JP2018037952A - 行動記録システム、端末装置及び行動記録方法 - Google Patents

行動記録システム、端末装置及び行動記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施設の利用者に対する施設職員の暴行行為を防止するとともに、万が一の事故発生時に職員の潔白の証明を可能とすることを目的とする。【解決手段】行動記録システムは、所定エリア1に設置された通信装置2と、人4に装着可能な端末装置5とを備える。端末装置5は、端末装置5の周囲を撮影する撮影部12と、通信装置2と通信する通信部13と、通信部13と通信装置2との間の通信に基づいて、撮影部12による撮影を制御する撮影制御部22と、撮影部12による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部24と、撮影部12による撮影中における人体検出部24による検出結果に基づいて端末装置5の装着状態の異常を判定する異常判定部25と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、行動記録システム、端末装置及び行動記録方法に関する。
所定の室内にいる人物の状態を監視する技術として、特許文献1に記載の介護システム、及び特許文献2に記載の監視装置が知られている。これらの特許文献1及び2は、監視対象者のプライバシーに配慮した監視技術を提案している。
特許文献1に記載の介護システムは、介護室内に設置されるカメラ装置と、被介護者の状態を表示可能なモニターを有する。カメラ装置で撮影した映像から被介護者の身体の特徴部が解析され、解析した特徴部と予め登録された特徴部との比較結果を、撮影した映像の代わりにモニターに表示する。
特許文献2に記載の監視装置は、病室に設置されたサーモグラフィーカメラにより撮影された画像から所定の温度以上の部分を抽出した人物画像と、無人の病室内を通常のカメラにて撮影した背景画像とを合成して監視画像を生成する。
特開2014−007685号公報 特開2007−089727号公報
近年、介護施設等において職員による被介護者への暴行行為が社会問題化している。このような暴力行為は、施設内に設けられた監視カメラの映像から確認されることもある。
しかしながら、例えば、上記のようにプライバシーに配慮した監視を行っていたり、暴行行為が監視カメラの死角で行われた場合には、暴行行為を確認できない虞がある。
本発明は、施設の利用者に対する施設職員の暴行行為を防止するとともに、万が一の事故発生時に職員の潔白の証明を可能とすることを目的とする。
本発明の一形態によれば、所定エリアに設置された通信装置と、人に装着可能な端末装置と、を備える行動記録システムが与えられる。
端末装置は、端末装置の周囲を撮影する撮影部と、通信装置と通信する通信部と、通信部と通信装置との間の通信に基づいて、撮影部による撮影を制御する撮影制御部と、撮影部による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部と、撮影部による撮影中における人体検出部による検出結果に基づいて端末装置の装着状態の異常を判定する異常判定部とを備える。
異常判定部は、撮影部による撮影中に連続して人体検出部が人体を検出しない期間の長さに応じて端末装置の装着状態の異常を判定してよい。
異常判定部は、撮影部による撮影中における人体検出部による人体の検出頻度に応じて端末装置の装着状態の異常を判定してもよい。
人体検出部は、撮影部による撮影画像に写った人の顔の検出結果に基づき人体を検出してよい。
人体検出部は、撮影部による撮影画像に写った所定のマーカの検出結果に基づき人体を検出してもよい。
異常判定部は、人体検出部が人体を検出しても、異なる時刻に撮影部が撮影した撮像画像間の変化が所定量以下の場合に端末装置の装着状態が異常であると判定してもよい。
本発明の他の形態によれば、人に装着可能な端末装置が与えられる。端末装置は、端末装置の周囲を撮影する撮影部と、所定エリアに設置された通信装置と通信する通信部と、通信部と通信装置との間の通信に基づいて、撮影部による撮影を制御する撮影制御部と、撮影部による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部と、撮影部による撮影中における人体検出部による検出結果に基づいて端末装置の装着状態の異常を判定する異常判定部とを備える。
本発明の他の形態によれば、行動記録方法が与えられる。行動記録方法において、人に装着可能な端末装置と、所定エリアに設置された通信装置と、の間で通信し、端末装置と通信装置との間の通信に基づき、端末装置が有する撮影部による端末装置の周囲の撮影を制御し、撮影部による撮影画像に写った人体を検出し、撮影部による撮影中における撮像画像に写った人体の検出結果に基づいて端末装置の装着状態の異常を判定する。
本発明によれば、施設の利用者に対する施設職員の暴行行為を防止するとともに、万が一の事故発生時に職員の潔白を証明できる。
実施形態の行動記録システムの全体を示す概略構成図である。 (a)〜(c)は、それぞれ携帯端末装置の装着方法の例の説明図である。 実施形態の携帯端末装置の構成例を示す図である。 (a)は携帯端末装置のカメラで撮影した撮影画像の例を示す図であり、(b)は撮影画像に施すモザイク処理の例を示す図である。 実施形態のサーバ装置の構成例を示す図である。 実施形態の行動記録方法の一例を示すフローチャートである。 装着状態判定処理の一例を示すフローチャートである。 音響検出状態判定処理の一例を示すフローチャートである。
以下において、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に示す本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(行動記録システムの全体構成)
図1を参照する。本明細書では、行動記録として介護施設にて介護サービスに従事する職員の行動を記録する場合について説明する。ただし、本発明の行動記録システムは、介護施設の職員の行動を記録するシステムに限定されるものではなく、所定エリアにて作業に携わる作業員の行動を記録するシステムに広く適用可能である。
行動記録システムは、所定エリアである介護施設の居室1に設置された通信装置2と、居室1にて介護サービスを受ける被介護者である入居者3を介護する介護施設の職員4に装着される携帯端末装置5を備える。また行動記録システムは、監視センタに設置され通信回線6を通じて携帯端末装置5に接続されるサーバ装置7を備える。
携帯端末装置5は、携帯端末装置5の周囲(例えば職員4の前方)を撮影するカメラと音響信号を検出する音響検出部を備える。行動記録システムは、職員4が居室1に入室している間の入居者3の映像及び会話を録画、録音することで職員4の行動を記録する。
このように、職員4が居室1に入室している期間に限定して監視することにより入居者3のプライバシーを保護するとともに、職員4の行動を記録することで入居者3に対する職員4の暴行行為を防止することができる。さらに、万が一の事故発生時に職員4の潔白を証明することができる。
また、職員4に装着される携帯端末装置5で入居者3の映像を撮影しているので、固定された監視カメラと違って、職員4が対応している入居者3がカメラの死角に入りにくい。このためカメラの死角で暴力行為が行われるのを防止することができる。
続いて、行動記録システムの構成要素の各々について説明する。
(通信装置)
通信装置2は、入居者3の居室1やその他共用ルーム等の所定エリア毎に、壁面や天井などに設置される。通信装置2は、BLE(Bluetooth Low Energy)などの近距離無線通信規格に従って、通信装置2に固有の識別信号(ID信号)、例えばビーコン信号を、所定周期で通信装置2の周囲に送信する。通信装置2は、電源を有して定期的にビーコン信号を送信するアクティブ型のRFID(Radio Frequency IDentification)タグであってよい。このようなアクティブ型のRFIDタグには、Bluetooth(登録商標)LEに準拠するiBeacon(商標)が含まれるが、これに限定されるものではない。また、居室等は通信装置2を設置したエリア外ではビーコン信号を受信できないよう電磁的に隔離されることが望ましい。以下、本明細書では、通信装置2がビーコン信号を送信する場合について説明する。
(携帯端末装置)
携帯端末装置5は、使用時に職員4の身体に装着され、携帯端末装置5が有するカメラで携帯端末装置5の周囲を撮影することにより、職員4の位置から見た入居者3を撮影するために使用される。例えば、携帯端末装置5は、カメラが職員4の前方を撮影するように(すなわち、カメラの視界が職員4の前方を含むように)職員4に装着される。これにより、職員4が対応している入居者3をカメラで撮影することができる。
図2の(a)に示すように、職員4は、その首から下げた紐に携帯端末装置5を装着してもよい。携帯端末装置5は、職員4に装着されるための装着器具を備えるか、またはそのような装着器具を有する専用ケースに収容可能であってよい。
または、職員4は、別の部位に携帯端末装置5を装着し、携帯端末装置5へ映像を送信するカメラユニットを首から下げた紐に装着してもよい。図2の(b)に示すように、ヘッドセットカメラのような外付けのカメラ12を頭部に装着してもよい。
または、図2の(c)に示すように、職員4の制服等に、携帯端末装置5又は外付けのカメラを収容する装着スペースを設けてもよい。
図3を参照する。携帯端末装置5は、操作部10と、表示部11と、カメラ12と、第1通信部13と、第2通信部14と、警報出力部15と、音響検出部16と、制御部17と、記憶装置18を備える。
操作部10は、情報入力手段として機能し、入力ボタンや表示部11の表示画面に設けられたタッチパネルなどを備えていてよい。操作部10は、職員4による携帯端末装置5への情報入力及び操作入力を受け付けるために使用される。例えば、操作部10は、カメラ12による撮影を停止させる職員4の操作の入力を受け付ける。
表示部11は、表示手段として機能し、制御部17の制御によって各種の操作画面や情報の表示を行う。表示部11には、例えばカメラ12の操作画面が表示される。カメラ12の操作画面には、例えばカメラ12による撮影を開始させる撮影開始ボタンや、カメラ12による撮影を停止させる撮影停止ボタン等が表示されてよい。
カメラ12は、CCD素子またはC−MOS素子などの撮像素子、光学系部品、A/D変換器、エンコーダなどを含んで形成される公知の内蔵カメラ又は外部カメラであってよい。カメラ12は、撮影画像を制御部17へ出力する。
第1通信部13は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)などの近距離無線通信規格に従った無線通信を行うためのインタフェース回路を備える。近距離無線の通信範囲は数m〜数十m程度であってよい。これにより、第1通信部13は、通信装置2から送信されるビーコン信号を受信する。
第2通信部14は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、通信回線6を介してサーバ装置7との有線通信又は無線通信を行うための回路である。
警報出力部15は、制御部17の制御に従って視覚信号や音響信号による警報を出力する。警報出力部15は、例えば音響信号を出力するブザーやスピーカであってよく、又は視覚信号を出力する表示装置やランプであってよい。
音響検出部16は、携帯端末装置5の周辺の音響信号を検出する。音響検出部16は、内蔵マイクや外付けマイクなどであってよい。音響検出部16は、検出した音響信号を制御部17へ出力する。
制御部17は、携帯端末装置5の動作を制御するためのCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等のプロセッサを含んでよい。汎用の半導体集積回路中に設定される機能的な論理回路で制御部17を実現してもよい。例えば、制御部17はフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)等のプログラマブル・ロジック・デバイス(PLD:Programmable Logic Device)等を有していてもよい。
制御部17は、通信処理部20と、入室判定部21と、撮影制御部22と、警報制御部23と、人体検出部24と、異常判定部25と、を備える。制御部17は、記憶装置18に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する通信処理部20、入室判定部21、撮影制御部22、警報制御部23、人体検出部24、異常判定部25の処理を実施する。すなわちコンピュータプログラムは、通信処理部20、入室判定部21、撮影制御部22、警報制御部23、人体検出部24、異常判定部25の処理を制御部17に実施させる命令を含む。
なお、制御部17は、これら通信処理部20、入室判定部21、撮影制御部22、警報制御部23、人体検出部24、異常判定部25の機能の全てを備える必要はなく、サーバ装置7がこれらの機能の一部を備えてもよい。
記憶装置18は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置18は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
通信処理部20は、第2通信部14を介してサーバ装置7との間の通信処理を行う。カメラ12による撮影画像及び音響検出部16により検出された音響信号が制御部17に入力されると、これらの撮影画像及び音響信号は、携帯端末装置5に記憶されることなく通信処理部20によりサーバ装置7へ送信される。
図4(a)に示すようにカメラ12による撮影画像30には、入居者3の映像31が含まれることがある。同様に、音響検出部16により検出された音響信号には入居者3の発言が含まれることがある。
撮影画像及び音響信号を携帯端末装置5に記憶させないことにより、これらの情報が携帯端末装置5から不正に取り出されて漏洩するのを防ぐことができる。これにより、入居者3のプライバシーが保護される。
なお、通信処理部20は、プライバシー保護のため図4(b)に示すように撮影画像30の入居者3の映像31の部分にモザイク処理を施してからサーバ装置7へ送信してもよい。音響検出部16により検出された音響信号にも発声者が特定できないような処理を施してもよい。
図3を参照する。第1通信部13が通信装置2から定期的に送信されるビーコン信号を受信すると、通信処理部20は、ビーコン信号に含まれる通信装置2に固有の識別情報(ID情報)をサーバ装置7へ送信する。このとき、入室判定部21は、第1通信部13が通信装置2から定期的に送信されるビーコン信号を受信したか否かに応じて、携帯端末装置5を装着した職員4が居室1に入室したか否かを判断してよい。すなわち入室判定部21は、第1通信部13が通信装置2と通信可能となると職員4が居室1に入室したと判断してよい。通信処理部20は、職員4が居室1に入室したと入室判定部21が判断した場合に、通信装置2のID情報をサーバ装置7へ送信する。
通信処理部20は、ID情報に応答してサーバ装置7から送信される撮影許可信号及び撮影停止禁止信号を受信する。
撮影制御部22は、カメラ12による撮影の開始及び停止を制御する。ビーコン信号の受信に基づき職員4が居室1に入室したと判断され、通信処理部20がサーバ装置7から撮影許可信号を受信すると、撮影制御部22は、カメラ12による撮影と音響検出部16による音響検出を開始する。すなわち撮影制御部22は、第1通信部13が通信装置2と通信可能になると、カメラ12による撮影と音響検出部16による音響検出を開始する。いいかえれば、撮影制御部22は、第1通信部13と通信装置2との間の通信に基づいて、カメラ12による撮影と音響検出部16による音響信号の検出を制御する。
また、ビーコン信号の受信に基づき職員4が居室1に入室したと判断され、通信処理部20がサーバ装置7から撮影停止禁止信号を受信すると、撮影制御部22はカメラ12による撮影の停止を禁止する。すなわち撮影制御部22は、第1通信部13が通信装置2と通信可能になると、カメラ12による撮影の停止を禁止する。いいかえれば、撮影制御部22は、第1通信部13と通信装置2との間の通信に基づいて、カメラ12による撮影の停止を禁止する。
例えば、撮影制御部22は、表示部11に表示したカメラ12の操作画面における撮影停止ボタンの操作を無効にしてよい。また例えば撮影制御部22は、撮影停止ボタンの表示自体を禁止してよい。
居室1内で職員4が撮影を停止するのを禁止することにより、職員4の行動記録が不正に中断され、その間に職員4が入居者3に対して暴行行為に及ぶのを防ぐことができる。
職員4が居室1から退出し、第1通信部13が通信装置2のビーコン信号を受信しなくなると、入室判定部21は、職員4が居室1から退出したと判断する。すなわち入室判定部21は、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなると職員4が居室1に退出したと判断する。
撮影制御部22は、ビーコン信号の受信に基づき職員4が居室1から退出したと判断されると、カメラ12による撮影を停止する。すなわち撮影制御部22は、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなるとカメラ12による撮影を停止する。撮影制御部22は、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなるとカメラ12による撮影を停止してよい。例えば、撮影制御部22は、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなってから所定時間が経過した時点でカメラ12による撮影を停止してよい。
また、撮影制御部22は、ビーコン信号の受信に基づき職員4が居室1から退出したと判断されると、カメラ12による撮影の停止禁止を解除する。
また、職員4が居室1外にいて、通信装置2からのビーコン信号を受信していない間、撮影制御部22は、表示部11に表示したカメラ12の操作画面にて行われる操作に従ってカメラ12による撮影を開始及び停止する。これにより、職員4が居室1外にいる間、職員4は手動でカメラ12を操作することができる。
撮影制御部22やカメラ12の故障により、職員4の作業期間が終わって職員4が居室1から退出してもカメラ12による撮影が自動的に停止しなくなる虞がある。職員4の作業期間が終わってもカメラ12による撮影が停止しないと、職員4のプライバシーが侵害される虞がある。
このため警報制御部23は、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなってから所定時間が経過してもカメラ12による撮影が継続している場合に、所定の警報を生成する。例えば、警報制御部23は、ブザーやスピーカである警報出力部15から警報音や警報メッセージを出力してよい。警報制御部23は、表示装置やランプである警報出力部15により視覚的な警報表示を出力してよい。
携帯端末装置5が正常に装着されていないと、職員4が対応している入居者3を撮影できないため職員4の行動を記録することができなくなる。このため、異常判定部25は、携帯端末装置5の装着状態の異常を判定する。携帯端末装置5の装着状態の異常には、携帯端末装置5自体の装着状態の異常のほか、カメラ12として外付けカメラが使用される場合にはカメラ12の装着状態の異常も含む。
このため、人体検出部24はカメラ12による撮影画像に写った人体を検出する。異常判定部25は、職員4が居室1に入室したと入室判定部21が判定しカメラ12が撮影している間に、人体検出部24が人体を検出したか否かに応じて、携帯端末装置5の装着状態の異常を判定する。
これは、職員4が居室1に入室しているにもかかわらず、職員4が入居者3を全く見ずにいる(すなわち職員4が入居者3の方を全く向かずにいる)ことは不自然であるという知見に基づく。
異常判定部25は、職員4が居室1に入室したと入室判定部21が判定しカメラ12が撮影している状態において、連続して人体検出部24が人体を検出しない期間の長さに応じて携帯端末装置5の装着状態の異常を判定してよい。例えば、異常判定部25は、職員4が居室1に入室したと入室判定部21が判定しカメラ12が撮影している状態で、所定期間以上連続して人体検出部24が人体を検出しない場合に、装着状態が異常であると判定してよい。
異常判定部25は、通信処理部20を介して携帯端末装置5の装着状態の異常をサーバ装置7へ通報する。
また、異常判定部25は、職員4が居室1に入室したと入室判定部21が判定しカメラ12が撮影している状態において、人体検出部24が人体を検出する頻度に応じて携帯端末装置5の装着状態の異常を判定してよい。例えば、異常判定部25は、職員4が居室1に入室したと入室判定部21が判定しカメラ12が撮影している状態において、人体検出部24による所定期間内の人体検出回数が閾値以下の場合に、装着状態が異常であると判定してよい。
人体検出部24は、カメラ12による撮影画像に写った人の顔の検出結果に基づき人体を検出してよい。
例えば人体検出部24は、人の頭部形状に類似した楕円形状の参照パターンを用いて撮影画像のエッジ画像を走査することにより、人の頭部を顔として検出してよい。また、人体検出部24は、人の顔が存在する画像と人の顔が存在しない画像とを用いて事前学習させた識別器に画像を入力し、その識別器により撮影画像に写った人の顔を検出してもよい。
また、人体検出部24は、撮影画像の肌色領域を検出することにより人の顔を検出してよい。なお、図4の(b)に示すように撮影画像にモザイク処理を施す際に、色情報が残るようにモザイク処理を行うことで、撮影画像に写った人の顔を肌色情報に基づいて検知することができる。
また、入居者3の服に所定形状や反射素材を備えたマーカを取り付けてもよい、人体検出部24は、カメラ12による撮影画像に写った所定のマーカの検出結果に基づき人体を検出してもよい。
なお、人体の検出による携帯端末装置5の装着判定ロジックを知っている職員4が、入居者3の顔が写る位置に携帯端末装置5を置き、職員4に携帯端末装置5が装着されていなくても異常を検出できないように画策することも考えられる。
そこで異常判定部25は、人体検出部24が人体を検出した場合であっても、時間的に連続する画像間で変化がない状態が所定期間以上継続する場合には、携帯端末装置5の装着状態が異常であると判定する。
例えば異常判定部25は、異なる時刻にカメラ12が撮影した撮像画像(すなわち「フレーム」)間の変化が所定量以下の場合に携帯端末装置5の装着状態が異常であると判定する。
この場合、カメラ12の被写体の人物が多少動く場合にもフレーム間で変化が生じるが、携帯端末装置5が正常に装着されている場合には職員4が作業を行う過程で画像全体に変化が発生するので変化量がより大きい。このため、フレーム間で変化量に基づいて携帯端末装置5の装着状態が異常であるか否かを識別できる。
さらに、異常判定部25は、音響検出部16の故障や音響検出部16に対する職員4の画策行為等の異常を判定する。
異常判定部25は、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出しているにも関わらず音響検出部16が音響信号を検出しない場合に、音響検出部16の異常、すなわち音響検出部16の故障や、音響検出部16に対する何らかの不正行為を判定する。例えば、異常判定部25は、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出しているにも関わらず音響検出部16が所定レベルTh1以上の音響信号を検出しない場合に、音響検出部16の異常と判定してよい。
異常判定部25は、通信処理部20を介して音響検出部16の異常をサーバ装置7へ通報する。
ここで「不正行為」には、例えばカメラ12による映像には正常な介護行為が記録されているが、職員4が入居者3を罵倒する発言などを行い、その際の音響信号の記録を職員4が妨害する行為を含む。
例えば、音響検出部16が音響信号を検出しない場合として、職員4が音響検出部16を何らかの素材で覆い、音響検出部16に音が全く入力されない場合が想定される。この場合、異常判定部25は、人体検出部24が人体を検出した前後において音響検出部16が所定レベルTh1以上の音響信号を検出しない場合に、音響検出部16の異常と判定してよい。
なお、人体検出部24による人体検出の時期と、音響信号の検出時期とのタイミングは一致していなくてもよい。すなわち、人体検出部24による人体検出時期を含む前後の所定期間内において、所定レベルTh1以上の音響信号を検出しない場合に、音響検出部16の異常と判定してよい。
また不正行為は、音響検出部16に雑音を入力することにより、職員4の音声が識別できないようにする行為を含んでよい。例えば、音響検出部16を連続的に叩いて雑音を入力することが考えられる。
この場合、異常判定部25は、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出しているに期間に、所定レベルより大きい第2の所定レベルTh2以上の音響信号を音響検出部16が検出した場合に、音響検出部16の異常と判定する。
人体検出部24による人体検出の時期と、音響信号の検出時期とのタイミングは一致していなくてもよい。すなわち、人体検出部24による人体検出時期を含む前後の所定期間内において、第2の所定レベルTh2以上の音響信号を検出した場合に、音響検出部16の異常と判定してよい。
さらに、異常判定部25は、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出した期間に、音響検出部16が所定レベルTh1以上の音響信号を検出しても、検出した音響信号が母音成分を含まない場合には、音響検出部16の異常と判定してよい。すなわち、検出した音響信号に母音が含まれるか否かを判定することで、人の音声が検出できているか否かを判定してもよい。
例えば、所定周期ごとに検出した音響信号の周波数特徴量を算出し、予め多数の話者から採取した音声データを元に学習した母音特徴量と、算出した周波数特徴量と、を比較することによって音響信号に母音が含まれるか否かを判定してよい。
なお、人体検出部24による人体検出の時期と、母音成分を含む音響信号の検出時期とのタイミングは一致していなくてもよい。すなわち、人体検出部24による人体検出時期を含む前後の所定期間内において、音響検出部16が所定レベルTh1以上の音響信号を検出しても、音響信号が母音成分を含まない場合には、音響検出部16の異常と判定してよい。
(サーバ装置)
図5を参照する。サーバ装置7は、携帯端末装置5から通信装置2のID情報を受信すると、通信装置2が設置された居室1における携帯端末装置5の撮影可否を判断する。
居室1における携帯端末装置5による撮影を許可する場合、サーバ装置7は撮影許可信号を携帯端末装置5へ送信する。
サーバ装置7は、携帯端末装置5から受信したカメラ12の撮影画像と音響検出部16による音響信号を、職員4の行動記録情報として所定の記憶装置42にセキュアに記憶する。
またサーバ装置7は、現在時刻が居室1における職員4の作業予定期間(例えば介護スケジュール期間)内であるか否かを判定する。現在時刻が居室1における職員4の作業予定期間内である場合、サーバ装置7は、撮影停止禁止信号を携帯端末装置5へ送信する。現在時刻が居室1における職員4の作業予定期間外である場合に、撮影停止禁止信号を携帯端末装置5へ送信しない。この結果、携帯端末装置5の撮影制御部22は、現在時刻が作業予定期間である場合にカメラ12による撮影の停止を禁止し、現在時刻が作業予定期間外である場合にカメラ12による撮影の停止を許可する。
このように、緊急対処等の作業予定期間外の作業においては、撮影を開始しても職員4が自ら撮影を停止できるようにしてよい。すなわち、このような緊急事態では、職員4が自らの行為を記録するか否かの判断が可能になる。これにより、例えば、緊急事態において撮影されていることで思い切った行動を躊躇したりすることを防ぎ、また逆に自らの行為を記録したい場合には撮影停止にしないという判断を行うことも可能になる。
サーバ装置7は、通信部40と、制御部41と、記憶装置42を備える。
通信部40は、有線又は無線の通信インタフェースを備え、通信回線6を介して携帯端末装置5との有線通信又は無線通信を行うための回路である。
制御部41は、サーバ装置7の動作を制御するためのCPUやMPU等のプロセッサを含んでよい。
制御部41は、通信処理部50と、撮影可否判定部51と、作業期間照合部52と、制御信号生成部53と、行動記録部54とを備える。制御部41は、記憶装置42に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、以下に説明する通信処理部50、撮影可否判定部51、作業期間照合部52、制御信号生成部53、及び行動記録部54の処理を実施する。すなわちコンピュータプログラムは、通信処理部50、撮影可否判定部51、作業期間照合部52、制御信号生成部53、及び行動記録部54の処理を制御部41に実施させる命令を含む。
記憶装置42は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置42は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM及びRAM等のメモリを含んでよい。記憶装置42には、入居者情報60と、スケジュール情報61と、記録可否情報62と、行動記録情報63が記憶される。
入居者情報60は、居室1の入居者3に関する情報であり、居室1に設置された通信装置2のID情報に関連付けて記憶される。
スケジュール情報61は、居室1における職員4の作業予定期間すなわち介護スケジュール期間に関する情報であり、居室1に設置された通信装置2のID情報に関連付けて記憶される。
記録可否情報62は、居室1における携帯端末装置5による撮影及び録音の可否に関する情報であり、居室1に設置された通信装置2のID情報に関連付けて記憶される。居室1の入居者3が撮影及び録音に同意している場合には、撮影及び録音を許可する旨の情報が記録可否情報62として記憶される。居室1の入居者3が撮影及び録音に同意していない場合には、撮影及び録音を禁止する旨の情報が記録可否情報62として記憶される。
行動記録情報63は、携帯端末装置5から受信したカメラ12の撮影画像と音響検出部16による音響信号であり、居室1に設置された通信装置2のID情報と、入居者3の入居者情報60に関連付けてセキュアに記憶される。
通信処理部50は、通信部40を介して携帯端末装置5との間の通信処理を行う。通信処理部50は、携帯端末装置5から送信された通信装置2のID情報を受信する。
通信装置2のID情報が受信されると、撮影可否判定部51は、通信装置2が設置された居室1における携帯端末装置5による撮影及び録音を許可するか否かを判定する。撮影可否判定部51は、通信装置2のID情報と、このID情報に関連付けられた記録可否情報62に基づいて撮影及び録音を許可するか否かを判定する。
居室1における撮影及び録音を許可する場合、制御信号生成部53は、撮影許可信号を生成する。通信処理部50は、通信部40を介して撮影許可信号を携帯端末装置5へ送信する。
通信装置2のID情報が受信されると、作業期間照合部52は、現在時刻が居室1における職員4の作業予定期間内であるか否かを判定する。
現在時刻が居室1における職員4の作業予定期間内である場合、制御信号生成部53は、撮影停止禁止信号を生成する。通信処理部50は、通信部40を介して撮影停止禁止信号を携帯端末装置5へ送信する。
現在時刻が居室1における職員4の作業予定期間外である場合、制御信号生成部53は、撮影停止禁止信号を生成しない。
行動記録部54は、携帯端末装置5から受信したカメラ12の撮影画像と音響検出部16による音響信号を、職員4の行動記録情報63として記憶装置42に記憶する。
(動作)
続いて、行動記録システムの動作を説明する。図6を参照する。図6に示す動作は、所定周期(例えば0.1秒)で反復して実行される。
ステップS1において携帯端末装置5の入室判定部21は、通信装置2からビーコン信号を受信したか否かを判定する。ビーコン信号を受信した場合(ステップS1:Y)に、通信処理部20は、ビーコン信号に含まれる通信装置2のID情報をサーバ装置7へ送信する。その後に処理はステップS2に進む。ビーコン信号を受信しない場合(ステップS1:N)に処理はステップS11に進む。
ID情報に応答してサーバ装置7から送信される撮影許可信号を受信すると、ステップS2において撮影制御部22は、カメラ12による撮影中であるか否かを判定する。撮影中である場合(ステップS2:Y)に処理はステップS6に進む。撮影中でない場合(ステップS2:N)に処理はステップS3に進む。
ステップS3においては、撮影制御部22はカメラ12による撮影を開始する。その後、処理はステップS4へ進む。
ステップS4においてサーバ装置7の作業期間照合部52は、現在時刻が居室1における職員4の介護スケジュール期間内であるか否かを判定する。現在時刻が介護スケジュール期間内である場合(ステップS4:Y)に制御信号生成部53は撮影停止禁止信号を生成する。携帯端末装置5は撮影停止禁止信号を受信する。その後に処理はステップS5に進む。現在時刻が介護スケジュール期間外である場合(ステップS4:N)に処理はステップS6に進む。
撮影停止禁止信号を受信すると、ステップS5において撮影制御部22は、カメラ12による撮影の停止禁止を設定する。その後、処理はステップS6へ進む。
ステップS6において異常判定部25は、装着状態判定処理を実行する。装着状態判定処理において異常判定部25は、職員4への携帯端末装置5の装着状態を判定する。
装着状態が正常である場合(ステップS7:Y)に処理はステップS8に進む。装着状態が異常でない場合(ステップS7:N)に処理はステップS10に進む。
ステップS8において異常判定部25は、音響検出状態判定処理を実行する。音響検出状態判定処理において異常判定部25は、音響検出部16が異常か否かを判定する。
音響検出部16が異常である場合(ステップS9:Y)に処理はステップS10に進む。音響検出部16が異常でない場合(ステップS9:N)に処理は終了する。
ステップS10において異常判定部25は、携帯端末装置5の装着状態又は音響検出部16の異常をサーバ装置7へ送信する。その後に処理は終了する。
ステップS11において撮影制御部22は、カメラ12による撮影中であるか否かを判定する。撮影中の場合(ステップS11:Y)に処理はステップS12に進む。撮影中でない場合(ステップS11:N)に処理は終了する。
ステップS12において撮影制御部22は、カメラ12による撮影を停止する。
ステップS13において撮影制御部22は、カメラ12による撮影の停止禁止を解除する。その後に処理は終了する。
図7を参照して、装着状態判定処理を説明する。
ステップS20において異常判定部25は、撮影画像に写った人体を人体検出部24が検出したか否かを判定する。人体が検出された場合(ステップS20:Y)に処理はステップS23に進む。人体が検出されない場合(ステップS20:N)に処理はステップS21に進む。
ステップS21において異常判定部25は、人体を検出しない期間を計時するカウンタの値が所定値を超えたか否か、すなわち人体を検出しない状態で所定期間が経過したか否かを判定する。所定期間が経過した場合(ステップS21:Y)に処理はステップS22に進む。所定期間が経過しない場合(ステップS21:N)に処理はステップS24に進む。
ステップS22において異常判定部25は、携帯端末装置5の装着状態が異常であると判定する。その後、装着状態判定処理が終了する。
ステップS23において異常判定部25は、人体を検出しない期間を計時するカウンタをリセットする。その後に処理はステップS24へ進む。
ステップS24において異常判定部25は、携帯端末装置5の装着状態が正常であると判定する。その後、装着状態判定処理が終了する。
図8を参照して、音響検出状態判定処理を説明する。
ステップS30において異常判定部25は、現在時刻の前後を含む所定期間内に撮影画像に写った人体を人体検出部24が検出したか否かを判定する。人体が検出された場合(ステップS30:Y)に処理はステップS31に進む。人体が検出されない場合(ステップS30:N)に音響検出状態判定処理は終了する。
ステップS31において異常判定部25は、人体検出部24による人体検出時期の前後を含む期間に検出した音響信号の音響レベルが、所定レベルTh1未満であるか否かを判定する。すなわち、所定レベルTh1以上の音響信号が検出されたか否かを判定する。音響レベルがTh1未満である場合(ステップS31:Y)に処理はステップS35に進む。音響レベルがTh1未満でない場合(ステップS31:N)に処理はステップS32に進む。
ステップS32において異常判定部25は、人体検出部24による人体検出時期の前後を含む期間に検出した音響信号の音響レベルが、第2の所定レベルTh2以上である否かを判定する。音響レベルが第2の所定レベルTh2以上である場合(ステップS32:Y)に処理はステップS35に進む。音響レベルが第2の所定レベルTh2以上でない場合(ステップS32:N)に処理はステップS33に進む。
ステップS33において異常判定部25は、検出した音響信号に母音成分が含まれる否かを判定する。音響信号が母音成分を含む場合(ステップS33:Y)に処理はステップS34に進む。音響信号が母音成分を含まない場合(ステップS33:N)に処理はステップS35に進む。
ステップS34において異常判定部25は、音響検出部16が異常でないと判断する。その後、音響検出状態判定処理が終了する。
ステップS35において異常判定部25は、音響検出部16が異常であると判断する。その後、音響検出状態判定処理が終了する。
(実施形態の効果)
(1)行動記録システムは、所定エリアである居室1に設置された通信装置2と、職員4に装着可能な携帯端末装置5を備える。
携帯端末装置5は、携帯端末装置5の周囲を撮影するカメラ12と、通信装置2と通信する第1通信部13と、第1通信部13と通信装置2との間の通信に基づいて、カメラ12による撮影の停止を禁止する撮影制御部22と、を備える。
これにより、職員4が居室1に入室している期間に限定して監視することで入居者3のプライバシーを保護するとともに、職員4の行動を記録することで入居者3に対する職員4の暴行行為を防止することができる。さらに、万が一の事故発生時に職員4の潔白を証明することができる。
また、職員4に装着される携帯端末装置5で入居者3の映像を撮影しているので、固定された監視カメラと違って、職員4が対応している入居者3がカメラの死角に入りにくい。このためカメラの死角で暴力行為が行われるのを防止することができる。
さらに、居室1内で職員4が撮影を停止するのを禁止することにより、職員4の行動記録が不正に中断され、その間に職員4が入居者3に対して暴行行為に及ぶのを防ぐことができる。
(2)撮影制御部22は、第1通信部13が通信装置2と通信可能となるとカメラ12による撮影を開始し、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなるとカメラ12による撮影を停止してよい。
これにより、職員4が居室1に入室した際に自動的に撮影を開始することができるので、撮影のし忘れにより職員4の行動記録に漏れが生じるのを防止できる。また職員4が居室1から退室した際に自動的に撮影が停止するので、作業時間外の職員4の行動が記録されることによる職員4のプライバシー侵害を回避できる。
(3)行動記録システムは、第1通信部13が通信装置2と通信できなくなってから所定時間が経過しても、カメラ12による撮影が継続している場合に、警報を生成する警報制御部23を備えてよい。
これにより、撮影制御部22やカメラ12の故障により作業期間外の職員4の行動が記録されることによる職員4のプライバシー侵害を回避できる。
(4)行動記録システムは、居室1における作業予定期間を記憶する記憶装置42を備えてよい。撮影制御部22は、現在時刻が居室1における作業予定期間である場合にカメラ12による撮影の停止を禁止し、現在時刻が居室1における作業予定期間外である場合にカメラ12による撮影の停止を許可してよい。
これにより、緊急対処等の作業予定期間外の作業においては、撮影を開始しても職員4が自ら撮影を停止できるようになる。このため、例えば、緊急事態において撮影されていることで思い切った行動を躊躇したりすることを防ぎ、また逆に自らの行為を記録したい場合には撮影停止にしないという判断を行うことも可能になる。
(5)行動記録システムは、所定エリアである居室1に設置された通信装置2と、職員4に装着可能な携帯端末装置5を備える。
携帯端末装置5は、携帯端末装置5の周囲を撮影するカメラ12と、通信装置2と通信する第1通信部13と、第1通信部13と通信装置2との間の通信に基づいて、カメラ12による撮影を制御する撮影制御部22と、カメラ12による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部24と、カメラ12による撮影中における人体検出部24による検出結果に基づいて携帯端末装置5の装着状態の異常を判定する異常判定部25と、を備える。
これにより、職員4が居室1に入室しているにもかかわらず、職員4が入居者3を全く見ずにいる(すなわち職員4が入居者3の方を全く向かずにいる)ような不自然な状態を検出して、携帯端末装置5の装着状態を判定できる。このため、職員4が携帯端末装置5を正常に装着せず、職員4の行動記録を妨害するのを回避できる。
(6)異常判定部25は、カメラ12による撮影中に連続して人体検出部24が人体を検出しない期間の長さに応じて携帯端末装置5の装着状態の異常を判定してよい。このように検出期間に応じて判定することにより、一時的に撮影画像に人体が写らないことにより誤って装着状態の異常を検出するのを防止できる。
(7)異常判定部25は、カメラ12による撮影中における人体検出部24による人体の検出頻度に応じて携帯端末装置5の装着状態の異常を判定してもよい。このように検出頻度に応じて判定することにより、一時的に撮影画像に人体が写らないことにより誤って装着状態の異常を検出するのを防止できる。
(8)人体検出部24は、カメラ12による撮影画像に写った人の顔の検出結果に基づき人体を検出してもよい。人体の特徴的部位である顔を検出することにより、精度良く人体を検出できる。
(9)人体検出部24は、カメラ12による撮影画像に写った所定のマーカの検出結果に基づき人体を検出してもよい。人の顔以外の物体を検出することにより、例えばプライバシー保護のため人の顔部分の画像にモザイク処理を施しても、精度良く人体を検出できる。
(10)異常判定部25は、人体検出部24が人体を検出しても、異なる時刻にカメラ12が撮影した撮像画像間の変化が所定量以下の場合に携帯端末装置5の装着状態が異常であると判定してよい。
これにより、人体の検出による携帯端末装置5が装着判定ロジックを知っている職員4が、入居者3の顔が写る位置に携帯端末装置5を置き、職員4に携帯端末装置5が装着されていなくても異常を検出できないように画策するのを防止できる。
(11)行動記録システムは、所定エリアである居室1に設置された通信装置2と、職員4に装着可能な携帯端末装置5を備える。
携帯端末装置5は、携帯端末装置5の周囲を撮影するカメラ12と、音響信号を検出する音響検出部16と、通信装置2と通信する第1通信部13と、第1通信部13と通信装置2との間の通信に基づいて、カメラ12による撮影と音響検出部16による音響検出とを制御する撮影制御部22と、カメラ12による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部24と、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出した前後を含む所定期間に、音響検出部16が所定レベルTh1以上の音響信号を検出しない場合に、音響検出部16の異常と判定する異常判定部25を備える。
これにより、カメラ12による映像には正常な介護行為の記録を残しつつ、職員4が入居者3を罵倒する発言などを行い、その際の音響信号の記録を職員4が妨害する行為を防止することができる。
(12)異常判定部25は、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出した前後を含む所定期間に、所定レベルTh1より大きい第2の所定レベルTh2以上の音響信号を音響検出部16が検出した場合に、音響検出部16の異常と判定してよい。
これにより、音響検出部16に雑音を入力することにより、職員4の音声が識別できないようにする行為を防止することができる。
(13)異常判定部25は、カメラ12による撮影中に人体検出部24が人体を検出した前後を含む所定期間に、音響検出部16が所定レベルTh1以上の音響信号を検出しても、音響信号が母音成分を含まない場合に音響検出部16の異常と判定してよい。
これにより、精度良く音響検出部16の異常を検出できる。
(変形例)
(1)通信装置2は、ICタグでもよい。ICタグを携帯端末装置5に設けてもよい。例えば、行動記録システムは、携帯端末装置5を居室1内外の壁面等に設置したICタグやリーダにかざすことで入室時の認証と退室管理を行う入出管理システムと連動してよい。例えば、認証に成功することによって入室を許可するとともに、カメラ12による撮影を許可し、撮影停止を禁止してもよい。また、退室時に携帯端末装置5をICタグやリーダにかざすことで、カメラ12による撮影を停止してもよい。
(2)通信装置2のID情報、入居者情報60、スケジュール情報61、記録可否情報62を、携帯端末装置5の記憶装置18にダウンロードし、携帯端末装置5の撮影制御部22は、サーバ装置7からの許可又は禁止信号によらず、記憶装置18に格納された記録可否情報62を参照して、入室判定部21が居室1におけるカメラ12の撮影を許可又は禁止し、退室により撮影停止を解除するようにしてもよい。
また撮影制御部22は、記憶装置18に格納されたスケジュール情報61を参照して、現在時刻が、居室1における職員4の作業予定期間内であるか否かを判定してよい。撮影制御部22は、現在時刻が居室1における作業予定期間である場合にカメラ12による撮影の停止を禁止し、現在時刻が居室1における作業予定期間外である場合にカメラ12による撮影の停止を許可してよい。
1…居室,2…通信装置,3…入居者,4…職員,5…携帯端末装置,6…通信回線,7…サーバ装置,10…操作部,11…表示部,12…カメラ,13…第1通信部,14…第2通信部,15…警報出力部,16…音響検出部,17…制御部,18…記憶装置,20…通信処理部,21…入室判定部,22…撮影制御部,23…警報制御部,24…人体検出部,25…異常判定部,40…通信部,41…制御部,42…記憶装置,50…通信処理部,51…撮影可否判定部,52…作業期間照合部,53…制御信号生成部,54…行動記録部,60…入居者情報,61…スケジュール情報,62…記録可否情報,63…行動記録情報

Claims (8)

  1. 所定エリアに設置された通信装置と、人に装着可能な端末装置と、を備える行動記録システムであって、
    前記端末装置は、
    前記端末装置の周囲を撮影する撮影部と、
    前記通信装置と通信する通信部と、
    前記通信部と前記通信装置との間の通信に基づいて、前記撮影部による撮影を制御する撮影制御部と、
    前記撮影部による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部と、
    前記撮影部による撮影中における前記人体検出部による検出結果に基づいて前記端末装置の装着状態の異常を判定する異常判定部と、
    を備えることを特徴とする行動記録システム。
  2. 前記異常判定部は、前記撮影部による撮影中に連続して前記人体検出部が人体を検出しない期間の長さに応じて前記端末装置の装着状態の異常を判定することを特徴とする請求項1に記載の行動記録システム。
  3. 前記異常判定部は、前記撮影部による撮影中における前記人体検出部による人体の検出頻度に応じて前記端末装置の装着状態の異常を判定することを特徴とする請求項1に記載の行動記録システム。
  4. 前記人体検出部は、前記撮影部による撮影画像に写った人の顔の検出結果に基づき人体を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の行動記録システム。
  5. 前記人体検出部は、前記撮影部による撮影画像に写った所定のマーカの検出結果に基づき人体を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の行動記録システム。
  6. 前記異常判定部は、前記人体検出部が人体を検出しても、異なる時刻に前記撮影部が撮影した撮像画像間の変化が所定量以下の場合に前記端末装置の装着状態が異常であると判定する請求項1〜5のいずれか一項に記載の行動記録システム。
  7. 人に装着可能な端末装置であって、
    前記端末装置の周囲を撮影する撮影部と、
    所定エリアに設置された通信装置と通信する通信部と、
    前記通信部と前記通信装置との間の通信に基づいて、前記撮影部による撮影を制御する撮影制御部と、
    前記撮影部による撮影画像に写った人体を検出する人体検出部と、
    前記撮影部による撮影中における前記人体検出部による検出結果に基づいて前記端末装置の装着状態の異常を判定する異常判定部と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  8. 人に装着可能な端末装置と、所定エリアに設置された通信装置と、の間で通信し、
    前記端末装置と前記通信装置との間の通信に基づき、前記端末装置が有する撮影部による前記端末装置の周囲の撮影を制御し、
    前記撮影部による撮影画像に写った人体を検出し、
    前記撮影部による撮影中における前記撮像画像に写った人体の検出結果に基づいて前記端末装置の装着状態の異常を判定する、
    ことを特徴とする行動記録方法。
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