JP2018032693A - 発光装置、及び、照明装置 - Google Patents

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Masumi Abe
益巳 阿部
康晴 上野
Yasuharu Ueno
康晴 上野
直紀 田上
Naoki Tagami
直紀 田上
倉地 敏明
Toshiaki Kurachi
敏明 倉地
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Abstract

【課題】光反射材を含む樹脂の劣化を抑制することができる発光装置を提供する。【解決手段】発光装置10は、基板11と、基板11上に配置されたLEDチップ12と、LEDチップ12の上方に配置された第一封止層13と、基板11上にLEDチップ12を囲むように配置された、光反射材14aを含む第一樹脂材14と、第一樹脂材14とLEDチップ12との間に配置された第二樹脂材15とを備える。第一樹脂材14は、第二樹脂材15よりも光反射材14aの濃度が高い。【選択図】図3

Description

本発明は、発光装置、及び、発光装置を用いた照明装置に関する。
従来、LED(Light Emitting Diode)と蛍光体とを組み合わせて白色光を出射する発光装置(発光モジュール)が知られている。このような発光装置として、特許文献1には、透明樹脂の滴下量によって色度が調整されたLED光源が開示されている。
特開2009−193994号公報
ところで、基板に配置されたLEDの周りを、光反射材を含む樹脂によって囲んだ発光装置が知られている。このような発光装置においては、光反射材を含む樹脂の劣化を抑制することが課題となる。
本発明は、光反射材を含む樹脂の劣化を抑制することができる発光装置及び照明装置を提供する。
本発明の一態様に係る発光装置は、基板と、前記基板上に配置された発光素子と、前記発光素子の上方に配置された封止層と、前記基板上に前記発光素子を囲むように配置された、光反射材を含む第一樹脂材と、前記第一樹脂材と前記発光素子との間に配置された第二樹脂材とを備え、前記第一樹脂材は、前記第二樹脂材よりも前記光反射材の濃度が高い。
本発明の一態様に係る照明装置は、前記発光装置と、前記発光装置に、当該発光装置を点灯させるための電力を供給する点灯装置とを備える。
本発明によれば、光反射材を含む樹脂の劣化を抑制することができる発光装置及び照明装置が実現される。
図1は、実施の形態1に係る発光装置の外観斜視図である。 図2は、実施の形態1に係る発光装置の平面図である。 図3は、図2のIII−III線における模式断面図である。 図4は、実施の形態1に係る発光装置の製造方法のフローチャートである。 図5Aは、実施の形態1に係る発光装置の製造方法を示す第一の模式断面図である。 図5Bは、実施の形態1に係る発光装置の製造方法を示す第二の模式断面図である。 図5Cは、実施の形態1に係る発光装置の製造方法を示す第三の模式断面図である。 図6は、実施の形態1の変形例1に係る発光装置の模式断面図である。 図7は、実施の形態1の変形例2に係る発光装置の模式断面図である。 図8は、実施の形態1の変形例3に係る発光装置の模式断面図である。 図9は、実施の形態2に係る照明装置及びこれを備える車両の外観斜視図である。 図10は、実施の形態2に係る照明装置の模式断面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。例えば、以下の実施の形態における変形例においては、当該変形例よりも前に説明が行われた実施の形態との相違点を中心に説明が行われる。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。座標軸におけるZ軸方向は、例えば、鉛直方向であり、Z軸+側は、上側(上方)と表現され、Z軸−側は、下側(下方)と表現される。Z軸方向は、言い換えれば、発光装置が備える基板に垂直な方向である。また、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面(水平面)上において、互いに直交する方向である。X−Y平面は、発光装置が備える基板の主面に平行な平面である。例えば、以下の実施の形態において、「平面視形状」とは、Z軸方向から見た形状を意味する。
(実施の形態1)
[発光装置の構成]
まず、実施の形態1に係る発光装置の構成について図面を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る発光装置の外観斜視図である。図2は、実施の形態1に係る発光装置の平面図である。図3は、図2のIII−III線における模式断面図である。なお、図1〜図3では、基板11上の配線パターンなどの図示は省略されている。
図1〜図3に示されるように、実施の形態1に係る発光装置10は、基板11と、複数のLEDチップ12と、第一封止層13と、第一樹脂材14と、第二樹脂材15とを備える。
発光装置10は、基板11にLEDチップ12が直接実装された、いわゆるCOB(Chip On Board)構造のLEDモジュールである。発光装置10は、例えば、車両用前照灯の光源として使用されるが、スポットライトまたは投光機などの他の照明装置の光源として使用されてもよい。発光装置10においては、小さな発光領域から明るい光を出射するために、複数のLEDチップ12が密集実装(密集配置)されている。これにより、高光束で配光制御が容易な発光装置10が実現される。
基板11は、配線(図示せず)が設けられた配線領域を有する基板である。なお、配線は、LEDチップ12に電力を供給するための金属配線である。基板11上には、発光装置10と外部装置とを電気的に接続するための電極が配線の一部として設けられる。基板11は、例えば、メタルベース基板またはセラミック基板である。また、基板11は、樹脂を基材とする樹脂基板であってもよい。
セラミック基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ)からなるアルミナ基板または窒化アルミニウムからなる窒化アルミニウム基板等が採用される。また、メタルベース基板としては、例えば、表面に絶縁膜が形成された、アルミニウム合金基板、鉄合金基板または銅合金基板等が採用される。樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板等が採用される。
なお、基板11として、例えば光反射率が高い(例えば光反射率が90%以上の)基板が採用されてもよい。基板11として光反射率の高い基板が採用されることで、LEDチップ12が発する光を基板11の表面で反射させることができる。この結果、発光装置10の光の取り出し効率が向上される。このような基板としては、例えばアルミナを基材とする白色セラミック基板が例示される。
また、基板11として、光透過率が高い透光性基板が採用されてもよい。このような基板としては、多結晶のアルミナや窒化アルミニウムからなる透光性セラミック基板、ガラスからなる透明ガラス基板、水晶からなる水晶基板、サファイアからなるサファイア基板または透明樹脂材料からなる透明樹脂基板が例示される。
なお、実施の形態1では基板11は矩形であるが、円形などその他の形状であってもよい。
LEDチップ12は、発光素子の一例であって、基板11上に配置(実装)される。LEDチップ12は、例えばInGaN系の材料によって構成された、中心波長(発光スペクトルのピーク波長)が430nm以上480nm以下の窒化ガリウム系の青色LEDチップである。つまり、LEDチップ12は、青色光を発する。LEDチップ12は、主として上方(Z軸方向+側)に光を発する。
LEDチップ12の形状は、例えば、矩形である。また、LEDチップ12の実装方法は、特に限定されるものではない。LEDチップ12は、フリップチップ実装(フェイスダウン実装)されてもよいし、フェイスアップ実装されてもよい。複数のLEDチップ12は、例えば、マトリクス状に配置されるが、複数のLEDチップ12の配置は、特に限定されない。なお、発光装置10は、少なくとも1つLEDチップ12を備えていればよい。
基板11に実装された複数のLEDチップ12は全て、一括して点灯及び消灯が可能なように電気的に接続される。電気的な接続には、基板11上の配線、及び、ボンディングワイヤが用いられる。配線及びボンディングワイヤの金属材料としては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、または銅(Cu)等が採用される。なお、LEDチップ12がフリップチップ実装されるときなど、ボンディングワイヤは、使用されない場合もある。
第一封止層13は、LEDチップ12の上方に配置された、蛍光体13aと基材13bとを含む波長変換材である。第一封止層13は、例えば、LEDチップ12の上に配置されるが、LEDチップ12の上方に配置されればよい。つまり、第一封止層13とLEDチップ12との間には、透光性を有する樹脂などの他の部材が介在してもよい。また、第一封止層13は、複数のLEDチップ12に1対1で対応して複数配置されるが、第一封止層13は、複数のLEDチップ12の上方に、当該複数のLEDチップにまたがって配置されてもよい。
第一封止層13の基材13bは、例えば、透光性を有する樹脂である。透光性を有する樹脂は、具体的には、例えば、メチル系(ジメチル系)のシリコーン樹脂であるが、エポキシ樹脂またはユリア樹脂などであってもよい。第一封止層13の基材13bは、フェニル系のシリコーン樹脂であってもよい。
第一封止層13に含まれる蛍光体13aは、例えば、黄色蛍光体である。黄色蛍光体は、具体的には、例えば、発光ピーク波長が550nm以上570nm以下の、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)系の蛍光体である。
LEDチップ12が青色光を発すると、発せられた青色光の一部は、第一封止層13に含まれる黄色蛍光体によって黄色光に波長変換される。そして、黄色蛍光体に吸収されなかった青色光と、黄色蛍光体によって波長変換された黄色光とは、第一封止層13中で拡散及び混合される。これにより、発光装置10(第一封止層13)からは、白色光が出射される。
なお、第一封止層13に含まれる蛍光体13aは、特に限定されない。第一封止層13には、LEDチップ12が発する光によって励起される蛍光体13aが含まれればよい。例えば、第一封止層13は、黄色蛍光体に代えて、または、黄色蛍光体に加えて緑色蛍光体を含有してもよい。緑色蛍光体は、例えば、発光ピーク波長が515nm以上550nm以下の、Y(Al,Ga)12:Ce3+蛍光体、または、LuAl12:Ce3+蛍光体である。
また、第一封止層13は、黄色蛍光体に加えて赤色蛍光体を含有してもよい。これにより、発光装置10が発する白色光の演色性を高めることができる。赤色蛍光体は、例えば、発光ピーク波長が610nm以上620nm以下の、CaAlSiN:Eu2+蛍光体または、(Sr,Ca)AlSiN:Eu2+蛍光体などである。なお、第一封止層13は、蛍光体13aを含まなくてもよく、LEDチップ12の保護を主な目的として配置されてもよい。
第一樹脂材14は、基板11上に複数のLEDチップ12及び第二樹脂材15を囲むように配置され、光反射材14aと基材14bとを含む。第一樹脂材14は、LEDチップ12及び第一封止層13から発せられる光を反射(拡散)するために用いられる。第一樹脂材14の基材14bには、例えば、絶縁性を有する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂等が用いられる。より具体的には、第一樹脂材14の基材14bには、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、またはポリフタルアミド(PPA)樹脂などが用いられる。
光反射材14aは、発光装置10の光の取り出し効率を高めるために第一樹脂材14に含まれる。実施の形態1では、光反射材14aは、TiO(酸化チタン)であるが、Al、ZrO、及びMgO等であってもよい。第一樹脂材14は、例えば、白色である。
第一樹脂材14の平面視形状は、略矩形(角丸矩形)の環状である。そして、第一樹脂材14に囲まれた領域には、複数のLEDチップ12、及び、第二樹脂材15が配置される。なお、第一樹脂材14の形状は、特に限定されない。例えば、第一樹脂材14は、円環状に形成されてもよい。
第二樹脂材15は、第一樹脂材14とLEDチップ12との間、及び、複数のLEDチップ12の間に配置され、光反射材15aと基材15bとを含む。第二樹脂材15は、言い換えれば、第一樹脂材14とLEDチップ12との隙間、及び、複数のLEDチップ12の隙間に充填され、これらの隙間を埋める。なお、第二樹脂材15と第一樹脂材14との間、及び、第二樹脂材15と第一封止層13との間のそれぞれには、界面が存在する。
第二樹脂材15の基材15bには、例えば、絶縁性を有する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂等が用いられる。より具体的には、第二樹脂材15の基材15bには、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、またはポリフタルアミド(PPA)樹脂などが用いられる。第二樹脂材15の基材15bは、第一樹脂材14の基材と同じであってもよいし、異なってもよい。
実施の形態1では、第二樹脂材15には光反射材15aとして酸化チタンが含まれ、第二樹脂材15は、白色である。光反射材15aは、Al、ZrO、及びMgO等であってもよい。なお、第二樹脂材15は、透明または透光性を有する樹脂であってもよいし、光反射材15aを含まなくてもよい。第二樹脂材15が光反射材15aを含まない場合、第二樹脂材15における光反射材15aの濃度はゼロとなるため、第二樹脂材15における光反射材15aの濃度は、ゼロ以上である。
[発光装置の製造方法]
次に、発光装置10の製造方法について説明する。図4は、発光装置10の製造方法のフローチャートである。図5A〜図5Cは、発光装置10の製造方法を示す模式断面図である。なお、図5A〜図5Cは、図2のIII−III線における断面に対応する模式断面図である。なお、以下の製造方法は、一例であり、ステップの順序が入れ替えられてもよい。
まず、図5Aに示されるように、第一樹脂材14が配置される(S11)。第一樹脂材14は、基板11の上に円環状に配置される。例えば、硬化前の第一樹脂材14がディスペンサによって略矩形の環状に吐出された後、加熱または光照射などの処理によって硬化される。
次に、図5Bに示されるように、基板11上の第一樹脂材14によって囲まれた領域に複数のLEDチップ12が配置(実装)される(S12)。LEDチップ12の実装は、ダイアタッチ剤等によってLEDチップ12をダイボンディングすることにより行われる。基板11上の配線などにより、複数のLEDチップ12は、電気的に接続される。
次に、図5Cに示されるように、LEDチップ12の上に第一封止層13が配置される(S13)。例えば、硬化前の第一封止層13(封止材)がディスペンサによってLEDチップ12上に塗布された後、硬化される。なお、第一封止層13は、LEDチップ12上に印刷されてもよい。発光装置10のように、複数のLEDチップ12のそれぞれの上面に選択的に第一封止層13を配置する場合、硬化前の第一樹脂材14は、粘性が高いほうがよい。なお、第一封止層13の蛍光体13aの濃度が上がれば、当該第一封止層13の粘性は上がる。
次に、第一樹脂材14とLEDチップ12との間、及び、複数のLEDチップ12の間に、第二樹脂材15が配置される(S14)。硬化前の第二樹脂材15は、第一樹脂材14よりも粘度が低く、第一樹脂材14とLEDチップ12との間、及び、複数のLEDチップ12の間に充填され、その後、加熱または光照射などの処理によって硬化される。これにより、上記図3のように発光装置10が完成する。
なお、上述のように、発光装置10においては、また、第一封止層13は、複数のLEDチップ12に1対1で対応して複数配置される。このため、第二樹脂材15は、第一樹脂材14と第一封止層13との間、及び、複数の第一封止層13の間にも配置される。これにより、漏れ光(不要光)の発生が抑制されるため、光色の均一化、及び、配光制御が容易となる。このような構成は、主として前方に光が出射される車両用前照灯に発光装置10が用いられる場合に有用である。
[実施の形態1に係る発光装置によって得られる効果等]
第一樹脂材14に反射材として含まれる酸化チタンは、表面に活性を有する。このため、アルミナまたはシリカなどによって表面が保護されて使用される。しかしながら、この保護は完璧なものではなく、一部の酸化チタンの表面は露出している。そうすると、LEDチップ12が発光することにより温度が上がり、酸化チタンが湿気などの水分と反応することで、第一樹脂材14の基材を劣化させてしまう。
このような課題に対し、発光装置10では、LEDチップ12の近くに位置し、LEDチップ12が発光することによる熱の影響を受けやすい第二樹脂材15の酸化チタンの濃度が第一樹脂材14よりも下げられている。これにより、第二樹脂材15の劣化が抑制される。また、第一樹脂材14は、第一樹脂材14とLEDチップ12との間に第二樹脂材15が介在するため、LEDチップ12が発光することによる伊熱の影響が小さくなる。このため、第一樹脂材14の劣化も抑制される。
なお、第二樹脂材15が酸化チタンなどの光反射材15aを含まない場合も、第二樹脂材15自体の劣化が抑制されるとともに、第二樹脂材15がLEDチップ12と第一樹脂材14の間に介在することによって、第一樹脂材14の劣化が抑制される。
以上説明したように、発光装置10は、基板11と、基板11上に配置されたLEDチップ12と、LEDチップ12の上方に配置された第一封止層13と、基板11上にLEDチップ12を囲むように配置された、光反射材14aを含む第一樹脂材14と、第一樹脂材14とLEDチップ12との間に配置された第二樹脂材15とを備える。第一樹脂材14は、第二樹脂材15よりも光反射材14aの濃度が高い。LEDチップ12は、発光素子の一例である。
これにより、光反射材14aを含む第一樹脂材14の劣化、及び、第二樹脂材15の劣化を抑制することができる。
また、第二樹脂材15は、光反射材15aを含み、第一樹脂材14及び第二樹脂材15は、白色であってもよい。
これにより、光反射材15aを含む第二樹脂材15の劣化を抑制することができる。
また、光反射材14a及び光反射材15aは、酸化チタンであってもよい。
これにより、酸化チタン及びLEDチップ12が発する熱に起因する、第一樹脂材14及び第二樹脂材15の劣化を抑制することができる。
[実施の形態1の変形例1]
第一封止層13は、樹脂以外の材料で形成されてもよい。例えば、第一封止層13は、セラミックまたはガラスなどの無機材料を基材13bとしてもよい。この場合、第一封止層13は、蛍光体13aを含む板状部材(プレート)としてあらかじめ成型され、LEDチップ12の上面に接着される。図6は、このような変形例1に係る発光装置の模式断面図である。
図6に示される発光装置10aにおいては、セラミックまたはガラスなどの無機材料を基材とし、成型された第一封止層13cがLEDチップ12の上面に接着層16によって接着されている。接着層16は、例えば、シリコーン樹脂によって形成される。
このような発光装置10aにおいても、光反射材15a及びLEDチップ12が発する熱に起因する第二樹脂材15の劣化が抑制される。また、第一封止層13cは、第一封止層13よりも耐熱性が高い利点を有する。
[実施の形態1の変形例2]
一方で、発光装置10においては、LEDチップ12が発光することによる熱の影響で第一封止層13が劣化することも課題である。そこで、第一封止層13がシリコーン樹脂を基材13bとして含む場合には、第一封止層13は、ガラス粉末を含んでもよい。図7は、このような変形例2に係る発光装置の模式断面図である。図7に示される発光装置10bにおいては、第一封止層13dは、シリコーン樹脂を基材13bとして含み、かつ、ガラス粉末13eを含む。なお、基材13b(シリコーン樹脂)の屈折率は、例えば1.4であり、ガラス粉末13eの屈折率は、例えば、1.6以上1.8以下である。
これにより、第一封止層13の耐熱性を向上させることができる。また、第一封止層13の屈折率が向上するため、LEDチップ12と第一封止層13との界面で生じるLEDチップ12からの光の全反射を抑制して光の取り出し効率を高めることができる。
なお、第一封止層13または第一封止層13dには、さらに、遷移金属元素が含まれてもよい。より具体的には、第一封止層13または第一封止層13dには、酸化セリウムなどの遷移金属化合物が含まれてもよい。これにより、第一封止層13または第一封止層13dの酸化劣化が抑制される。
[実施の形態1の変形例3]
第一封止層13の上には、第一封止層13よりも屈折率の低い第二封止層が形成されてもよい。図8は、このような変形例3に係る発光装置の模式断面図である。
図8に示される発光装置10cにおいては、第一封止層13の上に第二封止層17が形成されている。発光装置10cにおいては、第二封止層17は、複数のLEDチップ12にまたがって配置されているが、第二封止層17は、複数のLEDチップ12に1対1で対応して複数配置されてもよい。
第二封止層17の基材は、例えば、透光性を有する樹脂である。透光性を有する樹脂は、具体的には、例えば、メチル系のシリコーン樹脂であるが、エポキシ樹脂またはユリア樹脂などであってもよい。また、第二封止層17の基材は、フェニル系のシリコーン樹脂であってもよい。第二封止層17には、蛍光体は含まれないが、蛍光体が含まれてもよい。
第二封止層17は、例えば、第一封止層13よりも屈折率の低い材料によって形成される。つまり、発光装置10は、さらに、第一封止層13上に、第一封止層13よりも屈折率の低い第二封止層17を備えてもよい。
第一封止層13の屈折率が高いと、LEDチップ12と第一封止層13との界面におけるLEDチップ12からの光の全反射を抑制することができるが、第一封止層13と空気との界面における光の全反射が増加してしまう場合がある。このような場合に、空気よりも屈折率が高く、かつ、第一封止層13よりも屈折率が低い第二封止層17が配置されることにより、屈折率差を利用して光の取り出し効率を高めることができる。
なお、第一封止層13は、メチル系のシリコーン樹脂を基材として含み、第二封止層17は、フェニル系のシリコーン樹脂を基材として含んでもよい。
メチル系のシリコーン樹脂は、フェニル系のシリコーン樹脂よりも耐熱性が高く劣化しにくい特性を有する。一方で、メチル系のシリコーン樹脂は、フェニル系のシリコーン樹脂よりもガスバリア性が低く、光取り出し効率が低い特性を有する。
そこで、LEDチップ12に近い第一封止層13の基材に、耐熱性の高いメチル系シリコーン樹脂が用いられ、LEDチップ12から離れた第二封止層17の基材にフェニル系シリコーン樹脂が用いられれば、耐熱性、ガスバリア性、及び、光取り出し効率のそれぞれが確保される。
また、図8に示されるように、第二封止層17の厚みは、第一封止層13の厚みよりも厚くてもよい。
このように、第二封止層17が比較的厚く形成されることによって、第一封止層13に対するガスバリア性を向上することができる。
(実施の形態2)
次に、発光装置10を備える照明装置(実施の形態2に係る照明装置)について、図9及び図10を用いて説明する。図9は、実施の形態2に係る照明装置及びこれを備える車両の外観斜視図である。図10は、実施の形態2に係る照明装置の模式断面図である。
図9及び図10に示されるように、実施の形態2に係る照明装置200は、車両用前照灯として、車両100の前方における左右の端部に取り付けられる。照明装置200は、発光装置10と、点灯装置210と、電源ケーブル220と、筐体230と、カバー240と、ヒートシンク250と、反射板260とを備える。
発光装置10は、実施の形態1で説明された発光装置である。なお、照明装置200は、発光装置10に代えて、発光装置10a、発光装置10b、または発光装置10cを備えてもよい。
点灯装置210は、発光装置10に、当該発光装置10を点灯させるための電力を供給する。点灯装置210は、車両100が有する電源スイッチ120を介して、車両100が有するバッテリ110から得られる電力を、発光装置10の発光に適した電力に変換して発光装置10に出力する。
点灯装置210と発光装置10とは、電源ケーブル220によって電気的に接続され、点灯装置210から出力される電力は、電源ケーブル220を介して発光装置10に出力される。点灯装置210は、例えば、筐体230の下面に配置されるが、筐体230の内部に配置されてもよい。
筐体230は、前面が開口された有底筒状であり、発光装置10、電源ケーブル220、ヒートシンク250、及び、反射板260を収容する。筐体230は、例えば、樹脂によって形成される。
カバー240は、後面が開口された有底筒状であり、筐体230の前面の開口を塞ぐ。カバー240は、透光性を有する。発光装置10が発する光は、反射板260によって反射され、カバー240を透過して前方に出射される。カバー240は、アクリルまたはポリカーボネートなどの透光性を有する材料により形成される。
ヒートシンク250は、上面に発光装置10及び反射板260が載置され、発光装置10が発する熱を放熱するための放熱体である。ヒートシンク250は、筐体230内に配置される。ヒートシンク250は、アルミダイカストなどによって形成される。ヒートシンク250は、表面積を拡大するために、放熱フィンを有するとよい。
反射板260は、発光装置10が発する光を前方(カバー240)に向けて反射する。反射板260は、略半球状の部材であり、内面が光反射性を有する。反射板260は、発光装置10を覆うように、ヒートシンク250上面に配置される。反射板260は、例えばアルミニウム等の金属材料によって形成される。なお、反射板260は、金属材料ではなく、硬質の白色樹脂材料によって形成されてもよい。
以上説明したように、照明装置200は、発光装置10と、発光装置10に、当該発光装置10を点灯させるための電力を供給する点灯装置210とを備える。このような照明装置200は、発光装置10が有する光反射材14aを含む第一樹脂材14の劣化を抑制することができる。
なお、実施の形態2では、照明装置200として、車両用前照灯が例示されたが、本発明は、ダウンライトまたはスポットライトなどの他の照明装置として実現されてもよい。
(他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る発光装置、及び、照明装置について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、発光装置は、青色光を発するLEDチップと黄色蛍光体との組み合わせによって白色光を放出したが、白色光を放出するための構成はこれに限らない。
例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する第一封止層と、青色光を発するLEDチップとが組み合わされてもよい。つまり、第一封止層は、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含んでもよい。
あるいは、青色光を発するLEDチップよりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップと、主に紫外光により励起されることで青色光、赤色光及び緑色光を発する、青色蛍光体、緑色蛍光体及び赤色蛍光体とが組み合わされてもよい。つまり、LEDチップは、紫外光を発してもよい。第一封止層は、青色蛍光体、緑色蛍光体、及び、赤色蛍光体を含んでもよい。
また、上記実施の形態では、発光装置に用いる発光素子としてLEDチップが例示された。しかしながら、半導体レーザ等の半導体発光素子、または、有機EL(Electro Luminescence)もしくは無機EL等のEL素子等の他の種類の固体発光素子が、発光素子として採用されてもよい。
また、発光装置には、発光色が異なる2種類以上の発光素子が用いられてもよい。例えば、発光装置は、演色性を高めるなどの目的で、青色光を発するLEDチップに加えて赤色光を発するLEDチップを備えてもよい。
また、上記実施の形態の断面図に示される積層構造は、一例であり、本発明は上記積層構造に限定されない。つまり、上記積層構造と同様に、本発明の特徴的な機能を実現できる積層構造も本発明に含まれる。例えば、上記積層構造と同様の機能を実現できる範囲で、上記積層構造の層間に別の層が設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、積層構造の各層を構成する主たる材料について例示しているが、積層構造の各層には、上記積層構造と同様の機能を実現できる範囲で他の材料が含まれてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10、10a、10b、10c 発光装置
11 基板
12 LEDチップ
13、13c、13d 第一封止層
13a 蛍光体
13b、14b、15b 基材
13e ガラス粉末
14 第一樹脂材
14a、15a 光反射材
15 第二樹脂材
17 第二封止層
200 照明装置
210 点灯装置

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された発光素子と、
    前記発光素子の上方に配置された封止層と、
    前記基板上に前記発光素子を囲むように配置された、光反射材を含む第一樹脂材と、
    前記第一樹脂材と前記発光素子との間に配置された第二樹脂材とを備え、
    前記第一樹脂材は、前記第二樹脂材よりも前記光反射材の濃度が高い
    発光装置。
  2. 前記第二樹脂材は、前記光反射材を含み、
    前記第一樹脂材及び前記第二樹脂材は、白色である
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記光反射材は、酸化チタンである
    請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 前記封止層は、シリコーン樹脂を基材として含み、かつ、ガラス粉末を含む
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 前記封止層は、蛍光体を含む第一封止層であり、
    前記発光装置は、さらに、前記第一封止層上に、前記第一封止層よりも屈折率の低い第二封止層を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 前記第一封止層は、メチル系のシリコーン樹脂を基材として含み、
    前記第二封止層は、フェニル系のシリコーン樹脂を基材として含む
    請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記第二封止層の厚みは、前記第一封止層の厚みよりも厚い
    請求項5または6に記載の発光装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の発光装置と、
    前記発光装置に、当該発光装置を点灯させるための電力を供給する点灯装置とを備える
    照明装置。
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WO2022209031A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 日東電工株式会社 マイクロledディスプレイ装置

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