JP2018029771A - 穿刺アダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品の総数を低減し、穿刺針径の変更作業を簡素化し、患者の負担を低減することができる穿刺アダプタを提供すること。
【解決手段】実施形態の穿刺アダプタは、超音波プローブに装着され、穿刺針をガイドする。穿刺アダプタは、固定部材と、可動部材と、を有する。固定部材は、超音波プローブに固定される。可動部材は超音波プローブに対して移動可能に構成される。可動部材は固定部材の内側に設けられる。可動部材及び固定部材の少なくとも一方に穿刺針を保持可能な保持部が設けられる。可動部材が移動することによって、ガイド可能な穿刺針の針径が変更される。
【選択図】図2
【解決手段】実施形態の穿刺アダプタは、超音波プローブに装着され、穿刺針をガイドする。穿刺アダプタは、固定部材と、可動部材と、を有する。固定部材は、超音波プローブに固定される。可動部材は超音波プローブに対して移動可能に構成される。可動部材は固定部材の内側に設けられる。可動部材及び固定部材の少なくとも一方に穿刺針を保持可能な保持部が設けられる。可動部材が移動することによって、ガイド可能な穿刺針の針径が変更される。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、穿刺アダプタに関する。
被検体へ超音波を送信して、その反射波を受信し、被検体の形状、機能などを測定する超音波診断装置に用いられる超音波プローブのうち、人の体内に挿入されながら測定を行う体腔内用プローブがある。
この体腔内用プローブの例としては、前立腺等の超音波断層像を見るための経直腸プローブが挙げられる。経直腸プローブは、直腸等の体腔に挿入する棒状の挿入部と、操作者が握るための把持部とが連結して組み合わされることで構成されている。体腔内用プローブは、膣等の体腔において用いられる場合もある。
体腔内用プローブには、例えば、患部にバイオプシ(生検組織診断)等の穿刺術を行なうための穿刺アダプタが装着される場合がある。穿刺アダプタは、穿刺針を案内(ガイド)することによって、穿刺針が患部(穿刺目標)へ到達するための正確性や速度を向上させる。通常、この穿刺術は、超音波診断装置によって患部を描出しながら行われる。
従来の穿刺アダプタの部品は、穿刺針径ごとに穿刺針孔の寸法に応じて用意される。穿刺針径の種類が増えると、穿刺アダプタの部品のセット数も増える。その結果、総部品数が多くなり、コストが増加する。
また、穿刺術中に穿刺針径を変更するとき、変更前の穿刺針径に対応した部品から変更後の穿刺針径に対応した部品へ脱着交換する。例えば、体腔内用プローブが体腔内に挿入されている場合、このような穿刺針径の度に体腔内プローブを一旦体腔から抜き出し、そして部品を脱着交換する。それにより、体腔内プローブ及び穿刺アダプタの外形が変化し、患者に苦痛や違和感などの負担をかける場合がある。
このように、従来の穿刺アダプタは、部品の総数が多く、穿刺針径の変更作業が煩雑であり、穿刺針径の変更に伴って患者に負担をかけるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、部品の総数を低減し、穿刺針径の変更作業を簡素化し、患者の負担を低減することができる穿刺アダプタを提供することである。
実施形態の穿刺アダプタは、超音波プローブに装着され、穿刺針をガイドする。穿刺アダプタは、固定部材と、可動部材と、を有する。固定部材は、超音波プローブに固定される。可動部材は超音波プローブに対して移動可能に構成される。可動部材は固定部材の内側に設けられる。可動部材及び固定部材の少なくとも一方に穿刺針を保持可能な保持部が設けられる。可動部材が移動することによって、ガイド可能な穿刺針の針径が変更される。
以下、実施形態の穿刺アダプタについて図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の穿刺アダプタが超音波プローブに装着された状態を示す斜視図である。図2は、実施形態の穿刺アダプタの構造例を示す分解斜視図である。図3A及び図3Bは、実施形態の穿刺アダプタの構造例を示す長軸断面図である。図4A及び図4Bは、実施形態の穿刺アダプタの構造例を示す短軸断面図である。
実施形態の穿刺アダプタは、超音波プローブ1に装着され、穿刺針Nをガイドする。超音波プローブ1は、直腸等の体腔に挿入可能な棒状の挿入部11と、挿入部11に連結して設けられ、体腔外で操作者に把持される把持部12とを備える。挿入部11の先端側には、複数の超音波振動子が内蔵される。挿入部11の棒状形状は、挿入が想定される体腔に応じて断面形状及び太さが定められる。把持部12の形状は、操作者が握りやすいような形状を有していればよく、例えば、挿入部11よりも太い太さを持った棒状に形成される。また、把持部12の断面形状は、挿入部11の断面形状として挙げた形状の他に、多角形形状等を適宜選択することができる。
穿刺アダプタは、固定部材2と、可動部材とを有する。固定部材2は、超音波プローブ1に固定される。固定部材2は、部分筒形状に形成され、その内側に後述する当接可動部材3、係合可動部材4、及び穿刺針Nを挿入部11との間に内包する形状に形成される。固定部材2は、挿入部11と互いに固定される。例えば、超音波プローブの挿入部11と固定部材2の内側とに形成された凹凸構造によって、固定部材は超音波プローブに固定される。
図5は、固定部材2の先端側の内側を示す拡大図である。凹凸構造の例としては、挿入部11に形成されたディンプルD1(図2参照)と固定部材2の内側に形成された突起部D2とが挙げられる。突起部D2は、ディンプルD1に嵌め込み可能な形状に形成され、突起部D2がディンプルD1に嵌まり込むことによって、挿入部11と固定部材2とが互いに固定される。なお、ここでは、球状の突起部D2とディンプルD1とによる凹凸構造を説明したが、この凹凸構造は、挿入部11と固定部材2とを互いに固定できる形状であればよい。また、凹凸構造の位置及び数についても、挿入部11と固定部材2とを互いに固定できる位置及び数であればよい。
可動部材は固定部材2の内側に設けられる。可動部材は、当接可動部材3と係合可動部材4とから構成される。図6は、当接可動部材3の構造を示す斜視図である。図7は、係合可動部材4の構造を示す斜視図である。当接可動部材3と係合可動部材4とは、当接可動部材3の下面S3と係合可動部材4の上面S4とが互いに対向する位置関係で配置される。
当接可動部材3は、穿刺針Nに当接可能に設けられる。例えば、当接可動部材3には、穿刺針Nを保持可能な保持部Hが形成される(図4A及び図4B参照)。保持部Hは、穿刺針Nの断面を2点支持可能な溝形状に形成される。溝形状の例としては、V字型の溝形状が挙げられる。図4A及び図4Bに穿刺針Nの断面を支持している支持点PHを示す。保持部Hが穿刺針Nの断面を2点支持可能な溝形状に形成されることによって、異なる針径の穿刺針Nを保持することができる。
係合可動部材4は、当接可動部材3を穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に移動させるように当接可動部材に係合して設けられる。例えば、当接可動部材3及び係合可動部材4には、穿刺針Nの長軸に平行な方向に対して傾斜した傾斜面SP3、SP4が形成される。当接可動部材3及び係合可動部材4は、互いの傾斜面SP3、SP4を介して係合する。
係合可動部材4において、傾斜面SP4は、当接可動部材3へ向けて凸形状に形成され、その凸形状の短軸断面はT字形状に形成される。当接可動部材3において、傾斜面SP3は、係合可動部材4側からの凹形状に形成され、その凹形状の短軸断面はT字形状に形成される。凸形状の短軸断面と凹形状の短軸断面とは互いに係合可能な寸法であればよい。
また、当接可動部材3及び係合可動部材4には、段階的な相対移動及び停止可能なクリック構造が形成される。例えば、当接可動部材3において、クリック構造は、下面S3垂直な方向に形成される溝形状のクリック溝CL3が、穿刺針Nの長軸に平行な方向に複数並んで形成される。係合可動部材4において、クリック構造は、1つのクリック溝CL3に嵌め込み可能な形状に形成されたクリック爪CL4が形成される。クリック溝CL3及びクリック爪CL4の位置、形状及び寸法は、互いに嵌め込み可能、かつ、係合可動部材4の移動(後述)とともにクリック爪CL4が他のクリック溝CL3に移動可能に定められればよい。
ここで、固定部材2と当接可動部材3との関係について説明する。当接可動部材3には、その側面にガイド突起部G3が形成される。固定部材2には、ガイド突起部G3を嵌め込み可能なガイド溝G2が形成される(図5参照)。ガイド溝G2は、穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に形成される。ガイド突起部G3及びガイド溝G2の位置、形状及び寸法は、互いに嵌め込み可能、かつ、当接可動部材3が移動可能に定められればよい。それにより、当接可動部材3は、穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に移動することができる。
係合可動部材4の移動について説明する。係合可動部材の基端側には、つまみP4が設けられる。操作者がつまみP4を穿刺針Nの長軸方向に平行な方向に移動させると、係合可動部材4が該方向に移動する。例えば、係合可動部材4が穿刺針Nの基端側から先端側へ移動すると(図3Bに示す状態から図3Aに示す状態及び図4Bに示す状態から図4Aに示す状態への移動)、当接可動部材3は、傾斜面SP3を介して押されるとともに、ガイド突起部G3がガイド溝G2によって案内される。それにより、当接可動部材3は、挿入部11側から穿刺針N側へ移動する。また、係合可動部材4が穿刺針Nの先端側から基端側へ移動すると(図3Aに示す状態から図3Bに示す状態及び図4Aから図4Bに示す状態への移動)、当接可動部材3は、傾斜面に係るT字形状の凹凸断面同士の係合により引かれるとともに、ガイド突起部G3がガイド溝G2によって案内される。それにより、当接可動部材3は、穿刺針N側から挿入部11側へ移動する。このように、係合可動部材4による穿刺針Nの長軸方向に平行な方向に移動に連動して、当接可動部材3は穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に移動する。
また、当接可動部材3と係合可動部材4とは、互いにクリック溝CL3とクリック爪CL4とでも係合している。それより、係合可動部材4は、穿刺針Nの長軸に平行な方向に段階的に移動し、クリック爪CL4が一つのクリック溝CL3に嵌まり込むごとに停止することができる。係合可動部材4の段階的な移動及び停止に連動して、当接可動部材3は、穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に段階的に移動及び停止することができる。
当接可動部材3が停止したとき、保持部Hと固定部材2との間の寸法が定まる。このことは、当接可動部材3が停止できる位置の数と、穿刺アダプタが保持できる穿刺針Nの針径の数とが対応することを表す。したがって、固定部材2、当接可動部材3、及び係合可動部材4の各種寸法は、上記した各種構造と穿刺術での使用が想定される穿刺針Nの針径の数とに基づいて定められればよい。
このように、係合可動部材4及び当接可動部材3が段階的に移動及び停止することによって、穿刺針Nを挿通するスペース、すなわち、保持部Hと固定部材2の内壁との間のスペースの寸法が段階的に定まる。保持部Hによる溝において穿刺針N短軸断面を少なくとも2点支持し、固定部材2の内壁において穿刺針Nの短軸断面を少なくとも1点支持するので、当接可動部材3の停止位置ごとに穿刺針Nを支持可能なスペースが段階的に定まり、このスペースに穿刺針Nが挿通可能となる。操作者は、係合可動部材4を所望の位置へ移動及び停止させ、当該スペースの寸法に対応する針径の穿刺針Nを挿通しながら穿刺術を行うことができる。このように、1つのセットの係合可動部材4及び当接可動部材3による移動及び停止によって、ガイド可能な穿刺針Nの針径が段階的に変更される。
〈変形例〉
(保持部の変形例)
保持部Hは固定部材2の内壁に設けられてもよい。図8は、保持部Hの変形例に係る穿刺アダプタの短軸断面図である。この変形例に係る穿刺アダプタにおいても、固定部材2の内壁に設けられた保持部Hにおいて穿刺針N短軸断面を少なくとも2点支持し、当接可動部材3において穿刺針Nの短軸断面を少なくとも1点支持するので、当接可動部材3の停止位置ごとに穿刺針Nを支持可能なスペースが段階的に定まり、このスペースに穿刺針Nが挿通可能となる。
(保持部の変形例)
保持部Hは固定部材2の内壁に設けられてもよい。図8は、保持部Hの変形例に係る穿刺アダプタの短軸断面図である。この変形例に係る穿刺アダプタにおいても、固定部材2の内壁に設けられた保持部Hにおいて穿刺針N短軸断面を少なくとも2点支持し、当接可動部材3において穿刺針Nの短軸断面を少なくとも1点支持するので、当接可動部材3の停止位置ごとに穿刺針Nを支持可能なスペースが段階的に定まり、このスペースに穿刺針Nが挿通可能となる。
(傾斜面の変形例)
当接可動部材3及び係合可動部材4には、穿刺針Nの長軸に平行な方向に対して傾斜した傾斜面SP3、SP4と穿刺針Nの長軸に平行な平行面SFとが交互に形成されてもよい。図9Aは、傾斜面SP3、SP4の変形例に係る穿刺アダプタの長軸断面図である。図9Bは、図9Aにおける領域Cの拡大図である。傾斜面SP3、SP4と平行面SFとが交互に段階的に形成され、当接可動部材3及び係合可動部材4が傾斜面SP及び平行面SFを介して係合する場合であっても、係合可動部材4による穿刺針Nの長軸方向に平行な方向に移動に連動して、当接可動部材3は穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に移動する。それにより、当接可動部材3は、穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に段階的に移動及び停止することができる。
当接可動部材3及び係合可動部材4には、穿刺針Nの長軸に平行な方向に対して傾斜した傾斜面SP3、SP4と穿刺針Nの長軸に平行な平行面SFとが交互に形成されてもよい。図9Aは、傾斜面SP3、SP4の変形例に係る穿刺アダプタの長軸断面図である。図9Bは、図9Aにおける領域Cの拡大図である。傾斜面SP3、SP4と平行面SFとが交互に段階的に形成され、当接可動部材3及び係合可動部材4が傾斜面SP及び平行面SFを介して係合する場合であっても、係合可動部材4による穿刺針Nの長軸方向に平行な方向に移動に連動して、当接可動部材3は穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に移動する。それにより、当接可動部材3は、穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に段階的に移動及び停止することができる。
(針径呈示部に係る変形例)
また、係合可動部材4には、移動に応じて針径を示す針径呈示部が設けられてもよい。図10は、針径呈示部GSが設けられた穿刺アダプタ超音波プローブに装着された状態を示す斜視図である。図11は、針径呈示部GSが設けられた穿刺アダプタの分解斜視図である。例えば、針径呈示部GSは、係合可動部材4のつまみP4側の上面に設けられる。針径呈示部GS、目盛り状に形成又は印刷される。
また、係合可動部材4には、移動に応じて針径を示す針径呈示部が設けられてもよい。図10は、針径呈示部GSが設けられた穿刺アダプタ超音波プローブに装着された状態を示す斜視図である。図11は、針径呈示部GSが設けられた穿刺アダプタの分解斜視図である。例えば、針径呈示部GSは、係合可動部材4のつまみP4側の上面に設けられる。針径呈示部GS、目盛り状に形成又は印刷される。
針径呈示部GSにおいて、穿刺術での使用が想定される針径(ゲージ径)の一例として、14G〜18Gを示す目盛りが形成されている。上述した係合可動部材4の移動により、針径呈示部GSは、当接可動部材3と重畳する。針径呈示部GSと当接可動部材3とが重畳する面積は、係合可動部材4の段階的な移動及び停止によって、段階的に定まる。そして、針径呈示部GSのうち、当接可動部材3と重畳している面積の部分は、当接可動部材3によって隠され、操作者からは視認できず、また、針径呈示部GSのうち、当接可動部材3とが重畳していない部分は、係合可動部材4のつまみP4側の上面に露出し、操作者から視認することができる。操作者は、針径呈示部GSの目盛りを視認しながら係合可動部材4を移動することによって、所望の針径に対応する位置へ係合可動部材4を移動及び停止させ、それに連動して当接可動部材3を所望の針径に対応する位置へ移動及び停止させることができる。目盛りの間隔寸法や対応する針径の種類は、係合可動部材4及び当接可動部材3の移動及び停止位置と使用が想定される針径に応じて適宜定められる。
(可動部材の変形例)
図12は、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタが超音波プローブに装着された状態を示す斜視図である。図13は、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタの構造例を示す分解斜視図である。図14A及び図14Bは、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタの構造例を示す長軸断面図である。図15A及び図15Bは、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタの構造例を示す短軸断面図である。以下、上述の実施形態と異なる内容について主に説明する。
図12は、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタが超音波プローブに装着された状態を示す斜視図である。図13は、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタの構造例を示す分解斜視図である。図14A及び図14Bは、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタの構造例を示す長軸断面図である。図15A及び図15Bは、可動部材の変形例に係る穿刺アダプタの構造例を示す短軸断面図である。以下、上述の実施形態と異なる内容について主に説明する。
図16は、この変形例に係る可動部材5の構造を示す斜視図である。可動部材5は、固定部材2の内側に設けられる。また、可動部材5は、穿刺針Nに当接可能に設けられる。例えば、可動部材5には、穿刺針Nを保持可能な保持部Hが形成される(図15A及び図15B参照)。可動部材5には、穿刺針Nの長軸に平行な方向に対して傾斜した傾斜面SP5が形成される。また、固定部材2には、傾斜面SP5と対向する位置に傾斜面SP6が設けられる(図14A及び図14B参照)。可動部材5及び固定部材2は、互いの傾斜面SP5、SP6を介して係合する。
可動部材5において、傾斜面SP5は、固定部材2へ向けて凸形状に形成され、その凸形状の短軸断面はT字形状に形成される。固定部材2において、傾斜面SP6は、可動部材5側からの凹形状に形成され、その凹形状の短軸断面はT字形状に形成される。凸形状の短軸断面と凹形状の短軸断面とは互いに係合可能な寸法であればよい。
可動部材5の移動について説明する。操作者が可動部材5を穿刺針Nの長軸方向に平行な方向に移動させると、可動部材5が該方向に移動する。例えば、可動部材5が穿刺針Nの基端側から先端側へ移動すると(図14Bに示す状態から図14Aに示す状態及び図15Bに示す状態から図15Aに示す状態への移動)、可動部材5は、上述のT字形状の係合によって、固定部材2側から穿刺針N側へ移動する。また、可動部材5が穿刺針Nの先端側から基端側へ移動すると(図14Aに示す状態から図14Bに示す状態及び図15Aに示す状態から図15Bに示す状態への移動)、可動部材5は、傾斜面SP5及び傾斜面SP6に沿って摺動しながら穿刺針N側から固定部材2側へ移動する。このように、可動部材5は、穿刺針Nの長軸方向に平行な方向への移動とともに、穿刺針Nの短軸断面に平行な方向に移動する。それにより、この変形例における可動部材5を有する穿刺アダプタにおいても、ガイド可能な穿刺針Nの針径を変更することができる。
また、図17は、保持部Hが超音波プローブに設けられた変形例を示す短軸断面図である。上述した保持部Hが超音波プローブ1の挿入部11に設けられている。保持部は、穿刺針Nをガイド可能な溝形状に、挿入部11の長軸方向に形成される。また、可動部材5の下面(挿入部11側へ設けられる面)は平坦でよい。このように、保持部Hが超音波プローブに設けられた穿刺アダプタにおいても、ガイド可能な穿刺針Nの針径を変更することができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の穿刺アダプタによれば、穿刺針径ごとに部品のセットを用意することなく、当接可動部材と係合可動部材との1つのセットによる簡便な移動及び停止によって、複数種類の針径の穿刺針を挿通することができる。それにより総部品数を低減し、コストも低減することができる。
また、実施形態の穿刺アダプタによれば、穿刺術中に穿刺針径を変更するとき、その変更の前後で穿刺アダプタの外形が変化しない。それにより、穿刺針径の変更の前後で患者に苦痛や違和感などの負担をかけることを防止することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波プローブ
2 固定部材
3 当接可動部材
4 係合可動部材
5 可動部材
11 挿入部
12 把持部
C 領域
CL3 クリック溝
CL4 クリック爪
D1 ディンプル
D2 突起部
G2 ガイド溝
G3 ガイド突起部
GS 針径呈示部
H 保持部
N 穿刺針
PH 支持点
S3 下面
S4 上面
SF 平行面
SP3、SP4、SP5、SP6 傾斜面
2 固定部材
3 当接可動部材
4 係合可動部材
5 可動部材
11 挿入部
12 把持部
C 領域
CL3 クリック溝
CL4 クリック爪
D1 ディンプル
D2 突起部
G2 ガイド溝
G3 ガイド突起部
GS 針径呈示部
H 保持部
N 穿刺針
PH 支持点
S3 下面
S4 上面
SF 平行面
SP3、SP4、SP5、SP6 傾斜面
Claims (8)
- 超音波プローブに装着され、穿刺針をガイドする穿刺アダプタであって、
前記超音波プローブに固定される固定部材と、
前記超音波プローブに対して移動可能な可動部材と、
を有し、
前記可動部材は前記固定部材の内側に設けられ、
前記可動部材及び前記固定部材の少なくとも一方に前記穿刺針を保持可能な保持部が設けられ、
前記可動部材が移動することによって、ガイド可能な前記穿刺針の針径が変更される
穿刺アダプタ。 - 前記可動部材は、
穿刺針に当接可能に設けられる当接可動部材と、
前記当接可動部材を移動させるように前記当接可動部材に係合する係合可動部材と、
を含む請求項1に記載の穿刺アダプタ。 - 前記当接可動部材及び前記係合可動部材には、前記穿刺針の軸に平行な方向に対して傾斜した傾斜面が形成され、
前記当接可動部材及び前記係合可動部材は、前記傾斜面を介して係合する
請求項2に記載の穿刺アダプタ。 - 前記当接可動部材及び前記係合可動部材には、前記穿刺針の軸に平行な方向に対して傾斜した傾斜面と前記穿刺針の軸に平行な平行面とが形成され、
前記当接可動部材及び前記係合可動部材は、前記傾斜面及び前記平行面を介して係合する
請求項2に記載の穿刺アダプタ。 - 前記当接可動部材及び前記係合可動部材には、段階的な相対移動及び停止可能なクリック構造が形成される、請求項2〜4のいずれか1つに記載の穿刺アダプタ。
- 前記保持部は、前記穿刺針の断面を2点支持可能な溝形状である、請求項1〜5のいずれか1つに記載の穿刺アダプタ。
- 前記可動部材には、前記可動部材の移動に応じた前記針径を示す針径呈示部が設けられる、請求項1〜6のいずれか1つに記載の穿刺アダプタ。
- 前記超音波プローブは、体腔内用超音波プローブである、請求項1〜7のいずれか1つに記載の穿刺アダプタ。
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Cited By (1)
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WO2019163511A1 (ja) | 2018-02-22 | 2019-08-29 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置、撮像システム、および撮像方法 |
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2016
- 2016-08-24 JP JP2016163918A patent/JP2018029771A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019163511A1 (ja) | 2018-02-22 | 2019-08-29 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置、撮像システム、および撮像方法 |
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