JP2018034954A - 搬送システム及び搬送体 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性に優れた搬送システムを提供する。【解決手段】搬送システムは、搬送体と、搬送レールと、を備える。搬送体は、搬送体本体と、走行部と、コンベヤ部に圧接して搬送体本体をコンベヤ部に連結するための圧接体と、圧接体のコンベヤ部への圧接及び該圧接の解除を制御するための制御機構と、を備える。制御機構は、圧接体を駆動操作するための操作部を備える。搬送レールには、圧接体とコンベヤ部とが圧接した状態で搬送体がコンベヤ部によって搬送される動力供給領域、及び、圧接体とコンベヤ部との圧接が解除された状態で搬送体がレール部に対して自由に走行操作可能となる動力切断領域が定められている。搬送レールには、搬送体が動力供給領域に位置するときに圧接体とコンベヤ部との圧接を解除するように操作部に作用し、且つ、搬送体が動力供給領域に位置するときに圧接体とコンベヤ部との圧接を維持するように操作部に作用する駆動部材が設けられている。【選択図】図10

Description

本発明は、対象物を所定位置まで搬送するための搬送システム及び搬送装置に関する。
従来、対象物(ワーク材)に対して一の工程を施す第1の工程実施場所から他の工程を施す第2の工程実施場所へと対象物を搬送するために種々の搬送装置(搬送システム)が用いられている。
例えば、特許文献1は、搬送レール上の任意の位置で搬送体を停止操作可能な搬送装置を開示する。搬送装置(100)は、対象物を所定位置まで搬送する1又は複数の搬送体(110)と、対象物の搬送方向に沿って延びるとともに搬送体(110)が走行するためのレール部(131)、及び、該レール部(131)に併設されるとともに搬送方向に回転駆動されるコンベヤ部(135)を備える搬送レール(130)と、を備える。該搬送体(110)は、搬送体本体(111)と、対象物を支持するための支持部(112)と、搬送体本体(111)がレール部(131)を走行するための走行部(113)と、搬送体本体(111)に支持され、コンベヤ部(135)に圧接して搬送体本体(111)をコンベヤ部(135)に連結するための圧接体(115)と、該圧接体(115)のコンベヤ部(135)への圧接を解除操作するための制御部(116)と、を備える。
特許第5878996号公報
特許文献1の搬送装置は、搬送レール上の任意の位置で簡単な手動操作で搬送体を停止操作可能である。一般に、ユーザーによって定められた搬送レール上の動力切断領域(作業領域)において、搬送体を自由な状態(圧接体とコンベヤ部とが離隔した状態)にして、ユーザーが搬送体に対して作業等を実施する。しかし、特許文献1の搬送装置では、搬送体が動力切断領域に進入したときに、ユーザーが前進する搬送体を掴んで、手動操作で圧接体とコンベヤ部との圧接を解除することが必要であった。特に、搬送体が高速で流れている場合、ユーザーが動力切断領域で圧接の解除操作を行うことは困難であり、搬送体の停止に失敗したり、安全を損なう虞があった。本発明は、特許文献1の搬送装置における上記事項を改良点として着目したものであり、搬送体が動力供給領域から動力切断領域に進入したときに、自動的に圧接体とコンベヤ部との圧接を解除可能である搬送装置を簡易な構造で提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザーに定められた動力切断領域で搬送体の圧接体とコンベヤ部との圧接を自動で解除可能である、より作業性に優れた搬送システム及び搬送体を提供することにある。
請求項1に記載の搬送システムは、
対象物を所定位置まで搬送する搬送体と、
前記対象物の搬送方向に沿って延びるとともに前記搬送体が走行するためのレール部、及び、前記レール部に併設されるとともに前記搬送方向に回転駆動されるコンベヤ部を備える搬送レールと、を備え、
前記搬送体は、
搬送体本体と、
前記搬送体本体に形成され、前記搬送体本体が前記レール部を走行するための走行部と、
前記搬送体本体に可動式に支持され、前記コンベヤ部に圧接して前記搬送体本体を前記コンベヤ部に連結するための圧接体と、
前記圧接体を前記コンベヤ部に近接する方向及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔する方向に駆動し、前記圧接体の前記コンベヤ部への圧接及び該圧接の解除を制御するための制御機構と、を備え、
前記制御機構は、前記圧接体を駆動操作するための操作部を備え、
前記搬送レールには、前記圧接体と前記コンベヤ部とが圧接した状態で前記搬送体が前記コンベヤ部によって搬送される動力供給領域、及び、前記圧接体と前記コンベヤ部との圧接が解除された状態で前記搬送体が前記レール部に対して自由に走行操作可能となる動力切断領域が定められており、
前記搬送レールには、前記搬送体が前記動力供給領域に位置するときに前記圧接体と前記コンベヤ部との圧接を解除するように前記操作部に作用し、且つ、前記搬送体が前記動力供給領域に位置するときに前記圧接体と前記コンベヤ部との圧接を維持するように前記操作部に作用する駆動部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の搬送システムは、請求項1に記載の搬送システムにおいて、前記駆動部材は、前記レール部に並設された駆動レールを備え、
前記操作部は、前記圧接体を前記コンベヤ部に圧接させる作動位置及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔させる解除位置に移動可能であり、前記操作部には、前記駆動レールを走行可能なベアリングが形成され、
前記駆動レールには、前記ベアリングが第1の高さで走行可能であり、前記動力供給領域で前記レール部に併設された第1走行路と、前記ベアリングが前記第1の高さと異なる第2の高さで走行可能であり、前記動力切断領域で前記レール部に併設された第2走行路とが設けられ、
前記ベアリングが前記第1走行路に位置するときに、前記操作部が前記作動位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部に圧接した状態を維持し、他方、前記ベアリングが前記第2走行路に位置するときに、前記操作部が前記解除位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部から離隔した状態を維持することを特徴とする。
請求項3に記載の搬送システムは、請求項2に記載の搬送システムにおいて、前記第1走行路及び前記第2走行路は、傾斜部を介して連続的に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の搬送システムは、請求項1から3のいずれかに記載の搬送システムにおいて、前記圧接体は、前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動可能に支持された脚部と、前記脚部の先端に形成された圧接板と、前記脚部に形成された係合軸とを備え、
前記制御機構は、前記操作部を前記搬送体本体に回動可能に軸支する回動軸と、前記回動軸に固定された主動ギヤと、前記回動軸と隣接して前記搬送体本体に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸に固定され、前記主動ギヤと噛合可能な位置に配置された駆動ギヤと、前記回転軸に固定され、前記係合軸と係合可能に配置された係合体とをさらに備え、
前記係合体の外周面と前記回転軸との距離は一様ではなく、
前記操作部の回動操作に従って前記主動ギヤ、前記従動ギヤ及び前記係合体が同時に回転し、前記係合体の回転とともに前記係合軸が前記係合体の外周面を相対的に摺動することにより、前記脚部が前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動することを特徴とする。
請求項5に記載の搬送体は、前記対象物の搬送方向に沿って延びるとともに前記搬送体が走行するためのレール部、及び、前記レール部に併設されるとともに前記搬送方向に回転駆動されるコンベヤ部を備える搬送レールに沿って対象物を所定位置まで搬送する搬送体であって、
搬送体本体と、
前記搬送体本体に形成され、前記搬送体本体が前記レール部を走行するための走行部と、
前記搬送体本体に可動式に支持され、前記コンベヤ部に圧接して前記搬送体本体を前記コンベヤ部に連結するための圧接体と、
前記圧接体を前記コンベヤ部に近接する方向及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔する方向に駆動し、前記圧接体の前記コンベヤ部への圧接及び該圧接の解除を制御するための制御機構と、を備え、
前記制御機構は、前記圧接体を駆動操作するための操作部を備え、
前記操作部は、前記圧接体を前記コンベヤ部に圧接させる作動位置及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔させる解除位置に移動可能であり、前記操作部には、前記レール部に並設された駆動レールを走行可能なベアリングが形成され、
前記ベアリングが、前記駆動レールの第1の高さに形成された第1走行路に位置するときに、前記操作部が前記作動位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部に圧接した状態を維持し、他方、前記ベアリングが、前記駆動レールの前記第1の高さと異なる第2の高さに形成された第2走行路に位置するときに、前記操作部が前記解除位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部から離隔した状態を維持することを特徴とする。
請求項6に記載の搬送体は、請求項5に記載の搬送体において、前記圧接体は、前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動可能に支持された脚部と、前記脚部の先端に形成された圧接板と、前記脚部に形成された係合軸とを備え、
前記制御機構は、前記操作部を前記搬送体本体に回動可能に軸支する回動軸と、前記回動軸に固定された主動ギヤと、前記回動軸と隣接して前記搬送体本体に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸に固定され、前記主動ギヤと噛合可能な位置に配置された駆動ギヤと、前記回転軸に固定され、前記係合軸と係合可能に配置された係合体とをさらに備え、
前記係合体の外周面と前記回転軸との距離は一様ではなく、
前記操作部の回動操作に従って前記主動ギヤ、前記従動ギヤ及び前記係合体が同時に回転し、前記係合体の回転とともに前記係合軸が前記係合体の外周面を相対的に摺動することにより、前記脚部が前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動することを特徴とする。
本発明の一形態の搬送システムによれば、レール部には、圧接体とコンベヤ部とが圧接した状態で搬送体がコンベヤ部によって搬送される動力供給領域、及び、圧接体とコンベヤ部との圧接が解除された状態で搬送体がレール部に対して自由に走行操作可能となる動力切断領域が定められている。そして、搬送体が動力供給領域から動力切断領域に移行する際、レール部に設けられた駆動部材が、搬送体の制御機構の操作部に圧接を解除するように作用することにより、動力切断領域において、搬送体の動力の供給が自動的に切断される。すなわち、予めユーザーによって定められた動力切断領域において、ユーザーが手動で搬送体を操作することなく、搬送体の動力切断領域への進入動作だけで、搬送体がフリーな状態でレール部に支持されることとなる。したがって、本発明の搬送システムは、ユーザーの作業性を大幅に改善させるものである。
本発明のさらなる形態の搬送システムによれば、上記発明の効果に加えて、駆動部材をレール部に並設された駆動レールとした。駆動レールは、動力供給領域に対応する第1走行路及び動力切断領域に対応する第2走行路で構成されている。他方、操作部は、圧接体をコンベヤ部に圧接させる作動位置及び圧接体をコンベヤ部から離隔させる解除位置に移動可能であり、駆動レールを走行可能なベアリングを備える。そして、搬送体がレール部の動力供給領域を走行するとともにベアリングが第1走行路を第1の高さで走行するとき、操作部が作動位置に位置して圧接体がコンベヤ部に圧接した状態を維持する。搬送体が動力供給領域から動力切断領域に進入したとき、ベアリングが第1走行路から第2の高さの第2走行路に移動し、操作部が作動位置から解除位置へと移動し、圧接状態が解除される。さらに、搬送体が動力切断領域に位置するとき、ベアリングが第2走行路に第2の高さで位置することにより、操作部が解除位置に位置して圧接体がコンベヤ部から離隔した状態が維持される。よって、本発明は、簡易な構造で搬送体の圧接状態と解除状態の切り替え及び/又は維持を行うことができる。
本発明のさらなる形態の搬送装置によれば、上記発明の効果に加えて、第1走行路及び第2走行路が傾斜部を介して連続的に形成されていることにより、圧接状態と解除状態との切り替えをより滑らかに行うことができる。
本発明の一形態の搬送体によれば、制御機構の操作部は、圧接体をコンベヤ部に圧接させる作動位置及び圧接体をコンベヤ部から離隔させる解除位置に移動可能であり、駆動レールを走行可能なベアリングを備える。そして、搬送体の操作部のベアリングが第1走行路を第1の高さで走行するとき、操作部が作動位置に位置して圧接体がコンベヤ部に圧接した状態を維持する。搬送体が動力供給領域から動力切断領域に進入したとき、ベアリングが第1走行路から第2の高さの第2走行路に移動し、操作部が作動位置から解除位置へと移動し、圧接状態が解除される。さらに、搬送体が動力切断領域に位置するとき、ベアリングが第2走行路に第2の高さで位置することにより、操作部が解除位置に位置して圧接体がコンベヤ部から離隔した状態が維持される。よって、本発明は、簡易な構造で搬送体の圧接状態と解除状態とを切り替え及び/又は維持を行うことができる。したがって、本発明の搬送体は、ユーザーの作業性を大幅に改善させるものである。
本発明の一実施形態の搬送体の概略斜視図。 図1の搬送体の(a)正面図及び(b)背面図。 図1の搬送体の(a)平面図及び(b)側面図。 図1の搬送体のA−A断面図。 図1の搬送体の圧接形態を示す図。 本発明の一実施形態の搬送レールを示す概略斜視図。 図6の搬送レールの(a)平面図及び(b)側面図。 図7の搬送レールの(a)B−B断面図及び(b)C−C断面図。 本発明の一実施形態の搬送システムの概略斜視図。 図9の搬送システムの概略正面図。 図9の搬送システムの動力供給領域に位置する搬送体の拡大図。 図11の搬送システムのD−D断面図。 図9の搬送システムにおいて、搬送体が動力供給領域から動力切断領域に移行する際の概略正面図。 図9の搬送システムの動力不在領域に位置する搬送体の拡大図。 図14の搬送システムのE−E断面図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本実施形態の搬送システム10は、対象物を所定位置まで搬送する搬送体110と、所定の搬送路に従って敷設された搬送レール150とから構成されている。すなわち、搬送システム10は、所定の搬送路に従って敷設された搬送レール150に沿って対象物(図示せず)を搬送装置100で所定位置まで搬送するものである。より具体的には、対象物(ワーク材)に複数の工程を施すべく、第1の工程を施すための一の工程実施場所から、第2の工程を施すための他の工程実施場所へと対象物を搬送レール150に沿って搬送することに当該搬送体110が用いられ得る。
図1乃至図5を参照して、本発明の一実施形態の搬送体110について説明する。図1は、本発明の一実施形態の搬送体110の概略斜視図である。図2(a)(b)は、該搬送体110の正面図及び背面図である。図3(a)(b)は、該搬送体110の平面図及び側面図である。図4は、搬送体110(圧接解除形態)のA−A断面図である。図5は、搬送体110(圧接形態)の断面図である。
図1乃至図4に示すとおり、搬送体110は、搬送体本体111と、対象物を支持するための支持部112と、該搬送体本体111が搬送レール150(レール部151)を走行するための走行部113と、搬送体本体111に可動式に支持され、搬送レール150のコンベヤ部155に圧接して搬送体本体111をコンベヤ部155に連結するための圧接体115と、圧接体のコンベヤ部への圧接及び該圧接の解除を制御するための制御機構116とを備える。
搬送体本体111は、その左右両端で縦(高さ)方向に延びる一対の縦フレーム111aと、該一対の縦フレーム111aの前後で横方向に延びる一対の上方横フレーム111bと、その下方で該上方横フレーム111bに平行に延びる下方横フレーム111cとを備える。
各縦フレーム111aは、矩形状の柱体として形成されている。各縦フレーム111aの下端には、対象物を載置して支持する支持板(図示せず)を吊り下げ固定するための支持部112が設けられている。該支持部112は、支持板をネジで連結可能なネジ孔であってもよい。また、縦フレーム111aの上端には、走行部113が設けられている。走行部113は、搬送体本体111の左右幅方向に回転可能であるように縦フレーム111a上端に取着された一対の車輪を備える。該走行部113は、縦フレーム111aの正面及び裏面から突出するように位置し、搬送レール150のレール部151に載置されてレール部151上を走行可能に構成されている。
前後一対の上方横フレーム111bは、細長い板状に形成され、その平面部分が正面及び裏面を向くように縦フレーム111aの正面及び背面に固定されている。つまり、前後一対の上方横フレーム111bが一対の縦フレーム111aを前後に挟んで連結している。また、図4に示すように、上方横フレーム111bの平面部分には、制御機構116の回動軸116g、回転軸116h,116hを貫通軸支するために3つの軸孔が穿設されている。他方、下方横フレーム111cは、細長い板状に形成されている。該下方横フレーム111cは、その平面部分が上方及び下方を向くように左右一対の縦フレーム111aの対向する内面に固定(挟持)されている。また、下方横フレーム111cの正面及び裏面側の両側縁には、圧接体115の脚部115aの移動をガイドするための矩形状の切り欠きが4つ形成されている。
圧接体115は、搬送体本体111に上下方向に可動式に支持され、搬送レール150のコンベヤ部155(図7,図8等参照)に圧接して搬送体本体111をコンベヤ部155に連結するように機能する。該圧接体115は、搬送体本体111の縦方向に延びる左右一対の脚部115aと、該一対の脚部115aの上端に固定された板状の圧接板(圧接部)115bとを備える。
各脚部115aは、前後に配置された2枚の縦長の板状部を組み合わせてなる。該脚部115aの板状部の内側に搬送体本体111の下方横フレーム111cが配置され、板材の外側に上方横フレーム111bが配置されている。そして、下方横フレーム111cの4つの切り欠きに、脚部115aの板状部が収容された状態で、圧接体115が搬送体本体111に支持されている。
圧接板115bは、その矩形状の基部が脚部115aの板状部に挟まれるようにして、脚部115aに固定されている。該圧接板115bは、左右幅方向に延在し、その両端が下方に後退するようにテーパー状に構成されている。すなわち、圧接板115bの上面がコンベヤ部155に圧接する圧接部として構成されている。
また、図4に示すように、各脚部115aの上部には、係合軸115cが設けられている。該係合軸115cは、前後の板状部を連結するように前後方向に延在し、後述する制御機構116の係合体116eの外面に係合可能に配置されている。さらに、図4に示すように、各脚部115aの略中央部には、長手方向に沿って延びる長孔115dが穿設されている。より詳細には、脚部115aの板状部の両方に長孔115dが穿設され、制御機構116の回転軸116hを遊動(スライド)可能に内挿している。そして、各脚部115aの下端には、底壁115eが設けられている。底壁115eは、その下端を閉塞するように該脚部115aの板状部を連結している。図8に示すとおり、底壁115e上面と下方横フレーム111c下面との間に制御機構116のバネ116fが配置される。
制御機構116は、圧接体115を搬送レール150(コンベヤ部155)に近接する方向及び圧接体115を搬送レール150から離隔する方向に駆動し、圧接体115のコンベヤ部155への圧接及び該圧接の解除を制御するように機能する。制御機構116は、圧接体115を駆動操作するためのレバー状の操作部116aを備える。操作部116aは、圧接体115をコンベヤ部155に圧接させる作動位置(傾斜姿勢)及び圧接体155をコンベヤ部155から離隔させる解除位置(垂直姿勢)に移動可能である。また、操作部116aは、先端に回転可能なベアリング116bを保持している。該ベアリング116bは、後述する搬送レール150の駆動レール158下面に摺動するように機能する。
操作部116aは、その基端(下端)で回動軸116gを介して搬送体本体111の上方横フレーム111bの略中央に回動式に軸支されている。該回動軸116gは、搬送体本体111の正面側に突出するように前後一対の上方横フレーム111bを貫通し、搬送体本体111に対して回転可能である。図3に示すように、回動軸116gの前端に操作部116aが固定され、搬送体本体111よりも前方(正面側)に配置されている。そして、正面側の横フレーム111b外面と操作部116aとの間で、主動ギヤ116cが回動軸116gに固定されている。つまり、操作部116a及び主動ギヤ116cは回動軸116gを中心に互いに同期して回動可能である。
他方、回動軸116gの両側で、2つの回転軸116hを介して2つの従動ギヤ116dが搬送体本体111の上方横フレーム111bに回転可能にそれぞれ軸支されている。各回転軸116hは、前後一対の上方横フレーム111bを貫通し、搬送体本体111に対して回転可能である。回動軸116g、回転軸116h,116hは、上方横フレーム111bの延設方向(搬送体110の左右幅方向)に沿って一直線に整列している。各従動ギヤ116dが回転軸116hの前端に固定され、左右2つの従動ギヤ116dが中央の主動ギヤ116cに噛み合い可能な位置に配置されている。つまり、主動ギヤ116cの回動に従って、従動ギヤ116dが回動するように構成されている。なお、本実施形態では、主動ギヤ116c及び従動ギヤ116dが同じ径で構成されていることから、主動ギヤ116cと従動ギヤ116dの回転角度は同じである。しかしながら、上記形態に本発明が限定されることはない。
そして、前後一対の上方横フレーム111bの間において、係合体116eが各回転軸116hに固定されている。つまり、係合体116eは、回転軸116hを介して従動ギヤ116dに一体的に固定されていることから、従動ギヤ116dの回転に対して同期回転する。この係合体116eは、正面視において正方形の各辺の中央を中心側に凹ませた形状を有している。換言すると、係合体116eの各辺の中央には、窪み部分が形成されている。該係合体116eの外周面は緩やかに変化しており、全体として湾曲している。そして、係合体116eの外周面が係合軸115cに当接(摺接)するように配置されている(図4及び図5参照)。すなわち、係合体116eの外周面と回転軸116hとの距離が一様ではないので、係合体116eの回転運動に伴って、係合体116e外周面に摺接する係合軸115cが回転軸116hに対して近接及び離隔するように移動可能である。
さらに、制御機構116には、圧接体115を後退方向(下方)に付勢するバネ116fが設けられている。バネ116fは、各脚部115aの内側にそれぞれ配置されている。特には、バネ116fの下端が底壁115eの上面に固定され、バネ116fの上端が下方横フレーム111cの下面に固定されている。そして、図4(及び図5)の形態でバネ116fが自然長から収縮した状態にあり、底壁115eと下方横フレーム111cとが離隔する方向に付勢されている。すなわち、バネ116fの弾性復帰力によって搬送体本体111の下方横フレーム111cに対して各脚部115aの底壁115eが下方に付勢されることにより、圧接体115が後退方向(下方)に付勢される。当該付勢力によって係合軸115cと係合体116e外周面との当接を維持することで、従動ギヤ116dの回転に従って係合軸115cが従動ギヤ116dの外周面上を相対的に摺動可能である。
続いて、図4及び図5を参照して、搬送体110の動作について説明する。図4は、圧接体115が搬送レール150から離隔する方向に後退した形態の搬送体110を示している。図5は、圧接体115が搬送レール150に圧接する方向に前進した形態の搬送体110を示している。
図4において、制御機構116の操作部116aが略垂直姿勢をとり、操作部116a先端のベアリング116bが第1の高さに位置している。そして、係合体116eの上側の一辺の中央に係合軸115cが当接している。係合体116eの各辺の中央の窪み部分において回転軸116h中心と係合体116e外周面との距離が最小となる。つまり、図4の形態では、圧接体115が最も後退した位置に配置されている。
そして、図4の形態から制御機構116の操作部116aを(左右いずれかに)傾動させることにより、図5に示すように、圧接体115を前進方向(上方)に移動させることができる。より具体的には、操作部116aを所定角度で傾斜姿勢に回動させると、操作部116aの回動に同期して主動ギヤ116cが一方向に所定角度で回転する。このとき、操作部116a先端のベアリング116bが第2の高さに位置している。また、本実施形態では、上記所定角度が約45度である。中央の主動ギヤ116cが両側の2つの従動ギヤ116dに噛合していることから、該主動ギヤ116cの回転に従って、2つの従動ギヤ116dが所定角度で従動回転する。そして、各従動ギヤ116dの回転に同期して係合体116eが所定角度で回転する。該係合体116eの回転に伴い、係合軸115cが係合体116e外周面上を相対的に摺動する。係合軸115cが係合体116eの辺中央の窪み部分から外側に移動するにつれて、回転軸116gと係合軸115cとが離隔するように係合軸115cが上方に漸次的に移動する。同時に、回転軸116hが長孔115d内を下方に相対スライドする。そして、図5に示すように、係合軸115cが係合体116eの角部に移動したときに、圧接体115が搬送レール150に圧接する方向に向けて最も前進する。なお、図示しないが、操作部116aをピンなどの固定手段で搬送体本体111に所望の傾動角度で固定することにより、圧接体115を前進姿勢に維持することも可能である。
次いで、図6乃至図8を参照して、本実施形態の搬送システム10の一部を構成し、対象物を搬送方向に沿って搬送するための搬送レール150を説明する。図6は、搬送レール150の斜視図である。図7(a)、(b)は、搬送レール150の平面図及び側面図である。図8(a)(b)は、搬送レール150のB−B縦断面図及びC−C横断面図である。
図6乃至図8に示すとおり、搬送レール150は、搬送方向に沿って長手状に延びる頂壁部152と、該頂壁部152の幅(短手)方向の両端縁から下方に垂下した一対の側壁部153と、該一対の側壁部153の間で下方に開口した開口部154と、一方の側壁部153の外面から側方に突出し、搬送方向に沿って長手状に延びる駆動レール(駆動部材)158と、を備えてなる。各側壁部153の開口端には、内側に張り出したレール部151がそれぞれ形成されている。この長手方向(搬送方向)に延びる一対のレール部151間の間隔は、搬送体本体111の幅よりも大きく、且つ、走行部113をなす一対の車輪の位置に対応している。さらに、頂壁部152の上面には、搬送レール150を構造体に吊下げ固定するための吊り具157が固定される。
他方、搬送レール150の開口部154の反対側(奥側)には、コンベヤ部155が設けられている。該コンベヤ部155は、レール部151に併設されており、搬送体110をレール部151上で走行させるように駆動する。コンベヤ部155は、両側壁部153間に回転可能に軸支された複数のプーリ155aと、該複数のプーリ155aに掛架されたコンベヤベルト155bとを備える。なお、説明の便宜上、図6ではコンベヤベルト155bの描写を省略している。そして、動力部156によって、プーリ155a及びコンベヤベルト155bが回転駆動される。動力部156には、モータ等の回転駆動手段が採用され得る。コンベヤベルト155bの表面に圧接体115の圧接板115bが圧接し、コンベヤベルト155bの回転駆動とともに搬送体110が移動する。
駆動レール158は、平面視においてレール部151に並設されている。駆動レール158は、側壁部153外面に固定された細幅の長尺板である。該駆動レール158は、第1の高さで直線的に延在する第1走行路158aと、該第1走行路158aの上方の第2の高さで直線的に延在する第2走行路158bと、第1走行路158a及び第2走行路158bを繋ぐ傾斜部158cとから構成されている。
本実施形態の搬送レール150には、圧接体150とコンベヤ部155とが圧接した状態で搬送体110がコンベヤ部155によって搬送される動力供給領域X、及び、圧接体150とコンベヤ部155との圧接が解除された状態で搬送体110がレール部151に対して自由に走行操作可能となる動力切断領域Yが定められている。動力切断領域Yは、作業者が搬送体110を停止させて対象物(ワーク材)に工程を施す場所に定められることが好ましい。上記駆動レール158の第1走行路158aが動力供給領域Xを定め、第2走行路158bが動力切断領域Yを定め、そして、傾斜部158cが動力供給領域X及び動力切断領域Y間の移行領域を定める。
なお、搬送レール150は、説明の便宜上、1ユニット又は一部分として模式的に示されているが、実際は、一の工程実施場所とこれと離れた少なくとも1つの他の工程実施場所を搬送レール150で繋ぐべく、長尺に構成され得る。また、この搬送レール150は、直線的に敷設されてもよく、屈曲又は蛇行して敷設されてもよく、あるいは、環状に敷設されてもよい。そして、該搬送レール150の長さは、用地等に応じて任意に定められる。
図9は、本発明の一実施形態の搬送システム10の概略斜視図である。図9に示すとおり、本実施形態の搬送システム10は、上記説明した1又は複数の搬送装置110及び搬送レール150から構成され得る。
図10に示すように、搬送レール150には、(例示として)動力供給領域Xの間に動力切断領域Yが形成されており、各領域X,Yに搬送体110が配置されている。これら動力供給領域X及び動力切断領域Yは、(太線で示した)駆動レール158の第1走行路158a及び第2走行路158bの位置に対応している。コンベヤ部155が駆動されている場合、動力供給領域Xにある搬送体110にコンベヤ部155から駆動力が供給され、搬送体110がレール部151上を一定方向に走行する。他方、動力切断領域Yにある搬送体110にはコンベヤ部155から駆動力が供給されず、搬送体110は自由に前後にスライド可能である。すなわち、搬送体110が動力供給領域Xを通って動力切断領域Yに到達すると、自動的にコンベヤ部155からの駆動力供給が切断される。そこで、作業者(ユーザー)は、動力切断領域Yにある搬送体110を手で掴んで移動及び/又は停止させて、搬送体110に支持される対象物(ワーク材)に処理を施すことが可能となる。そして、作業者による処理完了後には、作業者が搬送体110を動力切断領域Yから前方の動力供給領域Xにスライド移動させると、再度、コンベヤ部155から搬送体110に駆動力が供給されて、搬送体110が動力供給領域Xによって次の目的地に向かって自動的に搬送される。
より詳細には、図10及び図11に示すように、動力供給領域Xでは、搬送レール150の開口部154を介して、搬送体110の上部が搬送レール150内部に収容された状態で、搬送レール150の一対のレール部151上に搬送体110の一対の走行部113が載置され、圧接体115の圧接板115bがコンベヤ部155のコンベヤベルト155bに圧接している。このとき、操作部116aが傾斜姿勢にあり、ベアリング116bが駆動レール158(第1走行路158a)の下面に当接している。つまり、ベアリング116bが第1の高さで第1走行路158aを走行することで、操作部116aが作動位置(傾斜姿勢)に維持されている。その結果、圧接体120のコンベヤ部155への圧接が維持され、コンベヤ部155から搬送体110に駆動力が供給されている。なお、本実施形態では、進行方向の前方の動力供給領域Xでは、操作部116aが後方に傾動した姿勢をとり、後方の動力供給領域Xでは、操作部116aが前方に傾動した姿勢をとっている。操作部116aは前後方向の両方に傾動可能であることから、操作部116aの傾動の方向は、ベアリング116bと駆動レール158との当たり方に応じて決まる。
そして、図13に示すように、搬送体110が動力供給領域Xから動力切断領域Yに移動する際、移行領域を通過する。これに伴い、ベアリング116bが駆動レール158の第1走行路158aから傾斜部158cへと進入する。このとき、バネ116fの弾性復帰力によって操作部116aが解除位置(垂直姿勢)に付勢されていることにより、操作部116aが垂直方向に傾動(変位)しながら、ベアリング116bが傾斜部158c下面を摺動する。操作部116aの傾動とともに、圧接体120がコンベヤ部155から離隔する方向に後退する。
続いて、図14及び図15に示すように、動力切断領域Yでは、搬送レール150の一対のレール部151上に搬送体110の一対の走行部113が載置され、圧接体115の圧接板115bがコンベヤ部155のコンベヤベルト155bから離隔している。このとき、操作部116aが垂直姿勢にあり、ベアリング116bが駆動レール158(第2走行路158a)の下面に当接している。つまり、ベアリング116bが第2の高さで第2走行路158aを走行することで、操作部116aが解除位置(垂直姿勢)に維持されている。その結果、圧接体120のコンベヤ部155への離隔状態が維持され、コンベヤ部155から搬送体110への駆動力の供給が切断されている。すなわち、コンベヤ部155に駆動されている状態であっても、動力切断領域Yにおいて、作業者は搬送体110を自由に前後に移動させることができる。
以下、本発明の一実施形態の搬送システム10及び搬送体110の作用効果について説明する。
本実施形態の搬送システム10(搬送体110)によれば、レール部151には、圧接体115とコンベヤ部155とが圧接した状態で搬送体110がコンベヤ部155によって搬送される動力供給領域X、及び、圧接体115とコンベヤ部155との圧接が解除された状態で搬送体110がレール部151に対して自由に走行操作可能となる動力切断領域Yが定められている。そして、搬送体110が動力供給領域Xから動力切断領域Yに移行する際、レール部151に設けられた駆動レール158が、搬送体110の制御機構116の操作部116aに圧接を解除するように作用することにより、動力切断領域Yにおいて、搬送体110の動力の供給が自動的に切断される。すなわち、予めユーザーによって定められた動力切断領域Yにおいて、ユーザーが手動で搬送体110を操作することなく、搬送体110の動力切断領域Yへの進入動作だけで、搬送体110がフリーな状態でレール部151に支持されることとなる。したがって、本発明の搬送システム10は、ユーザーの作業性を大幅に改善させるものである。
特には、駆動レール158は、レール部151に並設され、動力供給領域Xに対応する第1走行路158a、動力切断領域Yに対応する第2走行路158b及び傾斜部158cで構成されている。他方、操作部116aは、圧接体115をコンベヤ部155に圧接させる作動位置及び圧接体115をコンベヤ部155から離隔させる解除位置に移動可能であり、駆動レール158を走行可能なベアリング116bを備える。そして、搬送体110がレール部151の動力供給領域Xを走行するとともにベアリング116bが第1走行路158aを第1の高さで走行するとき、操作部116aが作動位置に位置して圧接体115がコンベヤ部155に圧接した状態を維持する。搬送体110が動力供給領域Xから動力切断領域Yに移行する際、ベアリング116bが傾斜部158cを介して第1走行路158aから第2の高さの第2走行路158bに滑らかに移動し、操作部116aが作動位置から解除位置へと移動し、圧接状態が解除される。さらに、搬送体110が動力切断領域Yに位置するとき、ベアリング116bが第2走行路158bに第2の高さで位置することにより、操作部116aが解除位置に位置して圧接体115がコンベヤ部155から離隔した状態が維持される。よって、本実施形態の搬送システム10(及び搬送体110)では、駆動レール158を用いることで、電子的手段を搭載することなく、簡易な構造で搬送体110の圧接状態と解除状態の切り替え及び/又は維持を行うことができる。
[変形例]
本発明の搬送体の形態は当該実施形態に限定されない。すなわち、搬送体の搬送体本体、圧接体、走行部等の形態は、その機能を発揮可能であれば、種々の構造をとることが可能である。例えば、同発明者による特許第5878996号公報に記載の搬送体のような形態を部分的にとってもよい。
本発明の搬送レールの形態は当該実施形態に限定されない。例えば、搬送レールを筐型としないように側壁部及び頂壁部を省略し、コンベヤ部と別体として、シャフト状のレール部を採用してもよい。また、レール部及び走行部をラック・アンド・ピニオンとして、歯車の歯の噛み合いにより、搬送体を走行させてもよい。このように、ラック・アンド・ピニオンを採用すると、搬送路を傾斜又は垂直方向に敷設した際の搬送体の走行に有利となる。さらに、走行部でレール部を上下から挟み込むことなく、走行部がレール部の一方の面上を走行するようにしてもよい。
本発明の操作部及び駆動部材は、上記実施形態のレバー状の操作部及び駆動レールに限定されない。すなわち、駆動部材及び操作部は、互いに作用可能な関係にあれば、任意の形状をとることが可能である。
また、コンベヤ部は、プールとコンベヤベルトの形態に限定されず、圧接体との圧接関係を維持し、搬送体を搬送路に沿って送り出すことができれば、その手段は問わない。例えば、コンベヤ部に複数の駆動輪を採用し、各駆動輪の回転とともに搬送体を送り出してもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 搬送システム
100 搬送装置
110 搬送体
110−1 第1の搬送体
110−2 第2の搬送体
111 搬送体本体
111a 縦フレーム
111b 上方横フレーム
111c 下方横フレーム
112 支持部
113 走行部
115 圧接体
115a 脚部
115b 圧接板(圧接部)
115c 係合軸
115d 長孔
115e 底壁
116 制御機構
116a 操作部
116b ベアリング
116c 主動ギヤ
116d 従動ギヤ
116e 係合体
116f バネ
116g 回動軸
116h 回転軸
120 連結体
121 第1リンク
122 第2リンク
123 第1軸
124 第2軸
125 ロータリーダンパ
126 第1ギヤ
127 第2ギヤ
150 搬送レール
151 レール部
152 頂壁部
153 側壁部
154 開口部
155 コンベヤ部
155a プーリ
155b コンベヤベルト
156 駆動部
157 吊り具
158 駆動レール(駆動部材)
158a 第1走行路
158b 第2走行路
158c 傾斜部
X 動力供給領域
Y 動力切断領域

Claims (6)

  1. 対象物を所定位置まで搬送する搬送体と、
    前記対象物の搬送方向に沿って延びるとともに前記搬送体が走行するためのレール部、及び、前記レール部に併設されるとともに前記搬送方向に回転駆動されるコンベヤ部を備える搬送レールと、を備え、
    前記搬送体は、
    搬送体本体と、
    前記搬送体本体に形成され、前記搬送体本体が前記レール部を走行するための走行部と、
    前記搬送体本体に可動式に支持され、前記コンベヤ部に圧接して前記搬送体本体を前記コンベヤ部に連結するための圧接体と、
    前記圧接体を前記コンベヤ部に近接する方向及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔する方向に駆動し、前記圧接体の前記コンベヤ部への圧接及び該圧接の解除を制御するための制御機構と、を備え、
    前記制御機構は、前記圧接体を駆動操作するための操作部を備え、
    前記搬送レールには、前記圧接体と前記コンベヤ部とが圧接した状態で前記搬送体が前記コンベヤ部によって搬送される動力供給領域、及び、前記圧接体と前記コンベヤ部との圧接が解除された状態で前記搬送体が前記レール部に対して自由に走行操作可能となる動力切断領域が定められており、
    前記搬送レールには、前記搬送体が前記動力供給領域に位置するときに前記圧接体と前記コンベヤ部との圧接を解除するように前記操作部に作用し、且つ、前記搬送体が前記動力供給領域に位置するときに前記圧接体と前記コンベヤ部との圧接を維持するように前記操作部に作用する駆動部材が設けられていることを特徴とする搬送システム。
  2. 前記駆動部材は、前記レール部に並設された駆動レールを備え、
    前記操作部は、前記圧接体を前記コンベヤ部に圧接させる作動位置及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔させる解除位置に移動可能であり、前記操作部には、前記駆動レールを走行可能なベアリングが形成され、
    前記駆動レールには、前記ベアリングが第1の高さで走行可能であり、前記動力供給領域で前記レール部に併設された第1走行路と、前記ベアリングが前記第1の高さと異なる第2の高さで走行可能であり、前記動力切断領域で前記レール部に併設された第2走行路とが設けられ、
    前記ベアリングが前記第1走行路に位置するときに、前記操作部が前記作動位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部に圧接した状態を維持し、他方、前記ベアリングが前記第2走行路に位置するときに、前記操作部が前記解除位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部から離隔した状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記第1走行路及び前記第2走行路は、傾斜部を介して連続的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の搬送システム。
  4. 前記圧接体は、前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動可能に支持された脚部と、前記脚部の先端に形成された圧接板と、前記脚部に形成された係合軸とを備え、
    前記制御機構は、前記操作部を前記搬送体本体に回動可能に軸支する回動軸と、前記回動軸に固定された主動ギヤと、前記回動軸と隣接して前記搬送体本体に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸に固定され、前記主動ギヤと噛合可能な位置に配置された駆動ギヤと、前記回転軸に固定され、前記係合軸と係合可能に配置された係合体とをさらに備え、
    前記係合体の外周面と前記回転軸との距離は一様ではなく、
    前記操作部の回動操作に従って前記主動ギヤ、前記従動ギヤ及び前記係合体が同時に回転し、前記係合体の回転とともに前記係合軸が前記係合体の外周面を相対的に摺動することにより、前記脚部が前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送システム。
  5. 前記対象物の搬送方向に沿って延びるとともに前記搬送体が走行するためのレール部、及び、前記レール部に併設されるとともに前記搬送方向に回転駆動されるコンベヤ部を備える搬送レールに沿って対象物を所定位置まで搬送する搬送体であって、
    搬送体本体と、
    前記搬送体本体に形成され、前記搬送体本体が前記レール部を走行するための走行部と、
    前記搬送体本体に可動式に支持され、前記コンベヤ部に圧接して前記搬送体本体を前記コンベヤ部に連結するための圧接体と、
    前記圧接体を前記コンベヤ部に近接する方向及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔する方向に駆動し、前記圧接体の前記コンベヤ部への圧接及び該圧接の解除を制御するための制御機構と、を備え、
    前記制御機構は、前記圧接体を駆動操作するための操作部を備え、
    前記操作部は、前記圧接体を前記コンベヤ部に圧接させる作動位置及び前記圧接体を前記コンベヤ部から離隔させる解除位置に移動可能であり、前記操作部には、前記レール部に並設された駆動レールを走行可能なベアリングが形成され、
    前記ベアリングが、前記駆動レールの第1の高さに形成された第1走行路に位置するときに、前記操作部が前記作動位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部に圧接した状態を維持し、他方、前記ベアリングが、前記駆動レールの前記第1の高さと異なる第2の高さに形成された第2走行路に位置するときに、前記操作部が前記解除位置に位置して前記圧接体が前記コンベヤ部から離隔した状態を維持することを特徴とする搬送体。
  6. 前記圧接体は、前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動可能に支持された脚部と、前記脚部の先端に形成された圧接板と、前記脚部に形成された係合軸とを備え、
    前記制御機構は、前記操作部を前記搬送体本体に回動可能に軸支する回動軸と、前記回動軸に固定された主動ギヤと、前記回動軸と隣接して前記搬送体本体に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸に固定され、前記主動ギヤと噛合可能な位置に配置された駆動ギヤと、前記回転軸に固定され、前記係合軸と係合可能に配置された係合体とをさらに備え、
    前記係合体の外周面と前記回転軸との距離は一様ではなく、
    前記操作部の回動操作に従って前記主動ギヤ、前記従動ギヤ及び前記係合体が同時に回転し、前記係合体の回転とともに前記係合軸が前記係合体の外周面を相対的に摺動することにより、前記脚部が前記搬送体本体に対して前記コンベヤ部に対する圧接方向及び離隔方向に移動することを特徴とする請求項5に記載の搬送システム。
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