JP2018029126A - ウエーハの加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、ダイシングテープに張力を付与し拡張してウエーハを個々のデバイスに分割しても、各デバイスの間隔や方向にずれが生じることがないウエーハの加工方法を提供することにある。【解決手段】本発明によれば、ウエーハの裏面にダイシングテープを貼着すると共に、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容してダイシングテープの外周を貼着するダイシングテープ貼着工程と、該ダイシングテープ貼着工程の前、又は後に分割予定ラインに沿って分割の起点を形成する分割起点形成工程と、ダイシングテープに張力を付与して拡張し、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、を少なくとも含み、該分割工程において、ダイシングテープが均一に拡張されるようにウエーハとフレームとの間にあるダイシングテープの一部に該拡張を抑制する拡張抑制部材を配設するウエーハの加工方法が提供される。【選択図】図4
Description
本発明は、ダイシングテープに張力を付与して拡張しウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法に関する。
IC、LSI、イメージセンサー等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハはダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ダイシング装置は、切削水を供給しながら切削ブレードを高速回転させて分割予定ラインを切断することからデバイスを汚染する虞があり、表面を汚染しないレーザー加工装置が近年用いられている。
レーザー加工装置は、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインの内部に位置付けて照射し分割予定ラインに沿って内部に改質層を形成するタイプ(例えば特許文献1を参照。)のものと、ウエーハに対して吸収性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに位置付けて照射し分割予定ラインに沿ってアブレーション加工を施すタイプ(例えば特許文献2を参照。)のものと、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を分割予定ラインに位置付けて照射し表面から裏面に至る細孔と細孔を囲繞する非晶質とからなるシールドトンネルを分割予定ラインに沿って形成するタイプ(例えば特許文献3を参照。)のものと、が知られている。特に、分割予定ラインに沿って内部に改質層を形成するタイプのものと、シールドトンネルを形成するタイプのものは、デブリの飛散がないことからイメージセンサー等の汚染を嫌うデバイスの加工に用いられる。
上述したようなレーザー光線を分割予定ラインに沿って照射し改質層やシールドトンネルを形成して分割予定ライン12に沿って分割する場合、図6(a)に示すようにウエーハ10の裏面にダイシングテープTを貼着すると共にウエーハ10を収容する開口を有するフレームFにウエーハ10を収容してダイシングテープTの外周をフレームFに貼着した状態で、ダイシングテープTに均等に張力を付与して放射状に拡張し各デバイス14間を離間させるように外力を付与してウエーハ10を個々のデバイスに分割する。
ここで、ラインイメージセンサーの如く細長のデバイス14が複数隣接して形成されたウエーハ10を分割する場合、ウエーハ10が貼着されたダイシングテープTを放射状に向けて張力を付与して拡張しようとしても、その方向によって伸長率が異なる場合がある。例えば、図6に示されているように、矢印Xで示すX軸方向に長く、矢印Yで示すY軸方向に短い、細長形状のデバイス14が形成されている場合について説明する。ウエーハ10を、レーザー加工が施された分割予定ライン12に沿って個々のデバイス14に分割すべく、裏面に貼着されたダイシングテープTを全方位に均等に張力(外力)を付与して外方に拡張した場合、分割予定ライン12に沿ってウエーハ10が分割されても、ダイシングテープTにおけるデバイス14が貼着された領域は伸長できず、分割されたデバイス14間の分割予定ライン12の領域でしか伸長できない。よって分割予定ライン12が最も多く横切っているY軸方向に沿った図中Aで示す方向では伸長率が大きく、分割予定ライン12が横切る数が少ないX軸方向に沿った図中Cで示す方向では伸長率が小さい。さらに、その間に位置する図中Bで示す方向の伸長率は、Aで示す方向よりも伸長率が小さく、Cで示す方向よりも伸長率が大きい傾向を示す。このような方向によって異なる伸長率の影響により、分割予定ライン12に沿って個々のデバイス14に分割すべく、ダイシングテープTを放射状に均等に張力を付与しても、例えば図6(a)の2点鎖線の領域Rを拡大した図6(b)に示すように、個々のデバイス14が均等に広がらず、その方向にずれが生じる。そして、このような細長のデバイス14をピックアップするピックアップ手段は、デバイス14の形状に合わせて吸着部分が細長く構成されているため、上述したような方向のずれが生じると、ピックアップすることが困難となり、生産性が悪化する原因となる。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、ダイシングテープに張力を付与し拡張してウエーハを個々のデバイスに分割しても、各デバイスの間隔や方向にずれが生じることがないウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハの裏面にダイシングテープを貼着すると共に、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容してダイシングテープの外周を貼着するダイシングテープ貼着工程と、該ダイシングテープ貼着工程の前、又は後に分割予定ラインに沿って分割の起点を形成する分割起点形成工程と、ダイシングテープに張力を付与して拡張し、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、を少なくとも含み、該分割工程において、ダイシングテープが均一に拡張されるようにウエーハとフレームとの間にあるダイシングテープの一部に該拡張を抑制する拡張抑制部材を配設するウエーハの加工方法が提供される。
該分割起点形成工程は、該ダイシングテープ貼着工程の前に、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って分割の起点となる改質層を形成したり、該ダイシングテープ貼着工程の後に、ダイシングテープとウエーハとに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を、ダイシングテープを通して分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って分割の起点となる改質層を形成したり、あるいは、該ダイシングテープ貼着工程の後にウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの表面から分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って分割の起点となる改質層を形成したりすることができる。また、該ダイシングテープは、塩化ビニールテープであり、ダイシングテープの一部に配設する該拡張抑制部材は、セロハンテープであることが好ましい。
本発明に基づくウエーハの加工方法は、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、ウエーハの裏面にダイシングテープを貼着すると共に、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容してダイシングテープの外周を貼着するダイシングテープ貼着工程と、該ダイシングテープ貼着工程の前、又は後に分割予定ラインに沿って分割の起点を形成する分割起点形成工程と、ダイシングテープに張力を付与して拡張し、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、を少なくとも含み、該分割工程において、ダイシングテープが均一に拡張されるようにウエーハとフレームとの間にあるダイシングテープの一部に該拡張を抑制する拡張抑制部材を配設するように構成されていることから、ウエーハを個々のデバイスに分割する際に個々のデバイスの間隔や方向がずれたりすることが抑制され、分割後のピックアップ工程でダイシングテープからデバイスをピックアップできないという問題が解消される。
以下、本発明に基づき構成されるウエーハの加工方法を実施するための実施形態について添付図面を参照して、詳細に説明する。図1には、本発明のウエーハの加工方法により加工されるウエーハ10が示されている。ウエーハ10は、例えば、ラインイメージセンサーの如く、図中矢印Xで示すX軸方向に長く、矢印Yで示すY軸方向の短い、細長のデバイス14が、分割予定ライン12により区画された複数の領域に形成されている。該ウエーハ10を用意したならば、ウエーハ10の裏面10b側に塩化ビニールからなるダイシングテープTを貼着すると共に、ウエーハ10を収容する開口を有するフレームFにウエーハ10を収容してダイシングテープTの外周を貼着するダイシングテープ貼着工程を実施する。
ここで、該ダイシングテープ貼着工程を実施した後、又はその前に、分割予定ライン12に沿って分割の起点を形成する分割起点形成工程を実施する。例えば、ウエーハ10を図2(a)に示すレーザー加工装置30(全体図は省略する。)により、ウエーハ10の分割予定ライン12に沿って改質層110を形成する。具体的には、上述したウエーハ10の表面10aに保護テープを貼着した後(図示は省略する。)、該レーザー加工装置30の図示しない保持テーブル上に、ダイシングテープTが貼着された裏面10b側を上方にして載置し吸引保持する。そして、レーザー光線照射手段32により、少なくともダイシングテープTとウエーハ10とに対して透過性を有する波長のレーザー光線を照射する。レーザー光線を照射する際には、レーザー光線の集光点を、ダイシングテープTを通してウエーハ10の内部に位置付け、ウエーハ10を吸引保持した保持テーブルを矢印Xで示すX軸方向に相対的に移動させて、分割予定ライン12に沿って改質層110を形成する。ウエーハ10を保持する保持テーブルは、適宜X軸方向と直交する方向、回転方向にも移動可能に構成されており、レーザー光線照射手段32に対して相対移動させることにより、すべての分割予定ライン12に対して該レーザー加工を施して改質層110を形成し、分割起点形成工程が完了する。
なお、上記のレーザー光線照射手段32により実行される分割起点形成工程は、例えば、以下のようなレーザー加工条件で実施される。
波長 :1064nm
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :1W
スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :50mm/秒
波長 :1064nm
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スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :50mm/秒
上述した分割起点形成工程は、ダイシングテープ貼着工程の前に実施することも可能である。例えば、図2(b)に示すように、ウエーハ10を、ダイシングテープTを介してフレームFに保持させる前に、ウエーハ10の表面10a側に保護テープを貼着し、レーザー加工装置30の保持テーブル34に表面10a側を下方に向け載置して吸引保持させ、裏面10b側から分割予定ライン12に沿ってレーザー加工を施し、分割予定ライン12に沿って改質層を形成してもよい。なお、当該レーザー加工を実施する際のレーザー加工条件は、上述したダイシングテープTを通して裏面10b側から改質層を形成する際の加工条件と同様に設定すればよい。
また、上述した分割起点形成工程は、分割予定ライン12に沿ってレーザー加工を施し、ウエーハ10の内部に改質層110を形成するものに限定されない。例えば、レーザー加工装置を用いて、ウエーハ10に対して吸収性を有する波長のレーザー光線を分割予定ライン12に沿って照射し、ウエーハ10の分割予定ライン12の表層に所謂アブレーション加工を施して分割起点を形成したり、表面10aから裏面10bに至る細孔と細孔を囲繞する非晶質とからなるシールドトンネルを分割予定ライン12に沿って形成したりするようにしてもよい。さらに、分割起点形成工程としては、上述したレーザー加工装置を用いて分割起点を形成するものに限定されず、ウエーハ10の分割囲予定ライン12に沿って罫書き溝を形成するスクライバーを用いたスクライビング加工を施して分割起点を形成するものを含む。
該ダイシングテープ貼着工程、分割起点形成工程を実施したならば、ダイシングテープTに張力を付与して拡張し、ウエーハ10を個々のデバイス14に分割する分割工程を実施する。ここで、該分割工程を実施する前に、分割工程においてダイシングテープが均一に拡張されるように図3に示すようなウエーハ10とフレームFとの間に介在するダイシングテープTの一部に所定方向に対する拡張を抑制する拡張抑制部材20を配設する。図6を用いて説明したように、ウエーハ10に形成されたデバイス14の形状によっては、ダイシングテープTの外周をフレームFに貼着した状態で、ダイシングテープTに均等に張力を付与して放射状に拡張し各デバイス14間を離間させるようにしてウエーハを個々のデバイスに分割しても、分割後の各デバイス14が均等に離間せず、その方向にずれが生じ、分割後のデバイス14のピックアップが困難となる場合がある(図6(b)を参照。)。
そこで、本発明では、上記の問題に対処すべく、ダイシングテープT上に対して、ウエーハ10上に配列されるラインイメージセンサーの如く細長形状のデバイス14の短手方向(図中Y軸方向)に沿ったウエーハ10の側方に、ダイシングテープTの所定方向における拡張を抑制する拡張抑制部材20を配設する。より具体的には、該ダイシングテープと比して可撓性が低く、伸長しないセロハンテープを貼り付ける。なお該拡張抑制部材20は、ダイシングテープTと比して伸びない部材であればどのようなものでも採用することができるが、セロハンテープであれば一般に低コストで入手が可能であり、貼着する方向における拡張を容易に抑制することができる。なお、該拡張抑制部材20を配設するタイミングは特に限定されず、後述する分割工程が実行される前であれば、いずれのタイミングでも良い。また、拡張抑制部材20としては、セロハンテープに限定されず、図3においてセロハンテープを貼り付けた位置に液状の樹脂を直線状に塗布し硬化させても同様の効果を得ることができる。
図3に示すようにダイシングテープTに対して拡張抑制部材20を配設したならば、図4に示す分割装置7を用いて分割工程を実施する。図4に基づき、該分割装置7の概要について説明する。
図4に示す分割装置7は、基台71と、該基台71上に矢印Xで示す方向に移動可能に配設された第1のテーブル72と、該第1のテーブル72上に矢印Xと直交する矢印Yで示す方向に移動可能に配設された第2のテーブル73を備えている。基台71は略矩形状に形成され、その両側部上面には矢印Xで示す方向に2本の案内レール711、712が互いに平行に配設されている。なお、2本の案内レールのうち一方の案内レール711には、その上面に断面がV字状の案内溝711aが形成されている。
上記第1のテーブル72は、中央部に矩形状の開口721を備えた窓枠状に形成されている。この第1のテーブル72の一方の側部下面には、上記基台71に設けられた一方の案内レール711に形成されている案内溝711aに摺動可能に嵌合する被案内レール722が設けられている。また第1のテーブル72の両側部上面には上記被案内レール722と直交する方向に2本の案内レール723、724が互いに平行に配設されている。なお、2本の案内レールのうち一方の案内レール723には、その上面に断面がV字状の案内溝723aが形成されている。このように構成された第1のテーブル72は、被案内レール722を基台71に設けられた一方の案内レール711に形成された案内溝711aに嵌合するとともに、他方の側部下面を基台71に設けられた他方の案内レール712上に載置される。図示の実施形態におけるピックアップ装置7は、第1のテーブル72を基台71に設けられた案内レール711、712に沿って矢印Xで示す方向に移動する第1の移動手段74を備えている。
上記第2のテーブル73は略矩形状に形成され、一方の側部下面には上記第1のテーブル72に設けられた一方の案内レール723に形成されている案内溝723aに摺動可能に嵌合する被案内レール732が設けられている。このように構成された第2のテーブル73は、被案内レール732を第1のテーブル72に設けられた一方の案内レール723に形成されている案内溝723aに嵌合するとともに、他方の側部下面を第1のテーブル72に設けられた他方の案内レール724上に載置される。図示の実施形態におけるピックアップ装置7は、第2のテーブル73を第1のテーブル72に設けられた案内レール723、724に沿って矢印Yで示す方向に移動する第2の移動手段75を備えている。
図示の実施形態における分割装置7は、ウエーハ10を保持する環状のフレームFを保持するフレーム保持手段76と、該フレーム保持手段76に保持された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTを拡張するテープ拡張手段77を備えている。フレーム保持手段76は、環状のフレーム保持部材761と、該フレーム保持部材761の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ762とからなっている。フレーム保持部材761の上面は環状のフレームFを載置する載置面761aを形成しており、この載置面761a上に環状のフレームFが載置される。そして、載置面761a上に載置された環状のフレームFは、クランプ762によってフレーム保持部材761に固定される。このように構成されたフレーム保持手段76は、第2のテーブル73の上方に配設され、後述するテープ拡張手段77によって上下方向に進退可能に支持されている。
テープ拡張手段77は、上記環状のフレーム保持部材761の内側に配設される拡張ドラム770を備えている。この拡張ドラム770は、環状のフレームFの内径より小さく該環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着されるウエーハ10の外径より大きい内径および外径を有している。また、拡張ドラム770は、下端部に上記第2のテーブル73に設けられた穴(図示せず)の内周面に回動可能に嵌合する装着部を備えているとともに、該装着部の上側外周面には径方向に突出して形成された支持フランジ771を備えている。図示の実施形態におけるテープ拡張手段77は、上記フレーム保持部材761を上下方向に進退可能な支持手段772を備えている。この支持手段772は、支持フランジ771上に配設された複数のエアシリンダ773からなっており、そのピストンロッド774がフレーム保持部材761の下面に連結される。このように複数のエアシリンダ773からなる支持手段772は、図5の(a)にて実線で示すように環状のフレーム保持部材761を載置面761aが拡張ドラム770の上端と略同一高さとなる基準位置と、2点鎖線で示すように環状のフレーム保持部材761を載置面761aが拡張ドラム770の上端から図において所定量下方の拡張位置に選択的に移動させ得る。
図示の実施形態における分割装置7は、図4に示すように上記拡張ドラム770およびフレーム保持部材761を回動させる回動手段78を備えている。この回動手段78は、上記第2のテーブル73に配設されたパルスモータ781と、該パルスモータ781の回転軸に装着されたプーリ782と、該プーリ782と拡張ドラム770の支持フランジ771とに捲回された無端ベルト783とからなっている。このように構成された回動手段78は、パルスモータ781を駆動することにより、プーリ782および無端ベルト783を介して拡張ドラム770を回動させる。
図示の実施形態における分割装置7は、フレーム保持部材761に保持された環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持されているウエーハ10のデバイス14を検出するための検出手段を備えている(図示せず)。この検出手段は、光学系および撮像素子(CCD)等で構成されており、上記フレーム保持部材761に保持された環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持されているウエーハ10のデバイス14を上方から撮像し、これを電気信号に変換して図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態における分割装置7は、個々に分割されたデバイス14をダイシングテープTからピックアップするピックアップ手段9を備えている。このピックアップ手段9は、基台71に配設された旋回アーム91と、該旋回アーム91の先端に装着されたピックアップ延長部92の先端に配設されたピックアップコレット93とからなっており、旋回アーム91が図示しない駆動手段によって旋回させられる。なお、旋回アーム91は上下動可能に構成されており、先端に装着されたピックアップコレット93は、ダイシングテープTに貼着されているデバイス14の形状に合わせて細長形状に形成されており、個々に分割されたデバイス14をピックアップするように形成されている。
図示の実施形態における分割装置7は概略以上のように構成されており、この分割装置7を用いて実施する分割工程およびピックアップ工程について、主に図4および図5を参照して説明する。
上述したウエーハ10を、ダイシングテープTを介して支持した環状のフレームFをフレーム保持手段76を構成するフレーム保持部材761の載置面761a上に載置し、クランプ762によってフレーム保持部材761に固定する。このとき、フレーム保持部材761は図5の(a)にて実線で示す基準位置に位置付けられている。なお、当該分割工程の前にウエーハ10の表面10a側に保護テープが貼着されている場合は、分割工程が実行される前に剥離しておく。
図5の(a)にて実線で示す基準位置に位置付けられているフレーム保持部材761に、ダイシングテープTを介しウエーハ10を支持した環状のフレームFを固定したならば、テープ拡張手段77を構成する支持手段772を構成する複数のエアシリンダ773を作動して、環状のフレーム保持部材761を下降させる。従って、フレーム保持部材761の載置面761a上に固定されている環状のフレームFも下降するため、図5(a)にて2点鎖線で示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTは相対的に上昇する拡張ドラム770の上端縁に当接して拡張させられる。この結果、ダイシングテープTに貼着されているウエーハ10には放射状に引張力が作用するので、図5(b)に示すように、個々のデバイス14に沿って分割される。
ここで、本発明に基づいて構成されるウエーハの加工方法では、ダイシングテープT上に対して、ウエーハ10上に配列されるラインイメージセンサーの如く細長形状のデバイス14の短手方向に沿ったウエーハ10の側方に、ダイシングテープTの拡張を抑制する拡張抑制部材20が貼り付けてある(図3を参照。)。これにより、上述した分割工程においてダイシングテープTを放射状に拡張するに際し、細長のデバイス14の短手方向における伸長率が抑制されて、伸長率が小さいデバイス14の長手方向における伸長率と略等しくなるように調整されて、該分割装置7によって個々のデバイス14に分割されたとしても、個々のデバイス14のそれぞれの方向に生じるずれが抑制されて均等に拡張される。
上述したように分割工程を実施したならば、図4に示す第1の移動手段74および第2の移動手段75を作動して第1のテーブル72を矢印Xで示す方向に移動するとともに、第2のテーブル73を矢印Yで示す方向に移動し、フレーム保持部材761に保持された環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着されている個々のデバイス14を図示しない検出手段の直下に位置付ける。そして、検出手段を作動し個々のデバイス14間の隙間が矢印Xで示す方向または矢印Yで示す方向と一致するかを確認する。もし、個々のデバイス14間の隙間が矢印Xで示す方向または矢印Yで示す方向とずれているならば、上述した回動手段78を作動しフレーム保持手段76を回動して一致させる。次に、第1のテーブル72を図中矢印Xで示す方向に移動するとともに、第2のテーブル73を矢印Yで示す方向に移動しつつ、図4に示すピックアップ手段9を作動しピックアップコレット93によって所定位置に位置付けられたデバイス14を吸着し、ダイシングテープTから剥離してピックアップし、図示しないトレーや次の工程に搬送する。本発明に基づき構成されたウエーハの加工方法では、このピックアップ工程において図6(c)に示されているように、分割後の個々のデバイス14が均等に拡張されている。よって、個々のデバイス14間の隙間が均一に広げられているので、隣接するデバイス14同士の方向にずれがなく、下面側にデバイスに合わせて線状の吸引口を備えたピックアップコレット93により容易に、確実にピックアップすることができる。
なお、拡張抑制部材20は、ダイシングテープの種類、ウエーハの種類によって貼り付ける場所、大きさを変更し、ダイシングテープが均一に拡張されるように適宜調整される。
7:分割装置
9:ピックアップ手段
10:ウエーハ
12:分割予定ライン
14:デバイス
20:拡張抑制部材
30:レーザー加工装置
32:レーザー光線照射手段
34:保持テーブル
T:ダイシングテープ
F:フレーム
9:ピックアップ手段
10:ウエーハ
12:分割予定ライン
14:デバイス
20:拡張抑制部材
30:レーザー加工装置
32:レーザー光線照射手段
34:保持テーブル
T:ダイシングテープ
F:フレーム
Claims (5)
- 複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハを個々のデバイスに分割するウエーハの加工方法であって、
ウエーハの裏面にダイシングテープを貼着すると共に、ウエーハを収容する開口を有するフレームにウエーハを収容してダイシングテープの外周を貼着するダイシングテープ貼着工程と、
該ダイシングテープ貼着工程の前、又は後に分割予定ラインに沿って分割の起点を形成する分割起点形成工程と、
ダイシングテープに張力を付与して拡張し、ウエーハを個々のデバイスに分割する分割工程と、を少なくとも含み、
該分割工程において、ダイシングテープが均一に拡張されるようにウエーハとフレームとの間にあるダイシングテープの一部に該拡張を抑制する拡張抑制部材を配設するウエーハの加工方法。 - 該分割起点形成工程は、該ダイシングテープ貼着工程の前に、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの裏面から分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って分割の起点となる改質層を形成する請求項1に記載のウエーハの加工方法。
- 該分割起点形成工程は、該ダイシングテープ貼着工程の後に、ダイシングテープとウエーハとに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点を、ダイシングテープを通して分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って分割の起点となる改質層を形成する請求項1に記載のウエーハの加工方法。
- 該分割起点形成工程は、該ダイシングテープ貼着工程の後に、ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザー光線の集光点をウエーハの表面から分割予定ラインの内部に位置付けて照射し、分割予定ラインに沿って分割の起点となる改質層を形成する請求項1に記載のウエーハの加工方法。
- 該ダイシングテープは塩化ビニールテープであり、ダイシングテープの一部に配設する拡張を抑制する抑制部材はセロハンテープである、請求項1ないし4のいずれかに記載されたウエーハの加工方法。
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