JP2018033647A - 運動解析システム - Google Patents

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哲夫 福永
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【課題】複数台敷き詰められたフォースプレート上で被験者に運動してもらうことにより、その運動時に掛かる荷重や足の位置などを検出できるようにするとともに、計算量を少なくして迅速に荷重や足の位置などを計算できるようにした運動解析システムを提供することを目的とする。【解決手段】ロードセル21を有するフォースプレート2を複数台敷設し、当該敷設された複数台のフォースプレート2上で運動する被験者の荷重や位置を検出するようにした運動解析システム1において、各フォースプレート2のロードセル21から6分力の荷重を出力するとともに、被験者が踏圧したフォースプレート2の番号を検出する。そして、踏圧したと判断されたフォースプレート2と前方側に隣接するフォースプレート2からのみロードセル21の出力値を出力する。そして、その出力された荷重値から被験者の足の位置であるCOPを算出して荷重やCOPをパソコン5に表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、競技場などの広い場所で運動する被験者の荷重や足の位置などを検出できるようにした運動解析システムに関するものである。
一般に、被験者の走行時にかかる足の荷重やその位置などを解析する場合、フォースプレートを周回するベルトの上で被験者に運動をしてもらい、その被験者から掛かる荷重や足の位置などを検出する方法が用いられている(特許文献1や特許文献2など)。
このような解析装置は、複数のロードセルを有するフォースプレートと、このフォースプレート上で周回する無端ベルトなどを設けて構成されており、被験者を左右のフォースプレート上で周回する無端ベルト上で運動してもらうことにより、荷重や足の位置などを検出できるようにしたものである。このような解析装置を用いれば、狭い室内空間などで被験者にベルト上を運動してもらうことで、被験者の足にかかる荷重や足の位置などを検出して運動状態を解析することができるというメリットがある。
しかしながら、このような解析装置を用いてフォースプレート上で運動してもらう場合、どうしても狭い室内空間で運動してもらうことになるために、実際の陸上トラック上での走行と運動状態が変わってしまうことになる。
そこで、実際の陸上トラックに複数台のフォースプレートを敷き詰め、被験者にこれらのフォースプレート上で運動してもらうことにより、運動時に掛かる荷重や足の位置などを解析することも考えられる。しかしながら、このように複数台のフォースプレートを敷き詰めた場合、瞬時にすべてのフォースプレートから荷重を検出して足の位置などを計算しなければならず、また、隣接するフォースプレートとフォースプレートとの境界部分が踏圧される場合もあるため、これら二枚のフォースプレートの組み合わせからも荷重の検出や足の位置の計算などを行わなければならい。このため、高精度なCPUを有するコンピューターが要求されるといった問題があった。
特開2016−34577号公報 特開2015−160018号公報
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたものであり、複数台敷き詰められたフォースプレート上で被験者に運動してもらうことにより、その運動時に掛かる荷重や足の位置などを検出できるようにするとともに、計算量を少なくして迅速に荷重や足の位置などを計算できるようにした運動解析システムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、ロードセルを有するフォースプレートを複数台敷設し、当該敷設された複数台のフォースプレート上で運動する被験者の荷重や足の位置を検出するようにした運動解析システムにおいて、前記被験者が踏圧したフォースプレートを検出する踏圧プレート検出手段と、当該踏圧検出手段で踏圧されたと判断されたフォースプレートおよび当該フォースプレートに隣接するフォースプレートからのみロードセルの出力値を出力する出力手段と、当該出力手段で出力された値から被験者の足の位置を算出する足位置算出手段と、当該足位置算出手段で算出された足の位置と前記ロードセルの出力値を表示する表示手段とを備えるようにしたものである。
このように構成すれば、踏圧されたフォースプレートとこれに隣接するフォースプレートからのみ荷重などを出力するため、少ないデータ量に基づいて迅速に荷重や足の位置などを計算することができるようになる。
また、このような発明において、複数台のフォースプレートが同時に踏圧された場合、当該踏圧された複数台のフォースプレートのすべてのロードセルの出力値を用いて被験者の足の位置を算出するようにする。
このように構成すれば、被験者がフォースプレートの境界部分を踏圧した場合であっても、その二台のフォースプレートのロードセルから荷重を検出して足の位置などを計算することができ、被験者にフォースプレートの境界部分などを意識させることなく運動させることができるようになる。
さらに、前記ロードセルからの出力値である電圧値を電流値に変換する電流変換部を備え、当該電流変換部でロードセルの出力を電流値に変換して前記踏圧プレート検出手段側に出力する。
このように構成すれば、フォースプレートとコンピューターまでの距離が長い場合であっても、電流値で信号を出力することでノイズや減衰などの影響を少なくすることができるようになる。
また、前記電流変換部で変換された電流値をA/D変換し、前記踏圧プレート検出手段で踏圧されたと判断されたフォースプレートからの出力を、他のフォースプレートからの出力と異なるように電圧値を変化させて足位置算出手段に出力する。
このように構成すれば、電圧値の大きさによってどのフォースプレートが踏圧されたのかを判断することができるようになる。
本発明によれば、ロードセルを有するフォースプレートを複数台敷設し、当該敷設された複数台のフォースプレート上で運動する被験者の荷重や位置を検出するようにした運動解析システムにおいて、前記被験者が踏圧したフォースプレートを検出する踏圧プレート検出手段と、当該踏圧検出手段で踏圧されたと判断されたフォースプレートおよび当該フォースプレートに隣接するフォースプレートからのみロードセルの出力値を出力する出力手段と、当該出力手段で出力された値から被験者の足の位置を算出する足位置算出手段と、当該足位置算出手段で算出された足の位置と前記ロードセルの出力値を表示する表示手段とを備えるようにしたので、踏圧されたフォースプレートとこれに隣接するフォースプレートからのみ荷重などが出力され。これにより、少ないデータ量に基づいて迅速に荷重や足の位置などを計算することができるようになる。
本発明の一実施の形態における運動解析システムの全体概略図 同形態における運動解析システムの機能ブロック図 同形態におけるフォースプレートの前後方向の足の位置を算出する方法を示す図 同形態におけるフォースプレートの左右方向の足の位置を算出する方法を示す図 同形態における2台のフォースプレートを同時に踏圧した場合の足の位置を算出する方法を示す図 同形態におけるフローチャートを示す図
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態の運動解析システム1は、図1に示すように、運動競技場のトラックに敷設される複数台のフォースプレート2と、そのフォースプレート2に設けられたロードセル21を用いて被験者の荷重や足の位置などを計算してパソコン5に表示できるようにしたものであって、特徴的に、フォースプレート2が踏圧された場合に、そのフォースプレート2やこれに隣接するフォースプレート2からのみ荷重などを制御部4に出力し、少ない計算量で足の位置などを計算できるようにしたものである。以下、本発明の一実施の形態における運動解析システム1について説明する。
まず、この運動解析システム1を構成するフォースプレート2は、図1に示すように、正方形状あるいは長方形状をなす上下2枚の金属製プレート(上側の金属プレートは波線で表示)と、その2枚の金属製プレートの間の四隅近傍に設けられたロードセル21とを有するように構成されるものであって、これらのロードセル21を用いて荷重などを検出できるようにしている。なお、ここでフォースプレート2は、スタート地点の両手や両足の位置にそれぞれ1台ずつ合計4台設けられるとともに、走行方向に沿って50台設けられているものとする。これらの各フォースプレート2のロードセル21は、荷重によってひずみが生じた場合に、そのひずみによって変化する電圧値でXYZ軸の荷重を検出できるように構成されている。このXYZ軸方向としては、走行方向をY軸(図1の左右方向)、これに水平面内で直交する方向をX軸、鉛直方向をZ軸としている。そして、このように出力された電圧値はアンプで増幅され、図2におけるA/D変換部22でA/D変換された後に分力算出部23で6分力を計算できるようにしている。
分力算出部23で6分力を計算する場合、各ロードセル21から出力された値に基づいてフォースプレート2ごとの荷重Fx〜Fz、Mx〜Mzを算出する。まずXYZ軸方向の荷重を算出する場合、Z軸方向については4つのロードセル21の荷重Fz1〜Fz4を加算し、Y軸方向については、Y軸方向に沿って並ぶ前後2つのロードセル21の荷重Fy1+Fy4、Fy2+Fy3を算出し、X軸方向については、X軸方向に並ぶ2つのロードセル21の荷重Fx1+Fx2、Fx3+Fx4を算出する。一方、モーメントについては、フォースプレート2の中心を基準として、各軸まわりのモーメントMx、My、Mzを算出する。このモーメントを算出する場合、フォースプレート2の中心から横方向(X軸方向)に沿ったロードセル21までの距離をa、走行方向(Y軸方向)に沿ったロードセル21までの距離をbとした場合、次の式1を用いて算出される。なお、これらのFx1〜Fz4、Mx1〜Mz4における最後の引数番号「1〜4」は、図1におけるロードセル21に示されたカッコ内の番号における荷重やモーメントを示すものである。
<式1>
Mx=b×(Fz1+Fz2+Fz3+Fz4)
My=a×(Fz1+Fz2+Fz3+Fz4)
Mz=b×(Fx12+Fx34)+a×(Fy14+Fy23)
a:フォースプレート2の中央からX軸方向のロードセル21までの距離
b:フォースプレート2の中央からY軸方向のロードセル21までの距離
そして、このように算出された6分力をD/A変換部24でD/A変換し、集中中継盤3に向けて出力する。この集中中継盤3は、フォースプレート2と数十メートル〜百メートル以上離れた位置に設けられることが多いため、これらの間を電圧値として出力すると途中で減衰やノイズなどの影響を受けてしまい、不正確なデータが出力されてしまうことになる。このため、ここでは電流変換部25を用いて、電圧値で出力された6分力の信号である6ch分の電圧値を電流値に変換し、減衰やノイズなどの影響の少ない信号として集中中継盤3に出力する。なお、集中中継盤3に向けて各フォースプレート2からケーブル出力する場合、ケーブルの本数を少なくするために、途中に中継局を設けてそこから集中中継盤3に向けて電流値出力を行うようにしてもよい。
この集中中継盤3では、すべてのフォースプレート2の6ch分の電流値出力をA/D変換部31でA/D変換してデジタル信号を得る。この実施の形態では、スタート地点に4台のフォースプレート2が設けられており、走行方向に沿って50台のフォースプレート2が設けられているため、6×(4+50)=324のデジタルデータが得られることになる。
踏圧プレート検出手段32では、この走行方向に沿った50台のフォースプレート2のFzを1台目から順に基準値(例えば、50N)と比較し、基準値を超えていることを最初に検知したフォースプレート2を「踏圧されたフォースプレート2」と判断する。すなわち、2台のフォースプレート2が同時に踏圧された場合は、若い番号の方のフォースプレート2が踏圧されたと判断する。一方、すべてのフォースプレート2が基準値を超えていなかった場合は、直前の判断を承継し、また、一定時間(例えば、5秒程度)すべてのフォースプレート2が基準値を超えていないときは、1台目のフォースプレート2が踏まれているものと判断する。
出力手段33では、この踏圧プレート検出手段32で踏圧されたと判断されたフォースプレート2およびこの前方に隣接するフォースプレート2からのみ荷重やモーメント、および、踏圧されたフォースプレート2の番号などの信号を出力する。このフォースプレート2の番号を信号として出力する場合、N番目のフォースプレート2が踏圧された場合は、1chに「−10+0.4×N(V)」の電圧値を出力し、各フォースプレート2毎に変化する電圧値によってどのフォースプレート2が踏圧されたかを判断できるようにする。一方、2〜7chには、そのN番目のフォースプレート2の荷重やモーメントの6つの値を出力し、続く8〜13chには、(N+1)番目のフォースプレート2の荷重やモーメントの6つの値を出力する。なお、最後のフォースプレート2が踏圧された場合(N=50のとき)は、8〜13chを「0V」とする。また、14〜37chには、スタート地点における4台のフォースプレート2から検出された荷重とモーメントの6つの値をアナログデータとして制御部4に出力する。
そして、制御部4では、この集中中継盤3からの1ch〜37chの±10V電圧値入力をA/D変換部41でA/D変換し、37ch分のデジタルデータを得る。これにより本来324chのデジタルデータが37chに減少され、著しく処理データを減少させることができる。そして、踏圧されたフォースプレート2の番号毎に電圧値変化する1ch目のデータを逆演算して踏圧されたフォースプレート2の番号を検出して、2〜13chの値がどのフォースプレート2による値なのかを判断する。
そして、足位置算出手段42では、このように出力された値を用いて、踏圧されたフォースプレート2の踏圧位置であるCOP(Center Of Pressure)を算出する。なお、このCOPを算出する場合、スタート地点を原点とする座標で出力を行うようにする。
このCOPを計算するに際しては、踏圧されたフォースプレート2におけるロードセル21にかかる荷重と前後方向のモーメントの釣り合い式<式2>から、前後方向の足の座標位置LFやLRなどを算出する。この釣り合い式は、図3の足の位置を中心とするモーメントの釣り合いを示している。
<式2>
PF×LF=PB×LB
L=LF+LB(=2b)
PF:前方の2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
PB:後方の2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
LF:足の位置から前方のロードセル21までの距離
LB:足の位置から後方のロードセル21までの距離
L:前後のロードセル21の距離
これらの数値のうち、PF、PBは、図3に示すように、ロードセル21からの出力値であり、Lは前後のロードセル21の距離として既知であるため、これらの値から、それぞれのフォースプレート2における前後方向の足の位置LFやLBを算出することができる。そして、このフォースプレート2の番号に基づいて、直前までのフォースプレート2までの長さを加算して、スタート地点からの距離を算出する。
一方、フォースプレート2における左右方向の足の位置については、フォースプレート2におけるロードセル21にかかる荷重と左右方向のモーメントの釣り合い式<式3>から、その左右方向の足の座標位置WRやWLなどを算出することができる。この釣り合い式は、図4の足の位置を中心とするモーメントの釣り合いを示している。
<式3>
PL×WL=PR×WR
W=WL+WR(=2a)
PR:右側の2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
PL:左側の2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
WR:足の位置から右側のロードセル21までの距離
WL:足の位置から左側のロードセル21までの距離
W:左右のロードセル21の距離
これらの数値のうち、PR、PLは、図4に示すように、ロードセル21からの出力値であり、Wは左右のロードセル21の距離として既知であるため、これらの値から、それぞれのフォースプレート2における左右方向の足の位置WRやWLなどを算出することができる。
一方、図5に示すように、前後のフォースプレート2の境界が同時に踏圧された場合は、2台のフォースプレート2から荷重が同時に出力されることになるが、その踏圧された2台のフォースプレート2を1台のフォースプレート2とみなして足の位置(COP)を算出する。このとき、モーメントの釣り合い式<式4>から、前後方向の足の位置LFやLBを算出することができる。
<式4>
PFF×LFF+PFR×LFR=PRF×LRF+PRR×LRR
PFF:前方フォースプレート2における前方2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
PFR:前方フォースプレート2における後方2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
PRF:後方フォースプレート2における前方2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
PRR:後方フォースプレート2における後方2つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
そして、この踏圧されたフォースプレート2の直前までのフォースプレート2の長さを考慮することにより、スタート地点からの距離を算出する。
一方、図5における左右方向の足の位置については、同様にモーメントの釣り合い式で求めることができる。左右のフォースプレート2の境界部分を踏圧した場合は、次の<式5>を用いて足の位置を算出する。
<式5>
PR×WR=PL×WL
PR:前後のフォースプレート2の右側4つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
PL:前後のフォースプレート2の左側4つのロードセル21のZ軸方向の荷重合計値
そして、このように計算されたCOP、および、踏圧されたフォースプレート2の荷重Fx、Fy、Fz、踏圧されたフォースプレート2のモーメントMx、My、Mzの値をUSBケーブルを介してパソコン5に出力し、表示手段51を用いてディスプレイに出力する。
次に、このように構成された運動解析システム1の動作例を図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、被験者がスタート地点から走行して、1台目のフォースプレート2が踏圧された場合、その1台目のフォースプレート2のロードセル21から荷重が電圧値として出力される。そして、この荷重値を増幅して(ステップS1)、A/D変換部22でデジタル信号に変換する(ステップS2)。そして、分力算出部23を用いて荷重やモーメントなどの6分力を計算する(ステップS3)。このとき、モーメントとしては、そのフォースプレート2の中心位置を軸とするXYZ軸を中心とするモーメントを計算する。そして、その値を再びD/A変換部24でアナログデータに変換し(ステップS4)、電流変換部25で電流値に変換した後(ステップS5)、Fx〜Fz、Mx〜Mzの6chのデータとして集中中継盤3に向けて出力する(ステップS6)。
一方、この集中中継盤3では、基準値を用いてどのフォースプレート2が踏まれたかを判断する(ステップS7)。ここでは、1台目のフォースプレート2で基準値を超える荷重が検出されることになるため、「N=1台目のフォースプレート2が踏まれている」と判断し、出力手段33を介して1台目のフォースプレート2と、この前方に隣接する2台目のフォースプレート2の荷重やモーメントを出力する。この出力される電圧値としては、ここでは「−10+0.4×1(V)」というようにフォースプレート2の番号に応じた電圧値で出力し(ステップS8)、この電圧値によって踏圧されたフォースプレート2の番号を後に判断できるようにしておく。
そして、制御部4でこの出力値をA/D変換し(ステップS9)、足位置算出手段42でCOPを計算する(ステップS10)。そして、足位置算出手段42で前述の式2〜式3を用いてスタート地点を基準とした座標での足の位置を算出し、前述の荷重やモーメント、COPなどをパソコン5の表示手段51に表示出力する(ステップS11)。
同様にして、被験者がN枚目のフォースプレート2が踏圧した場合、同様にして、そのN台目のフォースプレート2のロードセル21から荷重を電圧値として出力し、これを増幅して(ステップS1)、A/D変換部22でデジタル信号に変換する(ステップS2)。そして、分力算出部23を用いて荷重やモーメントを算出し(ステップS3)、その値を再びD/A変換部24でアナログデータに変換する(ステップS4)。そして、電流変換部25で電流値に変換した後(ステップS5)、Fx〜Fz、Mx〜Mzの6chのデータとして集中中継盤3に向けて出力する(ステップS6)。
また、集中中継盤3では、どのフォースプレート2が踏まれたかを基準値と比較して判断する。ここでは、N台目のフォースプレート2で基準値を超える荷重が検出されることになるため、出力手段33を介してN台目のフォースプレート2と、(N+1)台目のフォースプレート2の荷重やモーメントを出力する。この出力される電圧値としては「−10+0.4×N(V)」というようにフォースプレート2の番号に応じた電圧値で出力し(ステップS8)、この電圧値によって踏圧されたフォースプレート2の番号を後に判断できるようにする。
そして、制御部4でこの出力値をA/D変換し(ステップS9)、足位置算出手段42でCOPを計算する(ステップS10)。そして、足位置算出手段42で前述の式2〜式3を用いてスタート地点を基準とした座標での足の位置を算出し、また、フォースプレート2の境界部分が踏圧された場合は、式4〜式5を用いて足の位置を算出し、前述の荷重やモーメント、COPなどをパソコン5の表示手段51に表示出力する(ステップS11)。
以下、同様にして踏圧されたフォースプレート2とこれに隣接するフォースプレート2からのみ荷重を出力してCOPを算出するようにしていく。
このように上記実施の形態によれば、ロードセル21を有するフォースプレート2を複数台敷設し、当該敷設された複数台のフォースプレート2上で運動する被験者の荷重や位置を検出するようにした運動解析システム1において、前記被験者が踏圧したフォースプレート2を検出する踏圧プレート検出手段32と、当該踏圧検出手段で踏圧されたと判断されたフォースプレート2および当該フォースプレート2に隣接するフォースプレート2からのみロードセル21の出力値を出力する出力手段33と、当該出力手段33で出力された値から被験者の足の位置を算出する足位置算出手段42と、当該足位置算出手段42で算出された足の位置と前記ロードセル21の出力値を表示する表示手段51とを備えるようにしたので、少ないデータ量に基づいて迅速に荷重や足の位置などを計算することができるようになる。
また、複数台のフォースプレート2が同時に踏圧されたと判断された場合、当該踏圧された複数台のフォースプレート2のすべてのロードセル21の出力値を用いて被験者の足の位置を算出するようにしたので、被験者がフォースプレート2の境界部分を踏圧した場合であっても、その二台のフォースプレート2のロードセル21から荷重を検出して足の位置などを計算することができ、フォースプレート2の境界部分などを意識することなく走行させることができるようになる。
さらに、前記ロードセル21からの出力値である電圧値を電流値に変換する電流変換部を備え、当該電流変換部25でロードセル21の出力を電流値に変換して前記踏圧プレート検出手段32側に出力するようにしたので、フォースプレート2とコンピューターまでの距離が長くなった場合であっても、電流値で信号を出力することによりノイズや減衰などの影響を少なくして正確な出力値を得ることができるようになる。
また、前記電流変換部で変換された電流値をA/D変換し、前記踏圧プレート検出手段32で踏圧されたと判断されたフォースプレート2からの出力を、他のフォースプレート2からの出力と異なるように電圧値を変化させて足位置算出手段42に出力するようにしたので、電圧値によってどのフォースプレート2が踏圧されたのかを判断することができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく種々の態様で実子することができる。
例えば、上記実施の形態では、陸上競技を行う被験者の走行状態を解析する場合を例に挙げて説明したが、体操競技や球技など、あらゆる分野のスポーツの運動解析に使用することができる。また、リハビリを行う患者の運動解析にも適用することができる。
また、上記実施の形態では、フォースプレート2を直線状に敷設するようにしたが、平面状に並べて運動解析できるようにしてもよい。この場合、各フォースプレート2の境界部分を踏圧された場合は、そのフォースプレート2と、これに隣接する複数枚のフォースプレート2から荷重を出力してCOPを計算するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、フォースプレート2ごとに電圧を変化させて踏圧されたフォースプレート2の番号を判断できるようにしたが、各フォースプレート2に識別情報を付与しておき、フォースプレート2が踏圧された際に、その識別情報を一緒に出力させるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、制御部4でCOPを計算するようにしたが、集中中継盤3やパソコン5などでCOPを計算するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、荷重やモーメント、足の位置などを算出するようにしたが、重心位置などを計算できるようにしてもよい。
1 運動解析システム
2 フォースプレート、21 ロードセル、22 A/D変換部、23 分力算出部、24 D/A変換部、25 電流変換部
3 集中中継盤、31 A/D変換部、32 踏圧プレート検出手段、33 出力手段
4 制御部、41 A/D変換部、42 足位置算出手段
5 パソコン、51 表示手段

Claims (4)

  1. ロードセルを有するフォースプレートを複数台敷設し、当該敷設された複数台のフォースプレート上で運動する被験者の荷重や位置を検出するようにした運動解析システムにおいて、
    前記被験者が踏圧したフォースプレートを検出する踏圧プレート検出手段と、
    当該踏圧検出手段で踏圧されたと判断されたフォースプレートおよび当該フォースプレートに隣接するフォースプレートからのみロードセルの出力値を出力する出力手段と、
    当該出力手段で出力された値から被験者の足の位置を算出する足位置算出手段と、
    当該足位置算出手段で算出された足の位置と前記ロードセルの出力値を表示する表示手段と、
    を備えるようにした運動解析システム。
  2. 前記位置算出手段が、複数台のフォースプレートが同時に踏圧されたと判断された場合、当該踏圧された複数台のフォースプレートのすべてのロードセルの出力値を用いて被験者の足の位置を算出するようにした請求項1に記載の運動解析システム。
  3. 前記ロードセルからの出力値である電圧値を電流値に変換する電流変換部を備え、
    当該電流変換部でロードセルからの電圧値を電流値に変換してロードセルからの出力値を前記踏圧プレート検出手段および出力手段に出力するようにした請求項1に記載の運動解析システム。
  4. 前記電流変換部で変換された電流値をA/D変換し、
    前記踏圧プレート検出手段で踏圧されたと判断されたフォースプレートからの出力を、他のフォースプレートからの出力と異なるように電圧値を変化させて出力させるようにした請求項3に記載の運動解析システム。
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