JP2018034764A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2018034764A
JP2018034764A JP2016172141A JP2016172141A JP2018034764A JP 2018034764 A JP2018034764 A JP 2018034764A JP 2016172141 A JP2016172141 A JP 2016172141A JP 2016172141 A JP2016172141 A JP 2016172141A JP 2018034764 A JP2018034764 A JP 2018034764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
air
seat
valve
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016172141A
Other languages
English (en)
Inventor
昌彦 尾沼
Masahiko Onuma
昌彦 尾沼
陽介 宇野
Yosuke Uno
陽介 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016172141A priority Critical patent/JP2018034764A/ja
Publication of JP2018034764A publication Critical patent/JP2018034764A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成によって乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えを行うことができる車両用シートを得る。【解決手段】バルブインナ48が、バルブアウタ46と一体的にR1方向に回転されるときには、ポンプ30からの空気が第1軸方向流路部52Bを経由してホース24に供給される。一方、バルブインナ48がバルブアウタ46と一体的にR2方向に回転されるときには、ポンプ30からの空気が第2軸方向流路部54Bを経由してホース24に供給される。また、第2軸方向流路部54Bの空気が流れる方向から見た断面の断面積A2は、第1軸方向流路部52Bの空気が流れる方向から見た断面の断面積A1よりも小さく設定されている。このため、第2軸方向流路部54Bを流れる空気の圧力損失の方が、第1軸方向流路部52Bを流れる空気の圧力損失よりも大きくなる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、マッサージ装置に関する発明が開示されている。このマッサージ装置では、複数の空気袋が車両用シートのシートクッションやシートバックに配設されており、これらの空気袋には、ポンプからの空気が分配器を介して順次供給されるようになっている。このため、下記特許文献1に記載された先行技術では、複数の空気袋を所定の順序で膨張させることができ、その結果、車両用シートに着座している乗員をこれらの空気袋で押圧してマッサージすることができる。
特開2016−77569号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、空気袋の乗員に対する押圧力に強弱をつけることができない。また、例えば、ポンプを制御することで空気袋の乗員に対する押圧力に強弱をつけることも可能であるが、そのためには、ポンプを制御する制御機器等を新たに搭載するといった対策が必要になる。つまり、上記特許文献1に記載された先行技術は、構成を複雑化することなく乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えを可能にするという点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、簡易な構成によって乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えを行うことができる車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用シートは、乗員の背部を支持するシートバックと、当該乗員の臀部を支持するシートクッションと、を含んで構成されたシート本体と、前記シート本体の内部に複数配設されていると共に空気が供給されることで膨張する空気袋と、前記空気袋に対して空気を圧送可能な空気供給部と、前記空気供給部から前記空気袋のそれぞれに接続された複数の空気袋側流路部までの流路の一部を構成可能な第1流路部及び当該第1流路部と独立して設けられて当該流路の一部を構成可能でかつ空気が流れる方向から見た断面の断面積が当該第1流路部の空気が流れる方向から見た断面の断面積よりも小さく設定された第2流路部を備えていると共に、前記シート本体に対して相対回転されることで当該第1流路部又は当該第2流路部からの空気を当該空気袋側流路部に順次供給可能な外側流路構成部と、前記外側流路構成部における当該外側流路構成部の回転軸側に当該回転軸を中心に当該外側流路構成部に対して相対回転可能に設けられ、内部に一端部側が前記空気供給部側に接続されていると共に他端部側が前記第1流路部及び前記第2流路部側に接続可能でかつ前記流路の一部を構成する第3流路部を備え、一方側に回転されると当該第3流路部が当該第1流路部側に接続されかつ当該外側流路構成部との相対回転が規制された状態で当該外側流路構成部と一体的に回転し、他方側に回転されると当該第3流路部が当該第2流路部側に接続されかつ当該外側流路構成部との相対回転が規制された状態で当該外側流路構成部と一体的に回転する内側流路構成部と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、乗員の背部を支持するシートバックと、当該乗員の臀部を支持するシートクッションと、を含んでシート本体が構成されていると共に、当該シート本体の内部には、空気が供給されることで膨張する空気袋が複数配設されている。そして、これらの空気袋には、それぞれ空気袋側流路部が接続されており、当該空気袋に対しては、当該空気袋側流路部を介して空気供給部から空気が圧送されるようになっている。
また、本発明は、シート本体に対して相対回転する外側流路構成部及び外側流路構成部における当該外側流路構成部の回転軸側に設けられて当該外側流路構成部と一体的に回転する内側流路構成部を備えている。そして、外側流路構成部及び内側流路構成部には、空気供給部から空気袋側流路部までの流路が構成されるようになっており、これらが一体的にシート本体に対して相対回転されることで空気供給部から複数の空気袋側流路部に空気が順次供給されるようになっている。このため、複数の空気袋が空気供給部からの空気によって順次膨張し、車両用シートに着座している乗員を当該空気袋で押圧してマッサージすることができる。
ところで、乗員の好みや状態によって求められるマッサージの強さは異なるため、空気袋の乗員に対する押圧力に強弱をつけて乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えができることが好ましい。しかしながら、そのためには、ポンプを制御する制御機器等を新たに搭載するといった対策が必要になることが考えられ、ひいては構成が複雑化することが考えられる。
ここで、本発明では、外側流路構成部が、空気供給部から空気袋側流路部までの流路の一部を構成可能な第1流路部及び当該流路の一部を構成可能でかつ当該第1流路部と独立して設けられた第2流路部を備えている。一方、内側流路構成部は、その内部に上記流路の一部を構成する第3流路部を備えており、当該第3流路部は、その一端部側が空気供給部側に接続されていると共に、その他端部側が第1流路部及び第2流路部側に接続可能とされている。また、内側流路構成部は、外側流路構成部の回転軸を中心に当該外側流路構成部に対して相対回転可能とされている。
そして、内側流路構成部は、一方側に回転されると第3流路部が第1流路部側に接続されかつ外側流路構成部との相対回転が規制された状態で当該外側流路構成部と一体的に回転する。また、内側流路構成部が他方側に回転されるときには、当該内側流路構成部は、第3流路部が第2流路部側に接続されかつ外側流路構成部との相対回転が規制された状態で当該外側流路構成部と一体的に回転する。
つまり、内側流路構成部が、一方側に回転されるときには、空気供給部からの空気が第1流路部を経由して空気袋側流路部に供給されると共に、内側流路構成部が他方側に回転されるときには、当該空気が第2流路部を経由して空気袋側流路部に供給される。しかも、第2流路部の空気が流れる方向から見た断面の断面積は、第1流路部の空気が流れる方向から見た断面の断面積よりも小さく設定されているため、第2流路部を流れる空気の圧力損失の方が、第1流路部を流れる空気の圧力損失よりも大きくなる。このため、内側流路構成部が一方側に回転されるときの空気袋の乗員に対する押圧力よりも内側流路構成部が他方側に回転されるときの空気袋の乗員に対する押圧力を小さくすることができ、その結果、当該押圧力に強弱をつけることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用シートは、簡易な構成によって乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えを行うことができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器の要部を構成するロータリーバルブの構成を示す断面図(図2の1−1線に沿って切断した状態を示す断面図)を示している。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器の要部を構成するロータリーバルブの構成を示すシート下方側から見た底面図(図1の2方向矢視図)である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器の給気時の状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器の排気時の状態を示す断面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器のステータの構成を示すシート下方側から見た底面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器のステータの構成を示す平面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた分配器の構成を示す正面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられたマッサージ装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る車両用シートの構成を示す斜視図である。
以下、図1〜図9を用いて、本発明に係る「車両用シート10」(以下、シート10と称する)の実施形態の一例について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印RHは、それぞれ車両用シート10の前方向、上方向、右方向を示している。また、本実施形態では、車両用シート10の前方向、上方向、右方向は、この車両用シート10が搭載された車両の前方向、上方向、右方向と一致している。
まず、本発明の実施形態に係る車両用シート10の基本的な部分を構成する「シート本体12」の構成について説明する。図9に示されるように、シート本体12は、乗員の臀部及び大腿部を支持する「シートクッション14」と、乗員の背部を支持する「シートバック16」と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト18とを含んで構成されている。そして、ヘッドレスト18は、シートバック16のシート上方側の端部に上下動可能に支持されていると共に、シートバック16は、シートクッション14のシート後方側の端部に傾倒可能に支持されている。なお、車両用シート10は、車両の車室内における車両前方側に搭載されたフロントシートとされている。
シートクッション14及びシートバック16の内部には、それぞれ乗員をマッサージするため(リフレッシュさせるため)のマッサージ装置20の一部を構成する複数の空気袋としての「ブラダー22」が配設されている。また、これらのブラダー22には、それぞれ空気袋側流路部としての「ホース24」が接続されており、詳しくは後述するが、ブラダー22にホース24から空気が供給されるようになっている。さらに、ブラダー22は、ポリウレタンなどの樹脂材料やゴム材料等の伸縮可能な材料で蛇腹部が設けられた中空円柱状に構成されており、空気が供給されると、その長手方向に伸びるように形成されている。このため、ブラダー22は、空気が供給されることで膨張して運転者の体の一部を押圧することにより、運転者の腰部、背部及び大腿部等をマッサージし、運転者をリラックス(リフレッシュ)させることが可能となっている。
また、本実施形態では、一例として、ブラダー22が、シート幅方向に配列された2個で一組とされて、シートバック16の内部にシート上下方向に3列配置されており、シートクッション14の内部に車両前後方向に2列配置されている。なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、図8にも示されるように、組とされた2個のブラダー22に同時に空気が供給されるようになっている。
そして、上記ブラダー22のうち、シートバック16側に配置されたブラダー22は、当該シートバック16の内部に板厚方向をシート前後方向として配置された板状の上側ベースプレート26に取り付けられている。一方、シートクッション14側に配置されたブラダー22は当該シートクッション14の内部に板厚方向をシート上下方向として配置された板状の下側ベースプレート28に取り付けられている。なお、ブラダー22は、シートクッション14及びシートバック16の表皮や当該表皮の内側に設けられたスラブを介して乗員を押圧するようになっている。
次に、図7及び図8も用いて、マッサージ装置20の構成について説明していくこととする。マッサージ装置20は、空気供給部としての「ポンプ30」と分配器32とを含んで構成されており、ポンプ30から圧送された空気が分配器32を介してブラダー22に供給されるようになっている。詳しくは、ポンプ30は、シートクッション14のシート下方側に配置されて、図示しないシートフレームに取り付けられていると共に、車両に搭載された図示しない電源から後述するリレー42を介して供給された電力によって作動するようになっている。そして、ポンプ30は、後述するホース98を介して分配器32に接続されている。
図7に示されるように、分配器32は、シート上方側からこの順に配置されたモータ34、ギヤボックス36、ロータリーバルブ38及びステータ40を含んで構成されている。そして、分配器32は、ポンプ30と同様にシートクッション14のシート下方側に配置されて、シートフレームに取り付けられている。
モータ34は、車両に搭載された上記電源からの電力で作動するようになっており、図8にも示されるように、リレー42及び作動スイッチ44によって、その作動と非作動との切り替えが基本的には行われるようになっている。詳しくは、モータ34には、作動スイッチ44がリレー42を介して接続されており、当該リレー42は、当該作動スイッチ44の操作によって、導通状態と非導通状態との切り替えが行われるようになっている。また、作動スイッチ44には、図示しないタイマーが設けられており、作動スイッチ44の操作によってリレー42が導通状態とされている時間、すなわちモータ34の作動時間を設定することが可能となっている。これは、上述したポンプ30についても同様である。
さらに、モータ34は、ギヤボックス36を介してロータリーバルブ38と連結されており、一方、ロータリーバルブ38は、ステータ40に相対回転可能に支持されている。このため、作動スイッチ44の操作によってモータ34が駆動されると、ロータリーバルブ38は、ステータ40に対して所定の回転速度で所定時間だけ相対回転することとなる。なお、モータ34及びポンプ30の作動は、後述するリミットスイッチ112によっても制御されるようになっている。また、作動スイッチ44には、ロータリーバルブ38の回転方向を設定する図示しない切替スイッチが設けられており、当該切替スイッチによってロータリーバルブ38は、後述するR1方向又はR2方向に回転方向が切り替えられるようになっている。
ここで、本実施形態では、分配器32の一部を構成するロータリーバルブ38及びステータ40の構成に特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成するロータリーバルブ38及びステータ40の構成について詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、ロータリーバルブ38は、その外側部分を構成する外側流路構成部としての「バルブアウタ46」と、その内側部分を構成しかつ当該バルブアウタ46と別体とされた内側流路構成部としての「バルブインナ48」と、を含んで構成されている。このロータリーバルブ38は、金属製とされていると共に、全体ではシート上下方向から見て円形でかつシート上下方向に所定の厚みを有する円盤状とされている。また、バルブアウタ46は、基本的には、その中央部にシート上下方向から見て円形の貫通部50が設けられた円環状とされており、バルブインナ48は、当該貫通部50に納まる円柱状とされている。なお、詳しくは後述するが、ロータリーバルブ38は、ギヤボックス36の図示しない出力軸とステータ40とに連結されており、シート上下方向から見てその中心を通ると共にシート上下方向に延びる回転軸Lを中心として回転可能とされている。
バルブアウタ46は、その内部に一側流路部52及び他側流路部54を備えている。一側流路部52は、バルブアウタ46の径方向に延びる第1径方向流路部52Aと、当該第1径方向流路部52Aと連通されて回転軸Lの延在方向に延びる第1流路部としての「第1軸方向流路部52B」と、を含んで構成されている。第1径方向流路部52Aは、バルブアウタ46の径方向両側が開放されて形成されており、当該径方向内側は、貫通部50と連通されているものの、当該径方向外側は、鋼球56で塞がれている。
また、第1軸方向流路部52Bは、シート下方側が開放されていると共に、そのシート上下方向から見て円形に形成された開口部52B1の中心位置が、回転軸Lから距離Sとなるように設定されている。なお、第1軸方向流路部52Bの延在方向から見た断面の断面積A1は、一定とされている。さらに、開口部52B1の周辺部には、シート下方側に延出された第1周壁部58が設けられている。この第1周壁部58は、図2に示されるように、バルブアウタ46の周方向一方側をR1方向とし、当該周方向他方側をR2方向とすると、ロータリーバルブ38が、R2方向に角度A(一例として30度)だけ回転したときの開口部52B1の軌跡を覆うように形成されている。つまり、第1周壁部58の内側は、第1軸方向流路部52Bに連通された溝部60と捉えることもできる。なお、第1周壁部58の外側には、当該第1周壁部58に沿って溝部62が形成されており、当該溝部62にはシール材64が嵌め込まれている。
一方、他側流路部54は、バルブアウタ46の径方向に延びる第2径方向流路部54Aと、当該第2径方向流路部54Aと連通されて回転軸Lの延在方向に延びる第2流路部としての「第2軸方向流路部54B」と、を含んで構成されている。第2径方向流路部54Aは、第1径方向流路部52Aと回転軸Lに対して対称となるように配置されているものの、基本的には第1径方向流路部52Aと同様の構成とされており、そのバルブアウタ46の径方向外側が鋼球56で塞がれている。
第2軸方向流路部54Bは、シート下方側が開放されていると共に、そのシート上下方向から見て円形に形成された開口部54B1の中心位置が、回転軸Lから距離Sとなるように設定されている。また、第2軸方向流路部54Bの延在方向から見た断面の断面積A2は、一定とされていると共に、当該断面積A2は、第1軸方向流路部52Bの断面積A1よりも小さく設定されている。ここで、一側流路部52及び他側流路部54は、ポンプ30からの空気を供給する「流路66」を構成するため、第2軸方向流路部54Bの断面積A2は、空気の流れる方向から見て、第1軸方向流路部52Bの断面積A1よりも小さく設定されていると捉えることもできる。なお、第1径方向流路部52A及び第2径方向流路部54Aは、その延在方向(空気の流れる方向)から見た断面がそれぞれ一定とされていると共に、その断面積はA3に設定されている。また、上述した断面積A1は、断面積A3以下の大きさとなるように設定されている。
さらに、開口部54B1の周辺部には、シート下方側に延出された第2周壁部68が設けられている。この第2周壁部68は、ロータリーバルブ38が、R2方向に角度Aだけ回転したときの開口部54B1の軌跡を覆うように形成されている。つまり、第2周壁部68の内側は、第2軸方向流路部54Bに連通された溝部70と捉えることもできる。なお、第2周壁部68の外側にも、当該第2周壁部68に沿って溝部72が形成されており、当該溝部72にはシール材74が嵌め込まれている。
また、バルブアウタ46のシート下方側の面には、シート上方側に向かって凹んだ凹部76が形成されている。この凹部76は、上述した溝部62、72のバルブアウタ46の径方向外側の周縁部を延長して形成される円の内側の領域において、溝部62、72及び貫通部50が設けられた領域を除く部分に形成されている。さらに、凹部76は、溝部62のバルブアウタ46の径方向内側の周縁部に沿う周壁部78、溝部72の当該径方向内側の周縁部に沿う周壁部80及び貫通部50の周縁部に沿う周壁部82を含んでその境界部分が構成されている。
バルブインナ48は、シート上方側に所定長さ露出された状態で貫通部50に納まっている本体部48Aと、当該本体部48Aの下面からシート下方側に突出された円柱状の突起部48Bと、を含んで構成されている。本体部48Aにおけるシート上方側に露出された部分(以下、露出部48A1と称する)には、被連結部84が形成されており、ギヤボックス36の図示しない出力軸に連結されている。また、露出部48A1には、バルブアウタ46の径方向外側に突出されている直方体状の当接部48Cが設けられており、この当接部48Cは、バルブインナ48がバルブインナ48に挿入された状態において、バルブアウタ46の上面に当接されるようになっている。
一方、バルブアウタ46の上面には、当該上面からシート上方側に突出されていると共に、シート上下方向から見て半円環(半円筒)状とされた被当接部46Aが設けられている。そして、バルブインナ48がR1方向に回転すると、当接部48Cが被当接部46Aの一方側の端部46A1に当接されて、当該バルブインナ48は、バルブアウタ46との相対回転が規制された状態で当該バルブアウタ46と一体的にR1方向に回転することとなる。一方、バルブインナ48がR2方向に回転すると、当接部48Cが被当接部46Aの他方側の端部46A2に当接されて、当該バルブインナ48は、バルブアウタ46との相対回転が規制された状態で当該バルブアウタ46と一体的にR2方向に回転することとなる。
また、バルブインナ48の内部には、第3流路部としての「内側流路部86」を備えている。この内側流路部86は、回転軸Lに沿って延びる第3軸方向流路部86Aと、当該第3軸方向流路部86Aからバルブインナ48の外周面まで延びる第3径方向流路部86Bと、を含んで構成されている。なお、内側流路部86における突起部48B側の「一端部86C」は、シート下方側に開放されており、当該内側流路部86の「他端部86D」は、第1径方向流路部52A及び第2径方向流路部54Aに接続可能とされている。また、第3軸方向流路部86A及び第3径方向流路部86Bは、延在方向から見た断面がそれぞれ一定とされていると共に、その断面積はA3に設定されている。
具体的には、バルブインナ48の当接部48Cが、バルブアウタ46における被当接部46Aの端部46A1に当接された状態において、内側流路部86の他端部86Dは、第1径方向流路部52Aに連通される。一方、当接部48Cが被当接部46Aの端部46A2に当接された状態においては、内側流路部86の他端部86Dは、第2径方向流路部54Aに連通される。なお、バルブアウタ46とバルブインナ48との摺動箇所には、シール部材88が配置されている。
一方、ステータ40は、図5及び図6に示されるように、金属製とされていると共に、全体では、シート上下方向から見て矩形の板状とされている。このステータ40には、図7にも示されるように、3本の支柱90が立設されており、当該支柱90によって上述したモータ34及びギヤボックス36が支持されている。また、ステータ40には、図3にも示されるように、その上面側にロータリーバルブ38を嵌合可能でかつシート下方側に凹んだ凹部92と、当該ロータリーバルブ38の突起部48Bに対応する被挿入部94と、が設けられている。そして、ロータリーバルブ38は、その突起部48Bが被挿入部94に挿入されて、回転軸Lを中心にステータ40に対して相対回転可能な状態で、凹部92に嵌合されている。
また、ステータ40における被挿入部94のシート下方側は、そのまま貫通されて流入口部96とされており、当該流入口部96には、ポンプ30に繋がるホース98のコネクタ100が接続されている。つまり、内側流路部86における一端部86Cは、ホース98を介してポンプ30に接続されている。一方、ステータ40の凹部92の底面92Aには、複数の給気口部102及び複数の排気口部104が設けられている。
詳しくは、給気口部102は、シート上下方向から見て、半径Sの円周上に等間隔で5個形成されており、これらの給気口部102には、それぞれシート下方側からブラダー22に接続されたホース24のコネクタ106が接続されている。なお、ホース24は、途中で2本に分岐されており、組とされたブラダー22にそれぞれ接続されるようになっている。
一方、排気口部104は、シート上下方向から見て、半径Sよりも小さい半径Tの円周上に等間隔で5個形成されている。なお、排気口部104は、給気口部102に対して位相がずれるように配置されている。これらの排気口部104には、図4にも示されるように、それぞれ一方側が大気開放されたホース108のコネクタ110が接続されている。
また、ステータ40にロータリーバルブ38が取り付けられて回転している状態において、図2にも示されるように、バルブアウタ46に溝部60、70が設けられている角度Aの範囲には、給気口部102が2つ以上配置されないようになっている。さらに、この状態において、角度Aの範囲を含まない角度Bの範囲には、給気口部102が4つは配置されるが5つは配置されないようになっている。一方、排気口部104は、全てバルブアウタ46の凹部76に連通された状態となっている。
つまり、図3及び図4に示されるように、一つの給気口部102が第1軸方向流路部52B又は第2軸方向流路部54Bに接続された状態において、その他の給気口部102のうち少なくとも3つは、凹部76を介して排気口部104と連通された状態となっている。したがって、ポンプ30から流入口部96や給気口部102を介して一組のブラダー22に給気されているとき、残りの4組のブラダー22のうち少なくとも3組のブラダー22からは、それぞれ対応する給気口部102から排気口部104に排気されている状態となっている。そして、作動スイッチ44が入るとタイマーで定められた時間の間、各組のブラダー22において上記の作動が順次行われることとなる。
ところで、ポンプ30及びモータ34が停止した状態において、膨張状態にあるブラダー22と対応する給気口部102が排気口部104に連通されていないと、当該ブラダー22は膨張したままとなる。ここで、本実施形態では、ステータ40にリミットスイッチ112が設けられており、バルブアウタ46の外周部には、当該リミットスイッチ112を押圧するための複数の突起部46Bが設けられている。そして、これらの突起部46Bは、膨張状態にあるブラダー22が排気可能となる位置にロータリーバルブ38が配置されているときにリミットスイッチ112を押圧可能な位置に配置されている。また、ポンプ30及びモータ34は、リミットスイッチ112が押圧されない限り、その作動が継続されるようになっている。したがって、タイマーで定められた時間が経過した後でも、ブラダー22が排気可能となる位置にロータリーバルブ38が配置されるまでポンプ30及びモータ34は作動することとなる。なお、ロータリーバルブ38とステータ40との摺動箇所には、シール部材114、116が配置されている。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図9に示されるように、乗員の背部を支持するシートバック16と、当該乗員の臀部を支持するシートクッション14と、を含んでシート本体12が構成されている。そして、シート本体12の内部には、空気が供給されることで膨張するブラダー22が複数配設されている。そして、これらのブラダー22には、それぞれホース24が接続されており、ブラダー22に対しては、ホース24を介してポンプ30から空気が圧送されるようになっている。
また、本実施形態では、図1〜図4に示されるように、シート本体12に対して相対回転するバルブアウタ46及びバルブアウタ46における回転軸L側に設けられてバルブアウタ46と一体的に回転するバルブインナ48を備えている。そして、バルブアウタ46及びバルブインナ48には、ポンプ30からホース24までの流路が構成されるようになっており、これらが一体的にシート本体12に対して相対回転されることでポンプ30から複数のホース24に空気が順次供給されるようになっている。このため、複数のブラダー22がポンプ30からの空気によって順次膨張し、シート10に着座している乗員を当該ブラダー22で押圧してマッサージすることができる。
ところで、乗員の好みや状態によって求められるマッサージの強さは異なるため、ブラダー22の乗員に対する押圧力に強弱をつけて乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えができることが好ましい。しかしながら、そのためには、ポンプ30を制御する制御機器等を新たに搭載するといった対策が必要になることが考えられ、ひいては構成が複雑化することが考えられる。
ここで、本実施形態では、バルブアウタ46が、ポンプ30からホース24までの流路の一部を構成可能な第1軸方向流路部52B及び当該流路66の一部を構成可能でかつ当該第1軸方向流路部52Bと独立して設けられた第2軸方向流路部54Bを備えている。一方、バルブインナ48は、その内部に流路66の一部を構成する内側流路部86を備えており、当該内側流路部86は、その一端部86C側がポンプ30側に接続されていると共に、その他端部86D側が第1軸方向流路部52B及び第2軸方向流路部54B側に接続可能とされている。また、バルブインナ48は、回転軸Lを中心にバルブアウタ46に対して相対回転可能とされている。
そして、バルブインナ48は、R1方向に回転されると内側流路部86が第1径方向流路部52Aを介して第1軸方向流路部52Bに接続されかつバルブアウタ46との相対回転が規制された状態で当該バルブアウタ46と一体的に回転する。また、バルブインナ48がR2方向に回転されるときには、当該バルブインナ48は、内側流路部86が第2径方向流路部54Aを介して第2軸方向流路部54Bに接続されかつバルブアウタ46との相対回転が規制された状態で当該バルブアウタ46と一体的に回転する。
つまり、バルブインナ48が、R1方向に回転されるときには、ポンプ30からの空気が第1軸方向流路部52Bを経由してホース24に供給される。一方、バルブインナ48がR2方向に回転されるときには、ポンプ30からの空気が第2軸方向流路部54Bを経由してホース24に供給される。しかも、第2軸方向流路部54Bの空気が流れる方向から見た断面の断面積A2は、第1軸方向流路部52Bの空気が流れる方向から見た断面の断面積A1よりも小さく設定されている。
このため、第2軸方向流路部54Bを流れる空気の圧力損失の方が、第1軸方向流路部52Bを流れる空気の圧力損失よりも大きくなる。その結果、バルブインナ48がR1方向に回転されるときのブラダー22の乗員に対する押圧力よりもバルブインナ48がR2方向に回転されるときのブラダー22の乗員に対する押圧力を小さくすることができ、その結果、当該押圧力に強弱をつけることができる。したがって、本実施形態では、簡易な構成によって乗員が受けるマッサージの強弱の切り替えを行うことができる。なお、第2軸方向流路部54Bの断面積をA3とし、第2径方向流路部54Aにおけるバルブアウタ46の内周側から第2軸方向流路部54Bまでの部分の断面積をA2とするような構成としても上述したような作用並びに効果を得ることが可能である。
10 車両用シート
12 シート本体
14 シートクッション
16 シートバック
22 ブラダー(空気袋)
24 ホース(空気袋側流路部)
30 ポンプ(空気供給部)
46 バルブアウタ(外側流路構成部)
48 バルブインナ(内側流路構成部)
52B 第1軸方向流路部(第1流路部)
54B 第2軸方向流路部(第2流路部)
66 流路
86 内側流路部(第3流路部)
86C 一端部
86D 他端部

Claims (1)

  1. 乗員の背部を支持するシートバックと、当該乗員の臀部を支持するシートクッションと、を含んで構成されたシート本体と、
    前記シート本体の内部に複数配設されていると共に空気が供給されることで膨張する空気袋と、
    前記空気袋に対して空気を圧送可能な空気供給部と、
    前記空気供給部から前記空気袋のそれぞれに接続された複数の空気袋側流路部までの流路の一部を構成可能な第1流路部及び当該第1流路部と独立して設けられて当該流路の一部を構成可能でかつ空気が流れる方向から見た断面の断面積が当該第1流路部の空気が流れる方向から見た断面の断面積よりも小さく設定された第2流路部を備えていると共に、前記シート本体に対して相対回転されることで当該第1流路部又は当該第2流路部からの空気を当該空気袋側流路部に順次供給可能な外側流路構成部と、
    前記外側流路構成部における当該外側流路構成部の回転軸側に当該回転軸を中心に当該外側流路構成部に対して相対回転可能に設けられ、内部に一端部側が前記空気供給部側に接続されていると共に他端部側が前記第1流路部及び前記第2流路部側に接続可能でかつ前記流路の一部を構成する第3流路部を備え、一方側に回転されると当該第3流路部が当該第1流路部側に接続されかつ当該外側流路構成部との相対回転が規制された状態で当該外側流路構成部と一体的に回転し、他方側に回転されると当該第3流路部が当該第2流路部側に接続されかつ当該外側流路構成部との相対回転が規制された状態で当該外側流路構成部と一体的に回転する内側流路構成部と、
    を有する車両用シート。
JP2016172141A 2016-09-02 2016-09-02 車両用シート Pending JP2018034764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172141A JP2018034764A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172141A JP2018034764A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018034764A true JP2018034764A (ja) 2018-03-08

Family

ID=61566749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016172141A Pending JP2018034764A (ja) 2016-09-02 2016-09-02 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018034764A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160106620A1 (en) Massage apparatus
JP3831563B2 (ja) マッサージ装置およびこのマッサージ装置を用いた椅子式マッサージ機
KR100686594B1 (ko) 밀폐식 소형 전기보일러를 이용한 온수매트장치
JP2005103261A (ja) 座席に備えられた変形可能エレメント内における流体の体積を制御するための装置
US4186734A (en) Inflatable seat unit
US9072648B2 (en) Body massage apparatus
JP2018034764A (ja) 車両用シート
JP2018015048A (ja) 空気袋の給排気装置
JP5032808B2 (ja) マッサージ機
JP2012135636A (ja) マッサージ機
JP6469525B2 (ja) 電動ポンプ
JP2007044254A (ja) 褥瘡予防エアマット及びそのエアマットに用いられるロータリーバルブ又は車椅子
CN115444728A (zh) 一种按摩机构、座椅及车辆
JP4388432B2 (ja) 肢体用マッサージ装置
JP2005198742A (ja) 施療装置
JP6520391B2 (ja) 電動ポンプ
JP4699033B2 (ja) 車両用マッサージシステム
JP3795739B2 (ja) エアーマッサージ機
JP5304403B2 (ja) シートのヘッドレスト
JPH07184751A (ja) エアマッサージ器
JPH11113992A (ja) エアマッサージ機及びエア分配器
JP5441613B2 (ja) 切換弁、及びこれを備えたマッサージ機
JP3742248B2 (ja) エアーマッサージ機
JP2005211262A (ja) 施療装置
JPH08252288A (ja) エアーマッサージ機