JP2018034963A - クレーン車 - Google Patents

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Abstract

【課題】過巻の検知と情報の送受信とを単線にて行うことができ、かつ、電波の放出を未然に防止する。【解決手段】クレーン車は、走行体20と、旋回体40と、ブーム50と、信号線SLとを備える。走行体20及び旋回体40は、バッテリ24及び第1制御回路60を有する。ブーム50は、過巻スイッチSW及び第2制御回路70を有する。第1制御回路60は、電磁リレー62、停止回路64、及び第1変調/復調回路66を有する第2制御回路70は、第2変調/復調回路76、及び第2電源回路71を有する。過巻スイッチSWが開状態となると、電磁リレー62が閉状態になる。電磁リレー62が閉状態になると、停止回路64が第1変調/復調回路66の駆動を停止する。また、過巻スイッチSWが開状態になると、第2電源回路71から第2変調/復調回路76への直流電圧の供給が停止される。その結果、電波の放出が未然に防止される。【選択図】図4

Description

この発明は、過巻スイッチを有するクレーン車に関する。
クレーン車には、通常、フックを吊下するワイヤの過巻を防止する過巻防止装置が設けられる(例えば、特許文献1参照)。過巻防止御装置は、例えば、ブームの先端に設けられた過巻スイッチと、操縦席に設けられた制御回路とによって構成される。過巻スイッチと制御回路とは、ブーム内に架設された単線の信号線によって電気的に接続される。過巻が生じると、過巻スイッチが閉(開)状態から開(閉)状態となる。過巻スイッチの状態が変化したことは、制御回路により検知される。制御回路は、過巻スイッチの状態変化を検知すると、ワイヤを巻き取るウインチを停止させる。
特開2000−1293号公報
本願発明者は、クレーン作業の安全性を向上させるため、例えば作業中のブーム周辺の画像を記録する等の手段を検討している。具体的には、カメラやレーダ等をブームの先端に設けることが検討されている。
このような装置をブームの先端に設けた場合、収集した情報を操縦席の制御回路へ伝送する必要が生じる。そうすると、情報の伝送のため、新たに通信線をブーム内に架設しなければならなくなる。
そこで、発明者は、過巻検知用の信号線に信号(情報)を重畳することで、新たに信号線を設けることなく、ブームと操縦席の制御回路との間で情報の送受信を可能とすることを試みた。
しかしながら、研究開発の結果、情報の送受信と過巻の検知とを同一の信号線(単線)で行うと、電波放出の問題が生じる恐れがあるとの知見が得られた。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、過巻の検知と情報の送受信とを単線にて行うことができ、かつ、電波の放出を未然に防止することができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係るクレーン車は、基台と、可動体と、信号線と、を備える。上記基台は、ワイヤを繰り出して巻き取るウインチ、バッテリ、及び第1制御回路を有する。上記可動体は、上記ワイヤに吊下されたフックと、上記ワイヤの過巻を検知したことを条件に閉状態から開状態になる過巻スイッチと、第2制御回路と、を有しており、上記基台に支持される。上記信号線は、上記第1制御回路と上記第2制御回路とを電気的に接続し、上記バッテリから直流電圧を供給される。上記第1制御回路は、上記過巻スイッチの開閉を検知する検知回路と、上記信号線に信号を重畳する第1変調回路と、上記信号線に重畳された信号を復調する第1復調回路と、を有する。上記第2制御回路は、上記信号線に信号を重畳する第2変調回路と、上記信号線に重畳された信号を復調する第2復調回路と、を有する。上記第1制御回路は、上記検知回路が上記過巻スイッチの開状態を検知したことを条件に上記第1変調回路の駆動を停止する。
フックを吊下するワイヤは、ウインチによって巻き取られる。過巻が生じると、過巻スイッチが閉状態から開状態になる。過巻スイッチが開状態になったことは、検知回路によって検知される。
第1制御回路の第1変調回路は、第2制御回路へ送信する情報(信号)を信号線に重畳する。第2制御回路の第2復調回路は、信号線に重畳された信号を復調する。すなわち、第1制御回路から第2制御回路へ情報が送信される。一方、第2制御回路の第2変調回路は、第1制御回路へ送信する情報(信号)を信号線に重畳する。第1制御回路の第1復調回路は、信号線に重畳された信号を復調する。すなわち、第2制御回路から第1制御回路へ情報が送信される。
第1制御回路は、検知回路が過巻スイッチの開状態を検知したことを条件に、上記第1変調回路の駆動を停止させる。すなわち、過巻スイッチが開状態となって信号線がポールアンテナとして機能する状態となると、信号線への信号の重畳が停止される。その結果、信号線からの電波の放出が未然に防止される。
(2) 第2制御回路は、上記信号線に供給された直流電圧から直流電源を生成し、上記第2変調回路へ給電を行う電源回路を有していてもよい。
第2制御回路の電源回路は、バッテリが信号線に供給した直流電圧から直流電源を生成する。第2変調回路は、この生成された直流電源によって駆動される。したがって、過巻スイッチが開状態となって信号線がポールアンテナとして機能する状態となると、電源回路への直流電圧の供給が絶たれ、第2変調回路の駆動が自動的に停止する。その結果、信号線からの電波の放出が未然に防止される。
(3) 例えば、上記電源回路は、上記信号線に供給された直流電圧をオンオフするスイッチング素子と、上記直流電圧が1次側コイルに供給されるトランスと、上記トランスの2次側コイルに接続された整流回路及び平滑回路と、で構成される。
スイッチング素子のオンオフにより、トランスの2次側コイルに起電力が生じ、生じた起電力が整流回路で整流され、平滑回路で平滑されて、直流電圧が生成される。
(4) 例えば、上記第1変調回路及び上記第2変調回路は、直交波周波数分割多重方式の変調回路であってもよい。
(5) 例えば、上記検知回路は、上記信号線に供給された直流電流によって開閉する電磁リレーとフォトカプラとのうち一方であってもよい。
(6) 例えば、上記ブームは、上記信号線を介して上記第1制御回路へ情報を送信する機器を有していてもよい。
機器としては、カメラ、3DレーザースキャナやLIDAR(Light Detection and Ranging ,Laser Imaging Detection and Ranging)などのレーダ、加速度センサやジャイロセンサなどのセンサ、及び衛星が送出した電波を受信するアンテナなどが挙げられる。送信される情報は、カメラで撮影した映像情報、レーダで検出した障害物情報、センサで検出した検出情報、及びアンテナが受信した位置情報などである。これらの情報は、第2変調回路によって信号線に重畳され、第1制御回路へ伝送される。伝送された情報は、第1復調回路によって復調される。復調された情報は、モニタに表示されたり、メモリに記憶されたりする。
本発明によれば、クレーン車において、過巻の検知と情報の送受信とを単線にて行うことができ、かつ、電波の放出を未然に防止することができる。
図1は、実施形態に係るクレーン車10の概略図である。 図2は、実施形態に係る過巻防止装置53の概略図である。 図3は、実施形態に係るクレーン車10の機能ブロック図である。 図4は、実施形態に係るクレーン車10の回路図である。 図5は、変形例1に係るクレーン車11の概略図である。 図6は、変形例1に係るクレーン車11の回路図である。 図7は、変形例2に係る回路図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施形態は、本発明の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
[クレーン車10]
図1を参照して、本実施形態に係るクレーン車10を説明する。本実施形態では、クレーン車10は、走行とクレーン操作とが別個のキャビンで行われるオールテレーンクレーンである。もっとも、クレーン車10は、ラフテレーンクレーンやカーゴクレーン等であってもよい。すなわち、本実施形態においてオールテレーンクレーンが説明されることは、本発明がオールテレーンクレーンに限定されることを意味しない。
クレーン車10は、タイヤ21を有する走行体20と、走行体20に載置されたクレーン30と、を備える。
[走行体20]
走行体20は、不図示のエンジンによってタイヤ21が回転されることによって走行する。なお、走行体20は、タイヤ21に代えてキャタピラによって走行するものであってもよい。
走行体20は、走行キャビン22を有している。走行キャビン22は、走行体20の走行を制御するための操作部(例えば、ステアリング、シフトレバー、アクセルペダル、及びブレーキペダル等)を有する。
走行体20は、アウトリガ23を有している。アウトリガ23は、クレーン30が動作される際にクレーン車10の姿勢を安定させるものである。アウトリガ23は、走行体20の中央及び後部の2カ所において、左右両側に設けられている(図1では、左側のみが図示されている)。アウトリガ23は、走行体20から左右方向に張り出した位置において地面に接地する張出状態と、地面から離間した状態で走行体20に格納される格納状態とに状態変化が可能である。
走行体20は、図3に示されるように、バッテリ24を有している。バッテリ24は、走行体20に搭載された不図示の発電機によって充電され、例えば24Vの直流電圧を出力する。バッテリ24の正極は、図4に示されるように、接地されている。バッテリ24の負極は、電磁リレー62を介して信号線SLと接続されている。すなわち、バッテリ24は、信号線SLに直流電圧を供給する。詳しくは後述される。
[クレーン30]
クレーン30は、図1に示されるように、走行体20に旋回可能に支持された旋回体40と、旋回体40に起伏可能に支持されたブーム50と、を備える。旋回体40及び走行体20は、本発明の「基台」に相当する。ブーム50は、本発明の「可動体」に相当する。
旋回体40は、図3に示されるように、ウインチ41を有している。ウインチ41には、ワイヤ42の一端が取り付けられている。ワイヤ42の他端は、ブーム50のフック52に取り付けられている(図2参照)。ウインチ41は、回転することにより、ワイヤ42を繰出し、或いはワイヤ42を巻き取る。
旋回体40は、図1に示されるように、クレーンキャビン43を備えている。クレーンキャビン43は、旋回体40やブーム50やウインチ41などを操作する操作部を有する。この操作部は、不図示の操作レバーや操作スイッチや操作パネル、及びモニタM(図3参照)を有する。クレーンキャビン43に搭乗した作業者は、操作レバー等を操作して旋回体40を旋回させ、ブーム50を起伏及び伸縮させ、ウインチ41を回転させて作業を行う。モニタMには、後述されるように、カメラ51が撮影した映像が表示される。
ブーム50は、伸縮可能な角筒状である。ブーム50は、基端(図1における下端)において、旋回体40に起伏可能に取り付けられている。ブーム50は、旋回体40に設けられた起伏シリンダ(不図示)によって起伏され、伸縮シリンダ(不図示)によって伸縮される。
ブーム50は、カメラ51を有している。具体的には、カメラ51は、ブーム50の先端に設けられている。カメラ51は、例えば、走行中やクレーン30の操作中に駆動される。カメラ51は、走行中に撮影を行うことにより、いわゆるドライブカメラ(ドライブレコーダ)として機能する。カメラ51は、作業中に撮影を行うことにより、ブーム50の先端からの映像を撮影する。カメラ51は、「機器」に相当する。
ブーム50は、フック52を有している。フック52は、ワイヤ42により、ブーム50の先端(図1における上端)から吊下される。例えば、図1に示されるように、ブーム50が起こされた状態において、ウインチ41がワイヤ42を繰り出すと、フック52が下降される。反対に、ウインチ41がワイヤ42を巻き取ると、フック52が上昇される。
ブーム50は、図2に示されるように、ワイヤ42の過巻を防止する過巻センサ53を備えている。過巻センサ53は、過巻スイッチSWと、ウエイト54と、センサワイヤ55と、を有する。
過巻スイッチSWは、ブーム50の先端に固定されている。センサワイヤ55の一端は過巻スイッチSWに装着され、他端はウエイト54に装着されている。
フック52の吊下長さがセンサワイヤ55の長さより長いとき、フック52とウエイト54とが離間する。これにより、ウエイト54に引っ張られたセンサワイヤ55によって、過巻スイッチSWが閉状態となる。一方、フック52の吊下長さがセンサワイヤ55の長さより短くなると、ウエイト54がフック52に支持されることによって、センサワイヤ55が撓む。これにより、過巻スイッチSWが開状態となる。
過巻スイッチSWが開状態であるか閉状態であるかは、旋回体40に設けられた第1制御回路60によって検知される。また、上述のカメラ51が撮影した映像は、カメラ51から第1制御回路60へ送信される。以下、過巻スイッチSWの開閉の検知(過巻検知)と、情報(映像情報)の送信とについて、詳しい説明がされる。
クレーン車10は、図3に示されるように、第1制御回路60、第2制御回路70、及び信号線SLを備えている。第1制御回路60は、旋回体40に設けられている。第1制御回路60は、例えばクレーンキャビン43に設けられた制御ボックスに設置される。第2制御回路70は、ブーム50の先端に設けられている。第2制御回路70は、例えば、カメラ51や過巻スイッチSWの近傍に設けられた制御ボックスに設置される。
第1制御回路60と第2制御回路70と過巻スイッチSWとは、信号線SLによって電気的に接続されている。具体的には、図4に示されるように、信号線SLの一端は、第1制御回路60と接続されている。信号線SLの他端は、過巻スイッチSWの一端と接続されている。過巻スイッチSWの他端は、第2制御回路70と接続されている。
信号線SLは、例えば、ブーム50の基端に設けられた不図示のコードリールに巻回されている。信号線SLは、ブーム50が伸長されるとコードリールから繰り出され、ブーム50が縮小されるとコードリールに巻き取られる。すなわち、ブーム50の伸縮に係らず、第1制御回路60と第2制御回路70と過巻スイッチSWとは、信号線SLによって電気的に接続された状態が維持される。
[第1制御回路60]
第1制御回路60は、図4に示されるように、第1電源回路61と、過巻スイッチSWの開閉を検知する電磁リレー62と、電磁リレー62の保護回路63と、電磁リレー62が動作したことにより停止信号を送出する停止回路64と、メモリ65と、を備える。また、第1制御回路30は、信号線SLへの信号の重畳及び復調を行う第1変調/復調回路66を備える。なお、以下の説明において、「接続されている」とは、ケーブルや基板のパターンによって電気的に接続されていることを意味する。
第1電源回路61は、例えば、スイッチングレギュレータなどのDC/DCコンバータである。第1電源回路61は、バッテリ24の直流電圧を5Vなどの安定した定電圧に変換して出力する。第1電源回路61は、第1変調/復調回路66などに駆動電力を供給する。なお、図4においては、図面が煩雑になるのを避けるため、第1電源回路61から各回路への給電線が省略されている。
電磁リレー62の一端は、信号線SLの一端と接続されている。電磁リレー62の他端は、保護回路63を介してバッテリ24の負極と接続されている。すなわち、電磁リレー62を介して信号線SLに直流電圧が供給される。信号線SLに供給される直流電圧により、電磁リレー62が開状態に保持される。
保護回路63は、ダイオードD1、D2及びツェナーダイオードD3を有している。ダイオードD1はカソードにおいてバッテリ24の負極と接続され、アノードにおいて電磁リレー62の他端と接続されている。ダイオードD2は、カソードにおいて電磁リレー62の一端と接続され、アノードにおいてバッテリ24の負極と接続されている。ツェナーダイオードD3は、カソードにおいて電磁リレー62の一端と接続され、アノードにおいてバッテリ24の負極と接続されている。保護回路63は、電磁リレー62に流れる電流量を制限する。すなわち、保護回路63は、過電流等から電磁リレー62を保護する。
第1変調/復調回路66は、電磁リレー62と信号線SLとの間において変調及び復調を行う。具体的に説明すると、第1変調/復調回路66は、信号線SLに情報(信号)を重畳させる第1変調回路67と、信号線SLに重畳された信号を復調する第1復調回路68と、を有している。第1変調/復調回路66は、第1電源回路61からの電力の供給を受けて駆動する。第1変調/復調回路66には、例えば、直交波周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)が用いられる。第1変調/復調回路66には、例えば、市販のIC(Integrated Circuit)を使用することができる。なお、ICを用いずに、変調機能を持つ変調回路と、復調機能を持つ復調回路とが、種々の素子を用いてアナログ回路として組まれていてもよい。
第1変調/復調回路66は、例えば、カメラ51の撮影開始のトリガ情報などを信号として信号線SLに重畳する。また、第1変調/復調回路66は、第2制御回路70が信号線SLに重畳したカメラ51の映像信号を復調する。復調された映像信号は、メモリ65に保存され、または、モニタMへ出力される。
停止回路64は、電磁リレー62が開状態から閉状態になると、停止信号を送出する回路である。停止回路64からの停止信号は、第1変調/復調回路66に入力される。停止信号を受けた第1変調/復調回路66は、信号線SLへの信号の重畳を停止させる。なお、停止回路64は、第1変調/復調回路66の駆動を許容する信号を常時送出し、電磁リレー62が閉状態になると、この信号の送出を停止するものであってもよい。第1変調/復調回路66は、停止回路64からの信号の入力が途切れたことにより、信号線SLへの信号の重畳を停止する。
停止信号は、ウインチ41を駆動する駆動回路にも入力される。駆動回路は、停止信号を受けたことにより、ウインチ41によるワイヤ42の巻取りを停止する。すなわち、過巻が生じると、ワイヤ42の巻取りが停止される。
[第2制御回路70]
第2制御回路70は、図4に示されるように、第2電源回路71と、第2変調/復調回路76と、を備える。なお、図4においては、図面が煩雑になるのを避けるため、第2電源回路71から各回路への給電線が省略されている。第2電源回路71は、本発明の「電源回路」に相当する。
第2変調/復調回路76は、過巻スイッチSWと信号線SLとの間において変調及び復調を行う。具体的に説明すると、第2変調/復調回路76は、信号線SLに信号を重畳させる第2変調回路77と、信号線SLに重畳された信号を復調する第2復調回路78と、を有する。第2変調/復調回路76は、第2電源回路71からの電力の供給を受けて駆動する。第2変調/復調回路76には、例えば、直交波周波数分割多重方式が用いられる。第2変調/復調回路76には、例えば、市販のICを使用することができる。なお、ICを用いずに、変調機能を持つ変調回路と、復調機能を持つ復調回路とが、種々の素子を用いてアナログ回路として組まれていてもよい。
第2電源回路71は、過巻スイッチSWとグランドとの間に設けられている。第2電源回路71は、ドライブ回路72と、ドライブ回路72によって周期的にオンオフされるスイッチング素子Qと、スイッチング素子Qによって周期的に変動する電圧により動作するトランスTと、このトランスTに接続された整流回路73及び平滑コンデンサCと、を備える。平滑コンデンサCは、本発明の「平滑回路」に相当する。
ドライブ回路72は、スイッチング素子Qの動作電圧と非動作電圧との間で周期的に変化する駆動信号を出力する回路である。ドライブ回路72は、例えば、所定の周波数の信号を発生させる発振回路(共振回路)と、発振回路からの信号を増幅する差動増幅器とで構成される。ドライブ回路72は、第2電源回路71からの電力の供給を受けて動作する。ドライブ回路72が出力した信号は、スイッチング素子Qに入力される。
スイッチング素子Qには、NPN型のトランジスタが用いられている。スイッチング素子Qのベースは、ドライブ回路72と接続されている。すなわち、スイッチング素子Qは、ドライブ回路72によってオンオフされる。スイッチング素子Qのエミッタは接地されている。スイッチング素子QのコレクタはトランスTを介して信号線SLと接続されている。すなわち、スイッチング素子Qは、バッテリ24が信号線SLに供給する直流電圧を周期的にオンオフする。
スイッチング素子Qのオンオフの周期、すなわち、ドライブ回路72が出力する信号の周期(周波数)は、電磁リレー62の仕様に応じて決定される。具体的に説明すると、ドライブ回路72が出力する信号の周波数は、バッテリ24が信号線SLに供給する直流電圧によって電磁リレー62が開状態を維持でき、かつ電磁リレー62に過剰な電流が供給されないような周波数に決定される。なお、スイッチング素子Qには、電界効果トランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などが用いられてもよい。
トランスTは、1次側コイルT1と2次側コイルT2とを有している。1次側コイルT1の一端は、過巻スイッチSWの他端と接続されている。1次側コイルT1の他端は、スイッチング素子Qのコレクタと接続されている。1次側コイルT1には、スイッチング素子Qのオンオフにより、周期的に変化する電圧が供給される。この電圧変化を受け、周期的に変化する起電力が2次側コイルT2に生じる。
整流回路73は、2次側コイルT2に生じた電圧を全波整流する。具体的には、整流回路73は、2個のダイオードD4、D5を有している。ダイオードD4は、カソードにおいて2次側コイルT2の一端と接続されおり、アノードにおいてダイオードD5のカソードと接続されている。ダイオードD5は、アノードにおいて2次側コイルT2の他端と接続され、かつ接地されている。整流回路73は、2次側コイルT2が出力する交流電圧を全波整流し、脈流として出力する。なお、整流回路73として、半波整流を行う整流回路が用いられてよい。
平滑コンデンサCは、一端が接地され、他端がダイオードD4のアノード(ダイオードD5のカソード)と接続されている。平滑コンデンサCは、整流回路73が出力した脈流を平滑する。
第2電源回路71は、上記構成のトランスT、整流回路73、及び平滑コンデンサCにより、信号線SLを介してバッテリ24から供給された直流電圧から一定の直流電圧を生成し、平滑コンデンサCの接地されていない他端から出力する。なお、第2電源回路71の後段に、レギュレータや、ツェナーダイオードを用いた定電圧回路などが設けられてもよい。
[動作]
走行に関しての動作、次いでクレーン操作に関しての動作について説明がされる。
運転者が、走行キャビン22においてエンジンを始動させると、第1電源回路61が定電圧を出力し、第1変調/復調回路66などへの給電が開始される。また、バッテリ24から信号線SLへ直流電圧が供給される。
信号線SLに直流電圧が供給されると、ドライブ回路72によりスイッチング素子Qがオンオフされる。その結果、第2電源回路71により、第2変調/復調回路76を駆動させるための直流電圧が生成される。
次に、作業者は、カメラ51の起動スイッチをオンにする。起動スイッチがオンにされると、信号線SLを介して第1制御回路60(第1変調/復調回路66)から第2制御回路70へ起動信号が送出される。起動信号は、第2制御回路70の第2変調/復調回路76において復調される。この復調された起動信号によりカメラ51が駆動され、撮影が開始される。なお、エンジンが始動されたことをトリガとして、カメラ51が駆動されてもよい。
カメラ51が撮影した映像の映像信号は、第2変調/復調回路76により、信号線SLに重畳される。信号線SLに重畳された映像信号は、第1変調/復調回路66により復調され、メモリ65に記憶される。すなわち、カメラ51及びメモリ65は、走行中の映像を録画するドライブレコーダとして機能する。なお、メモリ65は、カメラ51とともに、ブーム50の先端に設けられていてもよい。
次に、クレーン操作について説明がされる。作業者が、クレーンキャビン43において操作部を操作し、作業を開始する。例えば、作業者は、主電源をオンにして、作業を開始する。主電源がオンにされると、または上述のようにエンジンが始動されると、第1電源回路61が定電圧を出力し、第1変調/復調回路66等への給電が開始される。また、バッテリ24から信号線SLへ直流電圧が供給される。信号線SLへの直流電圧の供給により、電磁リレー62が開状態に保持される。電磁リレー62が開状態であることにより、ウインチ41の駆動が許容される。但し、ウインチ41の駆動を制限及び許容する他の安全装置が設けられていてもよい。
また、作業者は、カメラ51の起動スイッチをオンにする。起動スイッチがオンにされると、信号線SLを介して第1制御回路60から第2制御回路70へ起動信号が送出される。起動信号は、第2制御回路70の第2変調/復調回路76において復調され、カメラ51が駆動される。なお、主電源がオンされたことをトリガとして、カメラ51が駆動されてもよい。
また、信号線SLに直流電圧が供給されると、ドライブ回路72によりスイッチング素子Qがオンオフされる。その結果、第2電源回路71により、第2変調/復調回路76を駆動させるための直流電圧が生成される。
駆動された第2変調/復調回路76は、カメラ51が撮影した映像の映像信号を信号線SLに重畳する。信号線SLに重畳された映像信号は、第1変調/復調回路66により復調され、モニタMへ出力される。すなわち、カメラ51で撮影された映像が、リアルタイムでモニタMに表示される。作業者は、モニタMに表示された映像を確認しながら、クレーン30を操作する。すなわち、作業者は、目視確認にて作業を行うことができる。
また、作業者は、操作部の操作レバー等を操作してウインチ41を駆動させ、ワイヤ42を巻き取る。ワイヤ42が過度に巻き取られると、過巻スイッチSWが閉状態から開状態になる。過巻スイッチSWが開状態になると、電磁リレー62が開状態から閉状態になる。そうすると、停止回路64が停止信号を出力する。この停止信号を受けて、第1変調/復調回路66は、信号線SLへの信号の重畳を停止する。
また、過巻が生じて過巻スイッチSWが開状態になると、バッテリ24からの直流電圧の供給が停止するから、第2電源回路71による直流電圧の生成が必然的に停止する。その結果、第2変調/復調回路76による信号線SLへの信号の重畳が自動的に停止する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態では、単線の信号線SLにより、過巻検知と、情報の送受信とを行うことができる。別言すれば、過巻検知用の信号線SLを利用して、新たに通信線を増設することなく、かつ、過巻検知を阻害することなく、旋回体40とブーム50との間で情報の送受信を行うことができる。
また、本実施形態では、過巻スイッチSWが開状態となって信号線SLがポールアンテナとして機能する状態となると、第1変調/復調回路66における信号線SLへの信号の重畳が停止される。その結果、信号線SLからの電波の放出が未然に防止される。
また、本実施形態では、第2制御回路70に第2電源回路71が設けられているので、ブーム50に電池や発電機を設けることなく、ブーム50から旋回体40へ情報の送信を行うことができる。
また、第2制御回路70に第2電源回路71が設けられているから、ブーム50に電池や発電機などを設けることなく、カメラ51が撮影した映像をリアルタイムでモニタMに表示することができる。
また、第2制御回路70に設けられた第2電源回路71によって第2変調/復調回路76が駆動されるので、過巻が生じて過巻スイッチSWが開状態になると、第2変調/復調回路76の駆動が停止する。すなわち、過巻スイッチSWが開状態となって信号線SLがポールアンテナとして機能する状態となると、第2変調/復調回路76による信号線SLへの信号の重畳が自動的に停止される。その結果、信号線SLからの電波の放出が未然に防止される。
また、本実施形態では、上記構成の第2電源回路71が用いられているから、簡単な構成で、必要な直流電圧を生成することができる。
また、本実施形態では、変調方式として、直交波周波数分割多重方式が用いられているから、大量の情報の送受信をノイズ性を良くして行うことができる。
また、本実施形態では、カメラ51の映像をメモリ65に記憶させることにより、ドライブレコーダとして機能させることができる。また、クレーン30の操作において、ブーム50からの映像をクレーンキャビン43にてリアルタイムで見ることができる。
[変形例1]
上述の実施形態では、ジブが用いられない場合の構成について説明がされた。本変形例では、ブーム50の先端にジブが装着された場合の構成について説明がされる。なお、実施形態と同一の構成については、同一の符号が付与され、説明が省略される。
クレーン車11は、図5に示されるように、走行体20と、クレーン31と、を備える。クレーン31は、旋回体40と、ブーム50と、ブーム50の先端に装着されたジブ80と、を備える。ブーム50及びジブ80は、本発明の「可動体」に相当する。ジブ80は、旋回が可能なラフィングジブであってもよいし、旋回及び伸縮が可能な伸縮ジブであってもよい。本変形例では、伸縮可能なジブ80が説明される。
ジブ80は、伸縮可能な角筒状である。ジブ80は、基端(図5における下端)においてブーム50の先端(図5における上端)に旋回可能に取り付けられる。ジブ80は、シリンダなどを用いて伸縮及び旋回される。
ジブ80は、ジブフック81を有する。ジブフック81は、不図示のジブワイヤの一端に取り付けられ、ジブ80の先端から吊下される。ジブワイヤは、ウインチ41によって繰出され、または巻き取られる。ジブフック81は、ウインチ41がジブワイヤを繰り出すことにより下降し、ウインチ41がジブワイヤを巻き取ることにより上昇する。ジブフック81は、本発明の「フック」に相当する。
ジブ80は、不図示の第2過巻センサを備えている。第2過巻センサの構成は、過巻センサ53と同一であるので、詳細な説明は省略される。第2過巻センサは、過巻スイッチとして、第2過巻スイッチSW2を有している。
第2電源回路71のスイッチング素子Qのエミッタは、第2信号線SL2と接続されている。第2信号線SL2は、例えば、ジブ80に設けられたコードリールに巻回される。第2信号線SL2は、ジブ80が伸長されるとコードリールから繰り出され、ジブ80が縮小されるとコードリールに巻き取られる。すなわち、ジブ80の伸縮によらず、第2制御回路70と第2過巻スイッチSW2とは、第2信号線SL2によって電気的に接続された状態を維持される。
第2信号線SL2の他端は、ジブ80に設けられた第2過巻スイッチSW2の一端と接続されている。第2過巻スイッチSW2の他端は、ジブ80において接地されている。すなわち、ジブ80の第2過巻スイッチSW2とブーム50の第2制御回路70とは、単線の第2信号線SL2によって接続されている。
[動作及び効果]
第2過巻スイッチSW2が閉状態であるときは、第2電源回路71が直流電圧を生成し、第2変調/復調回路76が駆動される。すなわち、ブーム50から旋回体40(第1制御回路60)へ情報(映像情報)が送信される。過巻が検知されて第2過巻スイッチSW2が開状態になると、第2電源回路71による直流電圧の生成が停止し、その結果、第2変調/復調回路76の駆動が停止される。
過巻が生じて第2過巻スイッチSW2が開状態になると、第1制御回路60では、停止回路64が第1変調/復調回路66の駆動を停止させる。一方、第2制御回路70では、第2電源回路71が直流電圧の生成を停止し、第2変調/復調回路76の駆動が停止される。すなわち、第2過巻スイッチSW2が開いて信号線SL及び第2信号線SL2がポールアンテナとして機能する状態になると、信号線SL及び第2信号線SL2への信号の重畳が停止される。その他の動作は、実施形態において説明した動作と同じであるため、説明が省略される。
本変形例では、上述の実施形態と同様に、新たに通信線を増設することなく、過巻の検知と、情報の送受信とを単線の信号線(信号線SL及び第2信号線SL2)にて行うことができ、かつ、信号線SL及び第2信号線SL2からの電波の放出を未然に防止することができる。また、ブーム50の先端に電源を設けることなく、ブーム50と旋回体40との間で情報の送受信を行うことができる。
[変形例2]
上述の実施形態では、カメラ51及び第2制御回路70がブーム50の先端に設けられた例が説明された。本変形例では、カメラ51及び第2制御回路70がジブ80の先端に設けられた例が説明される。なお、カメラ51及び第2制御回路70は、ブーム50とは別個に設けられてもよいし、カメラ51及び第2制御回路70がブーム50から取り外されてジブ80に装着されてもよい。
本変形例の回路構成は、図7に示されるように、過巻スイッチSW、カメラ51、及び第2制御回路70がジブ80に設けられている以外、上述の実施形態と同じである。
本変形例では、第1制御回路60と、第2制御回路70及び過巻スイッチSWとは、信号線SL及び第2信号線SL2によって接続されている。すなわち、上述の実施形態では、信号線SLによって第1制御回路60と、第2制御回路70及び過巻スイッチSWと、が接続されていたが、本変形例では、信号線SLが、信号線SL及び第2信号線SL2となっており、信号線SL及び第2信号線SL2により、第1制御回路30と、第2制御回路40及び過巻スイッチSWと、が接続されている。その他の構成は、上述の実施形態と同じである。
[動作及び効果]
本変形例において、カメラ51は、例えば、建設中の建物にジブ80を挿入して伸長させる場合に駆動される。作業者は、カメラ51からの映像を見ながらジブ80を伸長させる。すなわち、作業者は、目視確認を行いながら、ジブ80を建物内へ挿入することができる。
本変形例では、上述の実施形態と同様に、新たに通信線を増設することなく、過巻の検知と、情報の送受信とを単線の信号線(信号線SL及び第2信号線SL2)にて行うことができ、かつ、信号線SL及び第2信号線SL2からの電波の放出を未然に防止することができる。また、ジブ80の先端に電源を設けることなく、ジブ80と旋回体40との間で情報の送受信を行うことができる。
[その他の変形例]
上述の実施形態及び変形例1、2では、ドライブ回路72、スイッチング素子Q、トランスT、整流回路73、及び平滑コンデンサCを備えた第2電源回路71が説明された。しかしながら、第2電源回路71は、信号線SLに供給された直流電圧から定電圧を生成できればよいから、フライバックコンバータなど、他の構成の電源回路が第2電源回路71として用いられてもよい。
上述の実施形態及び変形例1、2では、「機器」の一例として、カメラ51が説明された。しかしながら、「機器」は、カメラ51に限定されない。「機器」の他の例としては、レーダや、センサや、アンテナが挙げられる。
レーダは、例えば、3DレーザースキャナやLIDARである。レーダは、周囲の物体の位置や形状や大きさなどの障害物情報を取得する。取得された障害物情報は、信号線SLや第2信号線SL2を介して第1制御回路30へ送信される。送信された障害物情報は、例えばモニタMに表示される。作業者は、モニタMで障害物を確認しながら、クレーン30を操作する。
センサは、加速度センサやジャイロセンサなどである。センサは、加速度情報や姿勢情報などの検知情報を取得する。取得された検知情報は、信号線SLや第2信号線SL2を介して第1制御回路30へ送信される。送信された検知情報は、例えばモニタMに表示される。作業者は、モニタMで検知情報を確認しながら、クレーン30を操作する。
アンテナは、例えば衛星が送出した電波を受信するGNNS(Global Navigation Satellite System)アンテナである。アンテナは、位置情報等を取得する。取得された位置情報等は、信号線SLや第2信号線SL2を介して第1制御回路30へ送信される。送信された位置情報等は、クレーン30の操作等に利用される。
上述の実施形態及び変形例1、2では、第1変調/復調回路66及び第2変調/復調回路76に、直交波周波数分割多重方式を用いた例が説明された。しかしながら、その他の変調方式が用いられてもよい。例えば、デジタル変調や、アナログ変調が用いられてもよいし、振幅変調、周波数変調、位相変調などが用いられてもよい。
上述の実施形態及び変形例1、2では、電流が流れた時に接点が開く常閉接点型の電磁リレー62が用いられた例が説明された。しかしながら、電流が流れた時に接点が閉じる常開接点型の電磁リレーや、電流が流れた時に接点が切り替わる切替接点型の電磁リレーが用いられてもよい。停止回路64は、過巻が検知されたことによる電磁リレー62の接点の状態変化による電圧変化を受けて、停止信号を送出する。
上述の実施形態及び変形例1、2では、検知回路として電磁リレー62が用いられた例が説明された。しかしながら、過巻スイッチSW、第2過巻スイッチSW2の開閉を検知可能であれば、フォトカプラなど、他の構成の検知回路が用いられてもよい。フォトカプラが使用される場合、発光ダイオード側が信号線SL、第2信号線SL2と接続され、フォトトランジスタ側が停止回路64側に接続される。
10・・・クレーン車
11・・・クレーン車
20・・・走行体(基台)
24・・・バッテリ
40・・・旋回体(基台)
41・・・ウインチ
42・・・ワイヤ
50・・・ブーム(可動体)
51・・・カメラ
52・・・フック
60・・・第1制御回路
62・・・電磁リレー(検知回路)
64・・・停止回路
65・・・メモリ
66・・・第1変調/復調回路
67・・・第1変調回路
68・・・第1復調回路
70・・・第2制御回路
71・・・第2電源回路(電源回路)
73・・・整流回路
76・・・第1変調/復調回路
77・・・第2変調回路
78・・・第2復調回路
80・・・ジブ(可動体)
81・・・ジブフック(フック)
SW・・・過巻スイッチ
SW2・・第2過巻スイッチ
SL・・・信号線
SL2・・第2信号線
M ・・・モニタ
T ・・・トランス
C ・・・平滑コンデンサ(平滑回路)
Q ・・・スイッチング素子

Claims (6)

  1. ワイヤを繰り出して巻き取るウインチ、バッテリ、及び第1制御回路を有する基台と、
    上記ワイヤに吊下されたフック、上記ワイヤの過巻を検知したことを条件に閉状態から開状態になる過巻スイッチ、及び第2制御回路を有し、上記基台に支持された可動体と、
    上記第1制御回路と上記第2制御回路とを電気的に接続し、上記バッテリから直流電圧を供給される単線の信号線と、を備え、
    上記第1制御回路は、
    上記過巻スイッチの開閉を検知する検知回路と、
    上記信号線に信号を重畳する第1変調回路と、
    上記信号線に重畳された信号を復調する第1復調回路と、を有し、
    上記第2制御回路は、
    上記信号線に信号を重畳する第2変調回路と、
    上記信号線に重畳された信号を復調する第2復調回路と、を有し、
    上記第1制御回路は、上記検知回路が上記過巻スイッチの開状態を検知したことを条件に上記第1変調回路の駆動を停止するクレーン車。
  2. 上記第2制御回路は、
    上記信号線に供給された直流電圧から直流電源を生成し、上記第2変調回路へ給電を行う電源回路を有する請求項1に記載のクレーン車。
  3. 上記電源回路は、
    上記信号線に供給された直流電圧をオンオフするスイッチング素子と、
    上記直流電圧が1次側コイルに供給されるトランスと、
    上記トランスの2次側コイルに接続された整流回路及び平滑回路と、を有する請求項2に記載のクレーン車。
  4. 上記第1変調回路及び上記第2変調回路は、直交波周波数分割多重方式の変調回路である請求項1から3のいずれかに記載のクレーン車。
  5. 上記検知回路は、
    上記信号線に供給された直流電流によって開閉する電磁リレーまたはフォトカプラのうちいずれか一方である請求項1から4のいずれかに記載のクレーン車。
  6. 上記可動体は、上記信号線を介して上記第1制御回路へ情報を送信する機器を有する請求項1から5のいずれかに記載のクレーン車。

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