JP2018030709A - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、メインフックとサブフックの切り替えを容易にすることが可能な技術を提供することを課題とする。【解決手段】共通のワイヤロープと当該ワイヤロープを巻き上げる又は巻き下げるウインチとによって上下動可能に構成されるメインフック及びサブフックと、前記メインフックを伸縮ブームの先端に保持するロック機構と、前記サブフックを所定位置まで上げたときに、前記ロック機構によるメインフックの保持を解除して、前記メインフックを上下動可能にするロック解除機構とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、共通のワイヤロープ及びウインチによって上げ下げされるメインフックとサブフックを備えるクレーンに関する。
特許文献1には、一つのウインチで主フックと補フックの二つのフックを選択的に使用する方式(1ウインチ2フック方式)のクレーンが開示されている。具体的には、ウインチから引き出した巻上ロープを、主フック用ガイドシーブを介して主フックシーブに掛け回した後、補フック用のガイドシーブに通してそのロープエンドを補フックに止め付け、主フックを格納した状態で補フック作業を行い、主フックを開放し、ロープエンドを補フックから取り外して機体に固定した状態で主フック作業を行う構成が開示されている。
特開平11−310387号公報
特許文献1に開示される技術では、主フックを格納/開放する際、並びに、ロープエンドを補フックから取り外して機体に固定する際に固定用のピンを用いている。つまり、主フック作業と補フック作業を切り替える際に、人手によってピンを抜き差しする必要、そしてロープエンドを付け替えるという作業を行う必要があった。このように、従来の技術では、作業中にフックを切り替える際に手間が掛かっていた。
本発明は、メインフックとサブフックの切り替えを容易にすることが可能な技術を提供することを課題とする。
共通のワイヤロープと当該ワイヤロープを巻き上げる又は巻き下げるウインチとによって上下動可能に構成されるメインフック及びサブフックと、前記メインフックを伸縮ブームの先端に保持するロック機構と、前記サブフックを所定位置まで上げたときに、前記ロック機構によるメインフックの保持を解除して、前記メインフックを上下動可能にするロック解除機構とを備える。
前記ロック機構は、前記メインフックに設けられる係合部材と、前記係合部材と接触することで前記メインフックを支持可能なピストン部材とを含み、前記ロック解除機構は、前記サブフックが所定位置まで上がったことを検知して前記係合部材と前記ピストン部材との接触を解消することで、前記メインフックを上下動可能に切り替える。
前記ロック解除機構は、前記ワイヤロープを巻き上げて、前記サブフックを所定位置まで上げた後に、さらに前記メインフックを上昇させて、前記係合部材と前記ピストン部材との接触を解消させた状態で、前記ピストン部材を前記係合部材から離間する方向に移動させる。
本発明によれば、ウインチ操作によってメインフックとサブフックを切り替えることができ、容易なフック切り替えを実現できる。
クレーンの側面図 クレーンのブーム先端部を示す拡大側面図 メインフックのロック構造及びサブフックによるロック解除機構を示す図 サブフック使用時の様子を示す図 サブフックの格納の様子を示す図 メインフックの開放の様子を示す図 メインフック使用時の様子を示す図 メインフックの格納の様子を示す図 サブフック使用開始の様子を示す図 メインフックのロック構造及びサブフックによるロック解除機構の別実施形態を示す図 サブフックの格納の様子を示す図 サブフックの格納及びメインフックの開放の様子を示す図 メインフック使用時の様子を示す図 メインフックのロック構造及びサブフックによるロック解除機構の別実施形態を示す図
図1及び図2を参照して、クレーンの構成について説明する。図1は、クレーン1の全体構成を示す側面図である。図2は、クレーン1の伸縮ブーム6の先端部を示す拡大図である。なお、本実施形態においては、クレーン1を移動式クレーンとして説明するが、油圧シリンダによって起伏されるブームとフック昇降用の油圧ウインチとを具備するクレーンであれば適用可能である。
クレーン1は、走行用の車両2、車両2によって搬送されるクレーン装置3を備える。クレーン1は、クレーン装置3を搭載した車両2によって不特定の場所に移動可能である。クレーン1は、車両2を固定してクレーン装置3を作動することで搬送物Wを吊り上げる移動式クレーンである。
車両2は、車体四隅に配置されるアウトリガ4を備える。アウトリガ4は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。車両2は、アウトリガ4を車両の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、クレーン1の作業可能範囲を広げることができる。
クレーン装置3は、旋回台5、伸縮ブーム6、ジブ7、メインフックブロック8、サブフックブロック9、起伏シリンダ10、ウインチ11、ワイヤロープ12等を備える。
旋回台5は、クレーン装置3を旋回可能に構成するものであり、円環状の軸受けを介して車両2のフレーム上に設けられる。伸縮ブーム6は、複数のブーム部材から構成され、各ブーム部材を移動させることで、伸縮可能に構成される。伸縮ブーム6は、ワイヤロープ12を支持しており、伸縮ブーム6を伸縮させることで、搬送物Wを吊り上げ可能な状態にワイヤロープ12を支持する。ジブ7は、伸縮ブーム6の先端のブームヘッド13に連結され、クレーン装置3の揚程や作業半径を拡大するものである。
伸縮ブーム6の先端のブームヘッド13には、ガイドシーブ14、複数のメインシーブ15、サブシーブ16が設けられる。ガイドシーブ14、メインシーブ15及びサブシーブ16には、ワイヤロープ12が巻き掛けられる。
メインフックブロック8には、ワイヤロープ12が巻き掛けられる複数のフックシーブ17と、搬送物Wを吊るメインフック18が設けられる。サブフックブロック9には、ワイヤロープ12のロープエンドが固定され、搬送物Wを吊るサブフック19が設けられる。
起伏シリンダ10は、油圧シリンダであり、伸縮することにより、伸縮ブーム6を起立及び倒伏させ、伸縮ブーム6の姿勢を保持する。ウインチ11は、油圧ウインチであり、ワイヤロープ12の巻き上げ及び巻き下げを行う。
ワイヤロープ12は、ウインチ11からガイドシーブ14を介して複数のメインシーブ15及び複数のフックシーブ17に巻き掛けられ、一つのメインシーブ15からサブシーブ16に巻き掛けられ、そのロープエンドはサブフックブロック9に固定されている。このように、ワイヤロープ12は、メインフックブロック8に巻き掛けられるとともにサブフックブロック9に固定されており、ウインチ11を操作してワイヤロープ12を巻き上げ及び巻き下げることで、メインフックブロック8又はサブフックブロック9を上下に移動させる。ワイヤロープ12は、メインシーブ15及びフックシーブ17に複数回巻き掛けられ、その中途部にメインフックブロック8が存在することとなる(二本掛け、四本掛け、六本掛け)。このように、メインフックブロック8は、動滑車の原理を利用するとともに、複数回巻回するワイヤロープ12に重量を分散することで、重量物を吊るすことを可能としている。
次に、図3から図9を参照して、メインフック作業とサブフック作業をウインチ操作によって切り替える手法について説明する。図3は、メインフックブロック8を格納するためのロック機構及びサブフックブロック9の位置に応じてメインフックブロック8のロックを解除するロック解除機構の一例を示す図であり、図3から図9は、電気的にサブフックブロック9の位置を検出してメインフックブロック8のロック解除を行う実施形態を示す。
図3に示すように、メインフックブロック8の上部には、係合部材30が設けられ、伸縮ブーム6のブームヘッド13には、係合部材30と係合する係合部20が設けられている。
係合部20は、係合部材30の形状に応じた形状を有する。係合部20は、メインフックブロック8の格納位置に設けられている。例えば、ブームヘッド13に設けられるメインブラケット21の下端に設けられた凹部、又は、凹部を有する部材をメインブラケット21の下端に取り付けたものを係合部20として採用できる。係合部材30は、上方に向けた略円錐形(又は三角柱形状)の傘状部材と、メインフックブロック8の上部から延出される軸状部材とを含む。メインフックブロック8が上昇すると、係合部材30が係合部20と係合する。また、係合部材30は、後述するピストン部材33と接触可能な平面を有する底面31と、底面31から円錐の頂点に向かう斜面として形成される傾斜面32とを有する。
係合部材30と係合する係合部20の側方には、係合部材30の底面31と接触可能なピストン部材33が設けられている。ピストン部材33は、係合部材30に対して近接離間方向に往復動するソレノイドであり、係合部材30に向けて突出した位置で係合部材30の底面31と接触して下方から支持する。つまり、ピストン部材33を突出させて係合部材30を支持することで、メインフックブロック8を保持可能である。本実施形態では、ピストン部材33が作動した状態とは、係合部材30から離れる方向に移動した状態である。つまり、ピストン部材33を作動することで、ピストン部材33と係合部材30との接触が解消され、メインフックブロック8の保持が解除される。
また、ピストン部材33は、通電によるソレノイドの往復動とは別にスプリング34によって係合部材30側に常に付勢されている。ピストン部材33に対して係合部材30から離れる方向に外力が加わり、ピストン部材33が移動した後にも、スプリング34の付勢力によって再度ピストン部材33を係合部材30側に移動させることができる。
係合部20とピストン部材33との位置は、係合部材30の底面31がピストン部材33に支持されている状態で、係合部材30と係合部20との間に隙間が生じるように設定されている。つまり、メインフックブロック8が伸縮ブーム6の先端に保持されて格納されている状態では、係合部材30と係合部20とが係合しない位置関係である。これにより、係合部材30とピストン部材33との間にクリアランスを設けて、係合部材30がピストン部材33と接触した状態からメインフックブロック8をさらに上昇させることができ、ピストン部材33を係合部材30から退避させる際に、ピストン部材33にメインフックブロック8の重量が掛かることを回避している。
以上のように、本実施形態のメインフックのロック機構は、メインフックブロック8の上部に取り付けられる係合部材30と、係合部材30の底面31と接触することで係合部材30及びメインフックブロック8を支持するピストン部材33とを含む。ピストン部材33を係合部材30に向けて突出させて、係合部材30の底面31を下方から支持することで、メインフックブロック8を伸縮ブーム6の先端に保持する。また、ピストン部材33による係合部材30の支持を解除することで、メインフックブロック8を開放して、メインフックブロック8の上下動が可能となる。
また、本実施形態のロック機構は、メインフックブロック8の格納又は開放を選択する機構であることから、サブフックブロック9が常に開放されている。このため、誤作動で両方のフックがロックされることがなく、両フックのロックによって生じるウインチ11のドラムの乱巻きを回避することができる。
メインフックブロック8の重量は、サブフックブロック9の重量よりも大きく設定されている。メインフックブロック8の上下動は、サブフックブロック9を格納した状態で行われることが前提ではあるが、メインフックが開放されているときに、サブフックブロック9が格納位置から落ちて両方のフックが開放された場合は、重量差によってメインフックブロック8が落ちる重量設計となっているため、サブフックブロック9が落ちることがない。メインフックブロック8には、ワイヤロープ12が複数回巻き掛けられていることから、メインフックブロック8とサブフックブロック9にはワイヤロープ12の巻き掛け数分の重量差が存在している。このように、メインフックブロック8側の重量がサブフックブロック9側の重量よりも大きくなるように設計されている。また、サブフック使用時に、メインフックブロック8の格納が誤作動により解除された場合は、メインフックブロック8が落ちてサブフックブロック9が上昇するが、メインフックブロック8は動滑車として設けられていることから、メインフックブロック8の落下量はサブフックブロック9の上昇量の半分以下となり、誤作動前のサブフックブロック9の位置よりも下方にメインフックブロック8が落ちることがない。
次に、メインフックのロック機構のロックを解除するロック解除機構40について説明する。ロック解除機構40は、サブフックブロック9の上昇を検知して、ピストン部材33を係合部材30から退避させて、メインフックブロック8を開放するものである。
ロック解除機構40は、サブフックブロック9が所定位置まで上がったことを検知するスイッチ41と、スイッチ41、ピストン部材33(ソレノイド)及びタイムリレー42を含む回路43と、回路43に電流を供給する電源44とを含む。
スイッチ41は、近接スイッチであり、サブフックブロック9が所定の距離に近づいたことを非接触で検出するものである。より具体的には、スイッチ41が設けられる側方に、サブフックブロック9と当接するストッパ45が設けられており、サブフックブロック9がストッパ45と当接したことをスイッチ41によって検知する。また、ストッパ45は、サブフックブロック9と当接することで、サブフックブロック9を一時的に保持する。つまり、サブフックブロック9がストッパ45と当接している状態がサブフックブロック9を格納した状態となる。ワイヤロープ12を巻き上げ、サブフックブロック9をストッパ45と当接する位置まで上昇させると、サブフックブロック9の上昇が停止する。その後、さらにワイヤロープ12を巻き上げることで、格納状態のメインフックブロック8を上昇させることが可能である。
タイムリレー42は、一度通電すると、スイッチ41の状態によらず一定時間通電を保持するものである。回路43には、電源44が接続されており、スイッチ41がONの状態になると、タイムリレー42に通電し、タイムリレー42の通電により、ピストン部材33が作動し、係合部材30から離れる方向に移動する。ピストン部材33が係合部材30から離間することにより、メインフックブロック8のロックが解除されて開放される。
そして、タイムリレー42によって設定された時間が経過すると、ピストン部材33の作動が終了する。つまり、サブフックブロック9が格納されて、スイッチ41がONの状態が維持されてもタイムリレー42によって、一定時間が経過した後は、ピストン部材33の作動が終了し、再度係合部材30に向けて突出する位置に移動することとなる。ピストン部材33が突出した状態で、メインフックブロック8が上昇すると、ピストン部材33が係合部材30の傾斜面32に当接し、傾斜面32からの外力を受けて移動する。ピストン部材33が係合部材30を避けるように移動することでメインフックブロック8を格納位置まで上昇させることが可能である。
続いて、図4から図9を参照して、フック切り替えの手順について説明する。図4は、サブフック使用時の様子を示す図である。図5は、サブフックの格納の様子を示す図である。図6は、メインフックの開放の様子を示す図である。図7は、メインフック使用時の様子を示す図である。図8は、メインフックの格納の様子を示す図である。図9は、サブフックの使用を開始する様子を示す図である。
図4に示すように、メインフックブロック8が格納されている間、サブフックブロック9がウインチ11の操作によって上下する。つまり、サブフック19を用いた作業を行うことが可能である。このとき、ピストン部材33がメインフックブロック8側に突出した状態であり、メインフックブロック8の係合部材30の底面31とピストン部材33とが接触していることで、メインフックブロック8は、ピストン部材33によって保持されている。上述のように、メインフックブロック8の格納が誤作動によって解除された場合は、メインフックブロック8が落ちる重量設計としていることから、メインフックブロック8が落ちてサブフックブロック9が上がるが、メインフックブロック8の落下位置はサブフックブロック9の位置よりも下方に落ちることがない。
図5に示すように、ウインチ11を巻き上げることによって、サブフックブロック9を所定位置よりも高い位置(格納位置)まで上げると、スイッチ41が作動し、回路43に電源44からの電流が流れて、タイムリレー42と共にピストン部材33が通電される。そして、ピストン部材33がメインフックブロック8の係合部材30から離れる方向に移動してメインフックブロック8が開放される。つまり、使用するフックがサブフック19からメインフック18に切り替えられる。このとき、サブフックブロック9の巻き上げ完了後に、メインフックブロック8が巻き上げられることで、メインフックブロック8の係合部材30とピストン部材33との接触が解除される。これにより、ピストン部材33にメインフックブロック8の重量が掛からず、抵抗なく移動することができる。
図6に示すように、メインフックブロック8が開放されていることから、ウインチ11を巻き下げることによって、メインフックブロック8が下がる。つまり、メインフック18を用いた作業を行うことが可能である。このとき、サブフックブロック9は、格納された状態である。上述のように、サブフックブロック9の格納が解除された場合も、メインフックブロック8とサブフックブロック9の重量設計及びワイヤロープ12の掛け数の違いにより、サブフックブロック9が落ちることがない。
図7に示すように、メインフックブロック8の解放後、メインフックの使用が一定時間を経過すると、タイムリレー42の放電が終了し、ピストン部材33が初期位置に戻る。
図8に示すように、ウインチ11を巻き上げることによって、メインフックブロック8を格納位置まで上げる。このとき、係合部材30の傾斜面32がピストン部材33と当接しつつ、その傾斜に沿ってピストン部材33を移動させて押しのけることで、係合部材30が係合部20と当接する位置まで上昇する。ピストン部材33は、係合部材30が通過した後に、スプリング34によって初期位置に戻る。これにより、ピストン部材33が係合部材30の底面31と接触可能となり、ピストン部材33によってメインフックブロック8を保持可能となる。このようにして、使用するフックがメインフック18からサブフック19に切り替えられる。
図9に示すように、ウインチ11の巻き下げ操作によって、サブフックブロック9が下がる。つまり、サブフック19を用いた作業を行うことが可能である。このとき、メインフックブロック8は、ロック機構によってロックされている。
以上のように、ウインチ11の操作のみによって使用するフックをメインフック18とサブフック19との間で切り替え可能としている。このように、本実施形態によれば、1ウインチ2フック方式のクレーンにおいて、作業中においても容易なフック切り替えが可能である。
以下、図10から図14を参照して、サブフックブロック9の位置検出とメインフックブロック8のロック/ロック解除を行う別実施形態について説明する。図10から図13は、油圧を用いた実施形態を示す。図14は、空圧を用いた実施形態を示す。
図10に示すように、ロック解除機構50は、係合部材30の底面31と接触して係合部材30を保持可能なピストン51を有する第一油圧シリンダ52と、第一油路53を介して第一油圧シリンダ52と接続されるアキュムレータ54と、第一油路53に設けられる第一絞り55と、第二油路56を介して第一油圧シリンダ52と接続される第二油圧シリンダ57と、第二油路56に設けられる第二絞り58と、第二油圧シリンダ57に含まれ、サブフックブロック9と当接することでサブフックブロック9の上昇を検知する検知用ピストン59とを備える。
第一油圧シリンダ52では、ピストン51のロッド側に油室52aが設けられ、油室52aに第一油路53と第二油路56が接続される。第一油圧シリンダ52のピストン51のヘッド側には、ピストン51を付勢するスプリング52bが設けられる。第一油圧シリンダ52では、スプリング52bによってピストン51が常に突出するように付勢し、油室52a内に作動油が送られるとスプリング52bの付勢力に抗してピストン51が没入する。また、ピストン51にスプリング52bの付勢力を超える外力が付与された場合は、ピストン51が没入する。
第二油圧シリンダ57は、サブフックブロック9の格納位置に設けられ、サブフックブロック9に向けて検知用ピストン59が突出した状態で配置される。第二油圧シリンダ57では、検知用ピストン59のヘッド側に油室57aが設けられ、油室57a内に検知用ピストン59を付勢するスプリング57bが設けられる。油室57aに第二油路56が接続される。
以上のように構成されるロック解除機構50においては、次のような手順でサブフックブロック9の格納を検知してメインフックブロック8を開放する。
図11に示すように、ウインチ11を巻き上げて、サブフックブロック9を格納位置まで上昇させると、第二油圧シリンダ57の検知用ピストン59が押圧されて移動する。検知用ピストン59の移動により、油室57aの作動油が第二油路56を通じて第一油圧シリンダ52の油室52aに送られる。このとき、作動油が第二絞り58を通ることで、第二絞り58で流量が制限されて第二油圧シリンダ57がサブフックブロック9の上昇を抑えることとなる。そして、サブフックブロック9の上昇が抑えられている間に、巻き上げによりメインフックブロック8が上昇する。このように、第二油圧シリンダ57が完全に作動するまでの間にメインフックブロック8が上昇する時間が確保されている。
図12に示すように、第一油圧シリンダ52に作動油が送られることで油室52aの内圧が高まり、ピストン51が押されて係合部材30から離間する方向に移動する。上述のように、メインフックブロック8も上昇していることで、ピストン51と係合部材30との接触は解消されており、ピストン51は抵抗なく移動することが可能である。このように、サブフックブロック9を格納位置まで上昇させたことを第二油圧シリンダ57の検知用ピストン59によって検知して、メインフックブロック8を開放する。
図13に示すように、油室52aは、第一油路53を介してアキュムレータ54と接続されることから、第一油圧シリンダ52の油圧がアキュムレータ54に蓄積されて油室52a内の圧力が低くなるが、第一油路53に設けられる第一絞り55によって、油室52a内の圧力がスプリング52bの付勢力よりも小さくなるまでに一定の時間を要することとなる。つまり、ピストン51が初期位置に戻るのは、一定時間が経過した後となる。このように、ロック解除機構50では、第一絞り55と第二絞り58が、ロック解除機構40におけるタイムリレー42と同等の機能を発揮する。
図14に示すように、ロック解除機構60は、係合部材30の底面31と接触して係合部材30を保持可能なピストン61を有する第一空圧シリンダ62と、第一空圧シリンダ62と接続され、一端が大気開放される第一通路63と、第一通路63に設けられる第一絞り65と、第二通路66を介して第一空圧シリンダ62と接続される第二空圧シリンダ67と、第二通路66に設けられる第二絞り68と、第二空圧シリンダ67に含まれ、サブフックブロック9と当接することでサブフックブロック9の上昇を検知する検知用ピストン69とを備える。
ロック解除機構60におけるピストン61、第一空圧シリンダ62、第一通路63、第一絞り65、第二通路66、第二空圧シリンダ67、第二絞り68、検知用ピストン69は、ロック解除機構50におけるピストン51、第一油圧シリンダ52、第一油路53、第一絞り55、第二油路56、第二油圧シリンダ57、第二絞り58、検知用ピストン59と同様の構成であり、説明を省略する。
なお、クレーン1には、ワイヤロープ12の損傷を防止するための過巻スイッチが設けられている。過巻スイッチは、メインフック側とサブフック側の両方に設けられており、過巻スイッチを超えて巻き上げて格納する際は、低圧リリーフ回路を用いて巻き上げられる。
1:クレーン、6:伸縮ブーム、8:メインフックブロック、9:サブフックブロック、11:ウインチ、12:ワイヤロープ、13:ブームヘッド、18:メインフック、19:サブフック、20:係合部、30:係合部材、33:ピストン部材、40:ロック解除機構

Claims (3)

  1. 共通のワイヤロープと当該ワイヤロープを巻き上げる又は巻き下げるウインチとによって上下動可能に構成されるメインフック及びサブフックと、
    前記メインフックを伸縮ブームの先端に保持するロック機構と、
    前記サブフックを所定位置まで上げたときに、前記ロック機構によるメインフックの保持を解除して、前記メインフックを上下動可能にするロック解除機構とを備えることを特徴とするクレーン。
  2. 前記ロック機構は、前記メインフックに設けられる係合部材と、前記係合部材と接触することで前記メインフックを支持可能なピストン部材とを含み、
    前記ロック解除機構は、前記サブフックが所定位置まで上がったことを検知して前記係合部材と前記ピストン部材との接触を解消することで、前記メインフックを上下動可能に切り替える請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記ロック解除機構は、前記ワイヤロープを巻き上げて、前記サブフックを所定位置まで上げた後に、さらに前記メインフックを上昇させて、前記係合部材と前記ピストン部材との接触を解消させた状態で、前記ピストン部材を前記係合部材から離間する方向に移動させる請求項2に記載のクレーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112279097A (zh) * 2020-10-22 2021-01-29 中海油能源发展股份有限公司 一种用于海洋石油钻机长轴立片吊装的方法

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