JP2018034734A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの入力電力が大きく制限された場合でもMGを発電機として機能させてエンジン回転数を低下可能とする。
【解決手段】エンジン58と、第1、第2MG52,54とバッテリ10とを備え、エンジン58を停止させる際に、第1MG52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させるハイブリッド車両100の制御装置20であって、エンジン58の停止を予測するエンジン停止予測部42と、バッテリ10への入力電力制限値Win(t)と出力電力制限値Wout(t)を算出するバッテリ入出力電力制限値算出部40と、入力電力制限値Win(t)の絶対値が第1閾値未満で、現時点の直後にエンジン58が停止すると予測した際に、出力電力制限値Wout(t)の絶対値が第2閾値を超える場合に、所定時間だけバッテリ10から電力を出力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンとモータジェネレータとバッテリとを備えるハイブリッド車両の制御装置に関する。
エンジンとモータジェネレータによって駆動されるハイブリッド車両が多く用いられている。このようなハイブリッド車両では、エンジンの始動停止が頻繁に繰り返される。エンジンの停止に際しては、モータジェネレータを発電機として機能させてエンジン回転数を低下させる方法が用いられる。この際、モータジェネレータで発電した電力は、充放電可能な二次電池であるバッテリに充電される(例えば、特許文献1参照)。
充放電可能な二次電池であるバッテリは、充電率(State of Charge:SOC)が適正な状態から外れ、過充電状態や過放電状態になると性能劣化等を引き起こすおそれがあるので、適正なSOCを維持するために充放電制御が行なわれる。この場合、SOCが所定の設定値よりも大きくなるとバッテリへの入力電力が制限され、逆にSOCが所定の設定値よりも小さくなるとバッテリからの出力電力が制限される(例えば、特許文献2参照)。また、バッテリは低温環境下においては、性能保護等の観点から充放電の許容電力が大幅に制限される(例えば、特許文献3参照)。
また、リチウムイオン二次電池は、使用態様(例えば、ハイレートで充電、高充電状態(高SOC)からの充電、長時間充電継続、低温での充電(抵抗が高い状態での充電))において、リチウムイオン二次電池の負極表面にリチウム(Li)金属が析出するおそれがあり、結果として、リチウムイオン二次電池の劣化あるいは性能低下を招くおそれがある。そのため、充放電時の履歴に基づきバッテリへの入力電力を制限している(例えば、特許文献4参照)。
特開2014−113869号公報 特開2011−130766号公報 特開2011−125210号公報 国際公開第2010/005079号パンフレット
ところで、バッテリへの入力電力が大きく制限されるとエンジン停止の際にモータジェネレータで発電した電力をバッテリに充電できず、モータジェネレータを発電機として機能させてエンジン回転数を低下させられない場合がある。この場合、エンジンの回転数を低下させるのに時間がかかってしまい、エンジンと周辺部品との共振帯での時間が長くなることにより、音や振動が発生してしまう場合がある。
そこで、本発明は、バッテリの入力電力が大きく制限された場合でも、モータジェネレータを発電機として機能させてエンジン回転数を低下可能とすることを目的とする。
本発明のハイブリッド車両の制御装置は、エンジンと、モータジェネレータと、バッテリとを備え、前記エンジンを停止させる際に、前記モータジェネレータを発電機として機能させて発電電力を前記バッテリに入力し、前記エンジンの回転数を低下させるハイブリッド車両の制御装置であって、ハイブリッド車両の走行状態または運転者の操作に基づいて、前記エンジンの停止を予測するエンジン停止予測部と、前記バッテリへの入力電力の制限値と前記バッテリからの出力電力の制限値とを算出するバッテリ入出力電力制限値算出部と、前記バッテリ入出力電力制限値算出部が算出した前記バッテリへの入力電力の制限値の絶対値が第1閾値未満で、前記エンジン停止予測部が現時点の直後に前記エンジンが停止すると予測した際に、前記バッテリ入出力電力制限値算出部が算出した前記バッテリの出力電力の制限値の絶対値が第2閾値を超える場合に、所定時間だけ前記バッテリから電力を出力させるバッテリ出力電力調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明は、バッテリの入力電力が大きく制限された場合でも、モータジェネレータを発電機として機能させてエンジン回転数を低下させることができる。
本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置の構成及びハイブリッド車両の構成を示す構成図である。 図1に示す制御装置のバッテリ入出力電力制限値算出部の内部構成を示す構成図である。 図1に示すバッテリ入出力電力制限値算出部に格納されているバッテリ温度に対するバッテリの入力電力制限値Win1とバッテリの出力電力制限値Wout1のマップである。 図2に示す許容入力電流値算出部においてリチウム析出抑制のための許容電流の算出を説明するための説明図である。 図2に示すIWin算出部におけるリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)の算出工程を示すフローチャートである。 図1に示すバッテリ入出力電力制限値算出部において図3に示すマップから求めたバッテリの入力電力制限値Win1(t)と図5のフローチャートによって計算したリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)とから制御用のバッテリの入力電力制限値Win(t)を設定する工程を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のハイブリッド車両の制御装置におけるバッテリの入力電力制限値Win(t)の変化とバッテリ電力の変化を示す図である。 本発明におけるハイブリッド車両の制御装置のバッテリ出力電力調整部の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。最初に図1を参照しながら本実施形態の制御装置20が搭載されるハイブリッド車両100について説明する。図1に示すように、ハイブリッド車両100は、エンジン58と、第1モータジェネレータ52と、第2モータジェネレータ54と、リチウム二次電池で構成されたバッテリ10と、バッテリ10の直流電力を第1、第2モータジェネレータ駆動用の交流電力に変換すると共に、第1、第2モータジェネレータが発電した交流電力をバッテリ10への充電用の直流電力に変換するインバータ50と、を備えている。エンジン58の出力軸と第1、第2モータジェネレータ52,54の出力軸は、動力分配統合機構56に接続されている。動力分配統合機構56は、エンジン58の出力トルクを、駆動輪60を駆動するトルクと、第1、第2モータジェネレータを発電機として機能させるためのトルクと、に分配すると共に、第1、第2モータジェネレータ52,54の出力トルクとエンジン58の出力トルクとを統合して駆動輪60に伝達することができる。
駆動輪60の車軸にはハイブリッド車両100の速度を検出する車速センサ62が取り付けられている。ハイブリッド車両100の車室内には、ハイブリッド車両100の始動、停止を行うイグニッションスイッチ64とエンジン58を停止させて第1、第2モータジェネレータ52、54のみで走行する電動走行モード選択スイッチ66(以下「EVモードスイッチ66」という)が設けられている。車速センサ62、イグニッションスイッチ64、EVモードスイッチ66は、それぞれ後述するHVECU30に接続されている。
バッテリ10の出力端子に接続された電力ライン間には、バッテリ10と並列にバッテリ10の電力を放電させる放電抵抗17と、放電スイッチ18とが設けられている。また、電力ラインのバッテリ10とインバータ50との間には、バッテリ10の電圧を検出する電圧センサ16が取り付けられており、電力ラインにはバッテリ10の充放電電流(以下「バッテリ電流」ともいう)を検出する電流センサ14が取り付けられている。また、バッテリ10には、バッテリ10の温度を検出する温度センサ12が取り付けられている。電圧センサ16、電流センサ14、温度センサ12は、後述する制御装置20のバッテリECU22に接続されている。なお、本実施形態のようにモータジェネレータを2つ設けず、1つのモータジェネレータによってハイブリッド車両100を構成してもよい。
上記のように構成されたハイブリッド車両100のエンジン58、第1、第2モータジェネレータ52,54は、後述する制御装置20によって回転数、トルク等が調整される。エンジン58を始動する際には、第1モータジェネレータ52を電動機として機能させてエンジン58を駆動方向に回転させる。逆にエンジン58を停止させる際には、第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58に回転方向と逆方向のトルクを加える。この際、第1モータジェネレータ52で発電された電力は、インバータ50を介してバッテリ10に充電される。
図1に示すように、本実施形態における制御装置20は、バッテリ10の状態を監視するバッテリ用電子制御ユニット22(以下「バッテリECU22」という)と、バッテリ10の充電状態を推定するSOC推定部24と、第1モータジェネレータ52および第2モータジェネレータ54を駆動制御するモータ用電子制御ユニット28(以下「モータECU28」という)と、エンジン58の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するとともにエンジン58に対して燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御などの運転制御を行うエンジン用電子制御ユニット26(以下「エンジンECU26」という)と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット30(以下「HVECU30」という)と、バッテリ10への入力電力制限値Win(t)とバッテリ10の出力電力制限値Wout(t)を算出するバッテリ入出力電力制限値算出部40と、エンジン58の停止を予測するエンジン停止予測部42と、バッテリ入出力電力制限値算出部40とエンジン停止予測部42とに接続され、所定の条件の際にバッテリ10から電力を出力させる指令をHVECU30に出力するバッテリ出力電力調整部44と、を備えている。
次に、上述した制御装置20の各構成について詳細に説明する。図1に示すように、バッテリECU22には、バッテリ10を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ10の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、電流センサ14からの充放電電流、温度センサ12からのバッテリ温度値TBなどが入力され、記憶される。また、SOC推定部24では、バッテリECU22に入力された電流センサ14から実測される時間tにおけるバッテリ電流値IB(t)を積算して充電状態(SOC、残容量)も推定している。なお、積算には、実測された時間tのバッテリ温度値TB(t)により補正された推定電流値を用いることが好適である。また、バッテリ起電圧など他の情報を利用してより正確なSOC推定を採用することができる。
HVECU30は、CPU32を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU32の他に処理プログラムを記憶するROM34と、データを一時的に記憶するRAM36と、タイマー38と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。HVECU30には、車速センサ62からの信号や、イグニッションスイッチ64からのイグニッション信号や、EVモードスイッチ66からの信号や、図示しないアクセルセンサからの信号や、その他センサからの信号を受け、アクセル開度、ブレーキ踏み込み量、車速などの情報が入力される。ここで、アクセル開度、ブレーキ踏み込み量、車速などの情報に基づき、HVECU30においてトルク指令が決定され、HVECU30からモータECU28、エンジンECU26にトルク指令が出力され、このトルク指令に合致するように第1、第2モータジェネレータ52、54及びエンジン58の駆動が制御される。
また、HVECU30は、エンジンECU26やモータECU28、バッテリECU22と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU26やモータECU28、バッテリECU22と各種制御信号やデータのやりとりを行っている。また、ROM34には、後述するバッテリ入出力電力制限値算出部40において算出されるリチウム析出抑制のための許容入力電流値Ilim(t)、Ilim’(t)及びリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)を算出するためのプログラムが格納され、一方、RAM36には、バッテリECU22から出力されたバッテリ電流値IB(t)及びバッテリ温度値TB(t)を一時的に記憶するとともに、バッテリ入出力電力制限値算出部40にて算出されたリチウム析出抑制のための許容入力電流値Ilim(t)、Ilim’(t)及びリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)も一時的に記憶するとともに、各種演算に必要なデータを記憶する。
図2に示すように、バッテリ入出力電力制限値算出部40は、内部に、バッテリ温度値TBに対するバッテリ10の入力電力制限値Win1とバッテリ10の出力電力制限値Wout1のマップであるWin1/Wout1マップ46(図3参照)と、リチウム析出抑制のための許容入力電流値Ilim(t)、Ilim’(t)を算出する許容入力電流値算出部47とリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)を算出するIWin算出部48とを備えている。
図2に示すWin1/Wout1マップ46において、図3の実線aに示す出力電力制限値Wout1はバッテリ温度値TBが温和な環境下(図3に示すTB1とTB2の間)では一定の値を示し、バッテリ温度値TBが図3に示すTB1よりも低下するにつれて小さくなる。また、バッテリ温度値TBが図3に示すTB2よりも高くなった場合にも小さくなる。更に、図3の破線bに示すように、出力電力制限値Wout1はバッテリ10のSOCが小さくなった場合には、小さくなり、SOCが大きくなった場合には、大きくなる。
また、図3の一点鎖線cに示す入力電力制限値Win1はバッテリ温度値TBが温和な環境下(図3に示すTB1とTB2の間)では一定の値を示し、バッテリ温度値TBが図3に示すTB1よりも低下するにつれて大きくなる(絶対値は小さくなる)。また、バッテリ温度値TBが図3に示すTB2よりも高くった場合にも大きくなる(絶対値は小さくなる)。さらに、図3の*付線dに示すように、入力電力制限値Win1はバッテリ10のSOCが小さくなった場合には小さくなり(絶対値は大きくなる)、SOCが大きくなった場合には大きくなる(絶対値は小さくなる)。
図2に示す許容入力電流値算出部47は、バッテリECU22より出力されHVECU30のRAM36に一時記憶された時間tにおけるバッテリ電流値IB(t)(以下「IB[t]」ともいう)とバッテリ温度値TB(t)(以下「TB[t]」ともいう)と、SOC推定部24において推定された時間tにおける充電容量値SOC(t)とを用い、HVECU30のROM34に格納されているプログラムに基づき、充電時における単位時間当たりの許容入力電流値減少量F又はf、又は放電時の単位時間当たりの許容入力電流値回復量F’又はf’(後述する式(I’)のFと(II’)のfに相当)を求めるとともに、放置による単位時間当たりの許容入力電流値回復量G又はgを求め、これに基づいてバッテリ10への許容入力電流値Ilim(t)を算出する。ここで、許容入力電流値Ilim(t)は、前回算出した前回算出許容入力電流値Ilim(t−1)に基づいて算出するが、初回のみ設定許容入力電流値Ilim(0)を用いる。この初回のみ設定許容入力電流値Ilim(0)は、充放電履歴の影響がない状態から充電した場合に、単位時間以内にLi金属が析出しない最大電流値として求められる。
本実施の形態において、充電中の場合、許容入力電流値算出部47は、以下に示す式を用いて許容入力電流値Ilim(t)(以下、「Ilim[T]」、「Ilim[t]」ともいう)を算出する。まず、充放電履歴がない場合は、すなわち初回のみ、以下の式(I)により求められる。すなわち、充放電履歴がない状態における許容入力電流値Ilim(0)から、充放電継続による許容入力電流値減少量Fまたは許容入力電流値回復量F’、放置による許容入力電流値回復量Gを減算する。
式(I)中において、以下の通りである。

:充放電履歴の影響がない状態から充電した場合に、単位時間以内にLi金属が析出しない最大電流


:履歴なしの状態から時間Tまで継続された充電による許容電流値減少項
(放電の場合は正となるため、回復項)


:時間による回復項
また、充電中であって、充放電履歴がある場合は、以下の式(II)により求められる。


式中、Ilim[T]及びIlim[t]:時間T,tにおける許容入力電流値
IB[t]:時間tにおけるバッテリ電流値
TB[t]:時間tにおけるバッテリ温度値
SOC[t]:時間tにおけるバッテリSOC値
f()関数:単位時間当たりの充電による許容電流減少項
g()関数:放置による単位時間当たりの許容電流回復項
lim[t]=0の場合、バッテリ10の負極活物質中のLiイオンが飽和状態になることを示すことから、Ilim[0]−Ilim[t]は、バッテリ10の負極活物質中のLiイオン量を示す。一方、図4に示すように、時間による許容入力電流値の回復量は、負極活物質中のLiイオンが減少することによって得られ、その大きさはLiイオンの量に比例する。したがって、単位時間(dt)前の時間(t−1)におけるIlim[t−1]の関係は、Ilim[0]とIlim[t−1]との差に比例し、さらに差を無次元化するためにIlim[0]で除すことにより得ることができる。
一方、放電中の場合には、それぞれ上記式(I)及び(II)の式中のF()の関数及びf()の関数における符号がマイナスからプラスに変わり、以下のようになる。



式中、F()関数及びf()関数:単位時間当たりの放電による許容電流回復項を示す以外は、上述同様であるためここでは説明を省略する。
さらに、本実施の形態において、許容入力電流値算出部47では、使用により性能低下することを考慮し、さらにLi金属析出を経時劣化を考慮して、上述の式より得られたIlim[T]及びIlim[t]に劣化係数ηを乗じ、二次電池の経時劣化を考慮したIlim’[T]及びIlim’[t]を求めている。

lim’[T]=Ilim[T]×η 、又は、
lim’[t]=Ilim[t]×η ・・・ (III)
式中、η:劣化係数。
上記劣化係数ηは、一定の値であっても、またHVECU30のRAM36に予め格納された二次電池の充放電頻度と劣化係数との関係からなるマップに基づき変化する変数であってもよい。
また、本実施の形態のバッテリ入出力電力制限値算出部40は、フィードバック制御の制御遅れなどによりバッテリ電流値IBが、Ilim’(t)を超えて流れることを防止できるようにバッテリ10のリチウム析出抑制のための入力電力制限値IWin(t)を算出する。すなわち、バッテリECU22より出力されHVECU30のRAM36に一時記憶された時間tにおけるバッテリ電流値IB(t)と許容入力電流値算出部47において算出された許容入力電流値Ilim’(t)に基づき、例えばIlim(t)に対して所定量オフセットさせるようにして入力電流制限目標値Itagを一旦算出する(図4参照)。そして、得られたItagに基づいて下式(IV)によりリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)を算出する。
IWin算出部48は、次の式(IV)を用いてリチウム析出抑制のための入力電力制限値IWin(t)を算出する。

IWin(t)=SWin(t)
−K×{IB(t)−Itag1(t)}
−K×∫{IB(t)−Itag2(t)}dt ・・・(IV)

式中、
IWin(t):時間tにおけるリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値(W)
SWin(t):予め設定されたバッテリ入力電力制限規定値(例えば、バッテリ温度から定められたバッテリ10のベース入力電力制限規定値)
:p項フィードバックゲイン
:i項フィードバックゲイン
tag1(t):p項フィードバック制御による電流制限目標値
tag2(t):i項フィードバック制御による電流制限目標値
IB(t):時間tにおけるバッテリ電流値

なお、SWin(t)は、例えば、Win1/Wout1マップ46のように、予め設定されたバッテリ10の温度などとバッテリ10の入力電力制限値Win1との関係のマップにより求められる。
また、上記Itag1(t)及びItag2(t)は以下の式(V)により得られる。

tag1(t)=F(Ilim’(t))、及び、
tag2(t)=F(Ilim’(t)) ・・・ (V)
式(V)において、Itag1(t)及びItag2(t)は、上述のようにIlim’(t)に対し、それぞれ所定量だけオフセットさせた量として求められる。従って、Itag1,Itag2と、Ilim’(t)の関係をHVECU30のRAM36にマップとして予め格納しておき、これを参照してItag1,Itag2を求めるとよい。
次に、バッテリ入出力電力制限値算出部40におけるリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)の算出工程について、図5を参照しながら説明する。
最初に、温度センサ12にて時間tにおけるバッテリ温度値TB(t)が測定され、電流センサ14にて時間tにおけるバッテリ電流値IB(t)が測定される(図5のステップS110)。バッテリECU22は、温度センサ12から出力された時間tにおけるバッテリ温度値TB(t)と、電流センサ14から出力された時間tにおけるバッテリ電流値IB(t)を記憶するとともに、SOC推定部24に時間tにおけるバッテリ温度値TB(t)及びバッテリ電流値IB(t)を出力し、さらに、時間tにおけるバッテリ温度値TB(t)及びバッテリ電流値IB(t)をHVECU30に出力する。HVECU30のRAM36は、入力された時間tにおけるバッテリ温度値TB(t)及びバッテリ電流値IB(t)を一時的に記憶する。SOC推定部24では、入力された時間tにおけるバッテリ温度値TB(t)及びバッテリ電流値IB(t)を基に、時間tにおける充電容量値SOC(t)を推定する(図5のステップS112)。
次いで、アクセル開度、ブレーキ踏み込み量、車速センサ62で検出した車速などからHVECU30が回生中であると判定した場合(図5のステップS114)、回生エネルギのバッテリ10への充電が開始される。許容入力電流値算出部47は、上述した式(I)又は式(II)を用いて許容入力電流値Ilim(t)を算出し(図5のステップS118)、さらに、式(III)を用いて、バッテリ10の経時劣化を考慮した許容入力電流値Ilim’(t)を算出する(図5のステップS120)。すなわち、充電継続による許容入力電流値Ilim(t)の減少分(F項による減少分)を更新する。
さらに、許容入力電流値算出部47により出力された許容入力電流値Ilim’(t)と時間tにおける実際のバッテリ電流値IB(t)とを基に、IWin算出部48において、式(IV)及び式(V)を用い、リチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)を算出する(図5のステップS122)。
また、回生中ではないが、バッテリ10のSOCに基づき充電要求が発生した場合にも、上述した図5のステップS118からステップS122の動作を行う。なお、この場合には、通常第2モータジェネレータ54からの発電電力がバッテリ10に供給される。
また、回生中ではなく、走行に際してバッテリ10が充電中でない場合には、許容入力電流値算出部47において、上述した式(I’)又は式(II’)を用いて許容入力電流値Ilim(t)が算出され(図5のステップS126)、さらに、式(III)を用いて、二次電池の経時劣化を考慮した許容入力電流値Ilim’(t)が算出される(図5のステップS128)。すなわち、放電継続による許容入力電流値Ilim(t)の回復分(F項による回復分)または放置による増加分(G項による回復分)を更新する。
また、許容入力電流値算出部47により出力された放電時または放置時の更新をした許容入力電流値Ilim’(t)と時間tにおける実際のバッテリ電流値IB(t)とを基に、IWin算出部48において、式(IV)及び式(V)を用い、リチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)を算出する(図5のステップS122)。
次に、図6を参照しながら、バッテリ入出力電力制限値算出部40の制御用のバッテリ10の入力電力制限値Win(t)を設定する工程について説明する。バッテリ入出力電力制限値算出部40は、図6に示すステップS210からS222の動作を所定の時間間隔で繰り返して実行する。
図6のステップS210に示すように、バッテリ入出力電力制限値算出部40は、先に図5を参照して説明したと同様、バッテリECU22から時刻tにおけるバッテリ電圧値VB(t)、バッテリ電流値IB(t)、バッテリ温度値TB(t)が入力され(図6のステップS210)、バッテリ10のSOCの推定が行われる(図6のステップS212)。次に、バッテリ入出力電力制限値算出部40は、Win1/Wout1マップ46を参照して時刻tにおけるバッテリ10の入力電力制限値Win1(t)を取得する(図6のステップS214)。また、バッテリ入出力電力制限値算出部40は、IWin算出部48から時刻tにおけるリチウム析出抑制のためのバッテリ入力電力制限値IWin(t)を取得する(図6のステップS216)。そして、図6のステップS218に示すように、Win1(t)の絶対値とIWin(t)の絶対値とを比較し、IWin(t)の絶対値がWin1(t)の絶対値よりも小さい場合(図6のステップS218でYesの場合)には、図6のステップS220に示すように、IWin(t)を制御用のバッテリ10の入力電力制限値Win(t)に設定する。また、IWin(t)の絶対値がWin1(t)の絶対値以上の場合(図6のステップS218でNoと判断した場合)には、図6のステップS222に示すように、Win1/Wout1マップ46から読み出したバッテリ10の入力電力制限値Win1(t)を制御用のバッテリ10の入力電力制限値Win(t)に設定する。バッテリ入出力電力制限値算出部40は、設定したバッテリ10の入力電力制限値Win(t)をHVECU30およびバッテリ出力電力調整部44に出力する。
上記のように、バッテリ10の入力電力制限値Win(t)が設定されるので、図7の一点鎖線に示すように、バッテリ10への入力電力の継続時間が小さく、IWin(t)の絶対値がWin1(t)の絶対値よりも大きい場合には、バッテリ10の入力電力はWin1(t)となる。また、バッテリへの入力電力の継続時間が長くなり、IWin(t)の絶対値がWin1(t)の絶対値よりも小さくなる時刻t1以降は、バッテリ10の入力電力はIWin(t)となる。HVECU30は、図7の実線に示すように、バッテリ電力が設定されたバッテリ10の入力電力制限値Win(t)を超えないように、ハイブリッド車両100の走行状態を制御する。
また、バッテリ入出力電力制限値算出部40は、時刻tにおけるバッテリ電圧値VB(t)、バッテリ電流値IB(t)、バッテリ温度値TB(t)からバッテリ10のSOCを推定し、Win1/Wout1マップ46を参照してバッテリ10の出力電力制限値Wout1(t)を取得する。そして、取得したWout1(t)を制御用のバッテリ10の出力電力制限値Wout(t)に設定し、HVECU30およびバッテリ出力電力調整部44に出力する。
次に、エンジン停止予測部42について説明する。エンジン停止予測部42は、HVECU30と接続され、車速センサ62によって検出された車速信号や、イグニッションスイッチ64がオフとされた信号や、EVモードスイッチ66の信号や、図示しないアクセルセンサからの信号や、その他センサからの信号を受け、アクセル開度、ブレーキ踏み込み量等のハイブリッド車両100の走行状態の信号あるいは運転者の操作による信号が入力される。
エンジン停止予測部42は、HVECU30から入力されたこれらの信号に基づいて、エンジン58が現時点の直後、例えば、現時点から1sec以内、に停止すると予測されるかどうかを判断し、エンジン58が現時点の直後に停止されると予測した際には、エンジン停止予測信号をHVECU30に出力する。
エンジン58が現時点の直後に停止するかどうかは、例えば、車速センサ62によって検出した現時点での車速が略ゼロ、あるいはゼロ近傍の閾値未満で、ハイブリッド車両100が現時点の直後に停止し、これに伴ってエンジン58も現時点の直後に停止すると予測されるような場合、あるいは、現時点において運転者によってイグニッションスイッチ64がオフにされ、HVECU30にハイブリッド車両100の停止の要求があった場合、あるいは、現時点において運転者によってEVモードスイッチ66がオンにされ、エンジン58を停止した電動走行モードに移行する信号が入力されたような場合である。
次に、図8を参照しながら、バッテリ出力電力調整部44の動作について説明する。バッテリ出力電力調整部44は、図8に示すステップS310からS320の動作を所定の時間間隔で繰り返して実行する。
図8のステップS310に示すように、バッテリ出力電力調整部44には、バッテリ入出力電力制限値算出部40が設定した制御用のバッテリ10の入力電力制限値Win(t)と、出力電力制限値Wout(t)とが入力される。
バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS312に示すように、バッテリ10の入力電力制限値Win(t)の絶対値が所定の第1閾値未満となっているかどうか判断する。ここで、第1閾値は、エンジン停止の際に第1モータジェネレータ52から入力される最大電力値に所定の余裕を加えた数値であり、例えば、1〜2kWであってよい。
バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS312でYesと判断した場合には、エンジン停止の際にバッテリ10に電力を入力することができず、エンジン58を停止する際に第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させることができない可能性があると判断する。バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS312でNoと判断した場合には、バッテリ10は、エンジン58の停止の際の電力を入力可能であると判断し、バッテリ10の放電指令を出力せずにルーチンを終了する。この場合、HVECU30は、バッテリ10の放電による入力電力制限値Win(t)の絶対値の増大をまたずにエンジン58を停止する。
バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS312でYesと判断した場合には、図8のステップS314に進んで、現時点の直後にエンジン58の停止があるかどうか判断する。ステップS314では、エンジン停止予測部42からエンジン停止予測信号が入力されている場合には、Yesと判断し、エンジン停止予測部42からエンジン停止予測信号が入力されていない場合には、Noと判断する。ステップS314でYesと判断した場合には、バッテリ出力電力調整部44は、ハイブリッド車両100は、現時点の直後にエンジン58の停止がなされるにも拘わらず、バッテリ10の入力電力が制限されてエンジン58を停止する際に第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させることができない状態にあると判断する。また、ステップS314でNoと判断した場合には、バッテリ10の入力電力が制限されているものの、現時点の直後にエンジン58の停止がないと判断し、バッテリ10の放電指令を出力せずにルーチンを終了する。
バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS314でYesと判断した場合、図8のステップS316に進んで、バッテリ10の出力電力制限値Wout(t)の絶対値が第2閾値を超えているかどうか判断する。ここで、第2閾値は、エンジン停止の際に第1モータジェネレータ52から入力される最大電力値に所定の余裕を加えた数値であり、第1閾値と同様、例えば、1〜2kWであってよいが、第1閾値よりも大きいことが望ましい。
バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS316でYesと判断した場合には、バッテリ10を放電させることでバッテリ10の入力電力制限値Win(t)の絶対値を大きくすることが可能であると判断して、図8のステップS318に進み、HVECU30にバッテリ10から電力を出力させる指令であるバッテリ放電指令を出力する。
HVECU30は、バッテリ出力電力調整部44からバッテリ放電指令が入力された場合には、エンジン58の停止を遅らせてエンジン58を停止させる前に、所定時間だけ図1に示す放電スイッチ18をオンにして放電抵抗17を介してバッテリ10の放電を行う。所定の時間は、バッテリ10の入力電力制限値Win(t)の絶対値が第1閾値よりも大きくなるまでSOCを低下させることができる時間でも良いし、バッテリ10の入力電力制限値Win(t)がIWin(t)で規定されている場合には、放電により許容電力の回復項(式(I’)、(II’)におけるF()関数およびf()関数)が大きくなり、入力電力制限値IWin(t)の絶対値が第1閾値よりも大きくなるまでの時間としてもよい。
HVECU30は、所定の時間が経過したら、入力電力制限値Win(t)の絶対値が第1閾値よりも大きくなったとみなしてエンジン58を停止させる。このように、バッテリ10の入力電力制限値Win(t)の絶対値が、エンジン停止の際に第1モータジェネレータ52から入力される最大電力値に所定の余裕を加えた数値である第1閾値よりも大きくなった後でエンジン58を停止させるので、エンジン58を停止する際に第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させることが可能となり、エンジン58の停止の際に共振により音や振動が発生することを抑制することができる。
バッテリ出力電力調整部44は、図8のステップS318でNoと判断した場合には、バッテリ10はバッテリ10の入力電力制限により、バッテリ10を放電させることができないと判断し、バッテリ放電指令を出力せずに図8のステップS320に進み、所定時間だけバッテリ10の充放電を禁止してバッテリ10を放置状態とする指令をHVECU30に出力する。
この指令が入力されたら、HVECU30は、所定の時間だけエンジン58を停止することを遅らせると共に、例えば、バッテリ10への電力回生を停止する等によりバッテリを放置状態とする。バッテリ10の入力電力制限値Win(t)がIWin(t)で規定されている場合には、バッテリ10が放置状態となると、時間による許容電力の回復項(式(II)におけるg()関数)の絶対値が大きくなるので、入力電力制限値IWin(t)の絶対値が大きくなり、入力電力制限値Win(t)が大きくなる。HVECU30は、所定の時間が経過したら入力電力制限値Win(t)の絶対値が第1閾値よりも大きくなったとみなして、エンジン58を停止させる。これにより、バッテリ10を制限値以上に放電させてバッテリ10の性能低下や劣化が発生することを抑制すると共に、エンジン58を停止する際に第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させてエンジン58の停止の際に共振により音や振動が発生することを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の制御装置20は、バッテリ10への入力が大きく制限されており、エンジン58を停止する際に第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させることができない場合に、現時点の直後にエンジン58が停止すると予測した場合で、且つ、バッテリ10の放電が可能な場合に、所定時間だけバッテリ10から電力を出力させてバッテリ10の入力電力の制限を緩和する。これにより、バッテリ10を制限値以上に放電させてバッテリ10の性能低下や劣化が発生することを抑制しつつ、エンジン停止の際にバッテリ10への電力の入力を可能とする。そして、バッテリ10への入力が大きく制限されている場合でも、エンジン停止の際に第1モータジェネレータ52を発電機として機能させてエンジン58の回転数を低下させてエンジン58の回転数を低下させる時間を短縮し、エンジン58と周辺部品との共振帯での時間を短くして音や振動の発生を抑制することができる。
10 バッテリ、12 温度センサ、14 電流センサ、16 電圧センサ、17 放電抵抗、18 放電スイッチ、20 制御装置、22 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、24 SOC推定部、26 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、28 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、30 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、38 タイマー、40 バッテリ入出力電力制限値算出部、42 エンジン停止予測部、44 バッテリ出力電力調整部、46 Win1/Wout1マップ、47 許容入力電流値算出部、48 IWin算出部、50 インバータ、52 第1モータジェネレータ、54 第2モータジェネレータ、56 動力分配統合機構、58 エンジン、60 駆動輪、62 車速センサ、64 イグニッションスイッチ、66 電動走行モード選択スイッチ(EVモードスイッチ)、100 ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. エンジンと、モータジェネレータと、バッテリとを備え、前記エンジンを停止させる際に、前記モータジェネレータを発電機として機能させて発電電力を前記バッテリに入力し、前記エンジンの回転数を低下させるハイブリッド車両の制御装置であって、
    ハイブリッド車両の走行状態または運転者の操作に基づいて、前記エンジンの停止を予測するエンジン停止予測部と、
    前記バッテリへの入力電力の制限値と前記バッテリからの出力電力の制限値とを算出するバッテリ入出力電力制限値算出部と、
    前記バッテリ入出力電力制限値算出部が算出した前記バッテリへの入力電力の制限値の絶対値が第1閾値未満で、前記エンジン停止予測部が現時点の直後に前記エンジンが停止すると予測した際に、前記バッテリ入出力電力制限値算出部が算出した前記バッテリの出力電力の制限値の絶対値が第2閾値を超える場合に、所定時間だけ前記バッテリから電力を出力させるバッテリ出力電力調整部と、を備えるハイブリッド車両の制御装置。
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