台車3によって外気Gの吸引が阻害されることはない。
これに加え、筐体21の前面21dおよび後面21eに、それぞれ強制空冷用開口部22,23を形成することにより、外気Gの流路がX方向に沿って直線となる。さらに、この直線上にブロア30が配置される形になる。このため、ブロア30によって、効率よく外気Gを吸引することができ、効率よく電力変換装置4を空冷することが可能になる。
なお、上述の強制空冷方式では、扉35から各自然空冷ダクト38,39を取り外した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、扉35に、各自然空冷ダクト38,39を取り付けたままの状態にしておくことも可能である。このように構成することで、筐体21内に、より効率よく外気Gを取り込むことが可能になる。
このように、上述の電力変換装置4は、電力変換部27が内装された筐体21に、強制空冷用開口部22,23と、自然空冷用開口部36,37の2種類の開口部が形成されている。また、筐体21内にブロア30が着脱可能とされていると共に、自然空冷用開口部36,37上に設けられる自然空冷ダクト38,39が、筐体21に対して着脱可能とされている。このため、電力変換装置4の冷却手段として、自然空冷方式を採用する場合には、筐体21に自然空冷ダクト38,39を設ければよく、強制空冷方式を採用する場合には、筐体21内にブロア30を設ければよい。このように、2つの空冷方式の筐体21を共通化し、対応する部品の付け替えを行うだけで2つの空冷方式に対応することができる。よって、電力変換装置4の製造コストを低減できる。
また、各自然空冷ダクト38,39のダクト本体41,42は、扉35から+Y方向(車側)に向かって突出している。このため、電力変換装置4のX方向両側に配置された台車3によって、走行風Wの進路を阻害されることがない。よって、第1自然空冷ダクト38を介し、筐体21内に効率よく走行風Wを導入することができる。
しかも、筐体21の前面21dおよび後面21eと直交する扉35に、自然空冷用開口部36,37を設けている。このため、自然空冷用開口部36,37上に設けられる自然空冷ダクト38,39を大型化することなく、筐体21よりも車側から自然空冷ダクト38,39を介して筐体21内に走行風Wを導入することができる。
一方、筐体21の前面21dおよび後面21eに、それぞれ強制空冷用開口部22,23を形成することにより、外気Gの流路がX方向に沿って直線となる。さらに、この直線上にブロア30を配置できる。このため、強制空冷方式を採用する場合には、ブロア30によって、効率よく外気Gを吸引することができ、効率よく電力変換装置4を空冷することが可能になる。
また、筐体21内に2つの整風板32,33を着脱自在に設けている。このため、自然空冷方式の場合において、筐体21の車側から(自然空冷ダクト38,39から)導入された走行風Wを、効率よく電力変換部27を通過させることができる。よって、自然空冷方式の場合において、電力変換部27に対する冷却能力を高めることができる。
さらに、扉35のX方向両側に、それぞれ自然空冷用開口部36,37を形成すると共に、扉35のX方向両側に、それぞれ自然空冷ダクト38,39を設けている。そして、2つの自然空冷ダクト38,39のうち、前方に配置された第1自然空冷ダクト38のダクト本体41には、前側面41bの大部分にダクト開口部43が形成されている。一方、2つの自然空冷ダクト38,39のうち、後方に配置された第2自然空冷ダクト39のダクト本体42には、後側面42bの大部分にダクト開口部44が形成されている。このため、鉄道車両1の進行方向が+X方向または−X方向の何れの方向であっても、筐体21内に走行風Wを導入することができる。
なお、上述の実施形態では、電力変換装置4は、架線5からパンタグラフ6を介して供給される電力を、所望の電力に変換して主電動機13等の駆動を制御するためのものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、鉄道車両1以外のさまざまな車両に搭載されている電装品に供給するための電力変換装置に、上述の電力変換装置4の構成を採用することが可能である。
また、上述の実施形態では、筐体21や扉35に対してブロア30、整風板32,33、および各自然空冷ダクト38,39を着脱自在に設ける構成として、ボルト31,34,47によってそれぞれブロア30、整風板32,33、および各自然空冷ダクト38,39を締結固定する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、筐体21や扉35に対し、ブロア30、整風板32,33、および各自然空冷ダクト38,39を着脱自在とするためのさまざまな構成を採用することが可能である。例えば、ピン等を介し、筐体21や扉35に、それぞれブロア30、整風板32,33、および各自然空冷ダクト38,39を取り付けるように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、筐体21は、+Y方向(車側)に開口部21aを有する箱状に形成されている場合について説明した。また、筐体21に、開口部21aを開閉可能な扉35を設け、この扉35に各自然空冷ダクト38,39が着脱自在に設けられている場合について説明した。しかしながら、筐体21の構成はこれに限られるものではなく、必要に応じて設計変更可能である。また、扉35の有無も必要に応じて設計変更可能である。
さらに、上述の実施形態では、強制空冷方式において、電力変換部27の後方にブロア30を配置し、ブロア30よりも電力変換部27側を負圧とする場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、電力変換部27の前方にブロア30を配置し、ブロア30よりも電力変換部27側が正圧となるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、扉35に自然空冷用開口部36,37を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、電力変換装置4のレイアウトに応じて筐体21の−Y方向の側面21fや底面21bに、自然空冷用開口部36,37を設けることも可能である。この場合、自然空冷用開口部36,37の形成位置に応じて、筐体21の側面21fや底面21bに、自然空冷ダクト38,39を着脱自在に設ける。
さらに、上述の実施形態では、2つの空冷方式用ごとに、それぞれ開口部22,23,36,37を設けた場合について説明した。つまり、強制空冷方式用として強制空冷用開口部22,23を設け、自然空冷方式用として自然空冷用開口部36,37を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも筐体21または扉35の少なくとも何れか一方に、空冷用の開口部が形成され、さらに、この開口部上に取り付けられる自然空冷用のダクトが設けられていればよい。
これについて、望ましくは、少なくとも筐体21の前面21dおよび後面21eに設けられた強制空冷用開口部22,23のみが設けられていればよい。そして、扉35に設けられた自然空冷用開口部36,37は、設けられていなくてもよい。この場合、強制空冷用開口部22,23を、強制空冷方式および自然空冷方式の2つの空冷方式で兼用する。
より具体的には、図5に示すように、筐体21に、強制空冷用開口部22,23を覆うように自然空冷ダクト238,239を着脱自在に設ける。これら自然空冷ダクト238,239は、筐体21の前面21dおよび後面21eから筐体21(扉35)の+Y方向に向かって突出する箱状のダクト本体241,242を有している。
2つの自然空冷ダクト238,239のうち、前方(図5における右方)に配置された第1自然空冷ダクト238のダクト本体241には、前側面241bの+Y方向側(車側)に、ダクト開口部243が形成されている。一方、2つの自然空冷ダクト238,239のうち、後方(図5における左方)に配置された第2自然空冷ダクト239のダクト本体242には、後側面242bの+Y方向側(車側)にダクト開口部244が形成されている。これらダクト開口部243,244は、対応する強制空冷用開口部22,23に連通している。
このように構成することで、前述の実施形態と同様の効果を奏する。これに加え、自然空冷用開口部36,37を形成する必要がないので、この分、さらに電力変換装置4の製造コストを低減できる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、電力変換装置4は、電力変換部27が内装された筐体21に、強制空冷用開口部22,23と、自然空冷用開口部36,37の2種類の開口部が形成されている。また、筐体21内にブロア30が着脱可能とされていると共に、自然空冷用開口部36,37上に設けられる自然空冷ダクト38,39が、筐体21に対して着脱可能とされている。このため、電力変換装置4の冷却手段として、自然空冷方式を採用する場合には、筐体21に自然空冷ダクト38,39を設ければよく、強制空冷方式を採用する場合には、筐体21内にブロア30を設ければよい。このように、2つの空冷方式の筐体21を共通化し、対応する部品の付け替えを行うだけで2つの空冷方式に対応することができ、電力変換装置4の製造コストを低減できる。
また、各自然空冷ダクト38,39のダクト本体41,42は、扉35から+Y方向(車側)に向かって突出している。このため、電力変換装置4のX方向両側に配置された台車3によって、走行風Wの進路を阻害されることがない。よって、第1自然空冷ダクト38を介し、筐体21内に効率よく走行風Wを導入することができる。
しかも、筐体21の前面21dおよび後面21eと直交する扉35に自然空冷用開口部36,37を設けている。このため、自然空冷用開口部36,37上に設けられる自然空冷ダクト38,39を大型化することなく、筐体21よりも車側から自然空冷ダクト38,39を介して筐体21内に走行風Wを導入することができる。
一方、筐体21の前面21dおよび後面21eに、それぞれ強制空冷用開口部22,23を形成することにより、外気Gの流路がX方向に沿って直線となる。さらに、この直線上にブロア30を配置できる。このため、強制空冷方式を採用する場合には、ブロア30によって、効率よく外気Gを吸引することができ、効率よく電力変換装置4を空冷することが可能になる。
また、筐体21内に2つの整風板32,33を着脱自在に設けている。このため、自然空冷方式の場合において、筐体21の車側から(自然空冷ダクト38,39から)導入された走行風Wを、効率よく電力変換部27を通過させることができる。よって、自然空冷方式の場合において、電力変換部27に対する冷却能力を高めることができる。
さらに、扉35のX方向両側に、それぞれ自然空冷用開口部36,37を形成すると共に、扉35のX方向両側に、それぞれ自然空冷ダクト38,39を設けている。そして、2つの自然空冷ダクト38,39のうち、前方に配置された第1自然空冷ダクト38のダクト本体41には、前側面41bの大部分にダクト開口部43が形成されている。一方、2つの自然空冷ダクト38,39のうち、後方に配置された第2自然空冷ダクト39のダクト本体42には、後側面42bの大部分にダクト開口部44が形成されている。このため、鉄道車両1の進行方向が+X方向または−X方向の何れの方向であっても、筐体21内に走行風Wを導入することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…鉄道車両、2…車体(車両)、4…電力変換装置、5…架線、13…主電動機(電装品)、21…筐体、21d…前面、22,23…強制空冷用開口部、27…電力変換部、30…ブロア(送風機)、32…第1整風板(整風板)、33…第2整風板(整風板)、36,37…自然空冷用開口部、38,238…第1自然空冷ダクト(ダクト)、39,239…第2自然空冷ダクト(ダクト)、41,241…ダクト本体(ダクト)、42,242…ダクト本体(ダクト)、43,44…ダクト開口部、G…外気(冷却風)、W…走行風(冷却風)

Claims (5)

  1. 車両の床下に設けられ、前面が前記車両の進行方向に向くように配置された直方体状の筐体と、
    前記筐体内に配置され、外部から供給された電力を前記車両に設けられている電装品に供給する電力に変換して出力する電力変換部と、
    前記筐体内に着脱自在に設けられた送風機と、
    前記筐体に設けられ、前記筐体の外部から前記筐体の内部に冷却風を導入するための筐体開口部と、
    前記筐体に着脱自在で、且つ前記筐体開口部を覆うように設けられたダクトと、
    を備え、
    前記ダクトは、前記筐体の前記前面と交差する側面から該側面の法線方向に沿って突出するように形成されており、且つ前記進行方向に向くようにダクト開口部が形成されており、
    前記筐体開口部と前記ダクト開口部とが連通されている電力変換装置。
  2. 前記筐体開口部は、
    前記筐体の前記前面、および該前面と対向する後面に設けられた強制空冷用開口部と、
    前記筐体の前記前面以外、および前記後面以外の前記側面に設けられた自然空冷用開口部と、
    からなり、
    前記自然空冷用開口部を覆うように、前記ダクトが前記筐体に対して着脱自在に設けられている請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記自然空冷用開口部は、前記筐体の前記電力変換部が配置されている箇所よりも前記進行方向前後にそれぞれ設けられている請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記筐体内における前記電力変換部の前記進行方向前後で、且つ前記自然空冷用開口部に対応する位置に、それぞれ着脱自在に設けられ、前記自然空冷用開口部から導入された冷却風の風向きを前記電力変換部側へと偏向させる整風板を備えた請求項2または請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電力変換装置を備えた鉄道車両。
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