JP2018035039A - シール部材付きウインドウガラス - Google Patents

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Yoshio Kosaka
芳男 小坂
加納 利幸
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Abstract

【課題】ウインドウガラスの下辺周縁端部の見映えを向上させる。
【解決手段】車両の窓開口部に取付けられ、車外側ガラス板および車内側ガラス板と中間膜とを有するウインドウガラスであって、前記ウインドウガラスの下辺周縁部の少なくとも一部にシール部材を備え、前記シール部材は、上方板と、リップ部と、フック部とを備え、前記中間膜の下辺端は前記車内側ガラス板の下辺端と略同一であって、前記中間膜の下辺部の少なくとも一部に着色領域を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シール部材付きウインドウガラスに関する。
従来、自動車用のウインドウガラスには、合わせガラスが用いられている。合わせガラスは、2枚のガラス板の間にPVB(ポリビニルブチラール)等の透明樹脂膜を挟持したものであり、衝突事故等でガラス板が破砕しても破片が中間膜に付着して飛散し難く、人体を負傷する機会を低減できるという利点がある。また、中間膜には十分な延伸性があるため、搭乗者がウインドウガラスを突き破って車外に放り出されることを防げるといった利点もある。
一方、自動車の開口部にウインドウガラスを取り付ける場合、その周縁端部にウインドウガラスと車両本体開口部との隙間を埋めるモールディングと呼ばれるシール部材が装着される。シール部材は、ウインドウガラスの固定、封止、雨滴排水等を行うとともに、外観の意匠性向上を目的として装着される。
そして、近年、フラッシュサーフェイス化(車体面と窓の面との面一化)による空気抵抗低減やデザイン性向上の要求により、ウインドウガラスの下辺周縁端部と、ウインドウガラスの周縁端部に取り付けられるシール部材とが同一平面上となるように構成されることが提案されており、例えば引用文献1には、ウインドウガラスの下側縁部において、当接面でもって固定可能な成形体を有し、この成形体が断面においてくさび形に形成されており、且つ場合によっては弾性的な挿入体を備えるばね片部を有し、このばね片部が、冷却水ボックスカバーの内側に引っ込むリブと封隙状態で係止可能なシール部材が開示されている。
特許第3621919号公報
ウインドウガラスの周縁端部に引用文献1のシール部材を取り付ける場合、シール部材やウインドウガラスとシール部材とを接着させる接着剤などが車外側から見えないように、通常はウインドウガラスの周縁端部には、セラミックカラーが配設される。
しかしながら、ウインドウガラスの周縁端部は端面を研磨されるため、セラミックカラーをウインドウガラスの下辺端部の研磨面まで印刷しようとすると、製造工程が非常に複雑になってしまう。そのため、ウインドウガラスの下辺端部からセラミックカラーの下辺端部までの、セラミックカラーが配設されない箇所からシール部材やウインドウガラスとシール部材とを接着させる接着剤などが見えてしまい、見映えが悪いという問題があった。さらに、研磨されたウインドウガラスの周縁端部が乱反射して白色に見えてしまうため、外観の意匠性を損なってしまうという問題があった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシール部材付きウインドウガラスは、
車両の窓開口部に取付けられ、車外側ガラス板および車内側ガラス板と、前記車外側ガラス板と前記車内側ガラス板との間に挟持された中間膜とを有するウインドウガラスと、前記ウインドウガラスの下辺周縁部の少なくとも一部にシール部材を備えるシール部材付きウインドウガラスであって、
前記シール部材は、前記車内側ガラス板の車内側面の下縁に接着される上方板と、車外側へと突出し、先端部が前記車外側ガラス板の下縁面とカウルトップの上端面との間に挟まれるリップ部と、車内側に凸となるように湾曲しつつ下方に延び車外側に開いたフック部とを備え、
前記中間膜の下辺端は前記車内側ガラス板の下辺端と同一であって、前記中間膜の下辺部の少なくとも一部に着色領域を有することを特徴とする。
本発明によれば、ウインドウガラスの下辺周縁端部の見映えを向上することができる。
従来のシール部材付きウインドウガラスの構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシール部材付きウインドウガラスの構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るシール部材付きウインドウガラスの構成を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るウインドウガラスのその他の構成を示す断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
図2は、本発明の第1実施形態に係るシール部材付きウインドウガラスの構成を示す断面図である。
図2に示すように、シール部材付きウインドウガラス100は、車外側ガラス板11および車内側ガラス板12と、車外側ガラス板11と車内側ガラス板12との間に挟持された中間膜13とを有するウインドウガラス10と、ウインドウガラス10の周縁部の少なくとも一部にシール部材15を備える。なお、本発明において、下辺とはシール部材15が設置させる方向の辺をいう。
車内側ガラス板12は、下辺端部において車外側面の一部に研磨面121を有する。研磨面121は、ガラス端部の欠けを防ぐために、端部は研磨(面取り)されるため、車内側ガラス板12の車外側面全周に設けられていてもよく、車内側ガラス板12の車内側面全周に設けられていてもよい。また、車外側ガラス板11も同様に、研磨面121は車外側面全周に設けられていてもよく、車外側ガラス板11の車内側面全周に設けられていてもよい。図2では、研磨面121は平面である場合が図示されているが、研磨面を円弧状、いわゆるカマボコ型としてもよい。
シール部材付きウインドウガラス100は、自動車の開口部に取り付けられ、例えばウインドシールド、リヤガラス、サイドガラスまたはルーフガラスとして用いられる。
なお、本発明では、ガラスは無機ガラスと有機ガラスの両方を含むものとする。有機ガラスとはポリカーボネートなどを代表とする透明樹脂を示す。
中間膜13としては、ポリビニルブチラール(PVB)からなる中間膜のほか、特に耐水性が要求される場合には、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)が好ましく用いることができ、さらに、アクリル系光重合型プレポリマー、アクリル系触媒重合型プレポリマー、アクリル酸エステル・酢酸ビニルの光重合型プレポリマー、ポリビニルクロライド等も使用可能である。
ここで、中間膜13の下辺端は車内側ガラス板12の下辺端と略同一であることが好ましい。ここで、下辺端とは、車内側ガラス板12の下辺側面をいう。なお、ここで「略同一」とは、中間膜13の下辺端は車内側ガラス板12の下辺端とが完全に同一であることだけではなく、製造の誤差などによるズレも含む。
また、中間膜13の下辺部の少なくとも一部に着色領域134を有する。着色領域134は、可視光線透過率が40%以下であることが好ましい。なお、本発明で言う可視光線とは、波長範囲が380〜780nmの光線を意味する。また、本発明で言う可視光線透過率とは、JIS R−3212「自動車用安全ガラス試験方法」に準拠して測定される可視光線透過率を意味する。
着色領域134を形成するために用いられる着色顔料としては、プラスチック用として使用できるものであって、着色領域134の可視光線透過率が40%以下となるものであれば良く、特に限定されるものではないが、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、アンスラキノン系、イソインドリノ系などの有機着色顔料や、酸化物、水酸化物、硫化物、クロム酸、硫酸塩、炭酸塩、珪酸塩、燐酸塩、砒酸塩、フェロシアン化物、炭素、金属粉などの無機着色顔料等が挙げられる。これらの着色顔料は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
上記着色顔料の添加量は、着色領域134の可視光線透過率が40%以下となるものであるかぎり、目的の色調に合わせて任意で良く、特に限定されるものではない。
着色領域134は、少なくとも車外側ガラス板11の下辺端部から、後述するセラミックカラー14の下辺端部まで形成されることが好ましい。図2では、セラミックカラー14の下辺端部まで形成されている例が図示されているが、セラミックカラー14が形成されている領域と重複してもよい。着色領域134が形成される領域は、車外側ガラス板11の下辺端部から5mm以上であることが好ましい。着色領域134が形成される領域が車外側ガラス板11の下辺端部から5mm以上であれば、シール部材15や接着層16が車外側から見え難くなり、ウインドウガラス10の下辺周縁端部の見映えを損なうことがなく好ましい。なお、着色領域134が形成される領域の上端辺及び下端辺は、車外側ガラス板11の下端辺と平行でなくてもよい。
シール部材15は、ウインドウガラス10の左右方向車幅方向)に延設された長尺部材である。シール部材15は、車内側ガラス板12の車内側面の下縁に接着される上方板151と、車外側へと突出し、先端が車外側ガラス板11の下縁面と、カウルトップ40の上端面との間に挟まれるリップ部152と、車内側に凸となるように湾曲しつつ下方に延び、車外側に開いたフック部153とを備える。
カウルトップ40は、カウルボックス(不図示)の上部開口を閉塞する蓋である。カウルトップ40は、車内側に突出した矢じり形状のリブ形成されており、シール部材15のフック部153と係合される。
本実施形態では、シール部材15は、リップ部152の車外側に露出する面が、車外側ガラス11の下縁面と、カウルトップ40の上端面と略同一面となっている。なお、ここで「略同一面」とは、リップ部152の車外側に露出する面が、車外側ガラス11の下縁面と、カウルトップ40の上端面とが完全に同一面(面一)であることだけではなく、製造の誤差などによるズレも含む。
ウインドウガラス10は、車外側ガラス板11の車内側面であって、車外側ガラス板11の下縁面の少なくとも一部に黒色顔料を含有する溶融性ガラスフリットで形成されたセラミックカラー14を有していてもよい。また、同様に車内側ガラス板12の下辺部の少なくとも一部にセラミックカラー14を有していてもよい。なお、図2では、車外側ガラス板11の車内側面であって、車外側ガラス板11の下縁面と、車内側ガラス板12の車内側面であって、車内側ガラス板12の下縁面の両方にセラミックカラー14が配設されているが、どちらか片方のみにセラミックカラー14が配設されていてもよい。
セラミックカラー14は、ガラス板の周辺部に黒色顔料を含有する溶融性ガラスフリットで形成されたセラミックカラー(黒セラ)ペーストをスクリーン印刷した後、加熱によりセラミックカラーペーストをガラス板に焼付け、その後徐冷又は急冷強化する工法により製造されるが、その他の公知の工法で製造されてもよい。
図1は、従来のシール部材付きウインドウガラス200の構成を示す断面図である。従来のシール部材付きウインドウガラス200は、第1実施形態のシール部材付きウインドウガラス100とは、中間膜13の下辺部に着色領域134を有していない点で異なる。
従来のシール部材付きウインドウガラス200において、シール部材15が、リップ部152の車外側に露出する面が車外側ガラス11の下縁面とカウルトップ40の上端面と略同一面となるように設置されているため、車外側ガラス板11を介して、車外側ガラス板11の下辺端からセラミックカラー14の下辺端までのセラミックカラー14が配設されていない領域が存在する。
そして、車外側から(図1におけるAの位置から)ウインドウガラス30の下辺端部を見たとき、セラミックカラー14が配設されていない領域を介して車内側ガラス12の下辺端が見えてしまう。このとき、車外側からはシール部材15の車外側の面が見えてしまう。また、仮にセラミックカラー14上に配設される接着層16がセラミックカラー14の下辺端からはみ出てしまうと、はみ出した接着層16が車外側から見えてしまう。さらに、ウインドウガラス30の下辺端部を見る方向次第では、車内側ガラス板12の研磨面121が乱反射して白色に見えてしまう。
一方で、セラミックカラー14を車外側ガラス板11の下辺端まで形成しようとすると、製造工程が非常に複雑になってしまう。また、精度よく車外側ガラス板11の下辺端まで形成することは非常に困難である。さらに、車内側ガラス板12の研磨面121までセラミックカラー14を形成することは更に困難である。
しかし、図2に示す本発明の第1実施形態に係るシール部材付きウインドウガラス100では、中間膜13の下辺部の少なくとも一部に着色領域134を有するため、車外側から(図2におけるAの位置から)ウインドウガラス10の下辺端部を見たとき、シール部材15がリップ部152の車外側に露出する面が車外側ガラス板11の下縁面とカウルトップ40の上端面と略同一面となるように設置されていても、車外側ガラス板11を介して、車外側ガラス板11の下辺端からセラミックカラー14の下辺端までのセラミックカラー14が形成されていない領域は着色領域134によって車内側ガラス板12の下辺端が見えにくくなる。したがって、車外側からウインドウガラス10の下辺端部を見たとしても、シール部材15の車外側の面が見えることはない。また、仮にセラミックカラー14上に配設される接着層16がセラミックカラー14の下辺端からはみ出たとしても、はみ出した接着層16が車外側から見えることはない。さらに、車内側ガラス板12の研磨面121が乱反射して白色に見えることもないため、ウインドウガラス10の下辺周縁端部の見映えを損なうことはない。
さらに、図2に示す本発明の第1実施形態に係るシール部材付きウインドウガラス100では、中間膜13の下辺部の少なくとも一部に着色領域134を有するため、セラミックカラー14を車外側ガラス板11の下辺端まで形成しなくてもよいため、製造工程が非常に複雑になることはない。また、精度よく車外側ガラス板11の下辺端まで形成しなくてもよく、さらに、車内側ガラス板12の研磨面121までセラミックカラー14を形成しなくてもよいため、比較的簡単な構成でウインドウガラス10の下辺周縁端部の見映えを向上することができる。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態に係るシール部材付きウインドウガラス101の構成を示す断面図である。
図3に示すシール部材付きウインドウガラス101は、車外側ガラス板11および車内側ガラス板12と、車外側ガラス板11と車内側ガラス板12との間に挟持された中間膜23とを有するウインドウガラス20と、ウインドウガラス20の周縁部の少なくとも一部にシール部材15を備える。ここで、図3に中間膜23は第1中間膜231、第2中間膜232、第3中間膜233からなる積層構造であり、第1中間膜231と第2中間膜232の間に第3中間膜233が挟持されている点で、第1の実施形態に係るシール部材付きウインドウガラス100と異なっている。なお、その他の構成要素については、第1の実施形態に係るシール部材付きウインドウガラス100と同様であるので、対応する構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図3に示すシール部材付きウインドウガラス101において、中間膜23は第1中間膜231、第2中間膜232、第3中間膜233の3層からなる積層構造が図示されているが、3層以上からなる積層構造であってもよい。
3層以上からなる積層構造である中間膜23において、少なくとも1層は遮音機能を備える層とすることが好ましい。ここで、遮音機能とは周波数5,000Hzの音響透過損失が35dB以下であることをいう。遮音機能を備える層としては、上述の遮音機能を有する公知の有機樹脂膜を用いることができる。
ここで、上述の遮音機能を備える層の硬さは、可能な限り低下させることが効果的である。そこで、フィルム状態を維持できる限界まで脆弱化された寒天状またはゼラチンのような状態で用いられることが好ましい。具体的には、通常の自動車ガラス窓用中間膜に用いられるポリビニルブチラールよりもロックウエル硬さ値が小さく、かつ、弾性率および/または伸び率が大きい層を、遮音機能を備える層として用いると好適である。なお、本発明で言うロックウエル硬さ値とは、ISO 2039−2に準拠して測定されるロックウエル硬さ値を意味する。
3層以上からなる積層構造である中間膜23において、少なくとも1層が遮音機能を備える層とする場合、上述したように遮音機能を備える層はフィルム状態を維持できる限界まで脆弱化された状態が好ましいため、遮音性能と共に、良好な成形性や取り扱い作業性の点から、遮音機能を備える層よりも硬い層で挟持されることが好ましい。
したがって、中間膜23を構成する第1中間膜231、第2中間膜232、第3中間膜233において、第3中間膜233が遮音機能を備える層であり、第1中間膜231及び第2中間膜232は第3中間膜233よりもロックウエル硬さ値が大きい膜であることが好ましい。
中間膜23が、遮音機能を備える第3中間膜233を、第3中間膜233よりもロックウエル硬さ値が大きい第1中間膜231及び第2中間膜232で挟持される構成であることにより、ウインドウガラス20は遮音機能を備えることができる。
なお、中間膜23の製造方法としては、具体的には、特開2000−272936号公報に開示された方法が好ましい。
ここで、中間膜23を構成する第1中間膜231、第2中間膜232、第3中間膜233はいずれも無色透明であるため、第1の実施形態と同様に、中間膜23の下辺部の少なくとも一部に着色領域134を有する。
着色領域134は、図3に示すように、第1中間膜231、第2中間膜232、第3中間膜233全ての下辺部の少なくとも一部に設けられていてもよい。
また、図4(a)に示すように、着色領域134は第1中間膜231の下辺部だけに設けられていてもよいし、図4(b)に示すように、着色領域134は第2中間膜232の下辺部だけに設けられていてもよいし、図4(c)に示すように、着色領域134は第1中間膜231の下辺部と第2中間膜232の下辺部に設けられていてもよいし、図4(d)に示すように、着色領域134は第3中間膜233の下辺部だけに設けられていてもよい。
図3、図4に示す本発明の第2実施形態に係るシール部材付きウインドウガラス101では、中間膜23の下辺部の少なくとも一部に着色領域134を有するため、ウインドウガラス20の下辺周縁端部の見映えを向上することができると同時に、遮音機能をも備えることができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明に係るシール部材付きウインドウガラスは自動車の開口部に好適に用いられるが、汽車、電車、トラックなど、あらゆる車両に適用可能である。さらに、本発明に係るシール部材付きウインドウガラスは車両用に限定されるものでもなく、航空機や船舶にても適用可能である。
100 101 200シール部材付きウインドウガラス
10 20 30 ウインドウガラス
11 車外側ガラス板
12 車内側ガラス板
121 研磨面
13 23 中間膜
231 第1中間膜
232 第2中間膜
233 第3中間膜
134 着色領域
14 セラミックカラー
15 シール部材
151 上方板
152 リップ部
153 フック部
16 接着層
40 カウルトップ

Claims (8)

  1. 車両の窓開口部に取付けられ、車外側ガラス板および車内側ガラス板と、前記車外側ガラス板と前記車内側ガラス板との間に挟持された中間膜とを有するウインドウガラスであって、
    前記ウインドウガラスの下辺周縁部の少なくとも一部にシール部材を備え、
    前記シール部材は、前記車内側ガラス板の車内側面の下縁に接着される上方板と、車外側へと突出し、先端部が前記車外側ガラス板の下縁面とカウルトップの上端面との間に挟まれるリップ部と、車内側に凸となるように湾曲しつつ下方に延び車外側に開いたフック部とを備え、
    前記中間膜の下辺端は前記車内側ガラス板の下辺端と略同一であって、前記中間膜の下辺部の少なくとも一部に着色領域を有することを特徴とする、シール部材付きウインドウガラス。
  2. 前記着色領域は、前記車外側ガラス板の下辺端部から5mm以上までの幅を備える、請求項1に記載のシール部材付きウインドウガラス。
  3. 前記着色領域は、可視光線透過率が40%以下である、請求項1または2に記載のシール部材付きウインドウガラス。
  4. 前記車外側ガラス板の車内側面の下縁の少なくとも一部にセラミックカラーを有し、前記着色領域は、少なくとも車外側ガラス板の下辺端部から前記セラミックカラーの下辺端部まで形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のシール部材付きウインドウガラス。
  5. 前記リップ部の車外側に露出する面が、前記車外側ガラス板の下縁面と、前記カウルトップの上端面と略同一面である、請求項1から5のいずれか一項に記載のシール部材付きウインドウガラス。
  6. 前記中間膜は、3層以上からなる積層構造である、請求項1から5のいずれか一項に記載のシール部材付きウインドウガラス。
  7. 前記中間膜は、遮音機能を備える層が、前記遮音機能を備える層よりもロックウエル硬さ値が大きい2つ以上の層で挟持された構成である、請求項6に記載のシール部材付きウインドウガラス。
  8. 前記中間膜を構成する3層以上の層のうち、少なくとも1層に前記着色領域を有する、請求項6または7に記載のシール部材付きウインドウガラス。
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WO2024149334A1 (zh) * 2023-01-13 2024-07-18 福耀玻璃工业集团股份有限公司 夹层玻璃、车窗玻璃及车辆
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