JP2018032555A - 電極溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接部における溶込みのばらつきを抑制することができる電極溶接方法を提供する。【解決手段】電極溶接方法は、一端P1及び他端P4を有する溶接ラインLに向けて複数回に分けてエネルギービームを照射することによって、積層状態の複数のタブ同士を溶接する方法であって、溶接ラインL上における一端P1と他端P4との間の位置P2を始点として、一端P1に向かって溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射する第1工程と、溶接ラインL上における始点よりも一端P1側と始点よりも他端P4側との間で溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射する第2工程と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、電極溶接方法に関する。
例えば特許文献1には、電池ケースの開口部を封口する封口板にリードを溶接する電極溶接方法が記載されている。この電極溶接方法では、正極板及び負極板がセパレータを介して捲回されてなる電極群のいずれか一方の極板に、リードの一端が接続される。そして、電極群を電池ケース内に収容した後、リードの他端を封口板に当接させて、リード表面に対してエネルギービームを連続的に走査しながら照射する。これにより、リードの他端が封口板にレーザ溶接される。
国際公開第2010/016182号
エネルギービームの照射により溶接を行う場合、ワーク(加工対象)の温度分布は、エネルギービームの照射箇所が最も高温となり、照射箇所より離れるほど温度は下がる。一方で、従来技術のようにエネルギービームを連続的に走査しながら照射した場合において、特にワークが小さいとき、又は、溶接箇所が熱の逃げ難い形状であるとき等、温度が上昇しやすい条件下では、エネルギービームの照射に伴って、ワーク全体又は溶接ラインに沿った溶接箇所全体の温度が上昇する。すなわち、溶接の開始位置である始端から溶接の終了位置である終端までエネルギービームを走査した場合、エネルギービームの照射位置に隣接する箇所のみならず、離れた箇所の温度も徐々に上昇していく。この場合、エネルギービームの照射位置によって、溶接部の溶込みにばらつきが生じることが考えられる。例えば、溶接部の始端では、溶接部の終端に比べて溶込みが不足する虞がある。
本発明は、溶接部における溶込みのばらつきを抑制することができる電極溶接方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、一端及び他端を有する溶接ラインに向けて複数回に分けてエネルギービームを照射することによって、積層状態の複数のタブ同士を溶接する電極溶接方法であって、溶接ライン上における一端と他端との間の点を始点として、一端に向かって溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射する第1工程と、溶接ライン上における始点よりも一端側と始点よりも他端側との間で溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射する第2工程と、を備える。
このような電極溶接方法によれば、第1工程で照射されたエネルギービームによって形成された溶接部と、第2工程で照射されたエネルギービームによって形成された溶接部とを含む溶接部が溶接ライン上に形成される。ここで、第2工程では、溶接ライン上における始点よりも一端側と始点よりも他端側との間で溶接部が延ばされる。これにより、第1工程によって形成される溶接部の始点側と、第2工程によって形成される溶接部の終点側または始点側とが重複する。そのため、第1工程における溶接部の始点側で溶込み不足が生じていたとしても、第2工程によって当該始点側に再度エネルギービームが照射される。したがって、溶込み不足が解消され、溶接部における溶込みのばらつきを抑制することができる。
また、一側面の電極溶接方法では、第2工程において、溶接ライン上における始点よりも他端側から始点よりも一端側まで溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射してもよい。第1工程によって形成される溶接部の始点側と、第2工程によって形成される溶接部の終点側とが重複する。そのため、第1工程における溶接部の始点側での溶込み不足が確実に解消され、溶接部における溶込みのばらつきを確実に抑制することができる。
また、一側面の電極溶接方法では、第2工程において、溶接ライン上における始点よりも一端側から始点よりも他端側まで溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射してもよい。第1工程によって形成される溶接部の始点側と、第2工程によって形成される溶接部の始点側とが重複する。そのため、第1工程における溶接部の始点側での溶込み不足が確実に解消され、溶接部における溶込みのばらつきを確実に抑制することができる。
また、一側面の電極溶接方法では、第1工程と第2工程との2回に分けてエネルギービームを照射してもよい。この場合、エネルギービームが3回以上に分けられる場合に比べて、溶接部の重複部分を少なくすることができ、サイクルタイムを短くすることができる。
一形態に係る電極溶接方法によれば、溶接部における溶込みのばらつきを抑制することができる。
一実施形態に係る電極溶接方法を使用して製造される蓄電装置を示す分解斜視図である。 図1のII−II線に沿った蓄電装置の断面図である。 電極組立体の斜視図である。 電極組立体の製造方法の一工程を示す図である。 電極組立体の製造方法の一工程を示す図である。 電極組立体の製造方法の一工程を示す図である。 電極組立体の製造方法の変形例の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。なお、図面には、必要に応じてXYZ直交座標系が示されている。Z軸方向は例えば鉛直方向、X軸方向及びY方向は例えば水平方向である。
まず、本実施形態の電極溶接方法を使用して製造され得る蓄電装置について説明する。図1は、電極組立体を備える蓄電装置の分解斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿った蓄電装置の断面図である。図1及び図2に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった非水電解質二次電池又は電気二重層キャパシタである。
図1及び図2に示されるように、蓄電装置1は、例えば略直方体形状をなす中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2は、一方側において開口した本体部2aと、本体部2aの開口を塞ぐ蓋部2bとを有している。電極組立体3とケース2の内壁との間には、絶縁フィルム(不図示)が設けられる。ケース2の内部には、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2の蓋部2bには、正極端子5と負極端子6とが互いに離間して配置されている。正極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定され、負極端子6は、絶縁リング8を介してケース2に固定されている。
電極組立体3は、積層型の電極組立体である。電極組立体3は、複数の正極11と、複数の負極12と、正極11と負極12との間に配置された袋状のセパレータ13とによって構成されている。セパレータ13内には、例えば正極11が収容されている。セパレータ13内に正極11が収容された状態で、複数の正極11と複数の負極12とがセパレータ13を介して交互に積層されている。
正極11は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔14と、金属箔14の両面に形成された正極活物質層15と、を有している。正極11の金属箔14は、矩形状の電極本体14aと、電極本体14aの一端から突出する矩形状のタブ14bと、を含む。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。正極活物質層15は、電極本体14aの両面において、少なくとも電極本体14aの中央部分に正極活物質が担持されて形成されている。
正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。ここでは、一例として、タブ14bには正極活物質が担持されていない。ただし、タブ14bにおける電極本体14a側の基端部分には、活物質が担持されている場合もある。
タブ14bは、電極本体14aの上縁部から上方に延び、導電部材16を介して正極端子5に接続されている。導電部材16はタブ14bと正極端子5との間に配置されている。導電部材16は、例えば、正極11の金属箔14と同一の材料から矩形平板状に構成される。積層された複数のタブ14bは、導電部材16と、導電部材16よりも薄い保護板23との間に配置される(図3参照)。保護板23は、例えば、正極11の金属箔14と同一の材料から矩形平板状に構成される。
負極12は、例えば銅箔からなる金属箔17と、金属箔17の両面に形成された負極活物質層18と、を有している。負極12の金属箔17は、正極11の金属箔14と同様に、矩形状の電極本体17aと、電極本体17aの一端部から突出する矩形状のタブ17bと、を含む。負極活物質層18は、電極本体17aの両面において、少なくとも電極本体17aの中央部分に負極活物質が担持されて形成されている。負極活物質層18は、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。
負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiO(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。ここでは、一例として、タブ17bには、負極活物質が担持されていない。ただし、タブ17bにおける電極本体17a側の基端部分には、活物質が担持されている場合もある。
タブ17bは、電極本体17aの上縁部から上方に延び、導電部材19を介して負極端子6に接続されている。導電部材19はタブ17bと負極端子6との間に配置されている。導電部材19は、例えば、負極12の金属箔17と同一の材料から矩形平板状に構成される。積層された複数のタブ17bは、導電部材19と、導電部材19よりも薄い保護板27との間に配置される(図3参照)。保護板27は、例えば、負極12の金属箔17と同一の材料から矩形平板状に構成される。
セパレータ13は、正極11を収容している。セパレータ13は、正極11及び負極12の積層方向からみて矩形状である。セパレータ13は、例えば、一対の長尺シート状のセパレータ部材を互いに溶着して袋状に形成される。セパレータ13の材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。
図3は、電極組立体の斜視図である。図3に示されるように、タブ14b,17bは、互いに積層されてタブ積層体21,25をそれぞれ構成する。すなわち、電極組立体3は、Z軸方向に積層された複数のタブ14bを有するタブ積層体21と、Z軸方向に積層された複数のタブ17bを有するタブ積層体25とを備える。タブ積層体21,25は、Y軸方向において、互いに離間して配列される。
タブ積層体21は、端面21a,21b,21cを備える。端面21a,21bは、タブ積層体21を挟む面であり、端面21cは端面21a,21bを繋ぐ面である。すなわち、端面21a,21bは、タブ積層体21を挟んで互いに反対側に配置されている。また、端面21a,21bは、XZ平面に沿う面である。また、端面21cは、タブ積層体21の先端に向かうに連れてタブ積層体21の厚みが小さくなるようにXY平面に対して傾斜した面である。
タブ積層体21は、Z軸方向において、導電部材16と保護板23との間に配置される。すなわち、タブ積層体21は、Z軸方向において導電部材16上に配置される。保護板23は、Z軸方向においてタブ積層体21上に配置される。保護板23は、導電部材16と接触しておらず、保護板23と導電部材16とは、タブ積層体21を積層方向に挟んで離間している。
導電部材16のY軸方向における長さは、タブ積層体21のY軸方向における長さ(端面21a,21b間の距離)よりも大きくなっている。導電部材16のY軸方向における外側端部の位置は、電極本体14aのY軸方向における端部の位置と一致している。保護板23のY軸方向における長さは、タブ積層体21のY軸方向における長さと略同じである。
タブ積層体21は、タブ積層体21の端面21a,21bからそれぞれ内側に位置する溶接部Wを有する。溶接部Wは、端面21a,21bに隣接する導電部材16及び保護板23の内部まで延びている。端面21a,21bにおいて、溶接部WのX軸方向における長さは、保護板23のX軸方向における長さと略等しいか、又は保護板23のX軸方向における長さよりも短いことが好ましい。
同様に、タブ積層体25は、端面25a,25b,25cを備える。端面25a,25bは、タブ積層体25を挟む面であり、端面25cは端面25a,25bを繋ぐ面である。すなわち、端面25a,25bは、タブ積層体25を挟んで互いに反対側に配置されている。また、端面25a,25bは、XZ平面に沿う面である。また、端面25cは、タブ積層体25の先端に向かうに連れてタブ積層体25の厚みが小さくなるようにXY平面に対して傾斜した面である。
タブ積層体25は、Z軸方向において、導電部材19と保護板27との間に配置される。すなわち、タブ積層体25は、Z軸方向において導電部材19上に配置される。保護板27は、Z軸方向においてタブ積層体25上に配置される。保護板27は、導電部材19と接触しておらず、保護板27と導電部材19とは、タブ積層体25を積層方向に挟んで離間している。
導電部材19のY軸方向における長さは、タブ積層体25のY軸方向における長さ(端面25a,25b間の距離)よりも大きくなっている。導電部材19のY軸方向における外側端部の位置は、電極本体17aのY軸方向における端部の位置と一致している。保護板27のY軸方向における長さは、タブ積層体25のY軸方向における長さと略同じである。
タブ積層体25は、タブ積層体25の端面25a,25bからそれぞれ内側に位置する溶接部Wを有する。タブ積層体25の端面25bは、タブ積層体21の端面21bと対向している。よって、タブ積層体21,25の端面21a,21b,25a,25bは、Y軸方向に沿って配列される。溶接部Wは、端面25a,25bに隣接する導電部材19及び保護板27の内部まで延びている。
次に、図4〜6を参照して電極溶接方法について説明する。図4は、タブ積層体21,25を示すX軸方向からみた側面図であり、端面25aにエネルギービームが照射されている状態を示す。以下、端面25aにおける溶接工程について説明するが、他の端面21a,21b,25bについても同様にして溶接が行われる。
図4に示されるように、本実施形態における電極溶接方法では、まず、導電部材16,19上にそれぞれタブ14b,17bを積層することによりタブ積層体21,25を形成する。その後、タブ積層体21,25上にそれぞれ保護板23,27を載置する。タブ積層体21,25は、例えば治具により保護板23,27を介して押圧されるが、押圧されなくてもよい。そして、照射装置30は、タブ積層体25の端面25aに向けてエネルギービームBを照射する。本実施形態においては、エネルギービームBは、レーザービームである。照射装置30は、例えばレンズ及びガルバノミラーを含むスキャナヘッドである。スキャナヘッドにはファイバを介してビーム発生装置(レーザ発振器)が接続される。照射装置30は、例えばプリズム等の屈折式の光学系から構成されてもよい。なお、エネルギービームBは、溶接を行うことができる高エネルギービームであれば、例えば電子ビームであってもよい。エネルギービームBの照射は、例えば不活性ガスの雰囲気中で行われる。
図5は、タブ積層体25を示す平面図である。また、図6は、タブ積層体25を示すY軸方向からみた側面図である。図5及び図6に示すように、端面25aでは、一端P1及び他端P4を有する溶接ラインLに向けて複数回に分けてエネルギービームBを照射することによって、溶接部Wを形成している。本実施形態では、第1工程及び第2工程の2回に分けてエネルギービームBを照射する。第1工程及び第2工程で照射されるエネルギービームBの出力は一定に保持されている。
第1工程及び第2工程のいずれにおいても、照射装置30から照射されるエネルギービームBは、端面25aが形成されるXZ平面に対して傾斜している。エネルギービームBは、タブ積層体25の端面25aにおいて、Z軸方向に交差する方向(X軸方向)に沿って走査される。本実施形態では、照射装置30は、エネルギービームBをZ軸方向に変位させながらX軸方向に沿って走査する。エネルギービームBの照射スポットのZ軸方向における変位量は、タブ積層体25の厚みよりも大きい。図示例では、エネルギービームBをZ軸方向に往復変位(ウォブリング)させながらX軸方向に沿って走査する。この場合、エネルギービームBの照射によって、溶接部WはX軸方向に沿って延びることになる。また、タブ積層体25の端面25a、導電部材19及び保護板27が全体的に溶接される。
第1工程では、まず、溶接ラインL上における一端P1と他端P4との間の任意の位置P2を始点として、一端P1に向かって溶接部Wを延ばすようにエネルギービームBを連続して照射する。本実施形態では、溶接ラインLにおける一端P1と他端P4との中間点よりも他端P4側の位置P2を始点として設定する。また、溶接ラインLにおける一端P1を終点として設定する。第1工程では、位置P2から一端P1に向かって溶接部Wが延びるように、照射装置30によって溶接ラインLに向けてエネルギービームBを照射する。
続いて、第2工程では、第1工程における始点よりも他端側の位置と、第1工程における始点よりも一端側の位置との間で溶接部を延ばすようにエネルギービームを連続して照射する。この場合、第2工程における始点から終点までの間に、第1工程における始点が含まれている。本実施形態では、溶接ラインLにおける一端P1と他端P4との中間点よりも一端P1側の位置P3と、溶接ラインLにおける他端P4との間で溶接部Wを延ばすようにエネルギービームBを連続して照射する。例えば、溶接ラインLにおける他端P4を第2工程の始点として設定し、位置P3を第2工程の終点として設定することができる。この場合、第1工程における始点(位置P2)を含む一部が、第2工程における終点(位置P3)を含む一部と重複している。
また、例えば、溶接ラインLにおける位置P3を第2工程の始点として設定し、溶接ラインLにおける他端P4を第2工程の終点として設定することができる。この場合、第1工程における始点(位置P2)を含む一部が、第2工程における終点(位置P3)を含む一部と重複している。このように、溶接ラインLにおける位置P3と他端P4との間に一方向にエネルギービームBを照射することによって、タブ積層体25の端面25a、導電部材19及び保護板27を溶接することができる。
照射装置30は、同様に、タブ積層体25の端面25b、導電部材19及び保護板27を溶接する。また、照射装置30は、同様に、タブ積層体21の端面21a,21b、導電部材16及び保護板23を溶接する。
以上説明した電極溶接方法では、第1工程で照射されたエネルギービームBによって形成された溶接部と、第2工程で照射されたエネルギービームBによって形成された溶接部とを含む溶接部Wが溶接ラインL上に形成される。第2工程において、他端P4から位置P3に向かって溶接部を延ばした場合、第1工程によって形成される溶接部の始点(位置P2)側と、第2工程によって形成される溶接部の終点(位置P3)側とが重複する。そのため、第1工程における溶接部の始点側で溶込み不足が生じていたとしても、第2工程によって当該始点側に再度エネルギービームが照射されることによって、溶込み不足が解消され、溶接部Wにおける溶込みのばらつきを抑制することができる。なお、第2工程は第1工程の後に行われるため、第2工程が開始される際には、すでにタブ積層体25等、溶接箇所全体の温度も上昇している。そのため第2工程では、溶接の始点における溶込み不足が生じ難くなっている。
また、第2工程において、溶接ラインL上における位置P3から他端P4に向かって溶接部を延ばす場合、第1工程によって形成される溶接部の始点(位置P2)側と、第2工程によって形成される溶接部の始点(位置P3)側とが重複する。そのため、第1工程における溶接部の始点側で溶込み不足が生じていたとしても、第2工程によって当該始点側に再度エネルギービームが照射されることによって、溶込み不足が解消され、溶接部における溶込みのばらつきを抑制することができる。
また、溶接ラインLの一端から他端までエネルギービームBを連続して照射する場合、溶接の終盤にタブ積層体が高温になることによって、スパッタが発生し易くなる虞がある。上記実施形態では、エネルギービームBの照射を2回に分けているので、溶接の終盤、すなわち第2工程の終盤におけるタブ積層体の温度上昇を抑制することができる。これにより、溶接工程の終盤におけるスパッタの発生量を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
上記実施形態では、エネルギービームBを2回に分けて照射する例を示したが、これに限定されない。例えば、エネルギービームBは、3回以上に分けて照射されてもよい。エネルギービームBを3回に分けて照射する場合の一例を図7に示す。図7は、変形例に係るタブ積層体25を示す平面図である。
図7に示す例では、第1工程として、まず、溶接ラインL上における一端P11と他端P16との間の任意の位置P12を始点として、一端P11に向かって溶接部を延ばすようにエネルギービームBを連続して照射する。本変形例では、溶接ラインLにおける一端P11から他端P16側に向かって1/3の位置よりも他端P16側の位置P12を始点として設定する。また、溶接ラインLにおける一端P11を終点として設定する。
第1工程の後に行われる第2工程では、第1工程における始点よりも他端側の位置P14と、第1工程における始点よりも一端側の位置P13との間で溶接部を延ばすようにエネルギービームBを連続して照射する。本変形例では、溶接ラインLにおける一端P11から他端P16側に向かって1/3の位置よりも一端P11側の位置P13と、溶接ラインLにおける一端P11から他端P16側に向かって2/3の位置よりも他端P16側の位置P14と、の間で溶接を延ばすようにエネルギービームBを連続して照射する。位置P13及び位置P14のいずれか一方が第2工程の始点であり、位置P13及び位置P14のいずれか他方が第2工程の終点となる。
第3工程では、溶接ラインLにおける一端P11から他端P16側に向かって2/3の位置よりも一端P11側の位置P15と、溶接ラインLにおける他端P16と、の間で溶接を延ばすようにエネルギービームBを連続して照射する。位置P15及び他端P16のいずれか一方が第3工程の始点であり、位置P15及び他端P16のいずれか他方が第3工程の終点となる。第3工程は、第2工程の後に行ってもよいし、第1工程と第2工程との間に行ってもよい。なお、第2工程に続いて第3工程を行う場合、第2工程の終点が位置P14であるときには、第3工程の始点が他端P16となる。
上記の変形例においても、実施形態と同様に、第1工程における始点側に再度エネルギービームが照射されることによって、溶込み不足が解消され、溶接部における溶込みのばらつきを抑制することができる。
なお、上記変形例のように、エネルギービームが3回以上に分けられる場合、溶接部の重複部分が多くなるため、エネルギービームが2回に分けられる場合に比べてサイクルタイムが長くなる場合がある。この場合、例えば変形例における位置P14と位置P15とを同じ位置として、第2工程と第3工程との重複部分をなくしてもよい。
また、上記実施形態では、第1工程によって溶接される溶接部と、第2工程によって溶接される溶接部とが、略同じ長さである例を示したが、各工程によって溶接される溶接部の長さは、異なっていてもよい。
14b,17b…タブ、B…エネルギービーム、P1…一端、P2…位置(始点)、P4…他端、W…溶接部。

Claims (4)

  1. 一端及び他端を有する溶接ラインに向けて複数回に分けてエネルギービームを照射することによって、積層状態の複数のタブ同士を溶接する電極溶接方法であって、
    前記溶接ライン上における前記一端と前記他端との間の点を始点として、前記一端に向かって溶接部を延ばすように前記エネルギービームを連続して照射する第1工程と、
    前記溶接ライン上における前記始点よりも前記一端側と前記始点よりも前記他端側との間で溶接部を延ばすように前記エネルギービームを連続して照射する第2工程と、を備える電極溶接方法。
  2. 前記第2工程では、前記溶接ライン上における前記始点よりも前記他端側から前記始点よりも前記一端側まで溶接部を延ばすように前記エネルギービームを連続して照射する、請求項1に記載の電極溶接方法。
  3. 前記第2工程では、前記溶接ライン上における前記始点よりも前記一端側から前記始点よりも前記他端側まで溶接部を延ばすように前記エネルギービームを連続して照射する、請求項1に記載の電極溶接方法。
  4. 前記第1工程と前記第2工程との2回に分けて前記エネルギービームを照射する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極溶接方法。
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