JP2018034763A - 船舶のセントラル清水冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】被冷却機器の負荷に応じて海水ポンプの吐出量を調整し、海水ポンプ動力を低減する。
【解決手段】本発明の船舶のセントラル清水冷却システムによれば、熱交換器2による海水との熱交換後の清水温度と、取り込んだ海水温度との温度差が設定温度差となるように、海水ポンプ5の吐出量が制御手段11により制御される。ここで、被冷却機器1の負荷が設定最大負荷(例えば100%)より低減すると、清水温度は、被冷却機器1が設定最大負荷の際の清水温度より下がり、清水温度と海水温度との温度差が設定温度差より小さくなる。すると、清水温度を上げ温度差が設定温度差となるように海水ポンプ5の吐出量が制御され、海水ポンプ5の吐出量を設定最大吐出量(例えば100%)より下げることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、船舶に装備された被冷却機器を冷却するセントラル清水冷却システムに関する。
船舶のセントラル清水冷却システムとしては、以下の特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1に記載の船舶のセントラル清水冷却システムの概要を図5に示す。
図5に示すように、セントラル清水冷却システムは、船舶に搭載された主機を含む被冷却機器50を、清水ポンプ51の駆動により閉鎖回路52を循環する清水で冷却し、当該清水を閉鎖回路52の途中のセントラル清水冷却器53によって、船外から取り込んだ海水と熱交換するものである。このセントラル清水冷却システムでは、セントラル清水冷却器53に海水を送り込む海水ポンプ54と、海水ポンプ54を駆動する海水ポンプ駆動モータ55と、被冷却機器50の入口清水温度を検出する温度センサ56と、温度センサ56からの入口清水温度が設定温度となるように海水ポンプ駆動モータ55を制御し、セントラル清水冷却器53に供給する海水の吐出量を調整する制御ユニット57と、を備えている。
そして、このセントラル清水冷却システムによれば、被冷却機器50の負荷や海水温度により変化する海水の必要量に応じて、制御ユニット57により海水ポンプ54の吐出量を調整でき、海水ポンプ54の動力を低減できるとされている。
特開2010−269641号公報
ここで、上記設定温度は、一般的に36〜38°C位であるが、主機の燃費を向上すべく、設定温度をもっと低温にしたいという要求がある。
この要求に応えるべく、設定温度を例えば10°Cに設定し、セントラル清水冷却器53として、例えば、被冷却機器50の負荷が100%(設定最大負荷)、海水ポンプ54の吐出量が100%(設定最大吐出量)のとき、入口清水温度と海水温度との温度差が4°Cとなるように設計されたものを用いると、被冷却機器50の負荷、海水温度、入口清水温度、出口清水温度(被冷却機器50の出口清水温度)、海水ポンプ54の吐出量の関係は、以下の表1のようになる。
Figure 2018034763
表1に示すように、例えば、被冷却機器50の負荷が100%、海水ポンプ54の吐出量が100%の状態で、海水温度が10°Cのときは、セントラル清水冷却器53により入口清水温度は14°Cとなり、海水温度が20°Cのときは、入口清水温度は24°Cとなり、海水温度が32°Cのときは、入口清水温度は36°Cとなる。しかしながら、何れの場合も、設定温度の10°Cまで下がらないため、海水ポンプ54の吐出量は100%のままである。一方、被冷却機器50の負荷が100%、海水ポンプ54の吐出量が100%の状態で、海水温度が4°Cのときは、セントラル清水冷却器53により入口清水温度は8°Cとなるが、設定温度が10°Cに設定されているため、入口清水温度を上げ設定温度の10°Cとなるように、海水ポンプ54の吐出量を100%から82%に下げることができる。
ここで、海水ポンプ54の吐出量が100%の状態で、被冷却機器50の負荷が50%に低減すると、海水温度が10°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器50の負荷が100%のときの14°Cから12°Cに下がり、海水温度が20°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器50の負荷が100%のときの24°Cから22°Cに下がり、海水温度が32°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器50の負荷が100%のときの36°Cから34°Cに下がる。しかしながら、何れの場合も、設定温度の10°Cまで下がらないため、海水ポンプ54の吐出量は100%のままである。一方、海水ポンプ54の吐出量が100%、被冷却機器50の負荷が50%に低減した状態で、海水温度が4°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器50の負荷が100%のときの8°Cから6°Cに下がるが、設定温度が10°Cに設定されているため、入口清水温度を上げ設定温度の10°Cとなるように、海水ポンプ54の吐出量を100%から55%に下げることができる。
このように、実際には、被冷却機器50の負荷にかかわらず、海水温度が低くないと、海水ポンプ54の吐出量を調整し下げることができないことが分かった。特に、被冷却機器50の負荷が低減しているにもかかわらず、海水温度が低い場合を除いて、海水ポンプ54の動力を低減することができなかった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、被冷却機器の負荷に応じて海水ポンプの吐出量を調整でき、海水ポンプ動力を低減できる船舶のセントラル清水冷却システムを提供することを目的とする。
本発明による船舶のセントラル清水冷却システムは、船舶に搭載された被冷却機器を、循環流路を循環する清水で冷却し、清水を、循環流路の途中の熱交換器により、海水ポンプによって船外から取り込んだ海水と熱交換させる船舶のセントラル清水冷却システムにおいて、取り込んだ海水の温度を検出する海水温度センサと、循環流路の熱交換器の下流側と被冷却機器との間に配置され清水の温度を検出する清水温度センサと、清水温度センサにより検出された清水温度と海水温度センサにより検出された海水温度との温度差が設定温度差となるように、海水ポンプの吐出量を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
本発明による船舶のセントラル清水冷却システムによれば、熱交換器による海水との熱交換後の清水温度と、取り込んだ海水温度との温度差が設定温度差となるように海水ポンプの吐出量が制御手段により制御される。ここで、被冷却機器の負荷が設定最大負荷(例えば100%)より低減すると、清水温度は、被冷却機器が設定最大負荷の際の清水温度より下がり、清水温度と海水温度との温度差が設定温度差より小さくなる。すると、清水温度を上げ温度差が設定温度差となるように海水ポンプの吐出量が制御され、海水ポンプの吐出量が設定最大吐出量(例えば100%)より下げられる。このように、被冷却機器の負荷に応じて海水ポンプの吐出量を調整でき、海水ポンプ動力を低減できる。
また、本発明による船舶のセントラル清水冷却システムは、船舶に搭載された被冷却機器を、循環流路を循環する清水で冷却し、清水を、循環流路の途中の熱交換器により、海水ポンプによって船外から取り込んだ海水と熱交換させる船舶のセントラル清水冷却システムにおいて、取り込んだ海水の温度を検出する海水温度センサと、循環流路の熱交換器の下流側と被冷却機器との間に配置され清水の温度を検出する清水温度センサと、清水温度センサにより検出された清水温度と海水温度センサにより検出された海水温度との温度差が、被冷却機器の負荷が設定最大負荷で海水ポンプの吐出量が設定最大吐出量のときの清水温度と海水温度との温度差以内の設定温度差となるように、海水ポンプの吐出量を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。これによれば、上記と同様な作用により、被冷却機器の負荷に応じて海水ポンプの吐出量を調整でき、海水ポンプ動力を低減できる。
ここで、循環流路には、熱交換器を迂回するバイパス流路が接続され、循環流路の熱交換器の下流側と被冷却機器との間に接続されるバイパス流路の合流位置に、流量配分を変えることにより清水温度を調整する温度調整弁を設けることが好ましい。このような構成を採用した場合、温度調整弁により、バイパス流路から熱交換前の清水を流して流量配分を変え清水温度を調整するため、例えば、被冷却機器に流入する清水温度を、設定した最低温度以上とすることができる。
また、循環流路には、熱交換器を迂回するバイパス流路が接続され、循環流路の熱交換器の下流側と被冷却機器との間に接続されるバイパス流路の合流位置に、三方弁を設け、制御手段は、三方弁を制御し流量配分を変えることにより清水温度を調整する構成としても良い。このような構成を採用した場合、制御手段により三方弁が制御され、バイパス流路から熱交換前の清水を流して流量配分を変え清水温度を調整するため、例えば、被冷却機器に流入する清水温度を、設定した最低温度以上とすることができる。
このような本発明によれば、被冷却機器の負荷に応じて海水ポンプの吐出量を調整でき、海水ポンプ動力を低減できる。
本発明の第1実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。 本発明の第3実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。 従来の船舶のセントラル清水冷却システムの概要を示す図である。
以下、本発明による船舶のセントラル清水冷却システムの好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。
この第1実施形態の船舶のセントラル清水冷却システムは、船舶に搭載された被冷却機器、具体的には、プロペラを駆動する主機や、発電機や、エアコン等の被冷却機器1を冷却するためのものであり、海水と清水を熱交換させる熱交換器としてのセントラル清水冷却器2と、海水を取り込んでセントラル清水冷却器2に通し船外へ排水する海水流路3と、清水をセントラル清水冷却器2に通しさらに被冷却機器1を経由して循環させる循環流路4と、を備える。
海水流路3には、セントラル清水冷却器2に海水を送り込む海水ポンプ5が配置され、この海水ポンプ5に対し当該海水ポンプ5を駆動する海水ポンプ駆動モータ6が連結される。
循環流路4には、セントラル清水冷却器2に清水を送り込み被冷却機器1を経由して循環させるセントラル清水ポンプ7が配置され、このセントラル清水ポンプ7に対し当該セントラル清水ポンプ7を駆動するセントラル清水ポンプ駆動モータ8が連結される。
セントラル清水冷却器2は、ここでは、海水ポンプ5の吐出量が、設定最大吐出量として設定された100%、被冷却機器1の負荷が、設定最大負荷として設定された100%のとき、被冷却機器1の入口の清水温度(熱交換後の温度)と海水の温度との温度差が4°Cとなるように設計されている。
そして、海水流路3においては、海水ポンプ5及び海水ポンプ駆動モータ6の組が並列に2組設けられ、循環流路4においては、セントラル清水冷却器2が並列に2個設けられ、セントラル清水ポンプ7及びセントラル清水ポンプ駆動モータ8の組が並列に2組設けられる。
循環流路4のセントラル清水冷却器2の下流側と被冷却機器1との間には、被冷却機器1の入口清水温度を検出する清水温度センサ9が配置される。また、海水流路3の海水ポンプ5とセントラル清水冷却器2との間には、取り込んだ海水の温度を検出する海水温度センサ10が配置される。
また、セントラル清水冷却システムは、差分器20及び制御手段11をさらに備える。
差分器20は、清水温度センサ9により検出された清水温度と海水温度センサ10により検出された海水温度との温度差を算出するものである。
制御手段11は、差分器20からの温度差を入力し、温度差が設定温度差(一定値)となるように海水ポンプ5の回転数を算出する制御器12と、制御器12の算出値に基づいて海水ポンプ駆動モータ6に与える電源周波数を変更し海水ポンプ5の吐出量を変更するインバータ13と、を備える。設定温度差は、ここでは、4°Cに設定される。また、制御手段11は、セントラル清水ポンプ7の吐出量が一定量となるようにセントラル清水ポンプ駆動モータ8を制御する。
なお、本実施形態では、差分器20を設けているが、清水温度センサ9により検出された清水温度と海水温度センサ10により検出された海水温度を制御手段11に入力し、制御手段11において温度差を算出するようにしても良い。
このように構成されたセントラル清水冷却システムによれば、海水ポンプ駆動モータ6の駆動による海水ポンプ5の動作によって、船外の海水は海水流路3を通して船内に取り込まれる。取り込まれた海水は、セントラル清水冷却器2を通ることにより清水と熱交換され、暖まった海水は船外へ排水される。
一方、セントラル清水ポンプ駆動モータ8の駆動によるセントラル清水ポンプ7の動作によって、清水は循環流路4を循環し、セントラル清水冷却器2において海水と熱交換することにより冷却される。冷却された清水は、被冷却機器1を経由することにより被冷却機器1を冷却し、暖まった清水は循環流路4を循環し、セントラル清水冷却器2による熱交換、被冷却機器1の冷却が繰り返される。
そして、制御手段11により、被冷却機器1の入口の清水温度と海水温度との温度差が設定温度差である4°Cとなるように、セントラル清水ポンプ駆動モータ8が制御される。
次に、このように構成されたセントラル清水冷却システムにおいて、表1に対応する実施例として、被冷却機器1の負荷、海水温度、入口清水温度、出口清水温度、海水ポンプ5の吐出量の関係を表2に示す。
Figure 2018034763
表2に示すように、被冷却機器の負荷が100%(設定最大負荷)、海水ポンプの吐出量が100%(設定最大吐出量)の状態で、海水温度が10°Cのときは、セントラル清水冷却器2により入口清水温度は14°Cとなり、海水温度が20°Cのときは、入口清水温度は24°Cとなり、海水温度が32°Cのときは、入口清水温度は36°Cとなる。これらは、従来技術の表1で説明したのと同じである。
ここで、海水ポンプ5の吐出量が100%の状態で、被冷却機器1の負荷が50%に低減すると、海水温度が10°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器1の負荷が100%のときの14°Cから12°Cに下がり、海水温度が20°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器1の負荷が100%のときの24°Cから22°Cに下がり、海水温度が32°Cのときは、入口清水温度は、被冷却機器1の負荷が100%のときの36°Cから34°Cに下がる。すなわち、被冷却機器1の負荷が50%に低減すると、清水温度と海水温度との温度差が設定温度差である4°Cより小さい2°Cとなる。
すると、制御手段11により、海水ポンプ駆動モータ6が制御され、清水温度を2°C上げ温度差が設定温度差である4°Cとなるように海水ポンプ5の吐出量が制御される。従って、海水ポンプ5の吐出量を100%から71%に下げることができる。
また、表2には示していないが、被冷却機器1の負荷が例えば75%の場合も同様に、温度差が設定温度差である4°Cより小さくなるため、温度差が設定温度差となるように、海水ポンプ5の吐出量が制御され、海水ポンプ5の吐出量を約85%程度に下げることができる。
このように、本実施形態によれば、被冷却機器1の負荷が100%(設定最大負荷)より低減すると、セントラル清水冷却器2による海水との熱交換後の清水温度は、被冷却機器1の負荷が100%の際の清水温度より下がり、清水温度と海水温度との温度差が設定温度差である4°Cより小さくなるため、清水温度を上げ温度差が設定温度差である4°Cとなるように、制御手段11により海水ポンプ5の吐出量が制御され、海水ポンプ5の吐出量を100%(設定最大吐出量)より下げることができる。すなわち、被冷却機器1の負荷に応じて海水ポンプ5の吐出量を調整でき、海水ポンプ5の動力を低減できる。
ここで、ユーザーによっては、被冷却機器1の入口清水温度を10°C以上(最低温度を10°C)にすることが要求される場合がある。この要求に対処するのが、以下の第2実施形態〜第4実施形態である。
図2は、本発明の第2実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。
この第2実施形態が第1実施形態と違う点は、循環流路4に、セントラル清水冷却器2を迂回するバイパス流路16を接続し、循環流路4のセントラル清水冷却器2の下流側と被冷却機器1との間に接続されるバイパス流路16の合流位置に、流量配分を変えることにより清水温度を調整する温度調整弁14を設けた点である。この温度調整弁14は、入口清水温度を10°C以上とするものであり、ここでは、循環流路4の清水温度センサ9と被冷却機器1との間に配置される。
このような第2実施形態では、第1実施形態と同様に、制御手段11により、清水温度と海水温度の温度差が設定温度差となるように制御される一方で、温度調整弁14を通る清水の温度が、設定した最低温度である10°C未満、例えば8°Cになると、温度調整弁14が働いてバイパス流路16が開とされ、熱交換前の清水が被冷却機器1へ流れて流量配分が変えられ、被冷却機器1に流入する清水の温度が上昇する。そして、清水温度が10°C以上になったら温度調整弁14によりバイパス流路16が閉とされる。
このように、第2実施形態によれば、第1実施形態の作用・効果に加えて、温度調整弁14により、バイパス流路16から熱交換前の清水を流して流量配分を変え清水温度を調整するため、被冷却機器1に流入する清水温度を、設定した最低温度以上とすることができる。
なお、ここでは、清水温度センサ9が、被冷却機器1の入口清水温度ではなく温度調整弁14より上流の清水温度を測っているが、海水ポンプ5の制御に関しては、第1実施形態と同様な作用・効果を奏するのはいうまでもない。
図3は、本発明の第3実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。
この第3実施形態が第2実施形態と違う点は、温度調整弁14を、循環流路4のセントラル清水冷却器2と清水温度センサ9との間に配置した点である。
このように構成された第3実施形態にあっても、第2実施形態と同様な作用・効果、すなわち、温度調整弁14により、バイパス流路16から熱交換前の清水を流して流量配分を変え清水温度を調整するため、被冷却機器1に流入する清水温度を、設定した最低温度以上とすることができる。
図4は、本発明の第4実施形態に係る船舶のセントラル清水冷却システムを示す概略構成図である。
この第4実施形態が第3実施形態と違う点は、温度調整弁14に代えて、三方弁15を設け、制御手段11が、三方弁15を制御し流量配分を変えることにより温度を調整する構成とした点である。
このような構成を採用した場合、制御手段11により三方弁15が制御され、バイパス流路16から熱交換前の清水を流して流量配分を変え温度を調整するため、被冷却機器1に流入する清水温度を、第2、第3実施形態と同様に、設定した最低温度以上とすることができる。
なお、第4実施形態では、三方弁15を、循環流路4のセントラル清水冷却器2と清水温度センサ9との間に配置しているが、清水温度センサ9と被冷却機器1との間に配置しても良く、このように構成しても、セントラル清水冷却器2と清水温度センサ9との間に配置した場合と同様な作用・効果を奏するのはいうまでもない。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態では、海水流路3において、海水ポンプ5及び海水ポンプ駆動モータ6の組を並列に2組設け、循環流路4において、セントラル清水冷却器2を並列に2個設けると共に、セントラル清水ポンプ7及びセントラル清水ポンプ駆動モータ8の組を並列に2組設けているが、1組(1個)であっても勿論良く、並列に3組(3個)以上設けても良い。
また、被冷却機器1の負荷が設定最大負荷で海水ポンプ5の吐出量が設定最大吐出量のときの清水温度と海水温度との温度差、すなわちセントラル清水冷却器2による温度差以内の設定温度差となるように、制御手段11が海水ポンプ5の吐出量を制御するようにしても、上記実施形態と同様な作用・効果を奏する。
1…被冷却機器、2…セントラル清水冷却器(熱交換器)、4…循環流路、5…海水ポンプ、9…清水温度センサ、10…海水温度センサ、11…制御手段、14…温度調整弁、15…三方弁、16…バイパス流路。

Claims (4)

  1. 船舶に搭載された被冷却機器を、循環流路を循環する清水で冷却し、前記清水を、前記循環流路の途中の熱交換器により、海水ポンプによって船外から取り込んだ海水と熱交換させる船舶のセントラル清水冷却システムにおいて、
    前記取り込んだ海水の温度を検出する海水温度センサと、
    前記循環流路の前記熱交換器の下流側と前記被冷却機器との間に配置され清水の温度を検出する清水温度センサと、
    前記清水温度センサにより検出された清水温度と前記海水温度センサにより検出された海水温度との温度差が設定温度差となるように、前記海水ポンプの吐出量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする船舶のセントラル清水冷却システム。
  2. 船舶に搭載された被冷却機器を、循環流路を循環する清水で冷却し、前記清水を、前記循環流路の途中の熱交換器により、海水ポンプによって船外から取り込んだ海水と熱交換させる船舶のセントラル清水冷却システムにおいて、
    前記取り込んだ海水の温度を検出する海水温度センサと、
    前記循環流路の前記熱交換器の下流側と前記被冷却機器との間に配置され清水の温度を検出する清水温度センサと、
    前記清水温度センサにより検出された清水温度と前記海水温度センサにより検出された海水温度との温度差が、
    前記被冷却機器の負荷が設定最大負荷で前記海水ポンプの吐出量が設定最大吐出量のときの清水温度と海水温度との温度差以内の設定温度差となるように、
    前記海水ポンプの吐出量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする船舶のセントラル清水冷却システム。
  3. 前記循環流路には、前記熱交換器を迂回するバイパス流路が接続され、
    前記循環流路の前記熱交換器の下流側と前記被冷却機器との間に接続される前記バイパス流路の合流位置に、流量配分を変えることにより清水温度を調整する温度調整弁を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の船舶のセントラル清水冷却システム。
  4. 前記循環流路には、前記熱交換器を迂回するバイパス流路が接続され、
    前記循環流路の前記熱交換器の下流側と前記被冷却機器との間に接続される前記バイパス流路の合流位置に、三方弁を設け、
    前記制御手段は、前記三方弁を制御し流量配分を変えることにより清水温度を調整することを特徴とする請求項1又は2記載の船舶のセントラル清水冷却システム。
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