JP5326004B2 - 船舶冷却水システム - Google Patents

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本発明は、船舶におけるセントラル冷却水システムに関する。
従来、船舶には、機関室内に装備の被冷却機器(例えば、主機関、発電機関及び水冷が必要な機器等)が発生する熱負荷を冷却するために必要な冷却水量を供給できる冷却水ポンプを備える冷却水システムが装備される。この種の船舶の冷却水システムは、上記の冷却水ポンプの外に、該冷却水ポンプと同能力のポンプを予備として装備し、上記被冷却機器が100%の熱負荷に対応して装備されている。
図9は、この種の船舶における従来の冷却水ポンプを2台装備の最も多く用いられる例の概略を示す概略構成図であり、被冷却機器の熱負荷に100%対応できる能力を有するポンプ2台(2台の内の1台は完全に予備のために装備されるポンプである)装備する例である。図9において、符号101は、例えば、冷却水ポンプであり、102は、同予備ポンプである。
図9に示される例は、構成はシンプルであるが、船舶の航行時にも冷却を必要とする上記各機器は、運転/停止をくり返す100%以下での運転であるため、実際には100%の冷却水量は必要とはされない。しかし、冷却水ポンプ101は100%の容量で設計・装備されているため、実際の船舶の航行時には、必要以上の冷却水を供給していたし、また、停泊中など必要冷却水量が少ない時でも、100%の冷却水量が流れるため、効率的にはロスの多い方法である。
そこで、この点を考慮して、100%能力のポンプ2台を装備するのではなく、50%能力のポンプを3台(常用運転2台、1台は予備)装備する例がある。
図10は、50%能力のポンプを3台(常用運転2台、1台は予備)装備する例の概略を示す概略構成図である。図10において、103、104、105は、それぞれ50%能力を冷却水ポンプであり、3台のうちの2台を常用運転とし、残りの1台を予備のポンプとする。
図10に示される例では、上記の図9に示される例に比し、冷却水ポンプの運転効率を向上させているが、100%か50%の組み合わせしか選択することはできず、また、冷却水量を制御するためにインバータ等の高価な別途の制御装置を装備することさえあった。
さらに、4台の冷却水ポンプを装備する例として、例えば、特開平1-132493号公報に開示のものが知られている。特開平1-132493号公報に開示のものは、発明名称「船内機関部冷却水システム」に係り、「従来のセントラルクーリングシステム、・・特にセントラル清水クーラーとしてプレート型を用いたシステムにおけるポンプの台数を削減するとともに温度調整弁を不要とした新規な船内機関部冷却水システムを提供すること」の目的において(同公報明細書3頁7行〜11行参照)、「清水クーラーの流量制御を行なうことなく該情水クーラーの出口清水温度を検出することにより冷却海水ポンプと低温冷却清水ポンプの台数制御を行なう」ことの構成により(同公報明細書特許請求の範囲の記載参照)、「従来の温度調整弁を用いることなく、清水クーラーの出口温度を検出することにより海水温度及び負荷の変化を想定可能とし・・・又、本発明で用いられる冷却海水ポンプおよび低温冷却清水ポンプの装備台数は夫々2台ずつとなり、又夫々のポンプの台数制御を行なうのでほとんどの場合1台運転でカバーでき、エネルギー削減に有効である」等の効果を奏するものである(同公報明細書6頁13行〜20行参照)。
図11は、特開平1-132493号公報において、船内機関部冷却清水システムの実施例概略構成図と示される図であり、106は、セントラル清水クーラー、107は、冷却海水が供給され前記清水クーラー106を通過する清水の冷却を行なう冷却海水ポンプ、108は、システム109の冷却を行う低温冷却清水ポンプ、109は、上述のシステム、110は、前記セントラル清水クーラー106のバイパス側に設けられた弁である(なお、符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)。
このような状況下、上記の図9、図10及び図11に示される各例について検討すると、主機100%負荷運転、発電機関全数100%負荷運転といった機関室被冷却機器が100%負荷で運転されることは実際の運航では存在することはないが、上記の冷却水ポンプは100%能力で設計されている。この点について、船級協会は、『機関の最大出力時において、十分な水量を供給できる主冷却水ポンプと、通常運航に支障をきたさない水量を供給できる予備冷却水ポンプの装備』を要求しているが、それは、機関室全体で100%能力のポンプの装備を要求しているものではない。
特開平1-132493号公報
船舶における冷却水システムにおいて、簡易な構成とするとともに、安価なセントラル冷却水システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願請求項1に係る発明は、船舶に装備される被冷却機器を冷却する冷却水システムにおいて、被冷却機器の熱負荷に50%対応の第一のポンプ及び第二のポンプ並びに被冷却機器の熱負荷に30%対応の第三のポンプを並列に配置してなる冷却水ポンプと、これらの冷却水ポンプからの冷却水により冷却する主機エアークーラー等の被冷却機器と、前記被冷却機器の出口配管に設けられる各機器の温度に対応して当該機器内を流れる冷却水の流量を調節する温調弁又は各機器の潤滑油の粘度に対応して当該機器内を流れる冷却水の流量を調節する自動止め弁と、前記冷却水ポンプの出口配管側に配置される当該配管を流れる冷却水の圧力を計測する圧力発信器とからなり、前記圧力発信器で検出される圧力値に基づいて前記冷却水ポンプの作動に対し、(1)予め設定される前記第一のポンプ及び前記第二のポンプの2台のポンプで合計100%能力の運転を達成させるモード1、(2)前記圧力発信器からの圧力値が、予め設定した圧力範囲(P1〜P2 MPa)の所定値(P1)を超えたときの前記第一のポンプ(50%)と前記第三のポンプ(30%)の2台のポンプで合計80%能力の運転を達成させるモード2、(3)前記モード2において前記圧力値が予め設定した圧力範囲(P1〜P2 MPa)の所定値(P2)を超えたときの前記第一のポンプ(50%)又は前記第二のポンプ(50%)のいずれか1台のポンプを50%能力で運転させるモード3、(4)前記モード3における前記圧力値が予め設定した圧力範囲(P2〜P3 MPa)の所定値(P3)を超えたときの前記第三のポンプ(30%)1台のポンプで30%能力の運転を達成させるモード4の運転モードを適宜選択して100%、80%、50%、30%の出力制御を可能としたことを特徴とする。
ただし、P1<P2<P3とする。
本発明は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
インバータ制御に代表されるような高価な制御システムを用いないため、運航者に対してイニシャルコストの比較的安価な省エネルギーセントラル冷却水システムを提供することが可能となった。
図1は、本発明に係る冷却水システムを実施するための形態の一実施例である実施例1に係る冷却水システム1の概略を示す図、 図2は、同実施例1に係る冷却水システム1の具体的構成例を示す概略図、 図3は、モード1のポンプ運転状態を示すグラフ図、 図4は、モード1〜モード2のポンプ運転状態を示すグラフ図、 図5は、モード2のポンプ運転状態を示すグラフ図、 図6は、モード2〜モード3のポンプ運転状態を示すグラフ図、 図7は、モード3のポンプ運転状態を示すグラフ図、 図8は、モード3〜モード4のポンプ運転状態を示すグラフ図、 図9は、この種の船舶における従来の冷却水ポンプを2台装備の最も多く用いられる例の概略を示す概略構成図、 図10は、50%能力のポンプを3台(常用運転2台、1台は予備)装備する例の概略を示す概略構成図、 図11は、特開平1-132493号公報において、船内機関部冷却清水システムの実施例概略構成図と示される図である。
本発明に係る冷却水システムを実施するための形態としての一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る冷却水システムを実施するための形態の一実施例である実施例1に係る冷却水システム1の概略を示す図であり、図2は、同実施例1に係る冷却水システム1の具体的構成例を示す概略図であり、主機関や発電機関などの上記被冷却機器の負荷及び/又は運転/停止操作における必要冷却水量の調整を行う事によって、冷却水ラインの圧力を上昇させ、最適なポンプの組み合わせを可能とする冷却水システムの構成例を示すものである。
図1,図2において、符号2、3、4は、それぞれ船舶に装備される3台の冷却水ポンプ(No.1ポンプ(符号2)、No.2ポンプ(符号3)、No.3ポンプ(符号4))であり、本実施例1に係る冷却水システム1においては、50%能力のポンプ(No.1ポンプ、No.2ポンプ)を2台の外に、30%能力のポンプ(No.3ポンプ)1台を並列に配置・装備したものである。
また、符号5は、コントロールパネルであり、6は、前記No.1ポンプ2、No.2ポンプ3、No.3ポンプ4の出口配管であり、7は、当該出口配管6を流れる冷却水の圧力を計測し、その計測結果を破線で示す信号線を通じて前記コントロールパネル5に送る圧力発信器である。また、符号8は、前記No.1ポンプ2、No.2ポンプ3、No.3ポンプ4の流入配管9に設けられ、前記流入配管9への冷却水を冷却するセントラルクーラー、10は、同流入配管9への冷却水の流入量を調節する三方弁である。
また、11は、主機エアクーラー、12は、主機潤滑油クーラー、13は、推進機の中間軸受等であり、それぞれ上述する被冷却機器であり、本実施例1に係る冷却水システム1においては、それらの被冷却機器の主機エアクーラー11、主機LOクーラー12、推進機の中間軸受等13の入力側は、主機運転時に作動させるリミットスイッチ付き手動弁14を介して分岐入力され、さらに、前記主機エアクーラー11の出口側には、当該主機エアクーラー11の出口温度等を検知する検知器(図示外)が配置され、当該検知器(図示外)からの検知温度によって当該主機エアクーラー11を冷却する冷却水の流量を調節する温調弁15が配置され、また、同様に、前記主機潤滑油クーラー12の出口側には、当該主機潤滑油クーラー12の温度又は粘性を検知する検知器(図示外)が配置され、当該検知器(図示外)からの検知温度又は粘度により、当該主機潤滑油クーラー12を冷却する冷却水の流量を調節する自動止め弁16が配置されている。
また、符号17、18、19は、同様の被冷却機器であるNo.1発電機関17、No.2発電機関18、No.3発電機関19であり、これらのNo.1発電機関17、No.2発電機関18、No.3発電機関19は、その内部に潤滑油ポンプ17a、18a、19a、潤滑油ライン17b、18b、19bを有し、当該潤滑油ライン17b、18b、19bの潤滑油圧を計測し、当該潤滑油圧が低下又はそれぞれのNo.1発電機関17、No.2発電機関18、No.3発電機関19の停止時には、弁が自動的に閉じ、当該No.1発電機関17、No.2発電機関18、No.3発電機関19を冷却水の流量を調節する自動止め弁17d、18d、19dが前記No.1発電機関17、No.2発電機関18、No.3発電機関19内の冷却ライン17c、18c、19cに接続されている。
さらに、符号20は、ドレンクーラー、21は、同ドレンクーラー20に接続される温調弁であって、前記ドレンクーラー20の温度によって冷却水の流量を調節する。22は、手動弁、23は、居住区エアコン、24は、主空気圧縮機などのユニットクーラーである。
このような構成からなる本実施例1に係る冷却水システム1においては、図1,図2に示すように、各々の能力を持った冷却水ポンプを3台装備し、船舶の航行時の負荷に応じた冷却水量を供給できるポンプの組合せを適宜選択し、最小の電力消費で必要な冷却水を供給可能な冷却水システム構成とするものである。すなわち、本実施例1に係る冷却水システム1においては、前記冷却水ポンプをそれぞれ50%能力×2台、30%能力×1台とし、これら3台のポンプを並列に配置し、適宜、運転稼働するポンプを必要とする負荷能力に適合するように組合せることによって、例えば、100%・80%・50%・30%の組合せを適宜選択することができ、必要な冷却水量に応じたポンプの運転稼働が可能となる。
本実施例1に係る冷却水システム1においては、前記冷却水ポンプとして、それぞれ50%能力×2台、30%能力×1台の合計3台の冷却水ポンプを船舶に並列に搭載し、これを被冷却機器の負荷に合わせて、適宜選択して運転駆動するようにしたが、これは上記の3台の冷却水ポンプ並びにその組み合わせに限る趣旨ではなく、冷却する被冷却機器の数量・容量等によって定まる被冷却負荷に合わせて適宜選択できる数種の能力を有する複数の冷却水ポンプであって良い。
すなわち、使用する冷却水ポンプの数は、一又は二以上の冷却水ポンプであっても良く、100%能力(出力容量)の冷却水ポンプ1台に30%能力(出力容量)の冷却水ポンプ1台の組み合わせ等、さまざまな能力(出力容量)の冷却水ポンプの複数台の組み合わせであっても良い。
また、本実施例1に係る冷却水システム1においては、前記被冷却機器の出口配管に各機器の温度に対応して当該機器内を流れる冷却水の流量を調節する温調弁を設けるようにし、同様に、各機器で使用される潤滑油の粘度に対応して当該機機内を流れる冷却水の流量を調節する自動止め弁を設けるようにしたが、これは、必ずしも、前記被冷却機器の出口配管に各機器の温度に対応して当該機器内を流れる冷却水の流量を調節する温調弁や、各機器で使用される潤滑油の粘度に対応して当該機機内を流れる冷却水の流量を調節する自動止め弁に限らず、各被冷却機器の冷却配管内の圧力変化を生じさせるものであれば、例えば、流量計又は流速計で合っても良く、これらの流量変化又は流速変化を捕捉し、これをパラメータとして前記冷却水ポンプの駆動を制御するものであれば自由に変更可能である。
また、当然のことながら、他のパラメータ捕捉手段によって冷却水ポンプの駆動運転を制御できる、例えば、各機器の作動時の温度を直接検出して、その検出温度値によって冷却水ポンプを駆動し、又は、その一又は二以上の駆動ポンプの組み合わせを適宜選択するようにしても良いし、さらには、前記被冷却機器の電力負荷等から求められる電圧値・電流値等から冷却水ポンプの駆動を制御する用にしても良い。
(冷却水ポンプの運転モードの設定)
本実施例1に係る冷却水システム1においては、上述してきたように、被冷却機器の冷却水出口には自動止め弁や温度調整弁を配置して、機器の熱負荷に応じた冷却水量を制御するようにし、さらに、この冷却水量の制御すなわち、冷却水量を調節する弁が絞られると冷却水配管内の圧力が上昇し、弁が開放されると冷却水配管内の圧力が低下するので、この圧力変化の特性を圧力検知器にて検知し、この検知に基づいて前記3台の冷却水ポンプの運転モードを適宜変化させることにより、冷却すべく被冷却機器への3台の冷却水ポンプの運転信号を制御し、被冷却機器の冷却水を最小の電力で必要な冷却水を供給可能となるようにしたものである。
本実施例1に係る冷却水システム1における前記コントロールパネル5では、前記圧力発信器7からの圧力値が、予め設定した上下限値を超えたときには、前記No.1ポンプ2、No.2ポンプ3、No.3ポンプ4のポンプ作動の組み合わせの運転モードを変更し、必要最小の電力で運転させるようにするものである。
また、前記圧力発信器7からの圧力値及び前記No.1ポンプ2、No.2ポンプ3、No.3ポンプ4のポンプ作動の組み合わせの運転モードに関しては、本実施例1にかかる冷却水システム1においては、例えば、次のように予め設定される。
(1)モード1:モード1は、初期設定モードであり、前述の50%能力のポンプNo.1ポンプ2及びNo.2ポンプ3の2台のポンプで合計100%能力の運転を達成させる。
(2)モード2:モード2は、前記圧力発信器7からの圧力値が、予め設定した所定の圧力範囲、例えば、(P1〜P2 MPa)のP1を超えたときには、前記NO.1ポンプ2(50%)とNO.3ポンプ4(30%)の2台のポンプで合計80%能力の運転を達成させる。
(3)モード3:モード3は、前記モード2で前記圧力値が、予め設定する所定の圧力範囲、例えば、(P1〜P2 MPa)のP2を超えたときには、No.1ポンプ2(50%)又はNo.2ポンプ3(50%)のいずれか1台のポンプを50%能力で運転させる。
(4)モード4:モード4は、前記モード3から前記圧力値が、予め設定する所定の圧力範囲、例えば、(P2〜P3 MPa)のP3を超えたときには、前記NO.3ポンプ4(30%)1台のポンプで30%能力の運転を達成させる。
そして、逆に圧力が低下すると1段づつ能力の高いモードに移行するようにする。あるいは、段階的なモード移行ではなく、飛び越え的移行、例えば、検出される圧力値に基づき、モード1からモード3等への移行を可能とするものであっても良い。
これらのモード1〜モード4までの各ポンプの運転モードを図示すると以下のとおりとなる。なお、図3〜図8において、横軸は、被冷却機器が必要とする負荷能力(容量:m3/h),縦軸は、全揚程(m)、実線は、各冷却水ポンプを運転させて得られる負荷能力、破曲線は、各冷却水ポンプの性能曲線、ハッチング領域は、各モード領域、a、b、c、d、e、f、gは、各モードに移行する運転点を示す。
(1)図3は、モード1のポンプ運転状態を示すグラフ図であり、モード1(運転点aは50%×2台の100%能力での運転)への状態を示す図である。
(2)図4は、モード1〜モード2のポンプ運転状態を示すグラフ図であり、モード1(運転点aは50%×2台の100%能力での運転)→モード2(冷却水ライン中の各弁が閉鎖されると、ライン圧力が上昇しポンプの運転点がaからbへ移行する)への状態を示す図である。
(3)図5は、モード2(冷却水ライン中の各弁が閉鎖されると、ライン圧力が上昇しポンプの運転点がaからbへ移行する)への状態を示す図である。
(4)図6は、モード2〜モード3のポンプ運転状態を示すグラフ図であり、モード2(冷却水ライン中の各弁が閉鎖されると、ライン圧力が上昇しポンプの運転点がaからbへ移行する)→モード3(次いで、30%能力のポンプが立ち上がり、合計80%能力として運転)への状態を示す図である。
(5)図7は、モード3のポンプ運転状態を示すグラフ図であり、モード3(次いで、30%能力のポンプが立ち上がり、合計80%能力として運転)への状態を示す図である。
(6)図8は、モード3〜モード4のポンプ運転状態を示すグラフ図であり、モード3(次いで、30%能力のポンプが立ち上がり、合計80%能力として運転)→モード4(冷却水ライン中の弁が閉鎖されると、圧力が上昇しポンプの運転点がeからfへ移行する)への状態を示す図である。
(省エネ効果の検証)
上記のようなモード設定において、本実施例に1に係る冷却水システム1について、どの程度の省電力効果があるか試算する。
例えば、前記主機エアクーラー11、前記主機潤滑油クーラー12、前記推進中間軸受け等13、前記No.1発電機関17、No.2発電機関18、No.3発電機関19、前記ドレンクーラー20、前記居住区エアコン23、前記ユニットクーラー/圧縮機24について、それぞれ「100%能力運転時」、「常用航海運転時」、「出入港運転時」、「荷役運転時」、「停泊運転時」のそれぞれについて、下記表1のような能力割合を想定すると、100%能力が500m3/hとし、兵神RVA型ポンプ(それぞれRVA−300EN(30kW)×2台、RVA−200EN(18.5kW)×1台)を使用する場合を試算すると、下記表2のような省エネ効果(省電力効果)が試算できる。
Figure 0005326004
Figure 0005326004
この表2の試算から明らかなように、本実施例1に係る冷却水システム1は、100%能力時には、60kW、80%能力時には、48.5kW、50%能力時には、30kW,30%能力時には、18.5kWと省エネ効果を発揮させることができる。
この結果、インバーター制御などの既存の技術に対して、低コストでシステムを構築できる。
船舶に搭載の被冷却機器類を冷却する冷却水システムに利用される。
1 冷却水システム
2 No.1ポンプ
3 No.2ポンプ
4 No.3ポンプ
5 コントロールパネル
6 ポンプ出口配管
7 圧力発信器
8 セントラルクーラー 9 流入配管
9 流入配管
10 三方弁
11 主機エアクーラー
12 主機潤滑油クーラー
13 中間軸受等
14 手動弁
15 温調弁
16 自動止め弁
17 No.1発電機関
17a 潤滑油ポンプ
17b 潤滑油ライン
17c 冷却ライン
17d 自動止め弁
18 No.2発電機関
18a 潤滑油ポンプ
18b 潤滑油ライン
18c 冷却ライン
18d 自動止め弁
19 No.3発電機関
19a 潤滑油ポンプ
19b 潤滑油ライン
19c 冷却ライン
19d 自動止め弁
20 ドレンクーラー
21 温調弁
22 手動弁
23 居住区エアコン
24 ユニットクーラー/主空気圧縮機
101 冷却水ポンプ
102 予備ポンプ
103、104、105 冷却水ポンプ
106 セントラル清水クーラー
107 冷却海水ポンプ
108 低温冷却清水ポンプ
109 システム
110 弁
a、b、c、d,e、f、g 運転点

Claims (1)

  1. 船舶に装備される被冷却機器を冷却する冷却水システムにおいて、
    被冷却機器の熱負荷に50%対応の第一のポンプ及び第二のポンプ並びに被冷却機器の熱負荷に30%対応の第三のポンプを並列に配置してなる冷却水ポンプと、
    これらの冷却水ポンプからの冷却水により冷却する主機エアークーラー等の被冷却機器と、
    前記被冷却機器の出口配管に設けられる各機器の温度に対応して当該機器内を流れる冷却水の流量を調節する温調弁又は各機器の潤滑油の粘度に対応して当該機器内を流れる冷却水の流量を調節する自動止め弁と、
    前記冷却水ポンプの出口配管側に配置される当該配管を流れる冷却水の圧力を計測する圧力発信器とからなり、
    前記圧力発信器で検出される圧力値に基づいて前記冷却水ポンプの作動に対し、(1)予め設定される前記第一のポンプ及び前記第二のポンプの2台のポンプで合計100%能力の運転を達成させるモード1、(2)前記圧力発信器からの圧力値が、予め設定した圧力範囲(P1〜P2 MPa)の所定値(P1)を超えたときの前記第一のポンプ(50%)と前記第三のポンプ(30%)の2台のポンプで合計80%能力の運転を達成させるモード2、(3)前記モード2において前記圧力値が予め設定した圧力範囲(P1〜P2 MPa)の所定値(P2)を超えたときの前記第一のポンプ(50%)又は前記第二のポンプ(50%)のいずれか1台のポンプを50%能力で運転させるモード3、(4)前記モード3における前記圧力値が予め設定した圧力範囲(P2〜P3 MPa)の所定値(P3)を超えたときの前記第三のポンプ(30%)1台のポンプで30%能力の運転を達成させるモード4の運転モードを適宜選択して100%、80%、50%、30%の出力制御を可能としたことを特徴とする船舶冷却水システム。
    ただし、P1<P2<P3とする。
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