JP2018028647A - 波長変換素子、光源装置、およびプロジェクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】波長変換素子40は、基材41と、励起光が入射することにより蛍光を発する蛍光体を含有し、基材41に設けられた蛍光体層42と、を備え、蛍光体層42は、励起光(青色光E)が入射する第1面42iと基材41に対面する第2面42eとを有し、第1面42iから第2面42eの間に励起光の吸収係数が異なる複数の領域を有している。
【選択図】図3
Description
この構成によれば、第2領域の吸収量は、第1領域の吸収量と略等しく形成されている。これによって、第1領域の発熱と第2領域の発熱とを同程度にすることが可能となるので、第1領域および第2領域の熱の基材への伝達も良好となり、蛍光体層の効率的な放熱が可能となる。
また、吸収係数が小さいと発光量が低下し、吸収係数が大き過ぎると濃度消光が生じるため、発光量が良好で濃度消光がより抑制される吸収係数で蛍光体層を形成することが望まれる。この構成によれば、第2領域の吸収量と第1領域の吸収量とが略等しく形成されているので、蛍光体層の効率的な放熱を可能としつつ、第1領域および第2領域の吸収係数を望まれる吸収係数の範囲に近づけることが可能となる。よって、波長変換素子は、より効率的な発光が可能となる。
また、吸収係数が大きいと高い光密度の励起光に対して発光効率が低下するが、第1領域は吸収係数が小さいので、良好な発光効率が可能となる。また、吸収係数が大きい第2領域には、第1領域を通過して光密度が低下した励起光が入射し、第2領域の蛍光体は、反射部に向かう励起光および反射部で反射した励起光によって励起されるので、第2領域においても良好な発光効率が可能となる。さらに、蛍光体層で励起された光は、吸収係数が小さい第1領域から射出されるので、進行が阻害されにくい。よって、高い光密度の励起光に対して、発光効率を高めた波長変換素子の提供が可能となる。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の光学系を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、照明装置100、色分離導光光学系200、光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500、および投写光学装置600を備える。
第1の光源装置101は、第1の発光部10、コリメート光学系70、コリメート集光光学系90、および波長変換装置30を備える。
ダイクロイックミラー103は、青色光Eを反射し、赤色光および緑色光を含む黄色光Yを通過させる機能を有している。ダイクロイックミラー103は、第1の発光部10の光軸に対して45°の角度を有して配置され、第1の発光部10から射出され、コリメート光学系70を通過した青色光Eを反射する。
図2は、波長変換素子40の平面図である。
波長変換素子40は、図1、図2に示すように、円板状に形成された基材41、および基材41の一方の面側に設けられた蛍光体層42を有している。
基材41は、例えば、アルミニウムや銅といった放熱性に優れた金属製の部材から形成され、モーター35によって回転可能に構成されている。また、基材41には、コリメート集光光学系90側に反射部(反射膜41R)が設けられている。なお、基材41は、金属製に限らず、例えば、セラミック等の無機材等を用いることも可能である。
また、蛍光体層42は、後で詳細に説明するが、Ce濃度が異なる複数の領域を有し、放熱性および発光効率が良好となるように構成されている。
集光光学系760は、第1レンズ762および第2レンズ764を備え、第2の発光部710から射出された青色光Bを散乱板732に略集光させる。
コリメート光学系770で平行化された光は、ダイクロイックミラー103でコリメート集光光学系90とは反対側に反射する。
偏光変換素子140は、第2レンズアレイ130から射出されたランダム光を光変調装置400R,400G,400Bで利用可能な略1種類の偏光光に揃える。
ここで、波長変換素子40について詳細に説明する。
図3は、波長変換素子40の部分断面図であり、蛍光体層42の構成の一例を示す図である。
波長変換素子40は、前述したように、基材41の反射膜41R上に蛍光体層42が設けられている。
本実施形態では、Ce濃度の異なる原料紛体を積層させた状態で成型し、脱脂、焼結することによって、蛍光体層42を形成している。蛍光体層42は、図3に示すように、青色光E(励起光)が入射する第1面42i、および基材41(反射膜41R)に対面する第2面42eを有している。そして、蛍光体層42は、第1面42iから第2面42eの間にCe濃度が異なる複数の領域を有している。具体的に、蛍光体層42は、図3に示すように、最も青色光E(励起光)の入射側に設けられた第1領域421、第1領域421の基材41側に設けられた第2領域422、および第1領域421と第2領域422との間に設けられた第3領域423を有している。
〔数1〕
I=I0exp(−αx)・・・(1)
ここで、I0は励起光の光量、xは蛍光体を含有する層の厚さとする。
具体的に、蛍光体層42は、Ce濃度が第1領域421において約0.03mol%、第3領域423において約0.2mol%、第2領域422において約1.0mol%に形成されている。また、蛍光体層42は、第1領域421および第3領域423の厚さTが同等で、第2領域422の厚さTが第1領域421の厚さTの約1.5倍で、総厚が約210μmに形成されている。
このように、蛍光体層42は、吸収係数αが異なる複数の領域(第1領域421、第2領域422、および第3領域423)を有し、第1領域421の基材41側に設けられた第2領域422の吸収係数αが第1領域421の吸収係数αより大きく形成されている。
吸収係数αは、図5に示すように、Ce濃度が高い程大きくなり、Ce濃度が1.0mol%以上で増加が鈍化する。また、図6に示すように、Ce濃度が1.5mol%では、濃度消光により、内部量子効率が著しく低下する。これらの結果から、蛍光体層42に用いられるCe濃度は、1.0mol%以下が望まれる。
本実施形態の構成とは異なり、Ce濃度が略均一に形成された従来技術の構成においては、蛍光体層へ入射した励起光の多くは、入射側が最も多く吸収され、励起光が進む程(基材側に近づく程)、吸収量が減る。これによって、蛍光体層は、基材から離れる程発熱量が大きく、基材への熱抵抗が大きなものとなる。
一方、本実施形態の構成によれば、蛍光体層42のうち、基材41に近い第2領域422の吸収量Hが多いため、この第2領域422の発熱量が大きくなる。すなわち、基材41に対する熱抵抗が小さく、基材41を介しての放熱が良好なものとなる。
図7、図8は、このシミュレーションに用いたモデルの模式図である。具体的に、図7は、Ce濃度(吸収係数α)が異なる2つの領域を有する蛍光体層42Aを備える波長変換素子40Aの部分断面図であり、本実施形態の波長変換素子40(図3参照)における第3領域423を有さない構成を示す図である。また、波長変換素子40Aは、波長変換素子40における第1領域421および第2領域422と同様に形成された第1領域421Aおよび第2領域422Aを有している。すなわち、波長変換素子40Aは、第1領域421AのCe濃度が0.03mol%(吸収係数αは3mm-1)、第2領域422AのCe濃度が1.0mol%(吸収係数αは27mm-1)に設定され、第2領域422Aにおける吸収量Hが第1領域421Aにおける吸収量Hより多く設定されたモデルである。
また、シミュレーションに用いたモデルは、基材41においては、板厚が1mm、外径が100mmのアルミニウムが用いられている。蛍光体層42A,910においては、外径が65mm、内径が55mmのリング状に設定されている。そして、蛍光体層42Aの厚さおよび蛍光体層910の厚さは、それぞれ200μm、蛍光体層42Aにおいては、第1領域421Aおよび第2領域422Aの厚さがそれぞれ100μmに設定されている。
本実施形態の波長変換素子40は、シミュレーションに用いたモデルに対し、第3領域423を有する構成であるが、基材41に近い位置に設けられた第2領域422の吸収量Hが多い構成に変わりがなく、従来技術の構成に比べて放熱性が向上する。
(1)蛍光体層42は、第1領域421より基材41に近い位置に設けられた第2領域422の吸収量Hが第1領域421の吸収量Hより多くなるように形成されている。これによって、励起光をより多く吸収することによってより発熱する第2領域422の熱を、効率よく基材41に伝えることができる。よって、蛍光体層42の効率的な放熱が可能なので、温度消光や、温度劣化を抑制した波長変換素子40の提供が可能となる。したがって、波長変換素子40は、効率的な発光が可能になると共に、例えば、蛍光体層42の変色や破損(特に蛍光体が樹脂でバインドされた構成においては樹脂の劣化等)、基材41に対する剥離、反射膜41Rの反射率低下等が抑制される。
以下、第2実施形態に係る波長変換素子50について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態と同様の構成要素には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の波長変換素子50は、第1実施形態の波長変換素子40の蛍光体層42とは異なる蛍光体層52を有している。
図9は、本実施形態の波長変換素子50の部分断面図である。図10は、蛍光体層52の各領域におけるCe濃度、励起光の吸収係数α、吸収量H、透過光量I、および各領域の厚さTを示すグラフであり、図4に示したグラフと同様に、シミュレーションにより求めたグラフである。
図11は、このシミュレーションに用いたモデルの模式図である。具体的に、図11は、吸収量Hが同等の第1領域521Aおよび第2領域522Aの2つの領域を有する蛍光体層52Aを備える波長変換素子50Aの部分断面図であり、本実施形態の波長変換素子50(図9参照)における第3領域523を有さない構成を示す図である。従来技術の構成においては、前述した波長変換素子900(図8参照)を用いた。なお、蛍光体層52Aは、第1領域521Aおよび第2領域522Aの厚さがそれぞれ100μmに設定されている。また、基材41の材質、形状、および蛍光体層52A,910の平面サイズは、第1実施形態のシミュレーションで述べた条件と同様に設定されている。
本実施形態の波長変換素子50は、3つの領域を有する構成であるが、それぞれの領域の吸収量Hが同等に形成されているので、基材41への熱伝達も良好で、従来技術の構成に比べて放熱性が向上する。
また、蛍光体層42における第2領域422のCe濃度は、望まれる1.0mol%以下である。よって、濃度消光は、抑制されるが、僅かには発生する恐れがある。これに対し、蛍光体層52における第2領域522のCe濃度は、0.5mol%なので、Ce濃度が1.0mol%の場合よりさらに濃度消光が抑制される。
このように、本実施形態の波長変換素子50における蛍光体層52は、Ce濃度が第1実施形態の蛍光体層42より狭い範囲、すなわち発光量においてより効率的で、濃度消光がさらに抑制される範囲で形成されている。
(1)蛍光体層52は、各領域における励起光の吸収量Hが略等しくなるように形成されている。これによって、各領域の発熱を同程度にすることが可能となるので、蛍光体層52の熱の基材41への伝達も良好となり、蛍光体層52の効率的な放熱が可能となる。
以下、第3実施形態に係る波長変換素子80について、図面を参照して説明する。
図12は、本実施形態の波長変換素子80の部分断面図である。
本実施形態の波長変換素子80は、図12に示すように、第1実施形態、第2実施形態に示した蛍光体層42,52とは異なる蛍光体層82を有している。そして、波長変換素子80は、波長変換素子40,50と同様に、基材41と蛍光体層82との間に設けられた反射膜41Rを有している。
具体的に、本実施形態の蛍光体層82は、第1領域821のCe濃度が約0.4mol%、第2領域822のCe濃度が0.8mol%に形成されている。なお、この数値は、一例を示したものであり、この数値に限定されるものではないが、前述したように、Ce濃度が1.0mol%を超えると内部量子効率が低下するため、第2領域のCe濃度は、1.0mol%を超えない値が望まれる。
波長変換素子900は、屈折率約1.5の硝子バインダー中に蛍光体粒子が略均一に分散された蛍光体層910を有している。また、図13は、蛍光体層82については、硝子バインダー中の蛍光体のCe濃度が低い第1領域821と、Ce濃度が高い第2領域822と、において両者の厚みが異なるように構成された2種類を例示し、波長変換素子900の蛍光体層910(図8参照)については、Ce濃度が異なる2種類を例示したグラフである。
すなわち、Ce濃度が高い(吸収係数αが大きい)と高い光密度の励起光に対して発光効率が低下し、Ce濃度が低い(吸収係数αが小さい)と高い光密度の励起光に対して発光効率が低下しない。したがって、励起光が入射する第1領域821は、Ce濃度が低いので、高い光密度の励起光の一部を吸収して、良好な発光効率が可能となる。また、Ce濃度が高い第2領域822には、第1領域821を通過して光密度が低下した励起光が入射するので、第2領域822においても良好な発光効率が可能となる。さらに、蛍光体層82で励起された光は、Ce濃度が低い第1領域821から射出されるので、Ceで吸収が阻害されにくいことが考えられる。これらによって、本実施形態の波長変換素子80の発光量は、高い光密度の励起光に対して、Ce濃度が略均一に形成された従来技術の波長変換素子900の発光量より大きくなると考えられる。
蛍光体層82は、高い光密度の励起光に対して、第1領域821および第2領域822で効率よく発光するので、発光効率を高めた波長変換素子80の提供が可能となる。
この波長変換素子80を備えた光源装置は、高輝度の光を射出することができ、この光源装置を備えたプロジェクターは、明るい画像を投写することができる。
以下、第4実施形態に係るプロジェクター11について、図面を参照して説明する。
図14は、本実施形態に係るプロジェクター11の光学系を示す模式図である。
本実施形態のプロジェクター11は、第1実施形態のプロジェクター1が有する照明装置100とは異なる照明装置104を備える。
発光部13は、照明装置100の第1の発光部10と同様の半導体レーザーから構成され、青色光Bを射出する。
集光光学系75は、第1レンズ76および第2レンズ77を備え、発光部13から射出された青色光Bを波長変換装置60の蛍光体層63に集光させる。
波長変換素子61は、円板状に形成された基材62、および基材62の集光光学系75とは反対側の面に設けられたリング状の蛍光体層63を有している。
基材62は、発光部13から射出された青色光Bが透過する部材、例えば、石英ガラス、水晶や、サファイア等により形成されている。
このように、波長変換素子61は、蛍光体層63が基材62を透過した励起光で励起される、いわゆる透過型で構成されている。
コリメート光学系95から射出された白色光Wは、第1レンズアレイ120に入射する。第1レンズアレイ120以降の光学系は、第1実施形態の光学系と同様に構成されている。
蛍光体層63は、図15に示すように、基材62側の面から基材62とは反対側の面の間に、Ce濃度(吸収係数α)が異なる3つの領域を有している。具体的に、蛍光体層63は、基材62とは反対側から順に第1領域631、第3領域633および第2領域632を有し、各領域におけるCe濃度(吸収係数α)が基材62に近い程、高くなるように形成されている。すなわち、蛍光体層63は、第1領域631の基材62側に設けられた第2領域632の吸収係数αが第1領域631の吸収係数αより大きく形成されている。また、蛍光体層63は、第2領域632の吸収量Hが第1領域631の吸収量Hより大きくなるように形成されている。
(1)波長変換素子61は、基材62が励起光を透過させる部材で形成されているので、基材62の蛍光体層63とは反対側から入射する励起光によって励起された光を蛍光体層63の基材62とは反対側に射出することができる。
(変形例1)
前記実施形態では、Ce濃度(吸収係数α)が異なる複数の領域として、3つの領域、および2つの領域を有する構成を例示したが、前述した第1領域および第2領域を有していれば、4つ以上の領域を有する構成であってもよい。例えば、4つの領域を有する構成としては、第1領域と第2領域との間に第3領域とは異なる第4領域を設ける構成や、第2領域と基材との間に第4領域を設ける構成等を例示することができる。また、この構成において、第4領域の吸収係数αは、第2領域の吸収係数αより大きくても小さくてもよい。
また、第1領域と第2領域とを隣り合うように構成し、第2領域と基材との間に他の領域を設け、3つ以上の領域で蛍光体層を構成してもよい。この構成の場合、他の領域の吸収係数αは、第2領域の吸収係数αより大きくても小さくてもよい。
また、蛍光体層に設けられた複数の領域は、吸収係数αが段階的に異なる構成に限らず、吸収係数αが連続的に変わる構成であってもよい。
前記実施形態では、Ce濃度を変えることによって各領域の吸収係数αを異ならせているが、Ce濃度以外、例えば、蛍光体の濃度を変えることによって各領域の吸収係数αを異ならせる構成であってもよい。
図16は、変形例の波長変換素子1000の部分断面図である。
波長変換素子1000は、図16に示すように、励起光Kが入射する側の面1010Aに凹部1011を有する基材1010、凹部1011の内面に沿って形成された反射膜1020、凹部1011を埋めるように反射膜1020の内側に設けられた蛍光体層1030を有している。
図17は、他の変形例の波長変換素子2000の部分断面図である。
波長変換素子2000は、図17に示すように、基材2100および蛍光体層2300を備えている。基材2100は、円板状の第1基材2110、および第1基材2110の外径より大きな内径を有する第2基材2120を有している。そして、第1基材2110の外周面には反射膜2111が形成され、第2基材2120の内周面には反射膜2121が形成されている。蛍光体層2300は、第1基材2110に形成された反射膜2111と第2基材2120に形成された反射膜2121との間に設けられている。励起光K(青色光)は、基材2100の一方の面側から蛍光体層2300に入射する。蛍光体層2300は、励起光の進行方向に沿って、吸収係数αが異なる複数の領域を有している。また、複数の領域は、吸収量Hが同等に形成された少なくとも2つの領域を有している。
この構成によって、波長変換素子2000は、励起光を吸収することに伴って発熱する熱が効率よく基材2100に伝わるので、効率的な放熱が可能となる。
前記実施形態の基材41は、円板状に形成されているが、円板状に限らず、例えば、多角形状であってもよい。また、前記実施形態では基材41が回転されるように構成されているが、回転しない構成であってもよい。
前記実施形態のプロジェクターは、光変調装置として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを用いたものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
前記実施形態の光変調装置は、R光、G光、およびB光に対応する3つの光変調装置400R,400G,400Bを用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式を採用してもよく、あるいは、2つまたは4つ以上の光変調装置を備えるプロジェクターにも適用できる。
Claims (9)
- 基材と、
励起光が入射することにより蛍光を発する蛍光体を含有し、前記基材に設けられた蛍光体層と、
を備え、
前記蛍光体層は、前記励起光が入射する第1面と前記基材に対面する第2面とを有し、前記第1面から前記第2面の間に前記励起光の吸収係数が異なる複数の領域を有していることを特徴とする波長変換素子。 - 請求項1に記載の波長変換素子であって、
前記複数の領域は、第1領域と、前記第1領域の前記基材側に設けられた第2領域と、を有し、
前記第2領域における前記励起光の吸収量は、前記第1領域における前記励起光の吸収量より多いことを特徴とする波長変換素子。 - 請求項1に記載の波長変換素子であって、
前記複数の領域は、第1領域と、前記第1領域の前記基材側に設けられた第2領域と、を有し、
前記第2領域における前記励起光の吸収量は、前記第1領域における前記励起光の吸収量と同等であることを特徴とする波長変換素子。 - 請求項2または請求項3に記載の波長変換素子であって、
前記第2領域の前記吸収係数は、前記第1領域の前記吸収係数より大きいことを特徴とする波長変換素子。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の波長変換素子であって、
前記基材は、前記第2面に対面する反射部を有していることを特徴とする波長変換素子。 - 基材と、
励起光が入射することにより蛍光を発する蛍光体を含有し、前記基材に設けられた蛍光体層と、
を備え、
前記基材は、前記励起光が透過する部材であり、
前記励起光は、前記基材側から前記蛍光体層に入射し、
前記蛍光体層は、前記基材側の面から前記基材とは反対側の面の間に前記励起光の吸収係数が異なる複数の領域を有していることを特徴とする波長変換素子。 - 請求項1に記載の波長変換素子であって、
前記基材は、前記第2面に対面する反射部を有し、
前記複数の領域は、第1領域と、前記第1領域の前記基材側に設けられた第2領域と、を有し、
前記第2領域の前記吸収係数は、前記第1領域の前記吸収係数より大きいことを特徴とする波長変換素子。 - 励起光を射出する発光部と、
請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の波長変換素子と、
を備えることを特徴とする光源装置。 - 請求項8に記載の光源装置と、
前記光源装置から射出された光を変調する光変調装置と、
前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置と、
を備えることを特徴とするプロジェクター。
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