JP2018037383A - 燃料電池及び燃料電池用セパレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】発電性能の低下を抑制すること。【解決手段】膜電極接合体10と、膜電極接合体10に組み付けられ、膜電極接合体10側の第1面26に酸化剤ガスが流通する第1流路22を有し、膜電極接合体10とは反対側の第2面28に酸化剤ガスが流通する第2流路24を有するカソード側セパレータ18cと、を備え、第1流路22は第1面26にカソード側セパレータ18cの一端から他端にかけて延在して設けられた第1凹部30を含んで構成され、第2流路24は第2面28にカソード側セパレータ18cの前記一端から前記他端にかけて延在し且つ第1凹部30と交互に並んで設けられた第2凹部32を含んで構成され、第2流路24を構成する第2凹部32の底面にカソード側セパレータ18cを貫通する貫通孔36が設けられている、燃料電池。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池及び燃料電池用セパレータに関する。
燃料電池の冷却方法として、冷却水を循環させる水冷式の他に、発電用に供給される酸化剤ガスを冷却に用いる空冷式が知られている。空冷式の燃料電池に用いられるセパレータとして、一方の面に燃料ガスを流す燃料流路を有し、他方の面に空気を流す空気流路を有し、内部に空気流路と貫通孔によって接続された冷却用空気流路を有するセパレータが知られている(例えば、特許文献1)。このセパレータによれば、冷却用空気流路を流れる空気を空気流路に送り込むことができるため、冷却効率の向上及び空気流路の凝縮水による閉塞の抑制を実現することができる。また、膜電極接合体側の面に発電用流路を有し、膜電極接合体とは反対側の面に発電用流路と交互に並んで冷却用流路を有するカソード側セパレータを用いた燃料電池において、冷却用流路の下側の領域に液水が溜まり易いことが知られている(例えば、非特許文献1)。
特開2008−027748号公報
膜電極接合体側の面に第1凹部からなる第1流路を有し、膜電極接合体とは反対側の面に第1凹部と交互に並んだ第2凹部からなる第2流路を有するカソード側セパレータを備えた燃料電池がある。このような燃料電池では、膜電極接合体のうちの第2流路の下側に位置する領域に第1流路を流通する酸化剤ガスが供給され難いことや、当該領域で生成された水が第1流路に排出され難いことが生じる。このため、発電性能が低下してしまうことがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、発電性能の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体に組み付けられ、前記膜電極接合体側の第1面に酸化剤ガスが流通する第1流路を有し、前記膜電極接合体とは反対側の第2面に酸化剤ガスが流通する第2流路を有するカソード側セパレータと、を備え、前記第1流路は前記第1面に前記カソード側セパレータの一端から他端にかけて延在して設けられた第1凹部を含んで構成され、前記第2流路は前記第2面に前記カソード側セパレータの前記一端から前記他端にかけて延在し且つ前記第1凹部と交互に並んで設けられた第2凹部を含んで構成され、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面に前記カソード側セパレータを貫通する貫通孔が設けられている、燃料電池である。
上記構成において、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の幅の1/4の幅となるように前記第2流路の幅方向に均等に4分割したときに中央側に位置する2つの領域を中央側領域、端側に位置する2つの領域を端側領域とした場合に、前記中央側領域に設けられた前記貫通孔の総面積は、2つの前記端側領域に設けられた前記貫通孔の総面積よりも大きい構成とすることができる。
上記構成において、前記貫通孔は、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の幅の1/4の幅となるように前記第2流路の幅方向に均等に4分割したときに中央側に位置する2つの領域を中央側領域、端側に位置する2つの領域を端側領域とした場合に、前記中央側領域及び前記端側領域のうちの前記中央側領域にのみ設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の長さの1/2の長さとなるように前記第2流路の長さ方向に均等に2分割したときに前記酸化剤ガスの流れの上流側に位置する領域を上流側領域、下流側に位置する領域を下流側領域とした場合に、前記下流側領域に設けられた前記貫通孔の総面積は、前記上流側領域に設けられた前記貫通孔の総面積よりも小さい構成とすることができる。
上記構成において、複数の前記貫通孔が設けられ、前記下流側領域に設けられた前記貫通孔の間隔のうちの少なくとも1つは、前記上流側領域に設けられた前記貫通孔の間隔よりも大きい構成とすることができる。
上記構成において、複数の前記貫通孔が設けられ、前記下流側領域に設けられた前記貫通孔の面積のうちの少なくとも1つは、前記上流側領域に設けられた前記貫通孔の面積よりも小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記貫通孔は、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の長さの1/2の長さとなるように前記第2流路の長さ方向に均等に2分割したときに前記酸化剤ガスの流れの上流側に位置する領域を上流側領域、下流側に位置する領域を下流側領域とした場合に、前記上流側領域及び前記下流側領域のうちの前記上流側領域にのみ設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記貫通孔の縁部のうちの前記酸化剤ガスの流れの上流側に位置する上流側縁部に、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面から前記第2流路内に突出した壁部が設けられている構成とすることができる。
上記構成において、複数の前記貫通孔が設けられ、前記壁部を備える前記貫通孔は、前記壁部を備えない前記貫通孔よりも、前記第2流路の下流側に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、複数の前記貫通孔が設けられ、前記複数の貫通孔に備わる前記壁部の高さは、前記第2流路の下流側の方が上流側よりも高い構成とすることができる。
上記構成において、前記壁部は、前記貫通孔の縁部のうちの前記上流側縁部と、前記貫通孔の縁部のうちの前記酸化剤ガスの流れに沿った側方縁部と、に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2凹部の底面のうち前記貫通孔が設けられた部分は他の部分よりも盛り上がっている構成とすることができる。
上記構成において、前記貫通孔が設けられた部分での前記第2流路の幅は、前記貫通孔が設けられていない部分での前記第2流路部の幅よりも広い構成とすることができる。
本発明は、膜電極接合体に組み付けられる燃料電池用セパレータであって、一方の面に前記燃料電池用セパレータの一端から他端にかけて延在して設けられた第1凹部と、他方の面に前記燃料電池用セパレータの前記一端から前記他端にかけて延在し且つ前記第1凹部と交互に並んで設けられた第2凹部と、を備え、前記第2凹部の底面に前記燃料電池用セパレータを貫通する貫通孔が設けられている、燃料電池用セパレータである。
本発明によれば、発電性能の低下を抑制することができる。
図1は実施例1に係る燃料電池を構成する単セルの分解斜視図である。 図2は実施例1に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図である。 図3(a)は比較例1に係る燃料電池を構成する単セルの分解斜視図、図3(b)は比較例1に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図である。 図4は比較例1に係る燃料電池の電流電圧特性の測定結果を示す図である。 図5は発電性能が低下した理由を説明するための断面図である。 図6は実施例1及び比較例1に係る燃料電池の高加湿条件での電流電圧特性の測定結果を示す図である。 図7は実施例1及び比較例1に係る燃料電池のエアストイキ特性の測定結果を示す図である。 図8(a)から図8(d)は実施例1におけるカソード側セパレータの他の例の斜視図である。 図9は実施例1及び比較例1に係る燃料電池の低加湿条件での電流電圧特性の測定結果を示す図である。 図10は比較例1に係る燃料電池の発電分布及び温度分布を示す図である。 図11は水素の加湿状態を変化させた場合における、比較例1に係る燃料電池の温度分布を示す図である。 図12は水素の加湿状態を変化させた場合における、比較例1に係る燃料電池の発電分布を示す図である。 図13は実施例2に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図である。 図14(a)及び図14(b)は実施例2に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの他の例の斜視図である。 図15は実施例3に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図(その1)である。 図16は実施例3に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図(その2)である。 図17は実施例3の変形例1に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの第2流路の斜視図である。 図18(a)は実施例4に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの第2流路の斜視図、図18(b)は図18(a)のA−A間の断面図である。 図19は実施例5に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図である。 図20は実施例6に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの斜視図である。 図21は実施例7に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータの第2流路の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
実施例1の燃料電池は、反応ガスとして燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造を有する。実施例1の燃料電池は、例えば燃料電池自動車や電気自動車などに搭載される。図1は、実施例1に係る燃料電池を構成する単セル100の分解斜視図である。図2は、実施例1に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの斜視図である。なお、図2では、カソード側セパレータ18cの一部を拡大して図示し、カソード側セパレータ18cをクロスハッチで示している(図3(b)、図8(a)から図8(d)、図13から図14(b)においても同じ)。
図1のように、実施例1の燃料電池を構成する単セル100は、アノード側セパレータ18a、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA:Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)20、及びカソード側セパレータ18c、を備える。MEGA20は、例えば樹脂(エポキシ樹脂やフェノール樹脂など)からなる絶縁部材40の内側に配置されている。MEGA20及び絶縁部材40は、アノード側セパレータ18aとカソード側セパレータ18cとによって挟持されている。言い換えると、アノード側セパレータ18a及びカソード側セパレータ18cは、MEGA20及び絶縁部材40に組み付けられている。
図1及び図2のように、カソード側セパレータ18cは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成されている。例えば、カソード側セパレータ18cは、プレス成型による曲げ加工によって凹凸形状が形成されたステンレス鋼などの金属板からなる。カソード側セパレータ18cには、厚み方向の凹凸形状によって、それぞれ空気が流れる第1流路22と第2流路24とが形成されている。第1流路22と第2流路24とは、カソード側セパレータ18cの一端から他端に第1方向に直線状に延在し、且つ、第1方向に交差する第2方向で交互に並んでいる。第1流路22及び第2流路24を流通する空気は、カソード側セパレータ18cの一端側である空気供給口から他端側である空気排出口に向かって流れる。
第1流路22は、カソード側セパレータ18cのMEGA20側の第1面26にカソード側セパレータ18cの一端から他端にかけて延在して設けられた第1凹部30を含んで構成されている。したがって、第1流路22を流通する空気は、MEGA20に供給されて発電用として用いられる。第2流路24は、カソード側セパレータ18cのMEGA20とは反対側の第2面28にカソード側セパレータ18cの一端から他端にかけて延在し且つ第1凹部30と交互に並んで設けられた第2凹部32を含んで構成されている。したがって、第2流路24を流通する空気は、主に単セル100を冷却する冷却用として用いられる。このように、実施例1の燃料電池は、空冷式の燃料電池である。第1流路22と第2流路24とが第2方向に交互に並んで設けられていることから、第2流路24をMEGA20の近くに配置することができるようになり、冷却効率を向上させることができる。
第1流路22及び第2流路24は、空気供給口から空気排出口にかけてほぼ一定の深さDを有する。また、第1流路22の幅W1及び第2流路24の幅W2は、空気供給口から空気排出口にかけてほぼ一定である。さらに、第1流路22のピッチ間隔(中心間の距離)及び第2流路24のピッチ間隔(中心間の距離)は、空気供給口から空気排出口にかけてほぼ一定である。
第2流路24を構成する第2凹部32の底面34(すなわち、第2流路24のMEGA20側の面)に、カソード側セパレータ18cを貫通する複数の貫通孔36が設けられている。貫通孔36は、例えば第2流路24の幅方向の一端側から他端側に延在した矩形形状をしている。貫通孔36は、一定の間隔をあけて第1方向に点在して設けられている。第2流路24を流通する空気の一部は、貫通孔36を介して、MEGA20に供給される。したがって、第2流路24を流通する空気の大部分は単セル100を冷却する冷却用として用いられるが、一部はMEGA20に供給されて発電用として用いられる。
図1のように、アノード側セパレータ18aは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成され、例えばカーボンを圧縮してガス不透過とした緻密性カーボンなどのカーボン部材やステンレス鋼などの金属部材によって形成されている。アノード側セパレータ18aには孔a1、a2が設けられ、絶縁部材40には孔s1、s2が設けられ、カソード側セパレータ18cの両側に設けられた絶縁部材42には孔c1、c2が設けられている。孔a1、s1、c1は連通し、水素を供給する供給マニホールドを画定する。孔a2、s2、c2は連通し、水素を排出する排出マニホールドを画定する。アノード側セパレータ18aのMEGA20側の面には、供給マニホールドから排出マニホールドに向かって直線状に延在し、MEGA20に供給される水素が流れる水素流路33が設けられている。水素流路33は、第1流路22及び第2流路24と交差(例えば直交)している。
MEGA20は、電解質膜12、アノード触媒層14a、カソード触媒層14c、アノードガス拡散層16a、及びカソードガス拡散層16cを備える。電解質膜12の一方の面にアノード触媒層14aが設けられ、他方の面にカソード触媒層14cが設けられている。これにより、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)10が形成されている。電解質膜12は、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭化水素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層14a及びカソード触媒層14cは、電気化学反応を進行する触媒(例えば白金や、白金−コバルト合金)を担持したカーボン粒子(例えばカーボンブラック)と、スルホン酸基を有する固体高分子であり、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。
MEA10の両側にアノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cが配置されている。アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cは、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成されており、例えばカーボンクロスやカーボンペーパなどの多孔質カーボン製部材によって形成されている。なお、MEA10とアノードガス拡散層16aとの間及びMEA10とカソードガス拡散層16cとの間に、MEA10内に含まれる水分量の調整を目的とした撥水層を備えていてもよい。撥水層は、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cと同じく、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成され、例えばカーボンクロスやカーボンペーパなどの多孔質カーボン製部材によって形成される。ただし、撥水層は、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16cと比べて、多孔質カーボン製部材の細孔が小さい。
ここで、実施例1の燃料電池の効果を説明するにあたり、比較例1の燃料電池について説明する。図3(a)は、比較例1に係る燃料電池を構成する単セル500の分解斜視図、図3(b)は、比較例1に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの斜視図である。図3(a)及び図3(b)のように、比較例1の燃料電池を構成する単セル500では、カソード側セパレータ18cの第2流路24を構成する第2凹部32の底面34に貫通孔が設けられていない。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
空冷式の燃料電池において、カソード側セパレータ18cの第1流路22及び第2流路24を流通する空気は、ファンや車速風などによって供給される。このため、第1流路22及び第2流路24を流通する空気の圧力損失は小さいことが好ましく、そのためには、第1流路22及び第2流路24の断面積が大きいことが好ましい。第1流路22及び第2流路24の断面積を大きくするには、第1流路22及び第2流路24の幅を広くすることが考えられる。そこで、比較例1の燃料電池を用いて、第1流路22及び第2流路24の幅を広くした場合の発電性能について調べた。
図4は、比較例1に係る燃料電池の電流電圧特性の測定結果を示す図である。図4において、横軸は電流密度(A/cm)で、縦軸はセル電圧(V)である。図4中の四角印は第1流路22の幅W1及び第2流路24の幅W2を0.3mmとした場合の測定結果、菱形印は第1流路22の幅W1及び第2流路24の幅W2を1.0mmとした場合の測定結果である。なお、測定は、燃料電池の温度を50℃に調温し、アノード側セパレータ18aの水素流路33に露点温度50℃に加湿された水素を供給し、カソード側セパレータ18cの第1流路22及び第2流路24にガス温度50℃、露点温度−40℃の乾燥空気を供給して行った。図4のように、第1流路22及び第2流路24の幅が1.0mmの場合は、第1流路22及び第2流路24の幅が0.3mmの場合に比べて、発電性能が低下した結果となった。
第1流路22及び第2流路24の幅が0.3mmよりも広くなった場合に発電性能が低下したのは以下の理由によるものと考えられる。図5は、発電性能が低下した理由を説明するための断面図である。図5のように、MEA10には第1流路22を流通する空気が拡散し、且つ、MEA10で電気化学反応によって生成された水は第1流路22に排出される。第1流路22及び第2流路24の幅が広くなると、MEA10のうちの第2流路24の幅方向の中央側で第2流路24の下側に位置する領域11と第1流路22との距離が長くなる。このため、MEA10の領域11に第1流路22を流通する空気が供給され難くなり、MEA10の領域11で生成された水が第1流路22に排出され難くなる。このために、第1流路22及び第2流路24が広くなることで発電性能が低下したものと考えられる。
なお、第1流路22及び第2流路24を深くすることでも、第1流路22及び第2流路24の断面積を大きくすることができる。しかしながら、第1流路22及び第2流路24を深くすると、隣接する単セルのピッチ間隔が広くなってしまい、燃料電池が大型化してしまう。したがって、第1流路22及び第2流路24を深くすることで第1流路22及び第2流路24の断面積を大きくすることは好ましくなく、第1流路22及び第2流路24の幅を広くすることで第1流路22及び第2流路24の断面積を大きくすることが好ましい。
次に、実施例1に係る燃料電池に対して行った測定について説明する。なお、比較のために、比較例1に係る燃料電池に対しても同じ測定を行った。測定を行った実施例1及び比較例1の燃料電池は、カソード側セパレータ18cの形状が異なる点以外は同じ構造をしている。カソード側セパレータ18cは、実施例1及び比較例1共に、第1流路22の幅W1を1.0mm、第2流路24の幅W2を1.0mm、第1流路22及び第2流路24の深さDを1.0mmとした。また、実施例1では、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34に、0.5mm×1.0mmの矩形形状をした貫通孔36が第1方向に1.4mmピッチ間隔(中心間の距離)で設けられているとし、比較例1では、貫通孔は設けられていないとした。
図6は、実施例1及び比較例1に係る燃料電池の高加湿条件での電流電圧特性の測定結果を示す図である。図6において、横軸は電流密度(A/cm)、左縦軸はセル電圧(V)、右縦軸はセル抵抗(mΩ・cm)である。図6中の実線は実施例1の測定結果、破線は比較例1の測定結果である。また、黒丸及び黒菱形はセル電圧の測定結果、白丸及び白菱形はセル抵抗の測定結果である。なお、測定は、燃料電池の温度を50℃に調温し、アノード側セパレータ18aの水素流路33に露点温度50℃に加湿されストイキが2の水素を供給し、カソード側セパレータ18cの第1流路22及び第2流路24に露点温度50℃に加湿され40L/minの一定流量の空気を供給して行った。すなわち、高加湿条件の運転での電流電圧特性を測定した。なお、ストイキとは、要求される発電量に必要な反応ガス量に対する実際に供給される反応ガス量の割合である。
図6のように、実施例1は、比較例1に比べて、高電流密度におけるセル電圧が高くなり発電性能が向上した結果となった。このように、実施例1の燃料電池で発電性能が向上したのは以下の理由によるものと考えられる。すなわち、実施例1の燃料電池では、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34に貫通孔36が設けられている。このため、MEA10のうちの第2流路24の下側に位置する領域で生成された水は、貫通孔36を介して第2流路24に排出され易くなり、フラッディングの発生が抑制される。また、第2流路24を流通する空気が貫通孔36を介してMEA10に供給されるようになり、濃度過電圧の発生が抑制される。これらのために、実施例1では発電性能が向上したものと考えられる。なお、実施例1は比較例1と比べてセル抵抗が同程度であったことから、貫通孔36が設けられても、高加湿条件の運転ではMEA10の乾燥具合に変化がなく、また、カソード側セパレータ18cとMEGA20との間の導通具合にも変化がないことが分かる。
図7は、実施例1及び比較例1に係る燃料電池のエアストイキ特性の測定結果を示す図である。図7において、横軸は所定の電流密度におけるエアストイキ、左縦軸はセル電圧(V)、右縦軸はセル抵抗(mΩ・cm)である。図7中の実線は実施例1の測定結果、破線は比較例1の測定結果である。また、黒丸及び黒菱形はセル電圧の測定結果、白丸及び白菱形はセル抵抗の測定結果である。なお、測定は、燃料電池の温度を50℃に調温し、アノード側セパレータ18aの水素流路33に露点温度50℃に加湿されストイキが2の水素を供給し、カソード側セパレータ18cの第1流路22及び第2流路24に露点温度50℃に加湿された空気を供給して行った。
図7のように、実施例1は、比較例1に比べて、エアストイキが低い場合でもセル電圧が維持されエアストイキ特性が改善された結果となった。このように、実施例1の燃料電池のエアストイキ特性が改善したのは、第2流路24を構成する第2凹部32に貫通孔36が設けられ、MEA10で生成された水が貫通孔36を介して第2流路24に排出され易くなり且つ第2流路24を流通する空気が貫通孔36を介してMEA10に供給されるようになったためと考えられる。
以上のように、実施例1によれば、カソード側セパレータ18cは、MEA10側の第1面26に第1凹部30を含んで構成された第1流路22を有し、MEA10とは反対側の第2面28に第1凹部30と交互に並んだ第2凹部32を含んで構成された第2流路24を有する。そして、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34にカソード側セパレータ18cを貫通する貫通孔36が設けられている。これにより、第2流路24の下側に位置するMEA10で生成された水が貫通孔36を介して第2流路24に排出され易くなるため、フラッディングの発生を抑制することができる。また、第2流路24を流通する空気が貫通孔36を介して第2流路24の下側のMEA10に供給されるようになるため、濃度過電圧の発生を抑制することができる。したがって、発電性能の低下を抑制することができる。
また、実施例1によれば、カソード側セパレータ18cは、第1方向に延びた凹部と凸部とが第2方向で交互に繰り返した凹凸形状の金属板からなる。このため、カソード側セパレータ18cを簡素な構造とすることができ、生産性の向上や製造コストの低減ができる。なお、カソード側セパレータ18cは、例えばカーボンを圧縮してガス不透過とした緻密性カーボンなどのカーボン部材で形成されていてもよい。
なお、実施例1では、貫通孔36は、第2流路24の幅方向の一端側から他端側に延在した矩形形状をしている場合を例に示したが、この場合に限られない。図8(a)から図8(d)は、実施例1におけるカソード側セパレータ18cの他の例を示す斜視図である。図8(a)のように、貫通孔36は、第2流路24の幅方向の端側から中央側に向かって幅が変化するような形状をしていてもよい。例えば、貫通孔36は、第2流路24の幅方向の端側から中央側に向かって幅が増大するような形状をしていてもよい。すなわち、貫通孔36は、第2流路24の幅方向の中央側の中央側領域44での面積が端側の端側領域46での面積よりも大きくなっていてもよい。なお、中央側領域44とは、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34を第2流路24の幅の1/4の幅となるように第2流路24の幅方向に均等に4分割したときに中央側に位置する2つの領域である。端側領域46とは、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34を第2流路24の幅の1/4となるように第2流路24の幅方向に均等に4分割したときに端側に位置する2つの領域である。
図8(b)のように、貫通孔36は、第2流路24の幅方向の一端側から他端側に延在せずに、第2流路24の幅方向の中央側と端側とで別々に分かれて設けられていてもよい。この場合、第2流路24の中央側領域44に設けられた貫通孔36の面積は、第2流路24の端側領域46に設けられた貫通孔36の面積と同じでもよいし、異なっていてもよい。例えば、第2流路24の中央側領域44に設けられた貫通孔36の面積は、第2流路24の端側領域46に設けられた貫通孔36の面積よりも大きくてもよい。
図8(c)のように、貫通孔36は、円形形状又は楕円形形状をしていてもよい。貫通孔36は、第2流路24の中央側領域44にのみ設けられ、端側領域46には設けられていなくてもよい。図8(d)のように、貫通孔36は1つだけ設けられていてもよい。
上述したように、MEA10のうちの第2流路24の幅方向の中央側で第2流路24の下側に位置する領域には第1流路22から空気が供給され難く、また、当該領域で生成された水は第1流路22に排出され難い。したがって、MEA10の当該領域への空気の供給を促進させ且つ当該領域で生成された水の排出を促進させる点から、第2流路24の幅方向の中央側に比較的大きな貫通孔36を設けることが好ましい。一方、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34に占める貫通孔36の割合が高くなりすぎると、カソード側セパレータ18cとMEGA20との接触面積が小さくなって、カソード側セパレータ18cとMEGA20との間の導通の抵抗が高くなってしまう。したがって、カソード側セパレータ18cとMEGA20との間の導通の抵抗が高くならない程度に貫通孔36を設けることが好ましい。
これらのことから、図8(a)から図8(d)のように、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34のうちの中央側領域44に設けられた貫通孔36の総面積は、2つの端側領域46に設けられた貫通孔36の総面積よりも大きいことが好ましい。言い換えると、中央側領域44の総面積に対する中央側領域44に設けられた貫通孔36の総面積の割合である中央側開口率は、2つの端側領域46の総面積に対する2つの端側領域46に設けられた貫通孔36の総面積の割合である端側開口率よりも大きいことが好ましい。図8(c)及び図8(d)のように、貫通孔36は、中央側領域44及び端側領域46のうちの中央側領域44にのみ設けられている場合が好ましい。
まず、実施例1及び比較例1の燃料電池を低加湿条件で運転した場合の電流電圧特性について説明する。電流電圧特性の測定を行った実施例1及び比較例1の燃料電池の構造は、図6及び図7の測定を行った構造と同じである。図9は、実施例1及び比較例1に係る燃料電池の低加湿条件での電流電圧特性の測定結果を示す図である。図9において、横軸は電流密度(A/cm)、左縦軸はセル電圧(V)、右縦軸はセル抵抗(mΩ・cm)である。図9中の実線は実施例1の測定結果、破線は比較例1の測定結果である。また、黒丸及び黒菱形はセル電圧の測定結果、白丸及び白菱形はセル抵抗の測定結果である。なお、測定は、燃料電池の温度を80℃に調温し、アノード側セパレータ18aの水素流路33に露点温度40℃に加湿されストイキが2の水素を供給し、カソード側セパレータ18cの第1流路22及び第2流路24に露点温度27℃に加湿され40L/minの一定流量の空気を供給して行った。
図9のように、実施例1は、比較例1に比べて、高電流密度におけるセル電圧が低くなる結果となった。このように、低加湿条件の運転では、実施例1の燃料電池の発電性能が低下した理由を図10から図12を用いて説明する。
図10は、比較例1に係る燃料電池の発電分布及び温度分布を示す図である。図10において、横軸は第1流路22及び第2流路24に沿った位置であり、左縦軸は電流密度(A/cm)、右縦軸はセル温度(℃)である。なお、図10では、水素流路33を露点温度50℃に加湿された水素が流れ、第1流路22及び第2流路24には空気供給口からガス温度25℃、露点温度10℃である低加湿の空気が供給され、単セルの平均電流密度が1.0A/cmであるときの単セル内の部位ごとにおける電流密度とセル温度を示している。図10のように、セル温度は空気供給口から空気排出口に向かうに従い高くなる結果となった。また、電流密度は空気供給口側及び空気排出口側ではその間に比べて低くなる結果となった。
図11は、水素の加湿状態を変化させた場合における、比較例1に係る燃料電池の温度分布を示す図である。図11において、横軸は第1流路22及び第2流路24に沿った位置であり、縦軸はセル温度(℃)である。なお、図11では、水素流路33を無加湿の水素が流れる場合、露点温度40℃に加湿された水素が流れる場合、及び露点温度50℃に加湿された水素が流れる場合において、単セルの電流密度が1.0A/cmであるときのセル温度を示している。第1流路22及び第2流路24を流れる空気の条件は、ガス温度25℃、露点温度10℃の低加湿であり、全ての場合で同じである。無加湿の水素が流れる場合を実線で、露点温度40℃に加湿された水素が流れる場合を破線で、露点温度50℃に加湿された水素が流れる場合を点線で示している。
図11のように、水素流路33を流れる水素の加湿状態が変化した場合でも、セル温度は空気供給口から空気排出口に向かうに従って高くなる結果となった。このように、セル温度が空気供給口から空気排出口に向かって高くなるのは以下の理由によるものと考えられる。すなわち、第1流路22及び第2流路24を流れる空気は、MEA10での電気化学反応による発熱によって温度が上昇する。このため、空気供給口側に比べて空気排出口側では冷却性能が低下する。したがって、空気供給口から空気排出口に向かうに従いセル温度が高くなったものと考えられる。なお、燃料電池を燃料電池自動車や電気自動車に搭載する場合、燃料電池の大きさは車両の搭載空間の制限を受ける。このため、大きな発電を得るために、第1流路22及び第2流路24に沿った方向における発電部の長さを長くすることが望まれる。この場合には、第1流路22及び第2流路24に沿った温度勾配が大きくなり、空気排出口側のセル温度がより高くなる。
図12は、水素の加湿状態を変化させた場合における、比較例1に係る燃料電池の発電分布を示す図である。図12において、横軸は第1流路22及び第2流路24に沿った位置であり、縦軸は電流密度(A/cm)である。なお、図12においても、水素流路33を無加湿の水素が流れる場合を実線で、露点温度40℃に加湿された水素が流れる場合を破線で、露点温度50℃に加湿された水素が流れる場合を点線で示している。第1流路22及び第2流路24を流れる空気の条件は、ガス温度25℃、露点温度10℃の低加湿であり、全ての場合で同じである。
図12のように、空気供給口側では、水素流路33を流れる水素の加湿度が増すに従い電流密度が低下する結果となった。これは以下の理由によるものと考えられる。すなわち、空気供給口側では、空気による冷却効果が高いため、セル温度が低くなる。このため、水の飽和蒸気圧が低くなり、MEA10での電気化学反応で生成された生成水の排水は液水で行われるようになる。つまり、空気供給口側ではMEA10に液水が溜まり易い状態にある。したがって、水素流路33に加湿した水素が供給されると、MEA10内の液水過多によるフラッディングが発生し、その結果、発電性能が低下したものと考えられる。なお、セル温度が低くなると触媒による電気化学反応が進み難くなり発電性能が低下するが、水素の加湿度が変わることで発電性能が変化していることから、上述したように、MEA10内の液水過多が発電性能の低下の原因であると考えられる。
一方、空気排出口側では、水素流路33を流れる水素の加湿度が増すに従い電流密度が上昇する結果となった。これは以下の理由によるものと考えられる。すなわち、空気排出口側では、空気による冷却効果が低下してセル温度が高くなる。このため、水の飽和蒸気圧が高くなり、MEA10での電気化学反応で生成された生成水の排水が水蒸気で速やかに行われるようになる。つまり、空気排出口側ではMEA10内に液水が溜まり難い状態にあり、MEA10が乾燥し易い状態にある。したがって、水素流路33に加湿した水素が供給されることで、MEA10の乾燥が改善され、その結果、発電性能が上昇したものと考えられる。
なお、図3のように、第1流路22及び第2流路24と水素流路33とは、交差(例えば直交)している。このため、空気供給口側と空気排出口側とで水素流路33を流れる水素の状態は同じである。よって、第1流路22及び第2流路24に沿った方向での発電分布は、第1流路22及び第2流路24を流れる空気に起因したものと考えられる。
このように、空気供給口側では、生成水を含む液水の過多によるフラッディングによって発電性能の低下が生じる場合がある。空気排出口側では、MEA10の乾燥によって電解質膜12の抵抗が増大することによって発電性能の低下が生じる場合がある。比較例1の燃料電池では第2流路24に貫通孔が設けられていないのに対し、実施例1の燃料電池では第2流路24に貫通孔36が設けられている。このため、実施例1は、比較例1に比べて、MEA10で生成された水が外部に排出され易い。このことは、空気供給口側ではフラッディングによる発電性能の低下を抑制することに貢献するが、空気排出口側ではMEA10の乾燥を助長させて発電性能が低下する要因となる。したがって、図9において、実施例1が比較例1に比べて発電性能が低下したのは、MEA10の乾燥によるものと考えられる。また、図9において、実施例1のセル抵抗が、比較例1のセル抵抗に比べて高くなっていることからも、MEA10の乾燥が原因で発電性能が低下したものと考えられる。
図13は、実施例2に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの斜視図である。図13のように、実施例2の燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cでは、円形形状又は楕円形形状をした貫通孔36が、第2流路24の幅方向の中央側で且つ第2流路24を流通する空気の流れに対して上流側の上流側領域48にのみ設けられ、下流側の下流側領域50には設けられていない。なお、上流側領域48とは、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34を第2流路24の長さの1/2の長さとなるように第2流路24の長さ方向に均等に2分割したときに空気の流れの上流側に位置する領域である。下流側領域50とは、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34を第2流路24の長さの1/2となるように第2流路24の長さ方向で均等に2分割したときに空気の流れの下流側に位置する領域である。実施例2の燃料電池のその他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例2によれば、貫通孔36は、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34のうちの上流側領域48にのみ設けられている。これにより、第2流路24の上流側では、貫通孔36を介した生成水の排水及び空気の供給が可能となるため、フラッディング及び濃度過電圧の発生を抑制できる。第2流路24の下流側では、貫通孔36がないため、生成水が排出され難くなり、MEA10の乾燥を抑制できる。したがって、実施例2によれば、低加湿条件での運転の場合でも、発電性能の低下を抑制することができる。
図14(a)及び図14(b)は、実施例2に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの他の例を示す斜視図である。図14(a)のように、第2流路24の空気供給口から空気排出口に向かって、同じ形状で同じ大きさの複数の貫通孔36が互いの間隔を徐々に広げて設けられていてもよい。すなわち、第2流路24の下流側領域50に設けられた貫通孔36の間隔が、第2流路24の上流側領域48に設けられた貫通孔36の間隔よりも大きくなっていてもよい。図14(b)のように、第2流路24の空気供給口から空気排出口に向かって、大きさが徐々に小さくなる複数の貫通孔36が等間隔で設けられていてもよい。すなわち、第2流路24の下流側領域50に設けられた貫通孔36の面積が、第2流路24の上流側領域48に設けられた貫通孔36の面積よりも小さくなっていてもよい。これらの場合でも、第2流路24の上流側ではフラッディング及び濃度過電圧の発生を抑制でき、第2流路24の下流側では生成水が排出され難くなるためMEA10の乾燥を抑制できる。よって、発電性能の低下を抑制することができる。
したがって、低加湿条件での運転における発電性能の低下を抑制する点から、図13から図14(b)のように、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34のうちの下流側領域50に設けられた貫通孔36の総面積は、上流側領域48に設けられた貫通孔36の総面積よりも小さいことが好ましい。言い換えると、下流側領域50の総面積に対する下流側領域50に設けられた貫通孔36の総面積の割合である下流側開口率は、上流側領域48の総面積に対する上流側領域48に設けられた貫通孔36の総面積の割合である上流側開口率よりも小さいことが好ましい。
なお、発電性能の低下の抑制という点では、図14(a)のように、第2流路24の下流側領域50に設けられた貫通孔36の間隔の全てが、第2流路24の上流側領域48に設けられた貫通孔36の間隔よりも大きい場合が好ましいが、下流側領域50に設けられた貫通孔36の間隔のうちの少なくとも1つが、上流側領域48に設けられた貫通孔36の間隔よりも大きい場合でもよい。同様に、図14(b)のように、第2流路24の下流側領域50に設けられた貫通孔36の面積の全てが、第2流路24の上流側領域48に設けられた貫通孔36の面積よりも小さい場合が好ましいが、下流側領域50に設けられた貫通孔36の面積の少なくとも1つが、上流側領域48に設けられた貫通孔36の面積よりも小さい場合でもよい。
図15及び図16は、実施例3に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの斜視図である。図15及び図16のように、実施例3の燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cでは、矩形形状をした貫通孔36が、第2流路24の幅方向の中央側に設けられている。貫通孔36の縁部のうちの空気の流れの上流側に位置する上流側縁部に、第2凹部32の底面34から第2流路24内に向かって斜め方向に突出した壁部60が設けられている。壁部60は、例えば貫通孔36の少なくとも一部を覆うように設けられている。壁部60は、例えば折り曲げ加工又はプレス加工によって形成される。また、第1流路22は第2流路24よりも幅が狭く、すなわち第1流路22は第2流路24よりも断面積が小さくなっている。第2流路24の断面積を比較的大きくすることで、冷却性能を向上させることができ、第1流路22の断面積を比較的小さくすることで、第1流路22を流れる空気による水分の持ち去りを抑制することができる。実施例3の燃料電池のその他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3によれば、貫通孔36の縁部のうちの空気の流れの上流側に位置する上流側縁部に、第2凹部32の底面34から第2流路24内に突出した壁部60が設けられている。第2凹部32の底面34に貫通孔36を設けた場合、貫通孔36からMEA10内の水分が持ち去られ、MEA10が乾燥して発電性能の低下が生じる場合がある。しかしながら、壁部60を設けることで、第2流路24を流れる空気が壁部60によって上方に曲げられて、貫通孔36で露出するMEGA20の上面を通過する空気の流速が遅くなる。このため、貫通孔36からMEA10内の水分の持ち去りが抑制され、MEA10の乾燥を抑制できる。よって、発電性能の低下を抑制することができる。
なお、実施例3では、壁部60は貫通孔36の縁部のうちの上流側縁部にのみ設けられている場合を例に示したが、この場合に限られる訳ではない。図17は、実施例3の変形例1に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの第2流路24の斜視図である。なお、図17では、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34及び壁部60をクロスハッチで示している。図17のように、壁部60は、貫通孔36の縁部のうちの上流側縁部に加え、空気の流れに沿った側方縁部にも設けられていてもよい。この場合、貫通孔36で露出するMEGA20の上面を通過する空気の流速がより遅くなるため、貫通孔36からMEA10内の水分の持ち去りがより抑制される。
図18(a)は、実施例4に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの第2流路24の斜視図、図18(b)は、図18(a)のA−A間の断面図である。なお、図18(a)では、第2流路24を構成する第2凹部32の底面34をクロスハッチで示している。図18(a)及び図18(b)のように、実施例5の燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cでは、円形形状をした貫通孔36が、第2流路24の幅方向の中央側に設けられている。第2流路24を構成する第2凹部32の底面34のうちの貫通孔36が設けられた部分は他の部分よりも盛り上がっている。これにより、貫通孔36の上面と貫通孔36で露出するMEGA20の上面との間に比較的大きな空隙62が形成されるため、MEGA20の上面を通過する空気の流速が遅くなり、貫通孔36からMEA10内の水分の持ち去りが抑制される。
図19は、実施例5に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの斜視図である。図19のように、実施例5の燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cでは、上流側領域48に設けられた貫通孔36には壁部60が設けられてなく、下流側領域50に設けられた貫通孔36にのみ壁部60が設けられている。実施例2で説明したように、低加湿条件での運転では、上流側では液水過多によるフラッディングが生じ、下流側ではMEA10の乾燥が生じる場合がある。このため、実施例5のように、壁部60を備えない貫通孔36を上流側に設けることで、上流側では、貫通孔36から液水の排水が促進され、フラッディングの発生が抑制される。また、壁部60を備える貫通孔36を下流側に設けることで、下流側では、貫通孔36から液水が排水され難くなり、MEA10の乾燥が抑制される。したがって、実施例5によれば、低加湿条件での運転の場合でも、発電性能の低下を抑制することができる。
なお、実施例5では、第2流路24の長さ方向の半分よりも上流側である上流側領域48には壁部60が設けられてなく、半分よりも下流側である下流側領域50にのみ壁部60が設けられている場合を例に示したが、この場合に限られる訳ではない。第2流路24の長さ方向の半分以外の位置に対して上流側では壁部60が設けられてなく、下流側では壁部60が設けられていてもよい。すなわち、壁部60を備える貫通孔36が、壁部60を備えない貫通孔36よりも、第2流路24の下流側に設けられていればよい。
図20は、実施例6に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの斜視図である。図20のように、実施例6の燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cでは、下流側領域50に設けられた壁部60の高さが、上流側領域48に設けられた壁部60の高さよりも高くなっている。このため、上流側では貫通孔36から液水が排水され易く、下流側では貫通孔36から液水が排水され難くなる。したがって、低加湿条件での運転の場合でも、発電性能の低下を抑制することができる。
なお、実施例6では、第2流路24の長さ方向の半分よりも下流側である下流側領域50に設けられた壁部60の高さが、半分よりも上流側である上流側領域48に設けられた壁部60の高さよりも高い場合を例に示したが、この場合に限られる訳ではない。第2流路24の長さ方向の半分以外の位置に対して下流側に設けられた壁部60の高さが、上流側に設けられた壁部60の高さよりも高い場合でもよい。すなわち、壁部60の高さは、第2流路24の下流側の方が上流側よりも高くなっていればよい。
図21は、実施例7に係る燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cの第2流路24の平面図である。図21のように、実施例7の燃料電池に備わるカソード側セパレータ18cでは、貫通孔36が設けられている部分での第2流路24の幅W1が、貫通孔36が設けられていない部分での第2流路24の幅W2よりも広くなっている。すなわち、第2流路24の断面積は、貫通孔36が設けられている部分では貫通孔36が設けられていない部分に比べて大きくなっている。このように、貫通孔36が設けられている部分での第2流路24の幅W1を貫通孔36が設けられていない部分での第2流路24の幅W2よりも広くすることで、貫通孔36で露出するMEGA20の上面を通過する空気の流速が遅くなる。このため、貫通孔36からMEA10内の水分の持ち去りが抑制され、MEA10の乾燥を抑制できる。よって、発電性能の低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 膜電極接合体
11 膜電極接合体の領域
12 電解質膜
14a アノード触媒層
14c カソード触媒層
16a アノードガス拡散層
16c カソードガス拡散層
18a アノード側セパレータ
18c カソード側セパレータ
20 膜電極ガス拡散層接合体
22 第1流路
24 第2流路
26 第1面
28 第2面
30 第1凹部
32 第2凹部
33 水素流路
34 第2凹部の底面
36 貫通孔
40、42 絶縁部材
44 中央側領域
46 端側領域
48 上流側領域
50 下流側領域
60 壁部
62 空隙
100、500 単セル

Claims (14)

  1. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体に組み付けられ、前記膜電極接合体側の第1面に酸化剤ガスが流通する第1流路を有し、前記膜電極接合体とは反対側の第2面に酸化剤ガスが流通する第2流路を有するカソード側セパレータと、を備え、
    前記第1流路は前記第1面に前記カソード側セパレータの一端から他端にかけて延在して設けられた第1凹部を含んで構成され、
    前記第2流路は前記第2面に前記カソード側セパレータの前記一端から前記他端にかけて延在し且つ前記第1凹部と交互に並んで設けられた第2凹部を含んで構成され、
    前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面に前記カソード側セパレータを貫通する貫通孔が設けられている、燃料電池。
  2. 前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の幅の1/4の幅となるように前記第2流路の幅方向に均等に4分割したときに中央側に位置する2つの領域を中央側領域、端側に位置する2つの領域を端側領域とした場合に、前記中央側領域に設けられた前記貫通孔の総面積は、2つの前記端側領域に設けられた前記貫通孔の総面積よりも大きい、請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記貫通孔は、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の幅の1/4の幅となるように前記第2流路の幅方向に均等に4分割したときに中央側に位置する2つの領域を中央側領域、端側に位置する2つの領域を端側領域とした場合に、前記中央側領域及び前記端側領域のうちの前記中央側領域にのみ設けられている、請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の長さの1/2の長さとなるように前記第2流路の長さ方向に均等に2分割したときに前記酸化剤ガスの流れの上流側に位置する領域を上流側領域、下流側に位置する領域を下流側領域とした場合に、前記下流側領域に設けられた前記貫通孔の総面積は、前記上流側領域に設けられた前記貫通孔の総面積よりも小さい、請求項1から3のいずれか一項記載の燃料電池。
  5. 複数の前記貫通孔が設けられ、
    前記下流側領域に設けられた前記貫通孔の間隔のうちの少なくとも1つは、前記上流側領域に設けられた前記貫通孔の間隔よりも大きい、請求項4記載の燃料電池。
  6. 複数の前記貫通孔が設けられ、
    前記下流側領域に設けられた前記貫通孔の面積のうちの少なくとも1つは、前記上流側領域に設けられた前記貫通孔の面積よりも小さい、請求項4または5記載の燃料電池。
  7. 前記貫通孔は、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面を前記第2流路の長さの1/2の長さとなるように前記第2流路の長さ方向に均等に2分割したときに前記酸化剤ガスの流れの上流側に位置する領域を上流側領域、下流側に位置する領域を下流側領域とした場合に、前記上流側領域及び前記下流側領域のうちの前記上流側領域にのみ設けられている、請求項1から4のいずれか一項記載の燃料電池。
  8. 前記貫通孔の縁部のうちの前記酸化剤ガスの流れの上流側に位置する上流側縁部に、前記第2流路を構成する前記第2凹部の底面から前記第2流路内に突出した壁部が設けられている、請求項1から7のいずれか一項記載の燃料電池。
  9. 複数の前記貫通孔が設けられ、
    前記壁部を備える前記貫通孔は、前記壁部を備えない前記貫通孔よりも、前記第2流路の下流側に設けられている、請求項8記載の燃料電池。
  10. 複数の前記貫通孔が設けられ、
    前記複数の貫通孔に備わる前記壁部の高さは、前記第2流路の下流側の方が上流側よりも高い、請求項8記載の燃料電池。
  11. 前記壁部は、前記貫通孔の縁部のうちの前記上流側縁部と、前記貫通孔の縁部のうちの前記酸化剤ガスの流れに沿った側方縁部と、に設けられている、請求項8から10のいずれか一項記載の燃料電池。
  12. 前記第2凹部の底面のうちの前記貫通孔が設けられた部分は他の部分よりも盛り上がっている、請求項1から7のいずれか一項記載の燃料電池。
  13. 前記貫通孔が設けられた部分での前記第2流路の幅は、前記貫通孔が設けられていない部分での前記第2流路部の幅よりも広い、請求項1から12のいずれか一項記載の燃料電池。
  14. 膜電極接合体に組み付けられる燃料電池用セパレータであって、
    一方の面に前記燃料電池用セパレータの一端から他端にかけて延在して設けられた第1凹部と、
    他方の面に前記燃料電池用セパレータの前記一端から前記他端にかけて延在し且つ前記第1凹部と交互に並んで設けられた第2凹部と、を備え、
    前記第2凹部の底面に前記燃料電池用セパレータを貫通する貫通孔が設けられている、燃料電池用セパレータ。
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