JP2018030163A - 低圧鋳造装置における不純物除去方法 - Google Patents

低圧鋳造装置における不純物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】不純物が溶湯の流通経路内に残存しない低圧鋳造装置における不純物除去方法の提供。【解決手段】低圧鋳造装置(100)は、外側ストーク(3)とストーク本体(4)とに囲まれる空間(R2)に設けられているフィルタ(6)とを備える。第1の減圧工程(S51)では、第1のバルブ(7)及び第2のバルブ(8)の少なくとも一方を用いて、ストーク本体(4)内の圧力を減少させ、ストーク本体(4)内の液面高さ(H3)をストーク本体(4)の坩堝(1)側の端まで移動させる。第2の減圧工程(S52)では、第1の減圧工程(S51)の後において、第2のバルブ(8)を用いて、外側ストーク(3)とストーク本体(4)とに囲まれる空間(R2)内の圧力を減少させ、外側ストーク(3)とストーク本体(4)とに囲まれる空間における液面高さ(H2)をフィルタ(6)まで移動させる。【選択図】図9

Description

本発明は、低圧鋳造装置における不純物除去方法に関する。
特許文献1には、型の湯口に不純物を吸着することのできる不純物除去用のフィルタを備える低圧鋳造装置が開示されている。
特開平10−263789号公報
しかし、特許文献1に開示される低圧鋳造装置では、フィルタが不純物を吸着しても、不純物が溶湯の流通経路内に残存する。不純物として、例えば、酸化膜、介在物などが挙げられる。
本発明に係る低圧鋳造装置は、フィルタが不純物を吸着しても、不純物が溶湯の流通経路内に残存することを防止するものとする。
本発明に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法は、
前記低圧鋳造装置は、
溶湯を保持する坩堝と、
型と、
前記坩堝と前記型とを連通するストーク本体と、
前記坩堝内において前記ストーク本体を囲み、前記ストーク本体よりも前記坩堝側に延び出た外側ストークと、
前記坩堝と前記外側ストークとに囲まれる空間において、気体の圧力を変化させることによって、前記溶湯の液面高さを変化させる第1のバルブと、
前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間において、気体の圧力を変化させることによって、前記溶湯の液面高さを変化させる第2のバルブと、
前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間において前記ストーク本体の前記坩堝側の端から型側に設けられており、且つ、不純物を吸着するフィルタと、を備え、
前記第1のバルブ及び前記第2のバルブの少なくとも一方を用いて、前記ストーク本体内の圧力を減少させ、前記ストーク本体内の前記液面高さを前記ストーク本体の前記坩堝側の端まで移動させる、第1の減圧工程と、
前記第1の減圧工程の後において、前記第2のバルブを用いて、前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間内の圧力を減少させ、前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間における前記液面高さを前記フィルタまで移動させる、第2の減圧工程と、を備える。
このような構成によれば、第1の減圧工程と第2の減圧工程とを経ることによって、ストーク本体と外側ストークとの間に設けられたフィルタが不純物を吸着する。すなわち、フィルタが不純物を吸着した後でも、不純物がストーク本体と外側ストークとの間に溜まるため、不純物が溶湯の流通経路内に残存しない。
本発明に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法は、フィルタが不純物を吸着しても、不純物が溶湯の流通経路内に残存することを防止する。
実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法と、各バルブの制御との関係を説明するための図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。 実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
実施の形態1
図1〜図9を参照して実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法について説明する。図1は、実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法を示すフローチャートである。図2は、実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法と、各バルブの制御との関係を説明するための図である。図3〜図9は、実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一工程を示す図である。
(低圧鋳造装置)
本不純物除去方法では、図3に示す低圧鋳造装置100を利用することができる。低圧鋳造装置100は、坩堝1と、ダイベース2と、外側ストーク3と、ストーク本体4と、ストーク本体支持プレート5と、フィルタ6と、第1のバルブ7と、第2のバルブ8と、中間ストーク9と、下型10と、上型11とを備える。
坩堝1は、上部に開口を有する略円筒状の容器であり、溶湯M1を保持している。溶湯M1は、低圧鋳造装置を用いて鋳造することのできる金属材料を溶解したものであればよく、例えば、Al、Mg又はこれらの合金である。坩堝1は、炉(図示略)の内側に配置され、溶湯M1を保持するために、炉から熱を与えられるとよい。溶湯M1は、所定の介在物M2等を含んでいても構わない。介在物M2は、坩堝1の底又はその近傍に位置する傾向にあり、そのままその位置にある限り下型10と上型11とへ供給されないので、低圧鋳造装置100を用いて鋳造される鋳物の品質に影響を殆ど与えない。なお、介在物M2は、浮遊した場合、下型10と上型11とへ供給され得て、低圧鋳造装置100を用いて鋳造される鋳物の品質に影響を与えることがある。坩堝1は、気体を坩堝1の内側に供給し、又は、坩堝1の外側へ排気することができる管1aを備え、管1aは、坩堝1の壁面におけるダイベース2側に設けられている。管1aは、気体を供給し、又は、排気することができるように、コンプレッサ、タンク、真空タンク等に接続されている。
ダイベース2は、外側ストーク3を支持する略板状体であり、所定の位置に固定されている。ダイベース2は、坩堝1の開口又はその近傍に設置されている。坩堝1の開口部における外側ストーク3の外側は、ダイベース2によって、塞がれている。
外側ストーク3は、略筒状体であり、一端部3aと、フランジ部を有する他端部3bとを有する。外側ストーク3の他端部3bのフランジ部がダイベース2に掛かることによって、外側ストーク3が支持されて、坩堝1の内側の所定の位置に配置される。
ストーク本体支持プレート5は、外側ストーク3の他端部3bのフランジ部に載置されている。ストーク本体支持プレート5は、気体を供給し、又は、排気することができる管5aを備える。管5aは、気体を供給し、又は、排気することができるように、コンプレッサ、タンク、真空タンク等に接続されている。
ストーク本体4は、略筒状体であり、一端部4aと、フランジ部を備える他端部4bとを有する。ストーク本体4の他端部4bのフランジ部がストーク本体支持プレート5に掛かることによって、ストーク本体4が支持されて、外側ストーク3の内側の所定の位置に配置されている。ストーク本体4の一端部4aが坩堝1側に配置され、他端部4bが下型10側に配置される。外側ストーク3はストーク本体4を囲む。外側ストーク3はストーク本体4よりも坩堝1側への延び出た形状を有する。
坩堝1の内壁面に囲まれた空間は、坩堝1と外側ストーク3とに囲まれた外側ストーク外側空間R1と、外側ストーク3とストーク本体4とに囲まれた外側ストーク内側空間R2と、ストーク本体4の内壁面に囲まれたストーク本体内側空間R3とを備える。
外側ストーク外側空間R1における溶湯M1の液面高さH1は、外側ストーク外側空間R1内の圧力に応じて移動する。外側ストーク内側空間R2における溶湯M2の液面高さH2は、外側ストーク内側空間R2内の圧力に応じて移動する。ストーク本体内側空間R3における溶湯M3の液面高さH3は、ストーク本体内側空間R3内の圧力に応じて移動する。
フィルタ6は、溶湯に接触すると、溶湯内に浮遊する不純物を吸着するものであり、例えば、セラミックスからなる多孔質体である。不純物として、酸化膜や介在物などが挙げられる。フィルタ6は、外側ストーク内側空間R2においてストーク本体4の一端部4aから他端部4bまでの間に設けられていればよく、例えば、ストーク本体4の一端部4aから他端部4bまでの間におけるストーク本体4の外壁面、又は外側ストーク3の外壁面に設けられている。
第1のバルブ7が、管1aに設置されている。第1のバルブ7が開閉することによって、管1aを介して、外側ストーク3の外壁と坩堝1の内壁に囲まれる外側ストーク外側空間R1に気体を供給し、又は排出する。これによって、坩堝1内の外側ストーク3外側空間の圧力を調整することができる。気体は、例えば、大気や、N、Ar等の不活性気体である。第1のバルブ7は、坩堝1と外側ストーク3とに囲まれる外側ストーク外側空間R1において、気体の圧力を変化させることによって、溶湯M1の液面高さH1を変化させる。
第2のバルブ8が、管5aに設置されている。第2のバルブ8が開閉することによって、管5aを介して、外側ストーク3の内壁とストーク本体4の外壁に囲まれる外側ストーク内側空間R2に気体を供給し、又は排出する。これによって、坩堝1内の外側ストーク3内側空間の圧力を調整することができる。気体は、例えば、大気や、N、Ar等の不活性気体である。第2のバルブ8は、外側ストーク3とストーク本体4とに囲まれる外側ストーク内側空間R2において、気体の圧力を変化させることによって、溶湯M1の液面高さH2を変化させる。
下型10と上型11とは、中間ストーク9を介して、ストーク本体4と接続されている。下型10と上型11とは、坩堝1の上側に設置されている、又は所定の距離をおいて設置されている。図3〜図9に示す低圧鋳造装置100の一例では、下型10と上型11とは、坩堝1の上方に配置されている。上型11は、下型10と着脱可能に移動保持することのできる技術的な移動保持手段(図示略)によって、保持されている。移動保持手段として、例えば、フレームや油圧シリンダ等が挙げられる。下型10と上型11とを突き合わすことによって、金型キャビティC1を形成される。下型10は湯口10aを備える。下型10と上型11とを突き合わしたとき、金型キャビティC1は下型10の湯口10aを介してストーク本体内側空間R3と連続している。下型10と上型11とは、金型キャビティC1に充填された溶湯を、上型11から下型10に向かって凝固させるために必要な技術的な冷却手段を備えるとよい。
中間ストーク9は、筒状体であり、溶湯M1はその筒状体の内側を通過することができる。中間ストーク9は、ストーク本体4の他端部4bに支持されており、下型10の湯口10aに接続するように配置されている。ストーク本体4は、溶湯M1を坩堝1から中間ストーク9に導き、中間ストーク9は、溶湯M1をストーク本体4から下型10の湯口10aに導く。言い換えると、坩堝1と下型10とは、ストーク本体4及び中間ストーク9によって、連通している。
(不純物除去方法)
以下、実施の形態1に係る低圧鋳造装置における不純物除去方法の一例、具体的には、鋳造後に生じた不純物を除去する場合に適用された不純物除去方法について説明する。つまり、鋳造工程と不純物除去工程とを連続して説明する。
まず、図3に示すように、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を減圧して、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させる(液面高さ調整工程S1)。基準高さH0は、フィルタ6よりも低い位置に設けられている。なお、液面高さ調整工程S1を省略しても構わないが、液面高さ調整工程S1を経ると、溶湯M1の液面高さH2が一定となるので、安定して後の工程を実施し得る。
続いて、図4及び図5に示すように、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させたまま、ストーク本体4内の溶湯M1の液面高さH3を上昇させることによって、溶湯M1を金型キャビティC1に充填させて、さらに加圧する(充填加圧工程S2)。
具体的には、第1のバルブ7を用いて外側ストーク外側空間R1を加圧し、液面高さH1を下降させることによって、ストーク本体4内の溶湯M1の液面高さH3を上昇させる。この液面高さH3を上昇させる間、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を加圧して、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させる。
さらに、引き続き、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を加圧して、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させたまま、第1のバルブ7を用いて外側ストーク外側空間R1を加圧することによって、溶湯M1を金型キャビティC1に充填する。そして、第2のバルブ8による外側ストーク内側空間R2への加圧と、第1のバルブ7による外側ストーク外側空間R1への加圧とを継続させて、溶湯M1をそのまま加圧する。金型キャビティC1に充填された溶湯M1が凝固して、鋳物P1が形成される。必要に応じて上型11及び下型10の冷却手段を用いてもよい。
続いて、図6に示すように、第1のバルブ7を用いて溶湯M1への加圧を停止することによって、鋳物P1と溶湯M1とを分離する(鋳物溶湯分離工程S3)。具体的には、第1のバルブ7を用いて外側ストーク外側空間R1を減圧する。すると、下型10と上型11との間から空気A1が入り込み、ストーク本体4内側における溶湯M1が鋳物P1から離れ、その液面高さH3が下降する。この液面高さH3が下降する間、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を減圧して、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させる。鋳物P1と溶湯M1とを分離した後、ストーク本体4内側における溶湯M1の液面高さH3近傍には、酸化膜F1が形成している。酸化膜F1は、ストーク本体4内側における溶湯M1と、ストーク本体内側空間R3内の気体とが反応することによって、形成される。液面高さH3近傍には、酸化膜F1が浮遊している。介在物M2が、溶湯M1の流れの影響を受けて、酸化膜F1と同様に、液面高さH3近傍に浮遊していることもある。
続いて、図7に示すように、上型11及び鋳物P1を下型10から脱離させ、鋳物P1を上型11から取り出す(鋳物取出工程S4)。具体的には、第1のバルブ7を用いた外側ストーク外側空間R1への減圧を停止し、大気開放する一方で、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を減圧して、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させる。
以上の液面高さ調整工程S1から鋳物取出工程S4までの工程を経ると、鋳物P1を製造することができる。鋳物P1は、必要に応じて、湯口部を除去したり、仕上げ加工をしたりすることによって、鋳造製品として利用される。
続いて、図8及び図9に示すように、溶湯M1をフィルタ6に通過させて、不純物である酸化膜F1を除去する(不純物除去工程S5)。不純物除去工程S5は、上型11と下型10とが突き合わされているときに実施するとよい。または、不純物除去工程S5は、例えば、清掃、鋳込み準備、中子を用いる場合において中子納め、つまり、中子を上型11と下型10に取り付ける作業において、適宜実施するとよい。
詳細には、図8に示すように、第1のバルブ7を用いて外側ストーク外側空間R1の圧力を減少させて、ストーク本体4内側の溶湯M1の液面高さH3をストーク本体4の一端部4aまで移動させる(酸化膜移動工程S51(第1の減圧工程とも称する))。この酸化膜移動工程S51では、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を減圧して、外側ストーク3内の溶湯M1の液面高さH2を基準高さH0に保持させる。
続いて、図9に示すように、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を減圧して、酸化膜F1をストーク本体4の内側から外側へ移動させ、フィルタ6に吸着させる(酸化膜吸着工程S52(第2の減圧工程とも称する))。具体的には、第2のバルブ8を用いて外側ストーク内側空間R2を減圧して、溶湯M1の液面高さH2が上昇する。さらに、酸化膜F1が溶湯M1の流れによって吸引されて、ストーク本体内側空間R3からストーク本体4の一端部4aをくぐって、ストーク本体4の外側、具体的には外側ストーク内側空間R2に侵入する。この酸化膜吸着工程S52では、第1のバルブ7を用いて外側ストーク外側空間R1の減圧を維持して、ストーク本体4内側の溶湯M1の液面高さH3をストーク本体4の一端部4a近傍に維持させる。続いて、外側ストーク内側空間R2に侵入した酸化膜F1が溶湯M1の液面高さH2近傍に浮遊する。引き続いて、溶湯M1の液面高さH2が上昇し、溶湯M1がフィルタ6に接触し、又は、通過し、フィルタ6が酸化膜F1を吸着する。
なお、図9に示す酸化膜吸着工程S52の一例では、介在物M3が、酸化膜F1と同様に、溶湯M1の液面高さH3近傍に浮遊している。このような一例であっても、フィルタ6が酸化膜F1及び介在物M3を吸着する。また、介在物M3のみが溶湯M1の液面高さH3近傍に浮遊している場合であっても、同様にフィルタ6が介在物M3を吸着する。
以上より、低圧鋳造装置100において不純物である酸化膜F1等を除去できる。
上記した不純物方法によれば、酸化膜移動工程S51と酸化膜吸着工程S52とを経ることによって、ストーク本体4と外側ストーク3との間に設けられたフィルタ6が不純物、例えば、酸化膜F1や介在物M3を吸着する。すなわち、フィルタ6が不純物を吸着した後でも、不純物がストーク本体4と外側ストーク3との間に溜まるため、不純物が溶湯M1の流通経路内に残存することを抑制する。
また、上記した不純物方法によれば、ストーク本体4と外側ストーク3との間に設けられたフィルタ6が不純物、例えば、酸化膜F1や介在物M3を吸着するため、関連する不純物方法における下型の湯口近傍に設置されるフィルタ及びその冶具等を必要としない。そのため、コストを低減し得る。さらに、フィルタ及びその冶具等を下型の湯口近傍に設置する工程を省略し、サイクルタイムを低減し得る。また、フィルタ及びその冶具等を下型の湯口近傍に設置する工程では、下型の湯口が高温となっていることがあるため、本工程を省略することによって、作業性も向上し得る。
なお、再び、液面高さ調整工程S1に戻り、充填加圧工程S2から鋳物取出工程S4を経ることによって、鋳物P1を再び製造することができる。これらの工程を繰り返すことで連続的に鋳物P1を鋳造することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。なお、上記実施の形態1に係る鋳造方法及び不純物除去方法の低圧鋳造装置100では、上型11と下型10とを坩堝1の上方に設置しているが、上型11と下型10とを、別の位置、例えば、坩堝1の斜め上方に設置してもよい。また、外側ストーク3内の溶湯M1に含まれる不純物の量に基づいて、液面高さH2の基準高さH0等を変更してもよい。
S5 不純物除去工程
S51 酸化膜移動工程 S52 酸化膜吸着工程
100 低圧鋳造装置
1 坩堝
3 外側ストーク 3a 一端部
4 ストーク本体 4a 一端部
6 フィルタ 7 第1のバルブ
8 第2のバルブ
10 下型 11 上型
F1 酸化膜
M1 溶湯 M2、M3 介在物
R1 外側ストーク外側空間 R2 外側ストーク内側空間
R3 ストーク本体内側空間

Claims (1)

  1. 低圧鋳造装置における不純物除去方法において、
    前記低圧鋳造装置は、
    溶湯を保持する坩堝と、
    型と、
    前記坩堝と前記型とを連通するストーク本体と、
    前記坩堝内において前記ストーク本体を囲み、前記ストーク本体よりも前記坩堝側に延び出た外側ストークと、
    前記坩堝と前記外側ストークとに囲まれる空間において、気体の圧力を変化させることによって、前記溶湯の液面高さを変化させる第1のバルブと、
    前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間において、気体の圧力を変化させることによって、前記溶湯の液面高さを変化させる第2のバルブと、
    前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間において前記ストーク本体の前記坩堝側の端から型側に設けられており、且つ、不純物を吸着するフィルタと、を備え、
    前記第1のバルブ及び前記第2のバルブの少なくとも一方を用いて、前記ストーク本体内の圧力を減少させ、前記ストーク本体内の前記液面高さを前記ストーク本体の前記坩堝側の端まで移動させる、第1の減圧工程と、
    前記第1の減圧工程の後において、前記第2のバルブを用いて、前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間内の圧力を減少させ、前記外側ストークと前記ストーク本体とに囲まれる空間における前記液面高さを前記フィルタまで移動させる、第2の減圧工程と、を備える、
    低圧鋳造装置における不純物除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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