JP2018030244A - 記録装置および記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コピー記録された画像における急峻な明度変化に起因する画質低下を抑制した記録を行う。【解決手段】 コピー記録モードにおける分担記録領域の幅または位置を通常記録モードにおける分担記録領域の幅または位置と異ならせる。【選択図】 図10
Description
本発明は、記録装置および記録方法に関する。
インクを吐出する複数の吐出口を配列した吐出口列を有する記録ユニットを記録媒体の単位領域に対して相対的に移動させながらインクの吐出を行う記録走査を繰り返し実行して画像を記録する記録装置が知られている。
このような記録装置では、記録媒体に対する記録時間の短縮が従来より求められている。このような記録時間の短縮を達成するため、特許文献1には記録ユニットとして走査方向の左側と右側のそれぞれに複数色のインクを吐出する複数の吐出口列を備えた記録部を1つずつ設けた記録ユニットを用いることが記載されている。同文献では、上述のような記録ユニットを用い、記録媒体上の走査方向左側の領域には左側の記録部のみから、また、走査方向右側の領域には右側の記録部のみからインクを吐出する。これにより、記録ユニットを記録媒体上の左側端部と対向する位置から右側端部と対向する位置までの全域に走査させなくとも記録を完了することができるため、記録時間を短縮することが可能となる。
上述のような記録ユニットを用い、記録媒体上の走査方向における全域に対して左側の記録部と右側の記録部のいずれかのみによって記録を行った場合、左側の記録部によって記録した領域と右側の記録部によって記録した領域の境界において得られる画像の画質が低下する虞がある。この点を鑑み、特許文献1では、記録媒体上の走査方向における中央部に対しては左側の記録部と右側の記録部の両方によって分担して記録することにより上述の画質の低下を抑制している。
更に、特許文献1には、記録媒体のサイズに応じて上述の左側、右側の記録部で分担して記録を行う領域(以下、分担記録領域とも称する)の走査方向における幅を異ならせることが開示されている。詳細には、低い階調数で記録する記録媒体であるA3サイズの記録媒体に記録を行う場合、分担記録領域の走査方向における幅を比較的長くすると記載されている。一方で、高い階調数で記録する記録媒体であるA5サイズの記録媒体に記録を行う場合には、分担記録領域の走査方向における幅を比較的短くすると記載されている。
ここで、記録装置によって記録された画像を読み取り、その画像をコピー記録する場合、コピー記録された画像において分担記録領域で急峻な明度変化が生じ、画質低下が発生する虞があることがわかった。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、コピー記録された画像における急峻な明度変化に起因する画質低下を抑制した記録を行うことを目的とするものである。
そこで、本発明は、インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットと、前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査手段と、読み取り手段を介さずに入力された画像データに基づいて記録を行う第1の記録モードと、読み取り手段によって画像を読み取ることにより生成された画像データに基づいて記録を行う第2の記録モードと、のいずれかの記録モードにしたがって、前記走査手段による同一の記録走査において、前記第1の記録部から前記記録媒体上の第1の領域および前記記録媒体上の前記第1の領域と前記交差方向に隣接する第2の領域に対してインクを吐出させ、前記第2の記録部から前記第2の領域および前記記録媒体上の前記第2の領域と前記交差方向に隣接する第3の領域に対してインクを吐出させて記録を行う記録制御手段と、を有する記録装置であって、前記第1の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅は、前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅と異なることを特徴とする。
本発明に係る記録装置によれば、コピー記録された画像における急峻な明度変化に起因する画質低下を抑制した記録を行うことが可能となる。
(第1の実施形態)
以下に図面を参照し、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
以下に図面を参照し、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るインクジェット記録装置310の内部構成を示す模式図である。
本実施形態のインクジェット記録装置(以下、プリンタ、記録装置とも称する)310は、記録ユニット101を備えている。記録ユニット101は、記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rを有しており、これらの記録ヘッド102L、102Rは1つの保持部103によって保持されている。記録ヘッド102L、102Rそれぞれには、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出するための吐出口列が1つずつ設けられているが、詳細については後述する。
なお、図1からわかるように、記録ヘッド102L、102RはY方向に同じ位置であって、X方向に互いに離間するような位置に設けられている。なお、ここでは記録ヘッド102L、102RがY方向に同じ位置に設けられた記録ユニット101を記載したが、同一走査で記録ヘッド102L、102Rの両方によって記録媒体上の少なくとも一部の領域を記録可能なように、Y方向に関して各色のインクを吐出する吐出口列に応じた記録領域が部分的にオーバーラップするように構成されていれば、記録ヘッド102L、102RがY方向にずれた位置に設けられていても良い。
記録ユニット101は、記録媒体に対し、X方向に延伸して設けられたガイドレール104に沿ってX方向(交差方向)に相対的に往復移動(走査)可能となっている。また、記録媒体106はプラテン107に支持されており、搬送ローラ105を回転させることによりY方向(搬送方向)へと搬送される。本実施形態におけるインクジェット記録装置310は、上述の記録ユニット101のX方向への走査を伴った記録動作と、搬送ローラ105による記録媒体106のY方向への搬送動作と、を繰り返し行うことにより、記録媒体106の全域に対する記録を完了する。
図2は本実施形態で用いる記録ユニット101の詳細を示す図である。なお、図2(a)には記録ユニット101をXY平面に対して鉛直下方から見た図を模式的に示している。また、図2(b)には記録ユニット101をY方向から見た図を模式的に示している。
本実施形態における記録ユニット101内には、記録ヘッド102Lと記録ヘッド102RがX方向に距離Wだけ離間して設けられている。そして、記録ヘッド102Lには、X方向左側からシアンインクを吐出する吐出口列111C、マゼンタインクを吐出する吐出口列111M、イエローインクを吐出する吐出口列111Y、ブラックインクを吐出する吐出口列111Kの順番で4つの吐出口列111C、111M、111Y、111Kが配置されている。一方、記録ヘッド102RにはX方向左側からブラックインクを吐出する吐出口列112K、シアンインクを吐出する吐出口列112C、マゼンタインクを吐出する吐出口列112M、イエローインクを吐出する吐出口列112Yの順番で4つの吐出口列112C、112M、112Y、112Kが配置されている。なお、記録ヘッド102L、102R内の各吐出口は3[ng]の吐出量でインクを吐出するよう製造されている。
なお、記録ヘッド102L内の4つの吐出口列111C、111M、111Y、111Kは、互いに同じ距離dだけ離間して配置されている。同様に、記録ヘッド102R内の4つの吐出口列112C、112M、112Y、112Kもまた互いに同じ距離dだけ離間しながら配置されている。また、8つの吐出口列それぞれには、それぞれのインクを吐出する複数の吐出口(不図示)がY方向(所定方向)に配列されている。
ここで、図2(a)からわかるように、本実施形態で用いる記録ユニット101は、明度が低いインクであるブラックインクを吐出する吐出口列111K、112K間の距離が、ブラックインクよりも明度が高いイエローインクを吐出する吐出口列111Y、112Y間の距離よりも短くなるように、各吐出口列が配置されている。同様に、ブラックインクを吐出する吐出口列111K、112K間の距離は、ブラックインクよりも明度が高いシアンインクを吐出する吐出口列111C、112C間の距離、およびブラックインクよりも明度が高いマゼンタインクを吐出する吐出口列111M、112M間の距離よりも短くなっている。
なお、本実施形態では記録ユニット101内での各吐出口列の配列順序は他の順序であっても良い。
記録ヘッド102L内の各吐出口列内の吐出口は、不図示の流路を介してそれぞれのインクを収納するインクタンクに接続されている。詳細には、吐出口列111Cに配列された吐出口はシアンインクを収納するインクタンク108Cに、吐出口列111Mに配列された吐出口はマゼンタインクを収納するインクタンク108Mに、吐出口列111Yに配列された吐出口はイエローインクを収納するインクタンク108Yに、吐出口列111Kに配列された吐出口はブラックインクを収納するインクタンク108Kにそれぞれ接続されている。同様に、記録ヘッド102R内の吐出口列112Cに配列された吐出口はシアンインクを収納するインクタンク109Cに、吐出口列112Mに配列された吐出口はマゼンタインクを収納するインクタンク109Mに、吐出口列112Yに配列された吐出口はイエローインクを収納するインクタンク109Yに、吐出口列112Kに配列された吐出口はブラックインクを収納するインクタンク109Kにそれぞれ接続されている。
なお、ここでは同色のインクを吐出する記録ヘッド102L内の吐出口列と記録ヘッド102R内の吐出口列は異なるインクタンクに接続される形態について記載したが、1つの同じインクタンクに接続される形態であっても良い。また、異なるインクタンクを用いる場合と同じインクタンクを用いる場合のいずれであっても、インクタンクを支持部103のX方向中央側に寄せて設けることにより記録ユニットを小型化することができる。しかしながら、小型化を考えないのであれば、例えば2つの異なるインクタンクを用いる場合には、それぞれの記録ヘッドとインクタンクのX方向の中央部がおおよそ一致するように設計しても良い。
図3は記録ユニット101を用いて記録媒体106に記録を行う際の様子を説明するための模式図である。なお、図3に示す2つの記録ユニット101のうち、破線にて記載したX方向左側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において記録媒体106に対する記録を開始するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。また、実線にて記載したX方向右側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において記録媒体106に対する記録を終了するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。なお、実際には記録ユニット101の加減速制御や吐出特性を維持するための予備吐出受け部(不図示)への予備吐出制御を行うため、図3に示した2つの記録ユニット101よりもX方向外部にも記録ユニット101は走査される。
以下の説明では記録媒体106のX方向左側の端部位置を位置X1、記録媒体106のX方向右側の端部位置を位置X4と記載する。また、位置X1よりもX方向右側の所定位置を位置X2、位置X4よりもX方向左側の所定位置を位置X3と記載する。このように位置X1〜X4を定義した上で、記録媒体上の位置X1から位置X2までのX方向左側の領域を領域A1、記録媒体上の位置X2から位置X3までのX方向中央の領域を領域A2、記録媒体上の位置X3から位置X4までのX方向右側の領域を領域A3として記載する。
ここで、領域A1は記録ヘッド102Rからはインクを吐出せず、記録ヘッド102Lからのインクの吐出のみによって記録を行う領域である。また、領域A3は記録ヘッド102Lからはインクを吐出せず、記録ヘッド102Rからのインクの吐出のみによって記録を行う領域である。
一方、領域A2は記録ヘッド102L、102Rの両方からのインクの吐出によって記録を行う領域である。したがって、本実施形態では後述する記録ヘッド分配処理を行うことで領域A2に対応するデータを分割し、記録ヘッド102Rと記録ヘッド102Lの両方を用いた領域A2に対する分担記録を行うために用いる記録データを生成する。
以上記載したように、本実施形態では記録媒体106をX方向に3分割し、領域A1と、領域A1とX方向に隣接する領域A2と、領域A2とX方向に隣接する領域A3と、の3つの領域ごとにインクを吐出する記録ヘッドを異ならせて記録を行う。詳細には、X方向左側の領域A1には記録ヘッド102Lのみによって、X方向右側の領域A3には記録ヘッド102Rのみによって、また、X方向中央の領域A2には記録ヘッド102L、102Rの両方によってインクを吐出して記録を行う。
なお、本実施形態ではPC300により生成された画像データに基づいて記録を行うか、スキャナ(読み取り手段)による画像の読み取り結果に基づいて生成された画像データ(スキャンデータ)に基づいて記録を行うか、に応じて、記録ヘッド102Lのみで記録を行う領域と、記録ヘッド102Rのみで記録を行う領域と、記録ヘッド102L、102Rの両方で記録を行う領域と、をそれぞれ異ならせる。この点については後述する。
図4は、本実施形態における記録制御系の概略構成を示すブロック図である。本実施形態における記録制御系は、図2に示したプリンタ310と、そのホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)300と、から構成される。
PC300は、以下の要素を有して構成される。画像処理部であるCPU301は、記憶手段であるRAM302やHDD303に保持されているプログラムに従った処理を実行し、記録画像に対応する赤色(R)、緑色(G)、青色(B)によって示されるRGBデータを生成する。RAM302は、揮発性のメモリであり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD303は、不揮発性のメモリであり、同じくプログラムやデータを保持する。本実施形態では、データ転送I/F(インターフェース)304は、CPU301とプリンタ310との間におけるRGBデータの送受信を制御する。このデータ送受信の接続方式としては、USB、IEEE1394、LAN等を用いることができる。キーボード・マウスI/F305は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザーは、このI/Fを介して入力を行うことができる。ディスプレイI/F306は、ディスプレイ(不図示)における表示を制御する。
一方、プリンタ310は、以下の要素を有して構成される。画像処理部であるCPU311は、RAM312やROM313に保持されているプログラムに従い、後述する各処理を実行する。RAM312は、揮発性のメモリであり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM313は不揮発性のメモリであり、後述する処理で使用するテーブルデータやプログラムを保持することができる。データ転送I/F314は、PC300との間におけるデータの送受信を制御する。
左ヘッドコントローラ315Lと右ヘッドコントローラ315Rは、それぞれ図2に示した記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rに対して記録データを供給するとともに、それぞれの記録ヘッド102L、102Rの吐出動作を制御(吐出制御)する。具体的には、左ヘッドコントローラ315Lは、RAM312の所定のアドレスから制御パラメータと記録データを読み込む構成とすることができる。そして、CPU311が、制御パラメータと記録データをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むと、左ヘッドコントローラ315Lにより処理が起動され、記録ヘッド102Lからのインク吐出が行われる。右ヘッドコントローラ315Rについても同様であり、RAM312の所定のアドレスにCPU311によって制御パラメータと記録データが書き込まれると、右ヘッドコントローラ315Rによる処理が実行され、記録ヘッド102Rからのインクの吐出が行われる。
また、スキャナコントローラ316は、スキャナであるCCDセンサ(不図示)による画像の読み取り動作を制御(読み取り制御)する。このCCDセンサは、読み取りを行った画像に対応する赤色(R)、緑色(G)、青色(B)によって示されるRGBデータを生成する。なお、本実施形態ではスキャナとしてCCDセンサを用いたが、他の構成でも良く、例えば密着型イメージセンサ(CIS)を用いても良い。
(データの処理過程)
図5は本実施形態における制御プログラムにしたがってCPU311が実行する記録に用いられる記録データ生成処理のフローチャートである。なお、この制御プログラムはROM313に予め格納されている。
図5は本実施形態における制御プログラムにしたがってCPU311が実行する記録に用いられる記録データ生成処理のフローチャートである。なお、この制御プログラムはROM313に予め格納されている。
本実施形態では、記録装置310内のCPU300は2通りの画像データを取得する。
1つはPC300により生成されたRGBデータである。ステップS811にてデータ転送I/F314を介して転送されたRGBデータが、ステップS812において画像データとして取得される。
もうひとつはCCDセンサ(スキャナ)による画像の読み取りによって生成されるRGBデータである。まず、ステップS813にてCCDセンサによる画像の読み取り(スキャン)が行われる。次に、ステップS814において、画像の読み取りによって得られたRGBデータに対して撮像素子のばらつきを補正するためのシェーディング処理が行われる。その後、ステップS815では、読み取りによるボケを補正するためのエッジ強調処理や、文字の判読性を向上させる文字加工処理、光照射による読み取りで発生した裏写りを除去する裏写り除去処理などの補正が行われる。そして、ステップS816においてステップS813〜S815の処理が行われた後のRGBデータを画像データとして取得する。
ここで、本実施形態ではユーザーがプリントモード(通常記録モード)とコピーモード(コピー記録モード)のどちらの記録モードで記録を行うかを決定し、その決定された記録モードに応じてステップS812とステップS816のどちらにおいて画像データを取得するかを決定する。ここで、通常記録モードはステップS811にてPC300により生成されたRGBデータに基づいて記録を行う記録モードであり、コピー記録モードはCCDセンサによる画像の読み取りによって生成されるRGBデータに基づいて記録を行う記録モードである。
図6は本実施形態においてユーザーに記録モードを決定させるために記録装置に備えられたディスプレイ(不図示)に表示させるUI601を示す図である。
図6における右側は記録を行う記録媒体のサイズを選択するためのエリアで、A4サイズ、B5サイズ、A5サイズの中から1つのサイズを選択できる。
また、図6における左側が記録モードを選択するためのエリアで、「プリント」と「コピー」のいずれかを選択することができる。ここで、「プリント」は通常記録モードに対応しており、「コピー」はコピー記録モードに対応している。
このUI601を介してユーザーが記録モードと記録媒体のサイズを指示すると、CPU311がその指示結果を検知し、各部の制御に反映させる。例えば、ユーザーによってUI601を介して「プリント」が指示されると、ステップS812において画像データを取得することになる。一方、UI601を介して「コピー」が指示されると、ステップS816にて画像データを取得する。
なお、ここではUI601を介したユーザーの指示に基づいて記録モードを決定する場合について記載したが、他の方法によって記録モードを決定しても良い。例えば、PC300から画像データが転送されているか否かによって記録モードを決定することもできる。この場合、PC300から画像データが転送されていれば通常記録モードで記録すると判断してステップS812にて画像データを取得すれば良いし、PC300から画像データが転送されていなければコピー記録モードで記録すると判断してステップS816にて画像データを取得すれば良い。
ステップS812、S816のいずれかにおいて画像データが取得されると、ステップS800において画像データの拡大・縮小処理が行われる。この拡大・縮小処理では、ユーザーによる変倍指定や2枚の原稿を一枚の紙に割り当てる割付けコピーに対応するために、所望の倍率への変換が行われる。変換方法は、バイキュービック、バイリニア、ニアレストネイバーなどの方法が一般的である。
次に、ステップS801にてRGB各色信号によって示される画像データを記録に用いるインクの色に対応するインク色データに変換する色変換処理を行う。この色変換処理により、複数の画素における階調値を定める8ビット256値の情報によって表されるインク色データが生成される。上述のように、本実施形態ではブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを記録に用いるため、ステップS801における色変換処理によってブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクそれぞれに対応するインク色データが生成されることになる。なお、色変換処理としては適宜異なる処理を実行しても良く、例えばROM313に予め記憶されたRGB値とCMYK値の対応関係を規定した3次元ルックアップテーブル(3D−LUT)を用いても良いし、更に四面体補完を実行しても良い。
次に、ステップS802にてCMYK値それぞれのインク色データが示す階調値を補正し、CMYK値それぞれ8ビット256値の情報によって表される階調補正データを生成する階調補正処理を実行する。この階調補正処理では、例えば補正前の各色のインクに対応するインク色データと補正後の各色のインクに対応する階調補正データの対応関係を規定した1次元ルックアップテーブル(1D−LUT)等を用いることができる。なお、この1D−LUTはROM313に予め格納されている。
次に、ステップS803にて階調補正データを量子化し、各画素に対する各色のインクの吐出または非吐出を定める1ビット2値の情報によって表される量子化データ(画像データ)を生成する量子化処理を行う。量子化処理としては誤差拡散法やディザ法等、従来より知られている種々の処理を実行可能である。
次に、ステップS804にて各色のインクに対応する量子化データのうち、記録媒体上の領域A2に対応する量子化データを記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rに分配する分配処理が実行される。更に、この分配処理では、記録ヘッド102Lに分配された量子化データと、記録媒体上の領域A1に対応する量子化データと、の論理和をとることにより、記録媒体に対する記録ヘッド102Lから各画素に対する各色のインクの吐出または非吐出を定めた、記録ヘッド102Lに対応する分配データを生成する。同様に、記録ヘッド102Rに分配された量子化データと、記録媒体上の領域A3に対応する量子化データと、の論理和をとることにより、記録媒体に対する記録ヘッド102Rから各画素に対する各色のインクの吐出または非吐出を定めた、記録ヘッド102Rに対応する分配データを生成する。なお、この左右ヘッド分配処理については後述する。
そして、ステップS805Lでは、記録ヘッド102Lに対応する分配データを記録媒体上の同じ単位領域に対して行われる複数回の走査(パス)に分配し、複数回の走査それぞれにおいて記録ヘッド102Lからのインクの吐出に用いられる記録ヘッド102L用の記録データを生成する。同様に、ステップS805Rでは記録ヘッド102Rに対応する分配データを複数回の走査に分配し、複数回の走査それぞれにおいて記録ヘッド102Rからのインクの吐出に用いられる記録ヘッド102R用の記録データを生成する。本実施形態では、ステップS805L、S805Rにて生成された記録ヘッド102L、102R用の記録データにしたがって、記録ヘッド102L、102Rからの吐出動作を実行する。なお、ステップS805L、S806における処理は、例えば複数回の走査に対応し、それぞれ記録の許容を定める記録許容画素と記録の非許容を定める非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンを用いることにより行うことができる。なお、この複数のマスクパターンはROM313に予め格納されている。
なお、ここでは1つの単位領域に対して複数回の走査を行う形態について記載したが、単位領域に対して1回だけ走査を行って記録を行っても良い。この場合、ステップS805L、S805Rにおける処理は省略することができる。
図7はステップS804での左右ヘッド分配処理で用いる分配パターンを示す模式図である。ここで、図7(a)は記録媒体上の領域A2に対応する量子化データを記録ヘッド102Lに分配するための分配パターンを模式的に示す図である。また、図7(b)は記録媒体上の領域A2に対応する量子化データを記録ヘッド102Rに分配するための分配パターンを模式的に示す図である。なお、これらの分配パターンはROM313に予め格納されている。
また、図7(c)は本実施形態におけるステップS804での左右ヘッド分配処理を実行した結果、量子化データが記録ヘッド102Lに分配される比率にて規定される記録ヘッド102Lへの分配率と、量子化データが記録ヘッド102Rに分配される比率にて規定される記録ヘッド102Rへの分配率と、を示している。なお、図7(c)のうちの実線部が記録ヘッド102Lへの分配率を、破線部が記録ヘッド102Rへの分配率をそれぞれ示している。
なお、図7(a)、(b)では簡単のため、X方向に14画素のサイズを有する分配パターンを示しているが、このサイズは領域A2の実際のサイズに応じて適宜異なるサイズを設定できる。また、図7(a)、(b)に示す分配パターンはY方向に8画素のサイズを1つの繰り返し単位として構成されており、Y方向に対してはこれらの分配パターンを繰り返し用いることにより領域A2全域に対して左右ヘッド分配処理を完了する。
ここで、図7(a)、(b)それぞれに示す分配パターンのうち、黒く塗り潰された画素が量子化データによってインクの吐出が定められていた場合にインクの吐出を許容する画素を示している。また、白抜けで示された画素が量子化データによってインクの吐出が定められていた場合であってもインクの吐出を非許容する画素を示している。
図7(a)、(b)からわかるように、本実施形態で使用する記録ヘッド102Lに対応する分配パターンと記録ヘッド102Rに対応する分配パターンは、互いに排他的且つ補完的な位置にインクの吐出の許容が定められている。したがって、例えば領域A2に対応する量子化データとして全画素に対してインクの吐出を定めるような量子化データが取得された場合、領域A2内の全ての画素に対して記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rのいずれか一方から1回だけインクを吐出するように、左右ヘッド分配処理を行うことができる。
また、図7(a)、(b)からわかるように、本実施形態で用いる記録ヘッド102L、102Rに対応する分配パターンは、記録媒体上のX方向における位置に応じてインクの吐出の許容を定める画素の数が異なっている。
図7(a)に示す記録ヘッド102Lに対応する分配パターンは、記録媒体上の領域A2内においてX方向左側から右側に向かうにしたがってインクの吐出の許容を定める画素の数が減少するように、各画素に対するインクの吐出の許容が定められている。一方、図7(b)に示す記録ヘッド102Rに対応する分配パターンは、記録媒体上の領域A2内においてX方向左側から右側に向かうにしたがってインクの吐出の許容を定める画素の数が増加するように、各画素に対するインクの吐出の許容が定められている。
したがって、図7(a)、(b)に示す分配パターンを用いた場合、記録媒体上のX方向における全域に対する分配率は図7(c)のようになる。領域A1に対応する量子化データは記録ヘッド102Rに分配されないため、領域A1においては記録ヘッド102Lへの分配率が100%となる。また、領域A3に対応する量子化データは記録ヘッド102Lには分配されないので、領域A3においては記録ヘッド102Rへの分配率が100%となる。
また、領域A2については、上述のように図7(a)に示す記録ヘッド102Lに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に減少するようにインクの吐出の許容が定められている。そのため、領域A2においては記録ヘッド102Lへの分配率がX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に減少する。
一方、上述のように図7(b)に示す記録ヘッド102Rに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に増加するようにインクの吐出の許容が定められている。したがって、領域A2においては記録ヘッド102Rへの分配率がX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に増加する。
ここで、図7(c)からわかるように、領域A2ではX方向における位置に応じて記録ヘッド102Lへの分配率と記録ヘッド102Rへの分配率が異なるものの、それらの合計はX方向における位置にかかわらず100%となっていることがわかる。すなわち、本実施形態においても領域A2に対するインクの吐出量が領域A1、A3に対するインクの吐出量に比べて所望の量から大きくずれることはないことがわかる。
更に、図7(c)からわかるように、本実施形態では領域A1と領域A2の境界、および領域A2と領域A3の境界のそれぞれにおいて記録ヘッド102L、記録ヘッド102Rそれぞれからの吐出量を漸次的に切り替えることになる。
領域A1には記録ヘッド102Lのみによって記録を行うのに対し、領域A2になるとX方向左側端部から右側に向かうにしたがって記録ヘッド102Lからの吐出量が漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Rからの吐出量が漸次的に増加する。同様に、領域A3には記録ヘッド102Rのみから記録を行うのに対し、領域A2ではX方向右側端部から左側に向かうにしたがって記録ヘッド102Rからの吐出量が漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Lからの吐出量が漸次的に増加する。
これにより、記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rに吐出特性の違いが生じたとしても、領域A1、A2間および領域A2、A3間での吐出量の急峻な変化を抑制することができるため、画質むらを低減することが可能となる。
本実施形態では、以上に記載したようなデータ処理過程にしたがって取得された画像データに基づいて記録に用いる記録データを生成し、その記録データにしたがって記録ユニット101からインクを吐出するように制御する。
(コピー記録モードでの記録画像の明度変化)
上述したような記録ユニット101を用いて記録する場合、記録ヘッド102L、102Rに製造誤差等により吐出特性の異なりが生じ、この結果記録された画像においてX方向に明度変化が生じる場合がある。更に、コピー記録を行う場合には通常記録を行う場合に比べてこの明度変化がより視認され易くなり、画質の低下を引き起こす虞がある。
上述したような記録ユニット101を用いて記録する場合、記録ヘッド102L、102Rに製造誤差等により吐出特性の異なりが生じ、この結果記録された画像においてX方向に明度変化が生じる場合がある。更に、コピー記録を行う場合には通常記録を行う場合に比べてこの明度変化がより視認され易くなり、画質の低下を引き起こす虞がある。
以下にこの明度変化について詳細に説明する。なお、以下の説明では特に記載のない限り、記録媒体上の全域に対して同じ吐出量を定める量子化データが入力された場合について記載する。
図8は記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rのいずれかに吐出特性の異なりが生じ、記録ヘッド102L内の吐出口列からの吐出量が基準の吐出量よりも多くなり、且つ、記録ヘッド102R内の吐出口列からの吐出量が基準の吐出量よりも少なくなった場合における明度変化を説明するための図である。また、横軸は記録媒体上の位置を、縦軸は記録される画像の相対明度をそれぞれ示している。
図8(a)は通常記録モードで記録された画像における明度変化を示す図である。
上述したように、領域A1は記録ヘッド102Lのみによって記録を行う領域である。記録ヘッド102Lは吐出量が基準吐出量よりも多くなっている。そのため、領域A1に記録される画像の明度は基準吐出量で記録が行われた画像の明度D0よりも低い値D11となる。
また、領域A3は記録ヘッド102Rのみによって記録を行う領域である。記録ヘッド102Rは吐出量が基準吐出量よりも少なくなっているため、領域A3に記録される画像の明度は基準吐出量で記録が行われた画像の明度D0よりも高い値D12となる。
一方、領域A2は記録ヘッド102L、102Rで分担記録を行う領域であり、領域A1に近いほど記録ヘッド102Lからの吐出量が多く、領域A3に近いほど記録ヘッド102Rからの吐出量が多くなっている。したがって、領域A2に記録される画像の明度は、左側端部(位置X2)ではD11、右側端部(位置X3)ではD12となり、その間は左側から右側に向かうにしたがってD11からD12まで漸次的に高くなる。
このように、通常記録モードでの記録画像では、X方向における位置に応じた明度変化が生じる虞がある。但し、本実施形態のように領域A2を設け、且つ、図7(a)、(b)に示すような分配パターンを用いることにより、領域A2内で明度を比較的緩やかに変化させることができる。そのため、通常記録モードで記録された画像では明度差(D12−D11)は生じているが、その明度変化は視認されにくい。
図8(b)はコピー記録モードで記録される画像における明度変化を示す図である。ここでは、通常記録モードとコピー記録モードで記録方法を変更しないため、図8(b)と図8(a)からわかるように、記録される画像の明度変化も通常記録モードとコピー記録モードで同じとなる。
しかしながら、通常記録モードで記録された画像をスキャナで読み取り、コピー記録モードにて記録を行う場合、実際には図8(b)に示すよりも急峻な明度変化が生じてしまう。
通常記録モードで記録された画像をコピーする場合、通常記録モードでの記録画像で既に図8(a)に示すような明度変化が生じてしまっている。したがって、元々の量子化データが記録媒体の全域に対して同じ吐出量を定めていたとしても、コピー記録モードにおけるステップS816で取得される画像データは図8(a)に示すような明度変化を反映したデータとなってしまっている。そのため、コピー記録モードで実際に記録される画像は、図8(a)に示す明度変化と図8(b)に示す明度変化が掛け合わされたようなものとなる。
図8(c)は通常記録モードで記録された画像をスキャナで読み取り、コピー記録モードで記録を行った際の画像における実際の明度変化を示す図である。なお、図8(c)の破線部が図8(a)に示す明度変化を、実線部が実際の明度変化をそれぞれ示している。
例えば、位置X1から位置X2までの領域については、通常記録モードでもコピー記録モードでも領域A1に対応する。そのため、一度通常記録モードが行われた際に記録ヘッド102Lの吐出特性によってD11と低い明度で画像が記録される。その画像をコピー記録すると、コピー記録モードにて記録される画像は記録ヘッド102Lの吐出特性の影響を再び受け、明度はD11よりも更に低いD13となる。
同様に、位置X3から位置X4までの領域については、通常記録モードでもコピー記録モードでも領域A3に対応する。そのため、領域A3についてはコピー記録モードで記録される画像は記録ヘッド102Rの吐出特性の影響を2回受けるため、明度はD12よりも更に高いD14となる。
そして、位置X2から位置X3までの領域については、通常記録モードでもコピー記録モードでも領域A3に対応するため、左側から右側に向かうにしたがって明度はD13からD14まで漸次的に高くなる。
図8(c)に示すコピー記録モードで記録される画像の明度変化と図8(a)に示す通常記録モードで記録される画像の明度変化を比べるとわかるように、図8(c)における明度変化の方がより急峻となっている。これは、コピー記録モードと通常記録モードで領域A2を変更していないためである。詳細には、コピー記録モードでは通常記録モードに比べ、各記録ヘッドの吐出特性の影響を2回受けることにより明度差は大きくなるが、明度が漸次的に変化する領域(領域A2)の幅が変わらないため、明度変化が急峻となるのである。このような急峻な明度変化によって画質が低下してしまう虞がある。
(コピー記録モードにおける記録方式)
本実施形態では、通常記録モードでは図3に示したような記録方式で記録を行う。すなわち、領域A1に対しては記録ヘッド102Lのみによって、領域A3に対しては記録ヘッド102Rのみによって、領域A2に対しては記録ヘッド102L、102Rの両方によって記録を行う。
本実施形態では、通常記録モードでは図3に示したような記録方式で記録を行う。すなわち、領域A1に対しては記録ヘッド102Lのみによって、領域A3に対しては記録ヘッド102Rのみによって、領域A2に対しては記録ヘッド102L、102Rの両方によって記録を行う。
これに対し、コピー記録モードでは、上述の明度変化による画質低下を鑑み、図3に示した記録方式とは異なる記録方式で記録を行う。
図9はコピー記録モードにおいて記録ユニット101を用いて記録媒体106に記録を行う際の様子を説明するための模式図である。なお、図9に示す2つの記録ユニット101のうち、破線にて記載したX方向左側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において記録媒体106に対する記録を開始するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。また、実線にて記載したX方向右側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において記録媒体106に対する記録を終了するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。
本実施形態におけるコピー記録モードでは、位置X1から位置X5までの領域B1に対して記録ヘッド102Lからの吐出のみによって記録を行う。また、位置X6から位置X4までの領域B3に対して記録ヘッド102Rからの吐出のみによって記録を行う。そして、位置X5からX6までの領域B2に対して記録ヘッド102L、102Rの両方からの吐出によって記録を行う。
本実施形態では、図9からわかるように、コピー記録モードにおける分担記録を行う領域B2を通常記録モードにおける分担記録を行う領域A2よりもX方向における幅が大きくなるように設定する。また、領域B2を大きくした分、領域B1は領域A1よりも、領域B3は領域A3よりもX方向における幅が小さくなるように設定する。このように、コピー記録モードにおける領域B2を通常記録モードにおける領域A2よりも幅を大きくすることにより、上述のコピー記録モードにおける明度変化による画質低下を抑制する。
(本実施形態のコピー記録モードにおける明度変化)
図10は図8と同様の記録ヘッド102L、102Rの吐出特性の異なりが生じた場合における明度変化を示す図である。
図10は図8と同様の記録ヘッド102L、102Rの吐出特性の異なりが生じた場合における明度変化を示す図である。
図10(a)は通常記録モードで記録された画像における明度変化を示している。通常記録モードは図3に示した記録方式によって記録を行うため、図10(a)に示す明度変化は図8(a)に示す明度変化と同じとなる。
図10(b)はコピー記録モードで記録される画像における明度変化を示している。上述したように、本実施形態ではコピー記録モードでは記録ヘッド102L、102Rの両方で記録を行う領域B2の幅を通常記録モードにおける領域A2の幅よりも大きくする。そして、領域B2について、記録ヘッド102Lに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に減少するように、記録ヘッド102Rに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に増加するように、それぞれインクの吐出の許容が定めている。
したがって、図10(b)に示すように、コピー記録モードによって記録される画像の明度変化は通常記録モードよりも緩やかなものとなる。詳細には、領域B1では明度は比較的低いD11となり、領域B3では明度は比較的高いD12となり、領域A2よりも大きい領域B2において左側から右側に向かうにしたがって明度はD11からS12まで漸次的に高くなる。
図10(c)は本実施形態において通常記録モードで記録された画像をスキャナで読み取り、コピー記録モードで記録を行った際の画像における明度変化を示す図である。なお、図10(c)の実線部が本実施形態における明度変化を、破線部が図8(c)に示した通常記録モードとコピー記録モードで記録方式を異ならせなかった場合の明度変化をそれぞれ示している。
位置X1から位置X5までの領域、すなわち通常記録モードで領域A1、コピー記録モードで領域B1に対応する領域では、どちらの記録モードでも記録ヘッド102Lのみによって記録が行われる。そのため、図8(c)に示した位置X1からX2までの領域と同様に、記録ヘッド102Lの吐出特性の影響を2回受けるため、明度はD13と低い値となる。
同じように、位置X6から位置X4までの領域、すなわち通常記録モードで領域A3、コピー記録モードで領域B3に対応する領域では、図8(c)に示した位置X3からX4までの領域と同様に、記録ヘッド102Rの吐出特性の影響を2回受けるため、明度はD14と高い値となる。
一方、位置X5から位置X2までの領域は通常記録モードでは領域A1、コピー記録モードでは領域B2に対応する領域である。そのため、位置X5から位置X2までの領域では左側から右側に向かうにしたがって明度は緩やかに増加する。
同じように、位置X3から位置X6までの領域は通常記録モードでは領域A3、コピー記録モードでは領域B2に対応する領域であるため、位置X3から位置X6までの領域でも左側から右側に向かうにしたがって明度は緩やかに増加する。
そして、位置X2から位置X3までの領域は通常記録モードで領域A2、コピー記録モードで領域B2に対応する領域である。したがって、位置X2から位置X3までの領域では、位置X5から位置X2までの領域や位置X3からX6までの領域に比べると明度変化は急峻となるが、図10(c)中の破線部で示したコピー記録モードで記録方式を異ならせなかった場合に比べると緩やかとなる。
ここで、仮に通常記録モードでも分担記録領域を領域B2とした場合であっても、コピー記録モードでの記録画像の明度変化を図8(c)の実線部で示す明度変化よりも緩やかなものとすることはできる。しかし、分担記録領域の幅が長いほど記録時間もまた長くなってしまう。したがって、通常記録モードでは本来分担記録領域は領域A2の幅だけあれば明度変化を視認されにくくすることができたにも関わらず、領域B2の幅としてしまうと、記録時間を不要に延長させてしまうことになる。
以上記載したように、本実施形態における明度変化(図10(c)の実線部)はコピー記録モードで記録方式を異ならせなかった場合における明度変化(図10(c)の破線部)よりも緩やかなものとなる。したがって、コピー記録モードで記録された画像の画質低下を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態ではコピー記録モードにおける領域B2の幅を通常記録モードにおける領域A2の幅よりも長くすると記載したが、領域B2の幅は領域A2の幅の2倍以上とすることが好ましい。各記録ヘッド102L、102Rの吐出特性の異なりの影響を通常記録モードでは1回、コピー記録モードでは2回受けるため、コピー記録モード時の明度差D14−D13は通常記録モード時の明度差D12−D11のおよそ2倍となっている。したがって、領域B2の幅が領域A2の幅のおよそ2倍あれば、コピー記録モードでの明度変化を通常記録モードでの明度変化とおよそ同程度の緩やかさとすることができるのである。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、分担記録領域を行う幅を通常記録モードよりもコピー記録モードの方で長く設定する形態について記載した。
上述した第1の実施形態では、分担記録領域を行う幅を通常記録モードよりもコピー記録モードの方で長く設定する形態について記載した。
これに対し、本実施形態ではコピー記録モードにおける分担記録領域の位置を通常記録モードにおける分担記録領域の位置と異なる位置に設定する形態について記載する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
(コピー記録モードにおける記録方式)
図11は本実施形態におけるコピー記録モードにて記録ユニット101を用いて記録媒体106に記録を行う際の様子を説明するための模式図である。なお、図11に示す2つの記録ユニット101のうち、破線にて記載したX方向左側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において分担記録領域に対する記録を開始するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。また、実線にて記載したX方向右側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において分担記録領域に対する記録を終了するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。
図11は本実施形態におけるコピー記録モードにて記録ユニット101を用いて記録媒体106に記録を行う際の様子を説明するための模式図である。なお、図11に示す2つの記録ユニット101のうち、破線にて記載したX方向左側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において分担記録領域に対する記録を開始するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。また、実線にて記載したX方向右側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において分担記録領域に対する記録を終了するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。
本実施形態におけるコピー記録モードでは、位置X1から位置X7までの領域C1に対して記録ヘッド102Lからの吐出のみによって記録を行う。また、位置X8から位置X4までの領域C3に対して記録ヘッド102Rからの吐出のみによって記録を行う。そして、位置X7からX8までの領域C2に対して記録ヘッド102L、102Rの両方からの吐出によって記録を行う。
本実施形態では、図11からわかるように、コピー記録モードにおける分担記録を行う領域C2の位置を通常記録モードにおける分担記録を行う領域A2の位置と異ならせ、領域A2よりも右側にずらした位置と設定する。また、領域C2を領域A2よりも右側にずらした分、領域C1は領域A1よりも大きく、領域C3よりも領域A3よりも小さくなるように設定する。このように、コピー記録モードにおける領域C2を通常記録モードにおける領域A2と異なる位置とすることによっても、コピー記録モードにおける明度変化による画質低下を抑制することができる。
(本実施形態のコピー記録モードにおける明度変化)
図12は図8と同様の記録ヘッド102L、102Rの吐出特性の異なりが生じた場合における明度変化を示す図である。
図12は図8と同様の記録ヘッド102L、102Rの吐出特性の異なりが生じた場合における明度変化を示す図である。
図12(a)は通常記録モードで記録された画像における明度変化を示している。通常記録モードは図3に示した記録方式によって記録を行うため、図12(a)に示す明度変化は図8(a)に示す明度変化と同じとなる。
図12(b)はコピー記録モードで記録される画像における明度変化を示している。上述したように、本実施形態ではコピー記録モードでは記録ヘッド102L、102Rの両方で記録を行う領域C2の位置を通常記録モードにおける領域A2の位置と異ならせる。そして、領域C2について、記録ヘッド102Lに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に減少するように、記録ヘッド102Rに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に増加するように、それぞれインクの吐出の許容が定めている。
したがって、図12(b)に示すように、コピー記録モードによって記録される画像の明度変化は通常記録モードと同程度となるが、その明度変化が発生する位置が異なってくる。詳細には、領域C1では明度は比較的低いD11となり、領域C3では明度は比較的高いD12となり、領域A2よりも右側に位置する領域C2において左側から右側に向かうにしたがって明度はD11からD12まで漸次的に高くなる。
図12(c)は本実施形態において通常記録モードで記録された画像をスキャナで読み取り、コピー記録モードで記録を行った際の画像における明度変化を示す図である。なお、図12(c)の実線部が本実施形態における明度変化を、破線部が図8(c)に示した通常記録モードとコピー記録モードで記録方式を異ならせなかった場合の明度変化をそれぞれ示している。
位置X1から位置X2までの領域、すなわち通常記録モードで領域A1、コピー記録モードで領域C1に対応する領域では、どちらの記録モードでも記録ヘッド102Lのみによって記録が行われる。そのため、図8(c)に示した位置X1からX2までの領域と同様に、記録ヘッド102Lの吐出特性の影響を2回受けるため、明度はD13と低い値となる。
同じように、位置X8から位置X4までの領域、すなわち通常記録モードで領域A3、コピー記録モードで領域C3に対応する領域では、図8(c)に示した位置X3からX4までの領域と同様に、記録ヘッド102Rの吐出特性の影響を2回受けるため、明度はD14と高い値となる。
一方、位置X2から位置X7までの領域は通常記録モードでは領域A2、コピー記録モードでは領域C1に対応する領域である。そのため、位置X2から位置X7までの領域では左側から右側に向かうにしたがって明度は緩やかに増加する。
同じように、位置X3から位置X8までの領域は通常記録モードでは領域A3、コピー記録モードでは領域C2に対応する領域であるため、位置X3から位置X8までの領域でも左側から右側に向かうにしたがって明度は緩やかに増加する。
そして、位置X7から位置X3までの領域は通常記録モードで領域A2、コピー記録モードで領域C2に対応する領域である。したがって、位置X7から位置X3までの領域では、位置X2から位置X7までの領域や位置X3からX8までの領域に比べると明度変化は急峻となる。しかしながら、本実施形態では領域C2を領域A2と異なる位置に設定しているため、位置X7から位置X3までの領域の幅はコピー記録モードで記録方式を異ならせなかった場合における明度変化が急峻となる位置X2から位置X3までの領域の幅よりも短くなる。そのため、この位置X7から位置X3までの領域における明度変化は視認されにくい。
以上記載したように、本実施形態における明度変化(図12(c)の実線部)はコピー記録モードで記録方式を異ならせなかった場合における明度変化(図12(c)の破線部)よりも緩やかなものとなる。したがって、コピー記録モードで記録された画像の画質低下を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態では領域C2の幅を領域A2の幅とほぼ同じに設定したが、領域A2に比べて領域C2の幅を大きく、または小さくするような形態であっても良い。
(その他の実施形態)
なお、以上に説明した各実施形態ではコピー記録モードにおける分担記録領域の位置または幅を、通常記録モードにおける分担記録領域の位置または幅と異ならせる形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。1度コピー記録された画像を再度コピー記録すると、先のコピー記録時の分担記録領域と後のコピー記録時の分担記録領域が同じであれば、後のコピー記録時に急峻な明度変化が再び生じてしまう。したがって、コピー記録モードでは、分担記録領域の位置または幅をジョブ間やページ間などの所定のタイミングごとに変えることが好ましい。これにより、コピー記録を複数回行う場合であってもそれぞれの記録画像における明度変化を緩やかなものとすることができる。
なお、以上に説明した各実施形態ではコピー記録モードにおける分担記録領域の位置または幅を、通常記録モードにおける分担記録領域の位置または幅と異ならせる形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。1度コピー記録された画像を再度コピー記録すると、先のコピー記録時の分担記録領域と後のコピー記録時の分担記録領域が同じであれば、後のコピー記録時に急峻な明度変化が再び生じてしまう。したがって、コピー記録モードでは、分担記録領域の位置または幅をジョブ間やページ間などの所定のタイミングごとに変えることが好ましい。これにより、コピー記録を複数回行う場合であってもそれぞれの記録画像における明度変化を緩やかなものとすることができる。
また、以上に説明した各実施形態では、コピー記録モードでは通常記録モードと同じ縮尺で記録を行う場合について記載したが、他の形態による実施も可能である。コピー記録モードでは通常記録モードで記録された画像を縮小あるいは拡大した画像を記録する場合であっても、コピー記録モードに縮小あるいは拡大後の分担記録領域の幅や位置が通常記録モードの分担記録領域の幅や位置と異なっていれば、各実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、以上に説明した各実施形態では、左の記録ヘッドと右の記録ヘッドがある程度だけ離間して設けられた記録ユニットを記載したが、この離間の距離Wは少なくとも各記録ヘッド内の吐出口列間の距離dよりも長いことが好ましい。なお、記録ヘッド間の距離が長いほど記録時間を短縮することができるため、実際には所望の記録時間となるような距離だけ記録ヘッド間が離間されていることが好ましい。
また、以上に説明した各実施形態ではいずれも各記録ヘッドがシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクを吐出する吐出口列を1つずつ用いる形態について記載したが、その他の色のインクを吐出する吐出口列を用いるような形態であっても良い。また、同じ色のインクを吐出する吐出口列を1つの記録ヘッド当たり複数用いても良い。
また、以上に説明した各実施形態では、同じ種類のインクを吐出する複数の吐出口がY方向に配列された1つの列によって1つの吐出口列が構成される形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、同じ種類のインクを吐出する複数の吐出口がY方向に配列された列を2つ有し、その2列がX方向に互いにずれた位置であって、且つ、一方の列の吐出口が他方の列の吐出口間にインクを吐出可能なようにY方向に互いにずれた位置に配置されることによって1つの吐出口列が構成されても良い。
また、以上に説明した各実施形態では、記録ユニットとして異なる2つの記録ヘッドと、記録ヘッドを保持する保持部と、から構成される記録ユニットを用いる形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。すなわち、浸透速度が互いに異なる2種類のインクを吐出する吐出口列をそれぞれ有する第1の記録部と第2の記録部を備え、第1、第2の記録部間のX方向における距離がある程度離間して配置された記録ユニットを用いる形態であれば各実施形態に記載した各記録部内での吐出口列の配置を行うことにより各実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、保持部を有さず、第1の記録部と第2の記録部が1つの記録ヘッド内に備えられた記録ユニットを用いる場合であっても各実施形態による効果を得ることができる。
なお、ここではPC300により生成された画像データに基づいて記録を行う記録モードを通常記録モードとして記載したが、スキャナを介さずに記録を行う記録モードであれば本実施形態における通常記録モードとして扱うことができる。例えば、カメラから直接画像データを入力して記録を行う記録モードや、カード等の記憶媒体から画像データを読み出して記録を行う記録モード等も、本実施形態における通常記録モードとして良い。
また、第1の実施形態では分担記録領域の幅がコピー記録モードと通常記録モードで異なる形態を、第2の実施形態では分担記録領域の位置がコピー記録モードと通常記録モードで異なる形態をそれぞれ記載したが、コピー記録モードと通常記録モードで分担記録領域の幅と位置の両方が異なっていても良い。
101 記録ユニット
106 記録媒体
311 CPU
106 記録媒体
311 CPU
Claims (11)
- インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットと、
前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査手段と、
読み取り手段を介さずに入力された画像データに基づいて記録を行う第1の記録モードと、読み取り手段によって画像を読み取ることにより生成された画像データに基づいて記録を行う第2の記録モードと、のいずれかの記録モードにしたがって、前記走査手段による同一の記録走査において、前記第1の記録部から前記記録媒体上の第1の領域および前記記録媒体上の前記第1の領域と前記交差方向に隣接する第2の領域に対してインクを吐出させ、前記第2の記録部から前記第2の領域および前記記録媒体上の前記第2の領域と前記交差方向に隣接する第3の領域に対してインクを吐出させて記録を行う記録制御手段と、を有する記録装置であって、
前記第1の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅は、前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅と異なることを特徴とする記録装置。 - 前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅は、前記第1の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向に幅よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットと、
前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査手段と、
読み取り手段を介さずに入力された画像データに基づいて記録を行う第1の記録モードと、読み取り手段によって画像を読み取ることにより生成された画像データに基づいて記録を行う第2の記録モードと、のいずれかの記録モードにしたがって、前記走査手段による同一の記録走査において、前記第1の記録部から前記記録媒体上の第1の領域および前記記録媒体上の前記第1の領域と前記交差方向に隣接する第2の領域に対してインクを吐出させ、前記第2の記録部から前記第2の領域および前記記録媒体上の前記第2の領域と前記交差方向に隣接する第3の領域に対してインクを吐出させて記録を行う記録制御手段と、を有する記録装置であって、
前記第1の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における位置は、前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における位置と異なることを特徴とする記録装置。 - ユーザーの指示に基づいて前記第1、第2の記録モードのいずれかを実行する記録モードに決定する決定手段を更に有し、
前記記録制御手段は、前記決定手段によって決定された記録モードにしたがって記録を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅または位置は、所定のタイミングごとに変更されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記第1の記録部は、第1の種類のインクを吐出するための第1の前記吐出口列と、前記第1の種類と異なる第2の種類のインクを吐出するための第2の前記吐出口列と、が設けられ、前記第2の記録部は、前記第1の種類のインクを吐出するための第3の前記吐出口列と、前記第2の種類のインクを吐出するための第4の前記吐出口列と、が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記第1の記録部と前記第2の記録部は、互いに異なる記録ヘッドであって、
前記記録ユニットは、前記第1の記録部と前記第2の記録部を保持する保持部を更に有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。 - 前記記録ユニットは、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向において互いに同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記第1の領域は、前記記録媒体上の前記交差方向における一方の端部を少なくとも含む領域であって、
前記第3の領域は、前記記録媒体上の前記交差方向における他方の端部を少なくとも含む領域であって、
前記第2の領域は、前記記録媒体上の前記交差方向における中央部を少なくとも含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置。 - インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットを用いて記録を行う記録方法であって、
前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査工程と、
読み取り手段を介さずに入力された画像データに基づいて記録を行う第1の記録モードと、読み取り手段によって画像を読み取ることにより生成された画像データに基づいて記録を行う第2の記録モードと、のいずれかの記録モードにしたがって、前記走査工程による同一の記録走査において、前記第1の記録部から前記記録媒体上の第1の領域および前記記録媒体上の前記第1の領域と前記交差方向に隣接する第2の領域に対してインクを吐出させ、前記第2の記録部から前記第2の領域および前記記録媒体上の前記第2の領域と前記交差方向に隣接する第3の領域に対してインクを吐出させて記録を行う記録制御工程と、を有し、
前記第1の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における位置は、前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における位置と異なることを特徴とする記録方法。 - インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットを用いて記録を行う記録方法であって、
前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査工程と、
読み取り手段を介さずに入力された画像データに基づいて記録を行う第1の記録モードと、読み取り手段によって画像を読み取ることにより生成された画像データに基づいて記録を行う第2の記録モードと、のいずれかの記録モードにしたがって、前記走査工程による同一の記録走査において、前記第1の記録部から前記記録媒体上の第1の領域および前記記録媒体上の前記第1の領域と前記交差方向に隣接する第2の領域に対してインクを吐出させ、前記第2の記録部から前記第2の領域および前記記録媒体上の前記第2の領域と前記交差方向に隣接する第3の領域に対してインクを吐出させて記録を行う記録制御工程と、を有し、
前記第1の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅は、前記第2の記録モードにおける前記第2の領域の前記交差方向における幅と異なることを特徴とする記録方法。
Priority Applications (1)
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JP2016161917A JP2018030244A (ja) | 2016-08-22 | 2016-08-22 | 記録装置および記録方法 |
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