JP2018035471A - メルトブロー不織布積層体およびその製造方法 - Google Patents

メルトブロー不織布積層体およびその製造方法 Download PDF

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祐希 池尻
大樹 島田
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大樹 島田
洋平 中野
Yohei Nakano
洋平 中野
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Abstract

【課題】透過性、地合均一性および熱寸法安定性に優れたメルトブロー不織布積層体およびその製造方法の提供。
【解決手段】熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm未満のメルトブロー不織布からなる不織布層Aと、熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0〜15μmのメルトブロー不織布からなる不織布層Bが、少なくとも一層ずつ積層されてなるメルトブロー不織布積層体であって、見かけ密度が0.10〜0.40g/cm3のメルトブロー不織布積層体。更に、不織布層Aと不織布層Bを重ね合わせ、2組のベルトコンベアの一方又は両方の表面温度が前記の熱可塑性樹脂の冷結晶化温度以上かつ融点−3℃以下に加熱された熱処理ゾーンを有するコンベア間に挿入し、前記の熱処理ゾーンで不織布の両面にベルトコンベアが接触して不織布を加熱かつ積層一体化する工程を有するメルトブロー不織布積層体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、透過性、地合均一性および熱寸法安定性に優れたメルトブロー不織布積層体およびその製造方法に関するものである。
イオン透過膜は、アルカリ水電気分解隔膜やイオン交換膜として用いられ水素の製造工程、および製塩や苛性ソーダの製造工程などで利用されている。中でも、イオン交換膜は、電気透析法や燃料電池の電解膜として工業的に利用され、補強材としての機能を有する基材シートが芯材としてイオン交換樹脂中に設けられた構造を有しており、これにより一定の膜強度が保持されている。
このような膜基材には、膜を保持するための一定の強度、イオン透過性を保つための膜抵抗および樹脂を均一に塗布するための表面平滑性が求められており、織物、微多孔性薄膜および不織布シートが用いられている。中でも、生産性の高い基材シートとしては、不織布シートが代表的であり、このような不織布シートを基材シートとし、イオン交換樹脂の有機溶媒溶液をこの基材シートにコーティングし、乾燥することによりイオン交換膜を製造する方法が知られている(特許文献1参照。)。この方法では、不織布シートからなる基材シート中にイオン交換樹脂の有機溶媒溶液が浸透し、両者の膜剥離を有効に防止することができるが、その不織布シートの強度が低く、寸法安定性や形状安定性が悪いという課題があった。
また、単繊維径が8〜30μmの繊維からなる長繊維不織布層を両面に有し、かつその長繊維不織布層の中間層として単繊維径が5μm以下の繊維からなる微細繊維不織布層が、繊維同士融着し一体化されているイオン交換膜基材が提案されている(特許文献2参照。)。確かにこの提案によれば、膜強度が保持され、寸法安定性や形状安定性に優れるイオン交換膜基材を得ることができる。
特開平2−265929号公報 特開2012−40508号公報
しかしながら、前記の提案では、長繊維不織布層と極細繊維不織布からなる中間層を強固に接着させるため、フラットカレンダーロールにより繊維を圧着加工しており、繊維間の空隙が減少することにより膜抵抗が増加するという課題がある他、地合が不均一であり、樹脂の固着量にバラツキが生じるという課題がある。
そこで本発明の目的は、イオン交換膜基材として使用した際に膜抵抗が低く、製膜性や膜接着強度に優れたメルトブロー不織布積層体およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決せんとするものであって、本発明のメルトブロー不織布積層体は、熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm未満のメルトブロー不織布からなる不織布層Aと、熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm以上15μm以下のメルトブロー不織布からなる不織布層Bが、少なくとも一層ずつ積層されてなるメルトブロー不織布積層体であって、見かけ密度が0.10〜0.40g/cm3であることを特徴とするメルトブロー不織布積層体である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の好ましい態様によれば、前記の不織布層Aと前記の不織布層Bを構成する繊維の平均繊維径の差は、3.0μm以上である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の好ましい態様によれば、前記の不織布層A側の透過光輝度変動係数は、4.0%以下である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の好ましい態様によれば、前記のメルトブロー不織布積層体の目付あたりの通気量は、0.30〜0.80(cc/cm2/sec)/(g/m2)である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の好ましい態様によれば、前記の熱可塑性樹脂の主成分は、ポリフェニレンスルフィド樹脂またはポリエステル樹脂である。
本発明の好ましい態様によれば、前記のメルトブロー不織布積層体を用いてイオン透過膜基材またはフィルター材を製造することができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法は、熱可塑性樹脂を主成分とする不織布層Aを構成する繊維の平均単繊維径が5.00μm未満からなるメルトブロー不織布層と、不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径が5.00μm以上15.00μm以下からなるメルトブロー不織布層を少なくとも一層ずつ重ね合わせ、表面が平滑で可とう性を有するベルトからなる2組のベルトコンベアの間に挟み込んで搬送し、搬送路の少なくとも一部に、2組のベルトコンベアの一方または両方の表面温度が、前記の熱可塑性樹脂の冷結晶化温度以上で、かつ融点−3℃以下に加熱された熱処理ゾーンを有し、前記の熱処理ゾーンで不織布の両面にベルトコンベアが接触して不織布を加熱かつ積層一体化する工程を有するメルトブロー不織布積層体の製造方法である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法の好ましい態様によれば、前記のベルトのベック平滑度は、0.5秒以上である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法の好ましい態様によれば、重ね合わせたメルトブロー不織布層の搬送速度は、0.1〜10m/分である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法の好ましい態様によれば、前記の熱処理ゾーンにおけるメルトブロー不織布とベルトコンベアの接触時間は、3秒以上である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法の好ましい態様によれば、前記の熱可塑性樹脂の主成分は、ポリフェニレンスルフィド樹脂またはポリエステル樹脂である。
本発明によれば、地合い均一性に優れイオン透過膜基材として用いた際にイオン交換樹脂を薄くかつ均一に製膜することができ、さらに膜抵抗値も低く抑えることができるメルトブロー不織布積層体が得られる。
また、本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法を実施することにより、熱収縮の大きいメルトブロー不織布でも低温で、優れた加工性の積層が可能であり、かつ積層後のメルトブロー不織布積層体に熱寸法安定性を付与することができる。さらに、熱処理と積層を同工程で実施できるため、工程簡略化が可能な製造方法で、従来の熱処理後にカレンダー積層した積層体よりも厚みが厚く、高通気量で、部分的な目付ムラが少ない品位の安定したメルトブロー不織布積層体を得ることができる。
これによりイオン透過膜基材やフィルター等の産業用途への利用が可能となる。
本発明のメルトブロー不織布積層体は、熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm未満のメルトブロー不織布からなる不織布層Aと、熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm以上15μm以下のメルトブロー不織布からなる不織布層Bが、少なくとも一層ずつ積層されてなるメルトブロー不織布積層体であって、見かけ密度が0.10〜0.40g/cm3のメルトブロー不織布積層体である。
本発明のメルトブロー不織布積層体は、メルトブロー不織布からなる不織布層Aとメルトブロー不織布からなる不織布層Bが、少なくとも一層ずつ積層されてなるメルトブロー不織布積層体であって、前記の不織布層Aを構成する繊維の平均単繊維径が5.0μm未満であり、かつ前記の不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径が5.0μm以上15μm以下であることが重要である。
このように構成することにより、イオン透過膜基材として用いた場合、地合均一性に優れ、かつ緻密な不織布層A側にイオン透過膜樹脂を塗布することにより、樹脂量を低減することができ、イオン透過膜の厚みのバラツキの少ない均一な膜を製膜することが可能となる。
メルトブロー不織布からなる不織布層Aを構成する繊維の平均単繊維径は5.0μm未満であることが重要であり、好ましくは4.50μm以下であり、より好ましくは、4.00μm以下である。平均単繊維径をこのように設定することにより、イオン交換樹脂の製膜時に樹脂の裏抜けを防ぐとともに、表面を緻密化し、薄く、かつ均一な膜を形成することができる。また、フィルターとして用いる場合には、捕集効率に優れるものとすることができる。また、平均繊維径を好ましくは0.05μm以上、より好ましくは1μm以上とすることにより、不織布層Aのイオン透過性を極端に低下させることなく、膜抵抗を低く保つことができる。
また、メルトブロー不織布からなる前記の不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径は5.0μm以上であることが重要であり、好ましくは7.0μm以上であり、さらに好ましくは9.0μm以上である。平均単繊維径をこのように設定することにより、十分な空隙部を形成し膜抵抗値の増加を防ぐことができる。また、平均繊維径を15μm以下、好ましくは13μm以下とすることにより、不織布層Bのイオン交換樹脂を均一に製膜することができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は、0.10〜0.40g/cmであることが重要である。見掛け密度をこのように設定することにより、イオン透過性を向上させ、膜抵抗の増加を防ぐことができる。見掛け密度を0.40g/cm以下、好ましくは0.38g/cm以下、より好ましくは0.35g/cm以下とすることにより、メルトブロー不織布の特徴である高い空隙率や通気量を維持し、イオン透過膜基材の膜抵抗の低下を防ぐことができる。また、フィルターとして用いた場合には、通気量の低下を抑え、圧力損失の小さいフィルターとすることができ、フィルターライフを向上させることができる。
一方、見掛け密度を0.10g/cm以上、好ましくは0.12g/cm以上、より好ましくは0.14g/cm以上とすることにより、繊維同士の接着点の減少による強力の低下を抑え、実用に耐え得る強力やハンドリング性を有するメルトブロー不
織布積層体とすることができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の不織布層Aと不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径の差は、好ましくは3.0μm以上であり、より好ましくは3.5μm以上であり、さらに好ましくは4.00μm以上である。平均単繊維径の差をこのように設定することにより、不織布層Aと不織布層Bを積層した際、通気量を高く保ちつつ、かつ表面層は緻密な繊維構造を有するメルトブロー不織布積層体となり、イオン透過膜基材として用いた場合には膜抵抗を増加させず、膜塗布時にも均一な厚みで製膜することが可能となる。また、フィルターとして用いた場合にも、不織布層Aが捕集性能を向上させ、不織布層Bが圧力損失増加を防ぐことができる。
不織布層Aと不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径の差の上限は特に定めるものではないが、強力の低下や地合の悪化を防ぐため、14.0μm以下であることが好ましい。
本発明のメルトブロー不織布積層体の不織布層A側の透過光輝度変動係数は、好ましくは4.00%以下であり、より好ましくは3.75%以下であり、さらに好ましくは3.50%以下である。透過光輝度変動係数をこのように設定することにより、イオン交換膜樹脂塗布時に樹脂量を低減することができ、厚みのバラツキの少ない均一な膜を製膜することが可能となる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の目付あたりの通気量は、好ましくは0.30(cc/cm2/sec)/(g/m2)以上であり、より好ましくは0.35(cc/cm2/sec)/(g/m2)以上であり、さらに好ましくは0.40(cc/cm2/sec)/(g/m2)以上である。目付あたりの通気量をこのように設定することにより、イオン交換膜の膜抵抗を低下させることができる。
一方、目付あたりの通気量を、好ましくは0.80(cc/cm2/sec)/(g/m2)以下、より好ましくは0.78(cc/cm2/sec)/(g/m2)以下、さらに好ましくは0.75(cc/cm2/sec)/(g/m2)以下とすることにより、イオン交換膜塗布時のイオン交換樹脂の裏抜けを防ぐことができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の目付は、好ましくは20g/m2以上であり、より好ましくは30g/m2以上であり、さらに好ましくは35g/m2以上である。目付をこのように設定することにより、基材強度の低下を防ぎ、かつ積層時のハンドリング性を向上させることができる。また、目付を好ましくは150g/m2以下、より好ましく100g/m2以下、さらに好ましくは80g/m2以下とすることにより、通気性の低下を防ぎ、膜抵抗を低下させることができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の不織布層Aの目付は、好ましくは1g/m2以上であり、より好ましくは5g/m2以上であり、さらに好ましくは15g/m2以上である。不織布層Aの目付をこのように設定することにより、積層時のハンドリング性を向上させることができ、かつ不織布表面に十分な緻密層を設けることができる。また、目付を好ましくは80g/m2以下、より好ましく40g/m2以下、さらに好ましくは20g/m2以下とすることにより、通気性の低下を防ぎ、膜抵抗を低下させることができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の不織布層Bの目付は、好ましくは20g/m2以上であり、より好ましくは30g/m2以上であり、さらに好ましくは40g/m2以上である。不織布層Bの目付をこのようにすることにより、イオン透過性を十分確保できかつ、基材の強力低下を防ぐことができる。また、目付を好ましくは100g/m、2以下、より好ましく80g/m2以下、さらに好ましくは60g/m2以下とすることにより、通気性の低下を防ぎ、膜抵抗を低減させることができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の破裂強度は、好ましくは50kPa以上であり、より好ましくは75kPa以上であり、さらに好ましくは100kPa以上である。破裂強度このように設定することにより、イオン交換膜基材として十分な強度を得ることができる。
メルトブロー不織布以外の不織布形態としては、例えば、スパンボンド不織布、フラッシュ紡糸不織布、湿式不織布、カード不織布およびエアレイド不織布等を挙げることができるが、スパンボンド不織布、カード不織布およびエアレイド不織布は、繊維径が太く目付均一性に劣る。また、不織布同士を積層させる際、カレンダーにより熱圧着させなければならないため、不織布が高密度となり膜抵抗が増加しやすい。また、フラッシュ紡糸不織布は、高密度であるため通気量が低下し、膜抵抗が高くなるという課題がある。
次に、本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法について説明する。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法は、熱可塑性樹脂を主成分とする不織布層Aを構成する繊維の平均繊維径が5.0μm未満のメルトブロー不織布層と、熱可塑性樹脂を主成分とする不織布層Bを構成する繊維の平均繊維径が5.0μm以上15μm以下のメルトブロー不織布層を、少なくとも一層ずつ重ね合わせ、表面が平滑で可とう性を有するベルトからなる2組のベルトコンベアの間に挟み込んで搬送し、搬送路の少なくとも一部に、2組のベルトコンベアの一方または両方の表面温度が前記の熱可塑性樹脂の冷結晶化温度以上であり、かつ融点−3℃以下に加熱された熱処理ゾーンを有し、前記の熱処理ゾーンで不織布の両面にベルトコンベアが接触して不織布を加熱かつ積層一体化する工程を有するメルトブロー不織布積層体の製造方法である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法は、熱可塑性樹脂を溶融し、それを紡糸口金から押し出した後、押し出された溶融樹脂からなる糸状に加熱高速ガス流体等を吹き当てて繊維状に細化し、細化された繊維を移動するコンベア上に捕集してシート状にする(以下、前記の工程を“製布する”と記載することがある。)ことにより得られたメルトブロー不織布層Aとメルトブロー不織布層Bを、少なくとも一枚以上重ね合わせ、これを、2組のベルトコンベアによって挟み込み、メルトブロー不織布の全面が十分に把持された状態で、加熱したベルト表面との接触加熱によって、メルトブロー不織布が積層一体化されることが重要である。
このようにすることにより、均一にメルトブロー不織布同士を接着することができ、かつ、目付ムラによる部分的なメルトブロー不織布の収縮を抑制し、地合の悪化や波打ちを発生させることなく、メルトブロー不織布を熱処理することができる。
前記の「1組のベルトコンベア」とは、無端ベルトとベルトを回転させる駆動部とを備えた一式のベルトコンベア設備を意味する。本発明では、この1組のベルトコンベアを2組使用する。
製布された後のメルトブロー不織布の収縮を抑制し、地合の悪化や波打ちを発生させることなく、メルトブロー不織布が熱処理されると、繊維同士の融着が進行して厚さが薄くなる。このため、加熱積層している間常にメルトブロー不織布の収縮を抑制し、地合の悪化や波打ちを発生させることなく、メルトブロー不織布全体が把持された状態を維持するため、メルトブロー不織布を挟み込む2組のベルトコンベアのベルト間の隙間(クリアランス)は、好ましくは2mm以下で、かつ加熱積層後のメルトブロー不織布積層体の厚さよりも小さいことが好ましい態様である。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法は、メルトブロー不織布を挟み込む2組のベルトコンベアのベルト表面が平滑であることが重要であり、コンベアベルトのメルトブロー不織布と接触する面のベック平滑度が0.5秒以上であることが好ましく、より好ましくは1秒以上であり、さらに好ましくは2秒以上である。ベック平滑度をこのようにすることにより、加熱ムラの少ない品位に優れたメルトブロー不織布積層体とすることができる。また、加熱によって軟化したメルトブロー不織布に、ベルト表面の凹凸を転写することを防ぐことができる。また、ベック平滑度を好ましくは1000秒以下、より好ましくは500秒以下、さらに好ましくは300秒以下とすることにより、加熱積層のメルトブロー不織布積層体がベルト表面に貼り付き、加工性が悪化することを防ぐことができる。
また、重ね合わせるメルトブロー不織布の枚数は2枚以上であり、好ましくは2〜5枚であり、より好ましくは2〜4枚である。メルトブロー不織布の重ね合わせる枚数を増やすことにより、加熱積層時に内層のメルトブロー不織布の繊維に熱が伝わりにくくなり、熱融着しにくくなる。また、メルトブロー不織布は積層する前に不織布同士をあらかじめ接着剤等で仮接着せておくこともできる。
メルトブロー不織布の重ね合わせは、いずれの面同士を重ね合わせてもよいが、製布する際の捕集コンベアと反対側の面同士を重ね合わせる方が好ましい態様である。このように重ね合わせることにより、捕集コンベアと反対側の面は毛羽立ちやすいため、メルトブロー不織布表面が搬送中に毛羽立ち、品位が悪化することを防ぐことができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法は、メルトブロー不織布を挟み込むコンベアベルトが、可とう性を有する素材からなるベルトであることが重要である。「可とう性を有する」とは、1枚ものでベルトコンベアのベルトとして使用可能な程度の可とう性を意味する。好ましいベルトの素材の一例として、ガラス繊維などの繊維素材が芯材として編み込まれた“テフロン”(登録商標)樹脂(ポリ四フッ化エチレン樹脂)ベルトである中興化成工業株式会社製の“チューコーフロー”(登録商標)などが挙げられる。
可とう性を有するベルトは、メルトブロー不織布の厚さムラにも柔軟に追従できるため、メルトブロー不織布をベルトコンベアで挟み込んだ際に、メルトブロー不織布全体を十分に把持することができる。これに対し、例えば、複数の金属片をつなぎ合わせたり金属板を並べたりしたもののような、可とう性を有していないベルトの場合は、ベルトの柔軟性が低いため、メルトブロー不織布の細かい厚さムラに追従することができず、部分的にメルトブロー不織布の把持が甘い箇所が発生しやすくなる。
メルトブロー不織布が挟み込まれるコンベアベルトの厚さは、0.1〜3mmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜2mmであり、さらに好ましくは0.1〜1mmである。コンベアベルトの厚さをこのようにすることにより、コンベアベルトに柔軟性を持たせ、メルトブロー不織布の厚さムラにも柔軟に追従し、メルトブロー不織布全体を十分に把持させることができる。
また、本発明の効果を損なわない範囲であれば、加熱積層前のメルトブロー不織布やコンベアベルトの表面に離型剤を塗布したり、“テフロン”(登録商標)樹脂(ポリ四フッ化エチレン)シート等の離型シートを重ねて加工したりすることにより、離型性を向上させることもできる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法において、メルトブロー不織布の熱処理ゾーンでは、2組のベルトコンベアの一方または両方の表面温度が、メルトブロー不織布の主成分である熱可塑性樹脂の冷結晶化温度以上に加熱されていることが重要である。表面温度をこのようにすることにより、メルトブロー不織布を構成する繊維を熱結晶化させ、熱寸法安定性を付与することができる。
一方、ベルトコンベアの表面温度を、前記の熱可塑性樹脂の融点−3℃以下とすることが重要であり、より好ましくは融点−30℃以下であり、さらに好ましくは融点−60℃以下である。ベルトコンベアの表面温度をこのようにすることにより、繊維の熱結晶化が進行する前にメルトブロー不織布が軟化し、繊維同士が融着してフィルムライクとなったり、繊維の結晶化が過度に進行してメルトブロー不織布の風合いがパリパリとしたものになったりすることを防ぐことができる。
また、熱処理ゾーンでベルトコンベア表面の温度を段階的に変化させ、徐々にメルトブロー不織布を加熱あるいは冷却することができる。また、熱処理ゾーンの前に、ベルトコンベア表面の温度が前記の熱可塑性樹脂の冷結晶化温度以下である予熱ゾーンを設けることができる。
熱処理ゾーンにおけるベルトコンベアとメルトブロー不織布の接触時間は、メルトブロー不織布を構成する繊維の熱可塑性樹脂の種類や、メルトブロー不織布の目付と厚さに応じて適宜調整されるものであるが、この接触時間は3秒以上であることが好ましく、より好ましくは5秒以上であり、さらに好ましくは10秒以上である。接触時間をこのように設定することにより、メルトブロー不織布全体を十分熱処理し、優れた熱寸法安定性を付与することができる。また、接触時間を好ましくは600秒以下、より好ましくは300秒以下、さらに好ましくは100秒以下とすることにより、生産性の低下を防ぐことができる。
ベルトコンベアによるメルトブロー不織布の搬送速度は、0.1m/分以上とすることが好ましく、より好ましくは0.5m/分以上であり、さらに好ましくは1m/分以上である。搬送速度をこのように設定することにより、生産能力の低下を抑えることができる。
一方、メルトブロー不織布の搬送速度を、好ましくは10m/分以下、より好ましくは8m/分以下、さらに好ましくは6m/分以下とすることにより、繊維の熱結晶化が進行する前に急激な加熱によってメルトブロー不織布が軟化し、厚みがつぶされたり、繊維同士が融着してフィルムライクになったりすることを防ぐことができる。
本発明により製造されるメルトブロー積層体不織布を構成する繊維の主成分としては、例えば、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリエステル、ポリアリレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン、およびポリエーテルエーテルケトンなどの熱可塑性樹脂や、これらを共重合した熱可塑性樹脂が挙げられ、異なる熱可塑性樹脂を主成分とするメルトブロー不織布同士を積層することも許容される。
これらの中でも、ポリフェニレンスルフィドおよびポリエステルを主成分とする熱可塑性樹脂は、繊維の曳糸性に優れている一方、製布後のメルトブロー不織布は熱寸法安定性が非常に低いという課題がある。従来、これらの熱可塑性樹脂からなるメルトブロー不織布を加熱積層する場合、あらかじめ熱処理しておかなければ収縮やシワ入り等により加工は困難であったが、本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法を用いることにより、熱処理と積層一体化を同工程で優れた加工性で実施することが可能であり、好ましい態様の一例である。また、イオン交換膜基材として用いる際には、耐薬品性と耐熱性に優れていることから、ポリフェニレンスルフィド樹脂を用いることが好ましい。
本発明において、「主成分とする」とは、「当該成分を85質量%以上含有し、当該成分のみからなる場合も含まれること」を意味する。
また、メルトブロー不織布積層体を構成する繊維には、結晶核剤、艶消し剤、顔料、防カビ剤、抗菌剤、難燃剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、充填剤、滑剤および親水剤等を添加することができる。
本発明のメルトブロー不織布積層体の製造方法によれば、メルトブロー不織布を積層一体化する前のそれぞれのメルトブロー不織布の見掛け密度は、0.10〜0.40g/cmであることが好ましく、より好ましくは0.15〜0.38g/cmである。メルトブロー不織布の見掛け密度が0.10g/cmより低い場合、積層一体化は可能であるが、メルトブロー不織布の機械的強度が低いため、加工時にメルトブロー不織布切れ等の搬送性の問題が生じることがある。また、メルトブロー不織布の見掛け密度が0.40g/cmよりも高い場合は、メルトブロー不織布の特徴である高い空隙率や通気量が損なわれる。
積層一体化する前の不織布層Aと不織布層Bの厚さの合計は、0.01〜2mmであることが好ましく、より好ましくは0.01〜1.5mmである。厚さの合計を2mm以下とすることにより、良好な接着性が得られるとともに、重ね合わせたメルトブロー不織布の厚さ方向中央部の加熱が不十分となることを防ぎ、内部まで熱結晶化させ、メルトブロー不織布積層体全体に十分な熱寸法安定性を付与することができる。また、厚みを0.01mm以上にすることにより、加熱積層時に必要なハンドリング性と搬送性を付与することができる。
また、2組のベルトコンベアによってメルトブロー不織布を搬送する際に、2組のベルトコンベアの両面からかかる圧力を調整する方法、またはベルトコンベア出口付近にニップロールを設置し、熱処理後のメルトブロー不織布を加圧する方法、あるいはこれら2通りの方法を併用することにより、不織布層Aと不織布層Bの厚みを目的の用途に応じて適宜調整することができる。
積層一体化する前のメルトブロー不織布の目付の合計は、20〜150g/m以下であることが好ましく、より好ましくは30〜100g/mである。目付の合計を150g/m以下にすることにより、良好な接着性が得られるとともに、重ね合わせたメルトブロー不織布の厚さ方向中央部の加熱が不十分となることを防ぎ、内部まで熱結晶化させ、メルトブロー不織布積層体全体に十分な熱寸法安定性を付与することができる。目付の合計を20g/m以上にすることにより、加熱積層時に必要なハンドリング性、搬送性を付与することができる。また、目付がそれぞれ異なるメルトブロー不織布同士を重ね合わせることもできる。また、重ね合わせるメルトブロー不織布の接着性に応じて、熱処理ゾーンの上下のベルトの温度に差を設けることもできる。
次に、積層するために用いられるメルトブロー不織布の製布方法の好ましい態様について、説明する。
メルトブロー法は、樹脂を溶融し、紡糸口金から押し出した後、この溶融樹脂に加熱高速ガス流体等を吹き当てて引き伸ばすことにより繊維状に細化し、移動するコンベア上に捕集してシート状にする工程を要する不織布の製造方法である。
本発明のメルトブロー不織布を構成する繊維の主成分である熱可塑性樹脂は、融点+34.5℃の温度において、ASTM D1238−70(測定荷重5kg重)に準じて測定されるMFRが100〜2000g/10分であることが好ましい態様である。MFRを100g/10分以上、より好ましくは150g/10分以上とすることにより、良好な流動性をとり、容易に繊維状に細化することができる。一方、MFRを2000g/10分以下、より好ましくは1500g/10分以下とすることにより、口金の背面圧を適度に有し、紡糸安定性に優れたものとなる。
樹脂を溶融する押出機および紡糸口金の温度は、使用する樹脂の融点よりも10〜50℃高い温度であることが好ましい。樹脂を溶融する押出機の温度が低すぎると、樹脂が固化または低流動化し、また温度が高すぎると樹脂の劣化が促進される。
加熱高速ガスの温度は、紡糸温度よりも0℃以上高くすることにより、繊維を効率よく細化できるとともに、繊維同士の自己融着により実用に耐えうる強度のメルトブロー不織布を得ることができる。また、加熱高速ガスの温度を紡糸温度よりも好ましくは30℃以下、より好ましくは25℃以下、さらに好ましくは20℃以下に設定することにより、ショット(ポリマー塊状物)の発生を抑制し、メルトブロー不織布を安定して製造することができる。
本発明の製造方法より得られるメルトブロー不織布積層体は、高通気量で、かつ緻密な表面構造を有することからイオン透過膜基材として用いた場合には、イオン交換樹脂を薄くかつ均一に製膜することができ、さらに膜抵抗値も低く抑えることができる。また、フィルターとして用いた場合には捕集効率に優れかつ圧力損失の低下を防ぐことができ、好適に使用することができる。

次に、実施例に基づき本発明のメルトブロー不織布積層体とその製造方法について、具体的に説明する。
[測定方法]
(1)メルトフローレート(MFR)(g/10分):
ポリフェニレンスルフィド樹脂のMFRは、ASTM D1238−70に準じて、測定温度が315.5℃で、測定荷重が5kgの条件で3回測定し、その平均値をMFRとした。
(2)融点(℃):
使用した熱可塑性樹脂の融点は、示差走査熱量計(TA Instruments社製Q100)を用いて、次の条件で3回測定し、吸熱ピーク頂点温度の平均値を算出して、測定対象の融点とした。繊維形成前の熱可塑性樹脂において吸熱ピークが複数存在する場合は、最も高温側のピーク頂点温度とする。また、繊維を測定対象とする場合には、同様に測定し、複数の吸熱ピークから各成分の融点を推定することができる。
・測定雰囲気:窒素流(150ml/分)
・温度範囲 :30〜350℃
・昇温速度 :20℃/分
・試料量 :5mg。
(3)平均単繊維径(μm):
コンベアベルト上に捕集した不織ウェブ(メルトブロー不織布)からランダムに小片サンプル10個を採取し、マイクロスコープで1000〜2000倍で表面写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計200本の繊維の幅を測定し、その平均値を算出した。単繊維の幅平均値から、小数点以下第二位を四捨五入して繊維径とした。
(4)メルトブロー不織布積層体の目付(g/m):
JIS L1913(2010年版)6.2「単位面積当たりの質量」に基づき、9cm×50cmの試験片を、試料の幅1m当たり3枚採取し、標準状態におけるそれぞれの質量(g)を量り、その平均値を1m当たりの質量(g/m)で表した。
(5)メルトブロー不織布積層体およびコンベアベルトの厚さ(mm):
JIS L1906(2000年版)5.1に準じて、直径10mmの加圧子を使用し、荷重10kPaで不織布およびコンベアベルトの幅方向等間隔に10点の厚さを0.01mm単位で測定し、その平均値の小数点以下第三位を四捨五入した。
(6)メルトブロー不織布積層体の見掛け密度(g/cm):
メルトブロー不織布の目付を厚さで除して、見掛け密度を求めた。
(7)メルトブロー不織布積層体の通気量(cc/cm/sec):
JIS L1913(2010年)フラジール形法に準じて、15cm角にカットしたメルトブロー不織布10枚を、テクステスト社製の通気性試験機FX3300を用いて、試験圧力125Paで測定した。得られた値の平均値から、小数点以下第二位を四捨五入して通気量とした。
(8)メルトブロー不織布積層体の目付あたりの通気量(cc/cm/sec)/(g/cm):
メルトブロー不織布積層体の通気量を目付で除して、目付あたりの通気量を求めた。
(9)ベルト表面のベック平滑度(秒):
ベック平滑度試験機を用い、JIS P8119(1998年版)に準じて、コンベアベルトのメルトブロー不織布接触面について、幅方向等間隔に10点の測定を実施し、その平均値の小数点以下第二位を四捨五入した値をベック平滑度とした。
(10)メルトブロー不織布積層体の乾熱収縮率(%):
JIS L1913(2010年版)6.10.3に準じて、恒温乾燥機内の温度を200℃とし、熱処理時間を10分間とし、3箇所で測定を行った。得られた値の平均値から、小数点以下第一位を四捨五入して乾熱収縮率とした。
(11)透過光輝度変動係数(%)
10cm×10cmのメルトブロー不織布積層体を3個採取して、各試料を黒色画用紙が背景となるように重ね合わせ、スキャナ(EPSON社製GT−X750)にセットし、1200dpiの解像度でイメージスキャナにより読み込む。さらに、読み込んだ画像ファイルを画像処理ソフト(AT−Image Ver.3.2)により、輝度平均値を数値化し、その標準偏差から変動係数を求め、小数点以下第二位を四捨五入した。
(12)固有粘度(IV):
ポリエチレンテレフタレート樹脂の固有粘度IVは、次の方法で3回測定し、その
平均値をとった。オルソクロロフェノール100mlに対し試料8gを溶解し、温度25℃においてオストワルド粘度計を用いて相対粘度ηを、下記式により求めた。
・η=η/η=(t×d)/(t×d
ここで、ηはポリマー溶液の粘度、ηはオルソクロロフェノールの粘度、tは溶液の落下時間(秒)、dは溶液の密度(g/cm)、 tはオルソクロロフェノールの落下時間(秒)、dはオルソクロロフェノールの密度(g/cm)を、それぞれ表す。
次いで、上記の相対粘度ηから、下記式により固有粘度IVを算出した。
・IV=0.0242η+0.2634。
[実施例1]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] MFRが600g/10分で、融点が281℃のポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂を、真空中で150℃の温度で24時間乾燥して用いた。このポリフェニレンスルフィド樹脂を押出機で溶融し、紡糸温度が310℃で、孔径(直径)φが0.40mmの紡糸口金から単孔吐出量0.16g/分で紡出し、これに空気加熱器で加熱した340℃の温度の圧縮空気を圧力0.45MPaで吹き当てて、上記の紡糸口金からの距離110mmの位置にある移動するベルトコンベア上に捕集して、目付が20g/mのメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布を構成する繊維の平均単繊維径は3.4μmであり、1時間の紡糸においてショット(ポリマー塊状物)の発生はなく、紡糸性は良好であった。
[不織布層B] 単孔吐出量を0.38g/分としたこと以外は、前記の不織布層Aと同様にしてメルトブロー不織布を紡糸し、目付が40g/mのメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布を構成する繊維の平均繊維径は、8.7μmであった。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
ガラス繊維を芯材として編み込んだ“テフロン”(登録商標)樹脂ベルトからなり、ベルトの厚さが0.31mmで、ベルト表面のベック平滑度が2.6秒の2組のベルトコンベアを、ベルト間のクリアランスが0となるように上下に配置した。採取した不織布層Aと不織布層Bのメルトブロー不織布を、捕集コンベアの面と反対側の面を2枚重ね合わせ、このベルトコンベア間に通し、全面把持した状態で速度1m/分で搬送し、上下のベルト表面の温度を145℃に加熱した長さ1mの熱処理ゾーンを通過させて60秒間加熱した。得られたメルトブロー不織布積層体の厚さは0.36mmで、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の、品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.21g/cmであり、透過光輝度変動係数は3.42%であり、目付あたりの通気量は0.64(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表1に示す。
[実施例2]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、圧縮空気の圧力と単孔吐出量を調整し、目付が20gのメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布を構成する繊維の平均単繊維径は、2.8μmであった。
[不織布層B] 単孔吐出量を0.50g/分としたこと以外は、前記の不織布層Aと同様にメルトブロー不織布を紡糸し、目付が40g/mのメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布の平均繊維径は10.0μmであった。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
実施例1と同じ条件で、熱処理積層加工を実施した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.30mmで、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.20g/cmであり、透過光輝度変動係数は3.34%であり、目付あたりの通気量は0.66(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表1に示す。
[実施例3]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、ベルトコンベアの搬送速度を調整し、目付が25gのメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布の平均繊維径は3.4μmであった。
[不織布層B] 単孔吐出量を0.38g/分とし、不織布層Aと同様にメルトブロー不織布を紡糸し、目付80g/m2のメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布を構成する繊維の平均繊維径は8.7μmであった。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
実施例1と同じ条件で、熱処理積層加工を実施した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.36mmで、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.29g/cmであり、透過光輝度変動係数は3.21%であり、目付あたりの通気量は0.18(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表1に示す。
[実施例4]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
[不織布層B] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
メルトブロー不織布を不織布層A、不織布層B、不織布層B、不織布層Aの順に非捕集面と捕集面同士を4枚重ね合わせ熱処理したこと以外は、実施例1と同じ条件で熱処理した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.50mmで、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.24g/cmであり、透過光輝度変動係数は2.96%であり、目付あたりの通気量は0.14(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表1に示す。
[実施例5]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
[不織布層B] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
実施例1と同じベルトコンベアを使用し、搬送速度を10m/分とし、6秒間熱処理し熱処理積層加工した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.22mmであり、実施例1で得られたメルトブロー不織布積層体よりも厚みが減少しており、地合はわずかに劣るものであった。また、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.27g/cmであり、透過光輝度変動係数は3.61%であり、目付あたりの通気量は0.50(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表1に示す。
[実施例6]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 不織布層Aには、固有粘度がIV0.51で、融点が260℃のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を、窒素雰囲気中で150℃の温度で24時間乾燥して用いた。このポリエチレンテレフタレート樹脂を押出機で溶融し、紡糸温度が300℃で、孔径(直径)φが0.40mmの紡糸口金から単孔吐出量0.16g/分で紡出し、空気加熱器で加熱した320℃の温度の圧縮空気を圧力0.15MPaで吹き当てて、上記の紡糸口金からの距離150mmの位置にある移動するベルトコンベア上に捕集して、目付が20g/mのメルトブロー不織布を得た。
得られたメルトブロー不織布の平均単繊維径は3.3μmであり、1時間の紡糸においてショット(ポリマー塊状物)の発生はなく、紡糸性は良好であった。
[不織布層B] 単孔吐出量を0.38g/分としたこと以外は、前記の不織布層Aと同様にメルトブロー不織布を紡糸し、目付が40g/mのメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布を構成する繊維の平均単繊維径は、8.9μmであった。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
採取したメルトブロー不織布を、実施例1と同じ条件で熱処理積層加工した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.27mmであり、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の、品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.22g/cmであり、透過光輝度変動係数は3.03%であり、目付あたりの通気量は0.20(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表1に示す。
[比較例1]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
[不織布層B] 不織布層Aと同様にベルトコンベアの搬送速度を調整し、目付が40g/mの不織布層Aと同単繊維径のメルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
実施例1と同じ条件で、熱処理積層加工を実施した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.18mmで、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.33g/cmであり、透過光輝度変動係数は3.25%であり、目付あたりの通気量は0.24(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表2に示す。
[比較例2]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 単孔吐出量を0.38g/分で行ったこと以外は、実施例1と同じ条件でメルトブロー不織布を得た。得られたメルトブロー不織布の平均単繊維径は8.7μmであった。
[不織布層B] 不織布層Aと同様にメルトブロー不織布を紡糸し、ベルトコンベアの搬送速度を調整し、目付が40g/mのメルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
実施例1と同じ条件で、熱処理積層加工を実施した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.26mmで、上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.23g/cmであり、透過光輝度変動係数は4.12%であり、目付あたりの通気量は0.50(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表2に示す。
[比較例3]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
[不織布層B] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
実施例1と同じ条件で、不織布層Aと不織布層Bそれぞれ単層で熱処理加工を実施した。熱処理後得られたメルトブロー不織布を、捕集コンベアの面と反対側の面を2枚重ね合わせ、230℃で上下金属フラットロールにて熱圧着した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体の厚さは0.11mmで、メルトブロー不織布積層体の上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られなかった。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理積層後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.86g/cmと増加しており、透過光輝度変動係数は2.78%であり、目付あたりの通気量は0.03(cc/cm/sec) /(g/cm)であり、乾熱収縮率は0%であった。結果を表2に示す。このようにフラットロールでメルトブロー不織布を積層する場合、予め、熱処理し積層する必要があり、接着性が悪くなるため、高温で繊維同士を熱圧着する必要があり、厚みが低下し、高密度となる。また、予め熱処理せず積層した場合、熱収縮が著しく良好なメルトブロー不織布積層体が得られなかった。
[比較例4]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
[不織布層B] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
熱処理温度を110℃としたこと以外は、実施例1と同じ条件で熱処理を施した。熱処理後のメルトブロー不織布の上下層は強固に接着しており、手で分離することは不可能であったが、厚みが0.08mmまで減少しており、部分的にフイルム化が発生し品位が悪化していた。
(メルトブロー不織布積層体の物性)
熱処理後のメルトブロー不織布積層体の見掛け密度は0.76g/cmと増加し、目付あたりの通気量は0.4cc/cm/secであり、乾熱収縮率は78%であり、透過光輝度変動係数は4.10%であった。結果を表2に示す。得られたメルトブロー不織布積層体は熱処理温度が結晶化温度よりも低く、ガラス転移点以上であるため、繊維の非晶部がベルト搬送中につぶされ見かけ密度が増加した。
[比較例5]
(紡糸とシート化)
[不織布層A] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
[不織布層B] 実施例1と同じ条件で、メルトブロー不織布を得た。
(メルトブロー不織布の熱処理積層)
2組のベルト間のクリアランスを1mmとしたこと以外は、実施例1と同じ条件で熱処理した。熱処理後のメルトブロー不織布積層体は大きく収縮し品位が悪化しており、メルトブロー不織布積層体全体に波打ちが発生し、物性の測定は困難であった。また、各層に容易に分離できるものであった。結果を表2に示す。このように2組のベルト間のクリアランスを1mmとした場合、メルトブロー不織布同士が2組のベルトコンベアと十分接触しないため接着せず、品位の悪化が生じた。
Figure 2018035471
(注)“テフロン”(登録商標)樹脂:ポリ四フッ化エチレン樹脂。
Figure 2018035471
(注)“テフロン”(登録商標)樹脂:ポリ四フッ化エチレン樹脂。
<まとめ>
表1に示されるように、不織布層Aと不織布層Bから可とう性を有するベルトからなるベルトコンベアで十分にメルトブロー不織布全面を把持した状態で、加熱積層することにより得られた実施例1〜6のメルトブロー不織布積層体は、高通気量で、かつ、不織布層A側の地合均一性に優れたものであった。また、波打ち発生等の品位の悪化は見られず、手で剥離できないレベルまで強固に接着し、熱寸法安定性にも優れたものであった。
一方、表2に示されるように、比較例1および2の不織布層Aと不織布層Bの同平均単繊維径の不織布を積層させた場合は、通気量または透過光輝度変動係数のいずれかが悪化するものであった。また、比較例3のとおり、不織布層Aと不織布層Bをそれぞれ熱処理後にカレンダー加工を行った場合は、厚みが薄くなり、通気性の劣るものであった。また、比較例4の熱処理温度が低いメルトブロー不織布積層体は、熱収縮が大きく品位も劣るものであった。また、比較例5のベルト間のクリアランスが広いメルトブロー不織布積層体は、大きく収縮し品位に劣るものであった。

Claims (12)

  1. 熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm未満のメルトブロー不織布からなる不織布層Aと、熱可塑性樹脂を主成分とする、平均単繊維径が5.0μm以上15μm以下のメルトブロー不織布からなる不織布層Bが、少なくとも一層ずつ積層されてなるメルトブロー不織布積層体であって、見かけ密度が0.10〜0.40g/cm3であることを特徴とするメルトブロー不織布積層体。
  2. 不織布層Aと不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径の差が3.0μm以上である請求項1記載のメルトブロー不織布積層体。
  3. 不織布層A側の透過光輝度変動係数が4.0%以下である請求項1または2記載のメルトブロー不織布積層体。
  4. 目付あたりの通気量が0.30〜0.80(cc/cm2/sec)/(g/m2)である請求項1〜3のいずれかに記載のメルトブロー不織布積層体。
  5. 熱可塑性樹脂の主成分がポリフェニレンスルフィド樹脂またはポリエステル樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載のメルトブロー不織布積層体。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のメルトブロー不織布積層体を用いてなるイオン透過膜基材。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載のメルトブロー不織布積層体を用いてなるフィルター材。
  8. 熱可塑性樹脂を主成分とする不織布層Aを構成する繊維の平均単繊維径が5.0μm未満のメルトブロー不織布層と、熱可塑性樹脂を主成分とする不織布層Bを構成する繊維の平均単繊維径が5.0μm以上15μm以下のメルトブロー不織布層を、少なくとも一層ずつ重ね合わせ、表面が平滑で可とう性を有するベルトからなる2組のベルトコンベアの間に挟み込んで搬送し、搬送路の少なくとも一部に、2組のベルトコンベアの一方または両方の表面温度が前記熱可塑性樹脂の冷結晶化温度以上で、かつ融点−3℃以下に加熱された熱処理ゾーンを有し、前記熱処理ゾーンで不織布の両面にベルトコンベアが接触して不織布を加熱かつ積層一体化する工程を有することを特徴とするメルトブロー不織布積層体の製造方法。
  9. ベルトのベック平滑度が0.5秒以上である請求項8記載のメルトブロー不織布積層体の製造方法。
  10. 重ね合わせたメルトブロー不織布層の搬送速度が、0.1〜10m/分である請求項8または9記載の不織布積層体の製造方法。
  11. 熱処理ゾーンにおけるメルトブロー不織布層とベルトコンベアの接触時間が、3秒以上である請求項8〜10のいずれかに記載のメルトブロー不織布積層体の製造方法。
  12. 熱可塑性樹脂の主成分がポリフェニレンスルフィド樹脂またはポリエステル樹脂である請求項8〜11のいずれかに記載のメルトブロー不織布積層体の製造方法。
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